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Canon EOS 20DはD00シリーズを高速化した名機|820万画素・DIGIC II・5コマ秒へ大進化

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Canon EOS 20DはD00シリーズを高速化した名機|820万画素・DIGIC II・5コマ秒へ大進化 カメラ

Canon EOS 20DはD00シリーズを高速化した名機|820万画素・DIGIC II・5コマ秒へ大進化

Canon EOS 20Dは、2004年に登場したキヤノンのAPS-Cデジタル一眼レフで、先代EOS 10Dの約630万画素から約820万画素へ高画素化しただけでなく、DIGIC II、9点AF、最高約5コマ/秒の連写、約0.2秒の高速起動、最高1/8000秒のシャッター、EF-Sレンズ対応など、撮影性能を幅広く引き上げたモデルです。

EOS 10Dでは、D60から画素数を大きく変えずにAFや画像処理、操作性などを改善し、中級デジタル一眼レフとしての完成度を高めましたが、20Dではそこからさらに一歩進み、高画素化と高速化を同時に進めています。現在の基準では約820万画素や9点AFという数字は控えめに見えるものの、10Dから20Dへの進化を比較すると、2000年代前半のデジタル一眼レフが驚くほど速い速度で成熟していったことがわかります。

さらに20DではEF-Sレンズが使用できるようになり、APS-C専用レンズを含めたシステムとしての使いやすさも大きく向上しました。この記事では、EOS 20Dの基本スペックだけでなく、10Dから何が変わったのか、DIGIC IIや約5コマ/秒連写がどのような意味を持ったのか、現在中古で使う場合の魅力や確認したいポイント、そして天体撮影向けのEOS 20Daへどのようにつながったのかまで詳しく見ていきます。

  1. EOS 20Dは10Dから性能を一気に引き上げた新世代モデル
    1. 10Dから20Dで進化の速度が一段上がった
    2. 20Dをベースに天体撮影専用の20Daも誕生した
  2. EOS 20Dの基本スペック
  3. 約820万画素CMOSとDIGIC IIで画質と速度を両立
    1. RAWとJPEGを使い分けられる本格的なデジタル一眼レフ
  4. 最高約5コマ/秒の連写で動体撮影が現実的になった
    1. 約0.2秒起動と高速書き込みで撮影の待ち時間が減った
  5. 9点AFと1/8000秒シャッターで撮影領域が広がった
    1. 最高1/8000秒と1/250秒同調は中級機らしい仕様
  6. EOS 20DからEF-Sレンズが使えるようになった
    1. 約1.6倍相当の画角を理解するとレンズ選びがわかりやすい
  7. マグネシウム合金ボディを維持しながら軽量化
    1. マルチコントローラー追加で操作性も進化した
  8. 現在EOS 20Dを使うと約820万画素をどう感じるか
    1. ISO100から1600を中心に光を見ながら撮影する
  9. CFカードとUSB 2.0に2000年代のデジタル一眼レフらしさが残る
    1. 現在使うならCFカード周辺の状態確認が重要
  10. 中古EOS 20Dを選ぶときに確認したいところ
    1. 連写、AF、1/8000秒まで実際に試して状態を見る
    2. バッテリーはカメラ本体とは別に状態を見る
  11. 20DはD00シリーズの高速化を決定づけたモデル
    1. D30から90Dまで追うと20Dの重要性がよくわかる
  12. まとめ|EOS 20Dは画質と高速性能を一気に引き上げたD00シリーズの転換点

EOS 20Dは10Dから性能を一気に引き上げた新世代モデル

EOS 20Dの特徴をひと言で表すなら、EOS 10Dで整えられた中級デジタル一眼レフの基本形を維持しながら、撮影速度と処理性能を大きく高めたモデルです。EOS 10Dは約630万画素、最高約3コマ/秒、7点AFという構成でしたが、20Dでは約820万画素、最高約5コマ/秒、9点AFへと進化し、数字の上でも世代交代がはっきりわかるようになりました。

高画素化だけなら画像一枚あたりのデータ量が増えるため、処理や記録には時間がかかりやすくなりますが、20Dでは画像処理エンジンにDIGIC IIを採用することで、画素数を増やしながら連写速度も向上させています。画質と速度のどちらかを選ぶのではなく、両方を同時に高めたことが20Dの大きな特徴です。

そのため20Dは、風景や静物だけを落ち着いて撮影するカメラから、人物、スナップ、イベント、スポーツなど動きのある被写体まで本格的に狙える中級デジタル一眼レフへ進化したモデルと見ることができます。

10Dから20Dで進化の速度が一段上がった

EOS 10Dでは、D60から引き継いだ約630万画素を維持しながら、DIGIC、7点AF、マグネシウム合金外装などを採用してカメラ全体の完成度を高めました。それに対して20Dでは、完成した基本形を土台として、高画素化、高速連写、高速起動、AF性能、シャッター性能、レンズ対応まで複数の部分を同時に引き上げています。

特に最高約3コマ/秒だった10Dから約5コマ/秒へ高速化したことは、数字以上に撮影感覚へ大きな違いを生みます。約3コマ/秒では一枚ずつタイミングを狙う感覚が強かったのに対し、約5コマ/秒になると動きの途中を連続して捉えやすくなり、人物の表情変化やスポーツの瞬間などを複数枚から選ぶ撮影方法が現実的になってきます。

さらに起動時間も短縮され、電源を入れてから撮影できるまでの待ち時間が減ったことで、デジタルカメラ特有の「起動を待つ感覚」が急速に薄れていきました。20Dは、デジタル一眼レフがフィルム一眼レフに近いレスポンスを手に入れていった時代を象徴する一台です。

EOS 10Dから20Dへ何が変わったのかを比較するならこちら

20Dをベースに天体撮影専用の20Daも誕生した

EOS 20Dの基本性能は高く、そのボディを基礎として天体撮影向けに特化したEOS 20Daも登場しました。20Daでは赤い星雲を捉えやすくするためにHα輝線の透過特性が変更され、通常の20Dより天体写真に適した仕様になっています。

さらに20Daには、キヤノンのデジタル一眼レフとして非常に早い段階で撮像素子の映像を背面液晶へ表示する機能が採用され、天体撮影時の細かなピント合わせを行いやすくしていました。後のEOSでは一般的になるライブビューにつながる技術を、この特殊モデルで先行して利用していたことも興味深いところです。

通常撮影を幅広くこなす20Dと、基本性能を共有しながら天体撮影へ特化した20Daという関係を見ると、20Dの基本設計に十分な余裕があったこともわかります。

EOS 20Daの天体撮影向け機能と20Dとの違いはこちら

EOS 20Dの基本スペック

発売時期 2004年9月
撮像素子 APS-Cサイズ CMOS
有効画素数 約820万画素
最大記録画素数 3504×2336
画像処理エンジン DIGIC II
レンズマウント キヤノンEFマウント
対応レンズ EF・EF-Sレンズ
AF 9点AF
連写速度 最高約5コマ/秒
連続撮影可能枚数 JPEG約23枚、RAW約6枚
ISO感度 ISO100~1600、拡張ISO3200相当
最高シャッター速度 1/8000秒
ストロボ同調速度 1/250秒
ファインダー ペンタプリズム、視野率約95%、倍率約0.9倍
背面液晶 1.8型 約11.8万画素
記録媒体 CFカード Type I・II
記録形式 JPEG、RAW、RAW+JPEG
インターフェース USB 2.0 Hi-Speed
質量 約685g 本体のみ

数字を現在のEOS Rシリーズと比較すれば古さを感じる部分は多くありますが、10Dと比較するとほぼすべての重要な撮影性能が強化されており、20Dが単なるマイナーチェンジではなかったことがわかります。

約820万画素のCMOS、DIGIC II、約5コマ/秒、9点AF、1/8000秒、EF-S対応という組み合わせは、後に続くD00シリーズの基本方向をかなり明確に示しており、ここから30D、40D、50Dへと中級APS-C一眼レフが発展していきます。

約820万画素CMOSとDIGIC IIで画質と速度を両立

EOS 20Dでは新しいAPS-C CMOSセンサーが採用され、有効画素数は10Dの約630万画素から約820万画素へ増えました。最大記録サイズは3504×2336ピクセルとなり、約200万画素の増加によって細部の描写力やトリミング時の余裕も向上しています。

現在では2000万画素を超えるAPS-C機が一般的なので820万画素は小さく感じますが、D30の約310万画素、D60と10Dの約630万画素、20Dの約820万画素と順番に見ると、数年間でデジタル一眼レフの解像力が急速に高まっていたことがわかります。

そして20Dの重要なところは、画素数を増やしたにもかかわらず処理速度まで向上させたことです。DIGIC IIによって大量の画像データを高速処理できるようになり、画質、連写、記録速度、カメラレスポンスをまとめて改善しています。

RAWとJPEGを使い分けられる本格的なデジタル一眼レフ

EOS 20DはJPEGだけでなく12bit RAW記録に対応し、RAWとJPEGを同時に記録することもできます。現在では当たり前の機能ですが、デジタル一眼レフが普及し始めた時代に、撮ってすぐ使えるJPEGと、後から仕上げを追い込めるRAWの両方を選択できたことは、写真愛好家や業務利用にとって大きな意味がありました。

JPEGではカメラ側で色やコントラスト、シャープネスなどを処理した完成画像を得られる一方、RAWでは撮像素子から得た情報をより多く残せるため、撮影後にホワイトバランスや明るさを調整しやすくなります。20Dの時代にはデジタル現像という考え方が本格的に一般ユーザーへ広がり始め、カメラだけでなくPCを含めた写真制作の流れが確立していきました。

約820万画素というデータ量は現在の高画素RAWと比べれば小さく、現在のPCで扱うなら非常に軽いため、古いRAWファイルを現代の環境で改めて現像してみる楽しみもあります。

撮像素子と画像処理が写真へ与える影響はこちら

最高約5コマ/秒の連写で動体撮影が現実的になった

EOS 20Dを10Dから大きく進化させた要素の一つが、最高約5コマ/秒の連続撮影です。10Dの約3コマ/秒から約2コマ増えただけに見えますが、1秒間に記録できる瞬間の数が増えるため、動いている被写体を撮影するときの成功率や写真の選択肢は大きく変わります。

さらにJPEGのLarge/Fineでは条件によって約23枚の連続撮影が可能で、単純計算でも数秒間の連写を続けられるため、スポーツやイベントなど短時間に動きが続く場面でも使いやすくなりました。

現在の20コマ/秒や30コマ/秒という連写速度とは比較になりませんが、光学ファインダーを覗きながら5コマ/秒で撮影する感覚は現在でも十分に一眼レフらしく、シャッター音とミラーの動作を感じながら撮影できることも20Dの魅力です。

約0.2秒起動と高速書き込みで撮影の待ち時間が減った

初期のデジタルカメラでは、電源を入れてから実際に撮影できるまで待つことや、撮影後の画像処理中に次の操作が制限されることが珍しくありませんでしたが、EOS 20Dでは約0.2秒の高速起動やCFカードへの高速書き込みによって、この待ち時間を大幅に減らしています。

撮りたいと思った瞬間に電源を入れてすぐ撮影できることは、スナップや人物撮影では特に重要で、デジタル一眼レフが「電源を入れて準備する電子機器」から「構えればすぐ撮れるカメラ」へ近づいていったことを感じられます。

PCとの接続もUSB 2.0 Hi-Speedへ対応し、撮影後の画像転送速度まで改善されたため、カメラ内部だけでなく撮影からPCへ取り込むところまで含めて高速化されたモデルでした。

約3コマ/秒だったEOS 10Dとの違いはこちら

9点AFと1/8000秒シャッターで撮影領域が広がった

EOS 20Dでは9点AFが採用され、10Dの7点AFから測距点が増えています。現在のミラーレスカメラのように画面の広い範囲で数百、数千単位の測距位置を使えるわけではありませんが、光学ファインダーを覗きながら被写体に近いAFポイントを選び、構図を大きく崩さず撮影できることは当時の一眼レフにとって重要でした。

ワンショットAFだけでなくAIサーボAFも利用できるため、静止した被写体だけでなく動く被写体への追従撮影にも対応し、約5コマ/秒の連写と組み合わせることでスポーツや動物などへ対応する性能が10Dより大きく向上しています。

AFフレームはファインダー内のスーパーインポーズ表示で確認でき、撮影者がどの測距点を選んでいるのか視線を大きく動かさず確認できるため、一眼レフとしての操作感も整えられています。

最高1/8000秒と1/250秒同調は中級機らしい仕様

EOS 20Dの最高シャッター速度は1/8000秒で、明るい屋外でも大口径レンズを開放付近で使いやすく、動きの速い被写体を止める場合にも余裕があります。現在でも1/8000秒は中上級カメラでよく見られる速度なので、シャッター性能だけを見ると20年以上前の機種とは思えない部分です。

ストロボ同調速度も1/250秒となっており、日中シンクロや人物撮影でストロボを使用するときに扱いやすく、E-TTL IIによる自動調光にも対応しています。単に高画素化しただけでなく、撮影条件への対応力を広げる機能が揃っているところに20Dの中級機らしさがあります。

現在20Dを使う場合でも、1/8000秒まで使えることは明るい単焦点レンズとの組み合わせで役立ち、古いデジタル一眼レフだからシャッター速度まで大きく制限されるということはありません。

シャッタースピードによる動きの止め方はこちら

EOS 20DからEF-Sレンズが使えるようになった

EOS 20Dの大きな変化として見逃せないのが、EF-Sレンズへの対応です。EOS 10DはAPS-Cセンサーを搭載していましたが、使用できるのはEFレンズであり、APS-C専用のEF-Sレンズを装着することはできませんでした。

20DではEFレンズに加えてEF-Sレンズにも対応したため、APS-C専用設計の広角ズームや標準ズームを利用できるようになり、レンズ選択の自由度が大きく広がりました。

APS-Cでは35mm判換算で約1.6倍相当の画角になるため、EFレンズだけを使用すると広角側が不足しやすくなりますが、EF-SレンズならAPS-Cに適した焦点距離のレンズを設計しやすく、20D以降のキヤノンAPS-C一眼レフを使いやすくする重要な要素になりました。

約1.6倍相当の画角を理解するとレンズ選びがわかりやすい

EOS 20DはAPS-Cセンサーなので、レンズに表記された焦点距離に対して35mm判換算約1.6倍相当の画角になります。50mmレンズなら約80mm相当、85mmなら約136mm相当、200mmなら約320mm相当となるため、望遠撮影では被写体を大きく捉えやすくなります。

一方、24mmでも約38mm相当となるため、フルサイズで24mmを使ったときの広角感は得られません。EF-Sの広角ズームが使えるようになったことで、このAPS-C特有の広角不足を補いやすくなり、標準域から広角域まで含めたシステムとして20Dの実用性が高まりました。

現在中古で20Dを使う場合にも、古いEF単焦点を組み合わせる楽しみと、EF-Sズームで実用的に使う方法の両方を選べるため、10Dよりレンズ選びの幅があります。

APS-Cとフルサイズで画角が変わる理由はこちら

マグネシウム合金ボディを維持しながら軽量化

EOS 20Dでは主要外装にマグネシウム合金を採用し、中級機らしい剛性感を維持しながら、10Dよりボディを小型・軽量化しています。20Dの本体質量は約685gで、一眼レフとしてはしっかりした重量がありますが、大口径EFレンズや望遠レンズと組み合わせたときには適度な重さがバランスを取りやすく感じる場合もあります。

現在のEOS Rシリーズの小型ボディと比べると厚みも重量もありますが、グリップを握り、光学ファインダーへ目を当て、右手でダイヤルやボタンを操作するという撮影姿勢を前提にした設計なので、カメラを構えたときの安定感があります。

マルチコントローラー追加で操作性も進化した

EOS 20Dでは背面にマルチコントローラーが追加され、AFフレームの選択などを直感的に操作しやすくなりました。カメラ性能が高くなっても、設定変更に時間がかかれば撮影機会を逃すため、操作系の改善は連写速度やAF性能と同じくらい実用面で重要です。

キヤノンらしい背面サブ電子ダイヤルも備え、メイン電子ダイヤルと組み合わせながら露出を変更できるため、ファインダー撮影を中心とした一眼レフの操作系がかなり完成された形になっています。

タッチ操作を中心とした現在のカメラとは異なり、物理ボタンやダイヤルの位置を覚えるほど素早く操作できるため、長く使うほど手になじむタイプのカメラです。

20Dの操作系の基礎となったEOS 10Dはこちら

現在EOS 20Dを使うと約820万画素をどう感じるか

EOS 20Dの約820万画素は、現在のスマートフォンやデジタルカメラの数字と比較すれば少なく見えますが、最大3504×2336ピクセルの画像を記録できるため、Web掲載や一般的なサイズのプリントで写真を楽しむ用途なら現在でも扱えます。

高画素機のように撮影後に大胆なトリミングを行う余裕は少ないため、撮影時に被写体の大きさや背景の入り方を決める必要がありますが、この制約がファインダーを覗いた段階で構図を作る意識につながります。

現在の4000万画素や5000万画素クラスでは、少し広めに撮って後から切り取る方法も容易ですが、20Dでは撮影時の判断が写真へそのまま残りやすいため、一枚を撮る前に考える時間が増えます。

ISO100から1600を中心に光を見ながら撮影する

EOS 20DのISO感度は通常ISO100から1600で、設定によってISO3200相当まで拡張できます。現在のカメラほど高感度に余裕はないため、暗い場所ではISOを上げればノイズが目立ちやすくなりますが、日中や十分な光がある環境なら低感度を中心に撮影できます。

古いデジタル一眼レフを使うと、カメラが暗所性能ですべてを解決してくれるわけではないため、どこから光が来ているのか、被写体をどこへ置けば十分なシャッタースピードを確保できるのかを意識する機会が増えます。

一方で、ノイズを避けるためにISOを低くしすぎてシャッタースピードが不足すれば被写体ブレが起こるため、20Dでも必要なシャッタースピードを確保したうえでISOを決めるという基本は変わりません。

ISO感度と高感度撮影の基本はこちら

CFカードとUSB 2.0に2000年代のデジタル一眼レフらしさが残る

EOS 20Dの記録媒体はCFカードで、Type IとType IIに対応しています。SDカードが一般的な現在とは扱い方が異なり、カメラ側に細い端子ピンがあるため、カードを斜めに挿入せず丁寧に扱うことが大切です。

一方、20Dでは2GB以上のCFカードにも対応し、当時としては大容量のメディアを使用できるようになっていたため、約820万画素のJPEGやRAWを多く保存する用途にも対応していました。

PCとの接続にはUSB 2.0 Hi-Speedを使用でき、10D世代よりデータ転送が高速化されているため、撮影後の画像をカメラから直接PCへ移す使い方も現実的になっています。

現在使うならCFカード周辺の状態確認が重要

中古のEOS 20Dでは、シャッターやAFだけでなくCFカードスロットの状態も確認したいところで、カードを正常に認識するか、撮影画像を書き込めるか、連写後にエラーが出ないか、撮影した画像を再生できるかまで試すことで記録系の状態を把握しやすくなります。

特にCFカードスロットはピンが曲がるとカードを正しく装着できなくなる可能性があるため、カードの抜き差しに異常な抵抗がないかも確認したい部分です。

現在ではCFカードそのものも以前ほど一般的ではありませんが、20Dのファイル容量なら極端な大容量メディアを必要とせず、安定して認識できるカードを使うほうが実用的です。

同じCFカード世代のEOS 10Dはこちら

中古EOS 20Dを選ぶときに確認したいところ

EOS 20Dは2004年発売なので、現在流通している中古品は20年以上経過した個体が中心です。そのため外装の傷が少ないかどうかだけで判断せず、シャッター、AF、ダイヤル、ボタン、液晶、CFカードスロット、USB端子など、実際の撮影に関係する部分が正常に動作するかを見る必要があります。

古い一眼レフでは、シャッターが一枚切れたから正常とは限らず、連写をすると異常が出る、ダイヤルを回したときに数値が飛ぶ、ボタンが反応しにくい、CFカードへの書き込みでエラーが出るなど、一部の操作だけに症状が現れることもあります。

連写、AF、1/8000秒まで実際に試して状態を見る

EOS 20Dの特徴である約5コマ/秒連写を実際に使い、数秒間連続撮影して途中で停止したりエラー表示が出たりしないか確認すると、シャッターや記録周辺の状態を把握しやすくなります。

AFについても中央だけでなく複数のAFポイントを切り替え、それぞれで合焦するかを見ることで、単に一枚撮影するより細かく確認できます。可能ならシャッタースピードを段階的に変更し、1/8000秒まで正常に撮影できるかも試しておきたいところです。

さらに均一な壁や空を絞って撮影すればセンサー上のゴミを確認できるため、外観だけではわからない撮像系の状態も実写から判断できます。

シャッター速度やAFを変更しながら確認する撮影の基本はこちら

バッテリーはカメラ本体とは別に状態を見る

EOS 20DではBP-511Aをはじめとする同系統のバッテリーを使用しますが、発売当時から使われているバッテリーであれば本体より先に大きく劣化していても不思議ではなく、満充電しても撮影枚数が極端に少ない場合にはバッテリー側の問題を考える必要があります。

中古カメラでは本体の状態と付属バッテリーの状態を分けて見ることが重要で、電池の持ちが悪いだけでボディそのものを故障と考えると判断を誤りやすくなります。

逆に安定したバッテリーを用意しても電源が落ちる場合は、本体側の状態をさらに確認する必要があるため、古いカメラほど電源周辺を切り分けて考えることが大切です。

同系統の世代にあたるEOS 10Dの中古確認ポイントはこちら

20DはD00シリーズの高速化を決定づけたモデル

D30から始まったキヤノンのAPS-Cデジタル一眼レフは、D60で約630万画素へ高画素化し、10DでAFや画像処理、操作性などの完成度を高めました。そして20Dでは約820万画素、DIGIC II、最高約5コマ/秒、9点AF、1/8000秒、EF-S対応へ進化し、画質と速度の両方を本格的に追求するシリーズへ変わっていきます。

ここから30D、40D、50Dへ進むと、液晶モニターの大型化、ライブビュー、高画素化、連写性能の強化などが加わり、その後60D以降では動画撮影やバリアングル液晶など新しい方向の機能も入ってきます。

その長い歴史の中で20Dは、初期デジタル一眼レフから現代的な高速デジタル一眼レフへ大きく踏み出した位置にあります。

D30から90Dまで追うと20Dの重要性がよくわかる

D30、D60、10D、20D、30D、40D、50D、60D、60Da、70D、80D、90Dという流れを年代順に追うと、20Dでは画素数、画像処理、AF、連写、シャッター、レンズシステムがまとめて進化しており、D00シリーズの性格を決定づける大きな世代交代だったことがわかります。

特に約5コマ/秒という速度は、その後の中級APS-C機がスポーツや動物撮影にも使えるシリーズへ発展していくうえで重要で、単に高画質な写真を撮るだけでなく、動く被写体へ積極的に対応するカメラとしての方向性が明確になりました。

現在20Dを使う価値は最新性能にあるのではなく、この時代にデジタル一眼レフがどこまで急速に進歩していたのかを実機で体験できるところにあります。

キヤノンの歴代EOSをまとめて見るならキヤノン大全はこちら

まとめ|EOS 20Dは画質と高速性能を一気に引き上げたD00シリーズの転換点

Canon EOS 20Dは、2004年に登場した約820万画素APS-Cデジタル一眼レフで、先代EOS 10Dから画素数を増やしただけでなく、DIGIC II、9点AF、最高約5コマ/秒の連写、約0.2秒の高速起動、最高1/8000秒のシャッター、USB 2.0 Hi-Speed、EF-Sレンズ対応など、撮影から記録まで幅広い部分を進化させました。

EOS 10Dでは約630万画素を維持しながら中級デジタル一眼レフとしての基本形が整えられましたが、20Dではその土台を利用して、高画素化と高速化を同時に実現しています。特に約5コマ/秒の連写と9点AFの組み合わせによって動体撮影への対応力が高まり、D00シリーズが風景や人物だけでなくスポーツや動物撮影まで幅広く使えるシリーズへ発展する重要なきっかけになりました。

EF-Sレンズへの対応も大きな変化で、APS-C専用の広角ズームや標準ズームを使えるようになったことで、ボディ単体の性能だけでなくレンズシステム全体として使いやすくなっています。さらに20Dを基礎として天体撮影向けの20Daも登場し、後のライブビューにつながる機能まで試みられました。

現在の基準では約820万画素、1.8型液晶、CFカードという仕様に時代を感じますが、1/8000秒のシャッター、約5コマ/秒の連写、マグネシウム合金ボディ、EF・EF-Sレンズ対応など、写真を撮る道具として現在でも十分に楽しめる部分が残っています。

D30とD60で始まったキヤノンのデジタル一眼レフが、10Dで完成度を高め、20Dで一気に高速化する。この流れを知ると、EOS 20Dは単なる古い800万画素機ではなく、その後30D、40D、50D、60D、70D、80D、90Dへ続くD00シリーズの方向を大きく決めた重要な一台だったことが見えてきます。

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