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Canon EOS Ra 赤い星雲を鮮明に写す天体撮影専用フルサイズミラーレス

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Canon EOS Ra 赤い星雲を鮮明に写す天体撮影専用フルサイズミラーレス ミラーレス

Canon EOS Ra 赤い星雲を鮮明に写す天体撮影専用フルサイズミラーレス

EOS Raは、キヤノンがEOS Rをベースに開発した天体撮影専用のフルサイズミラーレスカメラです。2019年12月5日に発売され、有効画素数約3030万画素のフルサイズCMOSセンサー、RFマウント、DIGIC 8、デュアルピクセルCMOS AFを搭載しています。

最大の特徴は、撮像センサー前面に配置されたローパスフィルターの特性です。星雲が発するHα線の透過率をEOS Rと比べて約4倍に高め、干潟星雲、三裂星雲、北アメリカ星雲などの赤い光を鮮明に記録します。一般的なデジタルカメラでは弱く写りやすい赤い星雲を、カメラ本体の専用設計によって捉えられます。

EOS Rの基本性能と操作系を引き継いでいるため、RFレンズを直接装着でき、マウントアダプターを使えばEFレンズとEF-Sレンズも活用できます。バリアングル液晶、電子ビューファインダー、最大30倍の拡大表示、長秒時露光、バルブタイマーなど、暗い場所で星へ正確にピントを合わせるための機能も備えています。

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EOS Raが赤い星雲を鮮明に写せる仕組み

  • Hα線透過率約4倍で赤い星雲を鮮明に写す
  • 約3030万画素フルサイズCMOSで星空を高精細に記録する
  • 30倍拡大表示で星へ厳密にピントを合わせる

Hα線透過率約4倍で赤い星雲を鮮明に写す

宇宙空間に広がる星雲の中には、水素原子が発するHα線を強く放つものがあります。Hα線は波長656nm付近の赤い光で、干潟星雲、三裂星雲、北アメリカ星雲、バラ星雲、カリフォルニア星雲などを撮影するときに重要な光です。

一般的なデジタルカメラは、人間の目に自然な色で写真を見せるため、赤外線に近い波長の光をローパスフィルターで抑えています。Hα線も一部が抑えられるため、実際には赤く輝いている星雲が淡く写り、画像編集で色を強く持ち上げる必要が生じます。

EOS Raはローパスフィルターの光学特性を天体撮影向けに変更し、Hα線の透過率をEOS Rと比べて約4倍に高めています。赤い星雲から届く光を撮影段階で多く取り込めるため、星雲の形、濃淡、周囲に広がる淡いガスを記録しやすくなります。

画像編集で赤色を増やす方法は、写真全体の赤やノイズも一緒に強くなります。EOS Raは撮影時にHα線を多く受け取るため、星雲そのものの情報をRAWデータへ残せます。赤い星雲を中心に撮影する人にとって、この光学特性がEOS Raを選ぶ最大の理由です。

約3030万画素フルサイズCMOSで星空を高精細に記録する

EOS Raは約36.0×24.0mmのフルサイズCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は約3030万画素です。星雲の細かな構造、星の集まり、天の川の濃淡、地上風景の輪郭まで高い解像度で記録できます。

フルサイズセンサーは広角レンズ本来の画角を活かせるため、星空と地上風景を一枚に収める星景撮影に適しています。RF15-35mm F2.8 L IS USMやRF16mm F2.8 STMを装着すると、広い夜空、天の川、山、海、建物などを組み合わせた構図を作れます。

画像処理エンジンにはDIGIC 8を採用し、静止画ではISO100から40000を常用できます。拡張設定ではISO50相当、ISO51200相当、ISO102400相当も選択できます。星空撮影ではISO1600から6400付近を使う場面が多く、レンズの明るさ、露光時間、赤道儀の有無に合わせて設定します。

約3030万画素は、星雲の細部を残しながら画像編集やトリミングを行える画素数です。天体望遠鏡を使った撮影では星雲を画面内に大きく写し、広角レンズでは広い星空を高精細に記録できます。EOS Raの基本となったEOS Rの構造と操作は、Canon EOS R 新時代フルサイズの標準機にふさわしい安心と実力で確認できます。

30倍拡大表示で星へ厳密にピントを合わせる

星空撮影では、無限遠付近のわずかなピントのずれが写真全体へ影響します。液晶画面では合っているように見えても、パソコンで拡大すると星が小さな円や線になっていることがあります。EOS Raは、天体撮影時のピント確認を行いやすくするため、ライブビュー映像を最大30倍まで拡大できます。

EOS Rの拡大表示は最大10倍ですが、EOS Raは約5倍と約30倍を選択できます。画面内の明るい星を選び、30倍表示で星の輪郭が最も小さくなる位置へフォーカスリングを動かすことで、厳密なマニュアルフォーカスが可能です。

ピント合わせでは、カメラを三脚または赤道儀へ固定し、レンズをMFへ切り替えます。明るい星を画面中央付近に入れ、拡大表示を30倍にしてフォーカスリングを少しずつ回します。星が最も小さく、輪郭が明確になった位置で操作を止めます。

気温が下がるとレンズ内部の部品が収縮し、撮影中にピント位置が変化することがあります。長時間撮影では数十分ごとに明るい星を拡大し、ピントを再確認します。EOS Raの30倍表示は、星景撮影、赤道儀撮影、天体望遠鏡を使った撮影のすべてで役立ちます。

EOS Raの基本性能と天体撮影での使いやすさ

  • RFマウントで広角レンズから天体望遠鏡まで活用する
  • バリアングル液晶と低輝度AFで暗い撮影を進める
  • RAW・長秒露光・タイムラプスを使い分ける

RFマウントで広角レンズから天体望遠鏡まで活用する

EOS RaはキヤノンのRFマウントを採用しています。RFレンズはそのまま装着でき、マウントアダプター EF-EOS Rを使うことでEFレンズとEF-Sレンズも使用できます。EF-Mレンズは装着できません。

星景撮影では、広い画角と明るい開放F値を持つレンズが使いやすくなります。RF15-35mm F2.8 L IS USMは15mmから35mmまで構図を調整でき、天の川と地上風景の割合を現場で変えられます。レンズの特徴は、RF15-35mm F2.8 L IS USMで描く幻想的な広がりで紹介しています。

RF16mm F2.8 STMは小型軽量で、EOS Raと三脚を持って移動する星景撮影に適しています。開放F2.8と16mmの超広角を利用し、天の川、山並み、海岸、建築物を一枚に収められます。RF16mm F2.8 STMの画角と使い方は、RF16mm F2.8 STM 広角の画角と小型軽量を活かす撮影方法で確認できます。

天体望遠鏡へ接続する場合は、望遠鏡に合うTリングやカメラアダプターを使用します。RFマウント用の接続部品を使う方法と、EFマウント用Tリングをマウントアダプター EF-EOS Rへ装着する方法があります。望遠鏡の焦点距離が長くなるほど追尾精度とピント精度が重要になります。

バリアングル液晶と低輝度AFで暗い撮影を進める

EOS Raは3.15型、約210万ドットのバリアングル液晶モニターを搭載しています。カメラを低い三脚へ固定した場合も、液晶画面を横へ開いて上向きに調整できるため、地面へかがみ込まずに構図と設定を確認できます。

天体撮影では、カメラを真上へ近い角度に向けることがあります。固定式液晶では画面を下からのぞく姿勢になりますが、バリアングル液晶なら撮影者の位置に合わせて画面角度を変えられます。長時間のピント合わせや構図調整で体への負担を減らせます。

デュアルピクセルCMOS AFを搭載し、静止画撮影時の低輝度限界はEV-6です。明るい星や月を使ったワンショットAFも利用できます。天体撮影では最終的に30倍拡大表示とMFで確認すると、ピントをさらに細かく整えられます。

電子ビューファインダーは約369万ドットで、外部の光を遮りながら構図と撮影情報を確認できます。液晶画面の明るさが周囲へ漏れるのを抑えたい撮影場所でも役立ちます。画面の明るさを必要な範囲まで下げると、暗さに慣れた目への影響も抑えられます。

RAW・長秒露光・タイムラプスを使い分ける

EOS RaはJPEG、14bit RAW、C-RAWに対応しています。赤い星雲の色、空の階調、暗部のノイズ、周辺光量を撮影後に調整する場合はRAWが基本です。C-RAWはファイル容量を抑えながら約3010万画素で記録でき、撮影枚数が多い星景撮影にも使えます。

シャッタースピードは1/8000秒から30秒まで設定でき、バルブ撮影にも対応します。星を点として写す星景撮影では数秒から数十秒、赤道儀を使った星雲撮影では数十秒から数分、星の軌跡を写す撮影ではさらに長い露光を使います。

バルブタイマーを使うと、設定した露光時間で自動的に撮影を終了できます。シャッターボタンを押し続ける必要がなく、カメラへ触れることによる振動を防げます。セルフタイマー、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1、リモートスイッチRS-60E3も利用できます。

4KとフルHDのタイムラプス動画にも対応しています。星空の移動、月の昇降、薄明から夜空へ変化する様子を一つの動画として記録できます。静止画を多数撮影して編集する方法と、カメラ内のタイムラプス動画機能を使う方法を、完成映像の用途に合わせて選べます。

EOS Raで撮影したい天体と星景

  • 干潟星雲と三裂星雲の赤い光を捉える
  • オリオン大星雲と北アメリカ星雲を描く
  • 天の川と地上風景を一枚に収める

干潟星雲と三裂星雲の赤い光を捉える

干潟星雲M8と三裂星雲M20は、いて座の方向にある代表的な星雲です。夏の天の川が見える場所では、同じ画角内に二つの星雲を収められます。干潟星雲は広い赤い発光部分を持ち、三裂星雲は赤い領域と青い領域が組み合わさった特徴的な姿をしています。

EOS RaのHα線感度を活かすと、干潟星雲の広がり、内部を横切る暗黒帯、三裂星雲の赤い発光部分を記録しやすくなります。広角レンズでは夏の天の川の一部として撮影でき、望遠レンズや天体望遠鏡では二つの星雲を大きく写せます。

星雲を大きく写す場合は、赤道儀で星の動きを追尾します。追尾時間を伸ばすと淡い光を多く集められます。数分間の露光を一枚だけ行う方法に加え、30秒から数分程度の写真を複数枚撮影し、編集ソフトで重ねる方法もあります。

複数枚を重ねると、星雲の信号を保ちながらノイズを抑えられます。EOS Raで撮影したRAW画像には赤い星雲の情報が多く含まれるため、彩度だけを大きく上げず、色温度、トーンカーブ、赤色の濃度を細かく調整できます。

オリオン大星雲と北アメリカ星雲を描く

オリオン大星雲M42は、冬の代表的な天体です。肉眼でも存在を確認できる明るい星雲で、広角レンズ、望遠レンズ、天体望遠鏡のどれでも撮影できます。中心部は非常に明るく、外側には淡いガスが広がっているため、露光時間を変えた複数の写真を組み合わせる撮影にも向きます。

短い露光では明るい中心部の階調を残し、長い露光では周囲の淡いガスを記録します。EOS RaのHα線感度によって、中心から外側へ広がる赤い領域を捉えやすくなります。焦点距離を伸ばすと星雲の細かな形が見え、広角ではオリオン座全体と冬の星空を一緒に写せます。

北アメリカ星雲NGC 7000は、はくちょう座のデネブ付近に広がる大きな星雲です。形が北アメリカ大陸に似ており、Hα線を強く放っています。空が暗い場所でも肉眼では見つけにくい天体ですが、EOS Raと明るいレンズを使うと赤い輪郭を記録できます。

北アメリカ星雲は画面内で大きく広がるため、広角から中望遠のレンズが使いやすくなります。天の川の星々と一緒に撮る構図、星雲を中心に大きく写す構図、近くのペリカン星雲を含める構図など、焦点距離によって表現を変えられます。

天の川と地上風景を一枚に収める

EOS Raは赤い星雲を撮るための専用機ですが、広角レンズを使った星景写真にも活用できます。天の川の中には赤い星雲が点在しているため、一般的なカメラで撮った写真とは異なる色の情報を記録できます。

夏の天の川では、いて座付近の干潟星雲、三裂星雲、わし星雲、オメガ星雲などが赤く写ります。地上に山、湖、海岸、建物、樹木を置くと、宇宙の広がりと撮影場所の特徴を一枚で表現できます。

星景撮影では、星を点に保てるシャッタースピードを選びます。16mm付近の広角レンズでは10秒から20秒程度を基準にし、レンズの解像度、画素数、星の位置に合わせて調整します。絞りは開放付近、ISO感度はISO1600から6400付近を出発点にすると設定を組みやすくなります。

星空撮影に使えるCanonレンズは、星空撮影 レンズ Canon入門 夜空を美しく捉えるための正しいレンズ選びで紹介しています。EOS RaではRFレンズとEFレンズを使用できるため、焦点距離、開放F値、重量、周辺部の星の形を確認して選べます。

EOS Raを使う前に整えたい撮影環境

  • 三脚・赤道儀・リモコンを組み合わせる
  • レンズヒーターと予備電源で長時間撮影に備える
  • 一般撮影で赤みが強く出る特性を理解する

三脚・赤道儀・リモコンを組み合わせる

星空撮影では、カメラを動かさずに露光するための三脚が必要です。EOS Ra本体の質量は約580g、バッテリーとカードを含めて約660gです。レンズの重量も加わるため、雲台を固定したときに構図が下がらない三脚を選びます。

広角レンズで星景を撮る場合は、一般的な写真用三脚でも対応できます。望遠レンズや天体望遠鏡で星雲を大きく写す場合は、星の動きを追いかける赤道儀が必要になります。焦点距離が長くなるほど小さな追尾誤差が写真へ現れます。

シャッター操作には、2秒セルフタイマー、BR-E1、RS-60E3などを使えます。カメラへ直接触れずに撮影を始めることで、三脚や望遠鏡に伝わる振動を抑えられます。バルブタイマーを設定すれば、長時間露光の終了もカメラが自動で行います。

赤道儀を使う場合は、撮影前に極軸を正確に合わせます。試し撮りを行い、星が線になっていないことを拡大表示で確認します。追尾精度、ピント、構図を整えてから本撮影へ進むと、同じ条件の画像を安定して集められます。

レンズヒーターと予備電源で長時間撮影に備える

夜間は気温が下がり、レンズ表面に結露が発生することがあります。レンズが曇ると星が大きくにじみ、撮影した画像を使用できなくなります。レンズヒーターを鏡筒の前部へ巻き、弱い熱を加えることで結露を防げます。

レンズヒーターの電源にはモバイルバッテリーを使う製品が多く、撮影時間に合う容量を用意します。ケーブルが三脚や赤道儀の動きを妨げないように固定し、カメラの画角へ入らない位置へまとめます。

EOS RaはLP-E6NまたはLP-E6を使用します。低温ではバッテリーの消耗が速くなるため、予備バッテリーを用意します。交換用バッテリーは体温に近い場所へ保管すると、冷えによる一時的な性能低下を抑えられます。

家庭用電源アクセサリーを使ったAC駆動にも対応しています。自宅、観測所、電源を確保できる撮影場所では、長時間のタイムラプスや多数枚の連続撮影を安定して進められます。メモリーカードはUHS-II対応SDカードを使用できるため、RAWの連続記録とパソコンへの転送時間も短縮できます。

一般撮影で赤みが強く出る特性を理解する

EOS Raは天体撮影専用の光学特性を持つため、人物、風景、商品、料理などの一般的な被写体を撮影すると、実物と異なる赤みが出ます。赤外反射光の多い被写体では赤が強くなり、部分的な色ムラや不自然なカラーバランスが生じることもあります。

ホワイトバランスやRAW現像で色を調整できる場面もありますが、通常のEOS Rと同じ色再現を前提にはできません。EOS Raは天体写真を中心に使い、一般撮影には通常仕様のEOS Rシリーズを使う構成が明確です。

星景写真では地上の樹木、土、建物、人物にも赤みが加わることがあります。空と地上を別々に撮影して合成する方法、地上部分の色をRAW現像で調整する方法、通常仕様のカメラで地上を撮影する方法を使い分けます。

EOS Raの赤い光への感度は、一般撮影の色を整えるための機能ではありません。一般的なカメラでは淡くなりやすいHα線を多く取り込み、赤い星雲を鮮明に記録するための特別な設計です。この役割を明確にすると、EOS Raを使う撮影場面と必要な機材を決めやすくなります。

まとめ

EOS Raは、EOS Rをベースにローパスフィルターの特性を変更し、Hα線の透過率をEOS Rと比べて約4倍に高めた天体撮影専用フルサイズミラーレスカメラです。約3030万画素のフルサイズCMOSセンサーとDIGIC 8によって、赤い星雲、天の川、星景写真を高精細に記録します。

最大30倍の拡大表示、バリアングル液晶、バルブタイマー、RAW記録、低輝度AFを備え、暗い撮影場所でもピント、構図、露出を細かく調整できます。RFレンズを直接装着でき、マウントアダプター EF-EOS Rを使えばEFレンズとEF-Sレンズも活用できます。

干潟星雲、三裂星雲、オリオン大星雲、北アメリカ星雲など、Hα線を強く放つ天体を撮る場面でEOS Raの特性が活きます。広角レンズによる星景撮影、赤道儀を使った追尾撮影、天体望遠鏡による拡大撮影まで対応し、EOS Rシステムの中で天体撮影を専門に担う一台です。

EOS Raは一般撮影で赤みが強く出るため、天体写真を中心に運用します。三脚、赤道儀、リモコン、レンズヒーター、予備電源を整え、30倍表示でピントを追い込むことで、夜空に広がる赤い星雲を鮮明に写せます。

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