EOS M10レビュー|301gの小型APS-Cミラーレスを今あえて楽しむ
EOS M10は、約1800万画素のAPS-C CMOSセンサーとDIGIC 6を搭載したキヤノンEF-Mマウントの小型ミラーレスカメラです。ボディはバッテリーとカードを含めても約301g。3.0型のタッチパネル液晶は上方向へ約180度動き、日常スナップ、旅行、自撮り、料理、人物撮影などを軽い機材で楽しめます。
発売から時間が経った機種なので、現在のEOS Rシリーズと比べればAF、連写、動画、操作系には明確な世代差があります。一方で、APS-Cセンサー、RAW撮影、P・Tv・Av・Mモード、最大49点のハイブリッドCMOS AF II、Wi-Fi、タッチシャッターなど、写真を撮るための基本機能は揃っています。
EOS M10を現在使ううえで重要なのは、最新機種と性能競争をさせることではありません。小型軽量なEF-Mボディとして、EF-M22mm F2 STMなどの小さなレンズと組み合わせたり、マウントアダプターEF-EOS Mを使ってEF・EF-Sレンズを楽しんだりすることで、このカメラならではの使い方が見えてきます。
この記事では、EOS M10のスペック、画質、AF、連写、ISO感度、動画、タッチ操作、EF-Mレンズとの組み合わせ、EF・EF-Sレンズの活用、中古で購入するときの注意点まで詳しく解説します。
- EOS M10の基本スペック
- EOS M10のAF性能
- タッチパネル操作がEOS M10の使いやすさを支える
- 180度チルト液晶を活用する
- EOS M10にはファインダーがない
- ISO感度は100~12800
- 1/4000秒から30秒まで使える
- 最高約4.6コマ/秒の連続撮影
- EOS M10の撮影モード
- クリエイティブアシストが初心者には使いやすい
- クリエイティブフィルターも使える
- Wi-FiとNFCを搭載
- 動画はFull HDまで
- EF-Mレンズとの組み合わせ
- EF・EF-Sレンズも使える
- EOS M10で人物を撮る
- EOS M10で風景を撮る
- EOS M10で夜景を撮る
- 星空撮影にも使える
- EOS M3との違い
- EOS M10の弱点
- 中古EOS M10を購入するときの確認ポイント
- EOS M10は現在でも使える?
- まとめ
EOS M10の基本スペック
| 項目 | EOS M10 |
|---|---|
| 発売 | 2015年10月 |
| マウント | キヤノンEF-Mマウント |
| センサー | APS-C CMOS |
| 有効画素数 | 約1800万画素 |
| 映像エンジン | DIGIC 6 |
| AF方式 | ハイブリッドCMOS AF II |
| 測距点 | 最大49点 |
| AF動作 | ワンショットAF・サーボAF |
| ISO感度 | ISO100~12800・拡張ISO25600相当 |
| シャッター速度 | 1/4000~30秒 |
| 連続撮影 | 最高約4.6コマ/秒 |
| 液晶 | 3.0型・約104万ドット・タッチパネル |
| 液晶可動 | 上方向約180度 |
| 動画 | Full HD 29.97p/25p/23.98p |
| Wi-Fi | 対応 |
| NFC | 対応 |
| バッテリー | LP-E12 |
| 撮影可能枚数 | 約255枚 |
| 質量 | 約301g(バッテリー・カード含む) |
| 本体サイズ | 約108.0×66.6×35.0mm |
約1800万画素APS-CセンサーとDIGIC 6を搭載
EOS M10は約22.3×14.9mmのAPS-C CMOSセンサーを搭載しています。有効画素数は約1800万画素です。
現在では2400万画素前後のAPS-C機が一般的ですが、1800万画素でも5184×3456ピクセルの画像を記録できます。Web掲載、SNS、一般的なプリント、ブログ用写真などで画素数そのものが不足する場面は多くありません。
RAWは14bitで記録でき、JPEGとの同時記録にも対応します。撮影後に露出やホワイトバランスを調整したい場合はRAWを残せます。
高画素機ほどトリミング耐性はありませんが、その分ファイルサイズも比較的小さく、日常的に大量の写真を扱いやすいという側面があります。
約301gの小型軽量ボディがEOS M10の大きな特徴
EOS M10はバッテリーとSDカードを含めても約301g、本体のみなら約265gです。
フルサイズ一眼レフや大型ミラーレスと比較すると大幅に軽く、小型のEF-Mレンズと組み合わせればバッグへ入れたまま持ち歩きやすいシステムになります。
カメラは性能が高くても持ち出さなければ写真を撮れません。EOS M10の場合は「今日はカメラを持っていくか」と考える負担そのものを小さくできることが魅力です。
旅行、散歩、買い物、日常記録など、撮影だけを目的に出かけない場面ほど小型軽量ボディの価値が分かりやすくなります。
EOS M10のAF性能
ハイブリッドCMOS AF IIで最大49点に対応
EOS M10のAFはハイブリッドCMOS AF II方式です。
最大49点を利用でき、AF方式は1点AFと顔+追尾優先AFを選択できます。AF動作にはワンショットAFとサーボAFがあります。
ここはEOS M10を理解するうえで重要です。EOS M10はデュアルピクセルCMOS AF搭載機ではありません。後のEOS MシリーズやEOS RシリーズとはAF方式が異なります。
静止した人物、料理、小物、風景などでは十分使えますが、高速で飛ぶ野鳥や本格的なスポーツを現在の被写体認識AFの感覚で追うカメラではありません。
静止物はワンショットAF、動く人物はサーボAF
風景、建物、料理、小物、静止した人物などではワンショットAFを基本にします。
一度ピントが合うとその位置を基準に撮影できるため、構図を落ち着いて決める撮影に向いています。
歩いている人物や動いている子どもなどではサーボAFを利用できます。被写体との距離変化に応じてピントを調整し続けます。
ただし最高約4.6コマ/秒の連写と組み合わせても、動体専用カメラのような使い方を前提とした機種ではありません。EOS M10では日常的な動きへの対応と考える方が実際の性格に合っています。
タッチパネル操作がEOS M10の使いやすさを支える
画面へ触れてAF位置を直接決められる
EOS M10は3.0型・約104万ドットのタッチパネル液晶を搭載しています。
画面へ触れることでAF位置を指定できるため、小型ボディに多数の物理ボタンを配置しなくても直感的に操作できます。
料理なら最も見せたい部分、人物なら顔、小物なら文字や特徴的な部分へ直接触れてピント位置を決められます。
スマートフォンに近い操作感でピント位置を選べることは、EOS M10が初心者向けとして扱いやすかった理由の一つです。
タッチシャッターなら触れた場所へピントを合わせて撮影できる
EOS M10はタッチシャッターにも対応しています。
画面上の被写体へ触れると、その位置へAFを合わせ、そのままシャッターを切れます。
低い位置にカメラを置いた撮影、料理、花、小物などでは、シャッターボタンへ手を伸ばさずに撮影できるので便利です。
一方、意図せず画面へ触れてシャッターが切れることもあるため、通常のAF操作だけを使いたい場合はタッチシャッターを切っておく方が扱いやすくなります。
180度チルト液晶を活用する
上方向約180度で自撮りやローアングル撮影に使える
EOS M10の液晶モニターは上方向へ約180度動かせます。
液晶を前方へ向ければ、自分自身を画面で確認しながら撮影できます。旅行先の記念撮影や自撮りに使いやすい構造です。
さらにローアングルでは液晶を上へ向けることで、地面近くへカメラを下げても画面を確認できます。
ただし上下左右へ自由に回転するバリアングル式ではありません。横方向へ開くことはできないため、縦位置撮影やカメラより高い位置から見下ろす撮影では制約があります。
EOS M10にはファインダーがない
撮影は背面液晶が基本になる
EOS M10には光学ファインダーも電子ビューファインダーも内蔵されていません。
また、EOS M3のように外付けEVFを取り付けて使用する構成でもありません。基本的に背面液晶を見ながら撮影するカメラです。
日常スナップや旅行では問題になりにくい一方、強い日差しの下では液晶が見づらくなる場合があります。
ファインダーを覗いて撮ること自体を楽しみたい人には向きませんが、スマートフォンのように画面を見ながら撮影したい人には自然な操作方法です。
ISO感度は100~12800
日常撮影はISOオートを基本にできる
EOS M10のISO感度はISO100~12800で、手動設定では拡張ISO25600相当も利用できます。
晴天の屋外ならISO100から400程度で撮影できますが、室内や夕方ではシャッタースピードを確保するためにISO感度を上げる必要があります。
EOS M10は現在の高感度性能が高い機種と比較すると、ISO3200や6400でノイズが目立ちやすくなります。しかし低ISOへこだわって手ブレした写真になるより、必要な感度まで上げた方が結果は残ります。
普段はISOオートを使い、三脚を使用する風景や夜景など画質を優先できる場面ではISO100へ下げる使い分けが便利です。
1/4000秒から30秒まで使える
日常撮影から長秒露光まで基本的なシャッター速度をカバー
EOS M10のシャッター速度は1/4000秒から30秒です。バルブ撮影にも対応します。
日中の人物やスナップでは1/125秒から1/500秒、動く人物なら1/500秒前後、より速い動きを止めるなら1/1000秒以上へ調整できます。
夜景では三脚を使って数秒から数十秒の長時間露光も可能です。
なおEOS M10は電子制御式フォーカルプレーンシャッターを採用しています。完全電子シャッターによる無音撮影を行うカメラではありません。
最高約4.6コマ/秒の連続撮影
日常の動きには使えるが本格的な高速連写機ではない
EOS M10の連続撮影速度は最高約4.6コマ/秒です。
子どもの表情、ペット、歩いている人物などを短い連写で残す用途なら利用できます。
一方、EOS 7Dのような動体撮影向け一眼レフや、現在のEOS Rシリーズの高速連写機と比較すると速度は控えめです。
特にRAWでは連続撮影可能枚数が約7枚、RAW+JPEGでは約4枚なので、RAWを使って長時間連写する用途には向きません。
EOS M10では一瞬を大量の連写から探すより、被写体を見ながらタイミングを決める撮影が合っています。
EOS M10の撮影モード
Av・Tv・Mまで使えるので写真の基本を学べる
EOS M10は小型のエントリーモデルですが、P、Tv、Av、Mの各撮影モードを利用できます。
背景ボケを自分で調整したい場合はAvモード、動きを止めたい場合はTvモード、露出を完全に固定したい場合はMモードを使えます。
最初はオート撮影を使い、慣れてきたらAvでF値、Tvでシャッタースピードを変えるだけでも写真表現の幅は大きく広がります。
小型だからスマートフォンの延長として使うだけでなく、露出の仕組みを覚えるカメラとしても使えるところがEOS M10の特徴です。
クリエイティブアシストが初心者には使いやすい
F値を知らなくても背景ボケや明るさを調整できる
EOS M10にはクリエイティブアシストが搭載されています。
「背景をぼかす・くっきり」「暗く・明るく」「コントラストを弱く・強く」「すっきり・鮮やか」「寒色・暖色」など、写真の見た目を言葉で調整できます。
F値、露出補正、彩度、ホワイトバランスなどの専門用語を覚える前でも、完成する写真の見た目から設定できる仕組みです。
クリエイティブアシストで違いを体験してからAvモードや露出補正を覚えていくと、設定と写真の変化を結び付けやすくなります。
クリエイティブフィルターも使える
ラフモノクロやトイカメラ風などをカメラ内で楽しめる
EOS M10にはラフモノクロ、ソフトフォーカス、魚眼風、油彩風、水彩風、トイカメラ風、ジオラマ風などのクリエイティブフィルターがあります。
写真を忠実に記録するだけでなく、カメラ内で見た目を大きく変えて遊べる機能です。
現在はスマートフォンアプリで同様の加工が簡単にできますが、撮影したその場でカメラだけを使って表現を変える楽しさがあります。
EOS M10の小型軽量な性格とも相性が良く、散歩しながら普段とは違う写真を試す用途に向いています。
Wi-FiとNFCを搭載
スマートフォンへの画像転送やリモート操作に対応
EOS M10はWi-Fiを搭載し、対応するスマートフォンとの通信が可能です。
撮影した画像をスマートフォンで閲覧・受信したり、スマートフォンからカメラをリモート操作したりできます。
NFCにも対応しており、対応端末との接続を簡単に行えるよう設計されています。
古い機種なので現在使用するスマートフォンやアプリとの接続環境は確認が必要ですが、EOS M10そのものには無線通信機能が備わっています。
動画はFull HDまで
4Kはないが日常記録ならFull HDを利用できる
EOS M10の動画はMP4形式で、Full HD 1920×1080では29.97p、25p、23.98pに対応します。
HD 1280×720では59.94pまたは50pを利用できます。
4Kには対応していません。また現在の動画向けEOSのような高性能AF、ハイフレームレート4K、高度な動画支援機能を持つカメラでもありません。
一方、家族や旅行の日常記録、固定した被写体の短い動画などであればFull HDを利用できます。180度チルト液晶を前へ向けられるため、自分を確認しながら撮影することも可能です。
外部マイク端子はない
EOS M10には内蔵ステレオマイクがありますが、外部マイク入力端子は搭載していません。
録音レベル調整、ウィンドカット、アッテネーターなどは利用できますが、カメラへ外部マイクを直接接続して本格的な音声収録を行う構成には向きません。
動画を現在のVlog専用機として考えると制約があります。
EOS M10の動画機能は、小型写真機に付属する日常記録用動画として考える方が実態に近くなります。
EF-Mレンズとの組み合わせ
EF-M22mm F2 STMならEOS M10の小ささを最大限に生かせる
EOS M10と特に相性が良いのがEF-M22mm F2 STMです。
22mmはAPS-Cでは35mm判換算約35mm相当となり、日常スナップ、旅行、料理、室内、人物を含む風景などに使いやすい画角です。
F2まで開けられるため標準ズームより多くの光を取り込め、暗い室内でもシャッタースピードを確保しやすくなります。
パンケーキ型の小型レンズなので、EOS M10と組み合わせるとコンパクトカメラに近い感覚で持ち歩けます。
EF-M32mm F1.4 STMなら人物撮影を強化できる
EF-M32mm F1.4 STMをEOS M10へ装着すると、35mm判換算約51mm相当になります。
F1.4の大口径を利用できるため、標準ズームより背景を大きくぼかしやすく、暗所でもシャッタースピードを確保しやすくなります。
人物、料理、小物、夜のスナップなどでAPS-Cセンサーの画質を生かしたい場合には、小型ボディとは思えない撮影ができます。
EOS M10はボディ自体が簡素なので、レンズを交換したときの写真の違いが分かりやすいカメラでもあります。
EF・EF-Sレンズも使える
マウントアダプターEF-EOS MでEF資産を活用できる
EOS M10はEF-Mマウントですが、マウントアダプターEF-EOS Mを使用すればEFレンズとEF-Sレンズを装着できます。
古いEF単焦点、EF-S標準ズーム、EF望遠レンズなどをEOS M10で使えるため、中古EFレンズを試すボディとしても利用できます。
ただし小さなEOS M10へ大型EFレンズを装着すると、重量バランスは完全にレンズ側へ寄ります。カメラを持つというよりレンズを支える感覚になります。
小型EF-Mレンズとは別の楽しみ方として、古いEFレンズの写りをAPS-Cミラーレスで試せることが魅力です。
EOS M10で人物を撮る
Avモードと明るい単焦点レンズを組み合わせる
人物撮影ではAvモードを使い、背景をぼかしたい場合はF値を小さくします。
EF-M22mm F2なら人物と周囲の環境を一緒に写しやすく、EF-M32mm F1.4なら人物を中心にして背景を整理しやすくなります。
顔+追尾優先AFも利用できますが、現在のEOS Rシリーズのような高性能な瞳検出へ完全に任せるカメラではありません。
撮影後に拡大して目元へピントが来ているか確認しながら撮ると成功率を高められます。
EOS M10で風景を撮る
Avモード・F8前後・低ISOから始める
風景ではAvモードを使い、F8前後を一つの基準にできます。
晴天ならISO100を使い、手持ちでシャッタースピードが遅くなる場合にはISO感度を上げます。
三脚を使えるなら低ISOを維持したままシャッタースピードを長くできます。
EOS M10は小型なので、旅行中に風景を撮るためのサブカメラとしても扱いやすく、EF-M15-45mmなどの標準ズームなら広角側から標準域まで一本で対応できます。
EOS M10で夜景を撮る
手持ちではISOを上げ、三脚なら低ISOで長秒露光する
手持ち夜景では、ISO感度を上げてシャッタースピードを確保します。
低ISOへ固定したまま1/10秒や1/15秒まで低下すると、画質以前に手ブレする可能性が高くなります。
三脚が使える場合はISO100を基本にして、数秒から数十秒の長時間露光ができます。
EOS M10は30秒までのシャッター速度とバルブ撮影に対応するため、夜景そのものは十分楽しめます。
星空撮影にも使える
明るい広角レンズとMモードを使う
EOS M10でも星空撮影は可能です。
Mモードへ切り替え、明るい広角レンズを開放付近で使用し、ISO感度を上げて星が流れすぎない範囲のシャッタースピードを設定します。
暗い場所ではAFが迷うため、MFへ切り替えて液晶を拡大し、明るい星や遠くの光源を利用してピントを合わせます。
1800万画素APS-Cセンサーなので最新高感度機ほど暗所耐性はありませんが、三脚と明るいレンズを使えば星空写真を楽しめます。
EOS M3との違い
M10は小型簡素、M3は操作性を重視した兄弟機
EOS M10と同時期のEF-M機として比較されやすいのがEOS M3です。
EOS M3は約2420万画素センサー、ハイブリッドCMOS AF III、外付けEVF対応、グリップや操作ダイヤルなど、撮影操作を重視した設計です。
EOS M10は約1800万画素、ハイブリッドCMOS AF IIで、ボタンやダイヤルを減らして小型軽量とタッチ操作を優先しています。
写真設定を頻繁に変更するならM3、小さく持ち歩いてタッチ操作中心で撮るならM10という性格の違いがあります。
EOS M10の弱点
EVF・4K・高速連写・最新AFを求める機種ではない
EOS M10には電子ビューファインダーがありません。
動画はFull HDまでで4Kには非対応。連写も最高約4.6コマ/秒です。AFもハイブリッドCMOS AF IIで、現在の人物・動物・鳥・乗り物を自動認識するEOS Rシリーズとは大きな世代差があります。
ボディ内手ブレ補正もありません。使用するレンズによってはISなしで撮影することになります。
これらを欠点として認識したうえで、小型APS-Cミラーレスとして使うことが重要です。
撮影可能枚数約255枚なので予備バッテリーを意識する
EOS M10のバッテリーはLP-E12で、常温時の撮影可能枚数は約255枚が目安です。
液晶を常に使用するミラーレスなので、一眼レフの光学ファインダー機ほど大量に撮れるわけではありません。
旅行で朝から夜まで使う場合、Wi-Fiを頻繁に使う場合、動画を撮る場合にはバッテリー消費が増えます。
長時間使用するなら予備のLP-E12を用意しておくと安心です。またACアダプターキットACK-E12を利用したAC駆動にも対応しています。
EOS M10の基本情報を確認するならこの記事を基準にしてください
中古EOS M10を購入するときの確認ポイント
液晶・タッチ操作・マウント・バッテリーを確認する
EOS M10を中古で購入する場合は、外観だけでなく機能面を確認します。
まず180度チルト液晶が正常に動き、タッチ操作、タッチAF、タッチシャッターが反応するかを確認します。
次にEF-Mレンズを装着し、AF、絞り制御、撮影、SDカードへの記録が正常かを確認します。
発売から時間が経っているため、LP-E12の劣化状態も重要です。付属バッテリーが古い場合は、満充電しても撮影可能枚数が少なくなっていることがあります。
EOS M10は現在でも使える?
小型写真機として用途を決めれば十分楽しめる
EOS M10を現在の高性能ミラーレスと同じ用途で評価すると、AF、動画、連写、操作性では不利です。
しかし約1800万画素APS-Cセンサー、RAW、P・Tv・Av・M、最大49点AF、タッチパネル、Wi-Fi、交換レンズという写真撮影の基本機能は揃っています。
EF-M22mm F2 STMを付けた小型スナップ機、EF-M32mm F1.4を使った人物・日常撮影機、マウントアダプターで古いEFレンズを試すボディなど、用途を決めると現在でも遊べる要素があります。
特に「小さなカメラを持ち歩いて、いろいろなレンズを使って撮る」という楽しみ方では、EOS M10の簡素さそのものが特徴になります。
まとめ
EOS M10は、約1800万画素APS-C CMOSセンサーとDIGIC 6を搭載した小型EF-Mミラーレスです。
ボディは約301g。3.0型・約104万ドットのタッチパネル液晶は上方向約180度まで動き、自撮り、ローアングル、日常スナップなどで扱いやすい設計です。
AFはハイブリッドCMOS AF IIで最大49点。ワンショットAFとサーボAF、1点AFと顔+追尾優先AFを利用できます。デュアルピクセルCMOS AFではないため、後のEOS MシリーズやEOS RシリーズとはAF性能に世代差があります。
ISO感度はISO100~12800、拡張ISO25600相当。シャッター速度は1/4000秒から30秒、連写は最高約4.6コマ/秒です。
動画はFull HDまでで4Kには対応しません。外部マイク端子やEVFもありません。そのため本格的な動画機や動体撮影機として選ぶカメラではありません。
一方、EF-M22mm F2 STMなどの小型レンズと組み合わせれば、APS-Cセンサーを搭載した非常に小さなスナップカメラになります。EF-M32mm F1.4 STMを使えば、大きな背景ボケを生かした人物撮影も可能です。
さらにマウントアダプターEF-EOS Mを使えば、EF・EF-Sレンズも利用できます。小さなEOS M10へ古いEFレンズを付けて、それぞれの描写を試すという楽しみ方もできます。
EOS M10は最新性能を追うためのカメラではありません。小型軽量なAPS-Cボディとして持ち歩き、EF-MレンズやEFレンズを交換しながら写真そのものを楽しむなら、現在でも使い道を見つけられる一台です。



