EF28-70mm F3.5-4.5 II|初期EF時代を支えた小型標準ズームの実力
EF28-70mm F3.5-4.5 IIは、キヤノンが1988年6月に発売したEFマウントの標準ズームレンズです。広角28mmから中望遠70mmまでをカバーしながら、質量285g、最大径70mm、全長76.5mmというコンパクトな設計にまとめられています。
現在の標準ズームと比べると、手ブレ補正もSTMもUSMもありません。開放F値もF3.5-4.5と特別に明るいわけではありません。しかし、このレンズを見ると、EOSシステムが始まったばかりの時代に、キヤノンが標準ズームをどこまで小さく、軽く、使いやすくできるかを追求していたことが分かります。
さらに特徴的なのが、ズーム操作をしてもレンズ全長が変化しない構造です。現在では標準ズームの多くがズーム時に鏡筒を伸ばしますが、EF28-70mm F3.5-4.5 IIはコンパクトな外形を保ったまま28mmから70mmまでを使えます。
発売から長い年月が経過した現在では、単なる実用品としてだけでなく、初期EFレンズの設計思想を実際に味わえる一本としても価値があります。
EF28-70mm F3.5-4.5 IIの基本スペック
| 製品名 | EF28-70mm F3.5-4.5 II |
|---|---|
| 発売年月 | 1988年6月 |
| 発売時価格 | 39,200円 |
| 焦点距離 | 28-70mm |
| 開放F値 | F3.5-4.5 |
| レンズ構成 | 9群10枚 |
| 絞り羽根 | 5枚 |
| 最小絞り | F29 |
| 最短撮影距離 | 0.39m |
| 最大撮影倍率 | 0.22倍 |
| フィルター径 | 52mm |
| 最大径×全長 | 70×76.5mm |
| 質量 | 285g |
| 手ブレ補正 | 非搭載 |
EF28-70mm F3.5-4.5 IIはSTMレンズではありません。1988年発売の初期EFレンズであり、現在のEF-SレンズやRFレンズで広く採用されているSTM世代とは時代が大きく異なります。
また、フィルター径は58mmではなく52mm、最大撮影倍率は0.18倍ではなく0.22倍です。古いレンズは中古販売ページや個人サイトで仕様が混在していることがあるため、型番ごとに正確に区別する必要があります。
28mmから70mmという焦点距離
28mmは風景から日常撮影まで使いやすい広角
広角端は28mmです。現在の標準ズームでは24mm始まりも珍しくありませんが、35mm判で28mmは十分に広角らしさを感じられる焦点距離です。
街並み、風景、建築、室内、複数人を入れた記念写真など、被写体だけではなく周囲の環境まで含めて見せたい場面に向いています。20mm前後の超広角ほど強い遠近感が出にくいため、構図をまとめやすいのも28mmの特徴です。
旅行中に建物全体を入れたい場合や、室内で少し引いて撮影したい場合にも使いやすく、標準ズームの広角端として実用性があります。
焦点距離による画角の違いについては、画角とは?焦点距離との関係と広角・標準・望遠の違いでも詳しく解説しています。
50mm前後では自然なスナップレンズになる
ズーム中央付近の50mm前後では、広角ほど背景を大きく取り込まず、望遠ほど画角を狭めない自然な構図を作りやすくなります。
旅行先の街並み、人物、料理、小物、日常の記録など、特定のジャンルに限定されない使い方ができます。28mmで周囲を広く入れ、少しズームして標準域へ移動し、さらに70mmで被写体を切り取るという流れを一本で行えることが標準ズームの大きな利点です。
単焦点レンズのように撮影位置を大きく変えなくても画角を調整できるため、旅行や散歩のように機動性を重視したい場面では使いやすい焦点域です。
EFマウントの標準ズームや単焦点を含めて確認する場合は、Canon EFレンズ一覧から各レンズを探せます。
70mmは人物にも使いやすい中望遠
望遠端は70mmです。70mmまで伸ばすことで、28mmや50mmより背景の範囲を整理しやすくなり、人物や小物を主体として見せる構図を作れます。
85mmほど本格的な中望遠ではありませんが、被写体との距離を少し取って撮影できるため、顔を画面いっぱいに近づけすぎず人物を写すことができます。
同じ人物を28mm、50mm、70mmで撮影すると、背景の入り方や遠近感が大きく変わります。一本のズームレンズで画角による見え方の違いを体感できる点も、28-70mmという焦点域の魅力です。
絞りと背景の見え方については、F値を知れば広がるカメラの世界も参考になります。
1988年のレンズとして際立つコンパクト設計
285gという軽さ
EF28-70mm F3.5-4.5 IIの質量は285gです。フルサイズ対応の標準ズームとしては軽量で、フィルムEOSとの組み合わせでも機動性を重視した構成にできます。
大口径ズームのような重さや存在感はありません。カメラに装着したまま持ち歩き、必要な場面ですぐ撮影するという標準ズーム本来の使い方に合っています。
現代の高性能ズームは、画質や明るさ、AF性能、手ブレ補正などを追求することで大型化する傾向があります。EF28-70mm F3.5-4.5 IIは、それとは異なる方向で、携帯性と実用的な焦点距離を優先したレンズです。
EFシステム全体の中でこのレンズの位置を確認したい場合は、キヤノン大全からEFレンズの系譜を追えます。
ズームしても全長が変わらない
EF28-70mm F3.5-4.5 IIの構造上の特徴として重要なのが、ズーミングによってレンズ全長が変わらないことです。
一般的な標準ズームでは、焦点距離を変えると鏡筒が前方へ伸びます。しかし、このレンズでは外観上の全長を一定に保ったままズームできます。
撮影中にレンズの前後バランスが大きく変わりにくく、取り回しの良さにつながります。バッグから取り出したときも全長が一定なので、伸びた鏡筒を戻す操作も必要ありません。
小型のEOSボディと組み合わせた場合にも、レンズが前方へ大きく伸びないため、軽快に扱えます。
レンズの大きさや焦点距離だけでなく、こうした鏡筒構造も使い勝手を左右します。EFレンズの各モデルはCanon EFレンズ一覧から比較できます。
9群10枚の光学系
初代と同じ9群10枚構成
EF28-70mm F3.5-4.5 IIは9群10枚のレンズ構成を採用しています。初代EF28-70mm F3.5-4.5も9群10枚であり、基本的な光学構成は共通しています。
28mmから70mmまでを2.5倍のズーム比でカバーしながら、レンズの大型化を避けています。広角、標準、中望遠を一本で扱える実用性を保ちながら、285gという軽量設計を実現している点は、このレンズの大きな特徴です。
現在の標準ズームでは、多数の特殊レンズを使用した複雑な光学系が採用されることがあります。EF28-70mm F3.5-4.5 IIは1980年代の設計らしく、比較的少ない枚数で実用的なズーム域をまとめています。
焦点距離やレンズタイプごとに歴代EFレンズを見る場合は、キヤノン大全に一覧があります。
開放F3.5-4.5という設計
開放F値は28mm側でF3.5、70mm側でF4.5です。ズームによって開放F値が変化する可変絞りの設計です。
F2.8通しの標準ズームのような明るさはありませんが、その代わりにレンズを小型・軽量にまとめています。晴天の屋外や日中のスナップでは扱いやすく、フィルム時代の標準ズームとして現実的なバランスです。
暗い室内や夜間では、明るい単焦点やF2.8ズームよりシャッタースピードを確保しにくくなります。さらにレンズ内手ブレ補正もないため、撮影条件によってはISO感度やシャッタースピードを意識する必要があります。
一方で、明るさを無理に追求しなかったからこそ、285gという軽さを実現できています。持ち歩きを重視するなら、この割り切りは大きな利点になります。
F値とシャッタースピード、被写界深度の関係は、F値を知れば広がるカメラの世界で詳しく扱っています。
0.39mまで寄れる近接性能
ズーム全域で最短撮影距離0.39m
EF28-70mm F3.5-4.5 IIは、ズーム全域で0.39mまで近づいて撮影できます。標準ズームとしては使いやすい近接性能で、風景や人物だけでなく、花、料理、小物、旅行先の細かな被写体などにも対応できます。
広角28mm側で被写体に寄れば、被写体を大きく見せながら背景を広く取り込んだ写真を作れます。70mm側では画角を狭め、周囲の余計な要素を減らしながら被写体を切り取ることができます。
マクロレンズほどの接写性能はありませんが、日常的な撮影では、あと少し被写体に近づきたいという場面にも対応しやすい仕様です。
近接撮影とマクロレンズの違いは、マクロレンズとは?特徴・選び方・使い方で解説しています。
最大撮影倍率0.22倍
最大撮影倍率は0.22倍です。約1/4倍に近い倍率であり、標準ズームとしては小物を比較的大きく写せます。
被写体を画面いっぱいに写す本格的なマクロ撮影には向きませんが、花の一輪を切り取る、机上の小物を撮る、料理の一部分へ寄るといった使い方には十分対応できます。
70mm側を使えば広角側より背景の範囲を狭めやすく、被写体を画面内で大きく見せやすくなります。標準ズーム一本で遠景から近接撮影まで対応できることは、旅行や日常撮影で大きな利点になります。
より高い撮影倍率が必要な場合は、マクロレンズの特徴と撮影方法もあわせて確認すると違いが分かりやすくなります。
フィルター径は52mm
小型レンズらしい52mm径
EF28-70mm F3.5-4.5 IIのフィルター径は52mmです。
52mmは小型レンズでよく使われるサイズで、保護フィルター、PLフィルター、NDフィルターなどを取り付けられます。大口径レンズと比べるとフィルター自体も小さく、携帯時の負担を抑えられます。
レンズ本体が最大径70mm、質量285gという小型設計であることを考えると、52mmというフィルター径も全体のコンパクトさにつながっています。
同じ52mm径のレンズを複数所有している場合には、PLフィルターやNDフィルターを共用しやすい点も便利です。
PL、ND、保護フィルターの違いについては、カメラ用レンズフィルター完全ガイドで詳しく紹介しています。
初代EF28-70mm F3.5-4.5との違い
| EF28-70mm F3.5-4.5 | EF28-70mm F3.5-4.5 II | |
|---|---|---|
| 発売 | 1987年11月 | 1988年6月 |
| 発売時価格 | 43,000円 | 39,200円 |
| レンズ構成 | 9群10枚 | 9群10枚 |
| 最短撮影距離 | 0.39m | 0.39m |
| 最大撮影倍率 | 0.22倍 | 0.22倍 |
| フィルター径 | 52mm | 52mm |
| 最大径 | 70mm | 70mm |
| 全長 | 74.8mm | 76.5mm |
| 質量 | 300g | 285g |
II型では15g軽量化された
初代EF28-70mm F3.5-4.5は1987年11月、II型は1988年6月に発売されています。発売時期の差は約7か月しかありません。
仕様を比較すると、レンズ構成、最短撮影距離、最大撮影倍率、フィルター径など主要な数値は共通しています。一方、質量は初代の300gからII型では285gとなり、15g軽量化されています。
全長は初代74.8mmに対してII型76.5mmとわずかに長くなっています。発売時価格は43,000円から39,200円へ下がりました。
つまりII型は、初代とはまったく別設計のレンズというより、28-70mm F3.5-4.5という基本設計を受け継ぎながら軽量化と価格の見直しを行った改良型として見ることができます。
EFシステム初期のレンズを年代順に確認する場合は、キヤノン大全から各モデルの記事へ進めます。
手ブレ補正を搭載しないレンズ
シャッタースピードを意識して使う
EF28-70mm F3.5-4.5 IIにはレンズ内手ブレ補正機構はありません。特に70mm側では28mm側より手ブレが目立ちやすくなるため、暗い場所ではシャッタースピードを意識する必要があります。
フィルムEOSやボディ内手ブレ補正を持たないデジタル一眼レフで使う場合は、ISO感度を上げる、カメラをしっかり保持する、壁や柱を利用して体を安定させる、必要に応じて三脚を使うといった基本的な方法が有効です。
手ブレ補正がないことは、現在のレンズに慣れていると不便に感じる部分です。一方で、カメラを安定させる、適切なシャッタースピードを選ぶといった撮影の基本を意識しやすいレンズでもあります。
レンズ内ISとボディ内補正の違いについては、手ブレ補正で広がる写真表現で解説しています。
デジタル一眼レフで使うEF28-70mm F3.5-4.5 II
フルサイズEOSでは本来の28-70mmとして使える
EF28-70mm F3.5-4.5 IIはEFマウントのフルサイズ対応レンズです。EOS 5DシリーズやEOS 6Dシリーズなどのフルサイズ一眼レフでは、そのまま28-70mmの画角として使用できます。
28mm側では広角、50mm付近では標準、70mm側では中望遠という変化が分かりやすく、一本で画角を変えながら撮影できます。
最新レンズのような高速AFや手ブレ補正を求めるレンズではありません。古いEOS一眼レフと組み合わせ、1980年代から続くEFシステムそのものを撮影しながら味わう使い方にも向いています。
とくにEOS 5Dシリーズのようなフルサイズ機では、本来想定された28-70mmの画角をそのまま使えるため、このレンズの性格を理解しやすくなります。
歴代EOS一眼レフやEFレンズとの組み合わせは、キヤノン大全から確認できます。
APS-Cでは約45-112mm相当になる
キヤノンAPS-C機に装着すると、35mm判換算では約45-112mm相当の画角になります。フルサイズで使った場合とは性格がかなり変わり、広角域がなくなって標準から中望遠を中心としたズームになります。
人物撮影や少し離れた被写体を切り取る用途には使いやすい一方、室内や風景で広い範囲を写したい場合には28mm始まりでは狭く感じることがあります。
APS-C機では70mm側が約112mm相当まで伸びるため、ポートレートや花、小物の撮影では使いやすい焦点域になります。
同じレンズでもセンサーサイズによって画角が変わるため、使用するEOSボディを含めて焦点距離を考える必要があります。
画角と焦点距離の関係は、画角とは?焦点距離との関係と広角・標準・望遠の違いで詳しく確認できます。
EOS Rシリーズでも使える
マウントアダプターでEFレンズを活用
EF28-70mm F3.5-4.5 IIはEFマウントレンズなので、EOS Rシリーズへ直接装着することはできません。EF-EOS R系のマウントアダプターを介することで、EOS Rシリーズでも使用できます。
1988年発売のレンズを現代のミラーレス機で使用するという組み合わせは、単純な利便性だけではありません。最新ボディの高画素センサーを通して古いEFズームの描写を見ることで、フィルム時代とは違った使い方ができます。
EOS Rシリーズでは拡大表示を使ってピントを確認しやすく、撮影後すぐに画像を確認できるため、古いレンズの描写傾向を検証する用途にも向いています。
一方、EOS R用のRF標準ズームには、小型軽量モデルから大口径Lレンズまで多くの選択肢があります。純粋なAF性能、動画性能、手ブレ補正、逆光耐性などを優先するなら現行RFレンズが有利です。
EFとRFを含めたキヤノンのレンズ体系は、キヤノン大全にまとめています。
このレンズで撮りたい被写体
街歩きや日常のスナップ
285gという軽さを生かしやすいのがスナップ撮影です。28mmで街全体を見せ、50mm付近で自然な視点に切り替え、70mmで細部を切り取ることができます。
ズームしても全長が変化しないため、カメラを持って歩きながら焦点距離を頻繁に変える撮影にも向いています。
大型のF2.8標準ズームのようにカメラバッグの大部分を占めるレンズではありません。軽いボディとの組み合わせなら、撮影そのものを目的としない外出にも持ち出しやすくなります。
旅行や散歩で一本だけ持っていく場合にも、広角から中望遠まで対応できる28-70mmは扱いやすい焦点域です。
日常撮影の構図や光の使い方は、スナップ写真で日常を切り取る方法で紹介しています。
人物撮影
70mm側を使えば、標準域よりも背景を整理しやすくなります。大きなボケを作ることを目的としたレンズではありませんが、被写体と背景の距離を取れば人物を浮かび上がらせることはできます。
28mm側では人物だけでなく周囲の環境を入れた撮影、50mm付近では自然な距離感、70mm側では人物中心の構図という使い分けが可能です。
一本のズームで人物との距離や背景の入り方を変えられるため、焦点距離による見え方を確認する用途にも向いています。
焦点距離ごとの表現の違いは、画角と焦点距離の解説も参考になります。
花や小物のクローズアップ
最短撮影距離0.39m、最大撮影倍率0.22倍を生かせば、花や小物にも比較的近づけます。
特に70mm側を使用すると、広角側より背景の範囲を狭めやすく、被写体を画面内で大きく見せられます。小さな物を等倍で記録する用途にはマクロレンズが必要ですが、日常的なクローズアップには十分使える範囲です。
標準ズーム一本で風景、人物、近接撮影まで対応できることは、EF28-70mm F3.5-4.5 IIの実用上の強みです。
より大きく写したい場合は、マクロレンズとは?特徴・選び方・使い方もあわせて確認してください。
中古で見るときのポイント
古いレンズだからこそ個体状態を確認する
EF28-70mm F3.5-4.5 IIは1988年発売です。現在中古で流通している個体は製造から長い年月が経過しているため、単純に価格だけで比較するより状態を見ることが重要です。
確認したいのは、レンズ内部のカビや曇り、強いホコリ、絞りの動作、AFの動作、ズームリングやフォーカスリングの操作感、マウント部分の状態などです。
古いレンズでは、同じ型番でも保存状態によってコンディションに大きな差があります。外観がきれいでも内部状態が同じとは限りません。
前玉や後玉の傷だけでなく、内部に白い曇りがないか、強い光を当てたときにカビが見えないかも確認したいところです。
また、52mmフィルターが取り付けられている中古品では、フィルター自体の汚れや傷をレンズ前玉の状態と混同しないことも重要です。
AFについても、単に動くかどうかだけではなく、異音が出ていないか、途中で止まらないか、近距離から遠距離まで安定して合焦するかを確認すると安心です。
他のEFレンズと比較する場合は、Canon EFレンズ一覧から同時代のモデルを確認できます。
EF28-70mm F3.5-4.5 IIの価値
最新性能とは別の魅力を持つ初期EF標準ズーム
EF28-70mm F3.5-4.5 IIを現在のRF標準ズームと性能だけで比較すれば、AF、手ブレ補正、開放F値、動画対応、逆光耐性、周辺画質など、多くの部分で新しいレンズが有利です。
このレンズの価値は、最新レンズとの性能競争だけでは測れません。
1988年というEFシステム初期に、28-70mmという実用的な焦点距離を9群10枚、285gの小型ボディに収め、ズームしても全長が変わらない設計を実現していました。
初代からわずか数か月後にII型へ更新されたことも、EOSシステムが急速に整備されていった時期を感じさせます。
フィルムEOSに装着して当時のシステムを再現する使い方もできます。デジタルEOSで古いEFレンズの描写を確認することもできます。マウントアダプターを介してEOS Rシリーズで使うこともできます。
EFマウントが長期間にわたって維持されたからこそ、1980年代のレンズを現在のカメラでも活用できます。
現在の高性能レンズとは異なる、小型、軽量、必要十分という設計思想を実際に体験できることが、EF28-70mm F3.5-4.5 IIを使う意味の一つです。
歴代のEOSボディとEFレンズをまとめて見る場合は、キヤノン大全から各モデルの記事へ進めます。
まとめ
EF28-70mm F3.5-4.5 IIは、1988年6月に登場したEFマウント初期の標準ズームレンズです。焦点距離28-70mm、開放F値F3.5-4.5、9群10枚の光学系を採用し、質量285gという軽量設計にまとめられています。
最短撮影距離はズーム全域で0.39m、最大撮影倍率は0.22倍、フィルター径は52mmです。ズームしても全長が変わらない構造も、このレンズの特徴です。
STMや手ブレ補正を備えた現代的な標準ズームではありません。動画撮影を主目的に設計されたレンズでもありません。1980年代のEOS用として、軽量、小型、実用的な焦点距離という要素をまとめた標準ズームです。
初代EF28-70mm F3.5-4.5と基本仕様を共有しながら、II型では質量が300gから285gへ軽量化され、発売時価格も43,000円から39,200円へ下がりました。
現在このレンズを選ぶ意味は、最新性能を求めることより、初期EFレンズならではのコンパクトな設計と、長く続いたEFシステムの歴史を実際の撮影で味わうことにあります。
キヤノンの歴代カメラとレンズについては、キヤノン大全でまとめて紹介しています。



