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OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリット

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OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリット ミラーレス

OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリット

OM SYSTEM PENは、1959年に誕生したOLYMPUS PENの思想を受け継ぐ、マイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式ミラーレスカメラです。2026年9月9日に発表され、10月30日の発売が予定されています。製品名は従来の「PEN E-P7」などとは異なり、シンプルに「PEN」。クラシカルなレンジファインダー風の外観と、日常的に持ち歩ける小型軽量ボディを特徴としています。

新型PENは、見た目の美しさだけを追求したカメラではありません。約2037万画素の4/3型Live MOSセンサー、約236万ドットの電子ビューファインダー、121点オールクロス像面位相差AF、人物・犬・猫に対応するAI被写体認識AF、中央5.5段の5軸ボディ内手振れ補正を搭載しています。さらにPENシリーズとして初めて防滴性能を備え、ライブND、手持ちハイレゾショット、深度合成、プロキャプチャーなどの撮影機能も利用できます。

一方、マイクロフォーサーズの約2037万画素センサーを採用しているため、高感度ノイズや大きな背景ボケではフルサイズ機と異なる特性があります。最高約30コマ/秒の連写ではAFと露出が固定され、動画も4K30pまでです。また、SDカードはUHS-I対応であり、新型だからすべての性能が上位機種と同等というわけではありません。

この記事では、OM SYSTEM PENの特徴、デザイン、画質、AF、手ブレ補正、操作性、撮影機能、動画、おすすめレンズ、従来機との違いまで総合的に紹介します。メリットだけでなく、購入前に把握しておきたいデメリットも詳しく解説します。発売前のため、画質やAFの評価については公式仕様から分かる特徴と実写で確認する必要がある項目を区別しています。

  1. OM SYSTEM PENとは?新型PENの特徴と基本性能
    1. 1959年から続くPENの思想とレンジファインダー風デザイン
    2. 約2037万画素・121点AF・EVFを備える主なスペック
    3. 約393gの小型ボディとマイクロフォーサーズの携帯性
  2. OM SYSTEM PENの画質|約2037万画素センサーの実力
    1. 4/3型Live MOSセンサーと解像力の特徴
    2. 高感度ノイズとフルサイズとの画質差
    3. カラープロファイルとモノクロ表現で写真の雰囲気を変える
  3. OM SYSTEM PENのAF・連写・プロキャプチャー性能
    1. 121点像面位相差AFと人物・犬・猫の被写体認識
    2. 最高約30コマ/秒の電子シャッターと動体撮影の限界
    3. プロキャプチャーでシャッターを押す前の瞬間を残す
  4. 5軸手ブレ補正とコンピュテーショナルフォトグラフィ
    1. 中央5.5段のボディ内手振れ補正で夜景やスナップを撮る
    2. 手持ちハイレゾショットとライブNDの実用性
    3. 深度合成・ライブコンポジット・星空AFで撮影の幅が広がる
  5. OM SYSTEM PENが得意な撮影|スナップ・人物・旅行・マクロ
    1. 街歩きや旅行では小型ボディと電子ビューファインダーが役立つ
    2. 人物・犬・猫を撮るならAI被写体認識と単焦点レンズ
    3. 花・昆虫・風景・夜景でも専用機能を生かせる
  6. OM SYSTEM PENの動画性能と操作性
    1. C4K24p・4K30p・S&Qで多彩な動画を撮影できる
    2. EVF・可動式タッチ液晶・操作ボタンの使い勝手
    3. IPX1の防滴性能とバッテリー・記録メディアの注意点
  7. OM SYSTEM PENにおすすめの交換レンズ
    1. 14-42mm F3.5-5.6 IIIは旅行と日常撮影の標準ズーム
    2. 17mm F1.8・25mm F1.8・45mm F1.8で単焦点撮影を楽しむ
    3. マクロ・望遠レンズを組み合わせれば撮影範囲が広がる
  8. OM SYSTEM PENと旧型PEN・OMシリーズの違い
    1. PEN E-P7からEVF・位相差AF・防滴性能が進化
    2. OM-5 Mark II・OM-3との比較ではデザインと用途が異なる
    3. OM SYSTEM PENのメリット・デメリットと購入時の注意点
  9. まとめ

OM SYSTEM PENとは?新型PENの特徴と基本性能

1959年から続くPENの思想とレンジファインダー風デザイン

OM SYSTEM PENの魅力を語るうえで欠かせないのが、長く受け継がれてきたPENシリーズのデザインです。初代OLYMPUS PENは1959年に登場し、日常的に持ち歩ける小型カメラとして親しまれました。その後、2009年のOLYMPUS PEN E-P1でデジタルのレンズ交換式PENが登場し、PEN-FやE-Pシリーズへと発展してきました。

新しいOM SYSTEM PENも、中央のファインダー部分が大きく突き出した一眼レフスタイルを採用していません。上面を比較的フラットにまとめ、直線的なボディに適度な曲面を組み合わせたレンジファインダー風の外観です。シルバーとブラックの2色が用意され、同じボディでも色の違いによって印象が変わります。シルバーは昔のフィルムカメラを思わせる雰囲気があり、ブラックは落ち着いた精悍な印象を持っています。

外観は撮影性能を示すスペック表に現れにくい部分ですが、カメラを持ち歩く動機に関係します。撮影する予定がなくてもバッグへ入れて出かけたくなる、机の上に置いて眺めたくなる、気に入った単焦点レンズを組み合わせたくなるといった魅力です。特にPENのようなクラシカルなカメラでは、ボディとレンズを組み合わせた姿も購入理由の一つになります。

カメラの形状や質感が持つ魅力については、カメラデザインの美学|造形・操作性・質感が生み出す魅力でも詳しく取り上げています。

約2037万画素・121点AF・EVFを備える主なスペック

OM SYSTEM PENは小型カメラですが、撮影に必要な主要機能を幅広く備えています。特にPEN E-P7から変化したのが、電子ビューファインダーの内蔵、像面位相差AFの採用、防滴性能、コンピュテーショナルフォトグラフィの充実です。

項目 OM SYSTEM PENの仕様
発表日 2026年9月9日
発売日 2026年10月30日予定
レンズマウント マイクロフォーサーズ
撮像センサー 4/3型Live MOS
有効画素数 約2037万画素
画像処理エンジン TruePic IX
AF 121点オールクロス像面位相差AF+コントラストAF
被写体認識 人物・犬・猫
ファインダー 約236万ドットOLED
背面モニター 3.0型約104万ドット・2軸可動式タッチ液晶
ボディ内手振れ補正 5軸・中央5.5段、周辺4.5段
最高連写速度 約30コマ/秒・電子シャッター使用時
メカシャッター 最高1/4000秒
電子シャッター 最高1/32000秒
防滴性能 IPX1・対応レンズとの組み合わせ
動画 C4K24p・4K30p・FHD60p
記録媒体 SD・SDHC・SDXC、UHS-I対応
サイズ 約125.8×74.5×43.3mm
重量 約393g・電池とカードを含む
カラー シルバー・ブラック

約2037万画素という数字だけを見れば、旧モデルから画素数が大幅に増加したわけではありません。新型PENの変化は、ファインダーやAF、防滴、撮影機能を追加し、小型ボディで対応できる撮影の幅を広げたことにあります。

個々の新機能と従来機との違いについては、OM SYSTEM PENは何が変わった?EVF・防塵防滴・121点AF・5軸手ぶれ補正を徹底解説で確認できます。

約393gの小型ボディとマイクロフォーサーズの携帯性

OM SYSTEM PENの重量は約393gです。これはバッテリーとメモリーカードを含む数値で、ボディのみでは約344gとなります。フルサイズミラーレスより小さな4/3型センサーを採用することで、ボディだけでなく交換レンズも小型にまとめやすいことがマイクロフォーサーズの特徴です。

例えば新しいM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIIは約125gなので、PENとの組み合わせでは約518gです。35mm判換算28~84mm相当の画角をカバーしながら、日常の持ち歩きや旅行で使いやすい重量に収まります。フルサイズ機に大きな標準ズームを装着した組み合わせと比較すると、システム全体を軽くできることが分かります。

また、17mm F1.8や25mm F1.8などの単焦点レンズを組み合わせると、ズームとは異なるコンパクトな撮影スタイルになります。クラシカルなボディに小さな単焦点を装着する構成は、PENのデザインとの相性もよく、写真を撮る行為そのものを楽しめる組み合わせです。

ただし、マイクロフォーサーズでも大口径望遠ズームや超望遠レンズは大きくなります。すべてのレンズが小さいわけではないため、持ち歩きやすさは実際に使うレンズとの組み合わせで考える必要があります。マウントとセンサーサイズの違いについては、マイクロフォーサーズ・Xマウント・Lマウント比較|センサー・レンズ・用途の違いで詳しく解説しています。

OM SYSTEM PENの画質|約2037万画素センサーの実力

4/3型Live MOSセンサーと解像力の特徴

OM SYSTEM PENは約2037万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載しています。RAWの記録画素数は5184×3888ピクセルで、アスペクト比は4:3です。一般的な写真の鑑賞、ブログ掲載、SNS、家庭用プリントなどでは十分な画素数があり、撮影した画像の一部を切り取るトリミングにも対応できます。

ただし、約4500万画素や約6000万画素のフルサイズ高画素機と比べると、極端なトリミングを行ったときに残せる画素数は少なくなります。例えば野鳥や月を小さく撮影して中心部分だけを大きく切り取る用途では、画素数の差が影響します。一方、通常のスナップや旅行写真では、解像力だけを優先する必要性は小さくなります。

写真の画質はセンサーの画素数だけで決まりません。レンズの解像力、ピント精度、シャッタースピード、絞り、ノイズ処理、RAW現像なども関係します。約2037万画素のセンサーでも、適切なレンズを使い、正確に撮影すれば、細かな模様や質感を記録できます。反対に高画素機でも、手ブレやピントのずれがあれば十分な解像感は得られません。

画素数と画質を構成する要素については、写真の画質とは?解像力・階調・色再現・ノイズを決める要素で詳しく解説しています。

高感度ノイズとフルサイズとの画質差

マイクロフォーサーズの画質を考える際、フルサイズとの高感度性能の違いは重要です。PENの撮像面は約17.4×13.0mmで、フルサイズセンサーの36×24mmより小さくなっています。同じ構図とシャッタースピードで撮影する場合、センサー全体で受け取れる光量や被写界深度の条件が変わるため、暗所撮影では違いが現れます。

OM SYSTEM PENの標準ISO感度はISO200~25600で、拡張設定ではISO64相当やISO100相当も選べます。ただし、ISO25600まで設定できることと、その感度で細部や階調を十分に保てることは同じではありません。高感度画質を判断するには、ノイズの量だけでなく、色の再現、暗部の階調、細部の残り方も確認する必要があります。

特に暗い室内で動く子どもやペットを撮る場合、手ブレ補正だけで対処することはできません。シャッタースピードを速くして被写体ブレを防ぎ、そのために必要なISO感度を使用します。一方、静止した建物や夜景なら、手ブレ補正でシャッタースピードを下げ、ISO感度を抑える方法があります。

発売前のため、PENの高感度ノイズが特定のフルサイズ機よりどの程度多いかを実測値で評価することはできません。暗所撮影でのISO感度の選び方は、高感度撮影とは?ISO感度とノイズの関係、暗所で失敗しない設定とコツでも詳しく解説しています。

カラープロファイルとモノクロ表現で写真の雰囲気を変える

OM SYSTEM PENは、撮影した画像の色や階調を調整するカラープロファイルコントロール、モノクロプロファイルコントロールに対応しています。カラーでは12色それぞれの彩度を調整でき、モノクロではカラーフィルター効果、粒状フィルム効果、調色などを組み合わせられます。さらにポップアート、ヴィンテージ、ラフモノクロームなど、多彩なアートフィルターも利用できます。

こうした機能は、撮影した写真をパソコンで現像する前に、カメラ内で好みの仕上がりを作るためのものです。例えば街角の古い建物をモノクロで撮る場合、単に彩度をゼロにするだけでなく、明暗のコントラストや粒状感を調整することで、フィルム写真を思わせる表現に近づけられます。

カラー写真では、青い空や緑の植物だけを強調するなど、色ごとの調整を利用できます。ただし、彩度やコントラストを強めすぎると、細部の階調が失われたり、不自然な色になる場合があります。実際の被写体と撮影者が求める表現に合わせた調整が重要です。

RAWとJPEGを同時記録すれば、カメラで作った仕上がりを利用しながら、RAW現像で別の色表現も検討できます。色温度や色再現の基本については、ホワイトバランスとは?カメラの設定と色温度の使い分けでも詳しく解説しています。

OM SYSTEM PENのAF・連写・プロキャプチャー性能

121点像面位相差AFと人物・犬・猫の被写体認識

OM SYSTEM PENには121点オールクロス像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたAFシステムが採用されています。従来のPEN E-P7はコントラストAF方式だったため、フォーカス方式そのものが変化しています。位相差AFはピントのずれの方向や量を判断しやすく、特に動く被写体を追いながら撮影する場面で利点があります。

さらに静止画撮影では人物・犬・猫を対象とするAI被写体認識AFが使用できます。人物の顔や瞳、犬や猫などを認識してピントを合わせる機能で、撮影者がAFポイントを細かく移動させる負担を減らせます。人物と動物を撮る機会が多い日常用途に合わせた構成です。

ただし、鳥、鉄道、航空機、自動車などを専用認識対象とする上位モデルとは違いがあります。PENで野鳥を撮影する場合も通常のAFを利用できますが、鳥専用のAI被写体認識機能を持つ機種と同じ動作を期待することはできません。また、被写体の認識精度は距離、向き、明るさ、背景との重なりなどによって変化します。

AFターゲットの選択や追尾方法など、従来機から変化した点については、OM SYSTEM PENのAF性能|121点像面位相差AFとAI被写体認識の特徴でも紹介しています。

最高約30コマ/秒の電子シャッターと動体撮影の限界

OM SYSTEM PENは電子シャッターを利用する静音連写Hで、最高約30コマ/秒の高速連写に対応しています。小型のクラシカルな外観から想像するより高速な連写が可能で、人物の表情、ペットのジャンプ、花びらが舞う瞬間など、短時間で変化する場面を細かく記録できます。

ただし、最高約30コマ/秒の静音連写Hではピントと露出が1コマ目に固定されます。そのため、走っている犬がカメラへ向かって急速に近づいてくる場合や、移動する被写体との距離が変化する場合には、撮影途中でピントがずれる可能性があります。AF追従が必要な場面では、最高約8コマ/秒の静音連写など、被写体の動きに合わせたモードを選ぶ必要があります。

また、電子シャッターでは被写体やカメラが高速で動く場合にローリングシャッター歪みが発生することがあります。直線が斜めに写ったり、動く被写体の形が変形したりする現象です。高速連写が可能であることと、高速で動く被写体を歪みなく記録できることは別の性能です。

動体撮影では、連写速度だけでなく、シャッタースピードやAF追従、被写体の移動方向を考える必要があります。人物を鮮明に写すための設定については、集合写真の撮り方|全員にピントを合わせる設定と並び方のコツでも関連する考え方を紹介しています。

プロキャプチャーでシャッターを押す前の瞬間を残す

プロキャプチャーは、シャッターボタンを全押しする前から画像を一時的に記録し、全押しした瞬間からさかのぼって保存できる機能です。OM SYSTEM PENでは最大12コマのさかのぼり記録に対応しています。被写体が動き始めたことを確認してシャッターを押しても、その直前の瞬間を残せることが特徴です。

例えば、猫が床から飛び上がる瞬間や、子どもがボールを投げる瞬間は、動きを見てからシャッターを押しても間に合わない場合があります。プロキャプチャーを使えば、撮影者が反応する少し前の状態まで記録できます。日常写真で偶然の表情や動きを捉えたい場合にも利用できる機能です。

プロキャプチャーには約30コマ/秒のHモードと、約8コマ/秒のモードがあります。HモードではAFと露出が固定されるため、被写体との距離が変化する状況では設定に注意が必要です。また、使用できるレンズやシャッタースピード、絞りなどに制限があるモードもあります。

プロキャプチャーは便利ですが、保存される枚数が増えるため、撮影後の写真選択にも時間がかかります。連続撮影した画像から必要な一枚を選ぶ用途では、撮影枚数と記録容量のバランスも重要です。PENの連写とプロキャプチャーの仕様は、OM SYSTEM PENの高速連写とプロキャプチャーの特徴でも確認できます。

5軸手ブレ補正とコンピュテーショナルフォトグラフィ

中央5.5段のボディ内手振れ補正で夜景やスナップを撮る

OM SYSTEM PENは撮像センサーシフト式の5軸ボディ内手振れ補正を搭載しています。補正効果は中央で5.5段、周辺で4.5段です。これにより、レンズ側に光学式手ブレ補正がない小型単焦点レンズを使用しても、カメラ側で手ブレを補正できます。

手ブレ補正が役立つのは、夕暮れの街並み、室内の静物、ライトアップされた建物などを撮影する場合です。シャッタースピードを遅くしてもカメラの揺れを抑えられれば、ISO感度を低く設定してノイズを減らせる可能性があります。例えばF1.8の単焦点レンズと組み合わせれば、暗い場所でも明るいレンズと手ブレ補正を両方利用できます。

一方、手ブレ補正は被写体自身の動きを止める機能ではありません。歩く人物や動いている犬・猫を撮影する場合、カメラの揺れが抑えられていても、シャッタースピードが遅ければ被写体はぶれます。また、5.5段という公表値は定められた条件で測定されたものであり、あらゆるレンズや撮影姿勢で同じ効果を保証するものではありません。

手ブレと被写体ブレを区別して撮影条件を決める方法については、高感度撮影とは?ISO感度とノイズの関係、暗所で失敗しない設定とコツで解説しています。

手持ちハイレゾショットとライブNDの実用性

OM SYSTEM PENには、複数の撮影情報を組み合わせて高精細な画像を生成するハイレゾショットが搭載されています。手持ちハイレゾでは約5000万画素相当の画像を記録でき、三脚ハイレゾではRAWで約8000万画素相当の画像も生成できます。通常撮影の約2037万画素より多くの画素で記録できるため、風景や建築物などの細部を重視する用途で役立ちます。

ただし、ハイレゾショットは通常の1枚撮影とは異なり、複数の画像を利用します。撮影中に被写体が大きく動くと、合成した画像に不自然な部分が生じる場合があります。風で大きく揺れる木の枝や、行き交う車、人の動きがある場面では、通常撮影との使い分けが必要です。

ライブNDは、複数枚の画像処理によって減光フィルターを使用したような効果を得る機能です。PENではND2、ND4、ND8、ND16に対応しています。川の流れを滑らかに見せたい場合や、水面の波を柔らかく表現したい場合などに利用できます。ただし、ISO感度やシャッタースピード、撮影モードに制限があり、実物のNDフィルターとまったく同じ条件で使えるわけではありません。

複数画像の合成と画質の関係については、スタッキングとは?複数枚の写真を合成して画質を高める方法で詳しく解説しています。

深度合成・ライブコンポジット・星空AFで撮影の幅が広がる

OM SYSTEM PENは深度合成、ライブコンポジット、ライブタイム、星空AFにも対応しています。深度合成は、ピント位置を変えて撮影した複数枚の画像を組み合わせ、手前から奥まで広い範囲を鮮明に見せる機能です。昆虫や小物を接写すると被写界深度が浅くなるため、マクロ撮影では特に役立ちます。

ただし、深度合成を使用できるレンズは指定されています。マイクロフォーサーズ用レンズならすべて対応するというわけではありません。M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MacroやM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROなど、対応が確認されているレンズとの組み合わせが必要です。また、撮影中に被写体が動くと合成結果に影響する場合があります。

ライブコンポジットは夜間撮影で使える機能です。星の軌跡や車のライトなど、時間とともに明るい部分が変化する被写体を撮影する際に利用できます。星空AFは暗い星へピントを合わせることを補助する機能で、星景撮影の準備を容易にします。ただし、極端に暗い星空や条件によってはMFで確認する必要があります。

マクロ撮影で解像力と被写界深度を両立する方法については、マクロ撮影におすすめの高画素機ランキング|深度合成と解像力の違いでも詳しく紹介しています。

OM SYSTEM PENが得意な撮影|スナップ・人物・旅行・マクロ

街歩きや旅行では小型ボディと電子ビューファインダーが役立つ

OM SYSTEM PENの用途として最も自然なのが、街歩きや旅行での撮影です。約393gのボディに小型の標準ズームや単焦点レンズを組み合わせれば、日常的にバッグへ入れて持ち歩けます。大きなグリップやファインダー部の張り出しを抑えた外観は、撮影機材をできるだけコンパクトにまとめたい場合に魅力があります。

約236万ドットのOLED電子ビューファインダーを内蔵しているため、日差しが強く背面モニターを確認しにくい場所でも構図を決めやすくなっています。例えば晴天の海辺や雪景色、逆光の街角では、背面モニターの反射によって露出やピントが見えにくくなることがあります。EVFなら外光の影響を抑えながら撮影できます。

街歩きでは、広角で建物や道路の様子を写し、標準域では人や看板、料理を撮影し、中望遠では離れた被写体を切り取る使い方ができます。標準ズームで幅広く対応する方法もあれば、17mmや25mmなどの単焦点レンズを一本だけ装着し、撮影者が移動して構図を決める方法もあります。

撮影距離と焦点距離によって写真の印象が変わる仕組みは、被写体との距離で写真はどう変わる?撮影距離・焦点距離・構図の基本でも詳しく解説しています。

人物・犬・猫を撮るならAI被写体認識と単焦点レンズ

人物やペットを撮影する場合、OM SYSTEM PENのAI被写体認識AFが役立ちます。特に犬や猫は顔の向きや体勢が頻繁に変化するため、AFポイントを手動で合わせ続けることが難しい場面があります。カメラが被写体を認識して追う機能を利用すれば、撮影者は構図やシャッターチャンスに集中しやすくなります。

人物撮影では、25mm F1.8のような標準単焦点が候補になります。マイクロフォーサーズでは35mm判換算約50mm相当の画角になり、日常のポートレートや自然な距離感で人物を撮る用途に向いています。もう少し離れて人物を写したい場合には、45mm F1.8のような中望遠単焦点も使えます。

ただし、フルサイズと同じ画角、同じF値で比較したとき、マイクロフォーサーズでは被写界深度が深くなりやすくなります。背景を大きくぼかしたい場合は、被写体へ近づく、背景との距離を取る、開放F値が小さいレンズを使うなどの工夫が必要です。一方、人物の顔全体にピントを合わせたい場合や、犬や猫の鼻先から目まで鮮明に写したい場合には、被写界深度が深いことを利点として利用できます。

人物を鮮明に撮影するためのピントや構図の考え方は、集合写真の撮り方|全員にピントを合わせる設定と並び方のコツでも詳しく紹介しています。

花・昆虫・風景・夜景でも専用機能を生かせる

OM SYSTEM PENはマクロ撮影にも対応しやすいカメラです。マイクロフォーサーズでは望遠効果を得やすく、小型のマクロレンズを使用できます。例えばM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroは35mm判換算約120mm相当の画角で、花や昆虫、小物などを大きく写す用途に使えます。

被写体へ近づくほど被写界深度は浅くなりますが、対応レンズと深度合成を組み合わせることで、複数のピント位置を一枚の写真へまとめられます。三脚を使用して動かない商品や模型を撮影する場合には、こうした合成機能が役立ちます。一方、昆虫が動いたり風で花が揺れたりする場面では、撮影時間と被写体の動きを考える必要があります。

風景写真では手持ちハイレゾショットやライブNDを活用できます。滝や川の流れを滑らかに写したい場合はライブND、建物や山並みの細部を多くの画素で記録したい場合はハイレゾショットが候補になります。夜景では手ブレ補正に加えてライブコンポジットも利用できます。

こうした機能によって、PENは日常スナップ専用のカメラにとどまらず、マクロ、風景、夜景まで幅広く対応します。マクロ撮影と合成技術の関係については、写真のスタッキングとは?ノイズ低減・深度合成と撮影方法でも解説しています。

OM SYSTEM PENの動画性能と操作性

C4K24p・4K30p・S&Qで多彩な動画を撮影できる

OM SYSTEM PENはC4Kの24p、通常の4Kでは30p、25p、24p、フルHDでは60p、50pなどに対応しています。動画の記録形式はH.264を利用するMOVで、C4Kは4096×2160、通常の4Kは3840×2160です。静止画中心のクラシカルなカメラですが、旅行や日常の動画を撮影するための機能も備えています。

動画用のピクチャーモードにはFlat、OM-Log400、OM-Cinema1、OM-Cinema2が用意されています。撮影後に色を調整することを前提とした記録方法だけでなく、カメラ内で映像の雰囲気を作る方法も選べます。ただし、記録形式や映像の調整範囲はカメラの仕様に制限されるため、名称だけでプロ向け動画機と同等の性能を期待することはできません。

S&Qモードでは最大120fpsの撮影に対応します。ただし、記録解像度や再生フレームレートによって選択できる撮影速度は異なります。スローモーションでは人物の動作や水しぶきなどをゆっくり再生し、クイックモーションでは街の移り変わりや雲の動きを短時間にまとめる表現が可能です。

また、縦位置動画にも対応しており、スマホで見る短い動画やSNS向けの素材を撮影できます。写真と動画でカメラに求める機能が異なることについては、カメラ業界の6カテゴリー|ミラーレス・Vlog・アクションカメラなどの違いでも解説しています。

EVF・可動式タッチ液晶・操作ボタンの使い勝手

OM SYSTEM PENの電子ビューファインダーは約236万ドットのOLED方式です。PEN E-P7には内蔵EVFがなかったため、新型ではファインダーを覗いて撮影できることが大きな変化です。カメラを顔の近くで構えると、背面モニターだけを使用する場合より安定した姿勢を取りやすくなります。

背面には3.0型約104万ドットの2軸可動式タッチ液晶を搭載しています。ローアングルやハイアングルなど、カメラを目の高さに構えられない場合でも画面の向きを調整できます。タッチAFやタッチシャッターにも対応するため、画面上の被写体を直接指定してピントを合わせる操作が可能です。

さらにCPボタンによってコンピュテーショナルフォトグラフィ関連の機能を呼び出せます。ハイレゾショット、ライブND、深度合成などを使いたい場合、機能ごとに複雑なメニューを探す負担を減らせることが特徴です。ただし、小型ボディでは操作部の配置やボタンの大きさにも制約があるため、大型の上位機種と同じ操作感になるわけではありません。

新型で追加されたEVFや撮影操作の特徴については、OM SYSTEM PENは何が変わった?ファインダー・操作性・撮影機能の進化で詳しく紹介しています。

IPX1の防滴性能とバッテリー・記録メディアの注意点

OM SYSTEM PENはPENシリーズとして初めて防滴性能を備えています。防滴等級はIPX1で、メーカー指定の防滴対応レンズとの組み合わせによって性能を発揮します。IPX1は、垂直方向から落ちる水滴に対する保護性能を示す等級です。OM-5 Mark IIやOM-3などのIP53対応機種とは等級が異なります。

そのため、雨の中で撮影できる可能性が広がったとはいえ、激しい雨や水しぶき、高圧の水などに耐えることが保証されているわけではありません。また、防滴非対応のレンズを装着した場合は、ボディだけの防滴性能でシステム全体を評価できません。レンズとボディを組み合わせて使用する必要があります。

バッテリーにはBLS-7を採用し、CIPA基準の撮影可能枚数はEVF使用時、背面モニター使用時とも約410枚です。USB Type-Cによる充電とUSB給電に対応しますが、USB PDには対応していません。使用する電源やケーブルによって給電の可否が変わるため、長時間の撮影では対応条件を確認する必要があります。

記録媒体はUHS-I対応のSDカードです。従来のPEN E-P7はUHS-IIにも対応していたため、新型でこの部分は変更されています。高速連写を多用する場合には、撮影可能枚数とカード書き込み時間に注意が必要です。PENの旧モデルとの仕様差については、OM SYSTEM PENとPEN E-P7の違い|性能・記録媒体・防滴を比較でも詳しく解説しています。

OM SYSTEM PENにおすすめの交換レンズ

14-42mm F3.5-5.6 IIIは旅行と日常撮影の標準ズーム

OM SYSTEM PENと同時に発表されたM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIIは、35mm判換算28~84mm相当をカバーする標準ズームです。重量は約125gで、PENとの組み合わせでも約518gです。広角から中望遠まで対応できるため、旅行、街歩き、風景、料理、人物など幅広い被写体を一本で撮影できます。

旅行先でレンズ交換を繰り返したくない場合、標準ズームは便利です。広い風景を撮った直後に、少し離れた人物や看板を撮影する場合もズームリングで画角を変えられます。また、沈胴式なので持ち歩く際にコンパクトに収納でき、PENのフラットな外観とも組み合わせやすいレンズです。

一方、開放F値は広角端F3.5、望遠端F5.6なので、暗い室内や夜の街では大口径単焦点より光量の面で不利になります。人物の背景を大きくぼかしたい場合も、F1.8などの単焦点の方が向いています。標準ズームは一本で多くの場面を撮影できることが利点であり、すべての撮影で最も明るいレンズという意味ではありません。

ズームレンズと単焦点レンズを選ぶ際には、画角と携帯性の違いが重要です。マウント別のレンズ構成については、マイクロフォーサーズ・Xマウント・Lマウント比較|レンズと撮影用途の違いでも紹介しています。

17mm F1.8・25mm F1.8・45mm F1.8で単焦点撮影を楽しむ

PENのクラシカルなボディに合うレンズとして、小型単焦点が挙げられます。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIは35mm判換算約34mm相当で、街歩きや旅行、日常スナップに向いています。適度に広い画角なので、被写体だけでなく周囲の環境も画面へ入れられます。

25mm F1.8 IIは35mm判換算約50mm相当の標準単焦点です。人物や料理、身近な小物などを自然な画角で撮影しやすく、撮影者が前後に移動することで構図を変えられます。開放F1.8を利用すれば、標準ズームより暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすく、背景をぼかす表現にも利用できます。

45mm F1.8は35mm判換算約90mm相当の中望遠です。人物の顔や上半身を少し離れた位置から撮影しやすく、画面に入る背景の範囲を狭くできます。ただし室内では画角が狭くなるため、周囲の広さや被写体までの距離によっては使いにくい場合があります。

単焦点レンズはズームできないため不便に感じることもありますが、レンズの画角を意識して構図を決める楽しさがあります。焦点距離による写真の変化については、被写体との距離で写真はどう変わる?焦点距離と構図の基本で詳しく解説しています。

マクロ・望遠レンズを組み合わせれば撮影範囲が広がる

OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズ規格なので、M.ZUIKOの交換レンズを幅広く使用できます。小型の単焦点や標準ズームだけでなく、マクロレンズや望遠ズームを装着すれば、花、昆虫、野鳥、スポーツなどの撮影にも対応できます。

例えばM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroは、35mm判換算約120mm相当の画角を持つマクロレンズです。花びらの模様、小さな昆虫、アクセサリーなどを拡大撮影できます。PENの深度合成に対応するため、被写体の手前から奥までピントを合わせたい場合にも活用できます。

望遠では40-150mmクラスのズームを使用すれば、35mm判換算約80~300mm相当の画角を得られます。さらに長い焦点距離の超望遠レンズも装着できますが、レンズ自体が大きく重くなるため、小型のPENボディとの重量バランスには注意が必要です。大型望遠レンズでは、グリップの大きさや三脚座の有無も使い勝手に影響します。

望遠撮影やマクロ撮影では、焦点距離だけでなく最短撮影距離や最大撮影倍率も重要です。センサーサイズとレンズのイメージサークルの関係については、小さなイメージサークルとは?センサーサイズとレンズの小型化の関係でも詳しく紹介しています。

OM SYSTEM PENと旧型PEN・OMシリーズの違い

PEN E-P7からEVF・位相差AF・防滴性能が進化

新型OM SYSTEM PENと比較されることが多いのが、2021年発売のOLYMPUS PEN E-P7です。どちらも約2000万画素の4/3型センサーを搭載し、レンジファインダー風の小型ボディを採用しています。しかし、新型PENでは電子ビューファインダー、像面位相差AF、防滴性能などが追加され、撮影機能が大きく変化しています。

項目 OM SYSTEM PEN PEN E-P7
有効画素数 約2037万画素 約2030万画素
電子ビューファインダー 約236万ドット 非搭載
AF方式 像面位相差+コントラスト コントラスト
被写体認識 人物・犬・猫 新型と同じAI認識なし
手ブレ補正 中央5.5段 4.5段
防滴性能 IPX1 非対応
プロキャプチャー 対応 非対応
ライブND 対応 非対応
記録媒体 UHS-I UHS-I・UHS-II
重量 約393g 約337g

新型PENは約56g重くなっていますが、その分だけEVFや防滴、AFなどが強化されています。軽さだけを優先するならE-P7にも魅力がありますが、屋外でファインダーを覗いて撮影したい場合や、動く人物・ペットを追って撮りたい場合には新型の機能が役立ちます。

一方、旧型の方がUHS-IIに対応しているなど、すべての仕様が新型で強化されているわけではありません。両モデルの機能差は、OM SYSTEM PENは何が変わった?PEN E-P7との性能比較でも詳しく取り上げています。

OM-5 Mark II・OM-3との比較ではデザインと用途が異なる

OM SYSTEM PENを検討する場合、OM-5 Mark IIやOM-3も比較対象になります。いずれもマイクロフォーサーズ規格ですが、カメラとしての性格は異なります。PENはレンジファインダー風の小型ボディを採用し、日常、旅行、スナップなどで持ち歩きやすいことを重視しています。

OM-5 Mark IIは中央にファインダー部分の張り出しがある一眼レフスタイルで、IP53に対応する耐環境性能や中央6.5段の手ブレ補正などを備えています。防滴IPX1のPENより、登山や厳しい屋外環境での利用を重視したモデルです。PENの方が軽いものの、その差だけで屋外撮影の適性を決めることはできません。

OM-3はクラシカルな外観を持つ上位モデルで、積層型Live MOSセンサーを採用しています。高速読み出しを利用した動体撮影など、本格的な撮影性能を重視したモデルです。デザインはPENと共通する要素がありますが、操作性やボディサイズ、撮影機能には違いがあります。

小型軽量のPEN、アウトドア志向のOM-5 Mark II、上位の撮影性能を持つOM-3というように、撮影する被写体と使い方で選択肢が変わります。メーカーごとのシステムの特徴については、カメラメーカー一覧|キヤノン・ニコン・ソニー・富士フイルム・OM SYSTEMなどの特徴でも紹介しています。

OM SYSTEM PENのメリット・デメリットと購入時の注意点

OM SYSTEM PENのメリットは、クラシカルなデザインと小型軽量ボディに、電子ビューファインダー、像面位相差AF、人物・犬・猫の被写体認識、5軸ボディ内手振れ補正、コンピュテーショナルフォトグラフィなどを組み合わせたことです。小型の単焦点を装着して日常的に撮る使い方から、三脚を使った風景やマクロ、夜景まで対応できます。

一方、デメリットとしては、マイクロフォーサーズのセンサーサイズによる高感度撮影や背景ボケの特性、動画が4K30pまでであること、最高約30コマ/秒の連写ではAFと露出が固定されること、SDカードがUHS-I対応であることなどが挙げられます。また、防滴性能はIPX1なので、IP53対応の上位モデルと同じ耐環境性能を期待することはできません。

購入時にはボディ単体、14-42mmレンズキット、ダブルズームキットという販売形態の違いも重要です。すでにマイクロフォーサーズ用レンズを所有しているならボディ単体、初めて購入するなら標準ズーム付き、望遠撮影も始めたいならダブルズームというように、必要なレンズで選択肢が変わります。

また、新型PENは発売前から予約が集中しています。2026年10月7日のメーカー発表では、製品やカラーによっては2027年春以降の納品となる可能性も示されました。購入価格だけでなく、実際の納品時期も検討する必要があります。予約と供給の状況については、OM SYSTEM PENの納期はいつ?過去のPENと人気カメラの納品実績から検証で詳しく解説しています。

まとめ

OM SYSTEM PENは、1959年に誕生したOLYMPUS PENの思想を受け継ぎながら、2026年の新しい撮影機能を組み合わせたミラーレスカメラです。シンプルな製品名とクラシカルなレンジファインダー風の外観は、シリーズの歴史を象徴しています。約393gという小型軽量ボディに、マイクロフォーサーズの交換レンズを組み合わせられることも大きな特徴です。

画質の基本となるセンサーは約2037万画素の4/3型Live MOSです。約4500万画素以上の高画素フルサイズ機のような極端なトリミング性能はありませんが、スナップ、旅行、人物、風景など幅広い用途に対応できる画素数です。小型単焦点やマクロレンズを組み合わせれば、被写体や撮影目的に合わせた表現ができます。

新型の大きな進化は、約236万ドットの電子ビューファインダー、121点像面位相差AF、人物・犬・猫のAI被写体認識、中央5.5段のボディ内手振れ補正、防滴IPX1などを備えたことです。PEN E-P7より重量は増えましたが、ファインダー撮影、動く被写体へのAF、屋外での撮影など、対応できる場面が増えています。

また、プロキャプチャー、ハイレゾショット、ライブND、深度合成、ライブコンポジット、星空AFなど、OM SYSTEM独自の撮影機能が充実しています。最高約30コマ/秒の連写や4K動画にも対応し、クラシカルな外観から想像する以上に多彩な機能を備えています。

ただし、最高速連写ではAFと露出が固定され、AI被写体認識も人物・犬・猫が中心です。SDカードはUHS-I対応で、動画は4K30pまでとなっています。マイクロフォーサーズの高感度性能や背景ボケの特性も、フルサイズ機と比較するときには考慮する必要があります。上位機種のすべての機能を搭載したカメラというわけではありません。

OM SYSTEM PENの魅力は、こうした性能を日常的に使いやすいデザインへまとめたことにあります。高性能なカメラでも大きく重ければ持ち歩く機会が減る場合があります。反対に、気に入った外観と適度なサイズのカメラなら、日常の何気ない場面でも撮影する機会が増えます。PENはそのような写真との付き合い方を重視したシリーズです。

街歩きや旅行を中心に、人物、犬や猫、風景、花などを幅広く撮影したい人、ファインダーを覗いて写真を撮りたい人、小型の単焦点レンズとクラシカルなボディの組み合わせを楽しみたい人にとって、OM SYSTEM PENは魅力のある選択肢です。一方、野鳥や高速スポーツを本格的に撮影したい場合や、より強い防塵・防滴性能、高性能な動画機能を必要とする場合には、OM-3やOM-5 Mark IIなどとの比較が重要になります。

OM SYSTEM PENは、外観だけが美しいカメラでも、性能だけを追求したカメラでもありません。PENらしいデザイン、約393gの携帯性、ファインダーと像面位相差AF、多彩な撮影機能を組み合わせ、日常的に持ち歩きながら本格的な写真撮影まで楽しめる一台です。

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