Canonポートレートレンズおすすめ|50mm・85mm・135mm・200mmをRF・EFで比較
Canonでポートレートを撮るとき、レンズ選びによって人物の大きさだけでなく、背景の入り方、撮影距離、ボケの大きさ、写真全体の雰囲気まで変わります。
人物撮影では50mm、85mm、135mm、200mmが代表的な焦点距離です。50mmは人物と周囲の環境を一緒に写しやすく、85mmになると背景を整理したポートレートを作りやすくなります。135mmではさらに撮影距離を取りながら背景を大きく見せることができ、200mmでは遠くの背景を利用した特徴的な人物写真を狙えます。
camecame.jpでは50mmを標準、85mm・135mm・200mmを中望遠として扱います。同じポートレート用レンズでも、50mmと200mmでは撮影者が立つ位置が大きく異なります。その撮影位置の違いが、人物と背景の関係を変えます。
CanonにはRFマウントとEFマウントの両方にポートレート向きのレンズがあります。RF50mm F1.8 STMのような小型軽量なレンズから、RF85mm F1.2 L USM、RF135mm F1.8 L IS USMのような高性能レンズ、EF85mm F1.8 USMやEF135mm F2L USMのように中古でも探しやすいEFレンズまで選択肢は豊富です。
この記事ではCanonのポートレートレンズを50mm・85mm・135mm・200mmに分け、それぞれの写り方、撮影距離、背景の見え方、RFとEFのおすすめレンズ、フルサイズとAPS-Cで使用した場合の違いまで詳しく解説します。
| 焦点距離 | 分類 | 向いている人物撮影 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 50mm | 標準 | 全身・日常・スナップポートレート | 人物と背景を一緒に見せやすい |
| 85mm | 中望遠 | 全身・半身・バストアップ | 人物と背景のバランスを取りやすい |
| 135mm | 中望遠 | 半身・バストアップ・屋外 | 背景を整理しやすく大きなボケを作りやすい |
| 200mm | 中望遠 | 屋外・遠距離・背景を生かした人物撮影 | 遠くの背景を大きく配置しやすい |
Canonポートレートレンズの選び方
- 人物をどの大きさで写したいのかから焦点距離を決める
- 撮影場所の広さと人物までの距離を考える
- 背景ボケだけでなく背景をどこまで入れるかで選ぶ
人物と周囲を一緒に写すなら50mmから選ぶ
ポートレートというと背景を大きくぼかした写真を思い浮かべやすいですが、人物だけを大きく写すことが人物撮影のすべてではありません。旅行先、街中、カフェ、公園などでは、人物と周囲の環境を一緒に写すことで、その場所にいたことまで写真へ残せます。
こうした撮影では50mmが使いやすい焦点距離です。人物を全身で写しながら周囲の建物や木々を入れたり、少し近づいて上半身を中心に撮ったりできます。85mmや135mmほど撮影距離を必要としないため、比較的狭い場所でも人物撮影へ使えます。
50mmで人物を撮るときには、顔だけを大きく写そうとして極端に近づくより、少し距離を取りながら全身や半身を構成すると扱いやすくなります。人物へ近づくほど撮影位置による遠近感が強くなるため、顔のアップでは被写体との距離も意識します。
Canon RFマウントならRF50mm F1.8 STMが小型軽量で使いやすく、人物撮影を始める一本としても選びやすいレンズです。実際の人物撮影での使い方はRF50mm F1.8 STMのポートレート撮影で詳しく紹介しています。
人物を主役にしながら撮影距離を取りたいなら85mm
85mmはCanonのポートレートレンズを選ぶときに最も代表的な中望遠域の一つです。50mmより写る範囲が狭くなるため、人物の周囲へ入る背景を整理しやすくなります。
人物を同じ大きさで写す場合、50mmより85mmの方が撮影者は後ろへ下がります。この撮影位置の変化によって、人物と背景の見え方も変わります。顔のアップ、バストアップ、半身、全身まで対応しやすく、屋外ポートレートでは特に使いやすい焦点距離です。
85mmは背景をぼかすためだけの焦点距離ではありません。遠くにある木、建物、光などを背景として選びながら、画面へ入る範囲を狭くできます。街中で看板や通行人が多い場合でも、撮影位置を変えながら背景を整理しやすくなります。
CanonにはRF85mm F1.2 L USM、RF85mm F2 MACRO IS STM、EF85mm F1.8 USM、EF85mm F1.2L II USMなど性格の異なる85mmがあります。軽さを重視する場合の代表的なEFレンズはEF85mm F1.8 USMのポートレート表現で詳しく紹介しています。
背景を大きく整理したいなら135mmや200mmを選ぶ
屋外で十分な撮影距離を確保できるなら、135mmや200mmも強力なポートレートレンズになります。camecame.jpではどちらも中望遠として扱いますが、85mmより写る範囲がさらに狭くなるため、人物と背景の関係を大きく変えられます。
135mmで人物を同じ大きさに写すには85mmより後ろへ下がります。200mmではさらに長い撮影距離が必要です。撮影者が後方へ移動すると、人物の後ろにある遠くの木、山、建物などを背景として大きく配置しやすくなります。
公園のような場所では、50mmだと遊具、道路、ベンチ、通行人などが背景へ入ることがあります。135mmや200mmなら写る範囲を限定し、背景に使いたい部分だけを選択できます。
撮影距離を取れることが前提になるため、室内や狭い場所では使いにくくなります。135mmと200mmを選ぶ場合はレンズ性能だけでなく、自分が普段撮影する場所の広さまで考えることが重要です。200mmで人物を撮ったときの特徴は200mmレンズの使い道でも詳しく紹介しています。
50mmと85mmのCanonポートレートレンズおすすめ
- 50mmは人物と背景の両方を生かした撮影に向く
- 85mmは人物を中心にした本格的なポートレートへ使いやすい
- F1.2・F1.8・F2では価格や大きさ、ボケの作り方が変わる
RF50mm F1.8 STMは小型軽量で人物撮影を始めやすい
RF50mm F1.8 STMは、Canon RFマウントでポートレート撮影を始めるときに選びやすい単焦点レンズです。標準域の50mmなので、人物だけでなくスナップ、旅行、料理、日常撮影にも使用できます。
開放F1.8を使えば、標準ズームより被写界深度を浅くしやすく、人物と背景の距離を取れば背景を大きくぼかせます。50mmでは85mmや135mmより周囲が広く写るため、背景を完全に消す撮影だけでなく、街並みや室内の雰囲気を残した人物写真にも向いています。
人物から少し離れて全身を撮影し、その後近づいて半身を撮るなど、撮影者自身が前後へ動くことで構図を変えます。単焦点レンズなのでズームリングに頼れず、被写体との距離を意識する習慣も身につきやすくなります。
カメラとレンズを小さくまとめられることも利点です。大きなLレンズを構える場合より撮影が軽快になり、街中で人物を撮りながら歩く用途にも向きます。50mm単焦点そのものの特徴はRF50mm F1.8 STMの特徴でも詳しく解説しています。
RF85mm F1.2 L USMは大きな背景ボケを重視する人物撮影に向く
Canon RFマウントで人物撮影を中心に考える場合、RF85mm F1.2 L USMは代表的な高性能ポートレートレンズです。85mmの中望遠画角と開放F1.2を組み合わせることで、人物を背景から大きく分離した写真を作りやすくなります。
F1.2では被写界深度が非常に浅くなるため、顔を斜めに向けた人物を撮る場合には片方の目だけへピントが合い、反対側の目が被写界深度から外れることもあります。常に開放で撮るのではなく、人物の角度や必要なピント範囲に合わせてF1.4、F1.8、F2などへ調整します。
85mmという焦点距離自体も人物撮影に使いやすく、50mmほど背景が広く入りません。公園の木々、街の光、遠くの建物などから背景として使いたい範囲だけを選びやすくなります。
小型軽量を最優先するレンズではありませんが、人物撮影を中心にRFシステムを組む場合には、焦点距離と明るさの両方で明確な役割を持ちます。描写やボケをさらに確認する場合はRF85mm F1.2 L USMの特徴で詳しく紹介しています。
EF85mm F1.8 USMは中古EFポートレートレンズとして使いやすい
EFマウントで価格、重量、明るさ、AFのバランスを重視する場合、EF85mm F1.8 USMは現在でも使いやすい中望遠単焦点です。
85mm F1.8という基本構成は人物撮影に適しており、背景をぼかしたバストアップ、上半身、全身ポートレートまで対応できます。F1.2クラスよりレンズが小さく、人物と会話しながら長時間撮影する場合にも扱いやすくなります。
EOSの一眼レフでそのまま使用できるほか、マウントアダプターを使用すればEOS RシリーズでもEFレンズ資産を活用できます。すでにEFレンズを複数所有している場合、RFレンズへすべて入れ替えずに人物撮影用レンズを揃える方法もあります。
85mmは背景を整理しやすい一方、室内では後ろへ下がれず全身が入らないことがあります。屋外や広いスタジオを中心に使うと特徴を生かしやすいレンズです。さらに明るいEF85mmとの違いを見る場合はEF85mm F1.2L II USMのポートレート表現も参考になります。
135mmと200mmのCanonポートレートレンズおすすめ
- 135mmは人物との距離と背景整理のバランスを取りやすい
- 200mmは遠くの背景を大きく使った屋外ポートレートに向く
- 撮影距離が長くなるため撮影場所の広さを確認する
RF135mm F1.8 L IS USMはRFの中望遠ポートレートを代表する一本
RF135mm F1.8 L IS USMは、85mmより長い撮影距離を利用して人物と背景を整理したい場合に選びやすい中望遠単焦点です。
135mmでは人物を同じ大きさで写す場合、85mmより撮影者が後方へ移動します。その位置から撮ることで、背景として写る範囲が狭くなり、人物の後ろにある木々や建物などを大きく配置できます。
開放F1.8なので背景を大きくぼかす撮影にも向いています。人物と背景の距離が十分にある場所では、背景の形が分からないほどぼかすこともできます。一方で、背景の色や光を残したい場合にはF2.8やF4へ絞り、背景の形をある程度見せる撮影もできます。
135mmでは被写体との距離が長くなるため、50mmや85mmのように撮影者が近い位置から会話し続ける撮影とは感覚が変わります。屋外で人物が自由に動ける場所との相性が良い焦点距離です。135mmを人物以外へ使った場合の表現まで見るならRF135mm F1.8 L IS USMの135mm表現も参考になります。
EF135mm F2L USMはEFマウントの定番中望遠として使える
EF135mm F2L USMは、EFマウントの中望遠単焦点として長く使われてきたレンズです。135mm F2という構成により、人物と背景を分離した屋外ポートレートを作りやすくなります。
85mmよりさらに撮影距離を取れるため、背景へ入る範囲を狭めながら遠くの木、建物、夕景などを人物の後ろへ配置できます。撮影場所を選べば、背景自体を写真表現の一部として利用できます。
RF135mm F1.8 L IS USMへ直接移行する方法もありますが、EF一眼レフを使用している場合や、EFレンズを中心に中古でシステムを組む場合にはEF135mm F2L USMも役割を持ちます。
人物撮影ではレンズそのもののボケだけでなく、人物から背景までの距離も重要です。被写体を背景から離し、撮影者自身も十分に距離を取ることで135mmの特徴を引き出せます。EF135mmの人物描写についてはEF135mm F2L USMのポートレート性能で詳しく紹介しています。
200mmは屋外で背景を大きく見せる人物撮影に向く
200mmはcamecame.jpでは中望遠の最も長い側として扱います。85mmや135mm以上に撮影距離を必要とするため、室内より屋外で特徴を発揮しやすい焦点距離です。
人物を同じ大きさに写す場合、撮影者はかなり後方へ移動します。すると人物の後ろにある遠くの背景が画面内で大きく見えやすくなり、山、並木道、花畑、イルミネーションなどを印象的な背景として利用できます。
70-200mm F2.8の200mm側を使えば、ズーム操作で85mm前後から200mmまで画角を変えながら人物との距離に対応できます。200mm単焦点ならズームはできませんが、単焦点ならではの設計や明るさを重視した選択ができます。
撮影者と人物が離れるため、ポーズの指示や会話の方法も50mmとは変わります。広い公園や河川敷、海岸など距離を取れる場所で使うと、200mmならではの背景構成を作りやすくなります。具体的な構図は200mmでポートレートを撮る方法で詳しく紹介しています。
フルサイズとAPS-CでCanonポートレートレンズを使い分ける
- APS-Cでは同じレンズでも写る範囲が狭くなる
- 50mmはCanon APS-Cで約80mm相当の画角になる
- 85mm以上はAPS-Cで撮影距離がさらに必要になる
Canon APS-Cでは50mmが約80mm相当の画角になる
EOS R7、EOS R10、EOS R50などCanon APS-C機では、50mmレンズを使用すると35mm判換算で約80mm相当の画角になります。
焦点距離そのものが80mmへ変化するわけではありません。レンズが作る像の中央部分をAPS-Cセンサーで使用するため、フルサイズ50mmより写る範囲が狭くなります。
フルサイズでは標準レンズとして人物と背景を一緒に写しやすい50mmが、Canon APS-Cでは85mmに近い画角となり、ポートレート向きの性格が強くなります。RF50mm F1.8 STMやEF50mm F1.8 STMをAPS-C機へ装着すれば、小型の人物撮影用レンズとして使えます。
一方、室内で全身を撮影する場合には約80mm相当の画角では狭く感じることがあります。APS-Cでは撮影場所の広さを確認し、全身撮影が多ければ35mm前後も候補に入ります。50mmの人物撮影についてはRF50mm F1.8 STMのポートレート撮影で詳しく確認できます。
Canon APS-Cで85mmを使うと約136mm相当の画角になる
Canon APS-Cで85mmを使用すると、35mm判換算では約136mm相当の画角になります。フルサイズで135mmを使う場合に近い写る範囲となるため、人物撮影ではかなり中望遠らしい構図になります。
屋外でバストアップや半身を撮る場合には使いやすい一方、室内や狭いスタジオでは撮影者が十分に後ろへ下がれない可能性があります。
フルサイズ85mmでは全身から顔のアップまで比較的柔軟に使えますが、APS-Cでは人物との距離が長くなりやすく、背景を整理する方向へ性格が変わります。
RF85mmやEF85mmを購入するときには、レンズ名だけで「ポートレート用だから使いやすい」と考えず、自分のカメラがフルサイズかAPS-Cかを確認することが重要です。EF85mm F1.8 USMを実際に人物撮影へ使う特徴はEF85mm F1.8 USMの人物描写で紹介しています。
135mmや200mmをAPS-Cで使うと屋外向けの画角になる
Canon APS-Cでは135mmが約216mm相当、200mmが約320mm相当の画角になります。人物撮影ではかなり狭い範囲を切り取ることになるため、撮影距離を十分に確保できる場所が必要です。
135mmをAPS-Cで使う場合、屋外で離れた人物のバストアップを撮る、ステージ上の人物を客席から撮るといった用途では利用しやすくなります。
200mmではさらに画角が狭まり、通常のポートレートより離れた位置から人物を切り取る用途に向きます。背景を大きくぼかした写真を作りやすい一方、人物が少し移動しただけでも構図から外れやすくなります。
APS-Cだからポートレートに不利ということではなく、同じレンズでも用途が変わると考えると分かりやすくなります。135mmをフルサイズで使った場合の基本的な構図はEF135mm F2L USMの135mm表現で確認できます。
Canonのポートレート神レンズは撮影スタイルで変わる
- 軽さと価格を優先するならF1.8クラスが使いやすい
- 大きなボケを重視するならF1.2クラスが候補になる
- 背景構成を優先するなら85mm・135mm・200mmを距離で選ぶ
軽量なCanonポートレートレンズなら50mm F1.8や85mm F1.8が使いやすい
「Canon ポートレート 神レンズ」を探すと高価なLレンズへ目が向きやすくなりますが、人物撮影ではレンズの価格だけで写真が決まるわけではありません。
RF50mm F1.8 STMやEF85mm F1.8 USMは、F1.2クラスより小型軽量で、長時間の人物撮影でも扱いやすいレンズです。人物と場所を変えながら歩く撮影では、レンズが軽いこと自体が撮影枚数や機動性につながります。
F1.8でも人物と背景の距離を取れば十分に大きな背景ボケを作れます。また、人物の両目へピントを残したい場合にはF1.2をF1.8やF2へ絞ることもあるため、常に最も明るいレンズが必要になるわけではありません。
50mmと85mmのどちらを選ぶかは撮影場所で決めると分かりやすくなります。街中や室内まで使うなら50mm、屋外で人物を中心に撮るなら85mmが使いやすくなります。小型50mmの実用性はRF50mm F1.8 STMの特徴で詳しく紹介しています。
ボケを最優先するならRF85mm F1.2 L USMが有力になる
人物を背景から大きく分離し、浅い被写界深度を積極的に作品へ取り入れたい場合にはRF85mm F1.2 L USMが有力です。
F1.2の明るさと85mmの中望遠画角を組み合わせることで、背景の情報を大きくぼかしながら人物を浮かび上がらせる構図を作れます。夜景やイルミネーションでは背景の点光源を大きなボケとして利用することもできます。
一方、F1.2ではピント面が非常に薄くなるため、瞳へピントが合っていても顔の角度によって他の部分がぼけます。作品として必要な範囲を見ながら絞りを調整することが重要です。
高価で大きなレンズになるため、持ち歩きやすさを重視する撮影では別の選択肢もあります。「神レンズ」を単純な性能順位と考えず、自分が求める写真を撮れるかで選ぶ方が実用的です。RF85mm F1.2のボケ表現はRF85mm F1.2 L USMの描写で確認できます。
人物と背景の関係を作り込むなら135mmや200mmが有力になる
ポートレートレンズを選ぶときには開放F値だけでなく、焦点距離による背景の入り方を見ることが重要です。
85mm F1.2で大きくぼかす写真と、135mm F2や200mm F2.8で遠くの背景を大きく配置する写真では、同じポートレートでも印象が異なります。
135mmや200mmでは撮影者が人物から離れるため、遠くにある背景を画面へ大きく取り込みやすくなります。紅葉、桜並木、山、建物、イルミネーションなど背景そのものに意味がある撮影では、中望遠の撮影距離を利用できます。
撮影場所に十分な広さがあり、人物との距離を取れるなら、50mmや85mmでは作りにくい構図を狙えます。背景ボケの量だけでなく、背景をどう配置したいのかまで考えると自分に合う焦点距離が見えてきます。135mmの代表的なEFレンズについてはEF135mm F2L USMの魅力で詳しく紹介しています。
Canonポートレートレンズを撮影シーン別に選ぶ
- 室内や街中では50mmを中心に考える
- 公園や屋外ポートレートでは85mm・135mmが使いやすい
- 広い場所で遠くの背景を使うなら200mmも候補になる
室内・街中・旅行では50mmが扱いやすい
室内や街中では撮影者が自由に後ろへ下がれないことが多いため、85mmや135mmでは人物が画面へ入り切らない場合があります。
50mmなら全身、半身、上半身と撮影距離を比較的調整しやすく、人物の周囲に室内や街並みを残せます。旅行先で人物と観光地を一緒に撮る場合にも使いやすい焦点距離です。
カフェや自宅などさらに狭い場所では50mmでも長く感じる場合があります。この場合には35mmも候補になります。人物撮影用レンズを一つの焦点距離に固定する必要はなく、撮影場所に合わせて選択することが重要です。
RF50mm F1.8 STMのような小型単焦点なら、普段からカメラへ装着して持ち歩きやすく、人物以外のスナップにもそのまま使えます。ポートレートと日常撮影を一つのレンズで兼用したい場合にはRF50mm F1.8 STMの人物撮影が参考になります。
公園や屋外では85mmと135mmを使い分ける
公園、庭園、海岸、広い街路など、撮影者がある程度自由に移動できる場所では85mmと135mmが使いやすくなります。
85mmは人物との会話を続けられる程度の距離を取りながら、全身からバストアップまで対応しやすい焦点距離です。撮影中に人物が少し移動しても、撮影者が前後へ動いて構図を調整できます。
135mmはさらに距離を取ることで背景を整理しやすくなります。背景にある木々や花を大きくぼかし、人物だけを画面の中心へ置くような撮影では135mmの特徴が生きます。
人物の表情を頻繁に確認しながらテンポよく撮るなら85mm、距離を取って背景まで含めた構図を作り込むなら135mmという使い分けもできます。85mmの実用的な軽量レンズについてはEF85mm F1.8 USMのポートレート撮影で詳しく紹介しています。
広い場所で背景を強く生かすなら200mmを使う
海岸、河川敷、広い公園、長い並木道など、人物と撮影者の距離を十分に確保できる場所では200mmもポートレートに使えます。
200mmでは画角が狭くなるため、背景の中から必要な部分だけを選びやすくなります。遠くにある山、花、木、建築物などを人物の背後へ大きく配置し、背景そのものを写真の重要な要素として使えます。
70-200mmズームなら、200mmで撮影したあと人物が近づけば135mm、100mm、70mmへ戻せます。固定した撮影場所から人物の動きへ対応する場合にはズームの利点があります。
一方、200mm単焦点は撮影者自身が構図を決める必要があります。撮影場所を十分に下見し、人物と背景の位置を先に考えておくと特徴を生かしやすくなります。200mmで人物と背景がどう変わるかは200mmレンズの人物撮影で詳しく解説しています。
まとめ
Canonのポートレートレンズは、単純に最も明るいレンズや最も高価なレンズを選べば決まるものではありません。50mm・85mm・135mm・200mmでは撮影距離と背景の見え方が大きく異なります。
50mmは標準レンズとして人物と周囲の環境を一緒に写しやすく、街中、旅行、室内、日常的なポートレートへ幅広く対応できます。RF50mm F1.8 STMのような小型軽量レンズなら、人物撮影と普段のスナップを一本で兼用できます。
85mmは中望遠として人物を中心にした撮影へ使いやすく、全身、半身、バストアップまで対応できます。RF85mm F1.2 L USMの大きなボケを選ぶ方法もあれば、EF85mm F1.8 USMの軽さと機動性を選ぶ方法もあります。
135mmでは撮影距離をさらに取り、人物の後ろにある背景を整理しやすくなります。RF135mm F1.8 L IS USMやEF135mm F2L USMは、屋外で人物と背景の関係を作り込む撮影に向いています。
200mmもcamecame.jpでは中望遠として扱います。広い場所で十分な撮影距離を確保できれば、遠くの山、木、花、建物などを人物の後ろへ大きく配置し、50mmや85mmとは異なるポートレートを作れます。
Canon APS-Cでは同じレンズでも写る範囲が狭くなります。50mmは約80mm相当、85mmは約136mm相当、135mmは約216mm相当、200mmは約320mm相当の画角になるため、フルサイズ以上に撮影距離を意識する必要があります。
Canonのポートレート神レンズを一つだけ決めることはできません。人物と周囲を残したいなら50mm、人物と背景のバランスを取りたいなら85mm、背景をさらに整理したいなら135mm、遠くの背景を大きく生かしたいなら200mmというように、撮りたい写真から焦点距離を選ぶことが重要です。
レンズを選ぶときには、F値や解像性能だけを見るのではなく、自分が普段どこで人物を撮るのか、人物からどれだけ離れられるのか、背景をどの程度写真へ残したいのかを考えると、自分に合ったCanonポートレートレンズを選びやすくなります。



