EOS 60Dは今でも使える?スペック・名機と呼ばれる理由・中古購入を解説
EOS 60Dは2010年に登場したキヤノンのAPS-Cデジタル一眼レフです。発売から長い年月が経過していますが、有効約1800万画素のCMOSセンサー、9点すべてがクロス測距に対応するAF、最高約5.3コマ/秒の連写、最高1/8000秒のシャッター、3.0型バリアングル液晶モニターなど、写真撮影に必要な基本性能を備えています。現在のEOS Rシリーズと比べると瞳検出AF、被写体検出、高速連写、スマートフォン連携などには大きな差がありますが、風景、人物、旅行、鉄道、運動会、商品撮影など、静止画を中心とした用途では現在でも使える機種です。
EOS 60Dの魅力は、単純に中古価格が安いことだけではありません。光学ファインダーを見ながら撮る一眼レフならではの操作感、EFレンズとEF-Sレンズをマウントアダプターなしで使えること、上面表示パネルやサブ電子ダイヤルを備えた操作性、長時間撮影にも使いやすいLP-E6系バッテリーなど、現在でも実用的な特徴があります。この記事ではEOS 60Dのスペック、名機と呼ばれる理由、現在使った場合の弱点、おすすめ設定、相性の良いレンズ、中古購入時の確認点まで詳しく解説します。
EOS 60Dのスペックと現在でも使える基本性能
- 有効約1800万画素のAPS-CセンサーとDIGIC 4を搭載する
- 9点クロスAFと最高約5.3コマ/秒の連写に対応する
- バリアングル液晶と光学ファインダーを使い分けられる
有効約1800万画素のAPS-CセンサーとDIGIC 4を搭載する
EOS 60Dは約22.3×14.9mmのAPS-C CMOSセンサーを搭載し、有効画素数は約1800万画素です。最大記録サイズは5184×3456ピクセルで、ブログ、Web掲載、SNS、一般的なプリント用途には現在でも十分な画像サイズがあります。現在は3000万画素を超えるカメラも珍しくありませんが、写真の解像感は画素数だけで決まるものではなく、レンズ性能、ピント、シャッタースピード、絞り、光の状態によって大きく変わります。大幅なトリミングを前提としない撮影であれば、EOS 60Dの約1800万画素は現在でも実用的です。
画像処理エンジンにはDIGIC 4を搭載し、常用ISO感度はISO100~6400、拡張設定ではISO12800相当まで使用できます。晴天の屋外ならISO100~400、曇天や室内ではISO400~1600程度を中心に使うと画質を保ちやすくなります。ISO3200や6400では現在のEOS Rシリーズと比べてノイズが目立つため、暗所では明るいレンズ、ストロボ、三脚なども利用します。画素数と解像度の関係についてはカメラの画素数と解像度の違い、APS-Cセンサーの画角についてはAPS-Cのクロップと焦点距離の考え方でも詳しく解説しています。
9点クロスAFと最高約5.3コマ/秒の連写に対応する
EOS 60Dの光学ファインダー撮影では9点AFを使用でき、9点すべてがクロス測距に対応しています。現在のミラーレスカメラのように画面の広い範囲へ多数の測距点が配置されている構造ではありませんが、中央や周辺の測距点を被写体へ合わせて撮影する基本的なAF操作には十分対応できます。静止した人物、風景、小物などではOne-Shot AF、子供、犬、電車、車、スポーツなど距離が変化する被写体にはAIサーボAFを使います。
連写速度は最高約5.3コマ/秒です。現在の高速ミラーレスと比較すると連写速度は控えめですが、運動会、鉄道、スポーツ、動物などでも被写体の動きを予測して短い連写を使えば撮影できます。動体ではシャッタースピードを1/1000秒前後まで上げ、AIサーボAFで被写体を追いながら撮影します。EOS 60Dで動体を撮る設定についてはEOS 60Dの撮影テクニック 実践で上達する設定と使い方、AFとMFの基本はAFとMFの違いと使い分けでも紹介しています。
バリアングル液晶と光学ファインダーを使い分けられる
EOS 60Dは3.0型・約104万ドットのバリアングル液晶モニターを搭載しています。液晶を横へ開いて上下へ回転できるため、地面近くから撮るローアングル、カメラを高く掲げるハイアングル、三脚を使った商品撮影やマクロ撮影などで構図を確認しやすくなります。現在では一般的な機能ですが、EOS 60Dでは一眼レフの光学ファインダーとバリアングル液晶を用途に応じて使い分けられます。
通常の静止画では光学ファインダーを使うと、レンズから入った光をほぼ遅延なく確認できます。静物や風景ではライブビューに切り替え、表示を拡大してMFで細かくピントを合わせる方法も便利です。ライブビューAFは現在のミラーレスほど高速ではないため、動体はファインダー、静物はライブビューという使い分けが扱いやすくなります。一眼レフとミラーレスの構造や撮影感覚の違いについては一眼レフとミラーレスの違いで詳しく解説しています。
EOS 60Dが名機と呼ばれる理由
- 一眼レフとして写真撮影に必要な機能のバランスが良い
- EFレンズとEF-Sレンズの豊富な資産をそのまま使える
- LP-E6と操作系によって長時間の撮影にも対応しやすい
一眼レフとして写真撮影に必要な機能のバランスが良い
EOS 60Dが現在も名機として名前を挙げられる理由の一つは、写真を撮るための機能が一通りそろっていることです。有効約1800万画素、9点クロスAF、最高約5.3コマ/秒連写、最高1/8000秒シャッター、ISO100~6400、バリアングル液晶という構成で、風景、人物、動体、旅行、商品撮影まで幅広く対応できます。最新機のような自動認識機能はありませんが、シャッタースピード、F値、ISO感度、AF測距点を自分で決めて撮影する一眼レフとして必要な機能はそろっています。
上面表示パネルとサブ電子ダイヤルを搭載している点もEOS 60Dの特徴です。ファインダーをのぞきながら設定を変更しやすく、撮影中にメニュー画面へ入る回数を減らせます。最高1/8000秒のシャッターは、晴天の屋外でF1.4やF1.8の単焦点レンズを開放付近で使いたい場合にも役立ちます。絞りとシャッタースピードの関係についてはF値とボケ・シャープさの関係とシャッタースピードの基本と使い方でも詳しく解説しています。
EFレンズとEF-Sレンズの豊富な資産をそのまま使える
EOS 60DはAPS-C一眼レフなので、キヤノンのEFレンズとEF-Sレンズを直接装着できます。EF-S18-55mm、EF-S18-135mm、EF-S55-250mmなどの軽量ズームから、EF50mm F1.8、EF85mm F1.8 USM、EF70-200mmシリーズなどのEFレンズまで選択肢が豊富です。RFマウント機でEFレンズを使う場合に必要となるマウントアダプターも、EOS 60Dでは必要ありません。
APS-Cでは画角が35mm判換算で約1.6倍相当になります。50mmなら約80mm相当となり人物撮影に使いやすく、200mmなら約320mm相当となるため、鉄道、飛行機、スポーツ、野鳥など遠くの被写体を大きく写せます。広角撮影ではEF-S10-18mmやEF-S10-22mmを使えば、風景、建築、室内などを広く撮れます。EFとEF-Sの違いはEFレンズとEF-Sレンズの違い、EF-Sレンズの特徴はCanon EF-Sレンズとは何かで詳しく解説しています。
LP-E6と操作系によって長時間の撮影にも対応しやすい
EOS 60DはLP-E6バッテリーを採用しています。光学ファインダー撮影では背面液晶や電子ビューファインダーを常時表示する必要がないため、旅行、イベント、鉄道、野鳥など長時間撮影する用途でも使いやすい構成です。現在の小型ミラーレスよりボディは大きく重いものの、その分グリップが深く、EF-S18-135mmやEF70-200mmなど大きめのレンズを装着したときも右手で保持しやすくなっています。
メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル、上面表示パネル、ISO、AF、ドライブなどの操作ボタンが配置されているため、カメラを構えたまま設定を変更できます。撮影モードや露出の仕組みを覚えたい人にとっては、設定変更の結果を写真で確認しやすいカメラです。EOS 60Dは自動機能に任せて撮るだけの機種ではなく、撮影者自身が設定を選んで写真を作る一眼レフとして現在も使えます。
EOS 60Dを現在使うと感じる弱点
- 高感度画質と暗所撮影は現在のミラーレスに及ばない
- ライブビューAFと動画AFは現在の基準では遅い
- Wi-Fiや瞳AFなど現在一般的な機能を搭載していない
高感度画質と暗所撮影は現在のミラーレスに及ばない
EOS 60Dを現在使用すると差を感じやすい部分が高感度性能です。常用ISO感度はISO100~6400で、ISO12800相当まで拡張できますが、ISO3200や6400では暗部のざらつきや色ノイズが増えます。日中の屋外でISO100~400を使える条件なら現在でも十分な画質を得られますが、夜間や暗い室内を頻繁に撮影する場合は、新しいEOS Rシリーズとの差が大きくなります。
暗所ではISO感度だけを下げようとするとシャッタースピードが遅くなり、手ブレや被写体ブレが増えます。人物なら1/125~1/250秒、歩く人物なら1/500秒前後など、被写体を止めるために必要なシャッタースピードを先に確保し、そのうえでISO感度を決めます。静止した夜景や建物では三脚を使えばISO100~400のまま長時間露光できます。ISO感度とノイズの関係についてはISO感度と写真のノイズを理解する方法、ノイズ処理についてはノイズリダクションの設定と画質で詳しく解説しています。
ライブビューAFと動画AFは現在の基準では遅い
EOS 60Dはライブビュー撮影とフルHD動画に対応していますが、背面液晶を使用したAF性能は現在のミラーレスと大きく異なります。光学ファインダー撮影では専用の位相差AFセンサーを使えるため軽快に撮影できますが、ライブビューではピント合わせに時間がかかる場面があります。静物、風景、商品、花などでは、ライブビューを5倍や10倍に拡大してMFで合わせる方法が確実です。
動画でも現在のEOS Rシリーズのように人物や動物を滑らかに追い続けるAFを期待すると使いにくく感じます。固定した人物、商品、風景などを撮影する場合は、撮影前にMFでピントを決めて固定する方法が向いています。EOS 60Dを動画専用機として中古購入する場合は現在のミラーレスとの差が大きいため、静止画を中心に使い、必要なときにフルHD動画も撮る使い方が適しています。
Wi-Fiや瞳AFなど現在一般的な機能を搭載していない
EOS 60DにはWi-Fiが内蔵されていないため、撮影直後の写真をカメラからスマートフォンへ直接転送する使い方はできません。撮影データはSDカードへ保存し、カードリーダーやUSB接続を利用してパソコンへ取り込みます。スマートフォンへ移す場合は、スマートフォン対応カードリーダーなどを使います。
AFでも人物の瞳検出、犬、猫、鳥、車両などを自動認識する機能はありません。9点の測距点から撮影者が使用する位置を選び、被写体をそこへ重ねて撮影します。動体撮影ではカメラが自動で被写体を探してくれる現在のミラーレスと比べると手間が増えますが、AF測距点、シャッタースピード、ISO感度などを自分で考えて撮影するため、カメラの基本操作を覚える用途には適しています。
EOS 60Dのおすすめ設定と撮影シーン
- 日常撮影はAvモードとISO感度の調整から始める
- 人物撮影は50mm単焦点とF2前後を活用する
- スポーツや野鳥はAIサーボAFと高速シャッターを使う
日常撮影はAvモードとISO感度の調整から始める
EOS 60Dを初めて使う場合はAvモードから始めると露出を理解しやすくなります。Avモードでは撮影者がF値を決め、カメラが適正露出になるシャッタースピードを設定します。風景や街歩きではF5.6~F8、人物ではF2~F4、花や小物ではF2.8~F5.6程度を目安にします。ISO感度は晴天ならISO100~400、曇天や室内ならISO400~1600程度から調整します。
Avモードでもシャッタースピードの確認は必要です。暗い場所ではカメラが1/30秒や1/15秒までシャッタースピードを落とす場合があり、その状態で手持ち撮影すると手ブレが増えます。標準域なら1/100秒前後、人物なら1/125~1/250秒以上を一つの目安にし、速度が足りなければISO感度を上げます。Canonのシャッタースピード設定についてはCanonカメラのシャッタースピードの変え方、露出全体の考え方はISO・F値・シャッタースピードの関係も参考になります。
人物撮影は50mm単焦点とF2前後を活用する
EOS 60Dで人物を撮影する場合、EF50mm F1.8シリーズは組み合わせやすいレンズです。APS-Cへ50mmを装着すると35mm判換算で約80mm相当となり、顔や上半身を自然な遠近感で撮りやすい画角になります。F1.8まで開けば背景を大きくぼかせますが、被写界深度が浅くなるため、最初はF2.2~F2.8程度から使うとピントを合わせやすくなります。
人物が静止している場合はOne-Shot AFを使用し、瞳に近い測距点を選びます。歩いたり身体を動かしたりする場合はAIサーボAFへ変更し、1/500秒前後を確保します。EOS 60Dには瞳AFがないため、撮影後に顔を拡大してピント位置を確認することも重要です。50mm単焦点の特徴や撮影距離については50mm単焦点が難しい理由と使い方と50mm単焦点の使い道で詳しく解説しています。
スポーツや野鳥はAIサーボAFと高速シャッターを使う
スポーツ、鉄道、飛行機、野鳥、走る犬などではAIサーボAFと高速連続撮影を組み合わせます。被写体との距離が変化しても、シャッターボタン半押し中にピントを追従させられます。シャッタースピードは歩く人物なら1/500秒前後、走る人物や犬なら1/1000秒、鳥の飛翔や高速スポーツでは1/1600~1/2000秒程度まで上げます。
望遠レンズでは被写体ブレと手ブレの両方が目立つため、焦点距離に合わせて速いシャッターを使います。EF-S55-250mmを250mmで使用すると約400mm相当の画角になるため、被写体が静止していても1/500秒以上を確保すると撮影しやすくなります。EOS 60Dは最高約5.3コマ/秒なので、シャッターを押し続けるのではなく、動きが変化する瞬間に短い連写を使います。望遠撮影の考え方は望遠レンズの使い道でも紹介しています。
EOS 60DにおすすめのEF・EF-Sレンズ
- EF-S18-135mmは1本で日常から旅行まで対応しやすい
- EF50mm F1.8は人物とボケを楽しみやすい
- EF-S55-250mmは望遠撮影を軽量に始められる
EF-S18-135mmは1本で日常から旅行まで対応しやすい
EOS 60Dで最初の1本を選ぶ場合、EF-S18-135mmシリーズは扱いやすい標準ズームです。18mmから135mmまでを1本でカバーし、35mm判換算では約29~216mm相当となります。18mm側では風景、室内、建物、集合写真、135mm側では人物、動物、遠くの景色などを撮影できるため、旅行中に頻繁なレンズ交換をしたくない場合にも向いています。
EF-S18-135mmには世代によってSTMやUSMなど複数のモデルがあります。動画も撮影するなら静かなAF駆動を採用したモデルが使いやすく、静止画中心なら価格と中古状態を優先して選ぶ方法もあります。STMとUSMの違いについてはSTM・USM・VCMの違いで詳しく解説しています。
EF50mm F1.8は人物とボケを楽しみやすい
単焦点レンズらしい大きなボケを楽しむならEF50mm F1.8シリーズが候補になります。EOS 60Dでは約80mm相当の画角になるため、人物、花、小物、料理など、被写体を大きく写して背景を整理する撮影に向いています。標準ズームよりF値を小さくできるので、背景をぼかすだけでなく、室内や夕方にシャッタースピードを確保しやすいことも利点です。
EF50mm F1.8 IIは古いモデルですが、中古価格によっては現在も使用できます。EF50mm F1.8 STMはAF駆動や近接性能が改善され、一般的には扱いやすくなっています。開放F1.8で撮影するとピントの合う範囲が狭いため、人物ではF2.2~F2.8、複数人ならF4前後まで絞るなど、被写体に合わせて調整します。
EF-S55-250mmは望遠撮影を軽量に始められる
運動会、動物園、鉄道、飛行機、野鳥などを撮影する場合はEF-S55-250mmシリーズが使いやすい望遠ズームです。EOS 60Dへ装着すると約88~400mm相当の画角になり、遠くの被写体を大きく写せます。70-200mm F2.8クラスのレンズより開放F値は暗くなりますが、軽量で持ち運びやすく、EOS 60Dと組み合わせても大きな負担になりにくいレンズです。
晴天の屋外なら低いISO感度でも高速シャッターを確保できますが、曇天や夕方ではISO800~3200程度まで上げる場面があります。望遠では左手でレンズ下面を支え、右手だけで重量を受けないように構えることも重要です。EF-S望遠を含めたレンズ選びはCanon EF-Sおすすめレンズでも紹介しています。
中古EOS 60Dを購入するときに確認したいポイント
- シャッター・AF・液晶・ダイヤルの動作を確認する
- LP-E6バッテリーとSDカード周辺を確認する
- EOS 60Dを選ぶ目的と新しい中古機との差を確認する
シャッター・AF・液晶・ダイヤルの動作を確認する
EOS 60Dは発売から長い年月が経過しているため、中古購入では外観の傷より各機能の動作状態を確認します。シャッターを単写と連写で切り、異音やエラーが出ないか、シャッタースピードを高速から低速まで変更して正常に撮影できるかを確認します。AFは中央だけでなく9点を切り替え、各測距点で合焦するかを確認します。One-Shot AFとAIサーボAF、内蔵ストロボの開閉と発光も確認しておきます。
背面液晶はバリアングル機構を開閉し、複数の角度で表示が途切れないかを見ます。メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル、十字操作、SET、MENU、再生、削除などのボタンも一通り操作します。長年使用された個体では、特定のダイヤルやボタンだけ反応が悪くなっている場合があります。
LP-E6バッテリーとSDカード周辺を確認する
EOS 60DはLP-E6を使用します。中古品に付属するバッテリーは長期間使用されている可能性があり、満充電しても撮影可能枚数が少ない場合があります。本体価格だけを見ず、バッテリーと純正充電器の有無も確認します。付属していなければ別途購入費用が必要です。
記録媒体はSD、SDHC、SDXCカードです。購入後はカメラ本体でカードを初期化し、JPEG、RAW、連写、再生、削除まで確認します。カードスロットで認識エラーが出ないか、カードを抜き差しした際に不安定にならないかも見ます。USB、HDMI、外部マイク入力などを使用する予定がある場合は端子部分の状態も確認します。
EOS 60Dを選ぶ目的と新しい中古機との差を確認する
EOS 60Dを中古で選ぶ場合は、何を撮りたいのかを先に決めておくと判断しやすくなります。写真中心、光学ファインダーを使いたい、EF・EF-Sレンズを持っている、一眼レフの操作を覚えたい、安価なAPS-Cサブ機が欲しいという用途ならEOS 60Dの特徴を生かせます。風景、人物、鉄道、旅行、運動会などであれば現在でも十分に撮影できます。
動画AF、瞳AF、鳥や動物の被写体認識、スマートフォンへの転送、高速連写、高感度画質、小型軽量を重視する場合はEOS Rシリーズの方が使いやすくなります。中古カメラは本体価格だけで比較せず、必要なレンズ、バッテリー、充電器、SDカードまで含めた総額を確認します。EOS 60Dと標準ズームを一式そろえた価格と、新しい中古ミラーレスとの差が小さい場合は機能差まで確認したうえで選びます。
まとめ
EOS 60Dは、有効約1800万画素のAPS-C CMOSセンサー、DIGIC 4、9点クロスAF、最高約5.3コマ/秒の連写、最高1/8000秒シャッター、3.0型バリアングル液晶モニターを備えたデジタル一眼レフです。現在のミラーレスと比較すると高感度画質、ライブビューAF、動画AF、瞳検出、被写体検出、Wi-Fi連携などでは差がありますが、日中の風景、人物、旅行、鉄道、運動会、商品撮影など、静止画中心の用途では現在も使用できます。
EOS 60Dが現在も名機として名前を挙げられる理由は、写真撮影に必要な機能のバランスにあります。9点クロスAFと約5.3コマ/秒連写で動体を撮り、バリアングル液晶と拡大MFで静物を撮り、EF・EF-Sレンズを交換しながら広角から望遠まで使えます。最初はAvモードを基本にし、風景ならF5.6~F8、人物ならF2~F4を目安にします。動く被写体ではAIサーボAFと高速シャッターを使い、必要なシャッタースピードを確保できるところまでISO感度を上げます。
中古購入ではシャッター、9点AF、バリアングル液晶、電子ダイヤル、内蔵ストロボ、SDカードスロット、LP-E6バッテリーと充電器を確認します。最新機の代わりとして考えれば不足する機能はありますが、EF・EF-Sレンズを使った静止画撮影、光学ファインダー、一眼レフらしい操作感を目的に選ぶのであれば、EOS 60Dは現在でも使い道のあるカメラです。



