SIRUI新型フルサイズAFレンズ4本の仕様情報|Aurora 15mm・24mmとSwift 20mm・40mmを比較
SIRUIが開発を進めている新型フルサイズ対応AFレンズ4本について、焦点距離や開放F値、重量、光学構成などの詳細な仕様情報が明らかになってきました。今回情報が出ているのは、大口径単焦点レンズのAuroraシリーズに加わる「15mm F1.6」「24mm F1.4」と、軽量設計のSwiftシリーズとして登場する「20mm F2.4」「40mm F2.2」です。いずれもミラーレスカメラ向けのAFレンズで、ソニーE、ニコンZ、Lマウント、富士フイルムXの各マウントへの展開が伝えられています。
特に注目したいのは、AuroraシリーズがF1.4からF1.6という明るさを確保する一方、Swiftシリーズは約205〜210gという軽さを目指している点です。4本の焦点距離にはそれぞれ明確な違いがあり、星空や風景を広く撮る用途から、旅行、街歩き、日常のスナップ撮影まで、異なる撮影スタイルに対応する構成となっています。SIRUIは2026年9月のIBCで新しいAuroraレンズの試作機を公開していますが、今回の詳細な数値には海外販売店などから伝わった未発表情報も含まれるため、確認済みの内容と発売前の情報を分けて見ていきます。
SIRUI新型フルサイズAFレンズ4本の全体像
今回の4本は、単に焦点距離の異なる製品を増やす計画として見るだけでは十分ではありません。AuroraとSwiftでは、開放F値、本体重量、フィルター径、レンズの全長に違いがあり、設計上の優先順位も異なると考えられます。まずはシリーズごとの位置付けと、現在伝えられている仕様情報を整理することで、それぞれがどのような撮影者を対象にしているのかを確認します。
AuroraとSwiftで異なるレンズの方向性
Auroraは、SIRUIが展開しているフルサイズ対応の大口径AF単焦点レンズシリーズです。既存製品には35mm F1.4と85mm F1.4があり、スナップからポートレートまで使える焦点距離を揃えています。今回の15mm F1.6と24mm F1.4が加われば、超広角から中望遠までを明るい単焦点レンズで構成できるようになります。広角側の追加は、星景写真や建築写真、室内撮影、動画制作を重視するユーザーにとって特に意味のある展開です。
一方のSwiftは、軽さと携行性を重視した新しいシリーズとして情報が伝わっています。20mm F2.4は約205g、40mm F2.2は約210gとされ、Auroraの新型2本と比べて大幅に軽い設計です。どちらもフルサイズ対応のAF単焦点レンズであることから、軽量なフルサイズミラーレスと組み合わせて持ち歩く使い方が想定できます。大口径レンズと小型レンズの選び分けについては、単焦点レンズの魅力と難しさも参考になります。
新型4本の主要仕様を一覧で比較
海外から伝えられた仕様情報を比較すると、Auroraの2本は重量が540gと550gで近く、Swiftの2本も205gと210gでほぼ同じです。しかし、焦点距離や最短撮影距離、フィルター径などには違いがあり、撮影時の使い勝手を左右する内容が含まれています。以下の表は2026年10月26日時点で伝えられている発売前の仕様情報をまとめたもので、SIRUIによる正式な製品仕様の発表を意味するものではありません。
| 項目 | Aurora 15mm | Aurora 24mm | Swift 20mm | Swift 40mm |
|---|---|---|---|---|
| 開放F値 | F1.6 | F1.4 | F2.4 | F2.2 |
| 最小絞り | F16 | F16 | F16 | F16 |
| レンズ構成 | 12群17枚 | 11群14枚 | 情報なし | 8群11枚 |
| 絞り羽根 | 11枚 | 11枚 | 9枚 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.30m | 0.26m | 0.25m | 0.40m |
| 最大撮影倍率 | 0.08倍 | 0.15倍 | 情報なし | 0.14倍 |
| フィルター径 | 77mm | 62mm | 58mm | 58mm |
| 最大径×全長 | 82×106.4mm | 76×106.6mm | 69.4×58mm | 62×69.4mm |
| 重量 | 約540g | 約550g | 約205g | 約210g |
| AF駆動 | STM | STM | STM | STM |
| レンズ内手ブレ補正 | なし | なし | なし | なし |
数字から特に目立つのは、AuroraとSwiftの間にある重量差です。Aurora 15mm F1.6とSwift 20mm F2.4では約335g、Aurora 24mm F1.4とSwift 40mm F2.2では約340gの差があります。レンズを取り付けるカメラが同じであれば、この差は持ち運びや撮影中の重心に直接影響します。最大径とフィルター径の違いを含めた携行性については、レンズの最大径とフィルター径の違いでも詳しく解説しています。
IBC 2026での試作機展示と今回の仕様情報
SIRUIは2026年9月に開催されたIBC 2026で、Auroraシリーズの新しいAFレンズ2本を試作機として展示しています。メーカー自身が新型レンズの存在を紹介したことから、Auroraシリーズの拡充については具体的な開発の進展が確認できます。一方、メーカーの案内では詳細な仕様、価格、販売開始時期については正式発表を待つ段階とされていました。今回出てきた15mm F1.6と24mm F1.4の細かな数値は、展示情報に加えて海外販売店などに掲載された内容を基にしたものです。
Swift 20mm F2.4と40mm F2.2についても、製品画像や仕様情報が伝わっていますが、正式な製品ページで確定した仕様として公開された状況とは区別する必要があります。特に、Swift 20mmでは海外販売店側にF2.2と記載された例がある一方、製品画像などからF2.4と整理されており、発売前の情報には表記の揺れも見られます。レンズを選ぶ際には製品名やF値だけで結論を出さず、最終的な光学性能や実際の操作性も含めて考えることが重要です。単焦点レンズを評価する視点については、神レンズ総合ガイドも参考になります。
Aurora 15mm F1.6と24mm F1.4の仕様と特徴
Auroraの新型2本は、いずれもフルサイズ対応の広角単焦点レンズですが、15mmと24mmでは写る範囲が大きく異なります。15mmは広い風景や星空を大胆に取り込む超広角、24mmは背景を含めながら主題を配置しやすい広角という特徴があります。両方とも明るいレンズであるため、風景撮影だけでなく暗い環境や動画での利用にも期待が集まります。
Aurora AF 15mm F1.6は星景写真を意識した超広角
Aurora AF 15mm F1.6は、焦点距離15mmと開放F1.6を組み合わせたフルサイズ対応の超広角AFレンズとして情報が伝わっています。レンズ構成は12群17枚、絞り羽根は11枚、最短撮影距離は0.30m、最大撮影倍率は0.08倍とされています。重量は約540g、最大径は82mm、全長は106.4mmで、フィルター径は77mmです。超広角でありながら一般的なねじ込み式フィルターの使用を想定した仕様が伝わっている点も注目できます。
15mmという画角は、空を広く入れながら地上の建物や山並みを同時に写す星景写真で使いやすい焦点距離です。F1.6の明るさがあれば、F2.8のレンズよりも短いシャッタースピードや低いISO感度を選べる余地が生まれます。ただし、星景写真では開放F値に加え、画面周辺の星が点として写るかどうかが重要であり、コマ収差や非点収差の実力は実写確認が必要です。星空撮影に必要な画角と明るさの関係については、キヤノンで星空撮影する設定方法で具体的に解説しています。
Aurora AF 24mm F1.4は風景・スナップ・夜景に対応
Aurora AF 24mm F1.4は、11群14枚の光学構成と11枚の絞り羽根を採用する情報が出ています。最短撮影距離は0.26m、最大撮影倍率は0.15倍、フィルター径は62mmで、重量は約550gとされています。15mmより焦点距離が長い一方、開放F値はさらに明るいF1.4となっています。全長は約106.6mmとされており、15mm F1.6と近い長さの鏡筒になる見込みです。
24mmは風景写真だけでなく、街並みの中に人物を配置するスナップや、飲食店、室内、旅行先の記録でも使いやすい焦点距離です。被写体へ近づくと遠近感を強調できるため、背景を広く見せながら人物や小物を主役にする構図を作れます。一方で、人物を画面端に配置して近距離から撮影すると、顔や身体の形が引き伸ばされて見える場合があります。広角レンズの構図と被写体の配置については、広角レンズの撮影テクニックも参考になります。
15mm F1.6と24mm F1.4は撮影距離と構図で選ぶ
15mmと24mmは、どちらも明るい広角レンズですが、同じ場所から撮影した場合に写る範囲が大きく異なります。15mmでは周囲の風景を広く取り込めるため、星空、室内全景、狭い場所での撮影に向いています。24mmでは画面内の要素を整理しやすく、人物や建物の一部を主題に据えながら背景の情報も残せます。両方を単なる広角レンズとして比較すると、実際の用途の違いを見落とすことになります。
開放F値については24mmがF1.4、15mmがF1.6ですが、この差だけを購入判断の中心にする必要はありません。夜景では画角と構図の違いが大きく、星空では画面周辺の光学性能やフレア耐性も仕上がりに影響します。また、24mmは最大撮影倍率0.15倍とされており、15mmの0.08倍より小物を大きく写す用途に向いた数値です。F値と被写界深度、背景のボケの関係は、F値と明るさ・ボケ・シャープネスの関係でも確認できます。
Swift 20mm F2.4と40mm F2.2の仕様と特徴
Swiftの新型2本は、Auroraとは明確に異なる方向性が感じられるレンズです。重量が約200g前後に抑えられていることから、小型のミラーレスカメラと組み合わせた常用レンズとして期待できます。レンズを持ち歩く頻度や撮影する場面を考えると、明るさと重量のバランスは、画質の数値と同じくらい重要な要素になります。
Swift AF 20mm F2.4は約205gの軽量超広角
Swift AF 20mm F2.4は、フルサイズ対応の20mm単焦点レンズでありながら、重量を約205gに抑えたモデルとして仕様情報が伝わっています。最短撮影距離は0.25m、絞り羽根は9枚、最小絞りはF16、フィルター径は58mmとされています。最大径は約69.4mm、全長は約58mmで、今回の4本の中では最も短い鏡筒となる見込みです。レンズ構成と最大撮影倍率については、現時点の情報では詳細が確認できません。
20mmはフルサイズで使用すると十分に広い画角を得られるため、旅行先の風景、室内、街並み、手持ち動画などに向いています。F2.4はAurora 15mm F1.6ほどの明るさはありませんが、日中のスナップや三脚を使用する風景撮影では使いやすい数値です。小型のカメラに装着したままバッグへ収納しやすいことは、撮影機会を増やすという点でも意味があります。焦点距離によって適した写真が変わることについては、写真の種類と撮影ジャンルの特徴でも解説しています。
Swift AF 40mm F2.2は日常のスナップに使いやすい
Swift AF 40mm F2.2は、8群11枚の光学構成と9枚の絞り羽根を備える情報が出ています。最短撮影距離は0.40m、最大撮影倍率は0.14倍、フィルター径は58mmで、重量は約210gです。最大径は約62mm、全長は約69.4mmとされており、20mm F2.4より細く、やや長い形状になります。標準域に近い40mmという焦点距離と軽量な設計の組み合わせは、常用単焦点レンズとして魅力があります。
40mmは35mmよりやや狭く、50mmより広い画角となるため、人物と周囲の風景を自然なバランスで写しやすい焦点距離です。食事、日用品、街角の風景、家族の写真など、日常的な被写体に幅広く対応できます。望遠レンズのように離れた場所から被写体を切り取る用途には向きませんが、自分の足で撮影距離を調整しながら構図を作る楽しさがあります。スナップ撮影での焦点距離と被写体の配置については、写真の撮り方と基本テクニックも参考になります。
Swiftの2本は58mmフィルターを共用できる可能性
Swift 20mm F2.4と40mm F2.2は、いずれも58mmのフィルター径とされています。仕様どおりに製品化されれば、保護フィルター、PLフィルター、NDフィルターなどを2本で共用しやすくなります。特に動画撮影でNDフィルターを利用する場合、焦点距離を交換するたびに異なる口径の製品を用意する必要がないことは実用的です。同じ口径を採用する点は、レンズ本体の軽さに加えて機材全体の負担を減らすことにつながります。
もっとも、同じフィルター径でも、広角レンズではフィルター枠の厚さによるケラレに注意が必要です。20mmは広い画角を持つため、厚い可変NDフィルターや複数枚の重ね付けでは画面周辺に影響が出る可能性があります。また、レンズフードやステップアップリングとの干渉も、実際に使用する製品の寸法によって変わります。フィルターの種類と口径の選び方は、カメラ用レンズフィルター完全ガイドで詳しく紹介しています。
対応マウントと富士フイルムXでの画角
今回の4本では、ソニーE、ニコンZ、Lマウント、富士フイルムXへの対応が伝えられています。レンズ自体はフルサイズをカバーする光学設計とされていますが、装着するカメラのセンサーサイズによって実際に写る範囲は変わります。特に富士フイルムXマウントはAPS-Cセンサーを採用するため、フルサイズ機と同じ焦点距離の感覚で選ばないことが重要です。
ソニーE・ニコンZ・Lマウントでは本来の画角を利用
ソニーE、ニコンZ、Lマウントのフルサイズカメラに装着した場合、各レンズは15mm、24mm、20mm、40mmという本来の画角で使用することになります。15mmと20mmは広い風景を写す超広角、24mmは一般的な広角、40mmは標準域に近い画角です。同じフルサイズでもメーカーや機種によってボディの形状、グリップの大きさ、操作系が異なるため、レンズとの組み合わせによる使いやすさは変わります。特にAuroraのような約550gのレンズでは、装着時の重心も考慮したいところです。
マウント対応の情報が出ていることと、各マウントでAF機能が同じように動作することは別の問題です。カメラ側の被写体認識AFや瞳AFとの連携、連写時の動作、動画AFの追従性については、マウントごとの確認が必要になります。また、ファームウェア更新やレンズ補正情報の提供方法も、発売時に確認したい項目です。焦点距離と画角の基本的な関係については、画角とは?焦点距離と写る範囲の違いで詳しく解説しています。
富士フイルムXでは約1.5倍相当の画角になる
富士フイルムXマウントのカメラはAPS-Cセンサーを採用しているため、フルサイズ対応レンズを装着しても記録される範囲は中央部分になります。35mm判換算では15mmが約22.5mm相当、24mmが約36mm相当、20mmが約30mm相当、40mmが約60mm相当の画角です。焦点距離そのものが変わるわけではありませんが、写る範囲が狭くなるため、用途の印象も変化します。たとえばAurora 24mm F1.4は、Xマウントでは広角スナップというより35mm付近の常用レンズに近い使い方になります。
Swift 40mm F2.2は約60mm相当の画角になるため、フルサイズでの40mmとは異なる使い勝手になります。人物の上半身や小物を適度な距離から写す用途には向きますが、狭い室内で広い範囲を写したい場合には画角が不足することがあります。反対に、Aurora 15mm F1.6は約22.5mm相当となるため、Xマウントでも十分に広角らしい撮影が可能です。富士フイルムの小型ミラーレスとレンズの組み合わせについては、FUJIFILM X-E5完全ガイドも参考になります。
キヤノンRFマウント版は今回の対応情報に含まれていない
現在伝えられている4本の対応マウントには、キヤノンRFマウントが含まれていません。SIRUIというメーカー名だけでキヤノンのEOS Rシリーズでも使えると判断すると、購入時に取り違える可能性があります。ソニーEマウント用やニコンZマウント用の製品を、そのままEOS Rシリーズへ装着することもできません。対応マウントは製品名や焦点距離と並んで、購入前に必ず確認すべき情報です。
また、今回の情報にRFマウントが含まれていないことから、将来的な展開について断定することもできません。メーカーが実際に発売するマウントや販売地域は、正式発表の段階で確定することになります。EOS Rシリーズ用の広角単焦点レンズを探している場合は、現時点で購入可能なRFレンズや対応するサードパーティー製品から比較するのが現実的です。キヤノンのレンズ規格と装着できるカメラについては、Canonレンズ対応表で確認できます。
写真と動画で注目したいAF・操作系・手ブレ補正
新型4本には、STM方式のAF駆動、絞りリング、Fnボタン、AF/MF切り替えスイッチなどの仕様情報が伝えられています。これらは、写真撮影での操作性に加えて、動画撮影での使いやすさにも関係する要素です。ただし、搭載方式が同じでも、AFの速さや静かさ、絞り操作の感触まで同一とは限らないため、実際の性能は製品化後の確認が必要です。
STM駆動のAFは動画での実力にも注目
今回の4本には、いずれもSTMを採用するという情報が出ています。STMはステッピングモーターを利用したAF駆動方式で、写真と動画の両方に用いられています。SIRUIの既存AuroraシリーズでもAF機能が採用されていることから、新型の広角レンズにも同じ方向性の操作性が期待されます。しかし、モーターの方式だけで、動く人物への追従性能やAFの静粛性まで判断することはできません。
動画撮影では、ピントが手前から奥へ移動するときの速度や、被写体を見失った際の動きが映像の印象を左右します。また、カメラ内蔵マイクを使う場合は、AFの駆動音が録音されるかどうかも実用上の重要な点です。スムーズなピント移動ができても、背景と被写体の間で頻繁にピントが行き来するようでは使いにくくなります。動画AFの評価方法については、動画AF性能を最大限に引き出すコツで詳しく解説しています。
絞りリング・Fnボタン・AF/MFスイッチを搭載する情報
4本の仕様情報には、絞りリング、Fnボタン、AF/MF切り替えスイッチが含まれています。絞りリングがあれば、カメラのメニューを開かずにレンズ側でF値を変更できる可能性があります。Fnボタンには、カメラ側の対応状況によって任意の機能を割り当てられることが考えられます。AF/MFスイッチは、被写体や撮影条件に応じてフォーカス方式を切り替える際に便利な装備です。
操作部が揃っていることは、静止画と動画を頻繁に切り替える撮影者にとって利点になります。一方、絞りリングがクリック感をなくして滑らかに操作できるか、Fnボタンにどの機能を割り当てられるかは、今回の情報だけでは確認できません。マウントによってボタンの動作や対応する機能が変わる可能性もあるため、正式な取扱説明書の内容が重要になります。AFとMFの切り替え方や操作上の考え方については、EOS RPのMF切り替えとフォーカス操作も参考になります。
レンズ内手ブレ補正は非搭載とされる
海外から伝えられた仕様では、4本ともレンズ内光学式手ブレ補正は搭載していないとされています。広角単焦点レンズでは、レンズ内補正を省いて小型化や軽量化を優先する設計も見られます。ボディ内手ブレ補正を搭載したカメラであれば、レンズに補正機構がなくても手持ち撮影を支援できる場合があります。実際にどの程度の補正効果が得られるかは、装着するカメラと撮影条件によって変わります。
星空を三脚で撮影する場合は、手ブレ補正よりもレンズの明るさや周辺の光学性能が重要になることがあります。反対に、Swift 20mm F2.4を装着して歩きながら動画を撮る場合は、ボディ内補正や電子手ブレ補正の性能が使いやすさに関係します。電子補正によって画角が狭くなるカメラもあるため、広角レンズ本来の写る範囲をどこまで利用できるか確認したいところです。レンズ内補正とボディ内補正の違いは、手ブレ補正の仕組みと使い分けで解説しています。
発売前に確認したい光学性能・価格・選び方
今回の情報は、4本の基本的な仕様を比較するための材料としては充実しています。しかし、レンズの評価を最終的に決めるのは、焦点距離や重量だけではありません。画面周辺までの解像力、逆光耐性、AFの安定性、価格など、実際の購入判断に必要な情報はまだ残されています。
解像力・周辺減光・逆光耐性は実写で判断したい
Aurora 15mm F1.6や24mm F1.4では、開放F値の小ささが注目されますが、実際に開放から使いやすいかどうかは別の評価項目です。特に15mmの超広角では、画面中央だけでなく四隅の解像力、周辺減光、歪曲収差、点光源の描写が重要になります。建築物では直線がどの程度自然に写るか、星空では周辺の星がどのような形になるかを確認する必要があります。高い解像力を持つレンズでも、用途によって気になる収差の種類は異なります。
Swiftシリーズでも、軽量化と光学性能のバランスが気になるところです。小型レンズだから画質が低いと決めつけることはできず、絞りを変えたときの解像力や逆光性能を実写で比較することが大切です。また、カメラ側のレンズ補正を前提とした設計であれば、補正を有効にした状態と無効にした状態で見え方が変わることもあります。レンズの解像力や色収差を評価する際の基礎知識は、レンズの光学性能とは?で詳しく解説しています。
参考価格はAuroraが約535〜538ドルとの情報
Aurora 15mm F1.6と24mm F1.4については、海外の販売情報としてそれぞれ約535〜538ドルという価格が伝えられています。この金額はメーカーが正式に発表した日本国内の販売価格ではありません。国内価格は為替の状況に加えて、販売店、輸入経路、保証条件などによって変わるため、単純な換算だけで決めることはできません。Swift 20mm F2.4と40mm F2.2の価格については、今回確認できた情報では具体的な金額が明らかになっていません。
購入判断では、同じ焦点距離付近の純正レンズや他社製AFレンズとの価格差が重要になります。Auroraの明るさを選ぶ場合は、重量が増えることに見合う撮影上の利点を考える必要があります。一方、Swiftでは小型軽量という特徴があるため、日常的な使用頻度の高さが購入する理由になりそうです。暗い場所での撮影を重視する場合は、高感度撮影とISO感度・ノイズの関係も確認すると、レンズの明るさをどの程度優先すべきか判断しやすくなります。
4本の中から選ぶなら撮影目的を明確にする
星空や広大な風景をできるだけ広く写したい場合は、Aurora 15mm F1.6が最も用途に合う候補となります。夜景や室内、人物を含むスナップを重視する場合は、Aurora 24mm F1.4の画角と明るさが魅力です。旅行や動画撮影で広角レンズを軽く持ち歩きたい場合はSwift 20mm F2.4、日常の記録や街歩きで自然な画角を求める場合はSwift 40mm F2.2が候補になります。4本はそれぞれ焦点距離が異なるため、開放F値や重量だけで順位を付ける必要はありません。
動画で使う場合は、AFの追従性能、作動音、フォーカスブリージング、絞り操作時の挙動まで確認したいところです。Swiftシリーズは軽いことからジンバルや小型リグとの相性が期待できますが、装着したカメラとの重心や周辺機材との干渉は実機で判断する必要があります。また、4本とも防塵・防滴に関する仕様情報が伝えられているものの、耐候性能の具体的な範囲については正式な説明が必要です。動画用レンズを含めた機材の選び方については、動画性能で差が出るカメラ選びの基準も参考になります。
まとめ
SIRUIの新型フルサイズ対応AFレンズとして情報が出ているのは、Aurora 15mm F1.6、Aurora 24mm F1.4、Swift 20mm F2.4、Swift 40mm F2.2の4本です。Auroraの2本は約540〜550gの大口径広角レンズ、Swiftの2本は約205〜210gの軽量単焦点レンズという違いがあり、撮影スタイルによって選ぶ製品が変わります。対応マウントとしてはソニーE、ニコンZ、Lマウント、富士フイルムXが伝えられており、XマウントではAPS-Cセンサーによる約1.5倍相当の画角になります。
Auroraシリーズについては、2026年9月のIBCでSIRUIが新型レンズ2本の試作機を展示したという具体的な動きがあります。一方、今回比較した細かな光学構成、重量、最短撮影距離、価格などには、海外販売店や関連する情報を基にした発売前の数値が含まれています。特にSwiftシリーズの正式な製品仕様や価格、4本それぞれの発売日については、メーカーの今後の発表が重要になります。
今回の4本で注目したいのは、SIRUIが大口径広角レンズと軽量な常用単焦点レンズを並行して展開しようとしている点です。15mm F1.6と24mm F1.4は明るさを必要とする撮影、20mm F2.4と40mm F2.2は機動力を重視する撮影で、それぞれ異なる魅力を持っています。正式発表では、画質やAF性能だけでなく、国内価格、各マウントでの機能、フォーカスブリージング、耐候性能などにも注目したいところです。


