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EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Mark II・R6 Mark III・R8 Mark II・R7を比較

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EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Mark II・R6 Mark III・R8 Mark II・R7を比較 カメラ

EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Ma投稿を表示rk II・R6 Mark III・R8 Mark II・R7を比較

キヤノンのEOS Rシリーズは、RFマウントを採用するミラーレスカメラの中心的なシリーズです。フルサイズとAPS-Cの両方が同じRFマウントを共有し、フラッグシップのEOS R1、高画素と高速性能を両立するEOS R5 Mark II、静止画と動画を幅広く扱えるEOS R6 Mark III、小型フルサイズのEOS R8 Mark II、APS-C上位機のEOS R7、動画を重視したEOS R6 VやEOS R50 Vまで、撮影目的に合わせて選べる構成になっています。

EOS Rシリーズは初代EOS Rから始まり、一眼レフEOSで使われてきたEFマウントからRFマウントへ中心を移しながら発展してきました。初期には「一眼レフからミラーレスへ移行するためのシステム」という意味合いが強かったものの、現在はフルサイズ、APS-C、高画素、高速連写、動画、軽量モデルまで細かく役割が分かれています。

特に注目したいのがEOS R8 Mark IIです。初代EOS R8が小型軽量なフルサイズとして登場したのに対し、EOS R8 Mark IIでは約2420万画素という扱いやすい画素数を維持しながら、ボディ内5軸手振れ補正、最高約40コマ/秒の電子シャッター連写、プリ連続撮影、強化されたAF、マルチコントローラーなどが加わりました。小型フルサイズというR8系の特徴を残しつつ、撮影機能を大きく補強したモデルです。

EOS Rシリーズを理解するには、ボディの数字だけを見るより、RFマウント、フルサイズとAPS-Cの違い、RF・RF-Sレンズ、EFレンズの利用方法、各モデルの役割まで一つのシステムとして考える必要があります。ここでは現行機種から歴代モデル、レンズ互換性、撮影目的ごとの選び方まで順番に整理します。

EOS RシリーズとRFマウントの基本

EOS Rシリーズは、フルサイズ機とAPS-C機を同じRFマウントの中で展開しています。ボディが違っても基本的なレンズマウントを共有できるため、カメラを買い替えてもレンズ資産を引き継ぎやすい点が大きな特徴です。一方で、センサーサイズやレンズの種類によって画角や使い方が変わるため、単純に「装着できるか」だけではなく、どのように写るかまで理解しておく必要があります。

RFマウントはEOS Rシリーズ全体の土台になる

RFマウントは、EOS Rシリーズの中心となるレンズマウントです。内径54mm、フランジバック20mmという構造を採用し、ミラーを持つ一眼レフよりもレンズ後端を撮像センサーへ近づけられる設計になっています。この構造によって、大口径単焦点、明るい標準ズーム、小型軽量な単焦点、超望遠ズームなど、従来のEFマウントとは異なる方向のレンズ設計が可能になりました。

RF50mm F1.2 L USMやRF85mm F1.2 L USMのような大口径単焦点、RF28-70mm F2 L USMのようなF2通しズームは、RFマウントの特徴を分かりやすく示すレンズです。一方で、RF50mm F1.8 STMやRF28mm F2.8 STMのような小型レンズもあり、必ずしもRFマウントが大型高級レンズだけを意味するわけではありません。

ボディとレンズの電子通信も重要です。AF、絞り、手振れ補正、距離情報、各種補正などをボディとレンズが連携して制御するため、RFマウントではカメラ単体よりシステム全体で性能を発揮する考え方が強くなっています。

RFとEFの構造上の違いについては、RFマウントとEFマウントの違いで詳しく解説しています。

フルサイズとAPS-Cが同じRFマウントを使用する

EOS RシリーズにはフルサイズとAPS-Cがありますが、基本となるマウントは共通です。フルサイズにはEOS R1、EOS R5 Mark II、EOS R6 Mark III、EOS R6 Mark II、EOS R6 V、EOS R8 Mark II、EOS R8などがあり、APS-CにはEOS R7、EOS R10、EOS R50 V、EOS R50、EOS R100などがあります。

同じRFレンズを装着しても、センサーサイズによって画角が変わります。CanonのAPS-Cでは35mm判換算で約1.6倍相当となるため、400mmレンズなら約640mm相当、600mmなら約960mm相当の画角になります。野鳥、飛行機、鉄道、スポーツなどでは遠くの被写体を大きく捉えやすくなります。

一方で、広角側ではフルサイズより写る範囲が狭くなります。24mmレンズをAPS-C機へ装着すると約38.4mm相当となり、本来の広角感は弱くなります。室内、風景、自撮り、VlogではAPS-C専用の広角レンズが重要になる理由です。

APS-Cで望遠撮影を行う場合の特徴は、EOS R7の性能と魅力でも詳しく紹介しています。

EF・EF-SレンズをEOS Rシリーズへ引き継げる

EOS RシリーズではRFレンズを直接装着できますが、一眼レフ時代のEFレンズやEF-SレンズもマウントアダプターEF-EOS Rを介して使用できます。EF50mm F1.8、EF85mm F1.2L、EF70-200mm、EF100-400mmなど、長年使われてきたEFレンズをそのまま活用できるため、EOS一眼レフから移行するときにすべてのレンズを一度に買い替える必要はありません。

フルサイズEOS RへEFレンズを装着した場合は、基本的に元の焦点距離の画角で使用できます。EF-SレンズをフルサイズEOS Rで使用するとAPS-C相当へクロップされます。EOS R7やR10などAPS-C機では、EFレンズもEF-SレンズもAPS-Cの画角で利用できます。

注意したいのはEF-Mレンズです。EOS Mシリーズ用のEF-MレンズはEOS Rシリーズには装着できません。同じキヤノンのミラーレスでも、EF-MとRFは別のマウント規格です。

RF、RF-S、EF、EF-S、EF-Mの対応関係は、Canonレンズ対応表で整理しています。

現行フルサイズEOS Rシリーズを比較する

フルサイズEOS Rシリーズは、単純な上位・下位だけでは選びにくくなっています。EOS R1は高速動体、EOS R5 Mark IIは高画素と高速性能、EOS R6 Mark IIIは総合力、EOS R6 Vは動画、EOS R8 Mark IIは小型軽量と撮影機能の両立というように、数字ごとに明確な役割があります。自分が何を撮るかによって必要なモデルは変わります。

EOS R1とEOS R5 Mark IIは上位機でも狙いが違う

EOS R1はEOS Rシステムのフラッグシップです。約2420万画素のフルサイズセンサーを採用し、単純に画素数を最大化するより、高速読み出し、AF、連写、操作性、耐久性などを総合して動体撮影へ最適化しています。スポーツ、報道、野生動物など、失敗できない場面で瞬間を捉えるためのカメラです。

EOS R5 Mark IIは約4500万画素の高解像度を持ちながら、高速連写や被写体認識AF、動画性能まで組み合わせています。野鳥を撮影後にトリミングする、風景の細部を残す、商品写真を高解像度で撮る、大判プリントへ使うといった用途ではR5 Mark IIの高画素が生きます。

R1とR5 Mark IIは価格や位置づけだけで上下を決めるより、撮影目的で分ける方が分かりやすくなります。高速動体を最優先するR1に対し、R5 Mark IIは高画素と高速性能を一台で両立する方向です。

EOS R1の詳しい特徴については、EOS R1徹底解説で紹介しています。

EOS R6 Mark IIIは写真と動画を両立する中核モデル

EOS R6 Mark IIIは約3250万画素のフルサイズセンサーを搭載し、EOS Rシリーズの中核となるモデルです。電子シャッターでは最高約40コマ/秒の高速連写に対応し、ボディ内手振れ補正や高性能AF、7K動画など、静止画と動画の両方を一台で扱える構成になっています。

約4500万画素のR5 Mark IIほどファイルサイズを大きくせず、約2400万画素クラスよりトリミング余裕を持てるため、野鳥、人物、風景、スポーツ、旅行、商品撮影など複数ジャンルを一台で撮る場合に扱いやすい画素数です。

EOS R6 Mark IIも約2420万画素のフルサイズ機として高い完成度を持っていますが、R6 Mark IIIでは画素数、動画、記録機能などがさらに強化されています。世代が変わってもR6系の基本的な役割は、極端な高画素や大型ボディへ振らず、写真と動画を幅広く扱うことにあります。

EOS R6 Mark IIIの仕様と撮影用途は、EOS R6 Mark III徹底解説で詳しく紹介しています。

EOS R8 Mark IIで小型フルサイズの役割が大きく変わった

EOS R8系は、EOS Rシリーズの中で小型軽量なフルサイズという役割を持っています。初代EOS R8は約2420万画素のフルサイズセンサーと高速AF、電子シャッター最高約40コマ/秒を小型ボディへ収めたモデルでしたが、ボディ内手振れ補正を搭載していない点がR6系との大きな違いでした。

EOS R8 Mark IIでは、この構成が大きく変わりました。約2420万画素とDIGIC Xを維持しながら、ボディ内5軸手振れ補正を搭載し、条件によって中央最大7.5段、周辺7.0段の補正に対応します。さらにマルチコントローラー、プリ連続撮影、強化された被写体追従AFなどが加わり、単に軽いフルサイズという位置づけから、本格的な撮影にも対応する小型機へ近づきました。

電子シャッターでは最高約40コマ/秒に対応するため、旅行やスナップだけでなく、人物、動物、子ども、動体撮影まで対応範囲が広がります。約546gという質量は初代R8より増えていますが、フルサイズセンサーとボディ内手振れ補正を備えるモデルとしては小型軽量です。

初代EOS R8との具体的な違いについては、EOS R8 Mark IIとEOS R8の違いで詳しく比較しています。

現行APS-C EOS Rシリーズを比較する

APS-CのEOS Rシリーズは、フルサイズより小型化しやすく、望遠撮影では約1.6倍相当の画角を利用できます。EOS R7のような高性能モデルから、R10、R50、R100のような小型機、動画へ重点を置いたR50 Vまで役割が分かれています。APS-Cだから入門機という考え方では整理できません。

EOS R7は高画素APS-Cと高速性能を組み合わせる

EOS R7は最大約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載する上位モデルです。電子シャッターで最高約30コマ/秒、メカシャッターや電子先幕でも高速連写に対応し、ボディ内手振れ補正も搭載しています。

APS-Cによる約1.6倍相当の画角と高画素を組み合わせられるため、野鳥、航空機、鉄道、モータースポーツなど、遠くの被写体を大きく捉えたい撮影で特徴が出ます。400mmレンズを装着すれば約640mm相当、600mmなら約960mm相当の画角になります。

ただしAPS-Cだから常に望遠撮影で有利とは限りません。被写体が近づいた場合や大きな鳥が飛翔する場面では、画角が狭いためファインダー内へ収めにくくなることがあります。遠距離の小さな被写体には強く、近距離ではフルサイズの広い画角が使いやすい場合もあります。

EOS R7を詳しく知る場合は、EOS R7の性能と魅力で連写やAFも含めて解説しています。

EOS R10は性能と携帯性のバランスが取りやすい

EOS R10は約2420万画素のAPS-Cセンサーを搭載する小型モデルです。EOS R7より小さく軽量でありながら、電子ビューファインダー、高速連写、被写体検出AFなどを利用でき、オート撮影だけでなくAv、Tv、Mモードを使いながら設定を変えて撮影できます。

旅行、家族、ペット、動物園、運動会、鉄道、日常スナップなど、持ち歩きやすさと撮影機能の両方を重視する用途に向いています。大きな望遠レンズと組み合わせるとボディが小さいため重量バランスは変わりますが、RF-Sズームや小型RF単焦点と組み合わせればシステム全体を軽量化できます。

APS-Cでは50mmレンズが約80mm相当になるため、小型レンズを使った人物撮影にも向いています。RF50mm F1.8 STMのような手頃な単焦点を中望遠として使える点もAPS-Cならではです。

EOS R10の特徴は、EOS R10の魅力と撮影性能で詳しく紹介しています。

EOS R50・R50 V・R100は同じ小型APS-Cでも性格が違う

EOS R50は小型軽量なAPS-Cミラーレスで、電子ビューファインダーとバリアングル液晶を搭載しています。写真を中心に旅行、家族、料理、ペット、スナップ、動画まで幅広く使いたい場合に扱いやすいモデルです。

EOS R50 Vは名前こそR50に近いものの、動画撮影を強く意識しています。電子ビューファインダーを持たず、背面モニターを中心に撮影する構成で、Vlog、YouTube、商品動画、ライブ配信などではR50 Vの設計が生きます。静止画も撮影できますが、写真用カメラとしての操作感はR50とは異なります。

EOS R100は機能を絞ったシンプルなAPS-Cモデルです。固定式液晶を採用し、複雑な機能を必要とせず写真を始めたい場合に分かりやすい構成になっています。R50、R50 V、R100は価格差だけでなく、ファインダー、動画、操作性の違いで分けて考える必要があります。

動画中心の小型モデルについては、EOS R50 Vの特徴で詳しく紹介しています。

歴代EOS Rシリーズから現在の位置づけを見る

EOS Rシリーズは初代EOS Rから短期間で大きく発展しました。新しいモデルが登場しても、旧モデルの撮影性能そのものが消えるわけではありません。中古市場ではEOS R3、R5、R6、R、RPなども選択肢になり、現行機との違いを理解することで価格と性能のバランスを取りやすくなります。

EOS R3は現在でも高速動体機として独自性がある

EOS R3は約2410万画素の裏面照射積層CMOSセンサー、電子シャッター最高約30コマ/秒、視線入力AF、一体型縦位置グリップなどを搭載した高速動体モデルです。EOS R1が登場したことでフラッグシップに近い役割は新世代へ移りましたが、R3の性格が失われたわけではありません。

特に視線入力AFはR3を象徴する機能で、ファインダー内で見ている位置をAF操作へ利用するという独自性があります。スポーツ、野鳥、モータースポーツなど、ファインダーで被写体を追い続ける用途では現在でも魅力があります。

中古では現行上位機より価格差が出るため、高速読み出しの積層センサーや大型グリップを重視しながら、最新フラッグシップまで必要としない場合に比較対象になります。

EOS R3の特徴は、EOS R3と視線入力AFで詳しく紹介しています。

初代EOS R5は高画素と8KでRシステムを大きく進めた

初代EOS R5は約4500万画素のフルサイズセンサー、ボディ内手振れ補正、高速連写、8K動画などを搭載し、EOS Rシリーズの評価を大きく変えたモデルです。初代EOS RやRPの段階では一眼レフからの移行途中という印象もありましたが、R5では高画素、連写、AF、動画を一つのボディにまとめたことで、RFシステムの本格的な方向性が明確になりました。

現在はR5 Mark IIへ世代交代していますが、約4500万画素という解像力は現在でも高く、風景、人物、商品、野鳥など幅広い用途へ使えます。中古価格が下がれば、高画素フルサイズを導入する選択肢として比較する意味があります。

高画素機では撮影後のトリミング余裕も大きくなります。野鳥のように被写体へ近づけない場面や、建築・風景で細部を残したい場合には、世代だけで判断せず画素数と用途を見ることが重要です。

初代R5については、Canon EOS R5の特徴で詳しく解説しています。

EOS R・EOS RP・初代R6が現在の各系統の土台になった

初代EOS Rは、キヤノン初のフルサイズRFマウントミラーレスです。RFマウントを新たに採用しながら、マウントアダプターによってEFレンズを引き継げる仕組みを用意し、一眼レフユーザーがレンズ資産を残したままミラーレスへ移行できる構成を作りました。

EOS RPはフルサイズEOS Rを大幅に小型軽量化し、現在のR8系へつながる「持ち歩けるフルサイズ」という方向を示しました。EOS R8、R8 Mark IIを見ると、RPで始まった小型フルサイズの流れが、AF、連写、動画、手振れ補正を強化しながら発展してきたことが分かります。

初代EOS R6は約2010万画素、ボディ内手振れ補正、高速連写などを備え、現在のR6 Mark II、R6 Mark IIIへ続く万能型フルサイズの土台を作りました。現在のシリーズは突然分かれたのではなく、初期モデルで生まれた役割が世代ごとに明確になっています。

小型フルサイズの流れを見る場合は、EOS RPレビューも参考になります。

撮影目的からEOS Rシリーズを選ぶ

EOS Rシリーズでは、最高性能のモデルを選べばすべて解決するわけではありません。野鳥では焦点距離とAF、風景では解像度、人物ではレンズ、動画では記録方式や熱対策、旅行ではシステム全体の重量が重要です。撮影目的から逆算すると、各モデルの役割が分かりやすくなります。

野鳥・スポーツではR1・R5 Mark II・R6 Mark III・R7を使い分ける

高速で飛ぶ鳥やスポーツでは、AF追従、電子シャッターの読み出し、連写速度、ファインダー表示、バッファ、画角などが重要になります。EOS R1は高速動体を中心に作られ、R5 Mark IIは高画素を維持しながら高速撮影に対応します。

R6 Mark IIIは約3250万画素と最高約40コマ/秒の電子シャッター連写を組み合わせるため、野鳥だけでなく人物や風景まで一台で撮りたい場合に使いやすくなります。R7はAPS-Cによる約1.6倍相当の画角があるため、遠距離の小さな被写体を大きく扱えます。

EOS R8 Mark IIも最高約40コマ/秒の電子シャッター連写やプリ連続撮影を備えており、従来のR8より動体撮影へ対応しやすくなっています。ただし本格的に大量連写を行う場合は、ボディサイズ、電源、操作性、記録系まで含めて上位機と比較する必要があります。

実際の野鳥設定については、EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定で詳しく解説しています。

風景・人物では画素数だけでなくレンズとの組み合わせを見る

風景ではR5 Mark IIの約4500万画素が強みになります。山、森林、建築、街並みなど細かな情報量が多い被写体では、高画素によって細部を残しやすくなります。撮影後にトリミングしたり、大きくプリントしたりする場合にも余裕があります。

人物では画素数よりレンズ選択の影響が大きくなります。50mm、85mm、135mmでは撮影距離や背景の写り方が変わり、F値によってボケ量も変化します。R5 Mark II、R6 Mark III、R8 Mark IIのようなフルサイズでは、RF50mm F1.2 L USMやRF85mm F1.2 L USMなどを本来の画角で使用できます。

R8 Mark IIではボディ内手振れ補正が加わったため、手振れ補正を持たない大口径単焦点との組み合わせも使いやすくなりました。初代R8ではレンズ側の補正有無を意識する場面がありましたが、Mark IIではボディ側から補正できるため、軽量単焦点を使った夜景や人物撮影にも対応しやすくなっています。

RFレンズの描写や選び方については、Canon RFレンズの特徴で詳しく紹介しています。

動画ではR6 V・R50 V・R8 Mark IIの役割が分かれる

動画撮影ではEOS R6 VとEOS R50 VというVシリーズが明確な選択肢になります。R6 Vはフルサイズで本格的な動画制作へ対応し、7Kオープンゲート、冷却構造、動画向け操作系などを備えています。R50 VはAPS-Cと小型ボディを生かし、Vlog、YouTube、ライブ配信などへ持ち出しやすい構成です。

一方、動画専用機に近い使い方をしない場合は、R6 Mark IIIやR8 Mark IIでも高品質な動画を撮影できます。R8 Mark IIは6K相当の情報から生成する4K、4K/60P、フルHD/180P、Canon Log 3などへ対応し、ボディ内5軸手振れ補正も加わっています。写真を中心にしながら必要なときに動画も撮る場合には、Vシリーズとは異なる方向で使いやすいモデルです。

動画中心なら冷却、記録形式、外部機器との接続、撮影時間を優先し、写真と動画を半々で使うならファインダーや静止画操作まで含めて選ぶ必要があります。

本格的な動画機としての特徴は、EOS R6 Vの特徴で詳しく紹介しています。

EOS Rシリーズは何を優先して選ぶべきか

EOS Rシリーズはモデル数が増えたため、数字や価格だけでは選びにくくなっています。高画素、高速連写、ボディサイズ、動画、レンズ、記録媒体など、何を優先するかを先に決めると候補を絞りやすくなります。特にR8 Mark IIの登場によって、従来はR6系だけにあった機能の一部が小型フルサイズへ降りてきたため、モデル間の境界は以前より細かくなっています。

高画素が必要かどうかでR5系と他モデルを分ける

トリミングや大判出力を重視する場合は、約4500万画素のR5 Mark IIが分かりやすい選択肢です。野鳥で被写体が小さく写った場合でも、中央を切り出して多くの画素を残しやすく、風景、建築、商品撮影でも細部を大きく表示できます。

一方、高画素になるほどRAWファイルは大きくなり、メモリーカード、SSD、バックアップ、現像PCへの負荷も増えます。写真の多くをWebやSNSで使い、大幅なトリミングを行わない場合は、必ずしも4500万画素が必要とは限りません。

約3250万画素のR6 Mark IIIやR7は、高解像度とデータ量の中間に位置します。R1、R6 Mark II、R8 Mark IIなどの約2400万画素クラスは、通常の写真用途では十分な解像度を持ちながらファイルを扱いやすくできます。

高画素モデルの特徴は、EOS R5 Mark IIの特徴で詳しく紹介しています。

高速連写は最高コマ数だけで判断しない

高速連写機を比較するときは、最高何コマ/秒かだけを見ると実際の使いやすさを判断しにくくなります。被写体認識AF、追従性能、電子シャッター時の読み出し、連続撮影可能枚数、記録カード、ファインダー表示、操作性などが組み合わさって動体撮影の性能が決まります。

EOS R1は高速動体を中心に設計され、R5 Mark IIは高画素を維持しながら高速撮影へ対応します。R6 Mark IIIは約3250万画素と高速連写を組み合わせ、R7はAPS-Cの画角と連写を利用できます。

R8 Mark IIも電子シャッター最高約40コマ/秒に対応し、最大20コマまでさかのぼるプリ連続撮影を利用できます。数字だけなら上位機に迫りますが、バッテリー、ボディサイズ、操作部材、連続撮影時の扱いやすさまで含めると役割は異なります。短時間の決定的瞬間を狙う用途と、長時間スポーツを撮り続ける用途では必要な機材が変わります。

EOS Rシリーズの数字と位置づけは、EOS Rシリーズの数字の違いで整理しています。

小型軽量はボディだけでなくレンズを含めて考える

持ち歩きやすさを重視する場合、ボディ重量だけを見ると実際のシステム重量を判断できません。小型ボディへ大型70-200mmや100-500mmを装着すれば、カメラバッグ全体は重くなります。逆に小型単焦点や標準ズームと組み合わせれば、フルサイズでもかなり軽量な構成を作れます。

EOS R8 Mark IIは約546gで、初代R8より重量が増えていますが、ボディ内手振れ補正を含む機能強化を考えると小型フルサイズという役割は残っています。RF45mm F1.2 STMや小型RF単焦点と組み合わせれば、大口径レンズを使いながらシステム全体を比較的小さくまとめられます。

APS-CならR10、R50、R100とRF-S18-45mmなどを組み合わせることで、さらに小型化できます。持ち歩きやすさを最優先するなら、センサーサイズや最高性能だけで決めず、普段使用するレンズを装着した状態の重量と大きさまで考えることが重要です。

小型フルサイズとしての初代モデルとの違いを確認する場合は、EOS R8レビューが参考になります。

まとめ

EOS Rシリーズは、RFマウントを中心にフルサイズとAPS-Cを一つのシステムへまとめたキヤノンのミラーレスカメラシリーズです。EOS R1、R5 Mark II、R6 Mark III、R6 V、R8 Mark II、R7、R10、R50 Vなど、それぞれが異なる撮影目的を持つため、数字だけで上下を決めるより用途で選ぶ方が分かりやすくなります。

高速動体を最優先するならEOS R1、高画素と高速性能を両立したいならR5 Mark II、静止画と動画を幅広く扱うならR6 Mark III、動画制作を中心に考えるならR6 Vが中心になります。APS-CではR7が高画素と望遠撮影、R10が性能と携帯性、R50が小型の写真・動画兼用、R50 Vが動画中心、R100がシンプルな入門機という役割を持っています。

EOS R8 Mark IIの登場によって、小型フルサイズの位置づけも変わりました。初代EOS R8の約2420万画素と小型軽量という基本方向を引き継ぎながら、ボディ内5軸手振れ補正、マルチコントローラー、プリ連続撮影、強化されたAFなどを備えたことで、携帯性を重視するだけのモデルではなくなっています。旅行や日常撮影に持ち出しやすいサイズを保ちながら、人物、夜景、動体、動画まで本格的に扱える方向へ進んでいます。

EOS RシリーズではRFレンズだけでなく、マウントアダプターを介してEF・EF-Sレンズも活用できます。すでに一眼レフ用レンズを持っている場合は、レンズ資産を残したままボディだけEOS Rへ移行する方法も可能です。フルサイズとAPS-Cのどちらを選んでもRFマウントを共有するため、将来ボディを変更しても多くのRFレンズを継続して使えます。

最終的な機種選びでは、画素数、連写、AF、ボディ内手振れ補正、動画性能、重量、レンズ、保存容量まで含めて考える必要があります。EOS Rシリーズは一台の万能機を中心にした構成ではなく、撮影目的に応じて複数の方向へ発展したシステムです。自分が最も多く撮る被写体と使用するレンズを基準にすると、それぞれのモデルの役割がはっきり見えてきます。

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