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EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001の相性|AF制限・画質・互換性

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EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001の相性|AF制限・画質・互換性 カメラ

EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001の相性|AF制限・画質・互換性

EOS R6 Mark IIにSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMと2倍テレコンバーター「TC-2001」を組み合わせると、300-1200mm F10-12.6の超望遠ズームとして撮影できます。野鳥や航空機を遠距離から大きく写せる構成ですが、最も重要なのはAFの制限です。シグマの公式対応表では、150-600mmのSportsとContemporaryの両方について、TC-2001装着時の対応区分がMFとなっています。

EOS R6 Mark IIは開放F22の組み合わせでもAFを利用できる性能を備えたカメラですが、それだけでTC-2001装着時のAF対応が成立するわけではありません。レンズとテレコンバーターの互換性、マウントアダプターを介した通信、実際のピント合わせを分けて考える必要があります。この記事では、EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001の接続方法、AF制限、画質への影響、撮影設定、TC-1401との違いまで詳しく解説します。

  1. EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001は使用できるのか
    1. 対応するSIGMA 150-600mmはDG OS HSMのEFマウント用
    2. EOS R6 Mark IIにはEF-EOS Rマウントアダプターが必要
    3. TC-2001装着後は300-1200mm F10-12.6になる
  2. TC-2001装着時のAF制限を詳しく解説
    1. シグマ公式対応表ではSports・ContemporaryともにMF
    2. EOS R6 Mark IIがF22でAFできてもTC-2001の対応区分は変わらない
    3. TC-1401なら条件付きでAF対応となる
  3. TC-2001を装着すると画質はどう変わるのか
    1. 2倍テレコンバーターでは解像感とコントラストが変化する
    2. F12.6ではISO感度とシャッタースピードへの影響が大きい
    3. 1200mmの光学撮影と600mm画像のトリミングは違う
  4. EOS R6 Mark II+TC-2001の実践的な撮影設定
    1. MF拡大表示とピーキングでピントを合わせる
    2. 1200mmでは三脚とレンズのOSを活用する
    3. 画質を確認するなら600mmと1200mmを同条件で撮り比べる
  5. 野鳥・航空機・スポーツでTC-2001は役立つのか
    1. 枝に止まった野鳥なら1200mmの画角を生かせる
    2. 飛翔する野鳥はテレコンバーターなしの600mmが有利
    3. 月・航空機・スポーツでは撮影対象の動きで判断する
  6. TC-2001以外の超望遠撮影方法と比較する
    1. 150-600mm単体ならAFとF6.3の明るさを維持できる
    2. APS-CクロップとTC-2001では画素数と描写が異なる
    3. AFを重視するならRF200-800mmなどのネイティブレンズも候補
  7. 中古でSIGMA 150-600mmとTC-2001を購入するときの確認点
    1. SportsとContemporary、EFマウント仕様を正確に区別する
    2. レンズのファームウェアとOS・AF動作を確認する
    3. TC-2001はAF目的ではなく1200mmのMF撮影用として選ぶ
  8. まとめ

EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm+TC-2001は使用できるのか

結論からいうと、キヤノンEFマウント用のSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMには、同じEFマウント用のTC-2001を装着できます。EOS R6 Mark IIへ接続するには、キヤノンのマウントアダプターEF-EOS Rを使用します。この構成で重要なのは、物理的に装着できることと、AFを利用できることを別々に確認する点です。

対応するSIGMA 150-600mmはDG OS HSMのEFマウント用

今回の組み合わせで対象となるのは、一眼レフ用として発売されたSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMです。このレンズにはSportsとContemporaryの2種類が存在し、どちらもキヤノンEFマウント用が用意されました。両製品ともフルサイズ対応で、150mmから600mmまでをカバーする超望遠ズームレンズです。

ContemporaryのエディションナンバーはC015で、メーカー公表重量は約1930gです。SportsのエディションナンバーはS014で、重量は約2860gとなっています。Sportsは大型で堅牢な構造を重視し、Contemporaryは超望遠ズームとしての携帯性を重視した製品です。

同じ150-600mmでも、ミラーレス専用の「150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports」は別製品です。DG DN版はLマウントとソニーEマウント向けに設計されており、キヤノンEFマウント用TC-2001との組み合わせには該当しません。今回の構成では、レンズ名に「DG OS HSM」と記載されたEFマウント用を使用します。

150-600mmの焦点距離が活躍する撮影場面は、150-600mmレンズの使い道|野鳥・飛行機・スポーツ・動物を撮る超望遠ズーム活用法で詳しく紹介しています。

EOS R6 Mark IIにはEF-EOS Rマウントアダプターが必要

EOS R6 Mark IIはRFマウントを採用しているため、EFマウント用の150-600mmを直接装着することはできません。キヤノンのマウントアダプターEF-EOS Rを使用することで、EFレンズをRFマウントのカメラへ接続できます。標準タイプのEF-EOS Rには光学レンズが入っておらず、マウント間の距離と電子通信を中継する構造です。

TC-2001を使用する場合、カメラ側から「EOS R6 Mark II→EF-EOS R→SIGMA TC-2001→SIGMA 150-600mm」という順序で接続します。TC-2001はレンズとマウントアダプターの間に入るため、RFマウント用のテレコンバーターを追加する構成とは異なります。シグマは、テレコンバーターを先に対応レンズへ装着してからカメラへ取り付ける方法を案内しています。

マウントアダプターは焦点距離を変えませんが、TC-2001には2倍の光学系が入っています。したがって、600mmレンズが1200mmになるのはTC-2001による効果です。EF-EOS Rを装着したこと自体で焦点距離が長くなるわけではありません。

EFレンズをEOS Rシリーズで使用する基本的な方法は、EOS RでEFレンズを使う方法|マウントアダプター・互換性・デメリットを解説で紹介しています。

TC-2001装着後は300-1200mm F10-12.6になる

TC-2001は焦点距離を2倍にするテレコンバーターです。150-600mmに装着すると300-1200mmとなり、最大焦点距離は1200mmに達します。同時に開放F値も2段暗くなり、150mm側のF5はF10、600mm側のF6.3はF12.6になります。

EOS R6 Mark IIはフルサイズカメラなので、この1200mmは35mmフルサイズにおける実焦点距離です。APS-Cクロップで画角だけを狭くした数値ではありません。遠距離の野鳥や航空機を光学的に大きく写せる点は、TC-2001を使用する最大の特徴です。

項目 150-600mm単体 TC-2001装着時
焦点距離 150-600mm 300-1200mm
広角端の開放F値 F5 F10
望遠端の開放F値 F6.3 F12.6
光量 基準 2段減少
シグマ公式AF対応区分 AF対応レンズ MF
主な撮影対象 野鳥・スポーツ・航空機 静止した野鳥・月・遠景

F12.6という数値はカメラ側の絞り表示ではF13に丸められる場合があります。これはF値の表示刻みによる違いで、光学的な開放F値が変わることを意味しません。焦点距離とF値の関係を理解しておくと、1200mm撮影に必要なシャッタースピードとISO感度を組み立てやすくなります。

600mmを超える焦点距離の特徴は、600mmレンズの使い道 野鳥・月・航空機・風景で生かす超望遠撮影でも解説しています。

TC-2001装着時のAF制限を詳しく解説

この組み合わせで購入判断を左右するのがAFの対応状況です。EOS R6 Mark IIのAF性能は高く、動物検出やサーボAF、広い測距範囲を備えています。しかし、TC-2001と150-600mmの組み合わせについては、シグマがMF対応として案内している事実を先に確認する必要があります。

シグマ公式対応表ではSports・ContemporaryともにMF

シグマの「TELE CONVERTER TC-1401 / TC-2001 対応一覧」では、150-600mm F5-6.3 DG OS HSMのSportsとContemporaryが掲載されています。キヤノンEFマウント用の欄では、TC-2001を装着した場合の対応が両製品とも「MF」です。SportsだけがAF対応になる、Contemporaryだけが制限されるという区別は設けられていません。

MFはマニュアルフォーカスを意味します。撮影者がレンズのフォーカスリングを操作し、被写体へピントを合わせる方法です。動く野鳥を追尾するサーボAFとは異なり、被写体の距離が変化する場合には手動でピントを調整します。

TC-2001を装着することで1200mmまで届きますが、AFを使用した動体撮影の利便性はレンズ単体と同じではありません。特に飛翔する鳥や走る選手では、MFで距離の変化を追い続ける操作が難しくなります。1200mmという焦点距離とMF運用を一組の特徴として考えることが重要です。

エクステンダーによる焦点距離の変化とAF制限の基本は、EFエクステンダーの使い方 対応レンズと1.4倍・2倍テレコンの選び方で詳しく解説しています。

EOS R6 Mark IIがF22でAFできてもTC-2001の対応区分は変わらない

キヤノンはEOS R6 Mark IIについて、エクステンダーを使用して開放F値がF22となる組み合わせでもAFに対応することを案内しています。このため、F12.6のTC-2001でも当然AFが動くと考えたくなります。しかし、カメラが暗いレンズへ対応できる能力と、特定のテレコンバーターを装着した際の通信・駆動の対応状況は別の問題です。

EOS R6 Mark IIのF22対応は、カメラ側のAF性能を示すものです。シグマのTC-2001は、対応する150-600mmとの組み合わせについてMFと明記されています。したがって、この構成をAF対応セットとして購入する判断は、メーカーの公式対応表と一致しません。

EOS R6 Mark IIには、動物優先の被写体検出や瞳検出、サーボAFなどの機能が搭載されています。これらは対応レンズのピント位置をカメラ側から制御することで効果を発揮します。TC-2001装着時のMF運用では、鳥の目を認識できるカメラだからといって、手動ピント合わせがAFへ置き換わるわけではありません。

EOS R6 Mark IIのAF操作や動体撮影機能については、EOS R6 Mark II使いこなし完全ガイド|AF・連写・人物・野鳥・動画の実践テクニックで解説しています。

TC-1401なら条件付きでAF対応となる

SIGMA TC-1401は、焦点距離を1.4倍にするテレコンバーターです。150-600mmへ装着すると210-840mm F7-9となり、TC-2001より焦点距離の増加は小さくなります。その代わり、開放F値が暗くなる量は1段で済みます。

シグマの対応表では、150-600mmのSportsとContemporaryについて、TC-1401は条件付きのAF対応として掲載されています。メーカーはF8でのAFに対応するカメラを条件としており、TC-2001のMF区分とは異なります。EOS R6 Mark IIはF22までのAFに対応する性能を持つため、AFを優先する構成を検討する際にはTC-1401が候補になります。

TC-1401装着時には望遠端が840mm F9になるため、レンズ単体よりAFへ届く光量は減少します。暗い林の中やコントラストの低い被写体では、ピントを合わせる条件が厳しくなります。飛翔する鳥を中心に撮影するなら、テレコンバーターを付けない600mmでのAF運用も重要な選択肢です。

組み合わせ 焦点距離 開放F値 シグマ公式AF対応
150-600mm単体 150-600mm F5-6.3 AF
150-600mm+TC-1401 210-840mm F7-9 条件付きAF
150-600mm+TC-2001 300-1200mm F10-12.6 MF

動く野鳥を撮影する際のサーボAFと被写体検出の基本は、EOS R6 Mark IIの野鳥撮影設定 AFと連写で一瞬を逃さない使い方で詳しく紹介しています。

TC-2001を装着すると画質はどう変わるのか

TC-2001は焦点距離を2倍にする光学アクセサリーですが、レンズ単体の描写をそのまま2倍へ拡大する装置ではありません。追加された光学系によって像を拡大するため、解像感、コントラスト、収差、ピント精度などが撮影結果へ影響します。1200mmの画角を得る利点と、F12.6になる影響を合わせて考えることが重要です。

2倍テレコンバーターでは解像感とコントラストが変化する

テレコンバーターはレンズが形成した像を拡大してセンサーへ投影します。TC-2001を装着すると被写体を大きく写せますが、元レンズの細かな収差やピントのずれも拡大されます。レンズ単体と比較した場合、細部の鮮明さやコントラストが低下しやすい構成です。

150-600mmは、超望遠域まで焦点距離を変更できるズームレンズです。600mm F6.3で撮影した画像にTC-2001を使用すると、1200mm F12.6での描写へ変化します。鳥の羽毛や細かな模様を比較する際には、単純な拡大率だけでなく、実際に記録された細部の情報量を確認する必要があります。

画質を比較する際は、同じ距離、同じ被写体、同じ照明条件で撮影します。600mmの画像をトリミングして1200mm相当の画角へ合わせ、TC-2001で撮影した画像と同じ表示サイズで比べる方法が有効です。画像を拡大表示する倍率をそろえることで、解像感の差を判断しやすくなります。

2倍テレコンバーターによる画質変化の仕組みは、Canon EXTENDER EF2xとは?対応レンズ・F値・AF・画質と中古選びを解説でも説明しています。

F12.6ではISO感度とシャッタースピードへの影響が大きい

TC-2001装着時の望遠端はF12.6です。150-600mm単体のF6.3から2段暗くなるため、同じシャッタースピードで撮影するにはISO感度を4倍にする関係になります。例えば600mm F6.3、1/1000秒、ISO800で適正露出となる場面では、1200mm F12.6、1/1000秒ならISO3200が必要です。

日差しの強い屋外ではF12.6でも撮影できますが、森林内や曇天では光量が不足しやすくなります。鳥の動きを止めるために1/1600秒や1/2000秒を使用すると、さらにISO感度を上げる場面が増えます。高ISO感度で生じるノイズは、特に暗い背景や羽毛の細部で目立ちやすくなります。

EOS R6 Mark IIは約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載し、高感度撮影にも対応しています。ISO3200やISO6400を使用すること自体が撮影の失敗ではありません。1200mmで記録する細部の鮮明さを重視するなら、ISO感度だけでなくピント、被写体ブレ、空気の状態を合わせて確認します。

EOS R6 Mark IIを含むカメラの高感度特性は、キヤノン高感度耐性ランキングTOP10|歴代EOSを常用ISO感度で比較で紹介しています。

1200mmの光学撮影と600mm画像のトリミングは違う

EOS R6 Mark IIの有効画素数は約2420万画素です。600mmで撮影した写真を中央の縦横半分へトリミングすると、画角は1200mm相当に狭くなり、残る画素数は約605万画素になります。元画像の4分の1の面積を使用するため、記録できる画素数も4分の1です。

TC-2001を使用した1200mm撮影では、フルサイズセンサー全体へ被写体を大きく投影できます。記録画像そのものは約2420万画素を利用できるため、同じ画角で比較したときの画素数はトリミング撮影と異なります。これはTC-2001の光学的な利点です。

画素数が4倍残ることと、細部の解像情報が4倍になることは同じではありません。TC-2001の追加光学系、F12.6の明るさ、手ブレ、MFでの合焦精度が実際の解像感を左右します。望遠レンズ単体の画像を適切にトリミングした方が鮮明に見える場面もあるため、同じ条件での比較が重要です。

野鳥撮影で画素数とトリミング耐性を考える際には、野鳥撮影におすすめの高画素機ランキングTOP3も参考になります。

EOS R6 Mark II+TC-2001の実践的な撮影設定

TC-2001を使用する場合、撮影設定の中心となるのはMF、露出、手ブレ対策です。1200mmではわずかな揺れやピントのずれが大きく見えるため、600mm単体とは異なる撮影方法が必要になります。EOS R6 Mark IIが備えるMF拡大表示やピーキングなどの機能を活用し、撮影前に構図を安定させます。

MF拡大表示とピーキングでピントを合わせる

EOS R6 Mark IIはマニュアルフォーカス時の拡大表示とMFピーキングに対応しています。拡大表示では、液晶モニターや電子ビューファインダーに表示された被写体の細部を確認しながらフォーカスリングを回せます。1200mmではピントの合う範囲が狭くなるため、鳥の目や月の縁など、明確な部分を基準に合わせます。

MFピーキングは、ピントが合った部分の輪郭を強調して表示する補助機能です。被写体が小さく、背景との区別がつきにくい場面でも、合焦位置を探す手掛かりになります。細かなピントを確認する際には、ピーキングだけで判断せず、拡大表示で実際の像を確認します。

止まっている鳥を撮影する場合は、まず低倍率で鳥を画面内へ導入します。三脚で構図を安定させた後、拡大表示に切り替え、フォーカスリングを細かく動かしてピントを合わせます。シャッターを切る前に鳥が移動した場合は、ピント位置を再調整します。

EOS R6 Mark IIの操作設定は、EOS R6 Mark IIのおすすめ設定 静止画と動画で迷わない基本と実践で確認できます。

1200mmでは三脚とレンズのOSを活用する

1200mmの画角では、小さなカメラの揺れが画面内で大きく現れます。手持ちで被写体を導入する操作は難しくなるため、三脚や一脚を活用する撮影が基本になります。特に静止した野鳥や月を撮影する際には、機材を安定して支えることが重要です。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMには、レンズ内光学式手ブレ補正OSが搭載されています。一般撮影向けのモード1と、流し撮り向けのモード2を使い分けられます。EOS R6 Mark IIはボディ内手ブレ補正を備えていますが、シグマ製EFレンズとの組み合わせをキヤノン純正RFレンズと同じ協調補正段数で評価することはできません。

三脚使用時には、レンズ側の三脚座で機材を固定します。重い150-600mmをEOS R6 Mark IIのボディ側だけで支えると、マウント付近へ大きな負荷が集中します。SportsとContemporaryのどちらも三脚座を利用できるため、超望遠撮影ではレンズ側を支持する構成が適しています。

三脚や一脚と手ブレ補正の使い分けは、Canonの手ブレ補正を徹底解説|IS・IBIS・協調制御の仕組みと撮影シーン別の使い方でも紹介しています。

画質を確認するなら600mmと1200mmを同条件で撮り比べる

TC-2001の効果を確認するには、600mm単体と1200mmの画像を同じ撮影条件で比較する方法が有効です。最初に600mmで撮影し、その後TC-2001を装着して1200mmで同じ被写体を撮影します。遠くの看板や建物の細部、静止した被写体などを使用すると、解像感の違いを確認しやすくなります。

比較時には三脚を使用し、撮影距離、光の向き、シャッタースピードを可能な範囲でそろえます。1200mm側では開放F値がF12.6となるため、露出をそろえるにはISO感度の調整が必要です。撮影後は600mm画像を1200mm相当へトリミングし、同じ表示サイズで解像感を比較します。

遠距離では、陽炎や大気の揺らぎも画質に影響します。特に晴天の日中、地面や建物が温められた環境では、1200mmで撮影した像の輪郭が揺らぐことがあります。レンズの性能だけを比較したい場合は、空気の状態が安定した時間帯を選ぶと結果を判断しやすくなります。

野鳥撮影における距離と時間の問題については、野鳥撮影における「距離」と「時間」の制約をどう超えるかで詳しく解説しています。

野鳥・航空機・スポーツでTC-2001は役立つのか

TC-2001の適性は、被写体が静止しているか、移動しているかによって大きく変わります。1200mmは遠くの被写体を大きく写す力がありますが、MFとF12.6という条件が伴います。撮影対象ごとに使い方を分けることで、TC-2001を活用する場面が明確になります。

枝に止まった野鳥なら1200mmの画角を生かせる

枝に止まった野鳥や、水辺で休んでいる水鳥などは、TC-2001を活用する対象です。被写体が一定の位置にとどまるため、MFでピントを合わせる時間を確保できます。600mmでは小さく写る鳥でも、1200mmなら画面内で大きく記録できます。

例えば川の対岸にいるカモやサギ、離れた枝に止まる小鳥を撮影する場合、撮影者が近づけない距離を超望遠で補えます。野鳥がこちらへ近づくと警戒して飛び立つ場所でも、距離を保ちながら撮影できます。1200mmでは画角が極端に狭くなるため、最初に600mm付近で鳥を見つけてから撮影位置を決める方法も有効です。

実際の撮影では、鳥が動かなくても枝が風で揺れる場合があります。MFで合わせた後に鳥の位置が変化すると、目のピントが外れることもあります。撮影中は鳥の動きを継続して観察し、必要なタイミングでフォーカスリングを再調整します。

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飛翔する野鳥はテレコンバーターなしの600mmが有利

飛翔する野鳥を撮影する場合は、TC-2001を外した150-600mm単体が有利です。レンズ単体ならAFを利用でき、被写体の距離変化に追従する撮影ができます。EOS R6 Mark IIの動物検出やサーボAFも、対応するレンズ構成で利用することで役立ちます。

飛翔する鳥は移動方向と距離が絶えず変化します。1200mmでは画角が狭いため、わずかにカメラの向きが変わっただけで鳥が画面外へ出やすくなります。600mmでも十分に長い焦点距離なので、最初は300mmから400mm程度で鳥を捉え、必要に応じて望遠側へズームする方法が使いやすくなります。

EOS R6 Mark IIの高速連写は、羽ばたきの形が変化する瞬間を記録するために役立ちます。電子シャッターでは最高約40コマ/秒の撮影に対応していますが、連写速度は使用レンズや設定によって変化します。連写速度を上げることと、AFで鳥を追い続けることを組み合わせることが重要です。

鳥が飛び立つ瞬間の撮影方法は、野鳥撮影でプリキャプチャーは必要か?連写・AF・高画素機の使い分けでも解説しています。

月・航空機・スポーツでは撮影対象の動きで判断する

月の撮影では、TC-2001の1200mmを生かせます。月は十分な明るさがあり、MFでピントを合わせる時間も確保できます。三脚で機材を固定し、拡大表示で月面の模様や縁を確認しながら撮影する方法が適しています。

航空機では、遠くの駐機機や地上を移動する機体など、動きが緩やかな被写体にTC-2001を利用できます。高速で接近する航空機や、離着陸時の瞬間を追い続ける撮影では、AFを使える150-600mm単体の方が操作しやすい構成です。1200mmでは大気の揺らぎも目立つため、距離が長い航空機撮影では空気の状態が画質へ大きく影響します。

スポーツ撮影では、選手が頻繁に移動するためAFの役割が大きくなります。TC-2001を付けたMFの1200mmは、走る選手や不規則に動く被写体を追う用途には適していません。サッカー、野球、陸上競技などでは、150-600mm単体でAFとズームを利用する構成が実用的です。

スポーツ撮影におけるAFとシャッタースピードの考え方は、EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影設定|AF・連写・シャッター速度を競技別に解説にも共通します。

TC-2001以外の超望遠撮影方法と比較する

EOS R6 Mark IIで遠くの野鳥を大きく写す方法は、TC-2001だけではありません。150-600mm単体を使用する方法、TC-1401で840mmへ伸ばす方法、カメラのクロップ機能を利用する方法などがあります。AF性能、画質、記録画素数を比較すると、撮影目的に適した構成を選べます。

150-600mm単体ならAFとF6.3の明るさを維持できる

最も基本的な構成は、テレコンバーターを装着しない150-600mmです。600mm F6.3の焦点距離と明るさを利用でき、AFにも対応します。野鳥の飛翔、スポーツ、動物園など、被写体の距離が変化する撮影で使いやすい構成です。

600mmでも遠くの小鳥を大きく写せるため、TC-2001が必要になる撮影対象は限定できます。十分に近い距離の野鳥であれば、600mm単体で撮影し、必要な範囲だけトリミングする方法もあります。レンズ単体で撮影した画像は、TC-2001による追加光学系の影響を受けません。

EOS R6 Mark IIの約2420万画素を活用すれば、撮影後に構図を調整できます。大幅なトリミングでは残る画素数が減りますが、鳥が適切な大きさで写っているなら構図を整える用途には十分活用できます。まず600mm単体で撮影し、焦点距離が不足する場面を確認してからテレコンバーターを使う方法が合理的です。

超望遠ズームの長所と撮影方法は、100-500mmと150-600mmの違い|野鳥・飛行機ならどちらを選ぶ?でも解説しています。

APS-CクロップとTC-2001では画素数と描写が異なる

EOS R6 Mark IIには約1.6倍相当のAPS-Cクロップ撮影機能が用意されています。600mmレンズを装着してクロップすると、約960mm相当の画角で撮影できます。レンズの焦点距離は600mmのままで、センサー中央部の画像を使用する仕組みです。

クロップ撮影では記録画素数が減り、約2420万画素のフルサイズ画像から約950万画素相当になります。TC-2001の1200mm撮影ではフルサイズの撮像範囲を使用できるため、記録画素数は約2420万画素のままです。その代わり、F12.6の暗さと追加光学系による画質への影響が発生します。

クロップ撮影は、600mm F6.3の明るさを維持しながら画角を狭くできる点が利点です。TC-2001は、光学的に被写体を大きくしてフルサイズセンサーへ投影できる点が利点です。暗い場所で動く野鳥を撮るなら、AFと明るさを確保できる600mm単体やクロップ撮影が使いやすくなります。

EOS Rシリーズのクロップと画素数の関係は、EF-EOS RでEF-Sレンズを使うと画質は落ちる?クロップ・画素数・解像度を徹底解説でも説明しています。

AFを重視するならRF200-800mmなどのネイティブレンズも候補

EOS R6 Mark IIで野鳥撮影を中心に考える場合、RFマウントの超望遠ズームも比較対象になります。キヤノンRF200-800mm F6.3-9 IS USMは、200mmから800mmまでをカバーするRFマウント用レンズです。マウントアダプターを介さずに装着でき、800mmまでAFを利用できます。

RF200-800mmの望遠端はF9なので、TC-2001を装着した150-600mmのF12.6と比べて明るさの面でも有利です。焦点距離は1200mmには届きませんが、野鳥の飛翔や動く被写体を撮影する場合にはAFの使い勝手が重要になります。EOS R6 Mark IIの動物検出AFを中心に撮影するなら、AF対応の超望遠レンズが候補です。

すでにSIGMA 150-600mmを所有している場合は、TC-1401やクロップ撮影で望遠性能を補う方法もあります。新しく超望遠レンズを購入する場合には、レンズ本体、テレコンバーター、マウントアダプターを合わせた費用と重量を比較します。撮影用途に合わせて必要な焦点距離とAF性能を確保することが大切です。

EOS R5とRF100-500mmを使用した実際の野鳥撮影は、EOS R5 × RF100-500mmで撮る北本自然観察公園|野鳥撮影の実践記録でも紹介しています。

中古でSIGMA 150-600mmとTC-2001を購入するときの確認点

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMのSportsとContemporaryは生産完了となっており、中古で探す機会が増えています。TC-2001も、マウント仕様と対応レンズを確認して選ぶ必要があります。中古購入では外観だけでなく、電子通信、ズーム機構、OS、フォーカスリングの動作を確認することが重要です。

SportsとContemporary、EFマウント仕様を正確に区別する

中古のSIGMA 150-600mmにはSportsとContemporaryがあり、型番と重量が異なります。SportsはS014で約2860g、ContemporaryはC015で約1930gです。購入時には製品名とエディションナンバーを確認し、目的のモデルを選びます。

同じ製品名でもキヤノンEFマウント用、ニコンFマウント用、シグマSAマウント用が存在します。EOS R6 Mark IIでEF-EOS Rを使う場合は、キヤノンEFマウント用が必要です。TC-2001も同じキヤノンEFマウント用を選びます。

特に中古品では、商品説明に「キヤノン用」「シグマ用」などと簡略化して記載されている場合があります。レンズとテレコンバーターのマウントが一致していることを確認する必要があります。TC-2001にはマウントごとの仕様があるため、外観が似ているという理由だけで選ばないことが重要です。

キヤノンのマウント規格とレンズ対応の基本は、Canonレンズ対応表|RF・RF-S・EF・EF-S・EF-Mはどのカメラで使える?で解説しています。

レンズのファームウェアとOS・AF動作を確認する

シグマは初代EOS R6について、EF-EOS Rを介した同社製EFマウントレンズの動作確認結果を公表しています。その案内では、2017年以前に発売されたSIGMA GLOBAL VISIONレンズについて、ファームウェアVer.2.00以降への更新が必要とされています。150-600mmのSportsとContemporaryは対象となる世代の製品です。

EOS R6 Mark IIで中古レンズを使用する際にも、ファームウェアの確認は重要です。シグマのUSB DOCKと対応ソフトウェアを利用して、レンズのファームウェアを更新できる製品があります。購入前には、レンズの型番とファームウェアの更新履歴を確認します。

動作確認では、レンズ単体でAFが動くこと、ズーム全域でピント合わせができること、OSが作動することを順番に確認します。続いてTC-2001を装着し、絞り表示、撮影画像、MFの操作、電子通信を確認します。テレコンバーター装着時のMF対応と、レンズ単体でのAF動作は別々に確認する項目です。

EFマウントレンズをEOS Rシリーズで使う際の操作面は、Canon(キヤノン)マウントアダプターのデメリット EF-EOS RでEFレンズを使う注意点でも整理しています。

TC-2001はAF目的ではなく1200mmのMF撮影用として選ぶ

EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mmの組み合わせでTC-2001を購入するなら、主な用途は1200mmでのMF撮影です。静止した野鳥、月、遠くの建造物など、ピント合わせの時間を確保できる被写体に適しています。飛翔する野鳥やスポーツを中心に撮影する場合は、150-600mm単体やTC-1401を優先する構成が使いやすくなります。

中古品では、レンズとTC-2001をセットで販売している場合もあります。セット価格だけで判断せず、レンズ本体の状態、テレコンバーターの光学系、電子接点、マウント仕様を確認します。前後のレンズ面に傷や曇りがないことに加え、装着時にガタつきがないことも重要です。

EOS R6 Mark IIの長所は、高感度性能、動物検出AF、高速連写、ボディ内手ブレ補正などを組み合わせて撮影できる点です。TC-2001ではAF機能を中心とした利点を生かせないため、撮影用途を絞ったアクセサリーとして位置づけるのが適切です。1200mmを必要とする場面が明確なら、MF撮影用の超望遠構成として活用できます。

EOS R6 Mark IIの特徴と撮影用途による選び方は、EOS R6 Mark IIは買ってはいけない?後悔しやすい人と買う価値がある人でも詳しく紹介しています。

まとめ

EOS R6 Mark IIとSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMにTC-2001を組み合わせると、300-1200mm F10-12.6の超望遠ズームとして撮影できます。キヤノンEFマウント用のレンズとTC-2001を使用し、カメラとの間にはマウントアダプターEF-EOS Rを装着します。SportsとContemporaryのどちらもシグマ公式対応表ではTC-2001装着時がMFとなっているため、1200mmでのマニュアルフォーカス撮影を前提とする構成です。

EOS R6 Mark IIはF22の組み合わせでもAFに対応する性能を備えていますが、シグマがMFと案内するTC-2001の対応区分を変更するものではありません。AFを使用した野鳥やスポーツ撮影を重視するなら、150-600mm単体、または条件付きAF対応のTC-1401が候補になります。TC-2001は、動きの少ない野鳥、月、遠景などを1200mmで大きく撮影したい場合に活用できます。

画質面では、焦点距離が2倍になる代わりに開放F値が2段暗くなり、追加光学系によって解像感やコントラストへ影響が生じます。1200mmでの撮影結果は、600mm単体の画像をトリミングした場合と同じ表示サイズで比較すると判断しやすくなります。AFを優先する撮影と超望遠MFを優先する撮影を分け、必要な場面でTC-2001を使うことが、この組み合わせの特徴を生かす方法です。

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