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EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説

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EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説 ミラーレス

EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説

EOS R7は、野鳥撮影と非常に相性の良いAPS-Cミラーレスです。約3250万画素のAPS-Cセンサー、鳥を含む動物検出、サーボAF、最高約15コマ/秒のメカシャッター・電子先幕、最高約30コマ/秒の電子シャッターを備え、遠くの小鳥から高速で飛ぶ鳥まで幅広く狙えます。

一方で、EOS R7を野鳥撮影に使う場合は、高速連写へ設定するだけでは性能を十分に生かせません。止まりものと飛びものでは必要なシャッタースピードが違い、枝の多い場所と空を飛ぶ鳥では適したAFエリアも変わります。電子シャッターは30コマ/秒という大きな強みがありますが、被写体の動きによってはローリングシャッター歪みを考える必要もあります。

この記事では、EOS R7で野鳥を撮影するときの基本設定から、AF、連写、シャッタースピード、ISO、露出、シャッター方式、レンズ選び、止まりもの・飛びもの・水浴びや採餌といった場面別の設定まで順番に解説します。EOS R7そのものの特徴を先に確認したい場合は、EOS R7の性能と魅力をまとめた記事もあわせてご覧ください。

  1. EOS R7を野鳥撮影に使う基本設定
    1. Mモード+ISOオートなら動く鳥にも対応しやすい
    2. サーボAFと動物優先を最初の基準にする
    3. RAW記録と高速連続撮影を基本にする
  2. EOS R7のAF設定を野鳥向けに整える
    1. 動物優先で鳥の瞳・顔・全身を検出する
    2. 枝が多い場所ではAFエリアを狭くする
    3. 空を飛ぶ鳥は全域AFで追いやすい
  3. シャッタースピードとISOを野鳥の動きに合わせる
    1. 止まりものでもシャッタースピードを下げすぎない
    2. 飛びものは1/2000秒前後から始める
    3. ISOオートの上限は撮影環境に合わせる
  4. 連写とシャッター方式を使い分ける
    1. メカシャッター・電子先幕の15コマ/秒は実用性が高い
    2. 電子シャッター30コマ/秒は一瞬の変化に強い
    3. 高速で横切る鳥ではローリングシャッター歪みを確認する
  5. EOS R7のAPS-Cを生かす野鳥用レンズ選び
    1. APS-Cの1.6倍相当の画角を野鳥撮影に生かす
    2. RF100-400mmは軽さと640mm相当の画角が魅力
    3. RF100-500mmやEFレンズも選択肢になる
  6. 止まりもの・飛びもの・行動シーン別の設定
    1. 止まりものは1/1000秒・開放付近・ISOオートから始める
    2. 飛びものは1/2000秒・全域AF・高速連写を基本にする
    3. 水浴び・採餌・飛び出しは30コマ/秒を使う価値がある
  7. 撮影現場で失敗を減らすEOS R7の運用方法
    1. C1~C3に止まりものと飛びものを登録する
    2. 高速連写ではSDカードとバッファを意識する
    3. 超望遠では鳥をファインダーへ入れる技術が重要になる
  8. EOS R7野鳥撮影のおすすめ設定例
    1. 止まりもの用の基本設定
    2. 飛びもの用の基本設定
    3. 最初は二つの設定だけ覚えれば十分
  9. まとめ
    1. 野鳥撮影は1/1000秒と1/2000秒を基準にすると分かりやすい
    2. 動物優先とサーボAFを中心にAFエリアを変える
    3. EOS R7の高速連写は必要な瞬間へ集中して使う

EOS R7を野鳥撮影に使う基本設定

  • 撮影モードはM+ISOオートを基本にする
  • AFはサーボAFと動物優先を軸にする
  • RAW記録と高速連続撮影を組み合わせる

Mモード+ISOオートなら動く鳥にも対応しやすい

野鳥撮影では、Mモードでシャッタースピードと絞りを決め、ISO感度をオートにする設定が扱いやすいです。鳥は日なたから木陰へ移動したり、枝から突然飛び出したりするため、光の条件が短時間で大きく変わります。シャッタースピードまでカメラ任せにすると、暗くなった瞬間に速度が落ち、被写体ブレが増えることがあります。

そこで、止まりものなら1/800~1/1250秒程度、飛びものなら1/1600~1/2500秒程度を基準にし、絞りはレンズの開放付近、ISOだけを自動で変化させる方法が便利です。EOS R7は静止画で常用ISO100~32000に対応しているため、ISOオートを使っても広い範囲で露出を追従できます。シャッタースピードをどこまで上げるかは鳥の動きや焦点距離で変わります。基本から確認する場合は、Canonカメラのシャッタースピード設定も参考になります。

サーボAFと動物優先を最初の基準にする

野鳥撮影では、AF動作をサーボAFにしておくと、鳥が動いてもピントを合わせ続けられます。EOS R7は被写体検出で「動物優先」を選択すると、犬・猫・鳥を対象として瞳、顔、全身を検出できます。止まっている鳥でも首を振ったり枝の上を移動したりするため、ワンショットAF固定よりサーボAFを基準にした方が設定変更を減らせます。

鳥の瞳を認識できれば、撮影者は構図とシャッターチャンスへ集中しやすくなります。枝や葉が多い場所では鳥以外へAFが移ることもあるため、その場合はAFエリアを狭めて鳥の位置を先に指定します。空や水面のように背景が単純な場所では全域AFを使いやすくなります。AFとMFの役割を整理しておくと、枝かぶりの場面で迷いにくくなります。

RAW記録と高速連続撮影を基本にする

野鳥では、羽の位置、顔の向き、瞬膜、足の動きなどが一瞬で変わります。そのため1枚撮影だけで決定的な瞬間を狙うより、短い連写を使って最も良いコマを選ぶ方が成功率を上げやすくなります。EOS R7は高速連続撮影+で、メカシャッターと電子先幕なら最高約15コマ/秒、電子シャッターなら最高約30コマ/秒に対応します。

記録形式はRAWを基本にすると、白い羽のハイライトや暗い羽のシャドーを現像時に調整しやすくなります。長時間押し続けると連続撮影可能枚数を使い切りやすいため、鳥が飛び出す瞬間、羽ばたく瞬間、餌を取る瞬間などに分けて短く連写します。連写の考え方については、ドライブモードの使い方でも詳しく解説しています。

EOS R7のAF設定を野鳥向けに整える

  • 被写体検出は動物優先を選ぶ
  • 背景に応じて全域AFと狭いAFエリアを使い分ける
  • 鳥を一度つかんだら追尾を継続させる

動物優先で鳥の瞳・顔・全身を検出する

EOS R7の野鳥撮影で最初に設定しておきたいのが被写体検出です。「動物優先」を選択すると、鳥の瞳、顔、全身を認識してAF対象として扱えます。小鳥が枝に止まっている場面では、顔全体ではなく瞳まで検出できると、羽毛ではなく目へピントを置きやすくなります。

特に300mm、400mm、500mmといった望遠域では被写界深度が浅くなり、目と翼の位置だけでもピントの見え方が変わります。目に光が入り、瞳へ正確にピントが合うと写真全体の印象が締まります。EOS R7は野鳥向けの専用機ではありませんが、鳥を認識対象に含むAFシステムを持つため、この機能を積極的に使う価値があります。

枝が多い場所ではAFエリアを狭くする

野鳥撮影でAFが難しくなる代表的な場面が、枝、葉、草が鳥の前後に重なる状況です。全域AFでは画面全体から対象を探せる一方、鳥が小さかったり枝のコントラストが強かったりすると、手前の枝を先に拾うことがあります。その場合は1点AF、領域拡大AF、フレキシブルゾーンAFなどで探索範囲を絞ります。

考え方は「カメラに鳥を探させる範囲を狭くする」です。まず撮影者がAFフレームを鳥の近くへ置き、そこから被写体検出へつなげます。鳥が枝の奥にいる場合でも、最初のAF対象を指定しやすくなります。EOS R7のAFエリアはスポット1点AFから全域AFまで複数用意されているため、背景の複雑さに合わせて切り替えると効果的です。

空を飛ぶ鳥は全域AFで追いやすい

青空、曇り空、遠い山などを背景に飛ぶ鳥は、枝の中にいる鳥と比べて被写体と背景を分離しやすくなります。この場面では全域AFと動物優先を組み合わせ、サーボAFで追尾させる方法が使いやすくなります。ファインダーへ鳥を入れたあと、AFが鳥を認識したらフレーミングを保ちながら追います。

飛翔撮影では鳥そのものをファインダー内へ入れ続ける技術も重要です。焦点距離を長くしすぎると鳥を見失いやすいため、ズームレンズなら少し広い画角で鳥を見つけ、追尾が安定してから望遠側へズームする方法も有効です。野鳥撮影全体の機材や考え方は、野鳥撮影のカメラとレンズ選びでも確認できます。

シャッタースピードとISOを野鳥の動きに合わせる

  • 止まりものは1/800~1/1250秒を出発点にする
  • 飛びものは1/1600~1/2500秒を基準にする
  • ISOを下げるより必要なシャッタースピードを優先する

止まりものでもシャッタースピードを下げすぎない

枝に止まった鳥は静止しているように見えても、実際には首を振り、羽を震わせ、足を動かしています。小鳥ほど動きが細かく速いため、手ブレ補正が効いていても被写体ブレは別に発生します。EOS R7で400mm前後の望遠レンズを使うなら、まず1/1000秒前後から始めると設定を組みやすくなります。

完全に落ち着いている鳥なら1/500秒程度まで下げてISOを抑える選択もあります。反対に、ヤマガラやシジュウカラのように細かく動く小鳥なら1/1250秒以上へ上げた方が羽毛や目を止めやすくなります。手ブレ補正は低速シャッターを可能にする機能ですが、鳥自身の動きを止めるにはシャッタースピードが必要です。EOS R7の補正機構については、EOS R7の手ぶれ補正で詳しく解説しています。

飛びものは1/2000秒前後から始める

飛翔中の鳥を止めて撮るなら、1/2000秒前後を最初の目安にすると扱いやすくなります。大型のサギやトビのように羽ばたきが比較的ゆっくりした鳥なら1/1250~1/1600秒でも止められる場面があります。小型の野鳥や急加速する鳥、翼の先端まで止めたい場面では1/2500秒、1/3200秒へ上げることもあります。

シャッタースピードを上げるほど露出は暗くなるため、ISO感度は上がります。それでも、動体撮影では低ISOの少しブレた写真より、高ISOでも目と羽毛が止まった写真の方が使いやすくなります。RF100-500mmを使った野鳥撮影でも、飛びものは高速シャッターを軸にする考え方が重要です。設定例はRF100-500mmの野鳥撮影実戦ガイドでも紹介しています。

ISOオートの上限は撮影環境に合わせる

EOS R7は常用ISO100~32000に対応しています。野鳥撮影ではISOオートにして、必要なシャッタースピードと絞りを先に確保すると露出変化へ対応しやすくなります。晴天下ならISO100~800程度に収まりやすく、曇天や林の中ではISO1600、3200、6400と上がる場面があります。

ISO上限を低く設定しすぎると、カメラが必要な明るさを確保できなくなり、写真が暗くなります。ノイズ量だけを見てISOを抑えるのではなく、その日の光量、鳥の動き、後処理でどこまで調整するかを含めて上限を決めます。まずISO6400程度まで許容して撮影し、実際の画像を見ながら自分の許容範囲を決める方法が現実的です。

連写とシャッター方式を使い分ける

  • 通常は15コマ/秒でも十分な場面が多い
  • 30コマ/秒は決定的瞬間を狙う場面で使う
  • 高速移動では電子シャッターの歪みも確認する

メカシャッター・電子先幕の15コマ/秒は実用性が高い

EOS R7は高速連続撮影+で、メカシャッターと電子先幕の最高約15コマ/秒に対応します。野鳥では15コマ/秒でも1秒間に十分な数の画像を残せるため、止まりものから飛び出し、枝移り、採餌、水浴びまで幅広く使えます。

30コマ/秒と比べるとファイル数を抑えやすく、撮影後の選別時間も短くできます。RAWで長く連写する場合はバッファとカード書き込みも関係するため、常に最高速度で撮り続ける必要はありません。普段は15コマ/秒を基準にし、特に瞬間の変化が速い場面だけ30コマ/秒へ切り替える使い方が分かりやすいです。

電子シャッター30コマ/秒は一瞬の変化に強い

電子シャッターでは最高約30コマ/秒まで連写できます。鳥が水へ飛び込む瞬間、餌をくわえる瞬間、翼を大きく開く瞬間、止まり木から飛び立つ瞬間など、数十分の1秒の違いで写真の印象が変わる場面では大きな強みになります。

シャッター音を抑えられる点も野鳥撮影では使いやすい特徴です。静かな環境で鳥へ近づきすぎず撮影するとき、機械的なシャッター音を減らせます。一方で30コマ/秒は短時間でも大量のファイルが生成されるため、必要な瞬間だけ短く連写する使い方が向いています。鳥が動き始める兆候を見て押し始め、動作が終わったらすぐ離すと整理しやすくなります。

高速で横切る鳥ではローリングシャッター歪みを確認する

電子シャッターは撮像素子を順番に読み出すため、高速で移動する被写体や素早いパンでは形が歪んで写る場合があります。EOS R7の電子シャッターは野鳥撮影で便利ですが、翼や細い枝が不自然に傾いて見える場面が出たら、メカシャッターまたは電子先幕へ切り替えます。

特に近距離を高速で横切る鳥は画面上の移動量が大きいため、遠くをゆっくり飛ぶ鳥より影響が出やすくなります。30コマ/秒という数字だけで固定せず、被写体の速度と撮影距離でシャッター方式を選ぶことが重要です。EOS R7の購入前に知っておきたい特徴については、EOS R7は買ってはいけない?後悔しやすい人と買う価値がある人でも整理しています。

EOS R7のAPS-Cを生かす野鳥用レンズ選び

  • 400mmは35mm判換算約640mm相当の画角になる
  • 軽量なRF100-400mmは手持ち撮影と相性が良い
  • RF100-500mmやさらに長い望遠は遠距離撮影に強い

APS-Cの1.6倍相当の画角を野鳥撮影に生かす

EOS R7はAPS-Cセンサーを搭載しているため、同じ焦点距離のレンズをフルサイズで使う場合と比べて画角が狭くなります。CanonのAPS-Cでは35mm判換算で約1.6倍相当の画角となり、400mmなら約640mm相当、500mmなら約800mm相当の画角です。

小さな鳥を遠くから大きく写したい野鳥撮影では、この狭い画角が大きな武器になります。レンズ自体の焦点距離が物理的に伸びるわけではありませんが、ファインダー内で被写体を大きく配置しやすくなります。APS-C EOS Rシリーズの特徴は、EOS RシリーズAPS-C機の選び方と使い方でも解説しています。

RF100-400mmは軽さと640mm相当の画角が魅力

RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、EOS R7で野鳥撮影を始めるときに組み合わせやすいレンズです。望遠端400mmは約640mm相当の画角となり、小鳥や公園の野鳥を狙いやすくなります。超望遠ズームとして軽量なため、鳥を探しながら歩く撮影や、手持ちで飛翔を追う撮影にも向いています。

望遠端F8なので薄暗い林ではISO感度が上がりやすくなりますが、晴天や明るい曇天では機動力を生かせます。野鳥撮影ではレンズを構えて待つ時間も長くなるため、焦点距離だけでなく重量も重要です。RF100-400mmの特徴については、RF100-400mm F5.6-8 IS USMは本当に暗い?で詳しく紹介しています。

RF100-500mmやEFレンズも選択肢になる

さらに遠距離の野鳥を狙うなら、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの500mm側をEOS R7で使うと約800mm相当の画角になります。小型野鳥、猛禽類、池の対岸にいる水鳥など、被写体まで距離を取る必要がある場面で有利です。レンズの描写性能やAF性能を重視する場合にも有力な組み合わせです。

マウントアダプター EF-EOS Rを使えば、EOS R7でEF・EF-Sレンズを活用することもできます。手持ちのEF望遠レンズを生かしたい場合は、新しいRFレンズを購入する前に既存資産を確認できます。対応関係はCanonレンズ対応表で整理しています。EOS R7でEFレンズを運用する場合のポイントは、EOS R7でEFレンズを使うときの注意点も参考になります。

止まりもの・飛びもの・行動シーン別の設定

  • 止まりものはピント精度と羽毛の解像を優先する
  • 飛びものは高速シャッターと全域AFを優先する
  • 水浴びや採餌は高速連写で動作の頂点を狙う

止まりものは1/1000秒・開放付近・ISOオートから始める

枝止まりの小鳥なら、Mモード、1/1000秒、絞り開放付近、ISOオート、サーボAF、動物優先、高速連続撮影+を基本セットにできます。背景に枝が多ければ1点AFや領域拡大AFで鳥の位置を指定し、被写体検出へつなげます。

鳥が完全に静止していて光量が少ない場合は1/640秒や1/500秒まで下げてISOを抑える方法があります。反対に、首を頻繁に動かす鳥なら1/1250秒程度へ上げます。露出補正は羽の色と背景で決めます。白い鳥は白飛び、黒い鳥は黒つぶれが起きやすいため、撮影後にヒストグラムやハイライトを確認して微調整します。

飛びものは1/2000秒・全域AF・高速連写を基本にする

飛翔する鳥は、Mモード、1/2000秒、絞り開放付近、ISOオート、サーボAF、動物優先、全域AF、高速連続撮影+を基準にすると組み立てやすくなります。鳥が速ければ1/2500~1/3200秒へ上げ、ゆっくり飛ぶ大型鳥なら1/1250~1/1600秒まで下げることもできます。

重要なのは、AF設定だけでなく鳥をファインダーから外さないことです。最初から望遠端いっぱいで追えない場合は、ズームを少し戻して鳥を見つけます。AFが安定したあとで望遠側へ移すと成功率を上げやすくなります。EOS R7は高画素APS-Cなので、撮影後の軽いトリミングも使いながら構図に余裕を持たせる方法が有効です。

水浴び・採餌・飛び出しは30コマ/秒を使う価値がある

水浴びでは水滴の形、採餌では餌をくわえた瞬間、飛び出しでは翼が最も大きく広がった瞬間が写真の見せ場になります。こうした動作は変化が非常に速いため、電子シャッターの最高約30コマ/秒を使う価値があります。

撮影前から押し続けるのではなく、鳥の予備動作を見ることが重要です。姿勢を低くする、首を伸ばす、羽を少し開く、足へ力を入れるといった動きが出た直後に連写を開始します。大量のコマを残すより、意味のある数秒へ集中した方が後の選別も楽になります。他機種との設定の考え方を比較したい場合は、EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定も参考になります。

撮影現場で失敗を減らすEOS R7の運用方法

  • C1~C3へ場面別設定を登録する
  • カード容量と連続撮影可能枚数を意識する
  • ファインダーで鳥を見つける動作を優先する

C1~C3に止まりものと飛びものを登録する

EOS R7にはカスタム撮影モードC1、C2、C3があります。野鳥撮影では設定変更の時間そのものがシャッターチャンスを逃す原因になるため、場面別の設定を登録しておくと便利です。たとえばC1を止まりもの、C2を飛びもの、C3を電子シャッター30コマ/秒の瞬間撮影用とすると、モードダイヤルで大きく設定を切り替えられます。

C1は1/1000秒、C2は1/2000秒というように初期値を分けておけば、現場では光量に合わせて少し調整するだけで済みます。AFエリアやシャッター方式も一緒に登録しておけば、枝の中の鳥を撮影していた直後に鳥が飛び出しても対応しやすくなります。設定を覚えることより、撮影へ集中できる状態を作ることが目的です。

高速連写ではSDカードとバッファを意識する

高速連写は便利ですが、RAWを連続して記録すると短時間で多くのデータが発生します。EOS R7はUHS-II対応SDカードスロットを2基搭載しているため、高速カードを使うことで書き込み待ちを減らしやすくなります。連写中にバッファが詰まると、本当に撮りたい瞬間に連写速度が落ちる場合があります。

野鳥が何もしていない間まで連写する必要はありません。動作が始まる直前から数十コマ撮り、いったん指を離して書き込み時間を作ります。撮影後は同じようなカットが大量に残るため、明らかなピンぼけや同一姿勢の写真を早めに整理すると保存容量も管理しやすくなります。15コマ/秒と30コマ/秒を使い分ける理由はここにもあります。

超望遠では鳥をファインダーへ入れる技術が重要になる

EOS R7では400mmが約640mm相当、500mmが約800mm相当の画角になるため、遠い鳥を大きく写せます。その反面、画角が狭くなるほど動く鳥をファインダーへ入れるのが難しくなります。AF性能が高くても、鳥が画面外にいれば追尾は始まりません。

飛翔撮影では、まず肉眼で鳥の進行方向を確認し、カメラを構えると同時に広めの焦点距離で導入します。鳥を捉えてからズームする方法は、最初から500mmや800mm相当で探すより安定します。また両目を開けて追う方法も、鳥の位置を見失いにくくする手段です。焦点距離そのものの働きは、サイト内の焦点距離解説記事とあわせて確認すると理解しやすくなります。

EOS R7野鳥撮影のおすすめ設定例

  • 止まりもの用の標準設定を一つ作る
  • 飛びもの用の高速設定を一つ作る
  • 状況に応じてシャッター速度だけ素早く変える

止まりもの用の基本設定

止まりものでは、次の設定を出発点にできます。撮影モードはM、シャッタースピード1/1000秒、絞りは開放または1段程度絞る、ISOオート、サーボAF、被写体検出は動物優先、AFエリアは1点AF・領域拡大AF・フレキシブルゾーンAFのいずれか、高速連続撮影+、RAW記録です。

枝の少ない場所なら全域AFへ変更しても構いません。鳥が静かなら1/640秒程度へ下げ、細かく動くなら1/1250~1/1600秒へ上げます。露出は鳥の羽色と背景の明るさを見て調整します。設定値そのものを固定するのではなく、「被写体ブレが出たらシャッターを速くする」「ISOが上がりすぎるなら鳥の動きを見ながら少し遅くする」という順番で調整します。

飛びもの用の基本設定

飛びものでは、Mモード、1/2000秒、絞り開放付近、ISOオート、サーボAF、動物優先、全域AF、高速連続撮影+、RAW記録を基準にします。シャッター方式は、まずメカシャッターまたは電子先幕の15コマ/秒で安定させ、より細かい瞬間を残したいときに電子シャッター30コマ/秒を使う方法が分かりやすいです。

空抜けならAFは比較的安定しやすく、背景に林や建物が入るとAF対象が複雑になります。鳥を一度認識できる位置へフレームを置き、追尾が始まってから構図を整えます。速い小鳥なら1/2500秒以上、大型鳥なら1/1600秒前後まで調整し、ISOの上昇と動きの止まり方を見比べます。

最初は二つの設定だけ覚えれば十分

EOS R7には多くのAF設定とカスタム機能がありますが、野鳥撮影を始める時点で全部を変更する必要はありません。最初は「止まりもの=1/1000秒・狭めのAF」「飛びもの=1/2000秒・全域AF」という二つを覚え、どちらもサーボAF、動物優先、ISOオート、高速連写を共通にします。

実際に撮影して、枝へAFが吸われる、翼がぶれる、ISOが上がりすぎる、連写枚数が多すぎるといった具体的な問題が出たときに一項目ずつ変更します。この方法なら、どの設定変更が結果へ影響したのか判断しやすくなります。Canonのカメラやレンズを広く確認したい場合は、キヤノン大全から関連機種・レンズの記事へ移動できます。

まとめ

  • EOS R7は鳥認識AFと高速連写を野鳥撮影へ生かせる
  • 止まりものと飛びものでシャッタースピードとAFエリアを変える
  • 15コマ/秒と30コマ/秒を撮影場面に応じて使い分ける

野鳥撮影は1/1000秒と1/2000秒を基準にすると分かりやすい

EOS R7で野鳥撮影を始めるなら、止まりものは1/1000秒、飛びものは1/2000秒を最初の基準にすると設定を整理しやすくなります。絞りは開放付近、ISOはオートにし、必要なシャッタースピードを優先します。鳥の種類、距離、焦点距離、光量によって数値を上下させれば、多くの場面へ対応できます。

動物優先とサーボAFを中心にAFエリアを変える

AFはサーボAFと動物優先を基本にし、背景でAFエリアを切り替えます。枝の多い場所では狭いAFエリアから鳥を指定し、空を飛ぶ鳥では全域AFを使って広い範囲から追尾させます。EOS R7の鳥検出を生かしつつ、最初にどこを探させるかを撮影者が決めることで、AFを扱いやすくできます。

EOS R7の高速連写は必要な瞬間へ集中して使う

メカシャッター・電子先幕の最高約15コマ/秒は、多くの野鳥撮影で十分な速度があります。電子シャッターの最高約30コマ/秒は、水浴び、採餌、飛び出し、着地など一瞬の変化を細かく残したいときに強力です。常に最大連写へ固定するのではなく、鳥の行動と撮影後の選別まで考えて切り替えるとEOS R7を使いやすくなります。

EOS R7はAPS-Cの望遠画角、鳥を検出できるAF、高速連写、ボディー内手ぶれ補正を一台にまとめています。野鳥撮影では機能の多さを全部使うことより、AF、シャッタースピード、連写の三つを場面に合わせて確実に切り替えることが重要です。まず基本設定をC1・C2へ登録し、実際の鳥を撮りながら自分の撮影場所とレンズに合わせて調整していくと、EOS R7の性能を生かしやすくなります。

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