EOS R6 Mark II ボタンカスタマイズおすすめ設定|AF-ON・M-Fn・ダイヤルの使い方
EOS R6 Mark IIは、AF-ON、M-Fn、AEロック、AFフレーム、SETなどのボタンへ撮影機能を割り当てられます。さらにメイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル1・2、RFレンズのコントロールリングもカスタマイズできるため、撮影スタイルに合わせて操作方法を大きく変えられるカメラです。
初期設定のままでも撮影できますが、野鳥やスポーツのように一瞬でAF設定を変えたい撮影、人物撮影で瞳へ素早くピントを合わせたい場面、動画撮影中にゼブラやAFを切り替えたい場面では、ボタンカスタマイズの効果が大きくなります。
EOS R6 Mark IIでは静止画撮影と動画撮影で、同じボタンへ別々の機能を割り当てることもできます。そのため静止画用の操作性を崩さず、動画では動画専用のボタン配置を作れます。
この記事では、EOS R6 Mark IIのボタンカスタマイズの設定場所、各ボタンに割り当てられる代表的な機能、野鳥・人物・風景・動画でのおすすめ設定、ダイヤルやコントロールリングの使い方、設定を元へ戻す方法まで詳しく解説します。
EOS R6 Mark II以外のEOS RシリーズやRFレンズを含めて確認する場合は、キヤノン大全から各機種・レンズの記事へ進めます。
EOS R6 Mark IIのボタンカスタマイズを設定する方法
- カスタム機能の「ボタン カスタマイズ」から設定する
- 静止画と動画で別々の機能を登録できる
- 元に戻す場合は「操作カスタマイズ設定の初期化」を使う
ボタンカスタマイズはカスタム機能から設定する
EOS R6 Mark IIのボタン配置を変更する場合は、メニューから「カスタム機能」を開き、「ボタン カスタマイズ」へ進みます。
設定画面にはシャッターボタン半押し、動画撮影ボタン、M-Fnボタン、AF-ONボタン、AEロックボタン、AFフレームボタン、絞り込みボタン、SETボタン、マルチコントローラーなどが表示されます。
変更したい操作部材を選び、次に割り当てたい機能を選択します。機能によってはINFOボタンから詳細設定へ進み、さらに動作を指定できます。
割り当てられる機能は非常に多く、AF停止、測光・AF開始、AFフレーム選択、AFフレーム中央戻し、全域トラッキングの開始・停止、AFエリアダイレクト選択、検出する被写体ダイレクト選択、ワンショットAFとサーボAFの切り替え、瞳AF、ISO感度、露出補正などがあります。
動画ではゼブラ、動画サーボAF一時停止、動画撮影など動画専用機能も割り当てられます。
最初からすべて変更する必要はありません。使用頻度が高い2~3個のボタンだけ変更し、実際に撮影してから追加する方が操作を覚えやすくなります。
設定可能な機能の全一覧は、キヤノン公式EOS R6 Mark IIマニュアルでも確認できます。
静止画と動画で同じボタンを別々に使える
EOS R6 Mark IIのボタンカスタマイズで便利なのが、静止画撮影時と動画撮影時を別々に設定できることです。
たとえば静止画ではAF-ONを「測光・AF開始」にして親指AFとして使い、動画では同じAF-ONへ「動画サーボAF一時停止」を割り当てることができます。
M-Fnボタンも静止画ではAF関連の切り替え、動画ではゼブラなど別の役割にできます。
写真と動画を両方撮影する人にとって、この機能は非常に便利です。動画向けにボタン配置を変更した結果、静止画撮影が使いにくくなることを避けられます。
動画撮影では録画を開始した状態でファインダーやモニターを見ながら操作することが多いため、MENUを開かず指の届くボタンで必要な機能を変更できることが重要です。
一方、静止画ではシャッターを切る直前にAF方式、被写体検出、ISO感度などを変更する場面があります。同じボディの中に静止画用と動画用の二つの操作体系を持てると考えると、EOS R6 Mark IIのカスタマイズ性を生かしやすくなります。
最初に静止画側を完成させ、動画を使う場合だけ動画側を追加すると設定を整理しやすくなります。
初期状態へ戻す方法は覚えておきたい
ボタンを何度も変更していると、「最初は何の機能だったか分からなくなった」ということがあります。
EOS R6 Mark IIでは「操作カスタマイズ設定の初期化」を使うと、ボタンカスタマイズとダイヤルカスタマイズを元の状態へ戻せます。
ここで注意したいのが「カスタム機能(C.Fn)一括解除」との違いです。Canon公式マニュアルでは、ボタンカスタマイズとダイヤルカスタマイズは通常のC.Fn一括解除では解除されず、「操作カスタマイズ設定の初期化」を使用するよう案内されています。
そのためボタン配置だけを元へ戻したい場合は、カメラ全体を初期化する必要はありません。
カスタマイズを試すときは、「使いにくかったら戻せる」と分かっていれば大胆に変更できます。AF-ONやM-Fnを数日使ってみて、指が自然に動くか確認します。
使いにくければ元へ戻し、別のボタンへ変更します。ボタンカスタマイズは一度決めたら固定する設定ではありません。使用するレンズや撮影対象が変われば、自分に適した配置も変わります。
AF-ON・M-Fn・AEロック・SETは何を割り当てるか
- AF-ONはAF操作の中心として使いやすい
- M-FnとAEロックは撮影中に頻繁に変える機能へ使える
- SETとマルチコントローラーはAF操作を速くできる
AF-ONは測光・AF開始を基本に考える
EOS R6 Mark IIのAF-ONボタンは、初期状態で「測光・AF開始」が割り当てられています。このまま使えば親指でAFを開始できます。
シャッターボタン半押しにもAF開始が設定されているため、初期状態では人差し指でも親指でもAFを開始できます。
親指AFを明確に分離したい場合は、シャッターボタン半押しからAF開始を外し、AF-ONだけでピント合わせを行う方法があります。シャッターボタンを押したときにAFが再作動しないため、一度合わせたピントを保ったままシャッターを切れます。
野鳥やスポーツでは、AF-ONを「測光・AF開始」のまま残し、別の背面ボタンへ「登録AF機能に切り換え」や「瞳AF」などを割り当てる方法もあります。
通常はAF-ONでいつものAFを使い、特殊な場面だけ隣のボタンを押して別のAFへ瞬時に切り替えます。
EOS R6 Mark IIはAF機能が豊富なので、AF-ON一つへすべてを集約する必要はありません。親指で自然に押せる複数のボタンへ役割を分けると、ファインダーから目を離す回数を減らせます。
野鳥撮影でAFとシャッタースピードをどう組み合わせるかは、EOS R6 Mark IIの野鳥撮影設定でも詳しく解説しています。
M-FnはAFエリアや被写体検出の切り替えに使いやすい
M-Fnボタンはシャッターボタンの近くにあるため、人差し指を大きく移動させず操作できます。
EOS R6 Mark IIではM-FnへAFエリアダイレクト選択、検出する被写体ダイレクト選択、ワンショットAFとサーボAFの切り替え、ISO感度、ダイヤルファンクション設定など複数の機能を割り当てられます。
動体撮影ではAFエリアの変更を割り当てると便利です。全域AFで追尾していた被写体を見失ったときに、小さなAFエリアへ切り替えて再び捉えるといった操作を素早く行えます。
人物、動物、乗り物など複数の撮影対象を一日に撮る場合には、「検出する被写体ダイレクト選択」をM-Fnへ置く方法もあります。
風景やスナップではISO感度を割り当てる方法も使いやすくなります。ファインダーを見たままM-Fnを押して感度を変更できるため、MENUへ入る必要がありません。
M-Fnに何を割り当てるかは撮影対象で大きく変わります。頻繁に変える機能の中から、Q画面へ入ることが煩わしいものを一つ選ぶと決めやすくなります。
AEロック・AFフレーム・SETを組み合わせる
背面右側にはAF-ON、AEロック、AFフレーム関連のボタンが集まっています。この3つをAF操作用としてまとめると、動体撮影で非常に使いやすくなります。
AEロックボタンは初期設定のAEロックを使い続ける方法もあります。露出固定を頻繁に使わない場合は、AF関連機能へ変更する候補になります。
EOS R6 Mark IIではAEロックボタンへ瞳AF、検出した被写体でAF、AFエリアダイレクト選択、ワンショットAFとサーボAFの切り替えなどを割り当てられます。
AFフレームボタンもAFエリア変更へ使えます。撮影中にAF方式を頻繁に切り替える場合は、このボタンをその役割へ残しておく方法が分かりやすくなります。
SETボタンには初期状態で全域トラッキングの開始・停止が割り当てられています。中央位置にあり親指で押せるため、追尾のON・OFFを切り替える操作に向いています。
マルチコントローラーはAFフレームを直接移動する操作に適しています。被写体検出がうまく働かない場面でも、ジョイスティック操作で狙った場所へAF位置を移せます。
AF-ON、AEロック、AFフレーム、SET、マルチコントローラーを一つのまとまりとして考えると、EOS R6 Mark IIのAF操作をかなり短い指の移動で完結できます。
野鳥・スポーツ撮影におすすめのボタンカスタマイズ
- 通常AFと特殊AFを複数のボタンへ分ける
- AFエリアや被写体検出を瞬時に変更できるようにする
- 連写中にファインダーから目を離さない配置を作る
AF-ONは通常AF、隣のボタンへ別AFを登録する
野鳥やスポーツでは、被写体の動きが突然変化します。同じAF設定だけで対応するより、複数のAFをすぐ呼び出せるようにすると撮影しやすくなります。
一例としてAF-ONは「測光・AF開始」のまま使い、AEロックボタンへ「登録AF機能に切り換え」を割り当てます。
通常はAF-ONで撮影し、枝の中へ鳥が入った、被写体の動きが変わったといった場面で隣のボタンを押し、登録しておいたAF設定へ切り替えます。
別の方法として、AEロックボタンへ「瞳AF」や「検出した被写体でAF」を割り当てることもできます。
重要なのは、どの機能が最も高性能かではありません。ファインダーを見ながら迷わず押せることです。
AF-ONとAEロックの位置を指で覚えると、被写体から目を離さずAFの動作を変えられます。野鳥が急に枝から飛び出した場面でも、メニューを開く時間はありません。
EOS R6 Mark IIで野鳥を撮る場合は、ボタン配置と同時にサーボAF、被写体検出、シャッタースピード、連写設定も組み合わせます。具体的な設定はEOS R6 Mark II野鳥撮影設定で確認できます。
M-FnへAFエリア切り替えを置くと対応が速い
飛んでいる鳥を全域AFで追っていた後、枝に止まった小鳥へ1点系のAFで狙い直すような場面があります。
このときAFエリア変更をメニューやQ画面から行うと、ファインダーから目を離すことになります。
M-FnへAFエリアダイレクト選択を割り当てておけば、シャッターボタン付近の操作だけでAFエリアを変更できます。
飛翔では広いAFエリア、枝の中では狭いAFエリアという使い分けが容易になります。
鳥、犬、猫、人物、車などを同じ日に撮る場合は「検出する被写体ダイレクト選択」を割り当てる方法もあります。
EOS R6 Mark IIは被写体検出性能が高いカメラですが、カメラが自動ですべて判断する状況ばかりではありません。背景が複雑、被写体が小さい、複数の被写体が重なる場面では撮影者側の操作が重要になります。
そのため野鳥用カスタマイズでは「AF性能を上げる設定」だけを考えるのではなく、「AF設定を変更するまでの時間を短縮する」と考えると効果が分かりやすくなります。
シャッタースピードとISOをすぐ変えられる配置も重要
野鳥やスポーツではAFだけでなく露出設定も頻繁に変わります。
止まっている鳥ならシャッタースピードを抑えられても、飛び立った瞬間には高速シャッターが必要になります。日なたから木陰へ移動すればISO感度も大きく変わります。
そこでボタンカスタマイズとダイヤルを組み合わせ、シャッタースピードとISO感度をファインダーから目を離さず変更できる状態にします。
Mモード+ISOオートを使う場合は、メイン電子ダイヤルとサブ電子ダイヤルへシャッタースピードと絞りを割り当て、ISOはカメラへ任せる方法があります。
ISOを自分で変更する場合は、M-Fnや別の操作ボタンへISO感度を割り当てても使いやすくなります。
EOS R6 Mark IIでは電子シャッターを含めた高速撮影も利用できるため、動体撮影ではシャッタースピード設定の影響が大きくなります。基本的な考え方はCanonカメラのシャッタースピード設定ガイドでも詳しく解説しています。
超望遠レンズを使う場合はボディを支える左手をレンズから離しにくくなります。右手だけで主要設定を変更できるボタン配置は、野鳥やスポーツほど効果が大きくなります。
人物・風景・スナップにおすすめのカスタマイズ
- 人物では瞳AFとAFエリア変更を素早くする
- 風景ではISO・拡大表示・ピント確認を優先する
- スナップでは露出補正とAFの操作時間を短くする
人物撮影は瞳AFをすぐ呼び出せるようにする
ポートレートでは被写体の動きが野鳥ほど高速ではありませんが、F1.8やF2など被写界深度の浅い撮影では瞳へのピントが重要になります。
人物撮影ではAF-ONを通常AFとして使い、AEロックボタンなどへ瞳AFを割り当てる方法があります。
普段は通常の被写体追尾で撮影し、瞳を明確に狙いたい場面だけ親指で別のボタンを押します。
M-FnはAFエリア変更へ使うと便利です。人物が一人のときは広いAFエリア、複数人の中から一人を選びたいときは狭いAFエリアへ変更できます。
露出補正を頻繁に使う場合は、AEロックを残すか、別のボタンへ露出補正を割り当てます。逆光ポートレートでは顔の明るさを見ながら補正する場面が多くなります。
重要なのは、人物を前にしてボタン配置を考え始めないことです。撮影前にAF-ON、AEロック、M-Fnの3つだけでも役割を決めておけば、撮影中の操作がかなり簡単になります。
RF50mmや85mmなど明るい単焦点を使う場合は、瞳AFと絞りの組み合わせも確認しながら撮影するとフルサイズらしいボケを生かせます。
風景撮影では拡大表示とISO操作が使いやすい
風景撮影では、高速でAF設定を切り替える場面は多くありません。そのため動体撮影とは違うカスタマイズが適しています。
ISO感度、拡大・縮小、AFフレーム選択など、構図とピントをじっくり確認できる機能を優先します。
三脚を使用する場合、拡大表示で遠景や画面端のピントを確認する場面があります。よく使うボタンへ拡大表示を割り当てておけば、撮影画面から直接確認できます。
マニュアルフォーカスを使用する場合はピーキングやフォーカスガイドも候補になります。
ISO感度についても、手持ちではISOオート、三脚撮影ではISO100へ変更するといった操作があります。M-FnへISO感度を割り当てれば変更が簡単です。
風景では設定変更を急ぐ必要が少ないため、多数のボタンを変更する必要はありません。初期設定を大きく崩さず、自分が毎回メニューから探している機能だけボタンへ出す方が使いやすくなります。
また屋外でEOS R6 Mark IIを使う場合は、操作方法だけでなく雨や砂埃への備えも考えます。ボディの構造についてはEOS R6 Mark IIの防塵防滴性能でも解説しています。
スナップ撮影は露出補正をすぐ変えられるようにする
街歩きや旅行では、日なた、日陰、屋内、駅、飲食店など明るさが短時間で変化します。
スナップ撮影ではAF方式を細かく切り替えることより、露出補正やISO感度を素早く調整できることが便利です。
Avモード+ISOオートを使う場合は、ダイヤルで露出補正を直接変更できる状態にしておくと、明るさの変化へすぐ対応できます。
M-FnをISO感度へ割り当て、必要に応じてISOオートと固定ISOを切り替える方法もあります。
AF-ONは初期設定のままでも十分です。SETボタンの全域トラッキング開始・停止も、人物を見つけて追尾したい場面で使えます。
スナップではカメラを構えてからシャッターを切るまでの時間が短いほど撮影機会を逃しにくくなります。メニューを開く操作を一つ減らすだけでも効果があります。
一方、覚えきれないほどボタンを変更すると、必要な瞬間に何を押すか分からなくなります。スナップ用では「露出」「AF」「ISO」の3種類程度へ役割を絞ると、撮影中の判断が速くなります。
動画撮影では静止画とは別のボタン配置を作る
- 動画サーボAFを一時停止できるようにする
- ゼブラなど露出確認機能をボタンへ登録する
- 静止画用設定を残したまま動画専用操作を作れる
動画サーボAF一時停止を割り当てる
動画撮影では、AFが動き続けることが常に便利とは限りません。
人物の前を別の人が横切った場合や、手前に物が入った場合、AFが別の被写体へ移動すると映像の中でピントが大きく動きます。
EOS R6 Mark IIでは動画撮影時に「動画サーボAF一時停止」をボタンへ割り当てられます。
AF-ONやAEロックなど押しやすい背面ボタンへ登録しておけば、現在のピント位置を維持したい瞬間にすぐ操作できます。
インタビュー、商品紹介、固定カメラ、Vlogなどでは有効です。
静止画ではAF-ONを通常AFとして使用し、動画時だけ動画サーボAF一時停止へ変更することもできます。これが静止画と動画を別々にカスタマイズできるEOS R6 Mark IIの利点です。
動画撮影をあまり行わない場合は、動画側まで細かく変更する必要はありません。動画を定期的に撮影するようになってから、静止画とは別の操作体系を追加すると管理しやすくなります。
ゼブラをM-Fnなどへ割り当てる
動画撮影では、露出確認にゼブラ表示を使う場面があります。
EOS R6 Mark IIでは動画用カスタマイズとしてゼブラをボタンへ割り当てられます。
たとえばM-Fnへゼブラを登録すると、動画を撮影しながら必要なときだけ表示を呼び出せます。
人物の顔、白い服、窓、照明など明るい部分の露出を確認する場合に便利です。
静止画ではM-FnをAFエリア変更に使い、動画ではゼブラにするという使い分けもできます。同じボタンでも撮影モードを変えれば役割が変わるため、静止画側の操作性はそのまま残ります。
動画は写真と比べて撮影中にMENUを開きにくいため、ゼブラ、動画サーボAF、録画開始など頻繁に使う機能を物理ボタンへ置く効果が大きくなります。
動画で使う機能を最初に3つ程度決め、それを右手だけで操作できる位置へ割り当てると、撮影中の操作が分かりやすくなります。
動画撮影ボタンを含めて配置を考える
動画撮影ボタンは初期状態で動画撮影開始・終了に使われます。これはそのまま残すのが分かりやすい設定です。
別のボタンへ動画撮影を割り当てることもできますが、録画開始位置を変更する明確な理由がなければ初期設定を生かせます。
そのうえでAF-ON、AEロック、M-Fn、AFフレームなど周囲のボタンへ動画専用機能を追加します。
たとえば動画撮影ボタンは録画開始・終了、AF-ONは動画サーボAF一時停止、M-Fnはゼブラ、AEロックは露出固定という配置にすると、それぞれの役割が明確になります。
ボタン位置は撮影中に指を見なくても操作できることが重要です。録画中にカメラを見下ろすと映像が揺れたり、撮影タイミングを逃したりします。
最初は机の上でカメラを構え、ファインダーやモニターを見たまま各ボタンを押せるか確認します。数回の撮影で自然に指が動く配置が見つかれば、その配置を固定して使い続けると操作が速くなります。
ダイヤル・コントロールリング・クイック設定もカスタマイズする
- 3つの電子ダイヤルへ露出操作を分担できる
- RFレンズのコントロールリングも活用できる
- クイック設定とマイメニューでボタンに入りきらない機能を整理する
メイン・サブダイヤルへ役割を分ける
EOS R6 Mark IIはボタンだけでなく、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル1、サブ電子ダイヤル2もカスタマイズできます。
Mモードではシャッタースピード、絞り、ISO感度を頻繁に変更するため、各ダイヤルへ役割を分けると操作しやすくなります。
たとえば人差し指側のメイン電子ダイヤルをシャッタースピード、背面ダイヤルを絞り、もう一つをISOや露出関連へ使う方法があります。
普段使っているCanon機と回転方向が合わない場合は、Tv・Av設定時のダイヤル回転方向を反転させる設定もあります。
メイン電子ダイヤルとサブ電子ダイヤル2の機能を入れ替えることもできます。
ボタンカスタマイズと同様に、ダイヤル配置にも唯一の正解はありません。撮影中に最も頻繁に変更する項目を、最も操作しやすいダイヤルへ配置します。
EOS R6 Mark IIを使い始めた直後は初期配置をしばらく使い、「間違ったダイヤルを毎回回してしまう」という箇所だけ変更すると、自分に合った設定を見つけやすくなります。
RFレンズのコントロールリングも一つの操作部になる
RFレンズやコントロールリング付きマウントアダプターを使用している場合は、レンズ側のコントロールリングにも機能を割り当てられます。
カメラ本体のダイヤルだけでは足りない場合に、ISO感度や露出補正などをレンズ側へ移す使い方があります。
右手でシャッタースピードと絞りを操作し、左手でレンズを支えながらコントロールリングを回して別の設定を変更できます。
RFレンズによってリングの位置が違うため、複数のレンズを使い分ける人は操作感を確認してから重要な機能を割り当てます。
特に超望遠ズームでは左手がレンズを支えているため、コントロールリングの位置によっては頻繁な操作に向かない場合があります。
標準ズームや単焦点では使いやすくても、100-400mmや100-500mmではボディ側ダイヤルの方が操作しやすいこともあります。
EOS R6 Mark IIと超望遠レンズを組み合わせる場合は、RF100-400mm F5.6-8 IS USMなど使用するレンズの操作性も含めてボタン配置を決めると実戦的です。
クイック設定とマイメニューも整理すると操作が完成する
すべての機能を物理ボタンへ登録すると、何をどこへ設定したか分かりにくくなります。
撮影中に何度も変更する機能は物理ボタン、撮影の前後に変更する機能はクイック設定やマイメニューへ置くと整理しやすくなります。
EOS R6 Mark IIはクイック設定画面の表示項目と並び順も変更できます。よく使う項目だけ残しておけば、Qボタンを押した後の操作量を減らせます。
マイメニューには、頻繁に使用するメニュー項目をまとめられます。カード関連、シャッター方式、ISO設定、AF設定など、自分が繰り返し探している項目を登録します。
ボタンへ登録する必要があるのは「撮影中に一瞬で変更したい機能」です。撮影前に一度設定すれば終わる項目まで物理ボタンへ置く必要はありません。
物理ボタン、ダイヤル、Q画面、マイメニューという4段階で操作を整理すると、EOS R6 Mark IIの多くの機能を使いながら操作が複雑になることを防げます。
CanonのEOS Rシステム全体を確認する場合は、キヤノン大全から各機種やRFレンズの記事へ進めます。
ボタンカスタマイズで失敗しやすいポイント
- 最初から変更しすぎると操作を覚えにくい
- 撮影ジャンルごとに必要な機能を絞る
- 変更後は実際にファインダーを見ながら操作を試す
最初から全部のボタンを変更しない
EOS R6 Mark IIには多くの機能を割り当てられるため、最初にすべてのボタンを変更したくなります。
変更箇所が多すぎると、撮影中に「どこへ何を設定したか」を思い出す時間が発生します。それではカスタマイズによって操作を速くした意味が薄くなります。
最初はAF-ON、AEロック、M-Fnの3つ程度から始めます。
野鳥ならAF関連、人物なら瞳AF、スナップならISOや露出といった具合に、自分が実際に頻繁に変更している機能だけ登録します。
数日使って自然に指が動くようになったら、SETやAFフレームなど次のボタンを変更します。
カスタマイズは機能の数を増やす作業ではありません。MENUへ入る回数を減らし、ファインダーから目を離さず必要な操作を完了させることが目的です。
初期設定の方が使いやすいボタンはそのまま残して構いません。特に動画撮影ボタンやAF-ONなど、最初から役割が分かりやすい操作部は、変更する明確な理由がなければ維持できます。
撮影ジャンルによって最適な設定は変わる
野鳥撮影で便利な配置が、風景撮影でも最適とは限りません。
野鳥ではAFエリア、被写体検出、サーボAFなどを一瞬で変更する価値があります。風景ではAFを頻繁に変更する必要が少なく、ISO、拡大表示、MF関連の機能が使いやすくなります。
人物では瞳AFと露出補正、動画ではゼブラと動画サーボAFというように、撮影ジャンルによって使用頻度の高い機能が変わります。
複数ジャンルを撮る場合は、すべてに対応する複雑なボタン配置を作る方法もありますが、C1・C2・C3のカスタム撮影モードと組み合わせる方が分かりやすい場合があります。
たとえばC1を野鳥、C2を人物、C3を風景として撮影設定を登録し、ボタン配置は共通して使える基本形へまとめます。
これならモードダイヤルで撮影設定を変更しながら、ボタン位置そのものは毎回同じ感覚で使えます。
撮影対象が変わっても手の動きを変えすぎないことが、実際の撮影では重要です。
ファインダーを見たまま操作できるか確認する
カスタマイズを設定した後は、メニュー画面を見ながら確認するだけでは十分ではありません。
実際にカメラを構え、ファインダーを見たままAF-ON、M-Fn、AEロック、AFフレーム、SETへ指を動かします。
押し間違えるボタンがある、指を大きく曲げないと届かない、レンズを支えながら操作できないといった問題は、撮影姿勢を取ると分かります。
特に望遠レンズでは左手がレンズを支え続けるため、右手だけで主要操作を完結できるか確認します。
縦位置撮影が多い場合も、カメラを縦へ構えた状態で操作してみます。
実際の撮影でボタンを一度でも探したなら、その配置は改善候補です。何度も撮影しているうちに覚える場合もありますが、毎回押し間違える場合は別のボタンへ移します。
最も使いやすいカスタマイズは、機能一覧を見ただけでは決まりません。自分の手の大きさ、カメラの握り方、レンズ、撮影対象まで含めて決まります。
まとめ
EOS R6 Mark IIは、AF-ON、M-Fn、AEロック、AFフレーム、絞り込み、SETなど多くのボタンへ機能を割り当てられます。
AF関連では測光・AF開始、AF停止、AFエリアダイレクト選択、AFフレーム中央戻し、全域トラッキング開始・停止、登録AF機能への切り替え、検出する被写体ダイレクト選択、ワンショットAFとサーボAFの切り替え、瞳AFなどを利用できます。
野鳥やスポーツでは、AF-ONを通常AFとして使い、AEロックなど隣のボタンへ別のAF機能を登録すると、被写体の動きに合わせて素早く対応できます。
M-FnへAFエリアダイレクト選択を割り当てれば、全域AFと小さなAFエリアを撮影中に切り替えやすくなります。
人物撮影では瞳AF、風景ではISOや拡大表示、動画では動画サーボAF一時停止やゼブラなど、撮影ジャンルに合わせて役割を変えられます。
さらにメイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル1・2、RFレンズのコントロールリングもカスタマイズできます。シャッタースピード、絞り、ISO、露出補正などを操作しやすい位置へ分担すると、撮影中にMENUを開く回数を減らせます。
EOS R6 Mark IIでは静止画と動画で同じボタンへ異なる機能を設定できるため、写真用の操作性を保ちながら動画専用の配置も作れます。
最初からすべてのボタンを変更する必要はありません。AF-ON、M-Fn、AEロックなど頻繁に使う場所から変更し、実際にファインダーを見ながら撮影して調整します。
設定を元へ戻す場合は「操作カスタマイズ設定の初期化」を使用します。通常のカスタム機能一括解除とは扱いが異なるため、この項目を覚えておけば安心してカスタマイズを試せます。
EOS R6 Mark IIのボタンカスタマイズで重要なのは、機能をたくさん登録することではありません。撮影中に必要な機能を、指が自然に届く位置へ置くことです。
野鳥撮影へ使う場合はEOS R6 Mark IIの野鳥撮影設定、CanonのカメラやRFレンズをさらに探す場合はキヤノン大全も合わせてご覧ください。
メタディスクリプション(120文字)
EOS R6 Mark IIのボタンカスタマイズを解説。AF-ON、M-Fn、AEロック、AFフレーム、SET、ダイヤルへ何を割り当てるか、野鳥・人物・風景・動画別のおすすめ設定、初期化方法まで実践的に詳しく紹介します。迷わず設定できます。



