初代EOS 5Dは今でも使える?画質・AF・EFレンズ・中古購入の注意点を解説
初代EOS 5Dは、35mmフルサイズセンサーを搭載しながら、プロ専用機とは異なるサイズと操作系にまとめられたキヤノンのデジタル一眼レフです。有効約1280万画素、DIGIC II、9点AF、最高約3コマ/秒というスペックだけを見ると、現在のカメラとは大きな差があります。しかし、写真を実際に撮る道具として見ると、画素数や連写速度だけでは説明できない特徴が残っています。
特に低感度で撮影したRAWデータは、約1280万画素という数字から想像する以上にしっかりした情報を持っています。最新機のように細部を極端に拾う高解像タイプではありませんが、適切なEFレンズを使い、ピントと露出をきちんと合わせれば、人物、風景、スナップ、商品撮影まで幅広く使えます。画像を100%表示して細部を探すより、写真全体の階調、色、ボケ、立体感を楽しむ方向に向いたカメラです。
一方で、AFポイントの少なさ、最高約3コマ/秒の連写、固定式液晶、ライブビュー非搭載、動画非対応、自動センサークリーニング非搭載など、使い勝手には明確な世代差があります。さらに中古では、ミラー、シャッター、CFカードスロット、液晶、バッテリーなど個体状態の確認も欠かせません。初代EOS 5Dを今使う魅力と、古いデジタル一眼レフだからこそ確認したい弱点を、実際の撮影を想定しながら詳しく見ていきます。
- 初代EOS 5Dはどんなカメラなのか
- 初代EOS 5Dの画質
- EFレンズを本来の画角で楽しめる
- AF性能は現在のカメラと大きく異なる
- 光学ファインダーで撮る感覚
- 動画もライブビューもない静止画中心のカメラ
- ボディサイズと操作感
- センサーのゴミには注意が必要
- CFカードを使う古いデジタル一眼レフ
- 中古で特に確認したいポイント
- 初代EOS 5DとEOS 5D Mark IIの違い
- 初代EOS 5DとEOS 5D Mark IIIの違い
- 現在のEOS Rシリーズと比べるとどう違うか
- 初代EOS 5Dが向いている撮影
- 初代EOS 5Dが苦手な撮影
- 初代EOS 5Dを今使う魅力
- 初代EOS 5Dは今でも写真を撮る楽しさが残るフルサイズ一眼レフ
初代EOS 5Dはどんなカメラなのか
フルサイズを1シリーズ以外へ広げたEOS 5Dの原点
初代EOS 5Dが登場する以前、キヤノンの35mmフルサイズデジタル一眼レフは、1Dsシリーズを中心とする大型で高価なプロ向け機という印象が強い存在でした。EOS 5Dは縦位置グリップ一体型ではない一般的な一眼レフ形状にフルサイズCMOSセンサーを搭載し、5シリーズという独自の位置を作りました。
現在ではフルサイズミラーレスにも小型モデルが多数ありますが、EOS 5Dシリーズが長く続いたことを考えると、初代5Dが作った「1シリーズより軽く、画質を重視するフルサイズ」という方向性は非常に重要です。後の5D Mark II、5D Mark III、5D Mark IVへ続くシリーズの基礎が、この初代モデルで確立されました。歴代5Dシリーズについては、Canon EOS 5Dシリーズの特徴でまとめています。
約1280万画素とDIGIC IIという構成
撮像素子は35mmフルサイズCMOSで、有効画素数は約1280万画素です。画像処理エンジンにはDIGIC IIを搭載しています。現在の高画素機と比較すると画素数は少なく、トリミング耐性という点では不利です。しかし、一般的な写真表示やプリントでは十分な画像サイズを確保でき、撮影時に構図をしっかり決める使い方なら約1280万画素を過度に不足と考える必要はありません。
画素数が少ないためファイルサイズも比較的小さく、RAW現像時のPC負荷や保存容量を抑えやすいという利点もあります。大量に撮影して細部を拡大する現在の高画素機とは違い、一枚の構図を撮影時に作る昔ながらの使い方が似合います。キヤノン一眼レフの各シリーズと位置付けについては、Canon EOS一眼レフの型番ガイドで確認できます。
初代EOS 5Dの画質
約1280万画素でも写真全体を見ると不足を感じにくい
画素数だけで比較すると、現在の2400万画素、4500万画素といったフルサイズ機との差は大きく見えます。しかし、実際の写真では最終的な表示サイズが重要です。Web掲載や一般的なプリントでは、約1280万画素でも十分な解像度があります。撮影した画像を常に100%表示して細かな葉や髪を比較する用途では高画素機が有利ですが、画面全体で写真を見る用途では差が小さくなります。
初代EOS 5Dは、解像度だけを競うカメラとして見ると古さが目立ちますが、フルサイズらしい画角と被写界深度、EFレンズの描写を組み合わせた写真では現在でも十分楽しめます。特に古いEF単焦点との組み合わせでは、レンズの柔らかさやボケを含めた描写がそのまま出やすく、最新レンズとは違う写真を作れます。高画素化とレンズ性能の関係については、EFレンズと高画素化の関係も参考になります。
低ISOでは階調と色を活かしやすい
初代EOS 5Dを画質重視で使うなら、ISO100やISO200など低感度が中心になります。十分な光量がある屋外、ストロボを使える室内、三脚を利用できる風景などでは、センサーの持ち味を引き出しやすくなります。RAWで撮影すると、肌の明暗や空のグラデーション、建物の陰影などを現像時に調整できます。
最新機の画像はシャープネスやノイズ処理が強力で、JPEGをそのまま見ても非常に整っています。初代5Dでは、撮影時の露出とRAW現像によって仕上がりの差が出やすくなります。撮って出しだけで判断するより、RAWデータを自分で調整する方が、このカメラの画質を理解しやすくなります。露出を決める基本については、キヤノンの撮影モードと露出設定で詳しく解説しています。
高感度は現在のフルサイズ機と明確な差がある
常用ISO感度はISO100~1600で、拡張設定ではISO50相当とISO3200相当も使用できます。現在ではさらに高いISO感度を普通に使えるフルサイズ機が増えていますが、初代EOS 5Dは高感度を積極的に使うカメラではありません。
ISO800程度からノイズや細部の変化が見えやすくなり、ISO1600以上では撮影条件によって画質への影響が大きくなります。ただし、ノイズが存在することと写真として使えないことは同じではありません。モノクロ仕上げや粒状感を活かす写真では、高感度特有の質感を表現に使うこともできます。高感度ノイズの発生原因については、カメラのノイズが発生する原因と対策で詳しく解説しています。
ハイライトは慎重に扱いたい
古いデジタル一眼レフでは、明るい部分が飽和したときの復元余地が現在のRAWデータほど大きくありません。白い服、雲、明るい窓、金属の反射などでは、撮影時にハイライトを飛ばさない露出を意識することが重要です。
一方で、暗部を極端に持ち上げる使い方にも限界があります。現在のセンサーのように大幅な露出補正を前提とするより、撮影時に適正露出へ近づけておく方が仕上げやすくなります。初代5Dは、RAW現像ですべてを後から救うカメラではなく、撮影時の露出決定が画質へ直接つながるカメラです。シャッタースピードと露出の関係については、Canonのシャッタースピード設定ガイドも参考になります。
EFレンズを本来の画角で楽しめる
EF50mmを50mmとして使えることがフルサイズの魅力
初代EOS 5Dは35mmフルサイズなので、EF50mmを装着すれば50mm本来の画角で使えます。APS-C機では50mmが約80mm相当の画角になるため、標準レンズというより中望遠に近くなります。初代5DならEF50mm F1.8、EF50mm F1.4 USM、EF50mm F1.2L USMなどを標準単焦点として使えます。
50mmは人物、日常、街並み、料理、物撮りなど用途が広く、古い5Dを使い始めるレンズとしても扱いやすい焦点距離です。F1.4やF1.8の大口径を使えば背景をぼかしやすく、低感度を維持しながらシャッタースピードを確保することもできます。50mmの画角や使い方については、50mm単焦点レンズの使い方で詳しく紹介しています。
85mmや135mmではフルサイズらしい人物撮影を楽しめる
EF85mmやEF135mmと組み合わせると、初代EOS 5Dのフルサイズセンサーを活かしたポートレートを楽しめます。85mmでは人物との距離を適度に保ちながら背景を整理でき、135mmではさらに狭い画角と望遠効果によって被写体を背景から分離しやすくなります。
大口径単焦点を開放付近で使う場合、現在の瞳AFのような自動機能はありません。AFポイントを選び、必要に応じて構図を調整しながらピントを合わせます。成功率だけを考えれば新しいミラーレスが有利ですが、自分でピント位置を管理しながら撮る感覚は、一眼レフらしい楽しさがあります。キヤノンの人物撮影向けレンズについては、Canonポートレートレンズガイドで整理しています。
古いEFレンズの描写を見るボディとして使いやすい
EFマウントには長期間にわたって非常に多くのレンズが登場しました。初期の標準ズーム、大口径単焦点、Lレンズ、望遠ズームなど、中古市場には現在でも多様なEFレンズがあります。初代EOS 5Dなら、フルサイズ対応EFレンズをマウントアダプターなしで直接装着できます。
最新RFレンズでは画面周辺まで高い解像性能を持つ製品が増えていますが、古いEFレンズには中心部と周辺部の差、フレア、色収差、柔らかなボケなど、レンズごとの個性が見えやすいものがあります。初代5Dの約1280万画素は、そうした古いレンズを過度に粗探しせず楽しみやすい組み合わせでもあります。EFレンズ全体の特徴については、Canon EFレンズの特徴と画質で詳しく解説しています。
AF性能は現在のカメラと大きく異なる
9点AFを自分で使い分ける一眼レフ
初代EOS 5DのAFポイントは9点です。さらに動体追従時に補助的に働くアシスト測距点を備えていますが、現在のミラーレスのように画面の広い範囲から人物や動物を検出し、自動的に瞳へピントを合わせる仕組みではありません。
静止した人物や風景では、中央または任意のAFポイントを選択し、狙った位置へ合わせます。大口径レンズを開放で使う場合は、ピントを合わせた後に大きく構図を振るフォーカスロックより、できるだけ構図に近いAFポイントを使った方がピント位置の変化を抑えやすくなります。AFポイントと測距点の仕組みについては、カメラの測距点とAFポイントの基礎知識で確認できます。
動体撮影では連写速度より予測が重要になる
連写速度は最高約3コマ/秒です。現在のスポーツ向けカメラでは高速連写が当たり前になっているため、数字だけを比較するとかなり遅く感じます。しかし、人物の表情変化、子どもの動き、比較的ゆっくりした乗り物などなら、タイミングを読んで撮影することで対応できます。
高速連写で大量の写真を残し、その中から一枚を選ぶ撮影とは性格が異なります。シャッターを切る瞬間を自分で決める必要があり、被写体の動きを観察することが重要になります。高速スポーツや鳥の飛翔を主目的とするなら厳しい場面がありますが、3コマ/秒だから静止物しか撮れないというわけでもありません。連写の使い方については、カメラの連写撮影を使いこなす方法で詳しく紹介しています。
光学ファインダーで撮る感覚
視野率約96%のファインダーは構図に余白が入る
初代EOS 5Dの光学ファインダーは視野率約96%です。ファインダーで見えている範囲より、実際の撮影画像には少し広い範囲が写ります。視野率約100%のプロ機と比べると、画面端を厳密に合わせる撮影では撮影後の確認が必要になります。
一方、フルサイズ一眼レフなので、APS-Cの入門機と比べるとファインダー像は大きく、光学像を見ながら構図を作る楽しさがあります。EVFのように露出補正やホワイトバランスがリアルタイムで反映されることはありませんが、レンズを通った光を直接見る一眼レフらしい撮影ができます。プロ向けフルサイズ一眼レフとの違いを見る場合は、EOS-1Ds Mark IIIの特徴も比較材料になります。
背面液晶は撮影結果を確認するためのもの
背面には2.5型液晶モニターを搭載していますが、現在の高精細な大型液晶と比べると小さく、表示解像度も低くなります。また、ライブビュー機能はありません。背面液晶を見ながら構図を決める撮影はできず、基本は光学ファインダーを使います。
撮影後に液晶で確認するときも、細かなピントを完全に判断するには限界があります。重要な撮影では画像を拡大して確認し、それでも不安がある場合は複数枚撮っておく方が確実です。後継のEOS 5D Mark IIではライブビューや動画など機能が大きく追加されており、世代差を確認する場合は、EOS 5D Mark IIを今使う魅力が参考になります。
動画もライブビューもない静止画中心のカメラ
写真を撮る機能に集中したシンプルな構成
初代EOS 5Dには動画撮影機能がありません。ライブビューもないため、背面液晶を見ながら写真を撮ることもできません。現在のカメラでは動画、ライブ配信、電子シャッター、被写体認識など多くの機能が一台に入っていますが、初代5Dでは光学ファインダーを使った静止画撮影が中心です。
機能が少ないことは用途の狭さにつながりますが、静止画だけを撮る場合には操作目的が明確です。撮影モード、絞り、シャッタースピード、ISO感度、AFポイントを決めてシャッターを切るという基本的な操作へ集中できます。後継世代との機能差については、EOS 5D Mark IIIの特徴も参考になります。
ボディサイズと操作感
約810gのボディは軽量ではないが1シリーズより扱いやすい
本体質量は約810gで、現在の小型ミラーレスと比べると重いボディです。しかし、縦位置グリップ一体型の1Dsシリーズよりは小さく、標準ズームや単焦点レンズとの組み合わせなら日常的に持ち出せる大きさです。
EF50mm F1.8のような軽量レンズを装着すれば比較的取り回しやすく、EF85mm F1.2LやEF70-200mm F2.8Lのような大型レンズではボディ側にも適度な重量があるため、極端に前方だけが重くなりにくくなります。EFレンズとの組み合わせを探す場合は、Canon EFレンズの記事から幅広く確認できます。
上面表示パネルとダイヤル操作は現在でも使いやすい
EOS 5Dシリーズらしく、上面には撮影設定を確認できる表示パネルがあり、メイン電子ダイヤルと背面のサブ電子ダイヤルを使って露出を操作できます。絞り優先AEやマニュアル露出では、ファインダーから大きく目を離さず設定を変えられます。
タッチパネルを中心に操作するカメラとは異なり、ボタンとダイヤルを覚えるほど操作が速くなります。長くキヤノン一眼レフを使ってきた人なら馴染みやすく、後の5Dシリーズにもつながる操作感があります。5D Mark IVの設定方法を見るとシリーズの操作系の変化も分かり、EOS 5D Mark IVのおすすめ設定で確認できます。
センサーのゴミには注意が必要
自動センサークリーニングを搭載していない
初代EOS 5Dには、後のEOSで一般化した自動センサークリーニング機構がありません。レンズ交換時に入ったホコリが撮像面付近へ付着すると、絞り込んだ写真で黒い点として写ることがあります。
特に風景撮影でF8、F11、F16などへ絞るとゴミが見えやすくなります。中古個体を購入したら、明るい空や白い壁を絞って撮影し、センサー上のゴミを確認しておくと状態を把握しやすくなります。レンズ交換を頻繁に行う人ほど、この世代ではセンサーの状態を意識する必要があります。古いEFレンズを含めたシステム運用については、中古で楽しめるCanon EFレンズも参考になります。
CFカードを使う古いデジタル一眼レフ
記録メディアはCFカードのみ
初代EOS 5DはCFカードを使用します。現在一般的なSDカードとは違うため、カメラと一緒に使用できるCFカードとカードリーダーを用意する必要があります。古いデジタル一眼レフを初めて使う場合、ボディだけを購入しても手元のSDカードをそのまま差すことはできません。
CFカードはカメラ側スロットにピンが並ぶ構造なので、中古個体では内部のピン曲がりにも注意したいところです。カードを斜めに押し込んだ個体では接点が損傷している可能性があります。購入後はカードを装着して撮影、再生、消去、PCへの転送まで確認しておくと、記録系の状態を把握できます。古いEOSを含めたキヤノン一眼レフの特徴は、Canon EOS一眼レフ型番ガイドでも確認できます。
中古で特に確認したいポイント
ミラーの状態は初代EOS 5Dで重要な確認項目
初代EOS 5Dでは、一部個体でメインミラーが外れる不具合に対する対策が行われた経緯があります。古い中古個体を選ぶ場合は、ミラーが正常に固定されているか、作動時に異常がないかを確認したいところです。過去に対策が行われた個体かどうかを中古販売店が把握していない場合もあります。
シャッターを何度か切り、ミラーの上下動作に引っ掛かりや異音がないか、ファインダー像に異常がないかを確認します。古い一眼レフでは電子部品だけでなく、ミラーやシャッターといった機械部分の状態が重要です。同じく旧世代のフルサイズプロ機を中古で使う際の注意点は、EOS-1Ds Mark IIIの記事にも共通する部分があります。
シャッター回数だけで個体状態を決めない
中古カメラではシャッター回数が注目されますが、数字だけで状態を判断することはできません。撮影回数が少なくても湿気の多い場所で保管されていた個体、長期間使われず接点やダイヤルの状態が悪化した個体もあります。反対に、撮影回数が多くても定期的に使われ、丁寧に管理されている個体もあります。
シャッター、ミラー、AF、電子ダイヤル、ボタン、CFスロット、USB端子、液晶表示、グリップ、バッテリー室などを総合的に見ることが重要です。連写を行い、撮影中にエラーが出ないかを見ることも確認方法の一つです。シャッター速度とシャッター機構の基本については、Canonシャッタースピード設定ガイドも参考になります。
液晶の劣化と表示状態も確認したい
背面液晶は撮影結果とメニューを確認する重要な部分です。古い個体では輝度低下、色の変化、表示ムラなどが発生している場合があります。液晶が暗いと、実際の画像より暗く感じて露出を誤って判断することもあります。
そのため中古購入時には、単に液晶が点灯するかだけでなく、画面全体の明るさや色、表示欠けも確認します。撮影後の画像確認を液晶だけに頼らず、ヒストグラムを利用する習慣も役立ちます。現在の5Dシリーズとの操作性や表示の違いを見る場合は、EOS 5D Mark IIIの記事も比較材料になります。
バッテリーの劣化は実用性へ直結する
初代EOS 5DはBP-511A系のバッテリーを使用します。中古ボディに付属するバッテリーが当時から使われてきたものなら、容量が大きく低下している可能性があります。満充電表示でも短時間で残量が減る個体は珍しくありません。
古いカメラを実際に持ち出すなら、予備バッテリーを含めて運用できるかを考える必要があります。純正品の入手状況だけでなく、充電器が正常に動くかも確認したい部分です。初代5Dを購入する際は、ボディ価格だけを見るより、CFカード、カードリーダー、バッテリー、充電器まで含めて必要な機材を考える方が現実的です。旧世代EOSを含むキヤノン機全体については、キヤノン大全から確認できます。
初代EOS 5DとEOS 5D Mark IIの違い
5D Mark IIでは画素数と機能が大きく増えた
EOS 5D Mark IIでは画素数が約2110万画素へ増え、ライブビューや動画撮影にも対応しました。初代5Dと比べると、一台でできることが大きく増えています。細部の解像やトリミング余裕を求める場合にも5D Mark IIが有利です。
一方、初代5Dは機能が少なく、静止画撮影へ集中した構成です。画素数が少ないぶんRAWファイルも軽く、PCでの現像や保存も扱いやすくなります。両機は同じ5Dシリーズでも、初代のシンプルさを楽しむか、Mark IIの機能性を選ぶかで性格が変わります。後継機との違いを詳しく見る場合は、EOS 5D Mark IIを今使う魅力で確認できます。
初代EOS 5DとEOS 5D Mark IIIの違い
AFと操作性では5D Mark IIIが大きく進化している
EOS 5D Mark IIIまで進むと、AF性能、連写、液晶、動画、ISO感度など多くの部分が大きく進化しています。特にAFポイントの増加は動体撮影や人物撮影で扱いやすさへ直結します。初代5Dの9点AFと比べると、構図の自由度や追従性能は別世代です。
一方、初代EOS 5Dを選ぶ理由は、Mark IIIに性能で勝つことではありません。より簡素な操作、約1280万画素の画像、古いEFレンズとの組み合わせなど、性能競争とは違う部分に価値があります。実用品として便利さを求めるなら新しい世代が有利ですが、初代5Dには最初の5シリーズらしい性格があります。EOS 5D Mark IIIについては、EOS 5D Mark IIIの特徴と魅力で詳しく紹介しています。
現在のEOS Rシリーズと比べるとどう違うか
AF・高感度・連写ではミラーレスが圧倒的に便利
現在のEOS Rシリーズでは、被写体認識、瞳AF、高速連写、電子シャッター、高感度性能、動画などが大きく進化しています。人物を撮る場合でも、カメラ側が目を検出して追尾するため、初代5DのようにAFポイントを選びながら構図を作る必要性は大幅に減っています。
高速スポーツ、野鳥、暗所、動画まで一台で撮影するなら、初代5Dの方が便利という状況はほとんどありません。初代5Dを今使う意味は、最新機の代替になることではなく、光学ファインダーとEFレンズを使って静止画を撮るという撮影体験にあります。EFレンズと現在のカメラの互換性については、Canonレンズ互換性一覧で確認できます。
EFレンズを直接装着できることは一眼レフの強み
EOS RシリーズでEFレンズを使用する場合はマウントアダプターが必要です。初代EOS 5DはEFマウントなので、EFレンズをそのまま装着できます。アダプター分だけ鏡筒が長くなることもなく、EFレンズが一眼レフ用として設計された本来の装着状態で使用できます。
中古のEF50mm、EF85mm、EF135mm、EF70-200mmなどを試しながら、それぞれの描写を比較する使い方にも向いています。ミラーレスの利便性とは別に、EFレンズとEFマウントボディだけで完結するシンプルさがあります。中古EFレンズを幅広く探す場合は、安く楽しめるCanon EFレンズも参考になります。
初代EOS 5Dが向いている撮影
人物・スナップ・風景など一枚ずつ撮る撮影と相性が良い
初代EOS 5Dの特徴を活かしやすいのは、連写速度や被写体認識AFを必要としない撮影です。人物、街角スナップ、風景、建築、商品などでは、構図を決め、AFポイントを合わせ、露出を確認して一枚ずつ撮影できます。
特に明るいEF単焦点を組み合わせると、フルサイズらしい背景ボケと低ISOの画質を両立できます。50mmや85mmで人物を撮ったり、35mmで街を歩いたり、広角ズームで風景を撮ったりと、EFレンズの豊富さをそのまま楽しめます。人物撮影に使うEFレンズについては、Canonポートレートレンズガイドで詳しく紹介しています。
初代EOS 5Dが苦手な撮影
高速動体・暗所・動画には明確な弱点がある
高速スポーツや野鳥の飛翔では、9点AFと最高約3コマ/秒という性能が大きな制約になります。暗所で高ISOを使う撮影も現在のフルサイズ機との差が出やすく、動画機能もありません。液晶を見ながら撮るライブビューも使えないため、ローアングルやハイアングル撮影にも不便があります。
初代5Dを使うなら、苦手な用途まで無理に一台でこなすより、得意な静止画撮影へ使う方が特徴を活かせます。速い被写体には新しいカメラ、落ち着いて撮れる場面では初代5Dというように、複数のカメラを使い分ける楽しみ方もできます。高速連写を重視したキヤノン機との違いは、連写撮影の記事から確認できます。
初代EOS 5Dを今使う魅力
性能表では測れないシンプルな撮影感覚が残っている
初代EOS 5Dには、現在のカメラにある便利な機能の多くがありません。被写体認識も瞳AFも動画もなく、ライブビューさえありません。そのため撮影者は光学ファインダーを見て、AFポイント、露出、構図、シャッターを切る瞬間を自分で決めます。
それを不便と感じるか、写真撮影へ集中できると感じるかで、このカメラの評価は大きく変わります。操作をカメラへ任せる部分が少ないため、一枚を撮るまでの手順そのものを楽しみやすいカメラです。キヤノン一眼レフの歴史や各シリーズを見比べる場合は、キヤノン大全から関連機種を確認できます。
中古価格だけでなく個体状態を見て選びたい
初代EOS 5Dは古いカメラなので、同じ型番でも個体ごとの差が大きくなっています。外観の傷が少ないことだけで良品とは判断できません。ミラー、シャッター、AF、CFカードスロット、液晶、電子ダイヤル、端子、バッテリーなど、実際の動作を確認する必要があります。
状態の良い個体なら、約1280万画素のフルサイズセンサーとEFレンズを使って、現在でも十分写真を楽しめます。一方、安さだけを理由に状態の悪い個体を選ぶと、修理や周辺機器の確保で苦労する可能性があります。初代5Dを中古で選ぶ価値は、単にフルサイズを安く手に入れることだけではなく、この世代の写真機を実際に使える状態で楽しむことにあります。EFレンズも含めた中古システムを考える場合は、Canon EFレンズの特徴とメリットが参考になります。
初代EOS 5Dは今でも写真を撮る楽しさが残るフルサイズ一眼レフ
初代EOS 5Dは、有効約1280万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー、DIGIC II、9点AF、最高約3コマ/秒という、現在から見ると非常にシンプルなフルサイズ一眼レフです。ライブビューや動画、被写体認識AF、自動センサークリーニングなどはなく、機能の数では現在のカメラと比較になりません。
それでも、低ISOで適切に撮影した画像は現在でも十分実用になり、フルサイズ本来の画角でEFレンズを使えることは大きな魅力です。50mm、85mm、135mmなどの単焦点を装着すれば、背景ボケや画角の違いを素直に楽しめます。最新RFレンズのような完全に整った描写とは違い、古いEFレンズの特徴まで含めて写真を作れることも、このカメラを使う楽しみになります。
一方、高速動体、高感度、動画、液晶を使った撮影などには向きません。中古ではミラーの状態、シャッター、AF、CFカードスロット、液晶、バッテリーなども確認する必要があります。古いフルサイズだから無条件に価値があるという話でもなく、現在の撮影目的と個体状態を見て使うカメラです。
高性能なカメラが自動で被写体を見つけて追い続ける撮影とは違い、初代EOS 5Dでは撮影者がファインダーをのぞき、自分で構図と露出とピントを決めます。約1280万画素という数字も、最高約3コマ/秒という連写速度も変わりません。しかし、状態の良いボディと好きなEFレンズを組み合わせ、一枚ずつ写真を作る用途なら、初代EOS 5Dには今でも使う理由があります。



