EOS 50Dレビュー|画質・AF・連写性能・おすすめ設定・中古で使う魅力を解説
EOS 50Dは、キヤノンが2008年に発売したAPS-Cデジタル一眼レフです。約1510万画素CMOSセンサー、DIGIC 4、最高約6.3コマ/秒の連写、9点AF、最高1/8000秒シャッターなどを備え、中級機らしい操作性と撮影性能を持っています。
後継のEOS 60Dや上位のEOS 7Dと比べると古さはありますが、静止画撮影に必要な基本機能は充実しています。動画機能を搭載していないため、写真撮影だけに集中したい人にとっては、かえって分かりやすいカメラでもあります。
現在のミラーレスと比べればAF測距点数、ライブビューAF、高感度性能などには大きな世代差があります。一方で、光学ファインダー、肩液晶、ダイヤル操作、EF・EF-Sレンズの豊富さなど、一眼レフならではの魅力を味わえます。
この記事では、EOS 50Dの画質、AF、連写、ISO感度、操作性、レンズ選び、撮影設定、EOS 40D・60D・7Dとの違い、中古購入時の注意点まで詳しく解説します。
EOS 50Dとは
EOS 50Dは、EOS 40Dの後継として登場したキヤノンのAPS-C中級一眼レフです。
入門機より操作系が充実し、上位機ほど大型・高価ではない位置付けで、写真を本格的に楽しみたいユーザー向けに作られています。
約1510万画素APS-C CMOSセンサーを搭載
EOS 50Dは、約1510万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載しています。
現在の高画素機と比べれば画素数は少なく見えますが、一般的な写真、Web掲載、A4程度のプリントでは十分使える解像度があります。
APS-Cなので、フルサイズより画角が約1.6倍相当狭くなります。望遠撮影では被写体を大きく写しやすく、野鳥、鉄道、航空機、スポーツなどにも使いやすいセンサーサイズです。
一方、広角レンズではフルサイズより画角が狭くなるため、風景や室内ではEF-S広角ズームなどを組み合わせると使いやすくなります。
DIGIC 4を採用
画像処理エンジンにはDIGIC 4を搭載しています。
JPEG画像の生成、高感度ノイズ処理、色再現、連写処理などを担当する部分で、EOS 40D世代から画像処理性能が進化しています。
現在のDIGIC世代と比較すれば処理性能には差がありますが、RAW撮影を利用すれば後処理で色や明るさを調整する余地も十分あります。
古いカメラほどJPEGの初期設定だけで判断せず、RAW現像も含めて画質を見るとEOS 50Dの力を引き出しやすくなります。
中級機らしい操作系を備える
EOS 50Dは、入門機よりボタンやダイヤルが多く、撮影設定を素早く変更できる設計です。
上面には表示パネルがあり、シャッタースピード、F値、ISO感度、撮影可能枚数などを確認できます。
背面にはサブ電子ダイヤルを備え、露出補正などを素早く変更できます。
メニュー画面へ何度も入らなくても主要な設定を操作できる点は、一眼レフ中級機の大きな魅力です。
EOS 50Dの主なスペック
| 項目 | EOS 50D |
|---|---|
| 発売 | 2008年 |
| センサー | APS-C CMOS |
| 有効画素数 | 約1510万画素 |
| 画像処理エンジン | DIGIC 4 |
| ISO感度 | ISO100~3200 |
| 拡張ISO | ISO6400・12800相当 |
| AF測距点 | 9点 |
| 最高連写速度 | 約6.3コマ/秒 |
| 最高シャッター速度 | 1/8000秒 |
| ストロボ同調速度 | 1/250秒 |
| 液晶 | 3.0型 |
| 記録媒体 | CFカード |
| 動画撮影 | 非対応 |
| 対応レンズ | EF・EF-S |
| 本体重量 | 約730g |
最高約6.3コマ/秒の連写
EOS 50Dは最高約6.3コマ/秒の連続撮影が可能です。
現在のミラーレスでは10コマ/秒を超える機種も珍しくありませんが、一眼レフの機械式ミラーを動かしながら約6.3コマ/秒という性能は、現在でも動体撮影に利用できます。
鉄道、車、スポーツ、動物などでは、一枚撮影より連写を使うことで最も良い瞬間を残しやすくなります。
ただし連写速度だけで写真が撮れるわけではなく、AF追従、シャッタースピード、被写体をファインダー内へ維持する技術も重要です。
最高1/8000秒まで使える
EOS 50Dの最高シャッター速度は1/8000秒です。
これは中級一眼レフらしい仕様で、明るい屋外でも大口径レンズを開放付近で使いやすくなります。
F1.4やF1.8などの単焦点を晴天下で開放撮影すると、1/4000秒では露出オーバーになる場合があります。
1/8000秒まで使えれば、ISO100のまま絞りを開けて背景をぼかせる場面が増えます。
ストロボ同調速度は1/250秒
EOS 50Dのストロボ同調速度は1/250秒です。
人物撮影で日中シンクロを使う場合や、室内で外部ストロボを使う場合にも扱いやすい仕様です。
高速シャッターとストロボを組み合わせる場合には、対応ストロボのハイスピードシンクロを利用します。
古いボディでも外部ストロボを組み合わせれば、自然光だけとは違う撮影表現を楽しめます。
EOS 50Dの画質
EOS 50Dを中古で検討するとき、最も気になるのが「古い1510万画素でも現在使えるのか」という点です。
画素数だけを見れば最新機に及びませんが、必要な解像度は写真の用途によって変わります。
約1510万画素はWebや一般プリントなら十分
1510万画素あれば、ブログ、SNS、Webサイトなどでは十分な解像度があります。
写真を大きくトリミングする場合や、大型プリントでは高画素機の方が有利になります。
一方、撮影時に構図をしっかり決めるのであれば、1510万画素でも実用性は高くなります。
画素数が少ないから低画質という単純な関係ではなく、レンズ、ピント、ブレ、光、RAW現像なども最終画質へ大きく影響します。
低感度では古さを感じにくい
ISO100やISO200など低感度で十分な光量がある場面では、EOS 50Dでもきれいな写真を撮れます。
風景、静物、日中のスナップなどでは、センサー世代の差よりレンズや撮影条件の影響が大きくなる場合があります。
三脚を使える静物や風景では低ISOを利用し、EOS 50Dの画質を引き出しやすくなります。
中古一眼レフを楽しむなら、まず明るい環境で低感度撮影を試すとカメラ本来の描写を確認しやすくなります。
高感度では現在の機種との差が出る
高感度性能はEOS 50Dの世代を感じやすい部分です。
ISO感度は標準でISO100~3200、拡張でISO6400、12800相当まで設定できます。
設定できることと、高画質で使えることは同じではありません。
ISO感度を上げるほどノイズが増え、細部の解像感や色の滑らかさが低下しやすくなります。
ISO感度はどこまで使えるか
EOS 50Dでは、ISO感度を必要以上に上げず、シャッタースピードとのバランスを取ることが重要です。
日中ならISO100~400を中心に使いやすい
日中の屋外ではISO100~400程度を中心に使えば、ノイズを抑えながら十分なシャッタースピードを確保できます。
風景や静物ならISO100を基本にし、被写体が動く場合にはISO200や400へ上げる方法があります。
低ISOにこだわってシャッタースピードが不足すると、手ブレや被写体ブレによって解像感を失います。
ISO感度は低ければ低いほど良いというより、必要なシャッタースピードを確保できる範囲で低くする考え方が実用的です。
室内ではISO800~1600も利用する
室内では光量が少なくなるため、ISO800や1600を使う場面があります。
人物撮影では、ISOを下げるためにシャッタースピードを遅くすると、人物の動きによるブレが発生します。
多少ノイズが増えても、被写体を止める方を優先した方が写真として成立しやすくなります。
RAWで撮影して後からノイズ低減を行う方法もあります。
ISO3200以上は撮影目的を考えて使う
ISO3200や拡張感度は、画質を最優先する場面より「撮れないより撮る」ための設定として考えると使いやすくなります。
暗い場所でシャッタースピードが足りない場合には、高感度を使うことで写真を残せる可能性があります。
Web掲載や小さな表示なら、ノイズがあっても十分使える場合があります。
撮影後に過度なシャープネスを加えるとノイズまで強調されやすいため、現像時の調整も重要です。
EOS 50DのAF性能
EOS 50Dは9点AFを採用しています。
現在のミラーレスのように画面全体へ多数のAFポイントを配置する方式ではなく、ファインダー中央部を中心とした9点から選択します。
9点AFをどう使うかが重要
AF測距点は9点です。
数だけを見ると少なく感じますが、撮影者が使うポイントを明確に決めやすい構成でもあります。
静止した人物や風景では中央一点や任意一点を選択し、狙った位置へ確実に合わせる方法が使えます。
AFポイントを自動選択するとカメラが意図しない被写体へ合わせることがあるため、重要な場面では測距点を自分で選ぶ方が安定します。
中央測距点を基準にすると扱いやすい
EOS 50Dでは中央測距点が重要です。
中央へ被写体を置いてピントを合わせ、その後構図を調整する方法は古い一眼レフの基本的な撮影方法です。
ただしF1.4やF1.8など被写界深度が浅いレンズでは、ピントを合わせてから大きく構図を変えるとピント位置がずれることがあります。
浅い被写界深度では、可能な限り被写体に近い測距点を選ぶ方法も有効です。
AI SERVOで動体を追う
動いている被写体ではAI SERVO AFを使います。
被写体までの距離変化に合わせてAFを動かし続けるため、鉄道、車、スポーツ、動物などに向いています。
現在の被写体認識AFのように鳥の目や人物の顔を自動追尾する機能はありません。
撮影者自身が選択したAFポイントを被写体へ当て続ける必要があります。
AFマイクロアジャストメントを搭載
EOS 50DにはAFマイクロアジャストメント機能があります。
一眼レフでは位相差AFセンサーと撮像センサーが別の位置にあるため、レンズとの組み合わせによって前ピンや後ピンが発生することがあります。
レンズごとのAF位置を微調整できる
AFマイクロアジャストメントを使えば、AFがわずかに前へ合う、後ろへ合うといった傾向をボディ側で補正できます。
特にF1.4やF1.8など被写界深度が浅いレンズでは、わずかなピント差が写真へ大きく現れます。
中古EFレンズを複数使う場合にも便利な機能です。
ただし実際にズレが確認できない状態で数値を適当に変更すると、かえってピントが外れるため、テスト撮影を行ってから調整します。
ミラーレスにはない一眼レフ特有の調整項目
現在のミラーレスでは撮像センサー上でAFを行うため、一眼レフのようなAF位置ズレが発生しにくくなっています。
EOS 50Dでは光学ファインダー撮影時に別のAFセンサーを使用するため、レンズごとの微調整機能が意味を持ちます。
これは古い一眼レフを使うときに理解しておきたい特徴です。
中古ボディと中古レンズを組み合わせる場合には、ピント精度の確認も撮影準備の一部になります。
EOS 50Dの光学ファインダー
EOS 50Dは一眼レフなので、撮影時にはレンズを通った光をミラーとペンタプリズムを介して光学ファインダーで確認します。
遅延のない光学ファインダー
光学ファインダーは電子映像ではありません。
被写体から届いた光を直接見るため、電子表示の遅延やフレームレートを意識せず撮影できます。
動体を追う場合にも、被写体の動きを自然に確認できます。
露出やホワイトバランスの結果を撮影前にそのまま確認できない点はミラーレスとの大きな違いです。
露出結果は撮影後に確認する
電子ビューファインダーでは露出補正を反映した明るさを撮影前に確認できますが、光学ファインダーでは基本的に実際の光景を見ます。
そのため露出計を見て設定し、撮影後に背面液晶で結果を確認します。
この操作に慣れると、露出計と撮影条件から完成写真を予測する力も身につきます。
ヒストグラムを利用して白飛びや黒つぶれを確認する方法も有効です。
ライブビュー撮影も可能
EOS 50Dは背面液晶を見ながら撮影するライブビュー機能を搭載しています。
ただし現在のミラーレスと同じ操作感ではありません。
静物や三脚撮影ではライブビューが便利
三脚へ固定した風景、商品撮影、マクロ撮影などではライブビューが役立ちます。
背面液晶を拡大してピントを確認できるため、マニュアルフォーカスでも細かな位置を合わせやすくなります。
AF速度を求めない静物撮影なら、EOS 50Dのライブビューも十分実用的です。
特に古いMFレンズやマクロレンズでは、拡大確認が大きな助けになります。
EF50mm F2.5 コンパクトマクロで接写する方法はこちら
動体撮影では光学ファインダーを使いやすい
EOS 50D世代のライブビューAFは、現在のミラーレスのような高速な被写体追従を前提としていません。
スポーツ、鳥、車、鉄道など動く被写体では、光学ファインダーと位相差AFを使う方が扱いやすくなります。
ライブビューは静物、光学ファインダーは動体というように、被写体によって使い分けると分かりやすくなります。
古い一眼レフでは、それぞれの撮影方式に向いた場面を理解することが重要です。
EOS 50Dには動画撮影機能がない
EOS 50Dは動画撮影に対応していません。
写真と動画の両方を一台で撮りたい場合には、大きな制約になります。
静止画専用機として割り切れる
動画を撮らない人にとっては、動画機能がないことが操作上の問題になるとは限りません。
撮影モード、AF、連写、露出など、写真に必要な機能だけを使えばよく、静止画撮影へ集中できます。
動画機能の有無より、光学ファインダーで写真を撮ることそのものを楽しみたい人に向いています。
中古価格を抑えて写真専用の一眼レフを増やしたい場合にも候補になります。
EFレンズとEF-Sレンズの両方を使える
EOS 50DはEFマウントを採用し、フルサイズ対応EFレンズとAPS-C専用EF-Sレンズの両方を装着できます。
中古EFレンズを幅広く選べる
EFマウントには長期間にわたって多数のレンズが発売されました。
50mm単焦点、85mmポートレート、70-200mm望遠、古い超望遠など、中古市場にも多くの選択肢があります。
EOS 50Dを低価格で購入し、中古EFレンズを組み合わせて遊ぶ使い方もできます。
APS-Cでは焦点距離そのものは変わりませんが、画角はフルサイズの約1.6倍相当になります。
EF-SレンズならAPS-Cに合った画角を作りやすい
EF-SレンズはAPS-C機向けに設計されています。
EF-S18-55mmなどでは、広角から標準域まで日常的に使いやすい画角をカバーできます。
風景、旅行、スナップなどではEF-S標準ズームが扱いやすく、望遠撮影ではEFレンズを組み合わせる方法があります。
EOS 50Dだから高価なLレンズが必須ということはなく、用途に合ったEF-Sレンズでも十分撮影を楽しめます。
EOS 50Dに合うレンズ
EOS 50DはAPS-Cなので、レンズの焦点距離によってフルサイズとは違う画角になります。
EF50mmは約80mm相当で人物撮影に使いやすい
50mmレンズをEOS 50Dへ装着すると、35mm判換算で約80mm相当の画角になります。
85mmに近い中望遠画角なので、人物の上半身や顔を撮る用途に向いています。
EF50mm F1.8など明るい単焦点なら、背景をぼかしたポートレートも撮影できます。
中古価格を抑えながら単焦点のボケを体験したい場合にも使いやすい組み合わせです。
EF-S17-85mmは一本で広い範囲をカバーできる
EF-S17-85mmクラスの標準ズームなら、広角から中望遠まで幅広く使えます。
旅行、スナップ、風景、人物など、レンズ交換を減らしたい撮影に便利です。
EOS 50DのようなAPS-C中級機では、こうした標準ズームを基本レンズにして、必要に応じて単焦点や望遠を追加する構成も使いやすくなります。
最初から多数のレンズを揃える必要はありません。
EF-S17-85mm F4-5.6 IS USMの特徴はこちら
望遠レンズではAPS-Cの画角を生かせる
300mmレンズなら約480mm相当、400mmなら約640mm相当の画角になります。
野鳥、鉄道、航空機など遠距離の被写体ではAPS-Cの狭い画角を利用できます。
高画素機ほど大きなトリミング余裕はありませんが、撮影時に被写体を大きく入れれば十分な解像度を確保できます。
古いEF望遠レンズを組み合わせて超望遠撮影を楽しむ方法もあります。
EOS 50Dのおすすめ基本設定
EOS 50Dを初めて使う場合、すべての設定を変更する必要はありません。
撮影目的に合わせて基本部分だけ決めれば十分です。
普段の撮影はAvモードが使いやすい
人物、風景、スナップではAvモードを使うとF値を自分で決めながら撮影できます。
背景をぼかしたい場合にはF値を小さくし、風景で広い範囲へピントを合わせたい場合にはF8前後へ絞るなど、撮影者の意図を反映できます。
カメラがシャッタースピードを決めるため、撮影時には速度が遅くなりすぎていないか確認します。
必要ならISO感度を上げてシャッタースピードを確保します。
動体撮影ではTvまたはMモードを使う
動く被写体では、シャッタースピードを優先して設定します。
鉄道、車、鳥などを止めて写すなら、被写体速度に応じて1/500秒、1/1000秒、それ以上を使います。
Tvモードならシャッタースピードを指定し、カメラがF値を調整します。
MモードでシャッタースピードとF値を固定し、ISO感度を調整する方法もあります。
露出補正はサブ電子ダイヤルで素早く行う
EOS 50Dの操作性を生かしたい機能の一つが露出補正です。
AvやTvなどの自動露出モードでは、カメラが決めた明るさに対して撮影者が補正できます。
白い被写体が暗く写る、黒い被写体が明るく写るといった場合に露出補正を利用します。
背面液晶で撮影結果とヒストグラムを確認しながら調整すると使いやすくなります。
人物撮影で使うEOS 50D
人物撮影では、APS-Cの画角とEF単焦点レンズを組み合わせると扱いやすくなります。
50mm単焦点との組み合わせが使いやすい
EOS 50Dに50mm単焦点を装着すると約80mm相当の画角になります。
顔や上半身を自然な距離から撮影しやすく、背景を整理したポートレートを作れます。
F1.8やF1.4を使えば背景を大きくぼかせます。
被写界深度が浅い場合には、目へ正確にピントを合わせることが重要です。
瞳AFがないためAFポイントを自分で選ぶ
EOS 50Dには現在のミラーレスのような瞳検出AFはありません。
人物の顔をカメラが自動的に認識して目へ追従し続ける撮影方法は使えません。
撮影者がAFポイントを選び、目の位置へ合わせます。
この操作は手間が増える一方、自分でピント位置を決める一眼レフらしい撮影方法でもあります。
風景撮影で使うEOS 50D
風景では低ISO、適度な絞り、正確なピントを使うことでEOS 50Dの画質を引き出せます。
ISO100とF8前後を基本にする
十分な光量がある風景ではISO100を使いやすくなります。
F8前後へ絞れば、画面全体へ比較的広い被写界深度を確保できます。
暗くなってシャッタースピードが遅くなる場合には三脚を使う方法があります。
必要以上にF22やF32へ絞ると回折によって細部の解像感が低下するため、絞れば絞るほど高画質になるわけではありません。
ライブビュー拡大でMFを追い込める
三脚撮影ではライブビューを使い、画面を拡大してピントを確認できます。
AFだけでなくMFも利用することで、狙った位置へ細かくピントを合わせられます。
風景では被写体が大きく移動しないため、EOS 50D世代のライブビューでも十分活用できます。
撮影後にはヒストグラムを確認し、空や雲の白飛びにも注意します。
星空撮影でEOS 50Dは使えるか
EOS 50Dでも星空撮影は可能です。
ただし高感度性能は新しい機種ほど強くないため、明るいレンズと撮影設定が重要になります。
明るい広角レンズと組み合わせる
星空ではできるだけ多くの光を取り込む必要があります。
F2.8、F2、F1.8など明るいレンズを使えば、ISO感度を必要以上に上げずに撮影できます。
APS-Cなので広い星空を写す場合には、焦点距離の短いEF-S広角レンズが使いやすくなります。
三脚を使用し、長秒露光による手ブレを防ぎます。
EOS 40Dとの違い
EOS 50Dの前モデルがEOS 40Dです。
外観や基本操作には共通点がありますが、センサーや画像処理などが進化しています。
画素数は40Dより増えている
EOS 40Dは約1010万画素、EOS 50Dは約1510万画素です。
50Dでは画素数が増えたことで、同じ画角でも細部をより多く記録できます。
一方、高画素になるほどピントずれやブレも見えやすくなるため、レンズと撮影技術も重要になります。
古い一眼レフを画素数だけで比較するのではなく、操作性や撮影用途まで含めて選ぶことが重要です。
50Dは液晶も高精細化している
EOS 50Dでは背面液晶の表示が高精細になり、撮影後のピント確認をしやすくなっています。
一眼レフでは撮影後に画像を拡大してピントを確認する機会が多いため、液晶表示の見やすさは重要です。
ライブビューでMFを行う場合にも高精細液晶の利点があります。
40Dから50Dへの進化は、センサーだけでなく撮影後の確認操作にも現れています。
EOS 60Dとの違い
EOS 60DはEOS 50Dの後に登場した中級APS-C一眼レフです。
50Dから方向性が変わった部分もあります。
60Dは約1800万画素へ高画素化
EOS 60Dでは約1800万画素となり、EOS 50Dの約1510万画素より解像度が上がっています。
大きなトリミングや細部の記録では60Dが有利です。
一方、通常サイズの写真であれば50Dの1510万画素でも十分な場面は多くあります。
中古価格や操作感まで含めて選ぶことが重要です。
60Dはバリアングル液晶と動画へ対応
EOS 60Dではバリアングル液晶と動画撮影に対応しています。
EOS 50Dの液晶は固定式で、動画機能もありません。
ローアングル、ハイアングル、動画撮影まで一台で行いたい場合には60Dの方が使いやすくなります。
静止画を光学ファインダー中心で撮る場合には、50Dのシンプルさも魅力になります。
EOS 7Dとの違い
EOS 7DはEOS 50Dより上位に位置するAPS-C一眼レフです。
特にAFと連写では差があります。
動体撮影ではEOS 7DのAFが強い
EOS 50Dは9点AFですが、EOS 7Dではより多くのAF測距点を備えています。
高速で動く被写体を追う場合には、7DのAFシステムの方が自由度があります。
野鳥、スポーツ、航空機などを中心に撮影する場合には7Dも比較対象になります。
一方、風景、人物、スナップなどでは50Dの9点AFでも十分撮影できます。
50Dはより単純な操作で使える
EOS 7Dは高機能ですが、その分AF設定なども複雑になります。
EOS 50Dは比較的シンプルな9点AFなので、一眼レフの基本操作を覚えるには分かりやすい構成です。
必要な機能が少ないことを欠点と見るか、操作が単純であることを魅力と見るかで評価は変わります。
写真撮影の基本を楽しむ目的なら50Dにも十分な機能があります。
EOS 50Dを中古で買うときの注意点
EOS 50Dは発売から長い年月が経過しているため、中古ではスペック以上に個体状態が重要です。
シャッターと各ボタンの動作を確認する
中古ではシャッターが正常に切れるか、連写時に異常がないかを確認します。
シャッターボタン、メインダイヤル、サブ電子ダイヤル、十字操作なども実際に動かします。
長期間使われたボディでは、特定のボタンやダイヤルだけ反応が悪くなっている場合があります。
外観がきれいでも内部機構の状態は別なので、動作確認を優先します。
CFカードスロットを確認する
EOS 50DはSDカードではなくCFカードを使用します。
カードスロット内部には細いピンがあり、曲がりや破損があるとカードを正常に認識できなくなる可能性があります。
中古購入時にはCFカードを実際に装着し、撮影、記録、再生、削除まで確認できると安心です。
現在SDカードしか持っていない場合には、CFカードも用意する必要があります。
背面液晶と上面表示パネルを見る
液晶の変色、表示欠け、強い傷などがないか確認します。
上面表示パネルも、数字や記号が正常に表示されるか確認します。
EOS 50Dでは撮影設定を肩液晶で確認する機会が多いため、表示不良があると使い勝手へ影響します。
中古では撮影機能だけでなく、表示系の状態も重要です。
バッテリーの状態は本体とは分けて考える
古い中古ボディでは、付属バッテリーも経年劣化している可能性があります。
満充電しても撮影枚数が極端に少ない場合には、バッテリー交換を検討します。
ボディそのものが正常でも、バッテリーの劣化によって使いにくく感じる場合があります。
購入価格を考えるときには、必要ならバッテリーを追加する費用も含めます。
EOS 50Dが向いている人
光学ファインダーで写真を撮りたい人
ミラーレスの電子ファインダーより、実際の光を直接見る一眼レフのファインダーを使いたい人に向いています。
シャッターを切る前に完成画像を表示する方式ではなく、露出やピントを自分で考えて撮影する感覚があります。
ミラーの動作音やシャッター感触を含めて、一眼レフそのものを楽しめます。
写真を撮る操作そのものへ魅力を感じる人には、古い中級機ならではの価値があります。
EF・EF-Sレンズを低予算で楽しみたい人
EFマウントには中古レンズが豊富にあります。
古い50mm単焦点、標準ズーム、望遠ズーム、Lレンズなどを組み合わせれば、さまざまな撮影を試せます。
ボディ価格を抑え、その分レンズへ予算を回す方法もあります。
中古EFレンズを何本も試したい人にとって、EOS 50Dは遊びやすいボディです。
動画を必要としない人
EOS 50Dには動画機能がありません。
動画を撮らない人なら、この点は実質的な問題になりません。
静止画だけを撮るカメラとして考えれば、露出、AF、連写、ライブビューなど必要な機能は揃っています。
写真だけを目的に古い一眼レフを一台持ちたい人には分かりやすい選択肢です。
EOS 50Dが向かない人
高感度画質を最優先する人
夜間、室内、ライブ、暗い体育館など、高ISOを頻繁に使う撮影では新しいカメラの方が有利です。
EOS 50DでもISOを上げて撮影できますが、高感度ではノイズや細部の低下が目立ちやすくなります。
明るいレンズを使う、照明を利用する、三脚を使うなど、撮影条件を工夫する必要があります。
暗所性能だけを目的に中古ボディを選ぶなら、より新しい世代も比較する価値があります。
瞳AFや被写体認識を使いたい人
EOS 50Dには人物の瞳、鳥、動物、車両などを自動認識するAFはありません。
AFポイントを被写体へ当てる操作を撮影者自身が行います。
カメラへAFを任せて構図へ集中したい場合には、現在のミラーレスの方が使いやすくなります。
逆に自分でAFポイントを選び、被写体を追う撮影を楽しみたい人には一眼レフらしい操作になります。
動画も一台で撮りたい人
動画撮影が必要ならEOS 50Dだけでは対応できません。
写真と動画を頻繁に切り替える人には、動画機能を搭載した後のEOS一眼レフやEOS Rシリーズが使いやすくなります。
EOS 50Dを選ぶ場合には、写真専用機として割り切ることが前提になります。
用途が静止画だけなら、この制約は問題になりません。
まとめ
EOS 50Dは、約1510万画素APS-C CMOSセンサー、DIGIC 4、9点AF、最高約6.3コマ/秒連写、最高1/8000秒シャッターを備えた中級デジタル一眼レフです。
光学ファインダー、上面表示パネル、サブ電子ダイヤルなど、一眼レフ中級機らしい操作性を持っています。
現在のミラーレスと比べると、AF測距点、高感度性能、ライブビューAF、動画機能などには大きな世代差があります。
一方、低感度での静止画、光学ファインダー撮影、EF・EF-Sレンズの豊富な選択肢、約6.3コマ/秒の連写、1/8000秒シャッターなど、写真を撮るための基本性能は現在でも利用できます。
人物なら50mm単焦点を約80mm相当として使い、風景なら低ISOとF8前後、動体ならAI SERVOと高速シャッターを使うなど、被写体に合わせて設定を変えることでEOS 50Dの性能を生かせます。
中古ではシャッター、各ボタン、ダイヤル、CFカードスロット、背面液晶、上面表示パネル、バッテリーなどを確認することが重要です。
動画や瞳AFを必要とせず、写真専用の一眼レフとして光学ファインダー撮影を楽しみたい人なら、EOS 50Dは現在でも独特の魅力を持っています。
最新機と同じ便利さを求めるカメラではありません。撮影者自身がAFポイント、露出、シャッタースピードを考えながら写真を作ることを楽しむ一眼レフです。



