EOS R7とEOS R8 Mark IIを比較|APS-C高画素と小型フルサイズはどちらを選ぶ?
EOS R7とEOS R8 Mark IIは、どちらもRFマウントを採用し、ボディ内手振れ補正、高速連写、デュアルピクセルCMOS AF IIを備えていますが、選ぶ理由はかなり異なります。EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載し、キヤノンAPS-Cの約1.6倍相当の画角と高い画素密度を生かして、野鳥、飛行機、鉄道、モータースポーツなど遠くの被写体を大きく撮ることを得意とします。一方、EOS R8 Mark IIは約2420万画素のフルサイズセンサーを約546gの小型ボディに収め、人物、旅行、スナップ、風景、暗所撮影まで幅広く使える方向へ進化しています。
数字だけを見ると、約3250万画素のEOS R7の方が高画素で、電子シャッター最高約40コマ/秒のEOS R8 Mark IIの方が高速です。しかし、実際の違いは画素数や連写速度だけではありません。センサーサイズ、同じレンズを付けたときの画角、ボディサイズ、バッテリー、カードスロット、操作性まで含めると、両機はかなり違う撮影スタイルを想定したカメラです。この記事ではEOS R7とEOS R8 Mark IIを、画質、望遠性能、連写、手振れ補正、携帯性、レンズ選び、野鳥、人物、旅行などの用途から比較します。
EOS R7とEOS R8 Mark IIの基本性能を比較
約3250万画素APS-Cと約2420万画素フルサイズの違い
EOS R7は約22.3×14.8mmのAPS-Cセンサーを搭載し、有効画素数は最大約3250万画素です。EOS R8 Mark IIは約36.0×24.0mmのフルサイズセンサーで、有効画素数は最大約2420万画素です。センサー自体はR8 Mark IIの方が大きい一方、総画素数はR7の方が約830万画素多くなっています。この組み合わせによって、R7はセンサーの狭い面積へ多くの画素を配置した高画素密度APS-C、R8 Mark IIはより大きなセンサーへ約2420万画素を配置したフルサイズという性格になります。
同じ位置から同じ焦点距離のレンズを使った場合、EOS R7はフルサイズに対して約1.6倍相当の狭い画角になります。400mmなら約640mm相当、600mmなら約960mm相当の画角です。遠くにいる小さな鳥や飛行機を画面内へ大きく入れたい場合、この特徴と約3250万画素を組み合わせられるのがR7の強みです。R8 Mark IIは同じ400mmを400mm本来の画角で使用するため、被写体を画面内へ入れやすく、広い範囲を使った構図を作りやすくなります。APS-Cとフルサイズの違いは、EOS R7はフルサイズより劣る?APS-Cだから強い撮影と弱い撮影を比較でも詳しく解説しています。
EOS R8 Mark IIは約546gでR7より軽い
EOS R7はバッテリーとカードを含めて約612g、EOS R8 Mark IIは約546gなので、R8 Mark IIの方が約66g軽くなります。ボディサイズはR7が約132.0×90.4×91.7mm、R8 Mark IIが約131.4×90.0×79.7mmで、幅と高さは近いものの、R8 Mark IIは奥行きを抑えた構造です。フルサイズだから必ず大きく重いという関係にはなっておらず、実際にはR8 Mark IIの方が小型軽量です。
旅行や街歩きで一日中持ち歩く場合、この約66gとボディの薄さは意味があります。さらにRF50mm F1.8 STMやRF45mm F1.2 STMなど比較的小型の単焦点を組み合わせれば、フルサイズとしてかなり軽い構成を作れます。R7は単純な携帯性より、グリップ、バッテリー、操作系、デュアルカードスロットなど撮影中の扱いやすさを重視したボディです。EOS Rシリーズ全体の位置づけについては、EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Mark II・R6 Mark III・R8 Mark II・R7を比較で整理しています。
連写はR8 Mark IIが40コマ、R7は30コマだが性格が違う
電子シャッターの最高連続撮影速度は、EOS R7が最高約30コマ/秒、EOS R8 Mark IIが最高約40コマ/秒です。数字だけならR8 Mark IIが上ですが、R7はメカシャッターおよび電子先幕でも最高約15コマ/秒に対応するのに対し、R8 Mark IIの電子先幕による高速連続撮影は最高約6コマ/秒です。そのため、電子シャッターを積極的に使うならR8 Mark IIの40コマ/秒が強力で、メカ系シャッターを使いながら高速連写したい場合はR7の15コマ/秒が大きな特徴になります。
電子シャッターでは高速で動く被写体を撮るとローリングシャッター歪みが発生することがあります。30コマや40コマという数字だけを見て機種を決めるより、撮る被写体とシャッター方式まで考える必要があります。R8 Mark IIには撮影開始前の瞬間を記録できるプリ連続撮影もあり、鳥が飛び立つ瞬間や動物の突然の動きを狙う用途では便利です。R7の連写を野鳥で使う設定については、EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説で紹介しています。
野鳥・飛行機・鉄道ではEOS R7とR8 Mark IIのどちらが強いか
遠くの小さな被写体ではEOS R7のAPS-Cが使いやすい
野鳥、飛行機、鉄道など、被写体との距離を自由に縮められない撮影ではEOS R7のAPS-Cが大きな特徴になります。RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使った場合、R7では約160-800mm相当の画角になります。R8 Mark IIでは100-500mmそのままの画角なので、同じ500mmでもR7の方が画面内で被写体を大きく見せやすくなります。さらにR7は約3250万画素あるため、小さな鳥を撮影したあとにトリミングする場合にも画素数を残しやすい構成です。
これは焦点距離そのものが伸びるという意味ではなく、APS-Cセンサーがフルサイズより狭い範囲を切り取ることで約1.6倍相当の画角になる仕組みです。それでも、野鳥撮影の現場では被写体を大きく表示しやすく、AFポイントを合わせやすいという実用上の利点があります。100-500mmをAPS-Cで使った場合の画角については、100-500mmと200-800mmの違い|野鳥・飛行機ではどちらを選ぶ?でも解説しています。
被写体をファインダー内へ入れやすいのはR8 Mark II
APS-Cの狭い画角は遠くの被写体を大きく撮れる反面、高速で移動する被写体をファインダー内へ入れ続ける難しさもあります。600mmレンズをR7で使えば約960mm相当の画角になるため、飛んでいる鳥や近距離を横切る飛行機では、一度被写体を見失うと再び画面内へ捉えるのが難しくなることがあります。R8 Mark IIなら600mmは600mmの画角なので、周囲を広く見ながら被写体を追いやすくなります。
特に大型の鳥、航空機、モータースポーツなどでは、被写体が近づいたときにR7では画面からはみ出しやすくなることがあります。R8 Mark IIはフルサイズの広い画角を使いながら、必要に応じて撮影後にトリミングする方法が取れます。遠距離の小鳥をできるだけ大きく撮るならR7、動く被写体を追いやすい画角を優先するならR8 Mark IIという違いがあります。超望遠ズームの使い方については、150-600mmレンズの使い道|野鳥・飛行機・スポーツ・動物を撮る超望遠ズーム活用法も参考になります。
R7は高画素APS-Cならではのブレと電子シャッター歪みに注意する
EOS R7の約3250万画素APS-Cは細部を記録しやすい一方、わずかな手ブレ、被写体ブレ、ピントのズレも拡大すると目立ちやすくなります。野鳥で羽毛を細かく写したい場合には高い解像力が魅力ですが、シャッタースピードが不足すると3250万画素を生かし切れません。600mmクラスを使う場合は、手ブレ補正があるから低速シャッターでも問題ないと考えるのではなく、鳥自身の動きを止めるシャッタースピードを確保することが重要です。
また、EOS R7の最高約30コマ/秒は電子シャッターで実現します。高速で横切る被写体やプロペラなどでは歪みが目立つことがあるため、状況によってメカシャッターや電子先幕の15コマ/秒へ切り替える使い方ができます。R7が向く撮影と購入前に確認したい特徴については、EOS R7は買ってはいけない?後悔する理由と向いている人を解説で詳しく整理しています。
人物・スナップ・暗所ではEOS R8 Mark IIのフルサイズが生きる
同じ構図ならフルサイズの方が大きなボケを作りやすい
人物撮影ではEOS R8 Mark IIのフルサイズセンサーを生かしやすくなります。同じ位置、同じ被写体の大きさになるように構図を整えた場合、フルサイズはAPS-Cより長い焦点距離を使いやすく、同じF値なら被写界深度を浅くして背景をぼかしやすくなります。RF50mm F1.8 STMやRF85mm F2 MACRO IS STMのようなフルサイズ向け単焦点をそのまま50mm、85mmの画角で使えることもR8 Mark IIの特徴です。
EOS R7に50mmを付けると約80mm相当、85mmなら約136mm相当の画角になるため、同じレンズでも人物との撮影距離が変わります。R7でも大きなボケを作れますが、標準から中望遠のレンズを本来の画角で使いながら人物と背景を構成しやすいのはR8 Mark IIです。EOS R8 Mark IIに合わせやすいレンズについては、EOS R8 Mark IIおすすめレンズ7選|ポートレート・旅行・スナップで選ぶRFレンズで紹介しています。
高感度撮影ではR8 Mark IIのフルサイズが有利になりやすい
室内、夕方、夜景、ライブ、舞台などISO感度を上げる撮影では、フルサイズのR8 Mark IIが使いやすい場面が増えます。R8 Mark IIは約2420万画素をフルサイズセンサーへ配置しているため、約3250万画素APS-CのR7より一画素あたりの受光面積を大きく取りやすい構成です。高感度性能は画像処理や現像方法にも左右されますが、暗い環境でノイズを抑えながら撮影する用途ではフルサイズの特徴を生かしやすくなります。
R7は明るい場所や十分なシャッタースピードを確保できる環境で高画素密度を活用する方向が得意で、R8 Mark IIは光量が少ない状況でもフルサイズを利用できることが強みです。APS-Cとフルサイズの基本的な画質差や画角の違いについては、APS-Cセンサー 小型軽量で広がる撮影世界の魅力でも解説しています。
旅行とスナップではR8 Mark IIの軽さと広角の使いやすさが魅力
旅行や街歩きでは、R8 Mark IIの約546gという重量とフルサイズの広角側を使いやすい点が効いてきます。RF24-105mmを装着すれば24mmからそのまま使えるため、狭い室内、建築物、風景、街並みなどを広く写せます。EOS R7では24mmが約38mm相当の画角になるため、標準域としては使いやすいものの、広角撮影にはRF-S10-18mmなどAPS-C向けの広角レンズが必要になります。
一方、旅行で遠くの建物、動物、鉄道などを望遠で撮ることが多いならR7の約1.6倍相当の画角が便利です。旅行だから必ずR8 Mark IIという関係ではなく、街並み、人物、風景を中心に撮るならR8 Mark II、遠くの被写体を積極的に狙う旅行ならR7という分け方ができます。R8 Mark IIの基本性能については、EOS R8 Mark II徹底解説|2420万画素・ボディ内手振れ補正・40コマ連写の小型フルサイズで詳しく紹介しています。
操作性・バッテリー・記録ではEOS R7が本格撮影向き
EOS R7はLP-E6NHとデュアルカードスロットを採用する
長時間撮影ではEOS R7のボディ設計に利点があります。R7はLP-E6NHを使用し、SDカードスロットを2基備えています。2枚のカードへ同時記録したり、片方がいっぱいになったら自動的にもう一方へ切り替えたりできるため、イベント、野鳥、鉄道、スポーツなど大量に撮影する用途で便利です。バッテリーもLP-E6系なので、小型ボディ用のLP-E17を使うR8 Mark IIより容量に余裕があります。
R8 Mark IIは小型化のためLP-E17を採用し、記録もSDカード1枚です。日常撮影や旅行ではシンプルで軽い構成が魅力ですが、長時間の連写や撮影枚数が多い日には予備バッテリーとカード残量を意識する必要があります。R7を含むAPS-C EOS Rシリーズの違いについては、EOS RシリーズAPS-C機を比較|R7・R10・R50 V・R50・R100の違いと選び方で整理しています。
ボディ内手振れ補正は両機に搭載された
初代EOS R8にはボディ内手振れ補正がありませんでしたが、EOS R8 Mark IIでは5軸のボディ内手振れ補正が搭載されました。これによってEOS R7とR8 Mark IIのどちらを選んでも、レンズ内手振れ補正を持たない単焦点などでボディ側の補正を利用できます。特に夜景、室内、静物、低速シャッターを使う風景では、R8 Mark IIが初代R8より扱いやすくなっています。
手振れ補正は被写体の動きを止める機能ではないため、スポーツや飛ぶ鳥では高速シャッターが必要です。それでも望遠レンズを構えたときのファインダー像を安定させたり、静止した被写体を低速シャッターで撮ったりする場面では重要です。初代R8からMark IIで変わった部分については、EOS R8 Mark IIは何が変わった?R8との違いを徹底比較で詳しく比較しています。
頻繁に設定を変える撮影ではR7の操作系が扱いやすい
EOS R7はAPS-Cの上位モデルとして、撮影中に設定を変更することを想定した操作系を備えています。野鳥やスポーツでは、被写体の状態に応じてシャッタースピード、AFエリア、連写、露出補正などを頻繁に変えることがあります。こうした撮影では、ボディを小さくすること以上に、ファインダーを覗いたまま設定を操作できることが重要です。
R8 Mark IIもマルチコントローラーが追加され、初代R8より操作性が強化されていますが、基本的な狙いは小型フルサイズです。長時間構えて撮影設定を積極的に変更するならR7、旅行や人物、スナップで小型ボディを持ち歩きながら必要な操作性も確保したいならR8 Mark IIという違いがあります。EOS Rシリーズ内でのR7とR8系の位置づけについては、EOS Rシリーズの数字の違い|R1・R5・R6・R7・R8・R10・R50・R100の位置づけでも解説しています。
レンズ選びではAPS-Cとフルサイズの違いを先に考える
超望遠レンズを使うならEOS R7は焦点距離を稼ぎやすい
RF100-400mm、RF100-500mm、RF200-800mmなどの望遠レンズを中心に使う場合、EOS R7はAPS-Cの画角を積極的に利用できます。RF200-800mmをR7で使えば約320-1280mm相当の非常に狭い画角になります。遠くの小鳥や航空機を大きく撮りたい場合には強力ですが、近距離へ被写体が来ると画角が狭すぎることもあります。
R8 Mark IIなら200-800mmをそのまま200-800mmの画角で使えるため、近距離から遠距離までズームレンジを使いやすくなります。超望遠撮影でR7を選ぶ場合は「長くなるから有利」とだけ考えるのではなく、自分が撮る距離で800mm相当以上の画角が本当に必要かを見ることが重要です。EOS R7自体の基本性能については、EOS R7の性能と魅力|3250万画素・高速連写・4K60Pを徹底解説で紹介しています。
標準・広角レンズはEOS R8 Mark IIの方が選びやすい
標準域や広角域ではR8 Mark IIのフルサイズが分かりやすくなります。RF24-105mm、RF24-70mm、RF28-70mm、RF35mm、RF50mmなどフルサイズ向けRFレンズを表記通りの画角で使えるため、既存のRFレンズラインアップをそのまま生かせます。24mmは広角、35mmは準広角、50mmは標準、85mmは中望遠という一般的な感覚でレンズを選べます。
R7では同じレンズが約1.6倍相当の画角になるため、RF24mmは約38mm相当、RF35mmは約56mm相当、RF50mmは約80mm相当になります。人物や望遠では使いやすい一方、広角側では専用のRF-Sレンズやより短い焦点距離が必要です。フルサイズの標準・単焦点を中心にシステムを作るならR8 Mark IIが分かりやすくなります。R8 Mark IIに合わせる具体的なレンズは、EOS R8 Mark IIおすすめレンズ7選|ポートレート・旅行・スナップで選ぶRFレンズで紹介しています。
EFレンズ資産はどちらでも活用できる
EOS R7とEOS R8 Mark IIはどちらもRFマウントなので、マウントアダプターEF-EOS Rを使えばEFレンズを利用できます。R7ではEF400mm F5.6L USM、EF300mm F4L IS USM、EF100-400mmなどの望遠レンズをAPS-Cの画角で生かしやすく、旧EF超望遠を使って野鳥や航空機を撮る構成も作れます。R8 Mark IIではEF24-70mm、EF50mm、EF85mm、EF70-200mmなどをフルサイズ本来の画角で使えるため、一眼レフ時代のレンズ構成をそのまま移行しやすくなります。
どちらもEFレンズを使えるため、すでに所有しているレンズが選択を左右する場合があります。望遠EFレンズが中心ならR7のAPS-Cを生かしやすく、標準から中望遠のEF単焦点や大口径ズームが中心ならR8 Mark IIのフルサイズを生かしやすくなります。RFマウントを含むEOS Rシステム全体については、EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Mark II・R6 Mark III・R8 Mark II・R7を比較でも整理しています。
EOS R7とEOS R8 Mark IIは撮影目的で選ぶ
野鳥・飛行機・鉄道中心ならEOS R7の特徴が生きる
野鳥、飛行機、鉄道、モータースポーツなど遠距離の被写体を撮る割合が高い場合、EOS R7の約3250万画素APS-Cは明確な特徴を持っています。約1.6倍相当の画角によって望遠レンズを生かしやすく、高い画素密度によって遠くの被写体の細部を記録しやすくなります。電子シャッター30コマ/秒に加え、メカシャッター・電子先幕15コマ/秒、LP-E6NH、デュアルカードスロットという構成も、長時間の動体撮影に合っています。
特に400mmや500mmで「あと少し被写体を大きく撮りたい」と感じる用途ではR7を選ぶ理由があります。フルサイズを買って大きくトリミングする方法もありますが、R7は最初からAPS-C領域へ約3250万画素を配置しています。R7を野鳥で使う具体的な方法については、EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説で詳しく紹介しています。
人物・旅行・スナップ・暗所ならR8 Mark IIの特徴が生きる
人物、旅行、街歩き、室内、夜景などを幅広く撮る場合はR8 Mark IIのフルサイズと小型軽量性が使いやすくなります。約2420万画素は一般的な写真用途では十分な解像度があり、ファイルサイズも極端に大きくなりません。大口径単焦点で背景をぼかす人物撮影、広角レンズを使う風景、ISO感度を上げる暗所などではフルサイズの性格を生かしやすくなります。
約546gという重量も、旅行や日常撮影では重要です。R7より軽いボディでフルサイズセンサー、ボディ内手振れ補正、電子シャッター40コマ/秒を使えるため、初代R8より撮影用途が広がっています。EOS R8 Mark IIの進化点は、EOS R8 Mark IIは何が変わった?R8との違いを徹底比較で詳しく解説しています。
一台ですべて撮るなら自分が最も多く撮る被写体から決める
EOS R7とEOS R8 Mark IIは、どちらも高速連写、被写体検出AF、ボディ内手振れ補正を備えているため、一般的な撮影ならどちらでも対応できます。そのため「どちらが高性能か」という比較だけでは決めにくく、最も多く撮る被写体から選ぶ方が明確です。遠くの小さな被写体を大きく撮ることが多いならR7、人物や風景、旅行、暗所を幅広く撮るならR8 Mark IIが使いやすくなります。
また、カメラ本体だけでなくレンズを含めたシステムで考える必要があります。R7とRF100-500mmで野鳥を撮る構成と、R8 Mark IIとRF35mmやRF50mmで街歩きをする構成では、同じRFマウントでも目的は大きく異なります。EOS RシリーズのAPS-Cとフルサイズをまとめて比較する場合は、EOS Rシリーズの数字の違い|R1・R5・R6・R7・R8・R10・R50・R100の位置づけも参考になります。
まとめ
EOS R7とEOS R8 Mark IIは、価格帯やボディサイズが比較対象になりやすい一方、センサーの考え方から撮影目的までかなり異なるカメラです。EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載し、約1.6倍相当の画角、高い画素密度、最高約30コマ/秒の電子シャッター連写、最高約15コマ/秒のメカシャッター・電子先幕連写、LP-E6NH、デュアルSDカードスロットを備えています。遠くの小さな被写体を大きく捉えたい野鳥、飛行機、鉄道、スポーツなどでは、APS-Cであること自体が強みになります。
EOS R8 Mark IIは約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載し、約546gの小型ボディに5軸ボディ内手振れ補正、最高約40コマ/秒の電子シャッター連写、プリ連続撮影などを備えています。R7より約66g軽く、標準・広角レンズをフルサイズ本来の画角で使えるため、人物、旅行、街歩き、風景、室内、暗所など幅広い撮影へ対応しやすいカメラです。
望遠撮影で被写体をできるだけ大きく捉えたいならEOS R7の高画素APS-Cが生きます。人物のボケ、高感度、広角、標準レンズの使いやすさ、小型フルサイズの携帯性を重視するならEOS R8 Mark IIの特徴が生きます。R7はAPS-CだからR8 Mark IIより下位、R8 Mark IIはフルサイズだからR7より上位という関係ではありません。EOS R7は遠距離の被写体へ画素を集中させる方向、EOS R8 Mark IIはフルサイズを小型ボディで幅広く使う方向に設計されており、自分が最も多く撮る被写体によって選択が変わる2台です。


