EOS R10のおすすめ設定完全ガイド|AF・野鳥・人物・C1/C2の使い方
Canon EOS R10のおすすめ設定は、撮影する被写体によって変わります。人物ならAvモードと瞳検出AF、野鳥やスポーツならMモード・ISOオート・サーボAF、風景ならAvモードと低ISO感度を組み合わせると、撮影目的に合った設定を作れます。EOS R10には最高約23コマ/秒の電子シャッター連写、人物・動物・乗り物を検出するAF、RAWバーストのプリ撮影、C1・C2のカスタム撮影モードなど、使いこなすことで撮影の幅が広がる機能が搭載されています。
特にEOS R10の強みは、撮影設定を素早く切り替えられる操作性です。背面のマルチコントローラー、AF-ONボタン、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルを利用できるため、ファインダーから目を離さずにAFエリアや露出を変更できます。さらにC1とC2に設定を登録しておけば、止まっている野鳥を撮影している途中で飛び立った場合にも、モードダイヤルを回して撮影条件を切り替えられます。
一方、EOS R10にはボディ内手振れ補正がありません。最高約23コマ/秒の電子シャッターにもローリングシャッターによる歪みなどの制約があり、すべての撮影で最高速度を使えばよいわけではありません。また、RAWバーストのプリ撮影では通常の静止画と記録画素数が異なるため、撮影目的による使い分けが必要です。
この記事では、EOS R10の初期設定から、AFエリアとサーボAF特性の選び方、野鳥・人物・風景・夜景のおすすめ設定、電子シャッターとRAWバーストの違い、親指AF、C1・C2への設定登録、4K動画まで詳しく解説します。具体的な設定値は撮影を始めるための目安として示し、被写体の動きや周囲の明るさに応じた調整方法も紹介します。
EOS R10で最初に変更したいおすすめ設定
撮影モードはFv・Av・Tv・Mを用途で使い分ける
EOS R10で最初に確認したいのが、上部のモードダイヤルです。A+オートでも写真を撮れますが、撮影者が明るさや動きを積極的に調整したい場合は、Fv・Av・Tv・Mの各モードが役立ちます。これらは撮影者が何を優先して決めるかによって使い分ける機能です。
AvモードではF値を決め、カメラがシャッタースピードを自動設定します。人物の背景をぼかしたり、風景全体を鮮明に写したりする場面に向いています。Tvモードではシャッタースピードを決めるため、動くペットや子ども、乗り物などを撮影しやすくなります。MモードではシャッタースピードとF値を両方指定でき、ISOオートと組み合わせれば、動きを止める条件を固定しながら明るさの変化に対応できます。
Fvモードは、シャッタースピード、F値、ISO感度を個別にオートまたは任意の数値へ設定できるフレキシブルAEです。すべてをオートにすればPモードに近い使い方ができ、F値だけ指定すればAv、シャッタースピードだけ指定すればTvに近い操作になります。一つの撮影モード内で露出条件を切り替えたい場合に便利ですが、操作に慣れるまではAv・Tv・Mをそれぞれ使い分ける方が設定内容を把握しやすい場合もあります。
EOS R10の撮影モードや機種固有の特徴については、EOS R10は買ってはいけない?弱点と撮影性能を解説でも紹介しています。
ISOオートの上限と記録画質を先に決める
EOS R10の静止画撮影では、ISO100~32000の常用感度を利用できます。ISOオートにすれば、周囲の明るさに応じてカメラが感度を変更します。ただし、暗い場所でシャッタースピードを速くするとISO感度が高くなり、画像にノイズが現れやすくなります。そこで、撮影目的に応じてISOオートの上限を設定する方法があります。
ISOオートの上限は、撮影メニューの「ISO感度に関する設定」から変更できます。日中の人物や風景ならISO3200~6400程度、動きの速い野鳥や室内スポーツならISO12800程度を出発点として考えられます。ただし、上限を低く設定しすぎると、暗い場所で必要なシャッタースピードを維持した際に露出不足になることがあります。ISO上限は画質と明るさの両方を考えて調整する設定です。
記録画質は、撮影後にどこまで編集するかで選びます。JPEGはカメラ内で仕上げた写真をそのまま利用でき、RAWは後からホワイトバランスや露出などを調整できます。C-RAWは通常のRAWより容量を抑えた形式で、メーカー公表のファイルサイズはRAW約27MB、C-RAW約14MBが目安です。普段の記録はJPEG、作品撮影はC-RAWまたはRAW、重要な撮影ではRAW+JPEGという組み合わせが考えられます。
EOS R10はUHS-II対応のSDカードスロットを1基搭載しています。カードの書き込み性能は連写後の待ち時間にも関係するため、画質設定と合わせて確認したい部分です。記録画質とノイズ処理については、ノイズリダクションの設定と画質を守る使い方で詳しく解説しています。
ファインダー・液晶・Qメニューを撮影しやすく整える
EOS R10には約236万ドットの電子ビューファインダーと、約104万ドットのバリアングル液晶モニターが搭載されています。屋外の明るい場所ではファインダーを利用すると構図を確認しやすく、低い位置から花や小動物を撮るときは液晶モニターが便利です。ファインダーとモニターの明るさは個別に調整できるため、見えにくい場合は機能設定メニューを確認します。
撮影画面では、Qボタンを使うクイック設定を覚えると操作が速くなります。Qボタンを押すと、現在の撮影モードで変更可能な設定が画面に表示されます。AF動作、AFエリア、ドライブモード、ホワイトバランス、記録画質などをまとめて確認できるため、撮影前に設定を点検する用途にも向いています。
さらに、クイック設定カスタマイズを利用すれば、表示する項目や配置を変更できます。野鳥撮影が中心ならAFと連写、人物撮影が中心ならAFとホワイトバランスなど、自分が頻繁に変更する項目を優先できます。最初からすべてのボタンをカスタマイズする必要はありませんが、撮影中に毎回メニューを探している項目があれば、Qメニューや専用ボタンで呼び出せないか確認する価値があります。
EOS Rシリーズの機種別の操作性については、EOS RシリーズAPS-C機の比較と操作性の違いでも整理しています。
EOS R10のFv・Av・Tv・Mモードを使うおすすめ設定
FvモードはシャッタースピードとF値を個別に変更できる
EOS R10のFvモードは、シャッタースピード、F値、ISO感度を個別にオートまたは手動設定へ変更できるモードです。モードダイヤルをFvに合わせ、サブ電子ダイヤルで項目を選び、メイン電子ダイヤルで設定値を変更します。各項目をAUTOへ戻せるため、露出制御の一部だけを撮影者が担当する使い方ができます。
例えば風景を撮る場合、F値をF8にしてシャッタースピードとISO感度をオートにすると、Avモードに近い撮影が可能です。走る子どもを撮るときには、シャッタースピードだけ1/1000秒へ変更し、ほかをオートにするとTvモードに近い使い方ができます。さらにシャッタースピードとF値を両方指定し、ISO感度だけオートにすれば、MモードとISOオートの組み合わせに近くなります。
Fvモードの利点は、一つのモードから撮影条件を変更できることです。一方、AUTOになっている項目を確認せずに操作すると、想定していた露出制御と異なる状態で撮影する場合があります。シャッタースピード、F値、ISO感度のうち、どれをカメラに任せ、どれを自分で固定しているのかを把握することが重要です。
F値・シャッタースピード・ISO感度の基本的な関係については、写真の撮り方を基本から解説|F値・ISO・シャッタースピードで紹介しています。
AvモードとTvモードは撮影目的が明確なときに便利
Avモードは、背景ぼけと被写界深度を調整したい撮影で使いやすいモードです。人物撮影ならレンズの開放F値付近から始め、風景ならF5.6~F8程度を出発点にできます。ただし、F値を大きくすると取り込める光量が減るため、カメラがシャッタースピードを遅くする場合があります。EOS R10にはボディ内手振れ補正がないため、ファインダー内に表示されるシャッタースピードを確認する必要があります。
Tvモードは、被写体の動きを基準に露出を決めたい場合に向いています。歩く人物なら1/250~1/500秒、走る犬や子どもなら1/500~1/1000秒、野鳥の飛翔なら1/1600~1/3200秒などを出発点にできます。実際に必要な速度は、被写体の速さ、動く方向、焦点距離、撮影距離によって変化します。
Tvモードで速いシャッタースピードを選んでも、レンズが開放F値に達すると、それ以上は絞りを開けられません。暗い場所ではISO感度を上げる必要があり、上限に達すると写真が暗くなる場合があります。EOS R10で写真が暗いときは、シャッタースピード、F値、ISO感度のどれが制限になっているかを確認すると原因を見つけやすくなります。
Tvモードでの操作方法と被写体別の速度については、Canonカメラのシャッタースピードの変え方で詳しく解説しています。
MモードとISOオートなら野鳥やスポーツの露出を管理しやすい
Mモードでは、シャッタースピードとF値を撮影者が指定できます。ISO感度をオートにしておけば、指定したシャッタースピードとF値を維持しながら、カメラが明るさに応じてISO感度を調整します。日なたから日陰へ移動する動物や、明るさの異なる背景を横切るスポーツ選手などを撮る場合に便利です。
例えば飛んでいる野鳥なら、シャッタースピード1/2000秒、F値はレンズの開放または1段程度絞った値、ISOオートを出発点にできます。静止した野鳥なら1/640~1/1000秒程度へ下げることでISO感度を抑えられる場合があります。必要なシャッタースピードを先に決め、被写界深度とレンズの明るさからF値を決めると、設定の順序を整理しやすくなります。
MモードとISOオートの組み合わせでも露出補正を利用できます。白い鳥を暗い背景で撮るときと、黒い鳥を明るい空で撮るときでは、カメラの測光結果が変わります。ファインダーの明るさだけでなく、撮影した画像のハイライトや羽の階調を確認しながら補正値を調整することが重要です。
逆光や背景の明るさに応じた調整方法は、露出補正の使い方完全ガイドで詳しく紹介しています。
EOS R10のおすすめAF設定とサーボAF特性の使い方
人物・動物・乗り物の検出と瞳AFを設定する
EOS R10のAFは、デュアルピクセルCMOS AF IIを採用しています。人物、動物、乗り物を認識する被写体検出機能を備えており、通常の1点AFだけでなく、カメラ側で被写体を認識して追尾する方法を利用できます。設定するにはMENUのAF1タブを開き、「検出する被写体」から撮影対象を選びます。
人物撮影では「人物」、犬・猫・鳥では「動物優先」、自動車やバイクなどでは「乗り物優先」を選ぶ方法があります。瞳検出を有効にすると、検出できる状況では被写体の目を優先してピント合わせを行います。ただし、遠くの小さな被写体や、顔の一部が隠れている場合、背景とのコントラストが低い場合などは検出できないことがあります。
また、検出する被写体を選んだだけで、すべての撮影に適したAFになるわけではありません。AF動作がワンショットAFになっていると、動く被写体への追従が撮影意図と合わない場合があります。静止した被写体にはワンショットAF、動く被写体にはサーボAFを基本にし、AFエリアと被写体検出を組み合わせて考えることが重要です。
AFがどのように動作するのかについては、AFとMFの違い|オートフォーカスとマニュアルフォーカスの使い分けでも解説しています。
全域AFと1点AF・フレキシブルゾーンAFを使い分ける
EOS R10には、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF、フレキシブルゾーンAF、全域AFなどの選択肢があります。AFエリアを変更するには、撮影画面からAFフレーム選択ボタンを使うか、AFメニューの「AFエリア」から目的の方式を選択します。
全域AFは、人物や動物をカメラに認識させ、広い範囲で追尾したい場合に便利です。しかし、枝葉の多い場所にいる小鳥や、複数の人物が重なっている場面では、狙っていない被写体へピントが移動する可能性があります。そのような場合は1点AFで開始位置を指定し、必要に応じて被写体追尾を組み合わせる方法があります。
フレキシブルゾーンAFは、AFを行う範囲の大きさや位置を変更できる機能です。例えば、野鳥が飛んでくる方向にAFエリアを配置したり、スポーツ選手が移動する範囲をあらかじめ設定したりできます。フレキシブルゾーンAF1~3には異なる範囲を設定できるため、撮影する被写体に合わせて使い分けられます。
AFエリアを広くすれば必ずピントが合いやすくなるわけではありません。撮影者が被写体を指定したいのか、カメラに探させたいのかを基準に選ぶことが重要です。ピントの位置を細かく調整する考え方については、ピントが作品力を左右する|焦点操作とフォーカス精度で紹介しています。
サーボAFのCase 1~4・Case Aは被写体の動きで選ぶ
EOS R10には、サーボAFの追従特性を変更するCase 1~4とCase Aが用意されています。MENUのAF2タブから選択でき、動いている被写体に対して、現在の被写体をどの程度追い続けるか、距離や速度の変化にどの程度素早く反応するかを調整できます。
| 設定 | 主な特徴 | 想定する被写体 |
|---|---|---|
| Case 1 | 汎用性の高い基本設定 | 一般的な動体撮影 |
| Case 2 | 障害物やAFエリアからの一時的な外れに対応 | 枝の中の野鳥、選手が交差するスポーツ |
| Case 3 | 急に現れた被写体へ素早く合わせる | 突然画面に入る被写体 |
| Case 4 | 急加速・急減速する動きに対応 | 走る犬、動きが変化するスポーツ |
| Case A | 動きの変化に応じて特性を自動で切り替える | 動きを予測しにくい被写体 |
最初はCase AまたはCase 1を使い、撮影結果を確認してから変更する方法があります。手前の枝へピントが移りやすいならCase 2、画面へ急に入る被写体を優先したいならCase 3、急激な速度変化に対応したいならCase 4が候補になります。ただし、Caseを変更しても被写体検出やAFエリアの設定が適切でなければ、狙った場所へピントが合わないことがあります。
さらにAF2タブには「被写体追従特性」と「速度変化に対する追従性」があり、各Caseの特性を細かく変更できます。最初から数値を大きく変更するより、撮影で発生している問題を一つずつ確認しながら調整する方が効果を判断しやすくなります。EOS RシリーズのAF設定例については、EOS R7のおすすめ設定完全ガイド|AF・露出・ボタン操作でも紹介しています。
EOS R10のおすすめ設定を野鳥・人物・風景別に紹介
野鳥撮影は止まりものと飛びもので設定を変える
EOS R10で野鳥を撮影する場合、止まっている鳥と飛んでいる鳥では必要なシャッタースピードが異なります。枝に止まっている小鳥なら1/640~1/1000秒程度、飛んでいる鳥なら1/1600~1/3200秒程度を出発点にできます。被写体の速度、距離、羽の動きによって必要な数値が変わるため、撮影後に羽毛や目の鮮明さを確認しながら調整します。
| 設定項目 | 止まりもの | 飛びもの |
|---|---|---|
| 撮影モード | M | M |
| シャッタースピード | 1/800秒 | 1/2000秒 |
| 絞り | 開放~F8程度 | 開放付近 |
| ISO感度 | オート | オート |
| AF動作 | サーボAF | サーボAF |
| 被写体検出 | 動物優先 | 動物優先 |
| AFエリア | 1点AF・領域拡大AF | 全域AF・フレキシブルゾーンAF |
| 連写 | 低速~高速連写 | 高速連続撮影+ |
止まりものでは、枝葉が多い場合に1点AFを使うと、狙った鳥へAFを開始しやすくなります。飛びものでは、鳥を狭い1点AFの範囲に入れ続けることが難しくなるため、全域AFやフレキシブルゾーンAFを使う方法があります。背景が空なら全域AFで追いやすい場合がありますが、木々や建物が背景に入るとAFが迷う場合もあります。
EOS R10はAPS-Cカメラなので、400mmレンズを使用すると35mm判換算約640mm相当の画角になります。遠くの鳥を大きく写せる一方、望遠では小さなカメラの揺れも目立つため、レンズ内手ブレ補正やシャッタースピードの設定が重要です。野鳥向けのAFと連写の考え方は、EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードでも詳しく解説しています。
人物・子ども・ペットは瞳AFとシャッタースピードを組み合わせる
EOS R10で人物を撮る場合、撮影モードはAv、検出する被写体は人物、瞳検出は有効を基本にできます。静止している人物ではワンショットAFでも撮影できますが、自然な表情を撮りながら被写体が前後に動く場合にはサーボAFが便利です。背景をぼかしたい場合はF値を小さくし、複数人を並べて撮る場合はF4~F8程度へ絞るなど、被写界深度を調整します。
走り回る子どもや犬を撮る場合は、TvモードまたはMモードで1/500~1/1000秒程度を出発点にします。AF動作はサーボAF、犬や猫では動物優先、瞳検出を有効にします。被写体が横方向へ大きく移動する場合は、シャッタースピードをさらに速くすることがあります。ISO感度を低く保つためにシャッタースピードを遅くしすぎると、ピントが合っていても顔や足がブレる可能性があります。
集合写真では、瞳検出だけで全員にピントが合うとは限りません。人物が前後に並んでいる場合は、F5.6~F8程度まで絞り、被写界深度を確保する方法があります。また、広角レンズで近づきすぎると画面周辺の人物が不自然に見える場合があるため、撮影距離と焦点距離も考慮する必要があります。
複数人を鮮明に写すための考え方は、集合写真の撮り方|全員にピントを合わせる設定と並び方で紹介しています。
風景・夜景・室内ではF値とISO感度を調整する
風景撮影では、AvモードでF5.6~F8、ISO100を出発点にすると設定を整理しやすくなります。日中の明るい場所ではシャッタースピードを十分に確保できますが、夕方や日陰では速度が遅くなりやすいため、手持ちの場合はファインダー内の表示を確認します。遠景だけでなく手前にも被写体を置く構図では、F値とピント位置によって鮮明に見える範囲が変わります。
夜景では、三脚を使うか手持ちで撮るかが重要です。三脚で建物や街の光を撮る場合は、Mモード、ISO100、F8、シャッタースピード数秒程度を出発点にできます。手持ちの場合は、開放F値の小さいレンズを使い、ISO感度を上げて必要なシャッタースピードを確保します。EOS R10にはボディ内手振れ補正がないため、レンズ内手ブレ補正を利用できるかどうかも撮影条件に影響します。
室内撮影では、人物が動いているか、静止した料理や小物を撮るかによって設定を変えます。料理ならAvモードでF2.8~F5.6程度を利用し、人物が動く場合は1/250秒以上のシャッタースピードを確保する方法があります。窓際の自然光を使う場合と、人工照明を使う場合ではホワイトバランスも変わるため、明るさだけでなく色を確認することが重要です。
被写体との距離、構図、ボケの関係については、被写体との距離で写真はどう変わる?撮影距離・焦点距離・構図の基本で詳しく解説しています。
EOS R10の電子シャッター・高速連写・プリ撮影を使いこなす
メカシャッター約15コマと電子シャッター約23コマの違い
EOS R10の高速連続撮影+では、メカシャッターと電子先幕で最高約15コマ/秒、電子シャッターで最高約23コマ/秒の連写が可能です。シャッター方式は撮影メニューの「シャッター方式」から変更できます。電子シャッターは高速連写と静音撮影に便利ですが、すべての撮影で23コマ/秒を選ぶことが最善とは限りません。
メカシャッターは物理的なシャッター幕を使用する方式で、動きの速い被写体や人工照明下で安定した撮影を行いたい場合に向いています。電子先幕は露光開始を電子的に制御し、撮影条件によってはメカシャッターよりカメラブレを抑えられる場合があります。一方、電子シャッターはシャッター作動音や機械的な振動を抑えやすく、静かな場所や高速連写を重視する場面で便利です。
電子シャッターでは、センサーの各行を順番に読み出すことによってローリングシャッター歪みが発生する場合があります。高速で横切る電車や自動車、飛んでいる鳥の羽などが不自然な形になることがあるため、撮影結果の確認が必要です。また、蛍光灯やLED照明の下では縞模様や明るさのむらが現れる場合があります。
EOS R10では電子シャッターで最高1/16000秒を設定できますが、高速連続撮影+では上限が1/4000秒に制限されます。シャッター方式とドライブモードを組み合わせた際の制限を確認することが重要です。電子シャッター特有の問題については、ローリングシャッター現象と電子シャッターの歪みを防ぐ方法でも解説しています。
RAWバーストのプリ撮影は最大約0.5秒前から記録できる
EOS R10にはRAWバーストモードが搭載されています。これは高速で連続撮影したRAW画像を、一まとまりのファイルとして記録する機能です。さらに「プリ撮影」を有効にすると、シャッターボタンを半押しした状態から、全押しする最大約0.5秒前までさかのぼって記録できます。
設定するには、撮影メニューの「RAWバーストモード」を選び、「RAWバーストモード」を「する」に設定します。続いて「プリ撮影」を「する」に変更します。撮影時にはシャッターボタンを半押しして一度その状態を保持し、必要な瞬間に全押しします。シャッターを押す前の動作が記録されるため、野鳥が飛び立つ瞬間や、動物が突然動き始める場面で役立ちます。
ただし、RAWバーストは通常のRAW撮影と同じ仕様ではありません。記録画素数は約1360万画素となり、EOS R10の通常の約2420万画素より少なくなります。また、電子シャッターで撮影され、シャッタースピードの上限は1/4000秒です。撮影したデータは一まとまりのロールとして保存され、必要な写真を切り出して利用します。メーカーは4GB以上の空き容量があるカードを使用するよう案内しています。
プリ撮影は、シャッターチャンスを予測しにくい場面では便利ですが、常時利用するほど記録データや整理の負担が増えます。通常の連写とRAWバーストを撮影目的で使い分けることが重要です。連写方式の基本については、ドライブモードとは?単写・連写・セルフタイマーの使い方で紹介しています。
RAWとJPEGでは連続撮影できる枚数が変わる
EOS R10で高速連写するときは、連写速度だけでなく、連続して何枚撮影できるかも重要です。JPEGはRAWよりファイルサイズを抑えやすいため、一般的には連続撮影可能枚数を増やしやすくなります。通常のRAWは画質調整の自由度が高い一方、データ量が大きいため、短時間でカメラ内部のバッファーがいっぱいになる場合があります。
メーカー公表の連続撮影可能枚数では、高速連続撮影+の電子シャッター約23コマ/秒時にJPEGラージで約70枚が目安です。メカシャッター約15コマ/秒時には、使用カードによってJPEGラージで約123枚または約460枚という数値が示されています。実際の枚数はカード性能や撮影条件によって変化するため、最高速度だけで連写の継続時間を判断することはできません。
連写が途中から遅くなる場合、内部バッファーからSDカードへの書き込みが追いついていない可能性があります。UHS-II対応カードを使用すると、撮影後のデータ書き込みを短縮できる場合があります。ただし、高速カードを使用すればカメラ内部のバッファー容量そのものが増えるわけではありません。
野鳥の飛翔やスポーツでは、必要な瞬間に短い連写を行う方法もあります。RAWで撮るかJPEGで撮るかは、撮影後の編集方針と、撮り逃したくない時間の長さを合わせて考えることが重要です。ISO感度と画質の関係については、高感度撮影とは?ISO感度とノイズの関係でも説明しています。
EOS R10の親指AF・マルチコントローラー・C1/C2設定
マルチコントローラーでAF位置を素早く変更する
EOS R10の操作性を生かすうえで重要なのが、背面のマルチコントローラーです。撮影中にAF位置を移動できるため、ファインダーから目を離さずに狙った被写体を指定できます。特に枝の間にいる野鳥や、複数の人物が画面内にいる場合に便利です。
マルチコントローラーへAFフレームダイレクト選択を割り当てるには、カスタム機能の「ボタン カスタマイズ」から設定します。さらにEOS R10では、全域AFと被写体追尾を利用している状態で、複数の人物の中から追尾対象を選択する操作も可能です。追尾フレームが表示された状態でマルチコントローラーを操作することで、意図した人物へ対象を変更できます。
AFエリアの切り替えを頻繁に行う場合は、サブ電子ダイヤルへ「AFエリア選択」を割り当てる方法もあります。例えば、通常は全域AFで人物を撮り、背景が複雑な場合に1点AFへ切り替える操作を短縮できます。ただし、ダイヤルの役割を変更すると、それまで割り当てられていた操作も変わるため、自分が普段使用する機能とのバランスを考える必要があります。
EOS RシリーズのAF操作とカスタマイズの考え方は、EOS Rのおすすめ設定完全ガイド|AF・Fv・操作方法でも解説しています。
AF-ONボタンを利用した親指AFの設定方法
親指AFは、シャッターボタンによる撮影操作と、AFによるピント合わせの操作を分ける方法です。EOS R10にはAF-ONボタンがあり、背面の親指でAFを作動させることができます。標準状態ではシャッターボタンの半押しでもAFが動くため、親指AFを独立した操作にしたい場合は、シャッターボタン側のAF動作を変更します。
設定するには、MENUのカスタム機能から「ボタン カスタマイズ」を開きます。シャッターボタン半押しに割り当てられた「測光・AF開始」を「測光開始」に変更し、AF-ONボタンには「測光・AF開始」を割り当てます。これにより、AF-ONボタンでピントを合わせ、シャッターボタンでは撮影するという操作を作れます。
親指AFは、枝の奥にいる野鳥へ一度ピントを合わせ、その後はシャッターボタンを押して撮影したい場合などに便利です。サーボAFと組み合わせると、AF-ONを押している間は追従させ、指を離せばAFの動作を止める使い方ができます。ただし、被写体が前後に動いているのにAF-ONから指を離すと、ピント位置が更新されなくなります。
親指AFがすべての人に必要なわけではありません。シャッターボタン半押しで問題なく撮影できている場合は、その操作を維持する選択肢もあります。EOS Rシリーズの操作性の違いについては、EOS R50で後悔する理由と操作性の違いでも紹介しています。
C1とC2に野鳥の止まりもの用・飛びもの用設定を登録する
EOS R10にはC1とC2のカスタム撮影モードが用意されています。撮影モード、露出、AF、メニュー機能などの設定を登録でき、モードダイヤルを回すだけで呼び出せます。被写体の動きが急に変化する撮影で、特に便利な機能です。
例えば、C1には止まりもの用として、Mモード、1/800秒、開放F値、ISOオート、サーボAF、動物優先、1点AFを登録できます。C2には飛びもの用として、Mモード、1/2000秒、開放F値、ISOオート、サーボAF、動物優先、全域AFまたはフレキシブルゾーンAF、高速連続撮影+を登録する方法があります。これにより、枝に止まる鳥を撮影している途中で飛び立った場合でも、設定変更の手間を減らせます。
| 設定項目 | C1:止まりもの | C2:飛びもの |
|---|---|---|
| 撮影モード | M | M |
| シャッタースピード | 1/800秒 | 1/2000秒 |
| F値 | 開放付近 | 開放付近 |
| ISO感度 | オート | オート |
| AF動作 | サーボAF | サーボAF |
| 被写体検出 | 動物優先 | 動物優先 |
| AFエリア | 1点AF | 全域AF |
| ドライブモード | 低速または高速連写 | 高速連続撮影+ |
登録するときは、先にP・Tv・Av・M・Fvなどで必要な撮影設定を作ります。その後、MENUの機能設定5から「カスタム撮影モード(C1, C2)」を開き、「登録」を選択します。登録先のC1またはC2を指定して確定すると、現在の設定内容が保存されます。
登録後は「登録内容の自動更新」を設定できます。自動更新を有効にすると、C1やC2で変更した設定が登録内容へ反映されます。毎回決まった状態から撮影を始めたい場合は自動更新を無効にし、設定変更を保存したい場合は有効にするという使い分けができます。C1・C2の利用方法は、EOS R7のおすすめ設定とカスタム撮影モードの活用方法でも取り上げています。
EOS R10の4K動画と動画AFのおすすめ設定
4K30pと4K60pは画角と画質が異なる
EOS R10は4K動画の記録に対応しており、4K30p相当と4K60p相当を選択できます。ただし、記録方式には違いがあります。4K30p相当では6K相当の情報を利用したオーバーサンプリングによる高精細な動画を撮影でき、4K60p相当ではクロップによって画角が狭くなります。
旅行や風景、人物紹介など、動きが比較的少ない動画では4K30pを出発点にできます。細部の解像感を重視しやすく、編集や保存容量も4K60pより抑えやすくなります。一方、スポーツや走る動物など、動きの滑らかさを重視する場合は4K60pが候補になります。ただし、4K60pでは撮影範囲が狭くなるため、広角レンズを装着していても期待した構図にならないことがあります。
フルHDでは60p相当や120p相当のハイフレームレート記録にも対応しています。撮影した動画をスローモーションとして見せたい場合などに利用できますが、設定によって音声記録や利用できる機能が異なります。動画を選ぶときは、解像度だけでなく、フレームレート、画角、ファイル容量、編集後の用途を合わせて考えることが重要です。
動画形式と容量の関係については、動画記録フォーマットとビットレート完全ガイドで詳しく解説しています。
動画サーボAFはAF速度と追従特性を設定できる
EOS R10には動画サーボAFが搭載されており、録画中も被写体に合わせてピントを調整できます。MENUのAFタブから動画サーボAFを有効にし、「検出する被写体」で人物、動物、乗り物などを選択できます。瞳検出を利用すれば、顔や目を検出できる状況では被写体を追尾しやすくなります。
動画では、AFが合う速さだけでなく、ピントがどのように移動するかが映像の印象へ影響します。動画サーボAF時のAF速度を遅くすると、ピントを緩やかに移動させやすくなります。人物から手前の商品へピントを移す場面などで、急激な変化を抑えたい場合に利用できます。逆に、動きの速い被写体を追う場合は、AF速度を標準から速めに調整する方法があります。
動画サーボAFの被写体追従特性も変更できます。被写体の前を別の人物が横切ったときに元の被写体を追い続けたい場合は粘る方向へ、新しい被写体へ素早く移りたい場合は敏感な方向へ調整します。ただし、使用するレンズによってAFの速度や動作音が変化するため、設定した数値だけで動画の仕上がりを判断することはできません。
EOS Rシリーズの動画AFの考え方は、EOS R7の4K動画とAF・手ブレ補正の設定でも紹介しています。
動画電子ISは手ブレを抑えられるが画角が狭くなる
EOS R10にはボディ内手振れ補正が搭載されていません。そのため、静止画での手ブレ補正は、主にレンズ内手ブレ補正の有無が関係します。一方、動画では動画電子ISを利用でき、電子的に画面の揺れを補正することができます。
動画電子ISは、撮像範囲の一部を利用して映像の揺れを補正する方式です。設定を有効にすると撮影画角が狭くなり、補正を強くするとさらに画角が変わります。EOS R10はAPS-Cセンサーを搭載しているため、広角レンズを装着していても、4K60pのクロップや動画電子ISが重なると撮影範囲がかなり狭くなる場合があります。
レンズ内手ブレ補正を搭載したRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMなどでは、レンズ側の補正も利用できます。一方、手ブレ補正を搭載していない明るい単焦点レンズでは、動画電子ISの画角変化を確認する必要があります。三脚に固定して撮る動画では、電子ISを利用せずに画角を確保する方法もあります。歩きながら撮影する場合は、電子ISだけで大きな上下動を完全に補正できるわけではありません。
動画重視のEOS Rシリーズとの違いについては、EOS R50 Vの使いこなし完全ガイド|動画・AF・ライブ配信でも詳しく解説しています。
EOS R10で設定どおりに撮れないときの確認ポイント
写真が暗い・色がおかしい場合は露出とホワイトバランスを確認する
EOS R10で写真が暗い場合、最初にシャッタースピード、F値、ISO感度、露出補正を確認します。例えば1/2000秒を指定し、レンズの開放F値がF6.3、ISOオートの上限がISO3200になっている場合、暗い場所では光量が不足することがあります。シャッタースピードを遅くするか、ISO感度の上限を変更するか、明るいレンズを使用するなど、原因に対応した調整が必要です。
写真の色が不自然な場合は、ホワイトバランスを確認します。EOS R10ではオートホワイトバランスのほか、太陽光、日陰、くもり、白熱電球などの設定を利用できます。室内の暖色照明では、オートホワイトバランスの「雰囲気優先」と「ホワイト優先」によって仕上がりが変わります。夕焼けの赤みを残したい場合は、太陽光やくもりなどへ固定する方法もあります。
RAWで記録している場合は、撮影後にホワイトバランスを調整できます。一方、JPEGでは撮影時の設定が仕上がりへ反映されるため、重要な撮影では撮影画面と再生画像の色を確認したいところです。露出とホワイトバランスは別の機能なので、写真が黄色いから露出を下げるといった操作では意図した結果にならない場合があります。
色温度やオートホワイトバランスの設定については、ホワイトバランスとは?Canonカメラの設定と色温度の使い分けで詳しく紹介しています。
ピントが合わない・ブレる場合はAFとシャッター速度を分けて考える
撮影した写真が不鮮明な場合、ピント外れ、手ブレ、被写体ブレを区別することが重要です。ピント外れでは、狙った被写体とは異なる距離へピントが合っている場合があります。手ブレでは背景を含む画面全体が流れやすく、被写体ブレでは動いている人物や動物だけが流れて写ることがあります。
ピントが合わない場合は、被写体検出、AFエリア、ワンショットAFとサーボAFの設定を確認します。全域AFで意図しない被写体へピントが合うなら、1点AFへ変更する方法があります。また、レンズの最短撮影距離より近づいている場合は、AF設定を変更してもピントが合いません。接写ではレンズの仕様も確認する必要があります。
手ブレや被写体ブレの場合は、シャッタースピードを変更します。EOS R10はAPS-C機なので、50mmレンズで約80mm相当、200mmレンズで約320mm相当の画角になります。望遠になるほど小さなカメラの揺れが目立つため、使用する焦点距離に応じて速度を確保する必要があります。さらに、被写体が動いている場合は、手ブレ補正があっても被写体ブレを防げないことがあります。
シャッタースピードと被写体の動きについては、Canonカメラのシャッタースピードの変え方とブレ対策でも説明しています。
レンズ・ストロボ・カスタム設定の制限を確認する
EOS R10はRFマウントのAPS-Cカメラで、RF・RF-Sレンズを装着できます。マウントアダプターEF-EOS Rを使用すればEF・EF-Sレンズも利用できますが、EF-Mレンズには対応していません。また、レンズによって開放F値やAF駆動方式、手ブレ補正の有無が異なります。設定できるF値が思った数値にならない場合は、装着しているレンズの仕様を確認する必要があります。
ストロボ撮影では、シャッター方式によって使用できるシャッタースピードが変わります。EOS R10の通常のストロボ同調速度は、メカシャッターで1/200秒、電子先幕で1/250秒が上限です。電子シャッターでは通常のストロボ発光が利用できないため、ストロボを使用する場合はシャッター方式も確認します。
また、撮影モードによって選べるメニュー項目が異なります。A+やスペシャルシーンモードでは設定が制限される場合があり、RAWバーストやサイレントシャッターなどの機能を有効にすると、別の機能が利用できなくなることがあります。メニュー項目が灰色で選択できない場合は、撮影モード、シャッター方式、ドライブモードなどの組み合わせを確認すると原因を特定しやすくなります。
EOS Rシリーズのストロボ選びと撮影設定については、EOS RPのストロボ撮影とスピードライトの設定方法でも基本的な考え方を紹介しています。
まとめ
EOS R10のおすすめ設定は、撮影目的に合わせて露出、AF、シャッター方式を組み合わせることが基本です。日常撮影ならAvモードとISOオート、人物撮影なら人物検出と瞳検出、野鳥やスポーツならMモード・ISOオート・サーボAFを出発点にできます。設定値は固定するものではなく、被写体の動きや周囲の明るさを確認して変更します。
AF設定では、人物・動物・乗り物の被写体検出に加えて、AFエリアとサーボAF特性の選択が重要です。全域AFは広い範囲で被写体を追いやすく、1点AFは狙う位置を指定したい場合に便利です。サーボAFのCase 1~4・Case Aは、障害物や急激な速度変化など、撮影条件に応じて使い分けられます。
野鳥撮影では、止まりものと飛びもので設定を変えると対応しやすくなります。止まりものなら1/800秒前後、飛びものなら1/2000秒前後を出発点にし、ISOオートと動物優先AFを組み合わせます。EOS R10にはC1・C2のカスタム撮影モードがあるため、それぞれの設定を登録しておけば、モードダイヤルを回すだけで切り替えられます。
連写では、メカシャッターと電子先幕で最高約15コマ/秒、電子シャッターで最高約23コマ/秒を利用できます。ただし、電子シャッターにはローリングシャッター歪みや人工照明下の縞模様などの注意点があります。高速連写が必要な場面と、画質や形の安定性を優先する場面でシャッター方式を使い分けることが重要です。
さらに、RAWバーストのプリ撮影を利用すれば、シャッターボタンを全押しする最大約0.5秒前から記録できます。野鳥の飛び立ちなどの瞬間を残したい場合に役立ちますが、記録画素数は約1360万画素となり、通常の約2420万画素の静止画とは異なります。RAWバーストと通常連写の違いを理解して利用する必要があります。
操作性では、マルチコントローラー、AF-ONボタン、サブ電子ダイヤルのカスタマイズが役立ちます。親指AFを利用したり、AFエリアの変更をダイヤルへ割り当てたりすることで、ファインダーから目を離す時間を減らせます。特にC1・C2への設定登録は、EOS R10の操作性を生かすうえで便利な機能です。
動画撮影では、画質を重視する4K30pと、動きの滑らかさを重視する4K60pを使い分けます。4K60pはクロップによって画角が狭くなり、動画電子ISを有効にするとさらに撮影範囲が変化します。人物を撮る場合は動画サーボAFと瞳検出を組み合わせ、AF速度や追従特性を撮影内容に合わせて調整できます。
EOS R10は有効約2420万画素のAPS-Cカメラで、軽量なボディに高度なAF、高速連写、カスタム撮影モードなどを備えています。最初からすべての設定を変更する必要はありませんが、撮影モード、AF、シャッタースピード、C1・C2を理解することで、EOS R10の性能を幅広い撮影に生かせます。


