24-70mmレンズの使い道|風景・スナップ・人物・旅行を一本で撮る標準ズーム活用法
24-70mmは、広角24mmから中望遠に近い70mmまでを一本でカバーできる代表的な標準ズームレンズです。風景、街歩き、旅行、人物、料理、室内、イベントなど、撮影対象が次々に変わる場面でもレンズ交換をせずに対応できます。
24mmでは広い風景や建築物を画面へ収め、35mmでは周囲を残したスナップ、50mmでは主役を自然に切り取り、70mmでは人物や遠景の一部分を大きく写せます。
単焦点レンズのように一つの焦点距離へ固定されないため、撮影場所を大きく変えられない場面でも構図を調整できます。一方で、焦点距離を何となく変えるだけでは24-70mmの特徴を十分に生かせません。
24mm、35mm、50mm、70mmで写真がどう変わるのかを理解すると、ズームリングを回す意味が明確になります。
この記事では24-70mmというズームレンジそのものに注目し、風景、スナップ、人物、旅行での使い道、F2.8とF4、フルサイズとAPS-C、24-105mmとの違いまで詳しく解説します。

24-70mmレンズは一本で広角から中望遠まで使える
- 24mmでは風景や建築物を広く写せる
- 35mmから50mmでは日常撮影に使いやすい画角になる
- 70mmでは人物や遠景を大きく切り取れる
24mmは風景や建築物を広く写したい場面で使いやすい
24-70mmの広角端となる24mmは、風景、建築、室内、旅行先の街並みなど、広い範囲を一枚へ収めたい場面で使いやすい焦点距離です。
山や海を撮る場合には、空から手前の景色まで広く入れられます。大きな建物を撮影する場合も、十分に後ろへ下がれない場所で全体を画面へ収めやすくなります。
24mmの特徴を生かすなら、単純に広く写すだけで終わらせず、画面の手前へ被写体を配置します。手前に花や岩を大きく置き、その奥へ山や空を入れると、広角らしい奥行きが生まれます。
旅行では駅舎、寺院、ホテル、街並みなど、その場所全体を記録する用途にも向いています。
人物を24mmで撮る場合は、人物そのものを大きく写すより、背景を含めた環境ポートレートとして使うと画角を生かせます。
24mmという焦点距離そのものの特徴は、24mm単焦点レンズの使い道でも詳しく解説しています。
35mmから50mmはスナップや日常撮影で使いやすい
24-70mmの中間にあたる35mmから50mmは、街歩き、料理、家族、ペット、旅行、商品撮影など幅広い場面で使いやすい範囲です。
35mmでは主役と周囲を一緒に写しやすくなります。
街中の人物と建物、カフェの料理と店内、旅行先の同行者と背景など、被写体がどのような場所にいるのかまで一枚に残せます。
50mmまで伸ばすと画面へ入る範囲が狭くなり、被写体そのものへ視線を集めやすくなります。
料理一皿、花、小物、人物の上半身など、一つの主役を明確にしたい場合に使いやすい焦点距離です。
24-70mmでは広角端と望遠端ばかり使ってしまうことがあります。35mmや50mmへ意識的に固定して撮ると、中間域の使いやすさが分かります。
35mmの特徴は35mm単焦点レンズの使い道、50mmについては50mm単焦点レンズの使い道も参考になります。
70mmでは人物や風景の一部分を大きく切り取れる
24-70mmの望遠端となる70mmでは、24mmや35mmと比べて画面へ入る範囲が狭くなります。
人物、花、料理、建物の一部分、山頂、遠くの看板など、一つの被写体を画面の中で大きく見せたいときに便利です。
人物撮影では少し距離を取りながら上半身や顔を狙えます。
背景へ入る範囲も狭くなるため、人物の後ろにある看板や車、通行人などを画面から外しやすくなります。
風景でも70mmは重要です。
24mmで山全体を撮った後、70mmへ伸ばして光の当たった山頂だけを切り取るなど、一つの場所から異なる写真を作れます。
さらに望遠側の画角を使う写真については、85mm単焦点レンズの使い道と比較すると、70mmから中望遠へ進んだときの違いを理解しやすくなります。
24-70mmは風景撮影で広角と切り取りを一本で使える
- 24mmでは風景全体を広く見せられる
- 50mm前後では主役を絞った構図を作れる
- 70mmでは遠景の一部分を写真として切り取れる
広い風景は24mmで前景から遠景まで構成する
風景撮影で24-70mmを使う場合、最初に使いやすいのが24mmです。
山、湖、海、空、建築物などを一枚へ広く収められます。
24mmで写真をまとめる場合は、遠くの景色だけを見るのではなく、手前に何を置くかも重要です。
手前の花、岩、道、柵などを利用すると、画面の奥へ視線が進む構図を作れます。
広角では近い物が大きく見えるため、被写体へ少し近づくだけでも写真の印象が大きく変わります。
画角を理解して構図を作る方法は、画角の違いで写真表現がどう変わるかでも詳しく紹介しています。
50mm付近までズームすると景色の主役を選びやすい
風景だから広角を使うという考えだけでは、24-70mmの半分しか使っていません。
24mmで全体を確認したら、35mm、50mmへズームしながら画面の中を見直します。
広い風景の中には、一本の木、特徴的な建物、光の当たった場所、雲の形など、単独で写真になる部分があります。
50mm付近まで伸ばすことで周囲の情報量を減らし、その部分を主役にできます。
写真の構図は焦点距離だけで決まりません。撮影者自身が前後左右へ動くことで、被写体と背景の重なり方も変わります。
焦点距離と撮影位置の関係については、撮影距離によって写真がどう変わるかも参考になります。
70mmでは山や建物の一部分だけでも一枚の写真になる
70mmまでズームすると、風景全体ではなく「風景の中の一部分」を写真にできます。
山頂へ当たる夕日、紅葉した木だけが並ぶ場所、遠くの教会、橋、建物などを切り取る撮影です。
広角では小さくしか写らなかった被写体を、70mmでは画面の中で主役として配置できます。
背景へ写る範囲も狭くなるため、余計な建物や道路を画面外へ外しやすくなります。
風景撮影では広角レンズだけを考えがちですが、望遠側を使って景色の一部分を選ぶ方法も重要です。
さらに長い焦点距離で風景を切り取る方法は、200mmレンズの使い道を見ると、望遠による風景表現まで広げて考えられます。
24-70mmは旅行とスナップで一本の便利さを生かせる
- 撮影対象が変わってもレンズ交換せず対応できる
- 35mm前後は街の雰囲気を残しやすい
- 70mmまで伸ばせば遠くの細部も切り取れる
旅行では建物から料理まで一本で撮影できる
旅行では一日の中で撮る対象が頻繁に変わります。
駅へ着けば駅舎、街ではスナップ、飲食店では料理、観光地では建物、同行者がいれば人物も撮影します。
24-70mmなら24mmで建築物、35mmで街角、50mmで料理、70mmで人物というように一本で対応できます。
レンズ交換の回数を減らせるため、移動しながら短時間で撮影する旅行と相性の良いズームレンジです。
標準ズーム全体の使い方については、RFズームレンズの使い方と選び方も参考になります。
35mm前後なら街の雰囲気を残したスナップを撮りやすい
街中のスナップでは35mm付近が使いやすい焦点距離です。
一人の人物や一つの物だけを大きく写すのではなく、道路、建物、看板など周囲の情報も適度に残せます。
24mmでは広すぎて余計な物が入り、50mmでは周囲が入りきらない場面で、35mm付近がちょうど良いことがあります。
24-70mmなら撮影場所に合わせて微調整できます。
スナップで35mmを頻繁に使うようになった場合は、35mm単焦点レンズの使い道を見ると、固定焦点距離で撮る方法との違いも分かります。
旅行先の細部は70mmで切り取ると写真の種類が増える
旅行では場所全体を記録する写真だけでなく、細部を残す写真も重要です。
建物の装飾、看板、料理、商品、遠くの人物などは70mm側で大きく写せます。
24mmで寺院全体を撮った後に、70mmで屋根の装飾を撮ると、一つの場所から異なる視点の写真を残せます。
24-70mmを旅行で使う場合は、広角端だけで記録写真を量産せず、望遠側も積極的に使うと写真の変化が増えます。
焦点距離ごとの写真の違いは、被写体との距離で写真表現がどう変わるかも合わせて見ると理解しやすくなります。
24-70mmは人物撮影でも焦点距離を使い分けられる
- 35mmでは人物と背景を一緒に撮れる
- 50mmでは自然な人物撮影に使いやすい
- 70mmでは背景を整理して人物を強調できる
35mmでは人物がいる場所まで写真に残せる
35mm付近では人物だけでなく、その人がいる場所まで含めて撮影できます。
旅行先の建物と人物、仕事場にいる人物、街中を歩いている人などを背景とともに残す環境ポートレートに向いています。
人物と背景の両方を見せたい場合は、70mmまで伸ばさず35mm付近を使うと構図を作りやすくなります。
人物を広い画角で撮る方法については、35mm単焦点レンズの使い道にも具体的な用途があります。
50mmは全身から上半身まで使いやすい
50mm付近は人物撮影で使いやすい標準域です。
人物との距離を調整すれば、全身、半身、上半身まで幅広く撮影できます。
背景を完全に消すのではなく、周囲の情報を少し残しながら人物を主役にできます。
24-70mmを人物撮影へ使う場合、まず50mm前後から始め、背景を広くしたければ35mm、人物を大きくしたければ70mmへ動かす方法が使いやすくなります。
50mmで人物を撮るときの距離感については、50mm単焦点が難しい理由と撮影のコツも参考になります。
70mmでは背景を整理したポートレートを撮りやすい
70mmでは写る範囲が狭くなるため、背景を整理した人物撮影がしやすくなります。
人物へ適度に近づき、背景との距離を十分に取れば、F2.8やF4でも背景をぼかせます。
人物の後ろに看板や車がある場合にも、撮影位置を変えながら70mmを使うことで画面外へ外しやすくなります。
さらに人物撮影へ特化した焦点距離へ進む場合は、85mm単焦点レンズの使い道と比較すると、70mmと85mmの距離感の違いを理解できます。
24-70mm F2.8とF4は撮影環境で選ぶ
- F2.8は暗い場所でシャッタースピードを確保しやすい
- F2.8は人物撮影で背景をぼかしやすい
- F4でも撮影距離と背景との距離でぼけを作れる
F2.8は室内や夕方でシャッタースピードを確保しやすい
F2.8はF4と比べて一段明るいため、同じISO感度なら速いシャッタースピードを使えます。
室内、夕方、イベント、人物など光量が少ない場面で役立ちます。
動いている人物を撮る場合は、手ブレ補正があっても被写体の動きまでは止められません。
シャッタースピードを確保する必要があります。
シャッタースピードと被写体ブレについては、シャッタースピードの基本と使い方で詳しく解説しています。
70mm F2.8では背景をぼかした人物撮影がしやすい
24-70mm F2.8を人物撮影へ使うなら、70mm側を利用すると背景をぼかしやすくなります。
被写体へ近づき、人物と背景の距離を大きく取ることで、背景の形を柔らかくできます。
ぼけはF値だけで決まりません。
焦点距離、撮影距離、背景までの距離も大きく影響します。
F値と背景ぼけの仕組みは、F値とボケ・解像感の関係で詳しく紹介しています。
F4でも撮影距離を工夫すれば背景をぼかせる
F4の24-70mmでも背景をぼかした写真は撮れます。
70mm側を使い、被写体へ近づき、背景を遠ざけることが重要です。
人物のすぐ後ろに壁がある場合にはF2.8でも背景は残ります。背景が十分に離れていればF4でも大きくぼかせる場面があります。
F4クラスの実際のレンズ例については、EF24-70mm F4L IS USMの特徴も参考になります。
フルサイズとAPS-Cでは24-70mmの画角が変わる
- フルサイズでは24mmから70mmまで本来の画角になる
- Canon APS-Cでは約38.4mmから112mm相当になる
- APS-Cでは人物や中望遠撮影へ使いやすくなる
フルサイズでは広角から中望遠まで一本で使える
フルサイズカメラでは24-70mm本来の画角を利用できます。
24mmは広角、35mmは広角寄りの標準、50mmは標準、70mmは中望遠に近い画角として使えます。
EOS R5、EOS R6シリーズ、EOS R8、EOS RPなどでは、風景から人物まで一本で対応できる標準ズームになります。
RFとEFでレンズを選ぶ場合は、RFマウントとEFマウントの違いも確認しておくと整理しやすくなります。
Canon APS-Cでは約38.4-112mm相当になる
CanonのAPS-Cカメラでは、24-70mmは35mm判換算で約38.4-112mm相当の画角になります。
EOS R7、EOS R10、EOS R50などでは、24mm側でもフルサイズの24mmほど広く写りません。
狭い室内や大きな建物、広い風景では画角が不足することがあります。
一方、70mm側は約112mm相当になるため、人物、花、舞台、少し離れた被写体などを大きく撮影できます。
APS-Cでさらに広い画角を使いたい場合は、16mm単焦点レンズの使い道と比べると画角差が分かりやすくなります。
APS-Cでは人物用ズームとして使う方法がある
APS-Cで約38.4-112mm相当になることは、人物撮影では利点になります。
広角端では人物と背景を一緒に写し、50mm付近では約80mm相当、70mmでは約112mm相当になります。
一本で環境ポートレートから上半身、顔を中心にした写真まで対応できます。
APS-Cで中望遠を使う感覚については、85mm単焦点レンズの使い道と合わせて考えると、人物撮影で必要な距離を理解しやすくなります。
24-70mmと24-105mmは望遠端と明るさで使い分ける
- 24-70mmは70mmまでの標準域を中心に使う
- 24-105mmは105mmまで一本で伸ばせる
- F2.8を必要とする撮影では24-70mmが有力になる
24-105mmは望遠側を105mmまで使える
24-70mmと比較されやすいのが24-105mmです。
両方とも24mmから始まるため、フルサイズでは広角側の使い方は似ています。
違いは望遠端です。
24-105mmなら105mmまで使えるため、旅行、人物、建物の一部分などをさらに大きく撮影できます。
標準ズーム全体の選び方については、RFズームレンズの使い方と選び方も参考になります。
24-70mm F2.8は暗い場所で明るさを生かせる
24-70mmにはF2.8通しのレンズがあります。
70mmを超える焦点距離が必要なく、室内、人物、イベント、夕方などで明るさを重視するならF2.8の意味が大きくなります。
24-105mm F4と比較すると一段明るいため、同じISO感度で速いシャッタースピードを使えます。
ISO感度との関係については、ISO感度と露出の関係も参考になります。
過去の写真の焦点距離を見ると自分に合うレンジが分かる
24-70mmと24-105mmで迷った場合は、自分が過去に撮影した写真の焦点距離を確認する方法があります。
70mm以内の写真が大半なら24-70mmで対応できます。
80mm、90mm、105mm付近を頻繁に使っているなら、24-105mmの望遠側が役立ちます。
どの焦点距離を使っているかを見ることは、自分の撮影スタイルを知る方法でもあります。
焦点距離による画角差を整理する場合は、画角の違いと焦点距離の関係も参考になります。
24-70mmと単焦点レンズは撮影スタイルで使い分ける
- 24-70mmは複数の焦点距離を一本で使える
- 単焦点は明るさや小型軽量を生かせる
- ズームで頻繁に使う焦点距離から単焦点を選べる
24-70mmは撮影対象が次々に変わる場面に強い
24-70mm一本には24mm、28mm、35mm、40mm、50mm、70mmなど多くの焦点距離が含まれています。
旅行やイベントでは撮影対象が短時間で変わります。
建物を撮った直後に人物を撮り、その後料理を撮る場合にもズームリングを回すだけで対応できます。
単焦点とズームの使い分けを考える場合は、RFズームレンズの使い方と選び方も参考になります。
単焦点は明るさと一つの画角へ集中できることが魅力
単焦点レンズは焦点距離を変更できません。
35mmなら35mm、50mmなら50mmだけを使います。
F1.8やF1.4など明るい製品が多く、暗い場所や背景をぼかした写真に向いています。
小型軽量なレンズも多くあります。
50mm単焦点を使う感覚については、50mm単焦点レンズの使い道を見ると、24-70mmの50mm位置との違いを考えやすくなります。
24-70mmで頻繁に使う焦点距離から単焦点を選べる
どの単焦点レンズを選べばいいか分からない場合にも24-70mmは役立ちます。
撮影後に焦点距離を確認し、35mm付近が多ければ35mm単焦点、50mmが多ければ50mm単焦点というように、自分が使う画角を確認できます。
70mm付近で人物を撮ることが多ければ、85mm単焦点へ進む方法もあります。
85mmへ進んだときの用途は、85mm単焦点レンズの使い道で確認できます。
24-70mmは焦点距離を意識すると一本で撮れる写真が大きく増える
24-70mmレンズは、24mmの広角から70mmの中望遠に近い画角まで一本で使える代表的な標準ズームです。
24mmでは風景、建築、室内を広く写せます。
35mmでは人物と背景を一緒に残したスナップを撮れます。
50mmでは一つの被写体へ視線を集めやすくなります。
70mmでは人物、花、料理、遠景などを大きく切り取れます。
旅行では建物、街並み、料理、人物を一本で撮影でき、風景では広い景色から遠景の一部分まで焦点距離を変えて撮影できます。
人物では35mmから70mmまでを撮影距離に合わせて使い分けられます。
F2.8の24-70mmなら暗い場所でシャッタースピードを確保しやすく、70mm側では背景をぼかした人物撮影にも使いやすくなります。
フルサイズでは24-70mm本来の広角から中望遠までを使用できます。CanonのAPS-Cでは約38.4-112mm相当となり、標準から中望遠を中心にしたズームとして使えます。
24-105mmと迷った場合には、70mmを超える焦点距離が必要なのか、F2.8の明るさを使いたいのかを考えると選びやすくなります。
24-70mmを使いこなすために最初に試したいのは、24mm、35mm、50mm、70mmで同じ被写体を撮ることです。
写る範囲、背景の量、被写体の存在感がそれぞれ変わります。
焦点距離を意識して使うようになると、24-70mmは単に便利な標準ズームではなく、一つの場所から複数の写真表現を作れるレンズになります。



