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EOS 5D Mark IIIは今でも使える?スペック・おすすめ設定・中古購入を解説

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EOS 5D Mark IIIは今でも使える?スペック・おすすめ設定・中古購入を解説 カメラ

EOS 5D Mark IIIは今でも使える?スペック・おすすめ設定・中古購入を解説

EOS 5D Mark IIIは、2012年に発売されたキヤノンのフルサイズデジタル一眼レフです。約2230万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー、DIGIC 5+、61点AF、最高約6コマ/秒の連続撮影、常用ISO100~25600、視野率約100%の光学ファインダーを備えています。発売から長い年月が経過した現在でも、風景、ポートレート、スナップ、商品撮影、イベント、鉄道など、静止画を中心とした撮影では十分に使える性能があります。特にEFレンズをそのまま本来の画角で使えるフルサイズ一眼レフとして、中古でEOS 5D Mark IIIを探している人も少なくありません。

現在のEOS Rシリーズと比べると、瞳検出や被写体検出、ボディ内手ブレ補正、電子ビューファインダー、4K動画、内蔵Wi-Fiなどには大きな差があります。一方、光学ファインダーを見ながら撮る感覚、61点AF、約6コマ/秒連写、CFカードとSDカードのデュアルカードスロット、LP-E6系バッテリー、堅牢なボディなど、写真撮影を中心に考えると現在でも魅力があります。この記事では、EOS 5D Mark IIIのスペック、今でも使える撮影分野、現在のカメラと比べた弱点、おすすめ設定、EFレンズの選び方、中古購入時の確認点まで詳しく解説します。

  1. EOS 5D Mark IIIのスペックと現在でも使える基本性能
    1. 約2230万画素フルサイズセンサーとDIGIC 5+を搭載する
    2. 61点AFと最高約6コマ/秒の連写で動体にも対応する
    3. 視野率約100%の光学ファインダーとデュアルカードを備える
  2. EOS 5D Mark IIIが今でも使える理由
    1. EFレンズをフルサイズ本来の画角で直接使える
    2. ポートレートや風景では現在でも十分な画質を得られる
    3. 大型グリップとダイヤル操作で撮影設定を素早く変えられる
  3. EOS 5D Mark IIIを現在使うと感じる弱点
    1. 瞳AFや被写体検出がなく撮影者がAF位置を管理する必要がある
    2. ライブビューAFと動画性能は現在のEOS Rシリーズに及ばない
    3. Wi-Fiとボディ内手ブレ補正を搭載していない
  4. EOS 5D Mark IIIのおすすめ設定と使いこなし
    1. 日常撮影はAvモードとISOオートを基本にする
    2. ポートレートは一点AFとF2からF4を使い分ける
    3. 動体撮影はAIサーボAFと1/1000秒以上を基準にする
  5. EOS 5D Mark IIIにおすすめのEFレンズ
    1. EF24-105mm F4Lは1本で幅広い撮影に対応できる
    2. EF50mmとEF85mmの単焦点はフルサイズらしいボケを生かせる
    3. EF70-200mmは人物からスポーツまで望遠撮影を広げられる
  6. 中古EOS 5D Mark IIIを購入するときの確認点
    1. シャッター・61点AF・ダイヤルの動作を確認する
    2. CFカードとSDカードの両方で記録できるか確認する
    3. バッテリーとセンサーを含めた本体状態を確認する
  7. まとめ

EOS 5D Mark IIIのスペックと現在でも使える基本性能

  • 約2230万画素フルサイズセンサーとDIGIC 5+を搭載する
  • 61点AFと最高約6コマ/秒の連写で動体にも対応する
  • 視野率約100%の光学ファインダーとデュアルカードを備える

約2230万画素フルサイズセンサーとDIGIC 5+を搭載する

EOS 5D Mark IIIは約36×24mmの35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は約2230万画素です。最大記録サイズは5760×3840画素で、現在でもWeb掲載、ブログ、写真作品、一般的なプリントまで十分な解像度を持っています。現在は4000万画素を超えるカメラもありますが、高画素でなければ高画質にならないわけではありません。約2230万画素は一枚あたりのデータ容量を抑えながら、人物の髪、風景の細部、商品表面の質感まで記録しやすい画素数です。RAWには通常のRAWに加えてM-RAWとS-RAWも用意されており、用途に合わせて記録サイズを変えられます。画素数と写真の見え方についてはカメラの画素数と解像度の違いでも詳しく解説しています。

画像処理エンジンはDIGIC 5+で、常用ISO感度はISO100~25600です。拡張設定ではISO50相当からISO102400相当まで設定できます。明るい屋外ではISO100~400、室内や夕方ではISO800~3200、暗いイベント会場などではISO6400以上も使用できます。現在のフルサイズミラーレスと比較すれば高ISO時のノイズ処理には世代差がありますが、露出を適切に合わせてRAWで記録すれば、EOS 5D Mark IIIの高感度性能は現在でも多くの撮影で利用できます。ISO感度を低くすることだけを優先してシャッタースピードを落とすと手ブレや被写体ブレが増えるため、被写体を止める速度を確保したうえでISO感度を決めます。ISO感度とノイズの関係はISO感度と露出の関係を理解しノイズを抑えるでも確認できます。

61点AFと最高約6コマ/秒の連写で動体にも対応する

EOS 5D Mark IIIの大きな特徴が61点のAFシステムです。61点のうち最大41点がクロス測距に対応し、使用するレンズによって中央付近ではより高精度な測距も利用できます。現在のミラーレスのように人物や鳥をカメラが自動で見つけて画面全体で追い続けるAFではありませんが、撮影者がAFフレームを選び、被写体の動きをファインダー内で追う一眼レフのAFとして高い性能を持っています。静止した人物や風景ではワンショットAF、走る人物、鉄道、スポーツ、動物などにはAIサーボAFを使用します。AFフレーム選択、領域拡大、ゾーンAFを被写体に合わせて使い分けることで、中央一点だけに頼らない撮影ができます。

連続撮影速度は最高約6コマ/秒です。現在のEOS Rシリーズには10コマ/秒、20コマ/秒を超える機種がありますが、6コマ/秒でも運動会、鉄道、車、動物、舞台などの動きを数枚の連続写真として残せます。連写で重要なのは枚数だけではありません。被写体が動き始める前からAIサーボAFで追い、シャッタースピードを十分に上げ、動きが大きく変化する瞬間に短い連写を行う方が成功率を高められます。走る人物なら1/1000秒前後、鳥や高速スポーツなら1/1600~1/2000秒程度を出発点にし、光量が不足すればISO感度を上げます。AFとMFの基本的な違いはAFとMFの違いと使い分け、シャッタースピードについてはCanonカメラのシャッタースピードの変え方で詳しく解説しています。

視野率約100%の光学ファインダーとデュアルカードを備える

EOS 5D Mark IIIの光学ファインダーは視野率が上下左右とも約100%で、撮影画像に記録される範囲をファインダー内でほぼそのまま確認できます。エントリークラスの一眼レフでは視野率が約95%前後の機種もあり、撮影後にファインダーで見えていなかった物が画面端へ入る場合があります。EOS 5D Mark IIIでは構図の端まで確認しながら撮影しやすく、風景、建築、商品、スタジオ撮影など、画面内を細かく整理したい場面に向いています。電子ビューファインダーのように撮影前の露出結果をそのまま表示することはできませんが、実際の光を見ながら被写体を追えることは光学ファインダーならではの特徴です。

記録媒体はCFカードとSDカードの2スロットです。2枚へ同じ画像を書き込む、片方を使い切ったらもう一方へ切り替える、RAWとJPEGを分けるなど、撮影目的に合わせた記録方法を選べます。仕事やイベント撮影では同じ写真を2枚のカードへ記録しておけば、カードトラブルへの備えになります。中古で購入する場合はCFスロットとSDスロットの両方へ実際にカードを入れ、記録、再生、削除まで確認したい部分です。EOS 5D Mark IIIは写真を長時間撮り続けることを考えた一眼レフであり、ファインダー、カードスロット、バッテリー、操作系を含めた撮影環境全体に現在でも実用性があります。

EOS 5D Mark IIIが今でも使える理由

  • EFレンズをフルサイズ本来の画角で直接使える
  • ポートレートや風景では現在でも十分な画質を得られる
  • 大型グリップとダイヤル操作で撮影設定を素早く変えられる

EFレンズをフルサイズ本来の画角で直接使える

EOS 5D Mark IIIを現在使う大きな理由の一つが、豊富なEFレンズをマウントアダプターなしで直接使えることです。EF24-70mm F2.8L、EF24-105mm F4L IS、EF70-200mmシリーズ、EF50mm F1.8、EF85mm F1.8 USM、EF100mm F2.8L Macro IS USMなど、長年にわたって販売されたEFレンズを本来の焦点距離の画角で使用できます。APS-C機では50mmが約80mm相当の画角になりますが、EOS 5D Mark IIIなら50mmは50mmとして使えるため、広角から中望遠までレンズ本来の画角を生かせます。EFとEF-Sの違いについてはEFレンズとEF-Sレンズの違いで詳しく解説しています。

現在はRFマウントが中心になっていますが、EFレンズは中古市場に多くの製品があります。同じ焦点距離でもF1.2、F1.4、F1.8、F2.8など明るさの違う単焦点やズームを選べるため、予算と撮影目的に合わせてシステムを組みやすい点は現在も魅力です。EOS RシリーズでEFレンズを使う場合はEF-EOS Rマウントアダプターが必要ですが、EOS 5D Mark IIIならレンズを直接装着できます。中古EFレンズを中心に機材を組む場合は、安く買えるCanon EFレンズの選び方Canon EFマウントの名レンズも参考になります。

ポートレートや風景では現在でも十分な画質を得られる

EOS 5D Mark IIIは、現在でもポートレートや風景に向いています。フルサイズセンサーでは同じ画角と構図を作る場合にAPS-Cより長い焦点距離を使用できるため、背景をぼかした人物撮影を行いやすくなります。EF85mm F1.8やEF85mm F1.2L、EF135mm F2Lなどの中望遠単焦点を使えば、人物と背景の距離を整理しながら大きなボケを作れます。約2230万画素は肌や髪の細部を十分に記録しつつ、現在の超高画素機ほどピントや手ブレのわずかなずれが目立ちすぎないため、ポートレートでも扱いやすい画素数です。85mmや135mmの使い方については中望遠レンズで背景をぼかす方法も参考になります。

風景ではISO100を基本にしてF8前後まで絞り、三脚が使用できる場面ではシャッタースピードを落として光量を確保します。約100%の光学ファインダーで画面端まで確認し、RAWで記録しておけば、空の明るさ、木々の暗部、ホワイトバランスなどを現像時に調整できます。EOS 5D Mark IIIには高輝度側・階調優先、オートライティングオプティマイザ、レンズ光学補正なども用意されています。写真の明暗差が大きい場面では、カメラの白飛びを防ぐ設定写真のコントラストを整える方法も合わせて確認すると、フルサイズセンサーの階調を生かしやすくなります。

大型グリップとダイヤル操作で撮影設定を素早く変えられる

EOS 5D Mark IIIは現在の小型ミラーレスと比べると大きく重いカメラですが、長時間の静止画撮影ではその大きさが操作性につながります。右手で深く握れるグリップ、上面表示パネル、メイン電子ダイヤル、背面サブ電子ダイヤル、マルチコントローラー、AF-ONボタンなどが配置され、ファインダーから目を離さずにシャッタースピード、絞り、ISO感度、AFフレームを変更できます。撮影中にメニュー画面を開く回数を減らせるため、人物、スポーツ、鉄道、イベントなど状況が変化する撮影で使いやすい操作系です。

カスタム撮影モードC1、C2、C3へ撮影設定を登録できることも便利です。例えばC1をポートレート、C2を動体、C3を三脚風景という形にしておけば、モードダイヤルを回すだけで複数の設定をまとめて呼び出せます。露出モード、AF、ISO感度、ドライブモードなどを撮影前に整理しておけば、現場で設定を一つずつ変更する時間を減らせます。EOS 5D Mark IIIを使いこなすうえでは、すべての機能を覚える必要はありません。頻繁に使う機能をボタンとカスタムモードへ集約し、自分の撮影に必要な操作だけを素早く行える状態にすることが重要です。

EOS 5D Mark IIIを現在使うと感じる弱点

  • 瞳AFや被写体検出がなく撮影者がAF位置を管理する必要がある
  • ライブビューAFと動画性能は現在のEOS Rシリーズに及ばない
  • Wi-Fiとボディ内手ブレ補正を搭載していない

瞳AFや被写体検出がなく撮影者がAF位置を管理する必要がある

現在のEOS Rシリーズでは人物の瞳、犬、猫、鳥、車両などをカメラが認識し、被写体を自動で追尾できる機種があります。EOS 5D Mark IIIにはこのような被写体検出機能がないため、撮影者自身が61点AFの中から使用する測距点や測距エリアを選び、被写体をその位置へ重ね続ける必要があります。ポートレートでは瞳に近いAFフレームを選び、スポーツでは被写体が移動する方向を予測してゾーンAFや領域拡大を使います。現在のミラーレスからEOS 5D Mark IIIへ持ち替えると、AF操作の手間は明確に増えます。

一方、AFフレームを自分で管理することは、ピント位置を意識して撮影する練習にもなります。人物では手前の目、商品では最も見せたいロゴや文字、風景では画面内のどこへピントを置くかを撮影者が決めます。AFが背景へ抜ける場合は一点AFへ切り替え、動体ではAIサーボAFと領域拡大を使うなど、被写体に応じてAF方式を変更します。ピント位置を細かく考える場合はAF測距点の基本も参考になります。

ライブビューAFと動画性能は現在のEOS Rシリーズに及ばない

EOS 5D Mark IIIは背面液晶を使ったライブビュー撮影とフルHD動画に対応しています。動画は1920×1080で記録でき、外部マイク入力やヘッドホン出力も備えているため、発売当時は動画制作にも広く使われました。しかし現在の基準では4K記録がなく、撮像面でのAF性能もEOS Rシリーズとは大きく異なります。人物を歩かせながら瞳へ自動追尾する撮影や、カメラに向かって動く被写体を滑らかに追い続ける動画では、現在のミラーレスの方が圧倒的に扱いやすくなります。

EOS 5D Mark IIIでライブビューを使う場合は、風景、商品、料理、マクロなど動きの少ない被写体に向いています。表示を拡大してMFでピントを確認すれば、光学ファインダーより細かな部分へ合わせられる場面があります。動画でも撮影前にMFでピントを決め、カメラと被写体の距離を大きく変えない撮り方なら現在でも利用できます。動画を主目的に中古カメラを選ぶ場合は新しいミラーレスの方が機能面で有利ですが、静止画中心で必要に応じてフルHD動画も記録する用途ならEOS 5D Mark IIIにも使い道があります。

Wi-Fiとボディ内手ブレ補正を搭載していない

EOS 5D Mark IIIにはWi-Fiが内蔵されていません。撮影した写真をその場でスマートフォンへ送りたい場合、現在のEOS Rシリーズのようにカメラ単体で簡単に転送することはできません。通常はCFカードやSDカードをカードリーダーへ入れ、パソコンや対応端末へ取り込みます。撮影からSNS投稿までをスマートフォン中心で完結したい人にとって、この部分は現在使う際の大きな違いになります。

ボディ内手ブレ補正も搭載していないため、手ブレ補正を利用する場合はISを搭載したEFレンズを使用します。手ブレ補正のないEF50mm F1.8やEF85mm F1.8などを手持ちで使用する場合は、焦点距離に応じてシャッタースピードを確保します。50mmなら1/100秒前後、85mmなら1/160秒前後から確認し、人物が動いている場合はさらに速くします。静止した風景や夜景なら三脚を使い、ISO感度を下げて長時間露光できます。手ブレと被写体ブレの違いは手ブレ補正と撮影方法でも解説しています。

EOS 5D Mark IIIのおすすめ設定と使いこなし

  • 日常撮影はAvモードとISOオートを基本にする
  • ポートレートは一点AFとF2からF4を使い分ける
  • 動体撮影はAIサーボAFと1/1000秒以上を基準にする

日常撮影はAvモードとISOオートを基本にする

EOS 5D Mark IIIを日常撮影、旅行、スナップで使う場合はAvモードを基本にすると扱いやすくなります。Avモードでは撮影者がF値を決め、カメラが明るさに合わせてシャッタースピードを決定します。人物ならF2.8~F4、街歩きならF4~F5.6、風景ならF5.6~F8程度を基準にすると、被写界深度とレンズの描写を調整しやすくなります。ISO感度はオートを利用し、シャッタースピードが遅くなりすぎていないかファインダー内で確認します。静止した被写体なら1/125秒程度、歩く人物なら1/250~1/500秒程度を確保すると失敗を減らせます。

逆光や白い被写体では露出補正を使います。人物の顔が暗ければプラス側、夜景の光や黒い背景を締めたい場合はマイナス側へ調整します。撮影後は液晶の見た目だけで判断せず、ヒストグラムやハイライト警告も確認します。EOS 5D Mark IIIの上面表示パネルとサブ電子ダイヤルを使えば、Avモードのまま絞りと露出補正を素早く変更できます。絞りの働きについてはF値を知れば広がるカメラの世界、露出全体の考え方はISO・F値・シャッタースピードの関係も参考になります。

ポートレートは一点AFとF2からF4を使い分ける

ポートレートではワンショットAFを基本にし、人物の目へ最も近いAFフレームを一点選択して撮影します。EOS 5D Mark IIIには瞳AFがないため、カメラ任せの自動選択では背景や顔の別の部分へピントが合うことがあります。顔を大きく撮る場合は手前の目へAFフレームを重ね、撮影後に拡大表示で瞳やまつ毛を確認します。人物が歩く場合や身体を大きく動かす場合はAIサーボAFへ切り替え、シャッタースピードも1/500秒以上へ上げます。

絞りはレンズと撮影距離に合わせて決めます。85mm F1.8を開放で近距離から撮れば被写界深度が非常に浅くなり、片目には合っていても反対側の目がぼける場合があります。最初はF2.2~F2.8程度から始め、顔の向きや必要なボケ量を見ながら調整します。複数人を撮る場合はF4~F5.6程度まで絞り、人物全員が同じ距離に近づくように並んでもらうとピントを合わせやすくなります。50mm単焦点の特徴については50mm単焦点が難しい理由、35mmで人物を撮る場合は35mmポートレートで顔の歪みを抑える方法も参考になります。

動体撮影はAIサーボAFと1/1000秒以上を基準にする

スポーツ、鉄道、車、走る人物、犬などを撮影する場合はAIサーボAFを使います。AFフレームは一点だけで追う方法に加え、周囲の測距点を利用する領域拡大やゾーンAFを試します。背景が複雑な場所では一点や狭い領域の方が被写体からAFが外れにくく、空や芝生など背景が単純な場所では広めの領域で被写体を追いやすくなります。被写体の速度、撮影距離、レンズによって最適な設定は変わるため、同じ被写体を撮りながらAF領域を比較すると自分の撮影に合う設定が分かります。

シャッタースピードは1/1000秒を基本にし、鳥の羽ばたき、高速スポーツ、モータースポーツなどでは1/1600~1/2000秒以上へ上げます。曇天や夕方で暗くなった場合は、シャッタースピードを下げる前にISO感度を上げます。最高約6コマ/秒の連写は、決定的な瞬間を前後数枚で残すには十分使えます。被写体を追いながら何秒も押し続けるのではなく、飛び立つ瞬間、ジャンプ、表情が変わる瞬間などを予測して短く連写するとカード容量と選別時間も抑えられます。望遠撮影の基本は望遠レンズの使い道でも詳しく解説しています。

EOS 5D Mark IIIにおすすめのEFレンズ

  • EF24-105mm F4Lは1本で幅広い撮影に対応できる
  • EF50mmとEF85mmの単焦点はフルサイズらしいボケを生かせる
  • EF70-200mmは人物からスポーツまで望遠撮影を広げられる

EF24-105mm F4Lは1本で幅広い撮影に対応できる

EOS 5D Mark IIIと組み合わせる標準ズームとして使いやすいのがEF24-105mm F4L IS USMです。24mmの広角から105mmの中望遠までを一本でカバーでき、旅行、風景、街歩き、人物、イベント、商品撮影まで幅広く使えます。開放F4はF2.8ズームほど明るくありませんが、焦点距離全域でF4を維持でき、ISも搭載しているため静止した被写体では手持ち撮影を行いやすくなります。EOS 5D Mark IIIを初めて購入し、まだ撮影ジャンルが決まっていない場合にも扱いやすい組み合わせです。

人物を大きくぼかしたい場合は105mm側を使い、被写体と背景の距離を取ります。風景では24~35mm側を使いF8前後まで絞ると、広い範囲をシャープに写しやすくなります。室内でシャッタースピードが不足する場合はISO感度を上げるか、F1.8前後の単焦点へ交換します。一本のズームですべてを済ませるのではなく、標準ズームを基本にし、暗所や大きなボケが必要な場面だけ単焦点を追加すると機材構成を整理できます。

EF50mmとEF85mmの単焦点はフルサイズらしいボケを生かせる

EOS 5D Mark IIIでフルサイズらしい背景ボケを楽しむなら、EF50mm F1.8シリーズやEF85mm F1.8 USMなどの明るい単焦点レンズが使いやすくなります。50mmは日常、スナップ、人物、料理、室内など幅広く使える標準画角で、85mmは人物の顔や上半身を撮りやすい中望遠です。APS-C機では50mmが約80mm相当になりますが、フルサイズのEOS 5D Mark IIIでは50mm本来の画角を使えるため、室内でも距離を確保しやすくなります。

F1.8開放では背景を大きくぼかせますが、ピントの合う範囲も狭くなります。人物ではF2~F2.8、料理や小物ではF2.8~F4など、被写体の立体感に合わせて絞りを調整します。古いEF単焦点は現在のRFレンズよりAF速度や静音性で不利な製品もありますが、中古価格を抑えて大口径レンズを試せることが魅力です。50mm単焦点の使い方は50mm単焦点の使い道でも詳しく紹介しています。

EF70-200mmは人物からスポーツまで望遠撮影を広げられる

EF70-200mmシリーズはEOS 5D Mark IIIと相性の良い望遠ズームです。人物では70~135mm付近を使って背景を整理し、スポーツやイベントでは200mm側で離れた被写体を大きく写せます。F2.8モデルは暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすく、大きな背景ボケも作れます。F4モデルは軽量で持ち歩きやすく、晴天の屋外や旅行では扱いやすい選択肢です。

EOS 5D Mark IIIには61点AFと約6コマ/秒連写があるため、EF70-200mmとAIサーボAFを組み合わせれば鉄道、運動会、スポーツ、動物なども撮影できます。中古ではEF70-200mm F2.8L IS II USMやIII USMなど複数世代があり、価格差も大きくなっています。II型とIII型の違いについてはEF70-200mm F2.8L IS IIIとIIの違いで詳しく解説しています。望遠ズームは重量があるため、購入時にはレンズ単体の価格だけでなく、実際にEOS 5D Mark IIIへ装着したときの重量バランスも確認すると使いやすくなります。

中古EOS 5D Mark IIIを購入するときの確認点

  • シャッター・61点AF・ダイヤルの動作を確認する
  • CFカードとSDカードの両方で記録できるか確認する
  • バッテリーとセンサーを含めた本体状態を確認する

シャッター・61点AF・ダイヤルの動作を確認する

EOS 5D Mark IIIは発売から長い年月が経過しているため、中古購入では外観の傷より機械部分と操作系の状態を優先して確認します。シャッターを単写と連写で切り、高速側から低速側まで異音やエラーが出ないか確認します。連写中に停止する、電源が落ちる、エラー表示が出る個体は避けたいところです。シャッター回数を確認できる販売店であれば参考にできますが、回数だけで個体の状態を決めず、実際の動作と合わせて判断します。

AFは中央一点だけで終わらせず、複数のAFフレームへ切り替えて合焦を確認します。メイン電子ダイヤル、背面サブ電子ダイヤル、マルチコントローラー、AF-ON、SET、MENU、再生、削除など、撮影中に使うボタンも一通り操作します。長期間使われたカメラではダイヤルを一段回したのに数値が二段動く、ボタンを強く押さないと反応しないといった症状が出る場合があります。中古一眼レフでは外装がきれいでも内部や操作部が消耗していることがあるため、撮影に直接関係する部分を優先します。

CFカードとSDカードの両方で記録できるか確認する

EOS 5D Mark IIIはCFカードとSDカードのデュアルカードスロットを備えています。中古購入後は両方へカードを入れ、それぞれ単独記録、カード自動切り替え、同一書き込みなどを確認します。カードを認識しない、書き込み中にエラーが出る、スロットを変更すると撮影できないといった症状がないかを見ます。CFカードスロットでは内部の端子状態も重要で、無理な挿入による損傷がある個体は避けたい部分です。

現在はSDカードの方が入手しやすいため、SDスロットだけを使うこともできます。仕事や大切なイベントではCFとSDへ同じ画像を書き込む方法を選べば、その場でバックアップを作れます。RAWとJPEGを別カードへ記録する運用も可能です。中古本体を安く購入しても、カード、カードリーダー、予備バッテリーなどが不足していれば追加費用が発生するため、購入時には付属品を含めた総額を確認します。

バッテリーとセンサーを含めた本体状態を確認する

EOS 5D Mark IIIはLP-E6を使用し、LP-E6Nなど互換性のある後継純正バッテリーも利用できます。キヤノンの公称値ではLP-E6使用時、常温でファインダー撮影約950枚が撮影可能枚数の目安です。中古付属のバッテリーは経年劣化している可能性があるため、満充電からの減り方を確認します。充電器LC-E6が付属しているかも確認し、付属しない場合は購入費用へ加えます。

センサーはF16前後まで絞り、白い壁や空など均一な場所を撮影して汚れを確認できます。小さな黒い点が同じ場所へ写る場合はセンサー上のゴミが考えられます。ファインダー内のゴミは写真には写りませんが、構図確認の邪魔になるほど多い場合は状態を見ます。端子カバー、カードスロット、バッテリー室、ホットシューなどに腐食や液体侵入の跡がないかも確認します。EOS 5D Mark IIIは丈夫なボディですが、中古では年式より個体ごとの使用状況が重要です。

まとめ

EOS 5D Mark IIIは、約2230万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー、DIGIC 5+、61点AF、最高約6コマ/秒連写、常用ISO100~25600、視野率約100%の光学ファインダー、CFとSDのデュアルカードスロットを備えたフルサイズ一眼レフです。現在のEOS Rシリーズにある瞳AF、被写体検出、4K動画、内蔵Wi-Fi、ボディ内手ブレ補正などはありませんが、静止画を中心に使うのであれば現在でも十分な性能があります。

EOS 5D Mark IIIを使う魅力は、豊富なEFレンズをフルサイズ本来の画角で直接使えること、光学ファインダーと61点AFで被写体を追えること、上面表示パネルやダイヤルを使って撮影設定を素早く変更できることです。ポートレートでは50mmや85mmの明るい単焦点、旅行や風景では24-105mm、スポーツやイベントでは70-200mmなど、撮影目的に合わせて多くのEFレンズを選べます。

おすすめ設定は、日常撮影ならAvモードを基本にしてISO感度とシャッタースピードを確認し、ポートレートでは一点AFとF2~F4、動体ではAIサーボAFと1/1000秒以上を基準にします。中古購入ではシャッター、61点AF、ダイヤル、CFとSDの両スロット、LP-E6系バッテリー、センサー、端子類を確認します。最新機の自動認識機能を必要とせず、EFレンズを生かした静止画撮影を重視するのであれば、EOS 5D Mark IIIは現在でも使う価値のあるフルサイズ一眼レフです。

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