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Canon EF28-70mm F2.8L USMレビュー|描写・使い勝手・中古選びを徹底解説

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EF28-70mm F2.8L USM: 明るいさと描写力を抑えた万能ズーム 標準ズーム

Canon EF28-70mm F2.8L USMレビュー|描写・使い勝手・中古選びを徹底解説

Canon EF28-70mm F2.8L USMは、28mmの広角から70mmの中望遠までをズーム全域F2.8でカバーするEFマウントの大口径標準ズームです。1993年11月に発売され、後に登場するEF24-70mm F2.8L USMへつながったレンズでもあります。現在の標準ズームでは24mm始まりが一般的ですが、28-70mmという焦点距離は風景、スナップ、人物、旅行、イベントなど日常的に使う範囲を効率よくまとめています。

古いレンズだから画質も古い、と単純には判断できません。EF28-70mm F2.8L USMは発売当時のキヤノンを代表するLレンズで、11群16枚の光学系に研削非球面レンズを採用し、ズーム全域でF2.8を維持します。AFにはリングUSMを採用し、フルタイムマニュアルフォーカスにも対応しています。現在のレンズと比較すれば逆光耐性、近接性能、広角端の広さなどに世代差がありますが、基本となる焦点距離、F2.8の明るさ、880gの重量感を理解して使えば、現在でも独自の存在感があります。

中古市場では後継のEF24-70mm F2.8L USMやEF24-70mm F2.8L II USMより低価格で見つかることもあります。その一方で発売から長い年月が経過しているため、光学系やAF、ズーム機構など個体状態の確認は重要です。ここではEF28-70mm F2.8L USMの仕様だけでなく、実際にどの焦点距離が何に向くのか、F2.8をどう生かすのか、画質の特徴、EOS Rシリーズでの使い方、後継レンズとの違い、中古購入時に見る部分まで詳しく整理します。

  1. EF28-70mm F2.8L USMはどんなレンズなのか
    1. 1993年に登場したF2.8通しのL標準ズーム
    2. 11群16枚と研削非球面レンズを採用した光学設計
    3. リングUSMとフルタイムマニュアルフォーカスを搭載
  2. 28-70mmとF2.8通しをどう生かすか
    1. 28mmは風景や街歩きで周囲を自然に入れられる
    2. 35mmから50mmはスナップや日常撮影の中心になる
    3. 70mm F2.8では人物と背景を分離しやすい
  3. EF28-70mm F2.8L USMの描写と画質
    1. 開放F2.8から使えるが絞ると画面全体を整えやすい
    2. 28mm側では歪曲と周辺部を意識して撮影する
    3. 逆光ではフードと撮影位置の工夫が重要になる
  4. 人物・風景・スナップでの使い方
    1. 人物撮影では28mmから70mmで構図を変えられる
    2. 風景では28mmで全景、70mmで細部を切り取れる
    3. スナップやイベントではF2.8通しが扱いやすい
  5. 一眼レフとEOS Rシリーズで使う
    1. フルサイズ一眼レフでは28-70mm本来の画角を使える
    2. EOS RではEF-EOS Rを使ってそのまま活用できる
    3. アダプターを加えるとサイズと重量はさらに増える
  6. 後継レンズとの違いと中古で選ぶポイント
    1. EF24-70mm F2.8L USMでは24mmと近接性能が強化された
    2. EF24-70mm F2.8L II USMでは画質と軽量化がさらに進んだ
    3. 中古では光学系・USM・ズーム機構をまとめて確認する
  7. EF28-70mm F2.8L USMを選ぶ意味
    1. 24mmを必要としない撮影では28mm始まりでも困りにくい
    2. 手ブレ補正がないためF2.8とシャッタースピードを使い分ける
    3. 大口径EF標準ズームを低予算で体験できる存在
  8. まとめ

EF28-70mm F2.8L USMはどんなレンズなのか

EF28-70mm F2.8L USMを理解するには、単なる古い標準ズームとして見るより、EFシステムの大口径標準ズームがどのように発展したのかを知る方が分かりやすくなります。28mm始まり、F2.8通し、リングUSM、77mmフィルターという構成は、後の24-70mm F2.8へ続く基本形です。

1993年に登場したF2.8通しのL標準ズーム

EF28-70mm F2.8L USMは1993年11月に発売されました。当時の発売価格はケースとフード付きで180,000円であり、一般的な標準ズームより明確に上位へ位置する製品でした。焦点距離は28-70mm、開放F値はズーム全域F2.8です。広角側で28mm、標準域で35mmや50mm、望遠側で70mmを一本で使えるため、レンズ交換を減らしながら幅広い被写体へ対応できます。

現在では24-70mm F2.8が大口径標準ズームの代表的な焦点域ですが、EF28-70mm F2.8L USMはその前身にあたります。キヤノンのEFシステムには多数の標準ズームが存在しており、その中でもF2.8をズーム全域で維持するLレンズは高画質と明るさを重視した系統です。歴代EFレンズの位置付けを確認するときはキヤノン大全からEFシステム全体をたどれます。

11群16枚と研削非球面レンズを採用した光学設計

レンズ構成は11群16枚で、第1レンズには研削非球面レンズが使われています。絞り羽根は8枚、最小絞りはF22です。最短撮影距離は0.5m、最大撮影倍率は70mm時0.18倍で、フィルター径は77mmとなっています。最大径は83.2mm、全長117.6mm、質量880gです。現在の標準ズームと比較しても軽いレンズではありませんが、大口径F2.8と金属部品を多用した時代の設計らしい重量があります。

光学性能は解像力だけで判断するものではありません。コントラスト、色収差、歪曲収差、周辺光量、逆光時のフレア、ボケなど複数の要素が写真へ影響します。EF28-70mm F2.8L USMも中央部の解像だけを見るより、焦点距離や絞りによって画面全体がどう変化するのかを確認した方が特徴をつかみやすくなります。レンズ性能を構成する要素についてはレンズの光学性能とは?で詳しく整理しています。

リングUSMとフルタイムマニュアルフォーカスを搭載

AF駆動にはリングUSMを採用しています。リングUSMは超音波モーターを利用したAF方式で、当時の上位EFレンズを象徴する機構の一つです。EF28-70mm F2.8L USMではリアフォーカス方式と組み合わせ、AFモードのままフォーカスリングを操作できるフルタイムマニュアルフォーカスにも対応しています。被写体へAFで合わせた後に細かなピント位置を調整したい場面でも扱いやすい構成です。

現在のナノUSMや新世代のリングUSMと比べれば、AF動作の感触や音には世代差があります。それでも、古い低価格EFズームに多い簡素なAF機構とは性格が異なります。中古個体ではモーターそのものだけでなく、フォーカス機構の経年状態によって速度や音が変わるため、同じ型名でも使用感に差が出る可能性があります。USMの種類と構造についてはUSMとは?リングUSM・マイクロUSM・ナノUSMの違いでも解説しています。

28-70mmとF2.8通しをどう生かすか

EF28-70mm F2.8L USMの中心となる特徴は、28mmから70mmという焦点距離と、全域でF2.8を使えることです。ズームすると開放F値が暗くなる一般的な標準ズームとは異なり、28mmでも70mmでもF2.8を維持できるため、露出と被写界深度を一定の考え方で扱えます。

28mmは風景や街歩きで周囲を自然に入れられる

28mmはフルサイズでは明確な広角ですが、20mm前後の超広角ほど極端に広くありません。街並み、旅行先の建物、風景、複数人の人物などを周囲の環境と一緒に写しやすく、広角特有の強い遠近感も比較的抑えやすい焦点距離です。人物と背景を一緒に見せたい環境ポートレートでも使いやすくなります。

現在の24-70mmと比べると広角側が4mm長いため、狭い室内や大きな建築物では24mmとの差を感じます。一方、普段のスナップや人物中心の撮影では28mmからでも十分に広く感じる場面があります。数字だけで4mmの差を見るより、実際に何を撮るかによって必要性が変わります。28mmから70mmまでの焦点距離別の用途は28-70mmレンズの使い道でさらに詳しく確認できます。

35mmから50mmはスナップや日常撮影の中心になる

35mmから50mm付近は、EF28-70mm F2.8L USMの中でも使用頻度が高くなりやすい焦点域です。35mmでは人物と周囲の景色を残しやすく、50mmへ近づくほど画面内の情報を整理して主役へ視線を集めやすくなります。街歩き、家族写真、料理、小物、人物、イベントなど、多くの日常撮影を一本で処理できます。

ズームレンズを使うと広角端と望遠端だけを往復しがちですが、35mm、40mm、50mm付近を意識的に使うと構図の幅が広がります。同じ被写体でも撮影位置を変えながら焦点距離を変更すれば、単に被写体の大きさだけでなく、背景へ写る範囲や遠近感も変化します。焦点距離と画角の関係は画角とは?焦点距離との関係で整理しています。

70mm F2.8では人物と背景を分離しやすい

70mmまで伸ばすと背景へ写る範囲が狭くなり、人物や特定の被写体を画面内で大きく見せやすくなります。さらにF2.8を組み合わせれば、28mm側より背景をぼかしやすくなります。人物撮影では全身から上半身、バストアップまで撮影距離に応じて対応でき、背景を整理したい場面でも使いやすい焦点距離です。

F2.8だから必ず大きくぼけるわけではありません。被写体までの距離、背景までの距離、焦点距離がボケ量へ大きく影響します。70mm F2.8で被写体へ近づき、背景を遠ざけると主役を浮き上がらせやすくなります。絞りによる明るさ、被写界深度、ボケの変化はF値とは?絞りで変わる明るさとボケで詳しく解説しています。

EF28-70mm F2.8L USMの描写と画質

EF28-70mm F2.8L USMは高画素デジタル時代より前に設計されたレンズです。そのため最新の24-70mm F2.8と同じ基準だけで比較すると、周辺部、逆光、色収差などで世代差が見えることがあります。一方、開放から使える中央描写やF2.8ならではの立体感、絞ったときの安定した描写など、現在でも実用になる部分があります。

開放F2.8から使えるが絞ると画面全体を整えやすい

開放F2.8では光量を確保しやすく、人物や室内、夕方などでシャッタースピードを保ちたいときに役立ちます。中央部へ主役を置く撮影なら開放を積極的に使えます。人物撮影では周辺部まで完全に均一な解像を必要としないため、F2.8の明るさと背景ボケを優先する使い方が合います。

風景、建築、複数人の集合写真など画面全体を細かく見せたい場面では、F5.6からF8付近まで絞ると周辺部まで整えやすくなります。古い大口径ズームでは開放と絞った状態の変化を利用することが重要です。常に最大解像力だけを求めるのではなく、被写体と写真の目的によってF2.8とF8を使い分けることでレンズの特徴を生かせます。標準ズーム全体の性格を比較するときにはCanon EF標準ズームレンズ一覧も参考になります。

28mm側では歪曲と周辺部を意識して撮影する

ズームレンズの広角端では、直線の多い建物や室内を撮ると歪曲収差が見えやすくなる場合があります。EF28-70mm F2.8L USMも人物や自然風景では気になりにくくても、画面端まで直線が続く構図では形の変化を確認して撮った方が扱いやすくなります。人物を画面端へ配置した場合には、レンズの収差だけでなく広角特有のパースによって体や顔の形が伸びて見えることもあります。

歪曲収差とパースは同じ現象ではありません。レンズによって直線が曲がる現象と、近距離から広角で撮ることで前後の大きさが変わる現象は分けて考える必要があります。人物では少し距離を取り、35mmや50mmへズームするだけでも自然な形へ整えやすくなります。詳しい違いはレンズの歪曲収差とは?で解説しています。

逆光ではフードと撮影位置の工夫が重要になる

古いレンズではコーティング技術も現在とは異なるため、強い光源を画面へ入れたときにフレアやゴーストが出ることがあります。EF28-70mm F2.8L USMも順光や通常の光では安定して使えても、太陽や強い照明が直接入る状況ではコントラストの低下や光の写り込みを確認しながら撮影する方が確実です。

フードを装着し、光源を少し画面外へ移動させるだけで状態が大きく変わることがあります。完全にフレアを消すことだけが正解でもなく、柔らかい雰囲気として利用できる場面もあります。最新レンズと同じ逆光性能を期待するより、光の向きによって描写が変化するレンズとして扱う方が撮影の幅を広げられます。旧EFレンズを含む光学性能の見方はEFレンズは今後も使える?でも整理しています。

人物・風景・スナップでの使い方

28-70mmは広角から中望遠入口までを一本で移動できるため、撮影対象が頻繁に変わる状況で使いやすい焦点域です。F2.8通しなので焦点距離を変えても開放F値が変化せず、マニュアル露出やスタジオ撮影でも露出を管理しやすくなります。

人物撮影では28mmから70mmで構図を変えられる

人物撮影では焦点距離によって写真の性格を変えられます。28mmでは人物と場所を一緒に写す環境ポートレート、35mmでは全身と背景、50mmでは自然な距離感の人物、70mmでは上半身や表情を大きく見せる構図へ切り替えられます。単焦点を何本も交換せずに構図を変えられるため、人物が動く撮影や短時間の撮影でも対応しやすくなります。

70mm F2.8では背景をぼかしやすくなりますが、85mm F1.2や85mm F1.8のような中望遠単焦点ほど極端なボケ量にはなりません。その代わり、全身から上半身まで一つの撮影場所で素早く切り替えられることがズームの強みです。大口径標準ズームを人物撮影へ使う具体例はEF24-70mm F2.8L II USMでポートレートでも確認できます。

風景では28mmで全景、70mmで細部を切り取れる

風景撮影では28mm側で山、海、空、建物を広く収め、50mmから70mmへズームして景色の一部分を切り取る使い方ができます。一つの撮影地点から広角と標準、中望遠寄りの構図を作れるため、広角レンズだけでは残せない細部まで撮影できます。遠くの山頂、建築物の一部分、光が当たっている場所などを70mmで選び取ると、同じ場所でも別の写真になります。

風景ではF2.8の明るさより、必要な被写界深度に合わせてF5.6やF8を使う場面が増えます。一方、夕方や薄暗い森林などではF2.8を使うことでISO感度を抑えたり、シャッタースピードを確保したりできます。28mmから70mmという画角をどのように使い分けるかはレンズの焦点距離別の使い道でも整理しています。

スナップやイベントではF2.8通しが扱いやすい

街中のスナップやイベントでは、撮影者が自由に前後へ動けない場面があります。28-70mmならその場からズーム操作で構図を調整でき、28mmで複数人を入れた写真、50mmで人物一人、70mmで表情や細部を切り取るといった切り替えができます。ズーム全域F2.8なので、焦点距離を変えるたびに開放F値が変わるレンズより露出を一定に保ちやすくなります。

暗い会場では手ブレだけでなく被写体ブレも問題になります。手ブレ補正がないレンズなのでシャッタースピードを極端に落とすより、F2.8とISO感度を利用して人物の動きを止める方が適する場面があります。現在の24-70mmと用途を比較する場合は24-70mmレンズの使い道を見ると、広角端24mmとの違いも分かります。

一眼レフとEOS Rシリーズで使う

EF28-70mm F2.8L USMはEFマウントのフルサイズ対応レンズです。EFマウントのEOS一眼レフでは直接装着でき、EOS Rシリーズではマウントアダプター EF-EOS Rを介して利用できます。使用するボディによってAF性能、画角、重量バランスが変わります。

フルサイズ一眼レフでは28-70mm本来の画角を使える

EOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズ、EOS-1D XシリーズなどフルサイズEF一眼レフでは28-70mm本来の画角を利用できます。28mmでは広角、35mmから50mmでは標準域、70mmでは中望遠に近い画角となり、EF28-70mm F2.8L USMが想定していた使い方に近い組み合わせです。880gあるため小型ボディではレンズ側の重量を感じますが、中大型の一眼レフではグリップとレンズのバランスを取りやすくなります。

EFマウントは電子接点によってボディとレンズが通信するため、AFや電子絞りを利用できます。古いレンズでもEFマウントの基本規格を活用できることは、長期間展開されたEFシステムの大きな特徴です。RF、RF-S、EF、EF-S、EF-Mの対応関係はCanonレンズ対応表で確認できます。

EOS RではEF-EOS Rを使ってそのまま活用できる

EOS R5、EOS R6シリーズ、EOS R8、EOS RPなどRFマウントのフルサイズ機では、マウントアダプター EF-EOS Rを介して使用します。標準タイプのアダプターには焦点距離を変える光学系が入っていないため、フルサイズEOS Rでは28-70mmの焦点距離とF2.8の明るさをそのまま利用できます。

ミラーレスでは撮像センサー上でAFを行うため、一眼レフとはピント合わせの仕組みが異なります。ボディ側の顔・瞳検出などと古いEFレンズを組み合わせられることもあり、レンズ自体は古くても撮影操作は変化します。装着方法やEFレンズを使う基本についてはEOS RでEFレンズを使う方法で詳しく解説しています。

アダプターを加えるとサイズと重量はさらに増える

EOS Rシリーズで使うときは、レンズ本体880gにマウントアダプターの重量と長さが加わります。小型軽量なEOS R8やAPS-C機ではレンズ側へ重量が集中しやすく、ボディだけを持つよりレンズ側を支えて構える方が安定します。ミラーレスへ装着したからといってレンズ自体が小型化するわけではありません。

一方、標準のEF-EOS Rでは焦点距離や開放F値が変化しないため、余計な光学系を加えずEFレンズを活用できます。アダプターを使うと全長が増えること、古いAF機構の特性がそのまま残ることなどは理解しておく必要があります。具体的な注意点はCanonマウントアダプターのデメリットで確認できます。

後継レンズとの違いと中古で選ぶポイント

EF28-70mm F2.8L USMを中古で選ぶなら、後継のEF24-70mm F2.8L USMやEF24-70mm F2.8L II USMとの差を知っておく必要があります。単純に新しい方がすべての面で有利という話ではなく、広角端、近接性能、重量、価格、光学性能、個体状態のバランスで選択肢が変わります。

EF24-70mm F2.8L USMでは24mmと近接性能が強化された

EF28-70mm F2.8L USMの後継として登場したEF24-70mm F2.8L USMでは、広角端が28mmから24mmへ拡大されました。最短撮影距離も0.5mから0.38mへ短縮され、最大撮影倍率も0.18倍から0.29倍へ高くなっています。広い風景や室内、近距離撮影では後継機の使いやすさが明確です。また後継では円形絞りや防塵・防滴構造も採用されました。

一方、重量はEF28-70mm F2.8L USMの880gに対し、初代EF24-70mm F2.8L USMは約950gです。後継だから軽いわけではなく、広角化や近接性能向上と引き換えに大型化した部分もあります。28mmで不足せず、0.5mの最短撮影距離を許容できるなら、旧型の28-70mmにも使い道があります。初代24-70mmの詳細はCanon EF24-70mm F2.8L USMを徹底解説で確認できます。

EF24-70mm F2.8L II USMでは画質と軽量化がさらに進んだ

EF24-70mm F2.8L II USMになると光学設計はさらに新しくなり、高画素デジタルカメラへ合わせた性能が強化されています。重量は約805gとなり、EF28-70mm F2.8L USMの880gより軽量です。広角端24mm、最短撮影距離0.38mなど使い勝手も改善されています。現代的な解像力や周辺までの均一性を重視する場合はII型が有利です。

それでも中古価格には差があります。EF28-70mm F2.8L USMは旧型であることから、状態によっては大口径Lズームとして比較的低い価格で見つかります。最新に近い性能を必要とするのか、F2.8通しのLズームを低予算で試したいのかで価値は変わります。II型の特徴についてはEF24-70mm F2.8L II USMの記事で比較できます。

中古では光学系・USM・ズーム機構をまとめて確認する

発売から長期間が経過したレンズなので、中古では型名以上に個体状態が重要です。前玉や後玉の傷だけでなく、内部のカビ、クモリ、バルサム切れのような異常、目立つチリを確認します。強いクモリがある個体ではコントラストが落ちる可能性があります。ズームリングやフォーカスリングについても、極端な引っ掛かりや異音、ガタがないか確認したい部分です。

AFでは近距離と遠距離を何度か往復させ、USMが安定して動くかを見ます。絞りを変えて複数枚撮影し、カメラとの通信エラーが出ないかも確認できます。古いLレンズは外観がきれいでも内部機構が同じ状態とは限らないため、価格だけで判断しない方が個体を選びやすくなります。同世代の小型28-70mmと比較したい場合はEF28-70mm F3.5-4.5 IIを見ると、大口径Lズームとの設計思想の違いも分かります。

EF28-70mm F2.8L USMを選ぶ意味

EF28-70mm F2.8L USMは、最新の標準ズームと同じ便利さを求めるレンズではありません。24mmの広角、手ブレ補正、最新コーティング、小型軽量化などを求めれば新しいレンズが有利です。一方で、F2.8通し、リングUSM、Lレンズとして設計された光学系、28-70mmという実用的な焦点域を中古価格で利用できる点に現在の価値があります。

24mmを必要としない撮影では28mm始まりでも困りにくい

24mmと28mmの差は広角域では小さくありません。建築、狭い室内、大きな風景を頻繁に撮るなら24mmの方が便利です。一方、人物、スナップ、イベント、街歩きでは28mmより広い画角を使わない人もいます。その撮影スタイルなら、広角端が28mmであることは決定的な弱点にはなりません。

28mm、35mm、50mm、70mmを中心に使う撮影者にとっては、焦点域の大部分が実用範囲に収まっています。無理に最新の24-70mmへ置き換えず、自分が実際に必要とする焦点距離から選ぶことが重要です。28mmと24mmの違いを含めた標準ズームの用途は24-70mmレンズの使い道と比較すると分かりやすくなります。

手ブレ補正がないためF2.8とシャッタースピードを使い分ける

EF28-70mm F2.8L USMにはレンズ内手ブレ補正がありません。フルサイズ一眼レフで使用する場合、暗い場所ではF2.8を開け、必要に応じてISO感度を上げてシャッタースピードを確保する撮り方が基本になります。静止物なら低速シャッターも使えますが、人物やイベントでは被写体自体が動くため、手ブレ補正だけで解決できない場面もあります。

ボディ内手振れ補正を備える一部のEOS Rシリーズへアダプター経由で装着した場合は、ボディ側の補正を利用できる組み合わせがあります。それでも人物の動きを止めるにはシャッタースピードが必要です。F2.8通しは手ブレ補正とは別の形で暗所撮影を助ける要素になります。EFレンズをEOS Rで活用する考え方はマウントアダプターで画角は変わる?でも確認できます。

大口径EF標準ズームを低予算で体験できる存在

EF28-70mm F2.8L USMの魅力は、単に古いから安いということだけではありません。ズーム全域F2.8、77mm径、リングUSM、フルタイムマニュアルフォーカス、880gの大型鏡筒という、かつてのプロ向け標準ズームの構成を現在でも使えることにあります。EOS 5Dシリーズなどの一眼レフと組み合わせれば当時に近い操作感を楽しめ、EOS Rシリーズへ装着すれば新しいAF環境の中で古いEFレンズを利用できます。

最新レンズのような均一な高性能だけを求めると選ぶ理由は減りますが、中古EFレンズを活用して撮影機材を組みたい場合には選択肢へ入ります。EFシステムには同じ価格帯でも多くの標準ズームが存在するため、焦点距離、明るさ、重量、状態を比較することが重要です。EFレンズ全体の特徴はCanon EFとは?EFレンズの特徴と使い方で整理しています。

まとめ

Canon EF28-70mm F2.8L USMは、1993年に登場したEFマウントの大口径L標準ズームです。28mmから70mmまでをズーム全域F2.8でカバーし、11群16枚の光学系、研削非球面レンズ、8枚絞り、リングUSM、フルタイムマニュアルフォーカスを採用しています。最短撮影距離は0.5m、最大撮影倍率は0.18倍、フィルター径は77mm、重量は880gです。

28mmでは風景や街歩き、35mmから50mmではスナップや日常撮影、70mmでは人物や細部を切り取る撮影に対応できます。F2.8をズーム全域で使えるため、暗所でシャッタースピードを確保したい場面や、70mm側で背景を整理した人物撮影にも使いやすいレンズです。開放ではF2.8の明るさを生かし、風景や建築ではF5.6からF8付近まで絞るなど、目的に応じて使い分けることで特徴を引き出せます。

後継のEF24-70mm F2.8L USMでは広角端24mm、最短撮影距離0.38m、防塵・防滴構造など使い勝手が強化され、II型ではさらに高画質化と軽量化が進みました。そのため性能だけを比較すれば新しいモデルに有利な部分があります。一方、28mm始まりで問題がなく、中古でF2.8通しのL標準ズームを使いたい場合にはEF28-70mm F2.8L USMにも役割があります。

中古購入では、カビやクモリだけでなくUSMの動作、電子絞り、ズームリング、フォーカスリングまで確認することが重要です。状態の良い個体であればEF一眼レフへ直接装着でき、EF-EOS Rを使えばEOS Rシリーズでも利用できます。現在の24-70mmへ続く大口径標準ズームの基本形を持ち、28mmから70mmとF2.8をどう使うかによって、現在でも実写で楽しめるEF Lレンズです。

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