OM SYSTEM PENのバッテリー完全ガイド|BLS-7の互換性・電池持ち・充電・USB給電
OM SYSTEM PENのバッテリーには、専用のリチウムイオン充電池「BLS-7」が採用されています。容量は1285mAhで、1回の充電による撮影可能枚数は約410枚です。USB Type-Cによる本体内充電とUSB給電にも対応しているため、旅行や長時間の撮影ではモバイルバッテリーを活用できます。
ただし、OM SYSTEM PENのバッテリーには重要な注意点があります。従来のPEN E-P7やOM-5シリーズで使用するBLS-50とは互換性がありません。また、USB給電に対応していてもUSB PDには非対応で、撮影中にバッテリーを充電することもできません。外部電源を接続した状態でも、カメラ本体には残量のあるBLS-7を装着する必要があります。
さらに、OM SYSTEM PENにはバッテリーが1個付属する一方、USBケーブルやUSB ACアダプター、専用充電器は付属しません。カメラを購入したあとに、手持ちの充電機器が利用できるか確認する必要があります。
この記事では、OM SYSTEM PENのバッテリー型番と互換性、撮影可能枚数、動画撮影時間、充電方法、専用充電器BCS-7の特徴、USB給電の制限、予備バッテリーの選び方、電池を長持ちさせる方法まで詳しく解説します。
OM SYSTEM PENのバッテリーはBLS-7|容量と互換性を確認
OM SYSTEM PENの電源を考えるうえで、最も重要なのがバッテリーの型番です。同じPENシリーズでも使用する電池は機種によって異なります。従来モデルのバッテリーを所有している場合や、予備バッテリーを購入する場合には、対応表を確認する必要があります。
純正バッテリーBLS-7の容量と基本仕様
OM SYSTEM PENが採用する純正バッテリーは、リチウムイオン充電池BLS-7です。容量は1285mAhで、カメラ本体に1個付属しています。交換用バッテリーとしても単品販売される製品です。
主な電源仕様を整理すると、次のようになります。
| 項目 | OM SYSTEM PENの仕様 |
|---|---|
| 使用バッテリー | BLS-7 |
| バッテリー容量 | 1285mAh |
| 撮影可能枚数 | 約410枚 |
| 動画撮影可能時間 | 約80分(CIPA基準) |
| 動画撮影可能時間 | 約130分(ズームなどの操作をしない場合) |
| 本体内充電 | USB Type-C対応 |
| USB給電 | 対応(USB PD非対応) |
| 専用充電器 | BCS-7(別売) |
| バッテリー残量表示 | 4段階 |
撮影可能枚数の約410枚は、CIPAの試験基準によって測定された数値です。実際には撮影方法、気温、モニターの使用時間、AFの動作、動画撮影の有無などによって変わります。410枚撮影した瞬間に必ず電池が切れるという意味ではありません。
また、BLS-7の1285mAhという容量だけで、ほかのカメラのバッテリーより長持ちするかを判断することはできません。容量が大きい電池でも、カメラ本体の消費電力が大きければ撮影時間が短くなります。電池の容量を比較する場合には、電圧も含めた電力量を考える必要があります。
OM SYSTEM PENはバッテリーとSDカードを含めて約393gの小型軽量ボディです。携帯性を重視したカメラでありながら、メーカー公表値では400枚を超える撮影が可能となっています。
カメラ本体の特徴やPENシリーズの位置づけについては、OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリットでも詳しく紹介しています。
BLS-50やBLS-5は使える?旧型PENとのバッテリー互換性
OM SYSTEM PENで注意したいのが、従来のPENシリーズで使用していたバッテリーとの互換性です。新型PENはBLS-7を採用しており、BLS-50やBLS-5、BLN-1などの旧型バッテリーには対応していません。
メーカーの対応表では、OM SYSTEM PENで使用可能なバッテリーとしてBLS-7のみが指定されています。そのため、従来のPEN E-P7を所有していてBLS-50を複数本持っている場合でも、そのまま新型PENの予備バッテリーとして流用することはできません。
| カメラ | 対応バッテリー | 新型PENとの共用 |
|---|---|---|
| OM SYSTEM PEN | BLS-7 | 使用可能 |
| OLYMPUS PEN E-P7 | BLS-50 | 共用不可 |
| OLYMPUS PEN-F | BLN-1 | 共用不可 |
| OLYMPUS PEN E-PL10 | BLS-50 | 共用不可 |
| OM SYSTEM OM-5 Mark II | BLS-50 | 共用不可 |
| OM SYSTEM OM-3 | BLX-1 | 共用不可 |
新型PENとPEN E-P7では、レンズマウントが同じマイクロフォーサーズ規格であるため、対応レンズを共用できます。しかし、バッテリーについては別の規格です。レンズが共通だから電源関連のアクセサリーも流用できるという考え方はできません。
また、バッテリーの外観や名称が似ていても、電池の形状、端子配置、電気的な仕様、カメラ側の制御などが異なる場合があります。メーカーが使用不可としているバッテリーを、加工して装着することも避ける必要があります。
同じOM SYSTEMブランドのカメラを複数台所有している場合、撮影現場でバッテリーを取り違える可能性があります。BLS-7とBLS-50を区別して収納すれば、必要なときに対応する電池を取り出しやすくなります。
新型PENと従来モデルの違いについては、OM SYSTEM PENは何が変わった?EVF・防塵防滴・121点位相差AF・5軸手ぶれ補正を徹底解説で詳しく比較しています。
付属品はバッテリー1個|充電器とUSBケーブルは別売
OM SYSTEM PENの同梱品には、BLS-7バッテリーが1個含まれています。一方、USBケーブル、USB ACアダプター、バッテリー充電器は付属しません。
メーカーが案内している別売アクセサリーには、リチウムイオン充電器BCS-7、USB ACアダプターF-7AC、USB Type-CケーブルCB-USB13などがあります。
カメラのUSB端子はType-Cなので、対応するUSBケーブルと電源機器があれば、本体内充電ができます。スマホなどの充電に使用しているUSB機器も、仕様が適合すれば利用できる場合があります。
ただし、USB Type-C端子があるという理由だけで、あらゆる充電器やケーブルが正常に動作するわけではありません。カメラ側の入力条件は5V・1.5Aであり、使用する電源機器の出力やケーブルの状態によって、充電できるかどうかや充電時間が変わります。
専用充電器BCS-7を利用すると、カメラからBLS-7を取り外して充電できます。予備バッテリーを所有していれば、カメラに別のBLS-7を装着したまま、取り外した電池を充電する運用が可能です。
一方、本体内充電だけで運用する場合には、カメラの電源をOFFにして充電する必要があります。撮影している間に予備の電池を充電するには、別売の充電器を使用する方法があります。
新型PENでは、ボディー本体だけでなく、BLS-7とBCS-7も供給遅延の対象として案内された経緯があります。予備バッテリーや専用充電器を購入する場合、在庫状況がカメラ本体と同じとは限りません。
発売時のアクセサリー供給状況については、OM SYSTEM PENが予約殺到!発売前に売れ筋2位、納期は2027年春以降も|なぜこれほど人気なのか?でも取り上げています。
OM SYSTEM PENのバッテリー持ちは何枚?動画は何分撮影できる?
OM SYSTEM PENの撮影可能枚数は約410枚です。バッテリー1個でどの程度撮影できるかを考える際には、この数値が何を示しているのか理解する必要があります。静止画と動画では消費電力の使われ方が異なるため、撮影枚数だけを基準に長時間撮影の電源計画を立てることはできません。
静止画は約410枚|CIPA基準と実際の撮影枚数の違い
OM SYSTEM PENのCIPA基準による撮影可能枚数は、電子ビューファインダー使用時、背面モニター使用時ともに約410枚です。
ミラーレスカメラでは、レンズを通した映像をセンサーで読み取り、電子ビューファインダーや背面モニターへ表示します。そのため、シャッターを切っていない時間にも電力を消費します。
例えば、旅行中にカメラの電源を入れたまま長時間歩き、気になった場所で数枚ずつ撮影する場合、撮影枚数は少なくても電池を消費します。一方、短時間で連続して多数の写真を撮る場合には、CIPA基準の枚数を超えて撮影できる可能性もあります。
つまり、410枚という数値をそのまま1日の撮影上限として考える必要はありません。撮影時間と待機時間の割合によって、1回の充電で撮れる枚数は変わります。
特に電子ビューファインダーを頻繁に使用する場合や、撮影した写真を何度も再生して確認する場合には、表示装置を使用する時間が長くなります。これらは実際のバッテリー消費に影響します。
また、AFを繰り返し動かしたり、スマホとの通信を利用したりする場合も電力を消費します。撮影可能枚数は、カメラの使用方法全体によって決まります。
410枚というメーカー公表値を出発点としながら、自分の撮影スタイルでどれくらい持つかを把握すると、予備バッテリーの必要性を判断しやすくなります。
CIPA基準と実際の撮影可能枚数の違いについては、撮影可能枚数を操る特別な設定と環境管理でも解説しています。
動画は約80分|連続撮影と実際の使用時間は異なる
OM SYSTEM PENのメーカー公表値では、動画撮影可能時間はCIPA基準で約80分です。また、ズームなどの操作をしない場合の目安は約130分となっています。
この2つの数値は、撮影条件の違いを示しています。撮影中にズーム操作やAF、各種設定変更を行う場合と、カメラを固定して操作をほとんど行わない場合とでは、バッテリーの使用状況が変わります。
例えば、旅行先で短い動画を何本も撮影する場合には、録画していない時間に構図を確認したり、撮影済みの動画を再生したりします。こうした時間にも電力を消費するため、実際に撮影できる動画の合計時間は使用方法に左右されます。
一方、三脚へカメラを固定し、同じ構図で長時間撮影する場合には、途中で行う操作が少なくなります。しかし、周囲の気温やカメラ内部の温度、記録設定などによっても撮影時間は変わります。
メーカーが示す約80分と約130分は、いずれもフル充電したバッテリーを使用する条件での目安です。約130分という数値が、あらゆる環境で1本の動画を130分連続して記録できる保証を意味するわけではありません。
また、静止画を410枚撮影できることと、動画を約80分撮影できることは、直接換算できません。動画撮影ではセンサーの読み出し、画像処理、記録処理などが継続して行われます。
旅行中に静止画と動画を交互に撮影する場合には、静止画だけの場合よりもバッテリー残量の変化を確認する機会を増やすと、撮影途中の電池切れを避けやすくなります。
OM SYSTEM PENの動画機能と静止画性能の全体像については、OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリットでも詳しく紹介しています。
撮影方法でバッテリーの減り方が変わる理由
OM SYSTEM PENのバッテリー消費は、単純な撮影枚数だけで決まるものではありません。ミラーレスカメラは電源ONの状態でセンサーや表示装置が動作するため、撮影していない時間も含めて電力を使用します。
例えば、街角スナップで1時間に30枚撮影する場合と、スポーツ撮影で数分間に300枚撮影する場合では、撮影枚数とカメラの稼働時間の関係が大きく異なります。短時間の連写では撮影枚数が増えても、電源ONの時間が短いため、撮影枚数だけで電力消費を比較できません。
反対に、野鳥が現れるのを待ちながら長時間ファインダーをのぞいている場合、撮影枚数が少なくても電力が消費されます。カメラの電源を入れたまま何時間も待機する撮影では、撮影可能枚数より稼働時間が重要になる場合があります。
また、連写機能を使用すると、撮影後に多数の画像を記録し、再生画面で確認することがあります。こうした操作も電力を消費します。
動画撮影では、映像記録中に画像処理や記録処理が継続します。さらに、動く被写体を追うAFや電子手振れ補正などを使用すれば、カメラ内部で行う処理も変わります。
撮影中にスマホアプリを利用して画像を転送する場合にも、無線通信を使用します。撮影後にまとめて転送する運用と、撮影中に頻繁に接続する運用では、バッテリー消費の傾向が変わることがあります。
自分の撮影方法でバッテリーがどれくらい持つかを把握するには、満充電の状態から撮影を始め、撮影した枚数、カメラを使用した時間、終了時の残量を確認する方法があります。異なる撮影日の結果を比較すれば、電池が減りやすい使用方法も把握しやすくなります。
バッテリーの実使用時間を考える方法については、EOS R5のバッテリー持ちは何枚?LP-E6NHと長時間撮影の電源対策でも、別機種の事例を交えて取り上げています。
OM SYSTEM PENの充電方法|本体内充電とBCS-7の違い
OM SYSTEM PENは、カメラ本体のUSB Type-C端子からバッテリーを充電できます。また、別売の専用充電器BCS-7を利用すると、バッテリーを取り外して充電できます。2つの充電方法では所要時間と使い勝手が異なります。
USB Type-Cの本体内充電は約180分
OM SYSTEM PENは、USB Type-C端子を利用した本体内充電に対応しています。BLS-7をカメラへ装着した状態でUSB電源を接続し、カメラの電源をOFFにすると充電できます。
メーカーが案内する組み合わせでは、USB ACアダプターF-7ACとUSBケーブルCB-USB13を使用した場合の充電時間は約180分です。USB ACアダプターF-5ACとUSBケーブルCB-USB11を使用した場合も、充電時間は約180分となっています。
F-7ACとF-5ACでは電源機器の出力が異なりますが、OM SYSTEM PENの本体内充電では、カメラ側の入力が5V・1.5Aに制限されます。そのため、F-7ACを使用しても、本体内充電が約90分になるわけではありません。
市販のUSB電源機器を使用することもできます。ただし、パソコンのUSBポートなど、供給できる電力が小さい機器では、充電時間が180分以上になることがあります。
充電時間はバッテリーの残量や温度などによっても変わります。カメラが高温になっている場合には、充電に時間がかかったり、十分に充電できなかったりすることがあります。
旅行先で本体内充電を利用する場合には、ホテルへ戻ったあとにカメラの電源を切って充電する運用が考えられます。しかし、翌朝までに充電を完了させたい場合には、使用するUSB電源の出力を確認することが重要です。
USB Type-C端子の形状と充電・給電機能の違いについては、カメラのUSB給電とUSB充電の違い|USB PD・モバイルバッテリー・長時間撮影を解説でも詳しく紹介しています。
専用充電器BCS-7なら最短約90分で充電できる
OM SYSTEM PENの専用充電器は、別売のリチウムイオン充電器BCS-7です。BCS-7はカメラ本体から取り外したBLS-7を充電するための機器で、本体内充電とは使用方法が異なります。
メーカーが案内する充電時間は、BCS-7とUSB ACアダプターF-7AC、USBケーブルCB-USB13を組み合わせた場合で約90分です。
一方、BCS-7とUSB ACアダプターF-5AC、USBケーブルCB-USB11を組み合わせた場合には、約130分となっています。
| 充電方法 | 使用する機器 | 充電時間の目安 |
|---|---|---|
| 本体内充電 | F-7AC+CB-USB13 | 約180分 |
| 本体内充電 | F-5AC+CB-USB11 | 約180分 |
| 専用充電器 | BCS-7+F-7AC+CB-USB13 | 約90分 |
| 専用充電器 | BCS-7+F-5AC+CB-USB11 | 約130分 |
つまり、最も短いメーカー公表の充電時間は、BCS-7とF-7ACを使用する組み合わせです。本体内充電では約180分必要ですが、専用充電器を使用すれば、条件によっては約半分の時間で充電できます。
また、BCS-7を使用すると、カメラ本体を充電場所へ置いておく必要がありません。予備バッテリーを充電しながら、カメラで撮影を続けられます。
ただし、BCS-7本体だけでは充電できず、対応するUSBケーブルとUSB電源機器が必要です。BCS-7の購入時には、すでに所有しているUSB ACアダプターとケーブルが使用できるか確認することが重要です。
OM SYSTEM PENの純正アクセサリーや供給状況については、OM SYSTEM PENの納期はいつ?過去のPENと人気カメラの納品実績から検証でも紹介しています。
充電できない・充電が遅い場合に確認したいこと
OM SYSTEM PENをUSBで充電できない場合には、最初にカメラの電源がOFFになっているか確認する必要があります。OM SYSTEM PENは、電源ONの状態で外部電源を接続しても、カメラ本体内のバッテリーを充電しません。
次に、USB ACアダプターとケーブルの組み合わせを確認します。カメラ側はUSB Type-Cですが、電源アダプター側の端子は製品によって異なります。F-5ACはUSB Type-A端子を備えるため、対応するType-AとType-Cのケーブルが必要です。F-7ACはUSB Type-C端子を備えています。
また、電力供給能力が小さいUSBポートでは、充電時間が長くなることがあります。パソコンのUSBポートやUSBハブを使用している場合、使用するポートによって十分な電力を供給できないことがあります。
高出力のUSB PD充電器を使用している場合も、カメラが高出力を利用して急速充電するわけではありません。OM SYSTEM PENの本体内充電は5V・1.5Aに制限されているため、充電器の最大出力が大きくても、それに比例して充電時間が短縮されることはありません。
カメラの温度も重要です。長時間の動画撮影後や炎天下で使用した直後など、カメラ内部が高温になっている場合には、充電が制限される可能性があります。温度が高い状態で無理に充電を続けることは避ける必要があります。
バッテリーや充電器、ケーブルに破損がある場合や、電池が膨張している場合には、使用を中止する必要があります。端子の汚れなどを確認する場合も、金属製の工具を差し込んだり、電極を短絡させたりしないことが重要です。
USB給電と充電の仕組みを理解すると、原因を切り分けやすくなります。詳しくは、カメラのUSB給電とUSB充電の違い|USB PD・モバイルバッテリー・長時間撮影を解説も参考になります。
OM SYSTEM PENのUSB給電|モバイルバッテリーを使う際の注意点
OM SYSTEM PENはUSB給電に対応していますが、USB PDには対応していません。ここが電源仕様を理解するうえで重要なポイントです。USB給電を利用しても、外部電源だけで無制限に撮影できる仕組みではありません。
USB PD非対応|5V・1.5Aで外部電源を利用する
OM SYSTEM PENのUSB電源入力は5V・1.5A、電力に換算すると7.5Wです。USB PD規格には対応していません。
USB PDは、対応機器同士が通信し、必要に応じて電圧や電流を切り替えることで電力を供給する仕組みです。しかし、OM SYSTEM PENはUSB PDによる高電力供給を利用する設計にはなっていません。
例えば、30Wや65Wに対応したUSB PD充電器を接続しても、OM SYSTEM PENが30Wや65Wで充電できるわけではありません。カメラが受け取る電力は、機種側の対応範囲に制限されます。
一方、USB PD対応の電源機器だから使用できないということでもありません。メーカーは、USB PD対応のUSB ACアダプターやモバイルバッテリーも、充電や給電に利用できると案内しています。
重要なのは、電源機器がOM SYSTEM PENの要求する5Vの電力供給に対応していることです。最大出力が大きいことだけで、正常な動作や充電速度が決まるわけではありません。
また、USB PD対応充電器では、USB Type-C端子からさまざまな電圧を供給できる製品がありますが、カメラが対応しない高い電圧を無理に供給するための変換機器などを利用することは避ける必要があります。
OM SYSTEM PENの給電仕様を理解する際には、USB端子の形状、対応する電圧と電流、USB PDへの対応状況を分けて考えることが重要です。
USB PD対応機種との違いについては、EOS R6は給電しながら撮影できる?USB PDの条件・充電との違い・長時間撮影を解説でも、別機種の電源方式を紹介しています。
給電中もBLS-7が必要|撮影しながら充電はできない
OM SYSTEM PENのUSB給電は、外部電源とカメラ本体に装着したバッテリーを併用する仕組みです。メーカーは、外部電源を接続することでBLS-7の消費を抑制し、バッテリーだけの場合より長時間の撮影が可能になると説明しています。
ただし、外部電源のみでカメラを動作させることはできません。OM SYSTEM PENには、十分な残量のあるBLS-7を装着する必要があります。
また、外部電源を接続して撮影している間、カメラ本体内のBLS-7は充電されません。バッテリーへ充電する場合には、カメラの電源をOFFにする必要があります。
この違いは、長時間撮影を考える際に重要です。例えば、モバイルバッテリーを接続して数時間の動画撮影を行う場合、外部電源が接続されているからといって、内蔵バッテリーの残量が減らなくなることは保証されません。
メーカーは、外部電源を使用している場合でも、BLS-7の残量がなくなれば撮影を継続できなくなると案内しています。つまり、長時間撮影ではモバイルバッテリーの残量だけでなく、カメラ本体のバッテリー残量も重要です。
USB給電を開始する場合は、カメラの電源をOFFにしてUSB電源機器と接続し、その後カメラの電源をONにします。接続先の選択画面が表示された場合には、給電を選択します。
USB給電中は画面に給電状態を示す表示が出ます。表示が確認できない場合には、USBケーブルや電源機器の接続状態を確認する必要があります。
長時間撮影におけるUSB給電と本体内充電の違いについては、カメラのUSB給電とUSB充電の違い|USB PD・モバイルバッテリー・長時間撮影を解説で詳しく解説しています。
モバイルバッテリー・動画撮影・Webカメラでの使い方
OM SYSTEM PENは、市販のモバイルバッテリーを外部電源として使用できます。例えば、三脚へカメラを固定して長時間の定点撮影を行う場合や、イベントを動画で記録する場合などに活用できます。
ただし、モバイルバッテリーによってはUSB給電を使用できない場合があります。出力条件に適合していることに加え、ケーブルや接続方法も関係します。
また、OM SYSTEM PENのUSB給電は、バッテリー消費を抑える目的の機能です。外部電源を使用しても、本体に装着した電池が必要であるという制限は変わりません。
動画撮影で注意したいのは温度です。メーカーは、環境温度やカメラ内部の温度が高い場合にはUSB給電できないことがあると案内しています。また、給電中には動画の連続撮影時間が短くなることもあるとしています。
そのため、USB給電を利用すれば動画撮影時間を必ず延長できるという考え方は適切ではありません。長時間録画では、電源だけでなく、カメラの温度や記録媒体の容量、撮影設定なども関係します。
OM SYSTEM PENはUSB接続によるWebカメラ機能にも対応しています。パソコンへ接続し、Webカメラとして使用する場合には、USB通信中給電を有効にすることで、パソコンから電力供給を受けられます。
ただし、Webカメラ使用時もカメラ内部の温度が高い場合には給電されないことがあります。オンライン会議などで長時間使用する場合には、電池残量と温度の両方に注意が必要です。
USB給電を使用する動画やライブ配信の運用については、カメラのUSB給電とUSB充電の違い|USB PD・モバイルバッテリー・長時間撮影を解説でも紹介しています。
OM SYSTEM PENのバッテリーを長持ちさせる設定と使い方
OM SYSTEM PENの撮影可能枚数を増やしたい場合、バッテリー自体を交換する以外にも、カメラの使い方を工夫する方法があります。特にミラーレスカメラでは、電源ONの時間やモニターの使用状況がバッテリー消費に影響します。
パワーセーブを設定して待機中の電力消費を抑える
OM SYSTEM PENにはパワーセーブ機能が搭載されており、1分、3分、5分、OFFから設定できます。一定時間操作しない状態が続いたときの消費電力を抑えるための機能です。
例えば、街角スナップを中心に撮影する場合には、撮影していない時間が長くなりやすいため、パワーセーブを短めに設定する方法があります。カメラを構える時間より、持ち歩いている時間の方が長い場合には、待機中の電力消費を抑えられます。
一方、野鳥や動物の動きを待ちながら撮影する場合には、カメラが頻繁に省電力状態へ移行すると、撮影のタイミングを逃す可能性があります。そのため、撮影方法に応じて設定時間を変更することが重要です。
パワーセーブを短くすれば、必ず撮影可能枚数が一定の割合で増えるというわけではありません。省電力効果は、カメラを操作していない時間や、使用する機能によって変わります。
また、カメラの電源を入れたままバッグへ収納することも避けたいところです。意図しないボタン操作や画面表示によって電池を消費する可能性があります。
撮影を終えて長時間使用しない場合には、電源をOFFにすることで待機中の消費を減らせます。短い撮影の合間と、数時間使用しない場合とでは、適切な運用が異なります。
撮影可能枚数と省電力設定の考え方については、撮影可能枚数を操る特別な設定と環境管理でも紹介しています。
モニター表示・画像再生・無線通信を必要に応じて使う
OM SYSTEM PENでは、背面モニターと電子ビューファインダーの両方を利用できます。どちらも電子的に映像を表示するため、使用中は電力を消費します。
メーカーのCIPA基準では、電子ビューファインダーと背面モニターの撮影可能枚数はいずれも約410枚です。このため、新型PENではファインダーを使用するだけで撮影可能枚数が大きく伸びるという根拠はありません。
バッテリーを節約したい場合には、表示装置の種類だけでなく、画面を表示している時間を短くすることが重要です。
例えば、撮影した写真を毎回長時間再生して確認すると、その間はモニターを使用します。構図やピントを確認することは重要ですが、必要以上に画像再生を続けると電池の消費につながります。
撮影後の画像確認は、重要な場面では行い、細かな写真選別はパソコンで行うという運用も考えられます。カメラ上ではピントや露出の確認を優先し、詳しい比較は撮影後に行う方法です。
また、OM SYSTEM PENはWi-FiとBluetoothに対応しています。スマホアプリOI.Shareとの接続や画像転送には便利ですが、通信中には電力を消費します。
撮影中に画像を頻繁に転送する必要がない場合には、撮影を終えたあとにまとめて転送する方法があります。通信機能を使用しない時間を増やすことで、無駄な電力消費を抑えやすくなります。
ただし、特定の機能をOFFにしたときの節電効果が何%になるかについては、メーカーが個別の数値を示していないため、一定の改善幅を保証できません。撮影スタイルによって効果は変わります。
OM SYSTEM PENの各機能と操作性については、OM SYSTEM PEN完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリットでも詳しく解説しています。
寒い場所・暑い場所ではバッテリーの状態に注意する
リチウムイオンバッテリーは、周囲の温度によって使用できる電力や充電特性が変わります。OM SYSTEM PENのメーカー公表の使用可能温度は、動作時0~40℃です。
例えば、冬の早朝に屋外で撮影する場合、バッテリーが冷えると使用できる容量が一時的に少なくなることがあります。残量があるように見えても、低温下では電池の性能を十分に引き出せない場合があります。
そのため、寒い場所で長時間撮影する場合には、予備バッテリーを持ち、必要なタイミングで交換できるようにする方法があります。ただし、OM SYSTEM PENは0℃未満での動作を保証する機種ではありません。
一方、夏の炎天下では、カメラ内部の温度上昇が問題になります。特に動画撮影や長時間のライブビューでは、カメラ内部で継続的に電力を使用します。
高温環境では、USB給電や充電が制限される場合があります。また、バッテリーを高温の車内へ放置すると、電池の劣化や安全性に悪影響を与えるおそれがあります。
カメラ本体やバッテリーが高温になった場合には、直射日光を避けた適切な環境へ移動し、温度が下がるまで使用を控えることが重要です。急激に冷却すると結露が発生する可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。
屋外での撮影では、バッテリーの容量だけでなく、温度条件まで含めて使用時間を考える必要があります。特に旅行やイベントなど、撮影を中断しにくい場面では重要なポイントになります。
カメラのバッテリーと使用環境の関係については、撮影可能枚数を操る特別な設定と環境管理でも詳しく説明しています。
OM SYSTEM PENの予備バッテリー・交換時期・保管方法
OM SYSTEM PENを長期間使用する場合には、予備バッテリーの準備や電池の保管方法も重要です。BLS-7は充電して繰り返し使用できますが、リチウムイオン電池は使用と経年によって劣化します。撮影頻度や使用環境に合わせた管理が必要です。
予備バッテリーは何個必要?旅行と長時間撮影で考える
OM SYSTEM PENの撮影可能枚数は約410枚なので、普段の散歩や短時間のスナップ撮影であれば、付属のBLS-7を1個使用する運用も考えられます。しかし、旅行やイベントなど長時間の撮影では、予備バッテリーがあると撮影途中の電池切れへ対応しやすくなります。
例えば、1日を通して街角スナップを撮影する場合、電源ONの時間や画像再生の回数によって電池の消費が変わります。撮影枚数が多くなくても、カメラを長時間使用するなら予備バッテリーが役立ちます。
旅行で1日中撮影する場合には、本体に1個、予備として1個を用意する構成が考えられます。宿泊先で毎晩充電できる場合には、2個を交互に使う運用が可能です。
一方、何日も充電できない場所へ出かける場合や、長時間の動画撮影を行う場合には、必要なバッテリーの数が増えます。ただし、電池を多く持てばよいということだけでもありません。予備バッテリーを増やすほど、重量、購入費用、保管や充電の手間も増えます。
OM SYSTEM PENは小型軽量であることが魅力のカメラです。携帯性を重視する場合には、自分の撮影枚数と使用時間を確認し、必要な本数を考えるとよいでしょう。
また、予備バッテリーとBCS-7を組み合わせれば、取り外した電池を充電している間もカメラを使用できます。長時間の撮影では、本数だけでなく充電できる環境も重要になります。
新型PENのバッテリー供給状況と関連アクセサリーについては、OM SYSTEM PENの納期はいつ?過去のPENと人気カメラの納品実績から検証でも紹介しています。
純正BLS-7と互換バッテリーの違いを考える
OM SYSTEM PENの純正バッテリーはBLS-7です。予備バッテリーを購入する際には、純正品とサードパーティー製の互換バッテリーを比較したいと考える場合もあるでしょう。
純正BLS-7は、メーカーがOM SYSTEM PENでの使用を指定している電池です。対応する専用充電器BCS-7も用意されており、充電方法や使用条件をメーカー情報で確認できます。
一方、互換バッテリーでは、販売業者が使用可能と案内していても、メーカーの純正対応表に記載された製品とは扱いが異なります。価格だけでなく、電池の仕様、品質管理、保護回路、保証内容などを確認する必要があります。
特に注意したいのは、BLS-50をBLS-7の互換品として扱わないことです。BLS-50は従来のPEN E-P7などで使用する純正バッテリーですが、新型OM SYSTEM PENでは非対応です。
電池の名称が似ている場合や、販売ページに複数の対応機種が記載されている場合には、OM SYSTEM PENへの対応が正式に確認できるかを見極める必要があります。
また、互換バッテリーでは残量表示や充電器との組み合わせが純正品と同じように動作するとは限りません。長時間撮影で使用する場合には、電池切れが予期せず発生するリスクも考える必要があります。
OM SYSTEM PENは発売されたばかりの新しい電池規格を使用するため、旧型PEN向けのバッテリーをそのまま流用するという選択はできません。純正BLS-7の互換性と安全性を基準にすることが重要です。
カメラのバッテリー型番による互換性の違いについては、LP-E6NHは販売終了?後継LP-E6Pとの違い・対応機種・互換性を解説でも、キヤノン製バッテリーを例に詳しく説明しています。
バッテリーの劣化・保管・交換時期を判断する
BLS-7は充電して繰り返し使えるリチウムイオン電池ですが、長期間使用すると容量が減少します。購入直後は十分に撮影できていても、使用を続けるうちに満充電から電池切れまでの時間が短くなることがあります。
バッテリーの交換時期を考える際には、充電回数だけで判断するのではなく、実際の持続時間や充電状態を確認することが重要です。
例えば、以前は同じ撮影方法で1日使用できていたのに、使用時間が明らかに短くなった場合には、バッテリーの劣化が考えられます。ただし、寒い場所で使用している場合や、動画撮影が増えた場合などには、使用条件が原因で電池の消費が早くなることもあります。
保管する場合には、高温や直射日光を避け、涼しく乾燥した場所を選ぶことが重要です。特に夏場の車内など、高温になる場所へ長期間放置することは避ける必要があります。
また、完全に放電した状態で長期間放置すると、バッテリーが過放電状態になる可能性があります。一方、満充電状態で高温環境へ長期間置いておくことも、劣化を早める要因になります。
長期間使用しない場合には、極端な満充電や完全放電を避け、メーカーの取り扱い条件に従って保管することが大切です。長期保管中も、電池が異常な状態になっていないか確認する必要があります。
バッテリーが膨らんでいる、異常に熱くなる、液漏れがある、充電中に異常な状態が発生するなどの場合には、使用を中止する必要があります。安全性に問題のある電池を無理に使い続けることは避けるべきです。
複数のBLS-7を所有している場合には、電池を識別して使用状況を記録すると、持続時間の違いを把握しやすくなります。状態のよい電池を長時間の撮影に使い、劣化した電池は必要に応じて交換する運用が考えられます。
バッテリー残量と劣化状態を区別して管理する考え方については、EOS R5のバッテリー持ちは何枚?LP-E6NHと長時間撮影の電源対策でも紹介しています。
まとめ
OM SYSTEM PENのバッテリーは、専用のリチウムイオン充電池BLS-7です。容量は1285mAhで、CIPA基準による撮影可能枚数は約410枚となっています。電子ビューファインダー使用時と背面モニター使用時の公表値はいずれも約410枚です。
動画撮影可能時間はCIPA基準で約80分、ズームなどの操作をしない場合には約130分が目安です。ただし、これらは所定の条件で測定した数値であり、実際の撮影時間は気温、AF、画面表示、撮影設定などによって変わります。
注意したいのは、従来のPEN E-P7やOM-5 Mark IIで使用するBLS-50との互換性がないことです。メーカーの対応表では、OM SYSTEM PENで使用できるバッテリーはBLS-7のみとなっています。旧型PENから買い替える場合には、予備バッテリーを流用できない点を確認する必要があります。
充電方法は、本体内充電と専用充電器BCS-7を使用する方法があります。本体内充電は約180分で、BCS-7とUSB ACアダプターF-7ACを組み合わせると約90分で充電できます。カメラ本体にはUSBケーブルやUSB ACアダプター、充電器が付属しないため、必要な充電機器を別途用意する必要があります。
USB Type-Cによる給電にも対応していますが、USB PDには非対応です。外部電源とBLS-7を併用することで、バッテリーの消費を抑えて長時間撮影を行う仕組みとなっています。USB給電だけでカメラを動かすことはできず、撮影中に内蔵バッテリーを充電することもできません。
旅行やイベントなどの長時間撮影では、予備のBLS-7やモバイルバッテリーを組み合わせる方法があります。ただし、外部電源を接続してもカメラ内部の温度や電池残量によって撮影時間が制限される場合があるため、電源条件を理解したうえで使用することが重要です。
OM SYSTEM PENのバッテリーを長持ちさせるには、パワーセーブ設定、画面表示の時間、無線通信の使用状況などを見直す方法があります。また、電池を高温環境へ放置しないことや、長期間使用しない場合の保管状態にも注意が必要です。
OM SYSTEM PENは小型軽量ボディと多彩な撮影機能を備えたカメラですが、撮影を続けるためには電源管理も欠かせません。BLS-7の互換性、充電方法、USB給電の制限を理解しておけば、普段のスナップから旅行、動画、長時間撮影まで、用途に合わせたバッテリー運用を考えやすくなります。







