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キヤノン135mm単焦点レンズ3本を比較|EF135mm F2L・F2.8ソフトフォーカス・RF135mm F1.8Lの違い

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キヤノン135mm単焦点レンズ3本を比較|EF135mm F2L・F2.8ソフトフォーカス・RF135mm F1.8Lの違い 中望遠単焦点

キヤノン135mm単焦点レンズ3本を比較|EF135mm F2L・F2.8ソフトフォーカス・RF135mm F1.8Lの違い

135mmは、キヤノンの単焦点レンズの中でも特徴がはっきりした焦点距離です。

フルサイズでは85mmより狭い画角になり、人物から適度に離れながら背景を整理できます。遠くの背景を大きく取り込みやすく、開放F値の明るい135mm単焦点なら、人物や花などを背景から大きく浮かび上がらせる撮影も可能です。

キヤノンには、性格の大きく異なる135mm単焦点レンズが存在します。

EF135mm F2.8(ソフトフォーカス機構付き)は、光学的にソフト効果を加えられる個性的なEFレンズです。

EF135mm F2L USMは1996年に発売され、F2の明るさと比較的コンパクトな設計を両立したLレンズです。

RF135mm F1.8 L IS USMは、F1.8、レンズ内手ブレ補正、ナノUSM、最短撮影距離0.70mといった新しい設計を採用したRFレンズです。

焦点距離は同じ135mmでも、3本の役割は大きく異なります。

この記事では、EF135mm F2.8ソフトフォーカス、EF135mm F2L USM、RF135mm F1.8 L IS USMの違いを比較し、ポートレート、風景、舞台、動物など撮影目的に合う135mm単焦点レンズの選び方を解説します。

キヤノン135mm単焦点レンズ3本の特徴

  • EF135mm F2.8はソフトフォーカス表現を楽しめる個性的なレンズ
  • EF135mm F2L USMはF2の明るさと750gの携帯性を両立している
  • RF135mm F1.8 L IS USMは手ブレ補正と近接性能まで強化されている

EF135mm F2.8はソフトフォーカスを光学的に作れる

EF135mm F2.8(ソフトフォーカス機構付き)は、現在の一般的な135mm単焦点とはかなり異なる存在です。

最大の特徴は、レンズ内部の光学系を利用してソフトフォーカス効果を作れることです。

ソフトリングには0、1、2の設定があり、0では通常の135mm F2.8として使用し、数値を大きくすると被写体の輪郭を残しながら光がにじんだような柔らかい描写へ変化させられます。

画像編集ソフトで単純にぼかす処理とは違い、撮影時に光学的な収差を利用して描写そのものを変える仕組みです。

レンズ構成は6群7枚、最短撮影距離は1.3m、最大撮影倍率は0.12倍、フィルター径は52mmです。質量は約390gで、135mmとしては非常に軽量です。

開放F値はF2.8なので、F2やF1.8の135mmと比較すると明るさでは不利ですが、このレンズを選ぶ理由は単純な明るさではありません。

柔らかな人物写真、花、逆光、光のにじみを生かした作品など、通常のシャープなレンズとは異なる描写を撮影段階で作りたい場合に独自の価値があります。

135mmという焦点距離そのものの撮影用途については、135mm単焦点の使い道 ポートレートから風景まで生かす撮影方法で詳しく解説しています。

EF135mm F2L USMはF2と軽快さを両立したLレンズ

EF135mm F2L USMは1996年4月に発売されたEFマウントのLレンズです。

レンズ構成は8群10枚で、UDレンズを2枚使用しています。開放F2という明るさを持ちながら、質量は約750g、全長は約112mmに抑えられています。

RF135mm F1.8 L IS USMの約935gと比較すると約185g軽く、レンズ自体も短いため、135mmの大口径単焦点としては持ち歩きやすい設計です。

最短撮影距離は0.9m、最大撮影倍率は0.19倍です。

135mmでは撮影者が被写体から離れることが多いため、ポートレートでは背景を整理しやすくなります。F2まで開けば被写界深度を浅くしやすく、人物の前後に大きなボケを作れます。

リングUSMによるAFにも対応しているため、人物だけでなく舞台、屋内スポーツ、動物など、一定の距離から動く被写体を撮る用途にも使えます。

レンズ内手ブレ補正はありません。

EOS Rシリーズで使用するときはマウントアダプターEF-EOS Rが必要ですが、EFレンズの描写をRFボディでも利用できます。

135mmの狭い画角が使いにくく感じる場面については、135mm単焦点が使いにくい理由 撮影距離と狭い画角を生かす使い方で整理しています。

RF135mm F1.8 L IS USMは135mmを現代的に再設計したレンズ

RF135mm F1.8 L IS USMは、RFマウント用として設計された大口径135mm単焦点レンズです。

2022年11月に発表され、2023年1月に発売されました。

開放F値はF1.8で、EF135mm F2L USMより約1/3段明るくなっています。

レンズ構成は12群17枚、最短撮影距離は0.70m、最大撮影倍率は0.26倍です。135mm単焦点でありながら比較的近い被写体まで寄れるため、人物の顔や手元、花、小動物などを大きく写す撮影にも利用できます。

レンズ単体で約5.5段分の手ブレ補正効果を持ち、対応するボディではボディ内手ブレ補正との協調制御にも対応します。

AF駆動にはナノUSMを採用しています。静止画での高速AFだけでなく、動画で滑らかにピントを移動させる用途も考えられています。

その代わり、質量は約935g、フィルター径は82mmです。EF135mm F2L USMより大きく重く、135mmを気軽に持ち歩くというより、描写性能、AF、手ブレ補正、近接性能まで求める場合の選択肢です。

RF135mmを風景で使う方法については、RF135mm F1.8 L IS USMで創る魅惑の風景世界でも紹介しています。

EF135mm F2.8・F2L・RF135mm F1.8Lの違いを比較する

  • 明るさはRF135mm F1.8L、軽さはEF135mm F2.8が有利
  • 近接性能と手ブレ補正ではRF135mm F1.8Lが大きく進化している
  • EF135mm F2Lは性能と大きさのバランスに特徴がある

開放F1.8・F2・F2.8でボケとシャッタースピードが変わる

3本の最も分かりやすい違いは開放F値です。

RF135mm F1.8 L IS USMはF1.8、EF135mm F2L USMはF2、EF135mm F2.8ソフトフォーカスはF2.8です。

F1.8とF2の差は大きくありませんが、F2とF2.8では1段の差があります。

同じISO感度なら、F2ではF2.8より2倍速いシャッタースピードを使えます。屋内、夕方、舞台など光量が少ない場所では、この差が被写体ブレを抑えるために役立ちます。

背景ボケについても、同じ135mm、同じ撮影距離、同じ被写体距離ならF値が小さいほど被写界深度を浅くできます。

一方、写真のボケ量はF値だけで決まりません。

人物と背景の距離を大きく取り、撮影者が人物から離れて135mmで切り取ることで、F2.8でも背景を大きくぼかせます。

EF135mm F2.8の場合はさらにソフトフォーカス機構を利用できるため、単純な背景ボケとは違う柔らかな描写を作れます。

中望遠で背景が大きくぼける仕組みについては、中望遠レンズとは?85mm・100mm・135mmの使い方と背景ボケ・圧縮効果で詳しく解説しています。

最短撮影距離はRF135mm F1.8Lが0.70mまで短縮されている

135mmを比較するとき、開放F値と同じくらい実用上の差が出るのが最短撮影距離です。

EF135mm F2.8ソフトフォーカスは1.3m、EF135mm F2L USMは0.9m、RF135mm F1.8 L IS USMは0.70mです。

最大撮影倍率もそれぞれ0.12倍、0.19倍、0.26倍となっています。

RF135mm F1.8 L IS USMは、EF135mm F2L USMより20cm近づけるだけでなく、最大撮影倍率も大きくなっています。

この違いは顔のアップ、手元、アクセサリー、花、小物などを撮るときに現れます。

135mmは望遠寄りの焦点距離なので、一般的には離れて撮るレンズという印象がありますが、0.70mまで寄れるRF135mmでは、望遠による背景整理と近接撮影を組み合わせられます。

一方、人物の全身や上半身を撮影するだけなら、最短撮影距離まで近づくことは多くありません。

撮影対象が人物中心なのか、花や小物まで大きく撮りたいのかによって、近接性能の重要性は変わります。

レンズの撮影距離と画角の関係については、被写体との距離で写真はどう変わる?撮影距離・焦点距離・構図の基本で詳しく解説しています。

手ブレ補正の有無は静止した被写体を手持ちで撮るときに差が出る

EF135mm F2.8ソフトフォーカスとEF135mm F2L USMには、レンズ内手ブレ補正がありません。

RF135mm F1.8 L IS USMにはレンズ内ISが搭載されており、レンズ単体で約5.5段分の補正効果があります。

135mmは標準レンズより画角が狭いため、わずかなカメラの動きも画面上では大きな揺れとして現れます。

夕景、夜景、室内の静物、動かない人物などを手持ちで撮影する場合は、RF135mmのISを利用してシャッタースピードを下げやすくなります。

ここで区別したいのが手ブレと被写体ブレです。

手ブレ補正はカメラやレンズが動くことで発生するブレを補正しますが、歩く人物、走る選手、動物など被写体そのものが動いている場合は、十分なシャッタースピードが必要です。

スポーツを1/1000秒で撮る場合などは、レンズ内ISの有無よりAF性能やシャッタースピードを確保できる明るさが重要になります。

手ブレ補正の方式と違いについては、電子式手ブレ補正とセンサーシフト式の違いでも紹介しています。

撮影目的からキヤノン135mm単焦点を選ぶ

  • 人物撮影では背景ボケだけでなく撮影距離を確認する
  • 舞台やスポーツでは明るさとAF性能が重要になる
  • 風景では135mmの狭い画角と背景の重なりを利用できる

ポートレートなら85mmとの撮影距離の違いも考える

135mmはポートレートレンズとして知られています。

人物から離れた位置で撮影できるため、顔のアップや上半身を自然な遠近感で撮りやすく、狭い画角によって背景の不要なものを画面外へ外しやすい焦点距離です。

背景に桜、紅葉、イルミネーション、建物などを置き、人物から背景まで十分な距離を取れば、遠くの背景を大きく見せながら人物を浮き立たせられます。

一方、135mmには撮影場所の広さが必要です。

全身を写す場合は人物からかなり離れる必要があるため、小さなスタジオ、狭い室内、人通りの多い街中では後ろへ下がれない場合があります。

85mmなら135mmより人物へ近づいて同じ大きさに写せるため、撮影者と人物が会話しながら撮影しやすくなります。

屋外で背景を整理して大きなボケを作りたいなら135mm、人物との距離や取り回しを優先するなら85mmという違いがあります。

85mmの選択肢については、キヤノン85mm単焦点レンズ究極ガイドで比較しています。

舞台・屋内スポーツではF1.8やF2の明るさを生かせる

135mmは、撮影者が被写体へ近づけない舞台やスポーツでも利用できます。

劇場やイベント会場では、70mmでは被写体が小さく、200mmでは狭すぎる場面があります。135mmはその中間で、人物一人や上半身を切り取りやすい焦点距離です。

EF135mm F2L USMはキヤノン自身も屋内スポーツ撮影を用途として挙げているレンズで、F2の明るさを利用してシャッタースピードを確保できます。

RF135mm F1.8 L IS USMはさらにF1.8となり、ナノUSMによるAFも利用できます。

舞台やスポーツでは手ブレだけでなく被写体ブレを止める必要があるため、ISがあるからシャッタースピードを大幅に落としてよいわけではありません。

人物が激しく動く場面なら1/500秒、1/1000秒以上が必要になることもあります。

ズームが必要な撮影では70-200mm F2.8の方が構図を変更しやすいため、135mm単焦点を選ぶかどうかは撮影位置を自由に変えられるかも判断材料になります。

70-200mmとの使い分けについては、70-200mmレンズの使い道 人物・スポーツ・風景を一本で撮る望遠ズーム活用法で詳しく解説しています。

風景では遠くの一部分を選び背景を重ねる撮影ができる

風景写真では広角レンズを最初に考えがちですが、135mmも非常に使いやすい焦点距離です。

広い景色をすべて画面へ入れるのではなく、遠くの山頂、光が当たった木、建物、街並み、海岸線など、風景の中から必要な部分だけを選んで撮影できます。

135mmでは画角が狭いため、画面内の情報を整理しやすくなります。

離れた位置にある山並みや建物を重ねる構図では、撮影位置を遠くに取ることで前後の距離が詰まって見える表現も作れます。

F1.8やF2を使って手前の植物をぼかし、遠景だけへピントを合わせる方法もあります。

反対に山並みや街並み全体をはっきり残したい場合はF5.6からF8程度まで絞り、必要な被写界深度を確保します。

RF135mmのISは、三脚を使わず夕景や薄暗い場所を撮影するときにも利用できます。

135mmで風景を組み立てる方法については、135mm単焦点レンズで魅せる風景撮影 圧縮効果と美しいボケの活用で紹介しています。

EOS RシリーズとAPS-Cで135mmを使うときの違い

  • EF135mmはマウントアダプターを使えばEOS Rシリーズでも使用できる
  • Canon APS-Cでは135mmが約216mm相当の画角になる
  • ボディとレンズを合わせた大きさまで考えて選ぶ必要がある

EF135mm F2LとF2.8はマウントアダプターでEOS Rでも使える

EF135mm F2L USMとEF135mm F2.8ソフトフォーカスはEFマウントのレンズです。

EOS 5Dシリーズ、EOS 6DシリーズなどEFマウントの一眼レフには直接装着できます。

EOS R5、R6シリーズ、RP、R8、R7、R10などRFマウントのカメラで使用する場合は、マウントアダプターEF-EOS Rを間に装着します。

アダプターは焦点距離を変換するテレコンバーターではありません。

レンズと撮像面の距離をEFマウントに必要な位置へ合わせ、EFレンズをRFボディで利用できるようにするためのものです。

そのためフルサイズEOS RへEF135mm F2L USMを装着した場合、135mmという焦点距離とF2という開放F値はそのままです。

一方、アダプターの分だけ全長と重量は増えます。

EF135mm F2L USM自体はRF135mm F1.8 L IS USMより軽量ですが、EOS Rで使う場合はアダプターを含めたシステム全体で比較する必要があります。

EFレンズをRFボディで使用する場合の注意点は、Canonマウントアダプターのデメリット EF-EOS RでEFレンズを使う注意点で詳しく解説しています。

Canon APS-Cでは135mmが約216mm相当の画角になる

EOS R7、R10、R50などキヤノンのAPS-Cカメラへ135mmレンズを装着すると、フルサイズの約216mmに相当する狭い画角になります。

135mm×1.6=216mmです。

ここで135mmレンズそのものの焦点距離が216mmへ変化するわけではありません。

APS-Cセンサーはフルサイズより記録する範囲が小さいため、フルサイズで約216mmを使った場合に近い範囲が写ります。

人物撮影では、135mmをフルサイズで使う場合よりさらに撮影距離が必要になります。

室内のポートレートでは扱いにくくなる一方、舞台、屋外スポーツ、動物など遠くの被写体では狭い画角を利用できます。

EOS R7のような高画素APS-Cと組み合わせれば、遠くの被写体を画面内で大きく捉える用途にも向きます。

135mmをAPS-Cで使う場合は「ポートレート用の中望遠」というより、200mmクラスに近い望遠レンズとして考える方が実際の使い方を想像しやすくなります。

APS-Cの画角については、APS-Cセンサー 小型軽量で広がる撮影世界の魅力でも詳しく解説しています。

3本から選ぶなら描写だけでなく重量と撮影方法まで考える

キヤノンの135mm単焦点3本は、同じ焦点距離でも選ぶ理由が異なります。

EF135mm F2.8ソフトフォーカスは約390gと軽量で、通常の135mmとして使いながら光学的なソフトフォーカス表現を楽しめます。最新性能を追うレンズというより、独特な描写そのものを目的に選ぶ一本です。

EF135mm F2L USMはF2の明るさを持ちながら約750gで、RF135mmより小型軽量です。EF一眼レフで使う場合はもちろん、EF-EOS Rを利用してEOS Rシリーズで使う方法もあります。

RF135mm F1.8 L IS USMは約935gと最も重い一方、F1.8、0.70mの最短撮影距離、0.26倍の最大撮影倍率、レンズ内IS、ナノUSMなど、3本の中で最も機能が充実しています。

軽量さ、ソフト表現、F2のEF Lレンズ、RFの最新機能のどれを優先するかによって選択は変わります。

焦点距離が135mmである以上、どのレンズでも撮影場所に十分な距離が必要になる点は共通しています。

購入前には手持ちの70-200mmズームなどを135mmへ合わせ、実際の撮影場所で画角と必要な距離を確認すると判断しやすくなります。

中望遠レンズ全体の選び方については、中望遠レンズの使い方と選び方も参考になります。

まとめ

キヤノンの135mm単焦点には、EF135mm F2.8ソフトフォーカス、EF135mm F2L USM、RF135mm F1.8 L IS USMという性格の異なるレンズがあります。

EF135mm F2.8ソフトフォーカスは、ソフトリングを使って光学的な柔らかい描写を作れることが最大の特徴です。約390gと軽量で、通常の135mmとは違う表現を撮影段階から作りたい場合に適しています。

EF135mm F2L USMは1996年発売のLレンズですが、F2の明るさ、0.9mの最短撮影距離、約750gの重量を持ち、135mm大口径単焦点として現在でも特徴のはっきりした設計です。

RF135mm F1.8 L IS USMは、F1.8、0.70mの最短撮影距離、最大撮影倍率0.26倍、約5.5段分のレンズ内IS、ナノUSMを備えています。3本の中では最も大きく重いものの、135mmで静止画から動画、ポートレート、近接撮影まで幅広く対応できます。

ポートレートでは、135mm特有の狭い画角と長い撮影距離によって背景を整理しやすくなります。

舞台やスポーツでは、F1.8やF2の明るさを利用して速いシャッタースピードを確保できます。

風景では、広い景色の中から必要な部分だけを切り取り、遠くの背景を重ねた構図を作れます。

Canon APS-Cでは約216mm相当の画角になるため、フルサイズとは用途が変わります。

135mmという焦点距離そのものを詳しく確認してから選びたい場合は、135mm単焦点の使い道 ポートレートから風景まで生かす撮影方法も合わせて確認できます。

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