50mm単焦点の使い道 何を撮るための焦点距離なのか
50mm単焦点は、人物、街並み、風景、料理、小物など、幅広い被写体を撮影できるレンズです。被写体へ近づけば一部分を大きく写し、数歩離れれば人物と周囲の様子を一緒に収められます。
ズーム機能はありませんが、撮影者が前後へ動くことで、顔のアップ、上半身、全身、風景まで構図を変えられます。F1.2、F1.4、F1.8などの明るい製品も多く、背景をぼかした写真や、室内での撮影にも利用できます。
50mmを購入したものの、何を撮ればよいか分からず、画角が狭いと感じる人もいます。50mmは、広い範囲を一度に収めるレンズではありません。画面へ入れるものを選び、主役と背景を整理して撮る焦点距離です。
この記事では、35mmフルサイズカメラで使う50mmを基準に、代表的な使い道、撮影方法、35mm・85mmとの違い、APS-Cカメラで使う場合の画角を解説します。
50mm単焦点の代表的な使い道
- 人物と背景を組み合わせたポートレート
- 街の一部分を切り取るスナップ撮影
- 風景の中から主役を選ぶ撮影
人物と背景を組み合わせたポートレート
50mm単焦点は、人物撮影で使いやすい焦点距離です。人物へ近づけば顔や上半身を大きく写し、後方へ下がれば全身と周囲の風景を一緒に収められます。公園、街中、室内、海岸、庭園など、撮影場所を大きく限定せずに使えます。
顔のアップを撮る場合は、人物へ近づきすぎると、鼻や顔の中央部分が強く見えることがあります。少し離れた位置から撮影し、必要に応じて撮影後に切り取ると、顔全体を落ち着いた形で写せます。上半身や全身では、人物との会話を続けられる距離を保ちやすく、表情や姿勢の指示も伝えやすくなります。
F1.4やF1.8などの明るいレンズを使うと、人物の背景をぼかせます。背景を滑らかにするには、絞りを開けることに加え、人物と背景の間隔を広く取ります。人物の直後に壁や木がある場合は背景の形が残り、遠くの木々や照明を背景にすると輪郭が大きくぼけます。
人物だけを大きく見せたい場面では縦位置、周囲の景色や建物も見せたい場面では横位置が使えます。50mmは、人物を主役にしながら、どこで撮った写真なのかが分かる範囲も残せる焦点距離です。
街の一部分を切り取るスナップ撮影
50mm単焦点は、街中の人物、看板、店舗、建物、自転車、道路などを切り取るスナップ撮影にも使えます。35mmと比べて写る範囲が狭いため、画面内へ入る情報を整理し、主役を明確にできます。
街全体を広く記録する場合には撮影者が後方へ下がる必要があります。反対に、通りの向こう側にいる人物や、建物の窓、店舗の入口など、一部分へ注目する撮影では50mmの画角が役立ちます。肉眼で気になったものを一つ選び、その周囲に必要な空間を残して構図を作ります。
スナップでは、被写体を見つけてからカメラを構えると、撮影距離が合わないことがあります。撮影前に、人物の全身を撮る距離、上半身を撮る距離、建物の一部分を撮る距離を体で覚えておくと、構図を決める時間を短くできます。
夕方や夜の街では、明るい単焦点レンズの性能を生かせます。街灯、店舗の照明、車のライトなどを背景へ入れ、開放付近で撮影すると、点光源をぼかした写真を作れます。被写体が歩いている場合は、明るさを得るためにシャッタースピードを下げすぎず、動きを止められる速度を確保します。
風景の中から主役を選ぶ撮影
50mmは風景撮影にも利用できます。山や海を端から端まで広く収める用途では、広角レンズの方が多くの範囲を写せます。50mmでは、広い景色の中から山、木、建物、夕日、橋などを選び、主役として配置します。
広角レンズで撮ると周囲の空や地面が多く入り、遠くの山や建物が小さく写ることがあります。50mmを使うと、必要な範囲へ絞り込み、主役の大きさを保った構図を作れます。目の前の景色をそのまま記録する撮影と、景色の中から印象的な部分を選ぶ撮影を使い分けます。
風景ではF5.6からF8前後まで絞ると、画面内の細部を写しやすくなります。手前と奥に被写体がある場合は、どこへピントを合わせるかを決めます。手前の花を主役にして背景の山をぼかす構図も、遠くの建物へピントを合わせて手前を前ボケにする構図も作れます。
複数枚を横へつないで撮影し、広い風景を一枚に仕上げる方法もあります。50mmは画面の端で形が大きく変化しにくいため、パノラマ撮影にも利用できます。撮影位置を固定し、各写真が重なる範囲を残しながらカメラの向きを変えます。
室内や身近な被写体を50mmで撮る
- 料理や飲み物を自然な大きさで写す
- 商品や小物の形を整えて撮影する
- 家族やペットの日常を記録する
料理や飲み物を自然な大きさで写す
50mm単焦点は、料理、飲み物、菓子などの撮影にも使えます。テーブルの上へ置かれた皿を斜め前から撮ると、料理の立体感と背景の雰囲気を一緒に写せます。広角レンズで近づいた場合に起きやすい、皿の手前側が大きく見える変化も抑えやすくなります。
料理全体を写す場合は、撮影者が椅子から立ち、カメラを後方または上方へ動かします。小さなテーブルや壁際の席では、必要な距離を取れないことがあります。店内で料理を撮る機会が多い場合は、50mmで写る範囲を事前に確認しておくと構図を決めやすくなります。
開放付近で撮ると、皿の手前だけにピントが合い、奥側が大きくぼけることがあります。料理全体を見せたい場合は、F2.8からF5.6付近まで絞ります。斜めから撮る場合は、皿の中央付近へピントを合わせ、手前と奥の写り方を確認します。
窓から入る光を利用すると、料理の表面や湯気を写しやすくなります。窓を料理の横または斜め後ろに置き、反対側へ白い紙や板を置くと、影の部分へ光を戻せます。照明の色が複数ある室内では、料理の色が不自然にならないようにホワイトバランスも確認します。
商品や小物の形を整えて撮影する
カメラ、レンズ、時計、文房具、衣類などの商品撮影にも50mmを使えます。被写体から一定の距離を取って撮影できるため、手前側だけが大きく見える変化を抑え、商品の形を整えて写せます。
商品全体を撮る場合は、背景と被写体の間隔を取ります。背景紙へ被写体を密着させると影が強く出ることがあるため、少し手前へ置きます。窓の光や照明を斜め方向から当て、反対側へ白い板を置くと、表面の質感と形が分かる写真を作れます。
レンズや時計など反射する被写体では、撮影者や室内が表面へ映り込みます。カメラの位置を少し動かし、黒い部分と明るい部分のバランスを調整します。白い紙を被写体の周囲へ置くと、金属やガラスへ明るい線を入れられます。
50mmレンズの最短撮影距離を超えて被写体へ近づくと、ピントが合いません。小さな文字や細部を大きく写す場合は、最短撮影距離と最大撮影倍率を確認します。さらに大きく写したい場合は、マクロレンズや接写リングを使用します。
家族やペットの日常を記録する
50mmは、家族やペットの日常を記録するレンズとしても使えます。人物や動物から少し離れた位置で撮影できるため、カメラを強く意識させずに表情や動作を捉えられます。
室内では、顔のアップや上半身を撮りやすく、部屋全体や複数人を写すには距離が必要です。壁際や廊下など、撮影者が下がれる場所を利用します。家族全員を一枚へ収める撮影が多い場合は、35mm前後の画角も使いやすくなります。
ペットの動きを撮る場合は、サーボAFと動物検出を利用し、シャッタースピードを確保します。止まっている犬や猫は1/250秒前後、歩いている場面は1/500秒前後、走る場面は1/1000秒以上を出発点にできます。
床にいるペットを撮るときは、撮影者も目線の高さまで下がります。立ったまま見下ろす構図と比べて、表情や周囲の空間を写しやすくなります。50mmの背景ボケを使うと、室内の家具や生活用品を目立ちにくくし、ペットへ視線を集められます。
50mm単焦点の特徴を生かす構図
- 撮影者が動いて写る範囲を調整する
- 主役と背景の距離を使って写真を作る
- 縦位置と横位置を目的に合わせて選ぶ
撮影者が動いて写る範囲を調整する
50mm単焦点にはズームリングがありません。写る範囲を変えるには、撮影者が前後へ動きます。被写体へ近づけば画面内で大きくなり、後方へ下がれば周囲の空間が増えます。
最初に立った場所から撮影を続けると、似た構図が増えます。全身、膝上、上半身、顔のアップを撮る場合は、構図ごとに撮影位置を変えます。左右へ移動すると背景の重なりも変わり、人物の後ろへ木や柱が重なる失敗を避けられます。
前後へ動く際は、被写体の大きさに加えて、背景の見え方も確認します。被写体へ近づくと背景へ入る範囲が狭くなり、主役を目立たせやすくなります。後方へ下がると周囲の情報が増え、場所の雰囲気を伝えやすくなります。
撮影場所に到着したら、カメラを構える前に歩いて距離を確認します。被写体の正面、斜め、横から見た背景を調べ、主役と背景が整う位置を選びます。単焦点レンズでは、撮影者の立ち位置が構図を決める重要な要素になります。
主役と背景の距離を使って写真を作る
50mm単焦点で背景をぼかすには、絞り値、撮影距離、被写体と背景の間隔を組み合わせます。F1.8で撮影しても、被写体と背景が近ければ背景の形は残ります。被写体を背景から離すと、同じ絞り値でも背景が滑らかになります。
人物撮影では、壁や木の直前へ立ってもらう形を避け、背景から数歩手前へ移動します。撮影者も人物へ近づき、上半身や顔を大きく写すと、背景のぼけが強くなります。全身撮影では撮影距離が広がるため、顔のアップと比べて背景の形が残りやすくなります。
風景や街中では、前景を使った構図も作れます。花、葉、柵、ガラスなどをレンズの近くへ置くと、画面の端へぼけた色や形を入れられます。主役の前後にぼけを置くことで、写真へ奥行きを作れます。
背景を見せたい写真では、F4からF8付近まで絞り、主役と場所の関係が分かる範囲を残します。背景を消すことだけを目的にせず、何を写し、何を画面から外すかを決めることが50mmの構図作りにつながります。
縦位置と横位置を目的に合わせて選ぶ
人物を一人で撮る場合は、縦位置を使うと頭から足元まで画面へ収めやすくなります。顔や上半身を大きく配置し、上下の背景を利用した構図にも向いています。木、建物、柱など、縦方向へ伸びる背景とも組み合わせやすくなります。
横位置は、人物と周囲の風景を一緒に見せる場合に使えます。人物を画面の中央から左右へ移し、視線や進行方向へ空間を残すと、写真の中に動きが生まれます。二人以上の人物、車、建物、広い風景にも対応できます。
同じ場所で縦位置と横位置を撮っておくと、ブログ、SNS、動画のサムネイルなど、掲載場所に合わせて選べます。横位置では文字を配置する空間を残し、縦位置では人物の上下へ余裕を持たせるなど、使用目的を考えて構図を決めます。
カメラを縦に持った際は、水平が傾きやすくなります。ファインダー内の水準器や背景の柱を確認し、人物の姿勢と建物の線が不自然にならないように整えます。
50mm単焦点の撮影設定
- 被写体の動きに合わせてシャッタースピードを決める
- 背景とピント範囲に合わせて絞りを選ぶ
- 静止した被写体と動く被写体でAFを変える
被写体の動きに合わせてシャッタースピードを決める
50mm単焦点で人物やペットを撮る場合は、必要なシャッタースピードを先に決めます。静止した人物は1/125秒から1/250秒前後、歩く人物は1/500秒前後、走る人物や動物は1/1000秒以上を出発点にできます。
手ブレ補正が付いている場合も、被写体の動きを止める効果はありません。手ブレ補正はカメラの揺れを抑える機能であり、人物の手、髪、表情、ペットの動きにはシャッタースピードが必要です。
暗い場所でシャッタースピードを上げると、ISO感度も上がります。ISO感度を下げるために速度を落とすと、被写体がぶれる場合があります。人物や動物では、輪郭を残せる速度を優先し、ノイズは撮影後の調整で整えます。
風景や商品など静止した被写体では、三脚を使うことでシャッタースピードを下げられます。セルフタイマーやリモート撮影を使うと、シャッターボタンを押した際の揺れも抑えられます。
背景とピント範囲に合わせて絞りを選ぶ
F1.4やF1.8は、背景を大きくぼかし、暗い場所で光を多く取り込める設定です。人物一人の顔や小物を撮る場面で使えます。ピントが合う範囲は狭くなるため、目や商品のロゴなど、見せたい場所へ正確に合わせます。
人物の上半身、顔を斜めに向けた構図、料理では、F2.8からF4付近を使うと、必要な部分へピントを合わせやすくなります。複数人を撮る場合は、全員の顔が同じ距離になるように並んでもらい、F4からF8付近まで絞ります。
風景や建物ではF5.6からF8前後を基準にできます。絞りを大きく絞るとシャッタースピードが下がり、ISO感度が上がるため、明るさとの均衡を確認します。常に同じ絞り値を使う形を避け、見せたい範囲に合わせて変更します。
開放で撮影した写真が柔らかく見える場合は、ピント位置、手ブレ、被写体ブレを確認します。レンズの描写だけで判断せず、F2.8やF4でも撮影し、解像感と背景ボケの違いを比較します。
静止した被写体と動く被写体でAFを変える
風景、建物、商品など、動かない被写体にはワンショットAFを使えます。ピントを合わせた後に構図を変える場合は、ピント位置がずれないように注意します。開放付近では、カメラを前後へ動かしただけでもピントが外れることがあります。
人物、ペット、車など、動く被写体にはサーボAFを使用します。人物や動物の検出機能があるカメラでは、撮影対象に合った検出設定を選び、目や顔へ追従させます。
背景に木、柵、人が多い場合は、AFが主役から背景へ移ることがあります。測距範囲を狭くする、最初に主役へ測距点を重ねる、追従特性を調整すると、狙った被写体を捉えやすくなります。
動きのある撮影では短い連写を使い、表情や姿勢が整った一枚を選びます。長時間連写を続ける形を避け、動きが変わる瞬間に数枚ずつ撮影すると、確認と整理にかかる時間も抑えられます。
35mm・50mm・85mmの使い分け
- 35mmは人物と周囲を広く写しやすい
- 50mmは主役と背景の均衡を作りやすい
- 85mmは人物と背景を整理しやすい
35mmは人物と周囲を広く写しやすい
35mmは50mmと比べて写る範囲が広く、人物と建物、部屋、街並みを一緒に収めやすい焦点距離です。室内、旅行、家族写真、街中のスナップなど、撮影者が後方へ下がれない場所でも使えます。
被写体へ近づいて撮影すると、手前側が大きく、奥側が小さく見える変化が強くなります。人物の顔を大きく写す場合は、顔へ近づきすぎず、上半身や周囲を含めた構図にすると35mmの特徴を生かせます。
背景の情報量が増えるため、画面の端に看板、人、家具などが入りやすくなります。撮影前に画面全体を確認し、主役と関係のないものを立ち位置やカメラの向きで外します。
撮影場所の雰囲気を広く見せたい場合は35mm、周囲を整理して主役を大きく見せたい場合は50mmが使いやすくなります。
50mmは主役と背景の均衡を作りやすい
50mmは、35mmほど広く写らず、85mmほど撮影距離を必要としません。人物と周囲を一緒に写す構図から、顔や小物を大きく写す構図まで、撮影者の移動で対応できます。
室内では写る範囲が狭く感じることがありますが、屋外や広い室内では、背景から不要なものを外しやすくなります。ポートレート、スナップ、風景、料理、商品撮影を一本で経験できる焦点距離です。
初めて使った際に難しく感じる原因は、ズームレンズと同じ位置から撮影し、画角を調整できないことにあります。撮影者が前後左右へ動き、構図と背景を選ぶことで50mmの用途が広がります。
50mmを使う際の難しさについては、50mm単焦点が難しい理由でも詳しく解説しています。
85mmは人物と背景を整理しやすい
85mmは50mmと比べて画角が狭く、人物を背景から分離しやすい焦点距離です。顔、上半身、全身のポートレートに使えますが、同じ構図を撮るには50mmを使う場合と比べて長い撮影距離が必要です。
屋外の公園、海岸、河川敷、広場では、人物と一定の距離を保ち、背景を整理した写真を作れます。室内や街中の狭い場所では後方へ下がれず、顔や上半身しか入らないことがあります。
人物との会話を続けながら、周囲の状況も見せたい場合は50mmが使えます。背景を大きくぼかし、人物を目立たせたい場合は85mmが候補になります。
85mmの用途と撮影距離については、85mm単焦点が使いにくい理由でも紹介しています。
フルサイズとAPS-Cで変わる50mmの使い道
- フルサイズでは標準域として幅広く使える
- キヤノンAPS-Cでは約80mm相当の画角になる
- 使用するカメラに合わせて撮影距離を確認する
フルサイズでは標準域として幅広く使える
35mmフルサイズカメラで使う50mmは、人物、風景、スナップ、料理、小物など、幅広い撮影へ対応できます。被写体へ近づく撮影と、周囲を含める撮影を、立ち位置によって切り替えられます。
広い場所では人物の全身や風景を撮り、狭い場所では顔、上半身、小物を中心に撮影します。一本だけを持って外出する場合も、被写体を選びながら多くの場面を撮影できます。
50mm単焦点には小型で軽量な製品も多く、カメラへ装着したまま持ち歩きやすいことも特徴です。ズームレンズと比べて操作項目が少なく、構図、距離、背景へ集中して撮影できます。
明るいレンズでは、背景ボケと暗所撮影も利用できます。レンズごとに最短撮影距離、AF速度、手ブレ補正、重さが異なるため、撮る被写体に合わせて選びます。
キヤノンAPS-Cでは約80mm相当の画角になる
キヤノンAPS-Cカメラへ50mmレンズを装着すると、写る範囲は約80mm相当の画角になります。フルサイズの50mmと比べて狭く写り、人物撮影に使いやすい中望遠域になります。
顔や上半身のポートレートでは、人物から距離を保ちながら背景を整理できます。屋外では全身撮影にも使えます。室内では必要な距離を確保できず、顔や上半身の構図に限られることがあります。
APS-Cで街並み、室内、家族全員を広く撮る場合は、50mmでは画角が狭く感じられます。フルサイズの50mmに近い写る範囲を得たい場合は、30mmから35mm前後のレンズが候補になります。
同じ50mmレンズでも、装着するカメラによって撮影距離と用途が変わります。レンズ名の焦点距離だけを見ず、実際に写る範囲を確認することが重要です。
使用するカメラに合わせて撮影距離を確認する
50mm単焦点を購入する前に、ズームレンズを50mmへ固定し、撮影予定の場所で試すと画角を確認できます。人物の全身を撮れる距離、室内で写る範囲、料理や商品の大きさを調べます。
APS-Cカメラで試す場合は、同じ50mmでもフルサイズの作例と写る範囲が異なります。作例を見る際は、使用されたカメラのセンサーサイズも確認します。
過去にズームレンズで撮影した写真がある場合は、撮影情報から焦点距離を確認します。50mm付近で撮った写真が多い場合は、単焦点へ替えた後も同じ撮影距離を利用できます。
35mmから70mmまで幅広く使っている場合は、ズームレンズの対応力が撮影方法に合っている可能性があります。50mm付近を中心に使い、明るさ、背景ボケ、小型化を求める場合は、50mm単焦点を追加する理由が明確になります。
まとめ
50mm単焦点の使い道は、ポートレート、スナップ、風景、料理、商品、家族、ペットなど多岐にわたります。撮影者が前後へ動くことで、顔のアップから人物と背景を組み合わせた構図まで対応できます。
人物撮影では、会話できる距離を保ちながら、背景から不要なものを外せます。スナップでは街の一部分を選び、風景では広い景色の中から主役を切り取れます。
撮影では、被写体の動きに合ったシャッタースピードを確保し、必要なピント範囲に合わせて絞りを選びます。背景をぼかす場合は、絞り値と同時に、被写体と背景の間隔も調整します。
35mmは周囲を広く写しやすく、50mmは主役と背景の均衡を作りやすく、85mmは人物と背景を整理しやすい焦点距離です。撮影場所の広さと、写したい範囲を基準に使い分けます。
キヤノンAPS-Cカメラでは約80mm相当の画角となり、ポートレート向けの中望遠として利用できます。購入前にズームレンズを50mmへ固定して試すと、自分のカメラと撮影場所に合うか確認できます。


