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EF500mm F4L IS II USMレビュー|画質・AF・中古で今も選ぶ価値を解説
EF500mm F4L IS II USMは、500mmという超望遠域と開放F4を組み合わせたキヤノンEFマウントの大口径超望遠単焦点レンズです。2012年発売のレンズですが、野鳥、野生動物、航空機、モータースポーツなど、遠距離の動く被写体を高画質で撮影したい場合には現在でも魅力があります。
特に注目したいのが、500mm F4という明るさ、蛍石レンズ2枚を使用した光学系、約4段分の手ブレ補正、リングUSMによるAFです。初代EF500mm F4L IS USMから約680g軽量化され、最短撮影距離や手ブレ補正性能も向上しています。
一方で質量は約3,190gあり、現在の超望遠ズームと同じ感覚で持ち歩けるレンズではありません。そこでこの記事では、EF500mm F4L IS II USMのスペック、レビューで評価されるポイント、EOS Rシリーズで使う場合のメリット、中古で購入する場合に確認したい点まで詳しく解説します。
中古での購入を検討している場合は、EF500mm F4L IS II USMを中古で買う前に|相場・注意点・I型との違いを解説で、中古相場の見方、AF・IS・光学系・三脚座の確認ポイント、I型との違い、EOS Rでの使い方まで詳しくまとめています。
| 焦点距離 | 500mm |
|---|---|
| 開放F値 | F4 |
| レンズ構成 | 12群16枚 |
| 絞り羽根 | 9枚・円形絞り |
| 最短撮影距離 | 3.7m |
| 最大撮影倍率 | 0.15倍 |
| 手ブレ補正 | 約4段分 |
| フィルター | 52mmドロップイン |
| 最大径×長さ | 約146×383mm |
| 質量 | 約3,190g |
| 発売 | 2012年5月 |
EF500mm F4L IS II USMの特徴とスペック
- 500mmで開放F4を実現した大口径超望遠単焦点
- 蛍石2枚と約4段分のISによる高い撮影性能
- 初代から約680g軽量化され実用性も向上
500mm F4だから得られる画質と大きな背景ボケ
EF500mm F4L IS II USMの最大の特徴は、500mmという長い焦点距離でありながら開放F4を確保していることです。超望遠撮影では被写体までの距離が遠くなりやすく、さらに野鳥やスポーツでは速いシャッタースピードが必要になります。F4まで開けられることで光量を確保しやすく、同じシャッタースピードならF5.6やF7.1のレンズに比べてISO感度を低く抑えやすくなります。
画質面では蛍石レンズを2枚採用した12群16枚の光学設計です。超望遠レンズでは色収差が目立ちやすく、白い鳥の輪郭、航空機の機体と空の境界、逆光気味のスポーツ撮影などで色にじみが発生すると解像感が損なわれます。EF500mm F4L IS II USMは、この色収差を抑えながら高いコントラストと解像性能を狙った設計になっています。
500mmとF4の組み合わせは背景を大きくぼかしやすい点も魅力です。被写体との距離、背景までの距離を十分に取れば、複雑な枝や観客席、フェンスなどを大きくぼかし、被写体だけを浮かび上がらせることができます。単純に遠くのものを大きく写すレンズではなく、超望遠単焦点ならではの被写体分離を得やすいことが、このレンズを選ぶ大きな理由になります。
約4段分のISとMODE3が動体撮影を支える
500mmではわずかなカメラの動きもファインダー上で大きな揺れになります。EF500mm F4L IS II USMには約4段分の手ブレ補正機構が搭載されており、構図を安定させながら被写体を追いやすくなっています。手ブレ補正は低速シャッターだけの機能と思われがちですが、超望遠撮影ではファインダー像を安定させ、被写体をフレーム内に維持しやすくする効果も重要です。
ISには3つのモードが用意されています。通常撮影に使うMODE1、流し撮りに対応するMODE2に加え、不規則に動く被写体を想定したMODE3を搭載しています。MODE3はシャッターを切る瞬間を中心に補正する方式で、野鳥の飛翔やスポーツなど、被写体の動きに合わせてレンズを大きく振る撮影で使いやすい設計です。
約3.2kgあるため、長時間ずっと手持ちするレンズとは考えにくいものの、飛びものを追う短時間の手持ちや、一脚から持ち上げて方向を変える場面ではISの存在が効いてきます。三脚や一脚を基本にしつつ、必要な瞬間には自由に振れるという使い方がEF500mm F4L IS II USMには適しています。
初代EF500mm F4L IS USMから大幅に進化している
EF500mm F4L IS II USMを中古で探す場合、初代EF500mm F4L IS USMも候補として見かけます。両者は同じ500mm F4ですが、実用面ではかなり違います。初代は質量約3,870gなのに対し、II型は約3,190gです。約680g軽くなっており、割合では約18%の軽量化となります。数値だけを見るとどちらも重いレンズですが、超望遠レンズを持って歩く場合の680g差は小さくありません。
最短撮影距離も初代の4.5mからII型では3.7mへ短縮され、最大撮影倍率は0.12倍から0.15倍へ向上しました。小鳥など比較的小さな被写体を撮影するときには、被写体へ近づける余地が増えています。手ブレ補正も初代の約2段分から約4段分へ強化され、さらにMODE3が追加されています。
初代が安価に見つかる場合には価格差が魅力になりますが、持ち運び、IS、近接性能まで含めて考えると、長期間使う前提ならII型を選ぶ意味があります。特にEOS R5やEOS R6シリーズなど高性能なミラーレス機と組み合わせ、現在も野鳥や航空機を本格的に撮影したい場合には、EF500mm F4L IS II USMの方が扱いやすい選択になります。
EF500mm F4L IS II USMのレビュー評価と撮影用途
- 野鳥では500mm F4の明るさとボケが大きな武器になる
- 航空機やスポーツでは高速AFとISを活用できる
- EOS Rシリーズでもマウントアダプター経由で使用できる
野鳥撮影では500mm F4の明るさが大きな魅力
EF500mm F4L IS II USMが特に力を発揮するのが野鳥撮影です。野鳥は早朝や夕方、林の中など光量が少ない場所で撮影することが多く、シャッタースピードを確保するとISO感度が高くなりやすい被写体です。500mmでF4を使えることは、このような場面で大きな意味があります。
飛んでいる鳥を止めるために1/2000秒や1/3200秒といった高速シャッターを使う場合にも、F4なら光を取り込みやすくなります。また、とまっている鳥では背景を大きくぼかすことで、枝や葉が多い環境でも鳥の輪郭を明確に見せやすくなります。500mmという焦点距離は、警戒心の強い鳥との距離を保ちながら撮影する場合にも扱いやすい長さです。
エクステンダーEF1.4X IIIを使用すれば700mm F5.6、EF2X IIIなら1000mm F8相当になります。カメラ側のAF対応条件は組み合わせによって確認が必要ですが、元が500mm F4であるため超望遠域をさらに延長できる余地があります。被写体まで距離がある水鳥、猛禽類、干潟や湖での撮影では、この拡張性も単焦点500mmを選ぶ理由になります。
航空機・スポーツではAFとMODE3が生きる
航空機やモータースポーツ、屋外競技でもEF500mm F4L IS II USMは使いやすいレンズです。リングUSMによるAFを搭載し、遠距離を高速で移動する被写体を狙うことを前提とした構成になっています。500mmなら観客席や撮影エリアから離れた被写体を大きく写すことができ、選手の表情や航空機のディテールまで狙えます。
この用途ではIS MODE3との相性も良くなります。飛行機や鳥を追うときにはカメラを上下左右へ大きく動かすため、常時ファインダー像を固定しようとする補正が操作感に影響する場合があります。MODE3は不規則な動体撮影を想定しており、シャッターを切る場面で補正を効かせるため、被写体を自由に追いながら撮影しやすくなっています。
500mm単焦点なので、ズームレンズのように画角を瞬時に変更することはできません。被写体が近づきすぎればフレームからはみ出します。その代わり、撮影距離がある程度決まっている飛行場、サーキット、競技場などでは焦点距離を固定したまま被写体の動きに集中できます。500mmが必要な場所では、ズームの利便性よりF4と高い光学性能を優先できるレンズです。
EOS R5やR6などRFマウント機でも使用できる
EF500mm F4L IS II USMはEFマウントのレンズですが、マウントアダプター EF-EOS Rを使用することでEOS Rシリーズでも使用できます。EOS R5、EOS R6シリーズ、EOS R3などのフルサイズ機だけでなく、EOS R7やEOS R10などAPS-CのEOS Rシリーズでも使用可能です。
フルサイズ機では500mmとして使用し、EOS R7などAPS-C機では画角が35mm判換算約800mm相当になります。小さな野鳥を遠距離から撮る場合には、この狭い画角が有利に働きます。高画素のEOS R5系でトリミングする方法と、APS-C機で最初から被写体を大きく捉える方法の両方を選べるため、EF時代のレンズでありながら現在のEOS Rシステムでも活用範囲は広いと言えます。
ミラーレス機では撮像面でAFを行うため、一眼レフ時代とは撮影感覚も変わります。被写体検出やトラッキングを備えたEOS Rシリーズと500mm F4を組み合わせることで、レンズの描写性能を現在のAFシステムと組み合わせられる点が魅力です。RF500mm F4という直接の後継レンズが存在しないこともあり、500mm F4をEOS Rシリーズで使いたい人にとってEF500mm F4L IS II USMは現在も有力な選択肢です。
EF500mm F4L IS II USMを中古で買う価値
- 画質とF4を優先するなら現在でも魅力がある
- 約3.2kgの重量と運搬方法まで考えて選ぶ
- 中古では光学系だけでなくAF・IS・付属品も確認する
超望遠ズームでは得にくいF4と描写を求める人に向く
現在はRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMなど、軽量で扱いやすい超望遠ズームがあります。そのため500mmまで届くことだけを目的にEF500mm F4L IS II USMを選ぶ必要はありません。このレンズを選ぶ理由は、500mmでF4を使えることと、大口径超望遠単焦点として設計された光学性能にあります。
特に野鳥撮影では、500mm側でF7.1になるズームとF4の単焦点では2段近い明るさの差があります。同じシャッタースピードを使った場合、ISO感度にも大きな差が生まれます。背景を大きくぼかしたい場合や、曇天、林の中、日の出前後など光量の厳しい時間帯を積極的に狙う場合にはF4の価値が高くなります。
反対に、明るい屋外で撮影することが中心で、100mmから500mmまで頻繁に画角を変えたい場合にはズームレンズの機動性が有利です。EF500mm F4L IS II USMは万能レンズではなく、500mmという焦点距離を明確な目的を持って使う人向けです。撮りたい被写体と撮影距離がはっきりしているほど、このレンズの性能を生かしやすくなります。
3,190gという重量は購入前に必ず考えておきたい
EF500mm F4L IS II USMは初代から大幅に軽量化されていますが、それでも本体だけで約3,190gあります。さらにカメラ、マウントアダプター、バッテリー、フード、一脚や三脚を組み合わせれば、撮影システム全体はかなりの重量になります。購入価格だけを考えるのではなく、持ち運びと撮影方法まで含めて検討する必要があります。
車で撮影地まで移動し、現地では一脚を中心に使うのであれば運用しやすくなります。長距離を歩く野鳥撮影では、レンズを収納できるバッグやバックパックも必要です。飛翔撮影などでは一時的な手持ちも可能ですが、何時間も構え続ける使い方は体力を使います。
一方で500mm F4クラスとして考えれば、3,190gまで軽量化されたII型の価値は大きいと言えます。初代は約3,870gなので680gの差があります。三脚から一脚へ、固定撮影から手持ちへと撮影方法を切り替える際にも、この差は効いてきます。大型レンズだから重いと考えるだけではなく、500mm F4という性能を約3.2kgで実現しているレンズとして評価するのが適切です。
中古ではAF・IS・三脚座・フードまで確認したい
EF500mm F4L IS II USMは中古で探すことが中心になるレンズです。高額な超望遠レンズなので、購入時には外観だけで判断せず、光学系、AF、IS、操作スイッチなどを確認したいところです。特にAFが大きく往復しないか、IS作動時に異常な音や挙動がないか、フォーカスリングや各スイッチが正常に動くかは重要です。
大型レンズでは三脚座の状態も確認します。固定部分に大きなガタがあると、一脚や三脚で使う際の安定性に影響します。また、専用フードET-138(WII)、レンズキャップ、ドロップインフィルターホルダー、ケースなどの付属品も確認しておきたい部分です。大型超望遠レンズの純正付属品は単体でも高価なので、本体価格が安くても欠品が多ければ結果的に費用が増えることがあります。
前玉や内部のカビ、クモリ、大きな傷だけでなく、マウント周辺や鏡筒の強い打痕も見ておきます。プロ用途で長期間使用された個体も存在するレンズなので、外観の小傷そのものより、実際の動作と光学状態を重視して選ぶ方が現実的です。状態の良い個体を選べれば、EF500mm F4L IS II USMはEOS R時代でも高画質な500mm F4として活用できます。
中古価格の見方やI型との違い、AF・IS・光学系・三脚座の具体的な確認方法をさらに詳しく知りたい場合は、EF500mm F4L IS II USMを中古で買う前に|相場・注意点・I型との違いを解説で詳しく紹介しています。
まとめ
EF500mm F4L IS II USMは、発売から年数が経過していても、500mm F4という明確な特徴を持つ超望遠単焦点レンズです。蛍石レンズ2枚、約4段分の手ブレ補正、IS MODE3、リングUSMという構成は、現在でも野鳥、航空機、スポーツなどの動体撮影で大きな魅力があります。
初代EF500mm F4L IS USMと比較すると、約680g軽い3,190gとなり、最短撮影距離は3.7m、手ブレ補正は約4段分まで向上しています。EOS Rシリーズでもマウントアダプター EF-EOS Rを使用できるため、EOS R5やR6シリーズ、EOS R7などと組み合わせて使うことができます。
現在の超望遠ズームには軽さと画角変更の便利さがあります。それに対してEF500mm F4L IS II USMを選ぶ理由は、500mmでF4を使える明るさと、大口径単焦点ならではの描写です。撮影対象が野鳥や航空機などに定まり、500mmを中心に使うのであれば、中古市場でも検討する価値のあるEFレンズです。
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