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Sigma FP2と初代fpの違いを徹底比較|AF・画質・動画・操作性の進化

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Sigma FP2と初代fpの違いを徹底比較|AF・画質・動画・操作性の進化 ミラーレス

Sigma FP2と初代fpの違いを徹底比較|AF・画質・動画・操作性の進化

Sigma FP2と初代SIGMA fpの違いは、オートフォーカス、センサーの読み出し性能、動画記録、連写性能、操作性に集中しています。両機とも約2400万画素のフルサイズセンサーとLマウントを採用していますが、FP2は部分積層型CMOSセンサーと像面位相差AFを搭載し、6Kオープンゲート動画にも対応しました。初代fpが持つ小型軽量で自由度の高いカメラという特徴を受け継ぎながら、写真と動画の両方で実用性を高めた後継機です。

特に大きな進化は、動く被写体へのAF追従、最高約20コマ/秒の連写と連続撮影枚数、チルト式液晶モニター、約70GBの内蔵ストレージです。動画では初代fpの4K CinemaDNGを中心とした構成から、6K、ProRes RAW、L-Logを使える構成へと変わりました。この記事では、シグマが公表した製品仕様を基に、Sigma FP2と初代fpの違いを比較し、買い替える価値がある人と初代fpを使い続ける価値がある人を整理します。

  1. Sigma FP2と初代fpの基本スペックを比較
    1. 初代fpのコンセプトを受け継ぐ小型フルサイズボディ
    2. 画素数はほぼ同じでも内部設計は大きく異なる
    3. Lマウントを継続採用し、既存のレンズ資産を活用できる
  2. AF性能の違い|像面位相差AFと鳥認識で撮影の幅が広がる
    1. コントラストAFからハイブリッドAFへ進化
    2. 人物・犬猫・鳥の被写体認識に対応
    3. AF追従と高速連写の組み合わせが変わる
  3. 画質の違い|2450万画素の部分積層型センサーは何を変えるのか
    1. 静止画の解像度は初代fpとほぼ同等
    2. 高感度画質とベースISOの考え方
    3. 部分積層型センサーがローリングシャッターを改善
  4. 動画性能の違い|4K CinemaDNGから6Kオープンゲートへ
    1. 4Kと6Kオープンゲートの違い
    2. CinemaDNGとProRes RAW・L-Logの違い
    3. 32bit Float録音と動画撮影支援機能の進化
  5. 操作性の違い|チルト液晶・EVF・カラーモードを比較
    1. 固定式からチルト式へ変わった背面モニター
    2. 外付けEVF-11と新型EVF-21の違い
    3. STILL/CINE切り替えとカラーモードの違い
  6. 電子シャッター・連写・手ブレ補正の違い
    1. 最高シャッター速度と電子シャッターの特性
    2. ボディ内手ブレ補正と動画電子補正の扱い
    3. 20コマ連写と長いバッファが動体撮影を変える
  7. バッテリー・記録媒体・買い替え判断を比較
    1. バッテリーライフは静止画・動画ともに向上
    2. 70GB内蔵ストレージとSDカード・SSDの使い分け
    3. 初代fpを使い続ける人とFP2へ買い替える人の違い
  8. まとめ

Sigma FP2と初代fpの基本スペックを比較

最初に確認したいのは、両機の画素数がほぼ同じという点です。Sigma FP2は有効約2450万画素、初代fpは有効約2460万画素で、画素数だけを比較すると大きな変化はありません。実際の進化はセンサーの構造、AF方式、記録機能、撮影操作に現れているため、主要仕様を一覧で確認すると違いが明確になります。

比較項目 Sigma FP2 初代SIGMA fp
発表 2026-10-23 2019年
撮像素子 35mmフルサイズ部分積層型CMOS 35mmフルサイズ裏面照射型CMOS
有効画素数 約2450万画素 約2460万画素
AF方式 像面位相差+コントラスト検出 コントラスト検出
被写体認識 人物、犬・猫、鳥 顔・瞳優先AFなど
最高連写速度 約20コマ/秒 約18コマ/秒
高速連写時の最大撮影枚数 JPEG約200枚、DNG約180枚 約12枚
動画解像度 最大6K、オープンゲート対応 最大UHD 4Kの内部記録
主な動画記録方式 ProRes RAW、H.264、H.265、L-Log CinemaDNG、H.264
背面モニター 3.15型・約210万ドット、チルト式 3.15型・約210万ドット、固定式
モニター角度 上90度・下45度 角度調整なし
ファインダー 外付けEVF-21対応 外付けEVF-11対応
内蔵ストレージ 約70GB なし
外部記録媒体 SDカード、ポータブルSSD SDカード、ポータブルSSD
静止画撮影可能枚数 約370枚 約280枚
連続動画撮影可能時間 約130分 約70分
本体寸法 約112.8×69.9×41.8mm 112.6×69.9×45.3mm
本体のみの重量 約376g 約370g
バッテリー・SDカード込みの重量 約460g 約422g
レンズマウント Lマウント Lマウント

初代fpのコンセプトを受け継ぐ小型フルサイズボディ

初代SIGMA fpは、小さな直方体に近いボディへフルサイズセンサーを搭載し、使用目的に合わせてアクセサリーを組み替える設計で注目されました。大型グリップやファインダーを一体化せず、必要な機材を撮影者が追加する構成は、一般的なミラーレスカメラとは異なる特徴です。Sigma FP2でもこの基本思想は維持され、Lマウントレンズや外付けアクセサリーを組み合わせる自由度が重視されています。

FP2の横幅は約112.8mm、高さは69.9mmで、初代fpとほぼ同じ外形です。奥行きは初代fpの45.3mmから41.8mmとなり、本体のみの重量差も約6gに収まっています。したがって、FP2は機能の増加に伴って大型化した後継機ではなく、携帯性を維持しながら撮影機能を強化したモデルといえます。新型の基本仕様と機能については、Sigma FP2完全ガイドでも詳しく紹介しています。

画素数はほぼ同じでも内部設計は大きく異なる

FP2が約2450万画素、初代fpが約2460万画素という数値を見ると、静止画の解像度はほぼ同じです。FP2のRAW画像は6016×4012ピクセル、初代fpの高解像度RAW画像は6000×4000ピクセルで、画像の縦横サイズにも大きな違いはありません。風景を撮影して大きく表示する場合や、写真を印刷する場合にも、画素数だけで両機を区別する必要は小さくなっています。

注目すべき変化は、FP2が部分積層型CMOSセンサーを採用したことです。センサーから画像情報を読み出す速度が高まり、AF、連写、動画撮影など複数の機能に影響しています。初代fpの魅力であった約2400万画素の扱いやすい画像サイズを維持しながら、撮影機会を広げる方向へ進化した構成です。FP2と高画素モデルfp L、SIGMA BFの立ち位置については、SIGMA FP2・fp L・BFの比較記事で整理しています。

Lマウントを継続採用し、既存のレンズ資産を活用できる

FP2と初代fpは、どちらもLマウントを採用しています。そのため、初代fpで使用していたLマウントレンズは、FP2へ買い替えた後も基本的なレンズ資産として活用できます。小型単焦点レンズ、大口径Artレンズ、標準ズーム、望遠ズームなどを撮影目的に応じて組み合わせられる点は共通しています。

ボディを交換してもレンズの焦点距離や開放F値が変わるわけではないため、使い慣れた画角を維持できます。例えば45mm F2.8 DG DNのようなコンパクトな単焦点を使えば、初代fpと同じように小型フルサイズカメラとして持ち歩けます。AF駆動や動画撮影時の操作感にはボディとレンズの組み合わせが関係しますが、レンズシステムそのものを買い直さずに機能を更新できるのは大きな利点です。マウント規格の特徴は、マイクロフォーサーズ・Xマウント・Lマウント比較で解説しています。

AF性能の違い|像面位相差AFと鳥認識で撮影の幅が広がる

Sigma FP2で最も大きな進化の一つが、オートフォーカスです。初代fpはコントラスト検出方式を採用していましたが、FP2では像面位相差検出とコントラスト検出を組み合わせたハイブリッドAFへ変更されました。さらに人物や犬・猫、鳥を認識する機能が用意され、静止している被写体だけでなく、動く被写体を撮影する際の操作性が強化されています。

コントラストAFからハイブリッドAFへ進化

初代fpのコントラストAFは、画像のコントラストが最も高くなる位置を探してピントを合わせる方式です。静止した人物や風景、商品撮影などでは利用できますが、被写体が前後へ移動すると、合焦位置を探し直す動作が必要になります。特に動画で被写体との距離が連続して変わる場面では、ピントの移動が映像に現れやすくなります。

FP2は像面位相差検出を加え、ピントのずれている方向と量を利用して合焦位置を求める構成になりました。被写体までの距離が変化する場面で、レンズを動かす方向を決めやすいことが、この方式の利点です。シングルAFだけでなくコンティニュアスAFや追尾AFにも対応しており、動く人物を撮影する場合にも活用できます。AFエリアと被写体認識の基本的な考え方は、EOS R50のおすすめ設定完全ガイドでも確認できます。

人物・犬猫・鳥の被写体認識に対応

初代fpにも顔・瞳優先AFは搭載されていますが、FP2では被写体認識の対象が拡充されました。メーカーの仕様では人物、犬・猫、鳥に対応し、瞳認識も利用できます。人物の表情を撮るポートレート、ペットの撮影、枝に止まった野鳥の撮影など、被写体の種類に応じてピントを合わせるための機能が用意されています。

野鳥撮影では、羽毛や背景の枝が入り組む構図で、狙った被写体へAFを合わせる操作が重要です。鳥認識に対応したFP2は、初代fpでAF位置を細かく指定していた撮影を、被写体認識と追尾を組み合わせる撮影へ変えられます。望遠レンズを使う場合には、画角が狭い状態で被写体を追うため、AF性能と連写性能を合わせて考えることが重要です。FP2の撮影用途と購入判断は、Sigma FP2は買ってはいけない?後悔する人の特徴で掘り下げています。

AF追従と高速連写の組み合わせが変わる

初代fpは最高約18コマ/秒の連写に対応していましたが、高速連写で記録できる枚数は限られていました。FP2は最高約20コマ/秒となり、JPEGで約200枚、DNGでも約180枚の連続撮影に対応しています。最高速度の差は約2コマ/秒ですが、撮影を続けられる枚数には大きな違いが生じています。

例えば鳥が枝から飛び立つ瞬間を狙う場合、シャッターを押し始めるタイミングと、連写を維持できる時間が重要です。FP2ではAF追従と長い連写を組み合わせられるため、被写体が動き始めてから姿勢が変化する過程を細かく記録できます。初代fpでは短い連写を区切って撮影する工夫が必要だった場面でも、FP2では連続した動きを撮影しやすくなります。連写速度と記録枚数の関係については、EOS R6 Mark IIの連写設定と使い分けでも解説しています。

画質の違い|2450万画素の部分積層型センサーは何を変えるのか

FP2は新型センサーを採用していますが、画素数そのものを増やす方向には進みませんでした。初代fpとほぼ同じ画素数を維持しながら、高速読み出し、AF性能、動画機能を強化しています。写真の画質を考える場合には、解像度、高感度撮影、色再現、階調、動く被写体の歪みを分けて比較することが重要です。

静止画の解像度は初代fpとほぼ同等

初代fpの有効約2460万画素に対し、FP2は有効約2450万画素です。記録できる画素数はほぼ同等なので、同じレンズと画角で撮影した場合、画像を大きく拡大する能力に画素数由来の大差は生じません。大幅なトリミングを重視する場合には、約6100万画素のfp Lのような高画素機とは別の比較が必要になります。

約2400万画素の画像は、日常のスナップ、人物、風景、Web掲載、一般的な印刷まで幅広く扱えるサイズです。RAWデータの現像や保存に必要な容量も、高画素機と比較して抑えやすくなっています。FP2の価値は画素数の増加ではなく、撮影できる状況を広げたことにあるため、静止画の解像度だけを理由に初代fpから買い替える必要は小さいと整理できます。画質を構成する要素は、写真の画質とは?解像力・階調・色再現・ノイズを決める要素で詳しく説明しています。

高感度画質とベースISOの考え方

初代fpの静止画撮影では、ベース感度としてISO100とISO640が採用されています。FP2では静止画のベース感度がISO320とISO2500となり、センサーと画像処理の設計が変わりました。動画についてもFP2は通常のMOV撮影とLog・RAW撮影でベース感度が異なり、撮影形式に応じて露出を管理する構成です。

ベースISOの数値が異なることは、そのままノイズ量の優劣を示すものではありません。高感度写真では、同じ明るさに仕上げた際のノイズ、色の残り方、細部の描写、暗部の階調を比較することで画質の特徴を把握できます。FP2は新しい撮像素子を採用しているため、同じ約2400万画素でも初代fpとは異なる画像処理の特徴を持っています。シグマの別モデルとの画質設計の違いは、SIGMA BF完全ガイドでも紹介しています。

部分積層型センサーがローリングシャッターを改善

FP2の部分積層型センサーは、画像情報を高速で読み出すための構造を採用しています。シグマは、初代fpからの進化としてローリングシャッター歪みの大幅な低減を挙げています。電子シャッターを利用して動く被写体を撮影するとき、センサーの読み出し速度は画質に直接関係する要素です。

例えば走行中の車や電車を横方向へ追いながら撮影すると、読み出しの時間差によって垂直の線が傾いて記録されることがあります。FP2では読み出し性能が改善されているため、こうした場面で初代fpとは異なる撮影結果を得られます。静止画だけでなく、カメラを横に振るパン撮影や動きの速い動画撮影にも関係する進化です。現象の仕組みと撮影方法については、ローリングシャッター現象とは?電子シャッターの歪みを防ぐ設定と対策で解説しています。

動画性能の違い|4K CinemaDNGから6Kオープンゲートへ

Sigma FP2と初代fpの差が特に明確なのが動画性能です。初代fpは4KのCinemaDNG記録によって小型シネマカメラとしての独自性を打ち出しましたが、FP2では6Kオープンゲート、ProRes RAW、L-Log、32bit Float録音への対応などが加わりました。撮影後の編集を前提とした映像制作では、記録解像度だけでなく、ファイル形式や縦横比、音声、露出管理の選択肢も重要になります。

4Kと6Kオープンゲートの違い

初代fpの内部動画記録は、最大3840×2160ピクセルのUHD 4Kです。FP2は最大6Kの動画に対応し、センサーの3対2の撮影範囲を活用するオープンゲート収録も利用できます。オープンゲートでは通常の16対9動画と比べて上下方向の情報を多く残せるため、撮影後の構図調整で利用できる範囲が広がります。

例えば1回の撮影素材から、YouTube用の横長動画とSNS用の縦長動画を制作する場合に便利です。人物を中央に配置したオープンゲート映像なら、編集時に横長と縦長の構図を調整しながら切り出せます。FP2は6Kで最大59.94pまで対応する記録設定を備えていますが、使用できるフレームレートは記録形式ごとに異なります。同じオープンゲート撮影を採用するカメラの例として、LUMIX S9完全ガイドも参考になります。

CinemaDNGとProRes RAW・L-Logの違い

初代fpは内部記録で8bit、10bit、12bitのCinemaDNGに対応し、外部レコーダーを使ったRAW動画の収録にも対応しています。CinemaDNGは編集の自由度が高い記録形式ですが、映像制作では記録データの管理と編集環境が重要になります。FP2ではApple ProRes RAWとProRes RAW HQに対応し、さらにH.264、H.265を利用したMOV記録も選べる構成になりました。

FP2のProRes RAWでは6K記録時に29.97pまで対応し、4Kでは59.94pまで対応します。L-Logも利用でき、シグマは4KフルサイズのL-Log撮影時に最大14.1ストップのダイナミックレンジを公表しています。初代fpのRAW動画とは記録形式と撮影条件が異なるため、FP2への買い替えでは使用する編集ソフト、記録方式、納品形式を含めて考えると違いを生かせます。動画形式ごとの特徴は、動画記録フォーマットとビットレート完全ガイドで整理しています。

32bit Float録音と動画撮影支援機能の進化

FP2では、対応アクセサリーを組み合わせることで32bit Float録音が利用できるようになりました。シグマが案内している構成は、別売のホットシューユニットHU-21と、対応するパナソニック製オーディオアクセサリーを使用する方法です。音量が大きく変化する撮影現場では、録音後の音量調整に対応しやすい記録方式が加わったことに意味があります。

映像撮影を補助する機能として、FP2には波形モニター、ゼブラパターン、フォルスカラー表示などが備わっています。これらの機能を利用すると、画面の見た目だけに頼らず、映像の明るさや露出状態を確認しながら撮影できます。ディレクターズビューファインダー機能やアナモフィックレンズ向けのデスクイーズ表示なども、シネマカメラとしての利用を支える機能です。写真と動画で操作を切り替える設計については、EOS R5 Cのおすすめ設定完全ガイドでも解説しています。

操作性の違い|チルト液晶・EVF・カラーモードを比較

FP2は小型ボディの基本形状を維持しながら、撮影時の操作性を改善しています。特にチルト式液晶モニターの採用は、初代fpを使っていた人にとって分かりやすい変化です。外付け電子ビューファインダーもFP2専用のEVF-21が用意され、撮影スタイルに合わせた構成を選べます。

固定式からチルト式へ変わった背面モニター

初代fpの背面モニターは固定式で、画面を上下に動かすことはできませんでした。FP2は同じ3.15型・約210万ドットのモニターを採用しながら、上方向に90度、下方向に45度の角度調整に対応しています。カメラを低い位置に置いたローアングル撮影や、頭上へ持ち上げるハイアングル撮影では、画面を確認する姿勢が変わります。

例えば地面に近い位置から花を撮影する場合、固定式モニターではカメラの背後へ顔を近づける必要があります。FP2なら液晶を上向きに調整できるため、無理な姿勢を取らずに構図とピントを確認できます。動画で低い位置にカメラを設置する場合にも便利で、初代fpからの買い替え効果を日常的に感じやすい機能です。ファインダーと背面モニターの使い分けについては、ウエストレベルファインダーの特徴を解説した記事も参考になります。

外付けEVF-11と新型EVF-21の違い

初代fpには外付け電子ビューファインダーEVF-11が用意されていました。FP2では専用のEVF-21が登場し、0.5型・約576万ドットの有機ELパネルを採用しています。EVF-21にはアイセンサーと上方向90度のチルト機構が備わり、ファインダーを覗く姿勢に合わせて角度を調整できます。

屋外の明るい場所では、背面モニターが見えにくくなることがあり、電子ビューファインダーを利用すると構図やピントを確認しやすくなります。FP2は必要に応じてEVFを追加できる構成なので、最小限の機材で持ち歩く場合にはボディだけを使い、ファインダー撮影を重視する場合にはEVF-21を装着できます。なお、EVF-21はFP2専用アクセサリーとして案内されており、初代fpのEVF-11とは製品構成が異なります。新型ファインダーと発売時の状況は、Sigma FP2とEVF-21の供給状況を解説した記事で紹介しています。

STILL/CINE切り替えとカラーモードの違い

初代fpは静止画用のSTILLモードと動画用のCINEモードを備え、写真と映像を一台で制作できる設計でした。FP2もこの特徴を継承し、ボディ上面の切替スイッチでそれぞれのモードへ移行できます。撮影時に利用する機能や画面表示を用途に合わせて整理することで、小型カメラでありながら本格的な映像制作へ対応しています。

FP2には専用のColorボタンが用意され、13種類のカラーモードを選択できます。初代fpはファームウェア更新を経て15種類のカラーモードを備えており、単純にモードの数が増えたわけではありません。FP2ではパウダーブルー、ウォームゴールド、フォレストグリーン、サンセットレッドなどを使い、撮影時に色の雰囲気を設定できます。小型カメラとレンズの組み合わせについては、Sigma FP2におすすめの神レンズ15選でも紹介しています。

電子シャッター・連写・手ブレ補正の違い

FP2と初代fpは、どちらも電子シャッターを採用するカメラです。機械式シャッターを備えたカメラとは撮影時の特性が異なり、ローリングシャッターやフラッシュ撮影などの扱いも変わります。FP2ではセンサーの高速読み出しと長い連写が組み合わされ、初代fpと同じ電子シャッター方式でも撮影できる内容が広がっています。

最高シャッター速度と電子シャッターの特性

初代fpのシャッター速度は最高1/8000秒ですが、FP2では最高1/25600秒となりました。明るい屋外で大口径レンズを開放付近まで使い、背景を大きくぼかしたい場面では、高速シャッターの選択肢が増えたことに意味があります。例えばF1.4のレンズを使用するとき、露出を抑えるための設定範囲が広がります。

両機とも電子シャッター方式のため、機械式シャッターの作動音や振動が発生しません。静かな場所での写真撮影や、振動を抑えたい撮影に向いている構成です。FP2ではセンサーの高速読み出しによって電子シャッターの実用性が強化されていますが、機械式シャッターへ切り替える方式ではありません。シャッター方式の違いは、メカニカルシャッターとは?電子シャッターとの違いで詳しく説明しています。

ボディ内手ブレ補正と動画電子補正の扱い

FP2にはセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正は搭載されていません。初代fpもセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正を備えない構成で、この点は新型になっても基本的な設計が維持されています。手持ち撮影でブレを抑えるには、シャッタースピード、レンズの光学式手ブレ補正、カメラの保持方法を組み合わせることになります。

FP2は動画撮影時に電子式手ブレ補正を利用できますが、6K動画では電子式手ブレ補正に対応していません。したがって、6Kオープンゲートを使って歩きながら撮影する場合には、ジンバルや三脚、レンズ側の補正機能などが重要になります。静止画で手ブレを抑えたい場合も、手ブレ補正機構のない単焦点レンズと補正機能を備えた望遠ズームでは撮影方法が変わります。補正方式の仕組みは、電子手ブレ補正とセンサーシフト式の違いで解説しています。

20コマ連写と長いバッファが動体撮影を変える

初代fpの最高約18コマ/秒という数値は高速ですが、連続撮影枚数の制約があります。FP2は最高約20コマ/秒に対応し、DNGで約180枚、JPEGで約200枚を連続撮影できる仕様です。動きのある被写体を一定時間撮り続ける場合、最高速度の差だけでなく、連写が止まらずに続くことが重要になります。

例えばスポーツ撮影では、選手が走り始めた瞬間からジャンプや着地までを連続して撮影することがあります。FP2なら長い連写を利用し、撮影後に決定的な姿勢の写真を選びやすくなります。野鳥撮影でも、飛び立ちから羽ばたきまでの変化を細かく記録する用途に適しています。電子シャッターの特性と動体撮影の関係については、ローリングシャッター現象と対策も関連する内容です。

バッテリー・記録媒体・買い替え判断を比較

FP2はセンサーやAFだけでなく、電源と記録媒体も強化されています。初代fpではSDカードや外付けSSDを使って撮影データを保存していましたが、FP2には約70GBの内蔵ストレージが追加されました。バッテリー駆動時間も延びており、日常のスナップ撮影から長時間の動画制作まで、機材の運用方法に違いが生じています。

バッテリーライフは静止画・動画ともに向上

初代fpの静止画撮影可能枚数は約280枚、連続動画撮影可能時間は約70分です。FP2では静止画が約370枚、連続動画撮影可能時間が約130分となり、メーカーは初代fpと比較してバッテリーライフが約30%向上したと説明しています。静止画の撮影枚数だけでなく、動画撮影可能時間にも大きな違いが見られます。

FP2では新しいBP-91バッテリーを採用し、USB PDによる給電にも対応しています。動画を長時間撮影する場合には、撮影時の電源確保と記録媒体の容量を合わせて考えることで、途中の機材交換を減らせます。初代fpから買い替える場合には、使用するバッテリーや充電器の種類が変わる点も機材構成の違いです。長時間撮影の電源管理については、カメラのUSB給電とUSB充電の違いで紹介しています。

70GB内蔵ストレージとSDカード・SSDの使い分け

FP2では約70GBの内蔵ストレージを搭載し、SDXCカードと外付けポータブルSSDにも対応しています。初代fpはSDカードと外付けSSDを利用する構成でしたが、FP2ではカメラ本体だけでも記録先を確保できるようになりました。SDカードがいっぱいになった場合や、記録媒体を交換する前に短い撮影を行う場合などに、内蔵ストレージを活用できます。

6K動画やRAW動画では、静止画と比べて大きな記録容量が必要になります。そのため、FP2でも本格的な映像制作では、撮影時間と記録形式に応じてSDカードや外付けSSDを組み合わせる方法が有効です。静止画中心の利用では内蔵ストレージを補助的に使い、動画中心の利用では大容量の外部記録媒体を用意するという使い分けができます。動画撮影における記録方式と媒体の関係は、動画性能で差が出るカメラ選びの基準でも詳しく解説しています。

初代fpを使い続ける人とFP2へ買い替える人の違い

初代fpを使い続ける価値が高いのは、静止した被写体を中心に撮影し、約2460万画素の画質と小型フルサイズボディを気に入っている人です。風景、街角のスナップ、商品撮影、マニュアルフォーカスを利用した動画などでは、初代fpの基本性能を引き続き活用できます。CinemaDNGを中心とした映像制作環境をすでに構築している場合も、現在の機材構成を生かせます。

FP2への買い替えが効果的なのは、人物や野鳥など動く被写体を撮影する人、長い連写を使いたい人、6Kオープンゲート動画を制作したい人です。チルト液晶、長いバッテリーライフ、内蔵ストレージ、専用EVF-21など、日常の撮影で使いやすさを高める機能も購入理由になります。両機ともLマウントを採用しているため、所有するレンズを維持しながらボディを更新する選び方ができます。FP2に組み合わせる交換レンズについては、Sigma FP2におすすめの神レンズ15選で撮影用途別に紹介しています。

まとめ

Sigma FP2と初代fpの最大の違いは、AF性能、センサーの読み出し速度、連写の持続性能、6K動画、操作性です。画素数は初代fpが約2460万画素、FP2が約2450万画素でほぼ同じですが、FP2では部分積層型CMOSセンサーとハイブリッドAFを採用し、人物・犬猫・鳥の被写体認識にも対応しました。最高約20コマ/秒の連写と最大約200枚のJPEG連続撮影により、動く被写体を撮影する能力が強化されています。

動画では、初代fpの4K CinemaDNGを中心とした構成から、FP2の6Kオープンゲート、ProRes RAW、L-Logへと進化しました。チルト液晶、専用電子ビューファインダーEVF-21、約70GBの内蔵ストレージ、長くなったバッテリーライフも、実際の撮影で役立つ変更です。初代fpの自由度が高い小型ボディというコンセプトを維持したまま、写真と動画の両方を扱いやすくしたことがFP2の特徴です。

静止した被写体の撮影や、マニュアルフォーカスを中心とした作品制作では、初代fpにも十分な魅力が残っています。人物や野鳥などの動体撮影、長時間の連写、6K動画制作、低い位置からの撮影などを重視する場合には、FP2の進化を生かせます。Sigma FP2は、初代fpの個性を受け継ぎながら、撮影機会と制作方法を大きく広げた後継モデルです。

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