Canon EOS 40DはD00シリーズを大きく進化させた名機|1010万画素・6.5コマ秒・ライブビュー
Canon EOS 40Dは、2007年9月に登場したキヤノンの中級APS-Cデジタル一眼レフです。先代EOS 30Dでは約820万画素CMOS、DIGIC II、最高約5コマ/秒という20D世代の基本性能を熟成させましたが、40Dでは約1010万画素の新型CMOSセンサー、DIGIC III、最高約6.5コマ/秒、9点全クロスAF、ライブビュー、14bit RAW、EOS Integrated Cleaning Systemなどを一気に投入し、D00シリーズを新しい世代へ進めました。
D30からD60、10D、20D、30Dと歴代モデルを追ってくると、40Dでカメラの姿がかなり現代的になったことがわかります。光学ファインダーを使う一眼レフという基本構造は変わりませんが、背面液晶を使ったライブビュー撮影が可能になり、センサーの自動クリーニング機構が加わり、RAWデータも12bitから14bitへ進化するなど、単純な画素数や連写速度だけでは表せない変化が数多くあります。
約1010万画素という数字は現在では控えめですが、40Dが登場した時代には1000万画素を超えたこと自体が一つの節目であり、その画素数を処理しながら約6.5コマ/秒で連写できたことも大きな進歩でした。この記事では、EOS 40Dの基本性能、30Dから何が変わったのか、ライブビューや9点全クロスAFの意味、現在使う場合の魅力、中古で確認したいポイント、そして次のEOS 50Dへどのようにつながったのかまで詳しく見ていきます。
- EOS 40Dは30Dから大幅な性能向上を果たしたモデル
- EOS 40Dの基本スペック
- 約1010万画素CMOSでD00シリーズ初の1000万画素超え
- 最高約6.5コマ秒で中級機として本格的な高速連写へ
- 9点全クロスAFで測距点の数以上に進化した
- ライブビュー搭載で一眼レフの撮影方法が変わった
- 3.0型液晶で撮影後の確認もしやすくなった
- EOS Integrated Cleaning Systemでセンサーゴミ対策が進化
- 約0.95倍ファインダーで光学ファインダーも改善
- EFレンズとEF-Sレンズの両方を使用できる
- CFカードを使うD00シリーズ中期の一眼レフ
- 現在EOS 40Dを使う意味
- 中古EOS 40Dを選ぶときに確認したいポイント
- 40Dから50Dではさらに高画素化が進む
- EOS 40Dが現在向いている人
- まとめ|EOS 40DはD00シリーズを現代的な一眼レフへ近づけた重要モデル
EOS 40Dは30Dから大幅な性能向上を果たしたモデル
EOS 30Dは20Dの約820万画素CMOSとDIGIC II、最高約5コマ/秒という基本性能を維持しながら、2.5型液晶、スポット測光、ピクチャースタイルなどを追加して使いやすさを高めたモデルでした。それに対して40Dでは、撮像素子、画像処理、連写、AF、ファインダー、液晶、RAW記録、センサー清掃まで幅広い部分が変更され、世代交代をはっきり感じられる内容になっています。
画素数は約820万画素から約1010万画素へ増え、画像処理エンジンはDIGIC IIからDIGIC IIIへ進化し、最高連写速度も約5コマ/秒から約6.5コマ/秒へ高速化しました。さらに9点AFは測距点の数こそ30Dと同じですが、40Dでは9点すべてをクロス測距とすることで、AFシステムそのものを大きく強化しています。
背面液晶も2.5型から3.0型へ大型化され、一般撮影で利用できるライブビューが搭載されたことで、光学ファインダーだけを使う従来の一眼レフとは撮影方法そのものが変わり始めました。
30Dから40Dでは中身の多くが新しくなった
30Dから40Dへのモデルチェンジは、20Dから30Dのような熟成型とは性格が異なります。新しい約1010万画素CMOSセンサー、DIGIC III、14bit A/D変換、約6.5コマ/秒連写、全点クロスAF、新設計ファインダー、ライブビュー、自動センサークリーニングなど、カメラの基本性能に直接関わる部分がまとめて更新されました。
そのため30Dと40Dを並べると、発売時期は約1年半しか違わないにもかかわらず、デジタル一眼レフの世代差をかなり大きく感じます。2000年代のデジタルカメラ市場では技術進歩の速度が非常に速く、短期間のうちに高画素化、高速化、ライブビューなどの新機能が次々に実用化されていました。
EOS 30Dから40Dへ何が変わったのかを比較するならこちら
40DからD00シリーズが現代的な姿へ近づいた
D30やD60の時代は、デジタル一眼レフとして写真を撮れること自体に大きな価値がありました。10Dでは完成度が高まり、20Dでは高速化し、30Dでは使いやすさが改善されましたが、40Dになるとライブビュー、自動センサークリーニング、14bit RAWなど、現在のカメラにもつながる機能が一気に揃ってきます。
もちろん被写体認識AFや動画撮影、Wi-Fiといった現在では一般的な機能はまだありませんが、デジタル一眼レフとしての基本形はかなり成熟しており、現在中古で手にしても操作そのものに極端な違和感を覚えにくい世代です。
EOS 40Dの基本スペック
| 発売時期 | 2007年9月 |
|---|---|
| 撮像素子 | APS-Cサイズ CMOS |
| 撮像面サイズ | 22.2×14.8mm |
| 有効画素数 | 約1010万画素 |
| 総画素数 | 約1050万画素 |
| 最大記録画素数 | 3888×2592 |
| 画像処理エンジン | DIGIC III |
| RAW | 14bit RAW・sRAW対応 |
| 対応レンズ | EFレンズ・EF-Sレンズ |
| 画角 | 35mm判換算約1.6倍相当 |
| AF | 9点全点クロスAF |
| 連写速度 | 最高約6.5コマ/秒 |
| 連続撮影可能枚数 | JPEG Large/Fine 約75枚 |
| ISO感度 | ISO100~1600、拡張ISO3200 |
| 最高シャッター速度 | 1/8000秒 |
| ストロボ同調速度 | 1/250秒 |
| ファインダー | ペンタプリズム、視野率約95%、倍率約0.95倍 |
| 液晶モニター | 3.0型 約23万画素 |
| ライブビュー | 対応 |
| ダスト除去 | EOS Integrated Cleaning System |
| 記録媒体 | CFカード Type I・II |
| 質量 | 約740g 本体のみ |
30Dと比較すると、画素数、画像処理、RAW階調、AF、連写、ファインダー、液晶、ライブビュー、センサー清掃と、多くの項目が一度に進化しています。特に約1010万画素のデータを処理しながら最高約6.5コマ/秒、JPEGで約75枚の連続撮影を実現していることからも、DIGIC III世代で処理能力が大きく高まったことがわかります。:
約1010万画素CMOSでD00シリーズ初の1000万画素超え
EOS 40Dでは新開発のAPS-C CMOSセンサーが採用され、有効画素数は約1010万画素となりました。D30の約310万画素、D60と10Dの約630万画素、20Dと30Dの約820万画素という流れから、40Dでついに1000万画素を超えています。
最大記録サイズは3888×2592ピクセルとなり、30Dの3504×2336ピクセルより細部を記録できるようになりました。現在の2000万画素や3000万画素を超えるAPS-Cカメラと比較すれば少なく感じますが、撮影時に構図を整えて使うなら、Web掲載や一般的なプリントでは現在でも扱いやすい画像サイズです。
DIGIC IIIと組み合わせて高画素化と高速化を両立
画素数を増やすと一枚あたりの画像データも大きくなるため、通常なら連写や書き込み速度には不利になります。しかし40Dでは画像処理エンジンをDIGIC IIIへ進化させることで、約1010万画素へ高画素化しながら、30Dの約5コマ/秒を上回る約6.5コマ/秒の連写を実現しました。
つまり40Dでは、画質を上げるために速度を犠牲にしたわけでも、速度を上げるために画素数を維持したわけでもなく、画像処理能力そのものを強化することで両方を向上させています。この点は20Dで約820万画素と約5コマ/秒を同時に実現した流れをさらに進めたものです。
14bit RAWで階調表現も進化した
EOS 40DではA/D変換が14bitとなり、RAWデータも14bitで記録されるようになりました。12bitでは各色4096段階だった階調が14bitでは16384段階となり、明暗の微妙な変化をより細かく記録できます。
この差はJPEGをそのまま見るだけではわかりにくい場合がありますが、RAW現像でシャドウやハイライトを調整するときには元データの階調情報が多いほど余裕が生まれます。特に空のグラデーション、人物の肌、夕景、明暗差のある風景などでは、急激に色や明るさが変化する部分を滑らかに表現するうえで意味があります。
現在では14bit RAWは珍しい機能ではありませんが、D00シリーズの歴史を追うと40Dでこの段階へ進んだことがわかり、単純な画素数以外にも画質面の進歩があったことが見えてきます。
最高約6.5コマ秒で中級機として本格的な高速連写へ
EOS 40Dの最高連写速度は約6.5コマ/秒で、30Dの約5コマ/秒からさらに高速化しました。わずか1.5コマの差に見えますが、動きの速いスポーツ、動物、鳥、乗り物などでは1秒間に記録できる瞬間が増えるため、フォームや表情が最もよい場面を残せる可能性が高くなります。
さらにJPEG Large/Fineでは条件によって約75枚まで連続撮影できるため、最高速度を数秒間維持できます。30Dでは約30枚だったので、連写速度だけでなく連続撮影可能枚数も大幅に増え、動体撮影機としての実用性が大きく向上しました。
6.5コマ秒と長い連写持続時間の組み合わせが重要
スポーツ撮影では最高連写速度だけが高くても、数枚でバッファがいっぱいになれば長い動きを追うことができません。40Dでは約6.5コマ/秒という速度に加え、JPEGで約75枚という連続撮影可能枚数を確保したことで、被写体が動き始めてから決定的な場面に到達するまで連写を続けやすくなっています。
たとえば走ってくる被写体、ジャンプする瞬間、ゴール前の動きなどでは、最初から最後まで連続した一連の動きを記録できることが重要です。40Dでは20D、30Dで始まった高速連写の方向性がさらに強まり、中級APS-C一眼レフが本格的な動体撮影機として使われる土台が整いました。
低速連写も使い分けられる
すべての撮影で約6.5コマ/秒が必要になるわけではなく、人物の表情やイベントなどでは高速連写を続けると似た写真が大量に増えます。40Dでは低速連続撮影も利用できるため、動きの速さや撮影目的に応じて連写速度を選択できます。
高速連写を性能自慢として使うだけでなく、必要なときだけ速度を上げるという運用ができることは、中級機として実用的な部分です。
9点全クロスAFで測距点の数以上に進化した
EOS 40DのAFポイントは9点で、30Dと数だけを比較すると変化がありません。しかし40Dでは9点すべてがクロス測距に対応し、縦方向と横方向の両方のコントラストを利用してピントを検出できるようになりました。
被写体によっては縦線が多い場合もあれば横線が多い場合もあり、一方向だけを検出する測距点では苦手なパターンが生じます。クロス測距なら二方向を利用できるため、さまざまな形状の被写体へ対応しやすくなります。
中央一点だけでなく周辺AFも使いやすくなった
古い一眼レフでは中央測距点が最も高性能で、確実に合わせたい場合は中央一点を使い、合焦後に構図を作り直す撮影方法が多く利用されていました。しかし40Dでは周辺を含む9点すべてがクロス測距となったことで、被写体の位置に近いAFポイントを選んで撮影しやすくなりました。
特に人物撮影で画面中央から外れた位置へ顔を置く場合や、動く被写体を構図の中で追う場合には、周辺測距点の信頼性が高まることに意味があります。現在のミラーレスのように画面全域で自由にAF位置を動かせるわけではありませんが、一眼レフの9点AFとしては実用性の高い構成でした。
F2.8以上の明るいレンズでは中央測距点をさらに高精度で使える
中央AFポイントにはF2.8以上の明るいレンズ使用時に働く高精度センサーも備えられており、大口径単焦点レンズやF2.8ズームを組み合わせることで、浅い被写界深度でもより精密なピント合わせを狙えます。
EF50mm F1.8、EF85mm F1.8、F2.8通しのLズームなど、EFマウントには明るいレンズが数多く存在するため、40DのAF性能を生かした撮影を楽しめます。
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ライブビュー搭載で一眼レフの撮影方法が変わった
EOS 40Dでは一般撮影で利用できるライブビュー機能が搭載され、背面液晶へ撮像素子の映像をリアルタイム表示しながら撮影できるようになりました。D00シリーズの通常モデルとしては大きな変化であり、光学ファインダーを覗くことが前提だった一眼レフの撮影方法に新しい選択肢が加わりました。
天体撮影専用のEOS 20Daではすでに特殊なライブビューが搭載されていましたが、40Dでは一般ユーザーが風景、マクロ、商品撮影、三脚撮影など幅広い用途で利用できる機能として採用されています。
三脚撮影では拡大表示によるMFが便利
ライブビューの大きな利点は、背面液晶へ映像を表示できることだけではなく、画像を拡大してマニュアルフォーカスを細かく調整できることです。風景、建築物、花、商品など動かない被写体を三脚で撮る場合には、光学ファインダーだけで合わせるより撮像面上のピントを直接確認しやすくなります。
特に明るいレンズを使って被写界深度を浅くする場合や、マクロ撮影で数ミリ単位のピント位置を調整する場合には、ライブビューの拡大表示が大きな助けになります。
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ローアングル撮影でもライブビューを利用できる
40Dの液晶モニターは固定式なので、現在のバリアングル液晶のように画面そのものを動かすことはできません。それでも地面近くへカメラを置いた撮影では、光学ファインダーへ目を密着させなくても背面液晶を見ながら構図を確認できるため、ライブビューがない30D以前より撮影の自由度は高まりました。
後の60Dではバリアングル液晶が採用され、ライブビューとの組み合わせがさらに便利になりますが、その流れを考えると40DはD00シリーズが光学ファインダーだけのカメラから変化し始めた重要なモデルです。
3.0型液晶で撮影後の確認もしやすくなった
EOS 30Dでは2.5型へ大型化された背面液晶が、40Dではさらに3.0型へ拡大されました。現在では3.0型前後が一般的なので珍しく感じませんが、D30やD60、10Dの1.8型液晶から歴代機を順番に見ると、背面液晶が急速に大きくなっていったことがわかります。
画像確認、メニュー操作、ヒストグラム表示に加え、40Dではライブビューにも使用するため、背面液晶の役割そのものが従来機より大きくなっています。
液晶は撮影結果を見るだけの装置から撮影装置へ変わった
30Dまでは基本的に光学ファインダーで撮影し、背面液晶は撮った写真を見るための装置でした。40Dではライブビューが加わったことで、液晶そのものを撮影時に利用するようになり、その後のデジタル一眼レフへ続く大きな変化が始まりました。
現在ではミラーレスの背面液晶からAFポイントを選び、そのまま撮影することが普通ですが、その撮影方法へ向かう過程を40Dから見ることができます。
EOS Integrated Cleaning Systemでセンサーゴミ対策が進化
レンズ交換式デジタルカメラでは、レンズ交換時にカメラ内部へホコリが入り、それが撮像素子前面へ付着すると写真の同じ位置に黒い点として写ることがあります。特に絞りを絞り込んで空や白い壁を撮影すると目立ちやすく、初期のデジタル一眼レフでは撮影者自身がセンサー清掃を意識する必要がありました。
EOS 40DではEOS Integrated Cleaning Systemが搭載され、撮像素子前面に付着したホコリを自動的に振るい落とす機能が利用できるようになりました。さらに取り切れないゴミについてはダストデリートデータを画像へ付加し、対応ソフトウェアで補正する仕組みも用意されています。
レンズ交換の多い一眼レフでは実用的な機能
単焦点レンズを頻繁に交換したり、屋外で望遠と広角を入れ替えたりする場合、どうしてもカメラ内部へホコリが入る機会は増えます。自動センサークリーニングがあることで、レンズ交換のたびに過度に神経質になる必要が減り、日常的な使いやすさが向上しました。
現在では多くのレンズ交換式カメラに同様の機能がありますが、D00シリーズを歴代で追うと40Dからこの機能が入ったことがわかり、デジタル一眼レフ特有の問題へメーカー側が本格的に対応し始めた時代でもあります。
約0.95倍ファインダーで光学ファインダーも改善
ライブビューが追加された一方で、EOS 40Dは一眼レフとして重要な光学ファインダーも改善され、倍率は約0.95倍となりました。30Dの約0.9倍より像が大きく見えるため、構図やAFポイントを確認しやすくなっています。
現在のミラーレスではEVFの解像度や表示倍率が話題になりますが、一眼レフでは実際の光を光学系で見るため、ファインダーの倍率や見え方は撮影時の使い心地へ直接影響します。
ライブビューがあっても40Dの中心は光学ファインダー
40Dのライブビューは便利ですが、スポーツや動物など動く被写体を約6.5コマ/秒で追う場合には、光学ファインダーを使用する撮影が中心になります。ミラーを通してリアルタイムで被写体を見る光学ファインダーには表示遅延がなく、当時の高速動体撮影では大きな利点でした。
ライブビューは三脚や静物、光学ファインダーは動体というように、撮影内容に応じて二つの方法を使い分けられるようになったことが40Dの大きな変化です。
EFレンズとEF-Sレンズの両方を使用できる
EOS 40Dは20D、30Dと同じくEFレンズとEF-Sレンズの両方へ対応しており、35mm判換算では表記焦点距離のおよそ1.6倍相当の画角になります。EF50mmなら約80mm相当、EF85mmなら約136mm相当、EF200mmなら約320mm相当となり、望遠側では被写体を大きく捉えやすくなります。
一方、広角撮影ではAPS-C専用のEF-Sレンズを使うことで、10mm台から始まる超広角ズームやAPS-C向け標準ズームなどを利用できるため、フルサイズ用EFレンズだけでは不足しやすい広角域を補えます。
高速連写と望遠EFレンズの組み合わせが40Dらしい
40Dの約6.5コマ/秒とAPS-Cの約1.6倍相当の画角は、望遠撮影との相性がよく、EF200mmなら約320mm相当、300mmなら約480mm相当の画角で動く被写体を狙えます。
現在の被写体認識AFほど簡単ではありませんが、9点全クロスAFとAIサーボAFを利用しながら光学ファインダーで被写体を追う撮影は、40Dの性能を最も実感しやすい使い方の一つです。
古いEF単焦点を使うボディとしても楽しめる
約1010万画素という解像度では、現在の4000万画素や5000万画素クラスほどレンズの細かな解像性能を厳しく要求しないため、1980年代や1990年代から存在するEF単焦点レンズを組み合わせる楽しみもあります。
EF50mm F1.8 II、EF85mm F1.8 USM、EF100mm F2 USM、EF200mm F2.8Lなどを装着すれば、現在のミラーレスとは異なる一眼レフらしい撮影感覚を味わえます。
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CFカードを使うD00シリーズ中期の一眼レフ
EOS 40Dの記録媒体はCFカード Type I・IIで、現在主流のSDカードではありません。約1010万画素へ高画素化し、RAWも14bitになったことで30Dよりファイルサイズは増えましたが、DIGIC IIIによる高速処理とCFカードへの書き込みによって約6.5コマ/秒の連写を実現しています。
現在中古で40Dを使う場合には、CFカードを別途用意する必要がありますが、一枚あたりのデータ量は現在の高画素機ほど大きくないため、極端な大容量カードを用意しなくても十分な撮影枚数を確保できます。
中古ではCFカードスロットのピンを確認する
CFカードではカメラ側に多数の細いピンが並んでおり、カードを斜めに挿入したり無理に押し込んだりするとピンを傷める可能性があります。中古40Dを見る場合はカードが入ることだけで判断せず、正常に認識し、フォーマット、撮影、連写、再生まで問題なく行えるかを確認したいところです。
特に40Dは約6.5コマ/秒という高速連写が特徴なので、高速連写を数秒行い、撮影後にすべての画像が正常に保存されているかを見ることで、シャッター、バッファ、カードへの書き込みをまとめて確認できます。
現在EOS 40Dを使う意味
現在のカメラと比較すれば、約1010万画素、ISO100~1600、9点AF、固定式3.0型液晶、CFカード、動画撮影なし、Wi-FiなしというEOS 40Dには明確な時代差があります。それでも写真撮影に必要な部分へ目を向けると、約6.5コマ/秒、9点全クロスAF、1/8000秒シャッター、14bit RAW、ライブビュー、EF・EF-Sレンズ対応など、現在でも実際に使って楽しめる性能が残っています。
特に30D以前と比べると、ライブビューやセンサークリーニングが加わったことで使いやすさが大きく向上しているため、2000年代のEOSを実際に使ってみたい場合には、古さと実用性のバランスが取りやすい世代です。
1010万画素は構図を決めて撮るには十分楽しめる
約1010万画素では、大幅なトリミングを前提とする現在の高画素機のような使い方には向きませんが、3888×2592ピクセルの画像を記録できるため、撮影時に構図を整えておけばWeb掲載や一般的なプリントには十分利用できます。
後から自由に切り取る余裕が少ないことで、ファインダーの中で被写体の位置、背景、画面端まで確認してからシャッターを切る意識が強くなり、一眼レフらしい撮影方法を楽しめます。
高速連写と機械式シャッターの感触を味わえる
40Dで約6.5コマ/秒を使うと、ミラーとシャッターが高速で連続動作する一眼レフ独特の感覚を味わえます。現在の電子シャッターでは無音で毎秒数十コマ撮影できる機種がありますが、40Dでは一枚ごとにミラーと機械式シャッターが動くため、撮影そのものに機械的な存在感があります。
高速性能だけなら現在のカメラに及びませんが、光学ファインダーを覗いて被写体を追い、AIサーボAFと連写を使い、自分でタイミングを判断して撮る体験は、現在あえて一眼レフを使う理由の一つになります。
中古EOS 40Dを選ぶときに確認したいポイント
EOS 40Dは2007年発売なので、中古市場にある個体は長期間使用されてきたものが中心です。外観の傷だけで状態を判断せず、シャッター、AF、ライブビュー、液晶、ダイヤル、CFカードスロット、センサー、電源周辺など、40Dならではの機能を実際に動かして確認することが重要です。
6.5コマ秒連写でシャッターと記録系を確認する
一枚撮影では問題がなくても、高速連写時にエラーや動作不良が出る可能性があるため、約6.5コマ/秒で数秒間撮影し、シャッターが一定のリズムで動くか、途中で止まらないか、撮影後にすべての画像がCFカードへ正常に記録されているかを確認します。
高速連写は40Dの主要機能なので、この機能を実際に試すことで中古個体の状態を確認しながら、そのカメラ本来の性能も確かめられます。
9点すべてのAFポイントを切り替えて確認する
中央AFポイントだけで撮影できたからAF全体が正常とは限らないため、可能なら9点を順番に選択し、それぞれで合焦するか確認します。40Dでは全点クロスAFが大きな特徴なので、周辺測距点まで正常に使用できる個体であることが重要です。
明るい場所と少し暗い場所、コントラストの高い被写体など複数の条件で試せば、単純な一枚撮影よりAFの状態を把握しやすくなります。
ライブビューと背面液晶も実際に動かす
40Dではライブビューが重要な新機能なので、中古では背面液晶へ映像が正常に表示されるか、拡大表示が利用できるか、ライブビュー状態から撮影できるかまで確認したいところです。
3.0型液晶自体も経年劣化によって明るさや色が変化している可能性があり、メニュー表示や撮影画像が見づらくないかを確認します。液晶表示の色だけで撮影データの色を判断する必要はありませんが、ライブビューを使用するなら視認性は重要です。
センサークリーニング機能と実写画像を確認する
EOS Integrated Cleaning Systemを搭載していても、すべてのゴミを完全に除去できるわけではありません。中古では白い壁や空など均一な場所を絞って撮影し、同じ位置に大きな黒点が出ないか確認するとセンサー周辺の状態を把握しやすくなります。
細かなゴミなら清掃で改善できる場合がありますが、常に同じ位置へ不自然な線や大きな異常が現れる場合は、単純なゴミ以外も考える必要があります。
バッテリーの劣化はボディとは別に見る
EOS 40DではBP-511A系のバッテリーを使用しますが、古い純正バッテリーが付属している場合は容量が大きく低下している可能性があります。満充電後の撮影枚数が少ない場合でも、それだけでカメラ本体の故障と判断することはできません。
状態のわかっているバッテリーを使用してボディを確認することで、電源が落ちる原因を本体と電池に分けて考えやすくなります。
40Dから50Dではさらに高画素化が進む
EOS 40Dの次に登場するEOS 50Dでは、有効画素数が約1510万画素へ一気に増加し、画像処理エンジンもDIGIC 4へ進化します。液晶モニターも高精細化され、ISO感度域も広がるため、40Dから50Dでは再び画質面を中心に大きな進化が起こります。
一方、連写速度は40Dの約6.5コマ/秒がすでに高い水準へ達していたため、50Dでは約6.3コマ/秒となり、大幅な高速化は行われませんでした。つまり40Dで連写性能とAF性能が大きく完成し、その次の50Dでは高画素化や画像処理、高感度性能へ重点が移っていったと見ることができます。
40Dは高速化、50Dは高画素化という違いが見えてくる
30Dから40Dでは約820万画素から約1010万画素への高画素化に加えて、約5コマ/秒から約6.5コマ/秒への高速化、全点クロスAF、ライブビューなど、撮影性能そのものが大きく強化されました。
その次の50Dでは約1510万画素へ一気に高画素化するため、40DはD00シリーズの高速性能を一段引き上げたモデル、50Dはその高速性能を土台として解像力をさらに高めたモデルという違いが見えてきます。
D00シリーズを一台ずつ追うことで、単純に新しい機種ほどすべての数字が増えていくわけではなく、世代ごとに重点となる性能が異なっていたことがわかります。
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EOS 40Dが現在向いている人
EOS 40Dは、最新の被写体認識AFや動画撮影、Wi-Fi転送を求める人向けのカメラではありませんが、光学ファインダーを使った一眼レフ撮影を楽しみたい人、EFやEF-Sレンズを使いたい人、2000年代のデジタル一眼レフを実際に体験したい人、D00シリーズを歴史順に追いたい人には現在でも魅力があります。
30D以前よりライブビューや自動センサークリーニングが加わって使いやすく、約6.5コマ/秒、全点クロスAF、1/8000秒という撮影性能も残っているため、古いEOSの中では実際に撮影へ持ち出しやすい世代です。
30Dと40Dなら撮影機能の差は大きい
30Dと40Dでは約一年半の発売時期の差しかありませんが、約820万画素から約1010万画素、DIGIC IIからDIGIC III、約5コマ/秒から約6.5コマ/秒、2.5型液晶から3.0型液晶へ進化し、さらに全点クロスAF、14bit RAW、ライブビュー、自動センサークリーニングが追加されています。
同時代の一眼レフを実際に使う目的ならどちらにも魅力がありますが、機能面だけで見れば40Dでかなり大きな進化が起きています。一方、シリーズ史として見るなら30Dには20D世代を完成させた役割があり、40Dには次世代へ切り替えた役割があるため、両機を比較することでD00シリーズの進化がよりわかりやすくなります。
まとめ|EOS 40DはD00シリーズを現代的な一眼レフへ近づけた重要モデル
Canon EOS 40Dは2007年に登場した中級APS-Cデジタル一眼レフで、約1010万画素CMOS、DIGIC III、最高約6.5コマ/秒、9点全クロスAF、14bit RAW、3.0型液晶、ライブビュー、EOS Integrated Cleaning Systemなどを搭載し、EOS 30Dから大幅な進化を果たしました。
特に約1010万画素へ高画素化しながら連写速度を約5コマ/秒から約6.5コマ/秒へ引き上げ、JPEGでは約75枚の連続撮影を可能にしたことで、画質と速度を高い水準で両立しています。また測距点の数は9点のままでも全点クロス化されたことで、中央だけでなく周辺AFポイントを使った撮影もしやすくなりました。
ライブビューの採用も大きな転換点で、光学ファインダーだけを使用していた従来の一眼レフから、撮像素子の映像を背面液晶で確認しながら撮影する時代へ移り始めています。自動センサークリーニングや14bit RAWも加わり、現在のデジタルカメラにつながる機能がかなり揃った世代です。
D30で始まり、D60で高画素化し、10Dで完成度を高め、20Dで高速化し、30Dで熟成されたD00シリーズは、40Dで再び大きな進化を迎えました。その次の50Dでは約1510万画素へさらに高画素化が進むため、40Dは高速撮影、AF、ライブビューなど撮影機能を大幅に強化し、後期D00シリーズへの道を開いた一台と位置づけられます。
現在のミラーレスと性能を競うカメラではありませんが、約6.5コマ/秒の機械式連写、9点全クロスAF、光学ファインダー、EFレンズ、ライブビューを一台で楽しめるEOS 40Dは、デジタル一眼レフが急速に成熟していった時代を体験するうえで非常に興味深いモデルです。



