OM SYSTEM PENの神レンズおすすめ12選|単焦点・ズームを用途別に徹底比較
OM SYSTEM PENの神レンズを選ぶなら、最初に注目したいのはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II、25mm F1.8 II、45mm F1.8の3本です。いずれも小型軽量で、PENの携帯性を生かしながら、標準ズームとは異なる明るさや背景ボケを楽しめます。とくに17mm F1.8 IIは、35mm判換算34mm相当の画角と約112gの軽さを備え、街角スナップや旅行で使いやすい一本です。
ズームレンズなら、画質と携帯性のバランスに優れるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROが有力です。さらに、人物撮影では45mm F1.2 PRO、花や昆虫の撮影では60mm F2.8 Macro、野鳥や遠くの被写体には75-300mm F4.8-6.7 IIなど、撮影目的によって選ぶべきレンズが変わります。
OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズマウントを採用しているため、対応するM.ZUIKO DIGITALレンズを幅広く使用できます。約2037万画素のLive MOSセンサーと5軸ボディ内手振れ補正を備え、レンズ内に手振れ補正を持たない小型単焦点レンズでもカメラ側の補正機能を利用できます。
ただし、高価なPROレンズを装着すれば必ず満足できるとは限りません。約393gの小型ボディへ500gを超えるレンズを取り付けると、システム全体の重量や持ち運びやすさが変わります。PENでは、画質だけでなく、ボディとのバランスや普段から持ち歩きたくなる大きさも重要です。
この記事では、OM SYSTEM PENにおすすめの純正神レンズを、単焦点、標準ズーム、ポートレート、マクロ、広角、望遠に分けて紹介します。各レンズの焦点距離、開放F値、重量、描写の特徴、長所と短所、購入時の注意点まで詳しく比較します。
OM SYSTEM PENの神レンズは何を基準に選ぶ?
神レンズとは、メーカーが定めた正式な製品区分ではありません。優れた描写性能を持つレンズだけでなく、小型軽量で使いやすいレンズ、価格に対して性能が高いレンズ、特定の撮影分野で特徴的な表現ができるレンズなども神レンズと呼ばれます。OM SYSTEM PENでは、カメラの特徴と組み合わせたときに、そのレンズの価値が十分に発揮されるかを考える必要があります。
小型軽量のPENではレンズとの重量バランスが重要
OM SYSTEM PENのボディは約393gです。レンズを装着した状態での重量を比較すると、同じカメラでも持ち運びやすさが大きく変わります。
| レンズ | レンズ重量 | PENとの合計目安 |
|---|---|---|
| 17mm F1.8 II | 112g | 505g |
| 25mm F1.8 II | 156g | 549g |
| 45mm F1.8 | 116g | 509g |
| 20mm F1.4 PRO | 247g | 640g |
| 12-45mm F4.0 PRO | 254g | 647g |
| 12-40mm F2.8 PRO II | 382g | 775g |
| 12-100mm F4.0 IS PRO | 561g | 954g |
合計重量はバッテリーとSDカードを含むボディ重量に、公表されているレンズ単体重量を加えた目安です。レンズフード、フィルター、ストラップなどの重量は含みません。
17mm F1.8 IIなら合計約505gとなり、日常的に持ち歩くカメラとして軽量な組み合わせになります。一方、12-100mm F4.0 IS PROでは合計約954gとなり、撮影可能な範囲は大きく広がりますが、携帯性は変わります。
レンズが重い場合は、カメラ前方へ重心が移動します。ボディのグリップ形状によっては、レンズを支える左手の負担が大きくなります。とくに長時間の街歩きでは、重量だけでなく、レンズの長さや最大径も持ちやすさに影響します。
反対に、三脚を使用する風景撮影や、撮影場所へ車で移動する場合には、携帯性よりも焦点距離や光学性能を優先する選び方もあります。神レンズの評価は、撮影方法によって変わるということです。
神レンズの考え方については、神レンズ総合ガイド|メーカー・マウント・価格・用途別に選ぶ名玉でも詳しく解説しています。
マイクロフォーサーズの焦点距離と画角を理解する
OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズ規格のセンサーを搭載しています。35mm判換算の画角を考える場合、レンズに表示されている焦点距離を約2倍した数値が目安です。
例えば17mmレンズは35mm判換算34mm相当、25mmレンズは50mm相当、45mmレンズは90mm相当になります。同じ焦点距離のフルサイズカメラ用レンズと比較した場合、マイクロフォーサーズでは写る範囲が狭くなります。
| 実焦点距離 | 35mm判換算 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| 9mm | 18mm相当 | 超広角風景・建築 |
| 12mm | 24mm相当 | 風景・星空・旅行 |
| 17mm | 34mm相当 | スナップ・日常写真 |
| 20mm | 40mm相当 | スナップ・人物 |
| 25mm | 50mm相当 | 標準撮影・料理・人物 |
| 45mm | 90mm相当 | ポートレート |
| 60mm | 120mm相当 | マクロ・花・昆虫 |
| 150mm | 300mm相当 | 望遠風景・動物 |
| 300mm | 600mm相当 | 野鳥・航空機 |
重要なのは、焦点距離そのものが2倍になるわけではないことです。例えば25mm F1.8は、50mm相当の画角を持ちますが、実際の焦点距離は25mmで、開放F値もF1.8のままです。
背景ボケの大きさを比較する場合には、画角だけでなく、実焦点距離、撮影距離、絞り値、センサーサイズなども関係します。同じ構図と同じF値でフルサイズカメラと比較すると、マイクロフォーサーズの方が被写界深度を深く確保しやすい特徴があります。
そのため、背景を大きくぼかした人物撮影では45mm F1.8や45mm F1.2 PROが候補になり、風景全体を鮮明に撮影したい場合には広角レンズが適しています。
マウント規格やセンサーサイズによる違いについては、マイクロフォーサーズ・Xマウント・Lマウント比較|センサー・レンズ・用途の違いを解説でも紹介しています。
F値・解像力・ボケ・AF性能を撮影目的で比較する
OM SYSTEM PEN用のレンズを選ぶ場合、開放F値が小さいほど万能というわけではありません。F1.2やF1.4の大口径レンズには、暗い場所で速いシャッタースピードを確保しやすいことや、背景を大きくぼかしやすいことなどの利点があります。一方、レンズが大型化し、重量や価格が増える傾向もあります。
街角スナップでは、F1.8程度の明るさと小型軽量設計があれば、十分に幅広い写真表現を楽しめます。風景撮影ではF5.6やF8まで絞る場合も多く、開放F1.2の明るさより、周辺までの解像性能やレンズの携帯性が重要になることがあります。
また、レンズの解像力は中央部と周辺部で異なる場合があります。人物撮影では中央付近の描写と背景ボケを重視することが多い一方、風景や建築では画面周辺まで細部が鮮明に写る性能が重要です。
AF性能についても、レンズ側の駆動機構とカメラ本体のAF制御の組み合わせで結果が変わります。OM SYSTEM PENには121点オールクロス像面位相差AFが搭載されていますが、すべてのレンズで同じAF速度が得られるとは限りません。
レンズ内に手振れ補正がない場合でも、PENの5軸ボディ内手振れ補正を利用できます。しかし、手振れ補正は被写体自身の動きを止めるものではありません。人物や動物が動く場面では、開放F値とシャッタースピードも重要になります。
単焦点とズームの違いやレンズ選びの考え方については、単焦点レンズの魅力と難しさ|ズームとの違い・焦点距離別の選び方・使い方を徹底解説でも詳しく解説しています。
OM SYSTEM PENの神レンズ|小型単焦点おすすめ3選
OM SYSTEM PENと組み合わせる神レンズとして、まず注目したいのが小型単焦点です。ズームレンズのように画角を変更できませんが、開放F値の明るさや小さな外観を生かせます。PENを日常的に持ち歩くなら、焦点距離の異なる単焦点レンズを使い分ける方法があります。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II|スナップ撮影の神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIは、OM SYSTEM PENで街角スナップや旅行を楽しむための有力な神レンズです。焦点距離は17mm、35mm判換算34mm相当で、開放F値はF1.8です。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 焦点距離 | 17mm(34mm相当) |
| 開放F値 | F1.8 |
| レンズ構成 | 6群9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.25m |
| 重量 | 112g |
| 全長 | 37.6mm |
| フィルター径 | 46mm |
| 防塵・防滴 | 対応(IPX1相当) |
最大の魅力は、約112gという軽さと34mm相当の使いやすい画角です。35mm判換算35mm前後の焦点距離は、被写体と周囲の景色を一緒に写す場合に適しています。旅行先の街並み、カフェ、建物、人物と背景の組み合わせなど、幅広い被写体を自然な距離感で撮影できます。
開放F1.8なので、夜の商店街や夕暮れの風景でも標準ズームより光を取り込みやすくなります。PENの5軸ボディ内手振れ補正と組み合わせれば、静止した被写体を手持ちで撮影する際の選択肢が広がります。
また、II型ではIPX1相当の防滴性能と防塵に配慮した設計が採用されています。新型PENの防滴ボディと組み合わせることで、耐候性を備えた小型スナップ撮影システムになります。ただし、防滴性能は無条件の防水性能を意味するものではありません。
注意点は、34mm相当という画角が、すべての被写体に適しているわけではないことです。遠くの野鳥や人物の表情を大きく撮影するには焦点距離が不足します。また、広い建物の内部や狭い室内では、さらに広角のレンズが必要になる場合があります。
一方、撮影者が移動しながら構図を決めるスナップ撮影では、17mmの使い勝手が光ります。小型軽量でPENらしい携帯性を維持でき、最初の単焦点として選びやすい一本です。
34mm相当の画角と近い35mm単焦点の使い方については、35mm単焦点の使い道|スナップから風景まで生かす撮影方法でも詳しく解説しています。
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II|標準画角の万能神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIは、35mm判換算50mm相当の画角を持つ標準単焦点です。人間が注目した部分を切り取るような自然な画角で、人物、料理、花、小物、街角など幅広い撮影に対応できます。
焦点距離は25mm、開放F値はF1.8、重量は約156g、全長は42mmです。17mm F1.8 IIより少し大きくなりますが、OM SYSTEM PENと組み合わせた合計重量は約549gに収まります。
17mmとの違いは、背景に写る範囲が狭くなることです。例えばカフェのテーブルに置いたコーヒーカップを撮影する場合、17mmでは周囲のテーブルや店内の様子まで写りやすくなります。25mmではカップを画面内で大きく扱いやすく、周囲の情報を整理できます。
人物撮影では、顔へ極端に近づかなくても上半身などを切り取りやすくなります。開放F1.8を利用すれば背景ぼけを作りやすく、キットズームとは異なる写真表現を楽しめます。
25mm F1.8 IIにはIPX1相当の防滴性能があり、OM SYSTEM PENの防滴ボディとの組み合わせでも利用できます。また、静粛なMSC機構を採用しており、静止画と動画の両方でAFを利用できます。
注意点は、狭い室内では50mm相当の画角が使いにくい場合があることです。複数の人物を一緒に写す場合や、料理と店内の様子を広く記録したい場合には、後ろへ下がる必要があります。十分な撮影距離を確保できない場所では、17mmの方が便利です。
一方、写真の主役を明確に決めて撮影する場合には25mmが適しています。日常的に使用できる一本を探しており、17mmよりも被写体を大きく切り取りたい場合に有力な選択肢です。
焦点距離を固定して構図を考える撮影方法については、単焦点レンズの魅力と難しさ|ズームとの違い・焦点距離別の選び方・使い方を徹底解説でも紹介しています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO|画質とボケを重視する神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROは、35mm判換算40mm相当の画角と開放F1.4を組み合わせた高性能単焦点です。17mm F1.8 IIと25mm F1.8 IIの中間に位置する焦点距離で、どちらとも異なる画角を持っています。
重量は247g、全長は61.7mmで、PENとの合計重量は約640gです。17mm F1.8 IIより大きく重いレンズですが、PROシリーズの光学性能とF1.4の明るさを備えています。
20mm F1.4 PROの特徴は、画面全体の解像力と柔らかな背景ボケの両立を目指した設計です。スーパーEDレンズやEDレンズなどの特殊レンズを採用し、収差を抑えながら高い描写性能を実現しています。
ボケについては、単純に大きくぼかすことだけを重視した設計ではありません。ピントが合っている部分から背景へ移行する際の自然な描写を重視しているため、人物や花を背景から浮かび上がらせる表現に向いています。
40mm相当の画角は、街角スナップでも扱いやすい焦点距離です。50mm相当の標準レンズより少し広く、34mm相当よりも背景を整理しやすいため、人物と周囲の景色を適度に組み合わせた写真を撮影できます。
また、開放F1.4は、夜景や室内など光量が少ない場所で有利です。被写体が動く場面では、手振れ補正だけに頼らず速いシャッタースピードを確保する必要があるため、明るいレンズの価値が高くなります。
一方、17mm F1.8 IIや25mm F1.8 IIと比較すると、価格と重量が増えます。小型軽量で持ち歩きやすいPENを求めるならF1.8シリーズ、ボケと描写性能を優先するなら20mm F1.4 PROという選び方ができます。
PROレンズを含む高性能レンズの評価基準については、神レンズ総合ガイド|メーカー・マウント・価格・用途別に選ぶ名玉でも詳しく紹介しています。
OM SYSTEM PENにおすすめの標準ズーム神レンズ3選
単焦点レンズは明るさや描写に魅力がありますが、旅行やイベントではレンズ交換を減らしたい場面もあります。標準ズームは複数の焦点距離を一本で利用できるため、撮影できる範囲の広さが利点です。OM SYSTEM PENでは、コンパクトなキットズームから高画質なPROレンズまで選択できます。
14-42mm F3.5-5.6 III|キットレンズでも侮れない軽量ズーム
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIIは、OM SYSTEM PENのレンズキットに採用されている標準ズームです。35mm判換算28-84mm相当の画角を持ち、広角から中望遠までを一本でカバーできます。
重量は約125g、全長は50.5mmで、PENと組み合わせた合計重量は約518gです。標準ズームとして軽量であり、カメラを持ち歩く負担を抑えられます。
新型のIII型では、防塵・防滴設計と深度合成への対応が特徴です。従来の14-42mm F3.5-5.6 II Rとは仕様が異なるため、同じ焦点距離のレンズとして扱わないことが重要です。
特に、防滴ボディを採用した新型PENと組み合わせられる点は実用的です。レンズ交換をせずに街角、風景、人物、料理などを撮影しやすく、最初の一本として必要な焦点距離を広くカバーします。
また、最短撮影距離は広角端で0.13mです。広角側では被写体へ近づいた撮影にも対応し、料理や花、小物などを大きく写すことができます。ただし、マクロ専用レンズと同じ撮影倍率やワーキングディスタンスを持つわけではありません。
弱点は開放F値がF3.5-5.6と比較的暗いことです。室内や夜景で人物を撮影する場合、F1.8単焦点と比べるとISO感度を上げる必要が生じることがあります。背景を大きくぼかす撮影にも限界があります。
ただし、旅行や日常撮影でF5.6やF8まで絞って使用する場合には、大口径単焦点の明るさが必ずしも必要とは限りません。軽量で焦点距離を変更でき、防滴にも対応するIII型は、PENの特徴を生かした実用的な標準ズームです。
新型PENと14-42mm IIIの組み合わせについては、OM SYSTEM PENは何が変わった?EVF・防塵防滴・121点位相差AF・5軸手ぶれ補正を徹底解説でも取り上げています。
12-45mm F4.0 PRO|画質と携帯性のバランスに優れた神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは、35mm判換算24-90mm相当の画角を持つ高性能標準ズームです。開放F値がズーム全域でF4.0に固定されており、広角端から望遠端まで同じ開放F値を利用できます。
重量は254g、全長は70mmです。PENと組み合わせると約647gとなり、PROズームとしては持ち歩きやすい構成です。
14-42mm IIIと比較すると、広角側が28mm相当から24mm相当へ広がります。風景や建築撮影では、この差が重要になる場合があります。狭い室内や大きな建物を撮影する際にも、広い画角が役立ちます。
また、最短撮影距離は広角端0.12m、望遠端0.23mで、最大撮影倍率は0.25倍、35mm判換算では0.5倍相当です。通常の標準ズームとして使用しながら、花や小物を大きく撮影できます。
PROシリーズらしく、光学性能にも重点が置かれています。特殊レンズを組み合わせた設計によって収差を抑え、画面全体で高い解像力を得られるようにしています。風景や建築など、周辺部の描写が重要になる撮影にも向いています。
防塵・防滴性能はIPX1相当で、OM SYSTEM PENの防滴ボディとの組み合わせでも使用できます。旅行や屋外撮影で、レンズ交換の回数を減らしながら幅広い被写体へ対応できることが魅力です。
一方、開放F4.0は大口径単焦点ほど明るくありません。夜の人物撮影や大きな背景ボケを重視する場合には、F1.8単焦点などを組み合わせる選択肢があります。
画質、広角24mm相当、近接撮影、軽量設計を総合的に考えると、12-45mm F4.0 PROはOM SYSTEM PENに適した標準ズーム神レンズの有力候補です。
24mm相当の広角側を使った風景や建築の構図については、広角レンズの撮影テクニック|風景・建築・人物で使える構図と撮り方でも詳しく紹介しています。
12-40mm F2.8 PRO II|明るさと高画質を求める標準ズーム
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIは、35mm判換算24-80mm相当の画角を持つ大口径標準ズームです。ズーム全域で開放F2.8を使用できるため、12-45mm F4.0 PROより1段明るいレンズです。
重量は約382g、全長は84mmで、PENとの合計重量は約775gです。12-45mm F4.0 PROより大きく重くなりますが、暗い場所で撮影する場合や、背景をぼかしたい場合にはF2.8の明るさが役立ちます。
例えば、室内で人物を撮影する場合、同じシャッタースピードを使用するならF4.0よりF2.8の方がISO感度を低く設定できます。逆に同じISO感度なら、より速いシャッタースピードを選択できます。
AFで動く人物を追いながら撮影する場合には、レンズの明るさが重要です。ボディ内手振れ補正は撮影者の手の揺れを抑える機能なので、人物自身の動きによるブレを防ぐにはシャッタースピードを確保する必要があります。
このレンズは望遠端で最大撮影倍率0.3倍、35mm判換算0.6倍相当の近接撮影にも対応します。花やアクセサリーなどを大きく撮影する場合にも便利です。
また、レンズ側の防塵・防滴性能はIP53です。ただし、OM SYSTEM PEN本体の防滴性能はIPX1なので、組み合わせ全体をIP53相当として扱うことはできません。
12-45mm F4.0 PROとの比較では、重量と携帯性を重視するなら12-45mm、開放F2.8の明るさと望遠端の近接性能を重視するなら12-40mm F2.8 PRO IIが候補になります。
標準ズームで撮影できる範囲と単焦点レンズの違いについては、単焦点レンズの魅力と難しさ|ズームとの違い・焦点距離別の選び方・使い方を徹底解説でも解説しています。
OM SYSTEM PENの人物・マクロ撮影におすすめの神レンズ3選
人物や花、昆虫などを撮影する場合には、レンズの焦点距離と開放F値、最大撮影倍率が重要になります。人物撮影では中望遠の画角と背景ボケ、マクロ撮影では近接性能と解像力が重視されます。ここでは、一般的なスナップ用レンズとは異なる特徴を持つ3本を紹介します。
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8|軽くてよくぼけるポートレート神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8は、35mm判換算90mm相当の画角を持つ中望遠単焦点です。開放F1.8でありながら重量は116g、全長は46mmと小型で、OM SYSTEM PENとの合計重量は約509gです。
90mm相当の画角は、人物のバストアップや表情を切り取る撮影に適しています。広角レンズのように人物へ極端に近づく必要がなく、自然な撮影距離を確保しやすいことが特徴です。
また、背景に写る範囲が狭くなるため、余計なものを画面から外しやすくなります。屋外で人物を撮影する場合、背景の木々や建物を整理し、被写体を際立たせる写真を作れます。
F1.8の明るさを利用すれば、人物の背景をぼかした写真も撮影できます。ただし、被写体との距離や背景までの距離によってボケの大きさは変わります。背景を大きくぼかしたい場合には、人物と背景の距離を十分に確保することも重要です。
レンズ内手振れ補正はありませんが、OM SYSTEM PENのボディ内手振れ補正を利用できます。静止している人物や花などを撮影する場合には、手持ち撮影を補助できます。
一方、45mm F1.8は狭い室内や集合写真には向きません。50mm相当の標準レンズと比較すると写る範囲がかなり狭くなるため、撮影距離を確保できない場所では扱いにくくなります。
また、45mm F1.8は防塵・防滴対応のPROレンズではありません。雨天などではカメラ本体が防滴でも、レンズ側の取り扱いに注意が必要です。
それでも、116gの小型ボディに90mm相当の画角とF1.8の明るさを備えた45mm F1.8は、PENで背景ボケを楽しみたい場合の魅力的な神レンズです。
より大きなボケを求める場合の比較対象については、M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROを徹底解説|ボケ・解像力・AF・ポートレート・中古選びまででも詳しく紹介しています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO|人物の描写を極める神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROは、35mm判換算90mm相当の画角と開放F1.2を組み合わせた大口径中望遠単焦点です。45mm F1.8と焦点距離は同じですが、光学設計や描写性能、操作性、重量が大きく異なります。
重量は約410g、全長は84.9mmで、OM SYSTEM PENとの合計重量は約803gです。小型軽量な45mm F1.8の約116gと比較すると、大幅に重くなります。
45mm F1.2 PROの魅力は、ピントが合っている部分の高い解像力と、滑らかに変化する背景ボケです。単にF値が小さいだけでなく、収差を適切に制御することで、背景のボケ方にも配慮した設計が採用されています。
人物撮影では、瞳や髪の毛などを細かく描写しながら、背景を大きくぼかして被写体の存在感を高められます。F1.2の明るさは、光量が少ない室内で人物を撮影する場合にも役立ちます。
また、PROシリーズの防塵・防滴設計やMFクラッチ、L-Fnボタンなど、撮影時の操作性にも重点が置かれています。屋外で人物撮影を行う場合や、マニュアルフォーカスを積極的に利用する場合にも対応できます。
ただし、開放F1.2では被写界深度が浅くなるため、顔の向きや撮影距離によっては片方の瞳にピントが合っていても、もう片方の瞳がぼけることがあります。背景ボケを最大にすることと、人物の顔全体を鮮明に写すことは別の目的です。
また、PEN本体より重いレンズを装着するため、長時間の街角スナップでは携帯性が低下します。人物を中心とした作品撮影なら45mm F1.2 PRO、気軽な日常撮影なら45mm F1.8という使い分けが考えられます。
45mm F1.2 PROの描写、ボケ、AF、中古購入時の注意点については、M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROを徹底解説|ボケ・解像力・AF・ポートレート・中古選びまでで詳しく解説しています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro|花と昆虫の神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroは、35mm判換算120mm相当の画角を持つ中望遠マクロレンズです。最短撮影距離は0.19m、最大撮影倍率は1.0倍で、35mm判換算では2.0倍相当の撮影範囲になります。
重量は185gで、マクロレンズとして比較的小型軽量です。OM SYSTEM PENと組み合わせた合計重量は約578gとなり、花や昆虫を撮影する場合にも持ち歩きやすい構成です。
最大撮影倍率1.0倍とは、被写体を撮像面上に実物と同じ大きさで投影できることを意味します。マイクロフォーサーズの撮像面はフルサイズより小さいため、同じ等倍撮影でも画面いっぱいに写せる被写体の実寸が異なります。
例えば、小さな昆虫の目や花の雄しべ、時計の細かな模様など、通常の標準レンズでは十分に大きく写せない被写体を撮影できます。
また、60mmという焦点距離により、30mmマクロより被写体との距離を取りやすいことも利点です。昆虫など警戒心のある被写体を撮影する場合には、レンズ先端を極端に近づけずに撮影できる方が便利です。
レンズは防塵・防滴設計に対応しており、OM SYSTEM PENの防滴ボディとの組み合わせにも適しています。屋外で花や昆虫を撮影する用途では重要な特徴です。
さらに、新型PENの深度合成に対応しています。マクロ撮影では被写界深度が極端に浅くなりますが、深度合成を利用すれば、ピント位置の異なる複数枚を合成して広い範囲を鮮明に表現できます。
ただし、深度合成は動いている被写体が苦手です。風に揺れる花や移動している昆虫では、撮影中の位置ずれによって合成結果が不自然になる場合があります。
マクロレンズを使ったピントとブレの関係については、マクロレンズで動画撮影する方法|ピント・手ブレ・照明とクローズアップ映像のコツでも詳しく紹介しています。
OM SYSTEM PENの風景・旅行・望遠撮影におすすめの神レンズ3選
風景や旅行、野鳥撮影では、標準レンズだけでは対応しきれない場面があります。広い景色を収めるには超広角、遠くの被写体を大きく写すには望遠レンズが必要です。OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズ規格を採用しているため、軽量な超広角ズームや超望遠ズームも選択できます。
9-18mm F4.0-5.6 II|小型超広角の神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 IIは、35mm判換算18-36mm相当の画角を持つ超広角ズームです。重量は154g、収納時の全長は49.3mmと小型で、OM SYSTEM PENとの合計重量は約547gです。
18mm相当の超広角では、広い風景や大きな建物、狭い室内などを画面へ収めやすくなります。旅行先で歴史的な建築物や街並みを撮影する場合、標準ズームの28mm相当では写しきれない範囲まで取り込めます。
また、風景撮影では、手前の岩や花などを大きく配置し、遠くの山や空へ視線を誘導する構図を作れます。超広角レンズは単に広く写すだけでなく、手前と奥の距離感を強調できることが特徴です。
一方、広く写るほど画面内に余計なものも入りやすくなります。主役を決めずに撮影すると、広いだけで印象の弱い写真になる場合があります。撮影位置や前景の配置が重要です。
9-18mm F4.0-5.6 IIは開放F値がF4.0-5.6なので、暗い室内や星空撮影では明るい単焦点より不利になります。また、防塵・防滴には対応していません。新型PENが防滴ボディであっても、組み合わせ全体の耐候性には注意が必要です。
それでも、約154gで18mm相当から36mm相当まで使えることは大きな魅力です。超広角を常用するわけではないものの、旅行先で必要なときに使いたいという場合にも適しています。
超広角の構図と撮影方法については、広角レンズの撮影テクニック|風景・建築・人物で使える構図と撮り方でも詳しく解説しています。
12-100mm F4.0 IS PRO|旅行でレンズ交換を減らす高倍率神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、35mm判換算24-200mm相当を一本でカバーする高性能ズームです。広角24mm相当から望遠200mm相当まで使用でき、開放F値は全域でF4.0です。
旅行でレンズ交換を減らしたい場合には、この焦点距離の広さが魅力になります。広い風景を撮影したあとに、遠くの建物や人物へズームすることができ、レンズを交換する必要がありません。
また、PROシリーズの光学設計によって、高倍率ズームでありながら高い解像性能を得られるようにしています。ズーム全域での描写を重視したレンズであり、一般的な便利ズームとは異なる位置づけです。
重量は561g、全長は116.5mmです。PEN本体より重いレンズなので、組み合わせた重量は約954gになります。旅行中に長時間持ち歩く場合には、この重さを考える必要があります。
12-100mm F4.0 IS PROにはレンズ内手振れ補正機構が搭載されています。ただし、メーカーが公表する5軸シンクロ手振れ補正の数値は対応ボディとの組み合わせによるものです。OM SYSTEM PENで同じ最大補正段数が得られるとは限りません。
レンズ内手振れ補正とボディ内手振れ補正の協調動作については、機種ごとの対応条件を確認する必要があります。単純にレンズ側の補正段数とボディ側の補正段数を足し算することはできません。
一方、最短撮影距離は広角端0.15m、望遠端0.45mで、比較的近い被写体にも対応できます。広角風景から望遠での切り取り、小物の近接撮影まで一本で撮影したい場合には便利です。
望遠側を使った風景の切り取り方については、135mm単焦点で風景を撮る|圧縮効果・構図・ボケを生かす撮影方法でも詳しく紹介しています。
75-300mm F4.8-6.7 II|野鳥や航空機を狙う超望遠神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは、35mm判換算150-600mm相当の画角を持つ超望遠ズームです。遠くにいる野鳥、航空機、鉄道、野生動物などを大きく写せることが特徴です。
重量は約423g、全長は116.5mmです。600mm相当の超望遠まで対応しながら比較的軽量であり、OM SYSTEM PENとの合計重量は約816gです。
野鳥撮影では、撮影者が被写体へ自由に近づけないことが多くあります。例えば池にいる水鳥や木の上に止まっている小鳥を撮影する場合、600mm相当の望遠域が役立ちます。
航空機撮影でも、遠くを飛んでいる機体を大きく写したり、離着陸する航空機の一部分を切り取ったりできます。焦点距離を変えられるため、被写体が近づいてきた場合に画角を広げることもできます。
ただし、望遠端の開放F値はF6.7と暗めです。曇天や夕暮れではシャッタースピードを確保するためにISO感度を上げる必要がある場合があります。また、レンズ内手振れ補正は搭載していません。
OM SYSTEM PENのボディ内手振れ補正を利用できますが、動く野鳥の羽や航空機の動きによるブレを止めるには、十分なシャッタースピードが必要です。
また、600mm相当の画角は非常に狭いため、動く被写体をファインダー内へ捉え続けることが難しくなる場合があります。最初は75mm側で被写体を見つけ、徐々に望遠側へズームする方法もあります。
75-300mm F4.8-6.7 IIは、開放F値の明るさや防塵・防滴性能を優先する高級超望遠レンズとは性格が異なります。軽量な装備で600mm相当の超望遠を楽しみたい場合に、有力な候補となります。
超望遠撮影における焦点距離と構図の考え方については、500mmレンズの使い道|野鳥・航空機・スポーツ・風景で生かす超望遠撮影でも詳しく解説しています。
OM SYSTEM PENで神レンズを選ぶときの注意点
OM SYSTEM PENに対応するレンズは数多くありますが、すべてのレンズが同じ機能を使用できるわけではありません。防滴性能、手振れ補正、深度合成、レンズ内の操作機構、動画AFなどには組み合わせによる違いがあります。また、中古レンズでは製品の状態にも注意が必要です。
防塵・防滴対応レンズを選んでもボディ側の性能を超えない
OM SYSTEM PENはIPX1相当の防滴性能を備えています。しかし、防滴性能を生かすには、レンズ側も対応している必要があります。
例えば、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIや25mm F1.8 II、14-42mm F3.5-5.6 III、12-45mm F4.0 PROなどは防滴に対応しています。新型PENと組み合わせることで、屋外撮影でも耐候性を生かしたシステムになります。
一方、45mm F1.8や9-18mm F4.0-5.6 IIなど、防滴に対応していないレンズもあります。これらを装着した場合、カメラ本体の防滴性能があっても、レンズ側からの水の侵入に注意する必要があります。
また、12-40mm F2.8 PRO IIや12-100mm F4.0 IS PROなど、レンズ側にIP53相当の防塵・防滴性能を持つ製品もあります。しかし、PEN本体がIP53になるわけではありません。組み合わせ全体として利用できる耐候性能は、レンズとボディの両方を考える必要があります。
さらに、防滴性能は完全防水を意味しません。強い雨や水しぶき、海水、長時間の水濡れなどに無条件で耐えられるものではありません。レンズ交換中にマウント内部へ水やほこりが入る可能性もあります。
レンズを選ぶ際には、光学性能や重量だけでなく、実際に撮影する環境も考慮することが重要です。雨天や湿度の高い場所で使用する機会が多い場合には、防滴対応レンズの価値が高くなります。
マイクロフォーサーズのレンズ構成とシステム全体の特徴については、マイクロフォーサーズ・Xマウント・Lマウント比較|センサー・レンズ・用途の違いを解説でも詳しく紹介しています。
レンズの手振れ補正とPENのボディ内手振れ補正を区別する
OM SYSTEM PENには5軸ボディ内手振れ補正が搭載されています。メーカー公表の補正効果は中央5.5段、周辺4.5段で、指定されたレンズと測定条件による数値です。
ボディ内手振れ補正の利点は、レンズ側に手振れ補正機構がなくても補正できることです。例えば17mm F1.8 II、25mm F1.8 II、45mm F1.8などはレンズ内手振れ補正を持ちませんが、PEN側の補正を利用できます。
一方、12-100mm F4.0 IS PROのようにレンズ内手振れ補正を搭載する製品もあります。この場合には、レンズとボディの協調制御が可能か、どのような補正動作になるかを確認する必要があります。
メーカーが別のOM SYSTEMカメラとの組み合わせで公表している最大補正段数を、そのままPENに当てはめることはできません。
また、手振れ補正は静止した被写体を遅いシャッタースピードで撮影する場合に役立ちますが、動く人物や動物を止める機能ではありません。例えば夜の街角で静止した建物を撮影する場合には遅いシャッタースピードを利用できる可能性がありますが、歩いている人物を鮮明に写すには速いシャッタースピードが必要です。
マクロ撮影でも、撮影者の前後方向の移動や被写体の揺れは、一般的な角度ブレとは異なる問題になります。手振れ補正だけに頼らず、撮影距離や構え方、AF、シャッタースピードなどを組み合わせることが重要です。
OM SYSTEM PENのボディ内手振れ補正を含む基本性能については、OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリットでも詳しく解説しています。
中古レンズは光学系・AF・絞り・外観を確認する
OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズ規格を採用しているため、従来のOLYMPUSやOM SYSTEMの対応レンズを利用できます。すでに販売が終了したレンズも中古市場で入手できる場合があり、予算に応じて選択肢を広げられます。
中古レンズを購入する際には、価格だけでなく状態を確認する必要があります。レンズ内部にカビや大きな傷、強い曇りなどがある場合、逆光性能やコントラストに影響することがあります。
また、AFの動作や絞りの制御に問題がないかも重要です。電子接点を持つレンズでは、カメラ本体との通信が必要です。装着できてもAFや絞りが正常に動作しない場合があります。
ズームレンズでは、ズームリングの動きや鏡筒のがたつきも確認したいところです。沈胴式レンズでは収納機構の動作、電動ズームでは電源ON時の伸縮動作なども重要です。
単焦点レンズでも、フォーカスリングの動き、鏡筒の傷、マウント部の状態などを確認する必要があります。防滴対応レンズの場合、外観がきれいでも経年劣化によって新品時と同じ防滴性能が維持されているとは限りません。
また、焦点距離が同じでも、旧型と新型では仕様が異なる場合があります。例えば17mm F1.8と17mm F1.8 IIでは、防滴対応などの違いがあります。14-42mmでも、III型、EZ、II Rなど複数の製品が存在するため、型番を正確に確認する必要があります。
中古品を選ぶ場合には、保証の有無、販売店の返品条件、付属するレンズフードやキャップの有無なども比較対象になります。価格が低い製品でも、修理や交換が必要になれば結果的な費用が増える場合があります。
高価なレンズと中古の名玉を比較する考え方については、神レンズ総合ガイド|メーカー・マウント・価格・用途別に選ぶ名玉でも紹介しています。
OM SYSTEM PENの撮影目的別おすすめ神レンズ
ここまで紹介したレンズを、撮影目的別に整理します。神レンズは一つに決まるものではありません。PENの小型軽量ボディを生かす場合と、画質や望遠性能を優先する場合では選択が変わります。
スナップ・旅行なら17mm F1.8 IIと12-45mm F4.0 PRO
街角スナップを中心に撮影する場合には、17mm F1.8 IIが有力です。約112gの軽さと34mm相当の画角によって、PENを普段から持ち歩く使い方に向いています。
一方、旅行先でさまざまな被写体を撮影する場合には、12-45mm F4.0 PROが便利です。24-90mm相当の画角を一本でカバーし、風景から人物、小物の近接撮影まで対応できます。
17mm F1.8 IIは撮影者が歩いて構図を決める楽しさがあり、12-45mm F4.0 PROは撮影位置を大きく変えられない場所でも画角を調整できます。どちらが使いやすいかは、撮影方法によって異なります。
また、初めてPENを購入する場合には、14-42mm F3.5-5.6 IIIのレンズキットも有力です。125gの軽さと28-84mm相当の画角を備えており、最初に自分が使いやすい焦点距離を把握する用途にも向いています。
スナップ撮影で35mm前後の画角を使いこなす方法については、35mm単焦点で風景を撮る方法|構図・設定・24mm・50mmとの違いでも紹介しています。
人物・花・昆虫なら45mm F1.8と60mm F2.8 Macro
人物撮影を中心にする場合には、45mm F1.8がおすすめです。90mm相当の画角とF1.8の明るさを備えながら約116gと軽量で、背景をぼかした写真を楽しめます。
さらに大きなボケや高い解像力を求める場合には、45mm F1.2 PROが候補になります。ただし、重量は410gと大きく増えるため、PENの携帯性とのバランスを考える必要があります。
花や昆虫を中心に撮影する場合には、60mm F2.8 Macroが有力です。120mm相当の画角と等倍撮影に対応し、被写体の細部を大きく写せます。深度合成にも対応しているため、静止した小さな被写体を広いピント範囲で撮影できます。
一方、小さなアクセサリーや机の上の小物などを近距離から撮影する場合には、M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroも選択肢になります。重量は128gで、最大撮影倍率は1.25倍です。35mm判換算では2.5倍相当の撮影範囲になります。
ただし、30mmマクロは60mmマクロより被写体へ近づいて撮影する必要があるため、昆虫や照明を必要とする商品撮影では使い勝手が異なります。何を撮影するのかによって、マクロレンズの焦点距離を選ぶことが重要です。
被写界深度とピント合わせの関係については、マクロレンズで動画撮影する方法|ピント・手ブレ・照明とクローズアップ映像のコツでも解説しています。
野鳥・航空機なら75-300mm、広角風景なら9-18mm
野鳥や航空機など、遠くの被写体を撮影する場合には75-300mm F4.8-6.7 IIが候補になります。35mm判換算600mm相当まで使えるため、標準ズームでは小さくしか写らない被写体を大きく撮影できます。
ただし、開放F値がF4.8-6.7なので、暗い場所ではISO感度とシャッタースピードの調整が重要です。小型軽量で超望遠を楽しむという用途に向いています。
望遠性能に加えて描写性能や防塵・防滴を重視する場合には、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROも候補になります。80-300mm相当の画角、全域F4.0、約382gの重量を備えています。75-300mmほど望遠側は長くありませんが、PROシリーズの光学性能や耐候性が特徴です。
広い風景や建築物を撮影する場合には、9-18mm F4.0-5.6 IIが便利です。18-36mm相当の画角を154gの小型ズームで利用できます。
星空撮影などで開放F値の明るさを優先したい場合には、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0も候補です。35mm判換算24mm相当、F2.0、重量約130gで、超広角ズームより明るいレンズです。
ただし、星空撮影では焦点距離だけでなく、撮影場所の明るさ、露光時間、星の移動、ピント合わせなども重要です。広角レンズなら必ず星空が鮮明に写るというわけではありません。
望遠レンズを使った野鳥や航空機の撮影方法については、500mmレンズの使い道|野鳥・航空機・スポーツ・風景で生かす超望遠撮影でも紹介しています。
まとめ
OM SYSTEM PENの神レンズを選ぶなら、最初に小型軽量な単焦点レンズと高性能標準ズームを比較したいところです。PENの携帯性を重視する場合には、17mm F1.8 II、25mm F1.8 II、45mm F1.8などが有力です。いずれも比較的軽量で、標準ズームとは異なる明るさや背景ボケを楽しめます。
なかでも17mm F1.8 IIは、35mm判換算34mm相当の画角、F1.8の明るさ、112gの軽さを備えています。街角スナップや旅行、日常撮影を中心にする場合、PENらしい小型軽量システムを構築しやすい一本です。
標準ズームでは、12-45mm F4.0 PROが画質と携帯性のバランスに優れています。35mm判換算24-90mm相当の画角、約254gの重量、近接撮影性能、防塵・防滴への対応などを備え、幅広い被写体へ一本で対応できます。
暗い場所での撮影や大きな背景ボケを求める場合には、20mm F1.4 PRO、45mm F1.2 PRO、12-40mm F2.8 PRO IIなどが候補になります。小型軽量なレンズより大きく重くなりますが、開放F値の明るさや描写性能を重視する撮影に向いています。
花や昆虫の撮影では60mm F2.8 Macro、広角風景では9-18mm F4.0-5.6 II、野鳥や航空機では75-300mm F4.8-6.7 IIなど、撮影目的に適したレンズを選ぶことが重要です。旅行でレンズ交換を減らしたい場合には、24-200mm相当の12-100mm F4.0 IS PROも選択肢になります。
ただし、レンズの重量が増えるとOM SYSTEM PENの携帯性にも影響します。また、レンズによって防塵・防滴性能、手振れ補正、深度合成への対応などが異なります。購入時には焦点距離や開放F値だけでなく、機能面の互換性も確認する必要があります。
OM SYSTEM PENは約393gの小型軽量ボディに5軸ボディ内手振れ補正を備え、マイクロフォーサーズ用の多彩な交換レンズを利用できるカメラです。神レンズは価格やスペックだけで決まるものではありません。撮影したい被写体に必要な画角と性能を備え、普段から使い続けられる一本を選ぶことが、PENの魅力を生かすレンズ選びにつながります。



