EOS R50 V+EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ|APS-C約80mm相当を実際の配信で使う
ヤマガラライブでは、カメラやレンズを一つの組み合わせに固定せず、実際の配信でさまざまな機材を使っています。今回使用するのはEOS R50 VとEF50mm F1.8 STMです。EF50mm F1.8 STMはフルサイズでは標準域となる50mm単焦点ですが、APS-Cセンサーを搭載するEOS R50 Vでは35mm判換算で約80mm相当の画角になります。一般的な野鳥撮影では短い焦点距離でも、カメラの近くまでヤマガラがやって来る固定ライブでは条件が大きく変わります。
これまでのヤマガラライブでは、EOS R5とEF50mm F1.8 IIの組み合わせでも50mm単焦点を使用してきました。今回はボディをEOS R50 Vへ変更し、レンズも後継のEF50mm F1.8 STMへ変更するため、同じ50mmでもフルサイズとAPS-Cで画角がどのように変わるのか、新旧50mm F1.8でライブ映像にどの程度違いが現れるのかを見られます。単なるスペック比較ではなく、同じヤマガラを実際のライブ環境で撮影することで、画角、構図、被写界深度、配信時の見え方まで含めて確認できるのが今回の目的です。
現在の配信では、EOS R50 Vからmicro HDMI Type Dで映像を出力し、5mのHDMIケーブルからHDMIキャプチャーへ送り、USB 3.0で配信用パソコンへ入力しています。OBSからYouTubeへFHD 1920×1080・60pで配信し、電源にはDR-E18とAC-E6Nを使用して長時間運用できる状態にしています。ヤマガラは毎日来ても時間は一定ではないため、数分間だけ録画する撮影と違い、長時間待ち続けられることもライブ機材には必要です。
EF50mm F1.8 STMは開放F1.8の明るさが特徴ですが、今回のヤマガラライブでは大きな背景ボケを作るために使うわけではありません。現在はF11前後まで絞り、ヤマガラが前後へ動いてもピントが外れにくいように被写界深度を確保しています。そのため、今回注目したいのはF1.8という数字だけではなく、50mmという焦点距離、EOS R50 Vで約80mm相当になる画角、小型のレンズサイズ、固定ライブでの構図、そしてEFレンズを現在のRFマウント機で利用できることです。
EOS R50 VでEF50mm F1.8 STMを使う基本構成
EOS R50 VはRFマウント、EF50mm F1.8 STMはEFマウントなので、カメラへ直接取り付けることはできません。使用するときはマウントアダプターEF-EOS Rをカメラとレンズの間へ入れます。これによって一眼レフ用として作られたEF50mm F1.8 STMを、ミラーレスのEOS R50 Vでも通常の交換レンズとして利用できます。
ヤマガラライブではカメラを窓辺へ固定するため、手持ち撮影ほど数十グラム単位の重量差を気にする必要はありません。それでもEF50mm F1.8 STMは小型なので、大型の望遠ズームを固定する場合より設置しやすく、レンズ交換もしやすくなります。複数のレンズを順番に使ってライブ映像を残す現在の運用では、小さく扱いやすいレンズであることにも意味があります。
EF-EOS Rを使えばEF50mm F1.8 STMをEOS R50 Vで活用できる
EF-EOS Rを使用すると、EF50mm F1.8 STMをEOS R50 Vへ装着し、AFや電子絞りなどレンズとカメラの通信を利用できます。ヤマガラライブで重要なのは、この一本だけを使えることではありません。一度EF-EOS Rを用意しておけば、50mm以外にも手持ちのEFレンズや中古で入手したEFレンズを同じEOS R50 Vへ装着できるため、ライブで試せる焦点距離やレンズの種類が大幅に増えます。EFレンズをEOS Rシリーズで利用する基本的な仕組みについては、EOS RでEFレンズを使う方法|マウントアダプター・互換性・デメリットを解説で詳しく紹介しています。
今回のライブでは、アダプターを使うこと自体を特別な操作として扱う必要はありません。レンズを装着した後は、EOS R50 V側から絞りやフォーカスを扱えるため、RFレンズからEFレンズへ交換しても配信側の基本構成はそのまま維持できます。レンズ交換のたびに配信システムを作り直す必要がないことは、複数のEFレンズを順番に試す運用では大きな利点になります。
マウントアダプターを付けても50mmという焦点距離は変わらない
EF50mm F1.8 STMへEF-EOS Rを取り付けるとカメラとレンズの間に厚みが加わりますが、通常のEF-EOS Rには焦点距離を変化させる光学系が入っていません。そのため、装着後もレンズ自体の焦点距離は50mmのままです。EOS R50 Vで約80mm相当になる理由はマウントアダプターではなく、APS-Cセンサーによってフルサイズより狭い範囲を記録するためです。アダプターと焦点距離、センサーサイズと画角の関係については、マウントアダプターで画角は変わる?EFレンズをEOS Rシリーズで使うときの焦点距離とクロップで詳しく解説しています。
この点を混同すると、「アダプターを付けたから望遠になった」と考えてしまいますが、実際にはEOS R50 Vのセンサーが使う範囲がフルサイズより狭いことが画角変化の理由です。同じEF50mm F1.8 STMをEOS R5へ装着すれば50mmらしい標準域になり、EOS R50 Vへ装着すれば約80mm相当として見えるため、ボディを替えるだけでもライブの構図は大きく変わります。
EOS R50 Vでは50mmが約80mm相当になる
キヤノンのAPS-Cでは、レンズ表記の焦点距離に対して35mm判換算で約1.6倍に相当する画角になります。50mmなら約80mm相当です。焦点距離そのものが80mmへ変化するわけではありませんが、フルサイズより狭い範囲を写すため、同じ撮影位置なら画面内でヤマガラが占める割合は大きくなります。
この画角変化は、ヤマガラライブではかなり分かりやすい違いになります。フルサイズに50mmを装着した場合はヤマガラだけでなく周囲も比較的広く入りますが、EOS R50 Vでは背景に入る範囲が狭くなり、ヤマガラを中心にした映像を作りやすくなります。広角レンズほど周囲を広く見せず、超望遠レンズほど画角を狭くしないため、近距離固定ライブでは使いやすい位置です。
約80mm相当なら近距離のヤマガラを大きく映しやすい
一般的な野鳥撮影で約80mm相当は短く、離れた木に止まっている小鳥を大きく写す用途には向きません。ヤマガラライブでは、人間が野鳥へ近づくのではなく、固定されたカメラの近くまでヤマガラが来ます。被写体までの距離が短いため、通常なら人物撮影などに使われる80mm前後の画角でも、野鳥を十分な大きさで表示できます。APS-Cで50mmを使った場合の画角やEOS R50 Vを含むAPS-C機の特徴は、EOS RシリーズAPS-C機を比較|R7・R10・R50 V・R50・R100の違いと選び方で確認できます。
ヤマガラライブではこの画角を「望遠効果が得られる」とだけ見るより、固定したカメラから必要な範囲をどこまで切り取れるかという視点で考えた方が分かりやすくなります。広角では余白が多すぎ、長い望遠では鳥の動きが窮屈になる場合に、約80mm相当はその中間として使えます。ヤマガラの全身を残しながら、顔や羽毛も見やすい大きさへ寄せられるかが実際の判断材料になります。
鳥を大きくするだけでなく画面内に動ける余白も必要になる
固定ライブでは、望遠を強くして鳥を可能な限り大きくすればよいわけではありません。焦点距離が長くなるほど画面に入る範囲は狭くなり、ヤマガラが少し左右へ移動しただけでも頭や尾がフレームから外れやすくなります。写真なら被写体を追ってカメラを振れますが、固定ライブでは最初に決めた構図の中で鳥の動きを受け止める必要があります。50mmという焦点距離を固定して構図を作る考え方については、50mm単焦点は難しい?使いにくい理由と撮影のコツで詳しく紹介しています。
固定ライブでは、静止している一瞬だけを基準に構図を決めると失敗しやすくなります。ヤマガラが頭を前へ出したとき、横を向いたとき、少し位置をずらしたときまで想定し、通常の動作範囲が画面内へ残るように余白を作る必要があります。その余白を確保したうえで、広角レンズより鳥を大きく見せられるところが約80mm相当を使う意味になります。
50mm単焦点を固定ライブで使う意味
EF50mm F1.8 STMはズームレンズではないため、撮影中に焦点距離を変えることはできません。通常の写真撮影では、被写体を大きくしたければ自分が近づき、広く写したければ後ろへ下がる必要があります。そのため、狭い室内や自由に移動できない場所では、ズームレンズより不便に感じることがあります。
ヤマガラライブではカメラの位置が固定され、ヤマガラが来る場所もおおむね決まっています。最初に50mmで適切な構図を作れば、その後に焦点距離を変更する必要がないため、ズームできないことが大きな弱点になりません。むしろ毎回50mmという同じ条件で映像を残せるため、カメラやレンズを交換したときの違いを確認しやすくなります。
単焦点だからこそ画角を固定した比較がしやすい
ズームレンズは一本で複数の焦点距離を使えるため便利ですが、ライブ映像を後から比較するときには「何mmで使ったか」という条件も揃える必要があります。50mm単焦点なら焦点距離は常に50mmなので、EOS R5ではフルサイズ50mm、EOS R50 Vでは約80mm相当という違いが明確になります。焦点距離を固定して使う単焦点の特徴や、ズームとの違いについては、単焦点レンズの魅力と難しさ|ズームとの違い・焦点距離別の選び方・使い方を徹底解説で詳しく紹介しています。
同じ50mmという条件を保つと、ボディ側のセンサーサイズや映像処理が変わったときの違いも追いやすくなります。EOS R5とEOS R50 Vを同じ撮影場所で使えば、フルサイズとAPS-Cによる画角差が映像として残り、旧型とSTMを使い分ければレンズ世代の違いも記録できます。ライブを一回ごとの配信で終わらせず、機材ごとの記録として蓄積する場合に単焦点は条件を整理しやすいレンズです。
EF50mm F1.8 STMは小型なので固定設置でも扱いやすい
固定ライブではレンズを持ち歩くわけではありませんが、窓辺の限られた場所へ設置する以上、レンズが大きすぎないことには実用的な意味があります。EF50mm F1.8 STMは大型の大口径レンズほど場所を取らず、マウントアダプターを含めても扱いやすい構成にできます。レンズ交換を繰り返してライブ映像を比較する場合にも、取り回しの良さは作業を簡単にします。EF50mm F1.8 STMのサイズ、最短撮影距離、STM駆動などの特徴は、EF50mm F1.8 STM:撒き餌レンズの真価とは?写真の魔法に引き込む一歩で詳しくまとめています。
窓辺の固定環境では、カメラの前後にどれだけ余裕があるかも機材選びへ影響します。レンズが長く重くなるほど設置位置や重心を考える必要がありますが、EF50mm F1.8 STMは比較的小さく、カメラ周辺の構成を大きく変えずに試しやすいレンズです。頻繁にレンズを入れ替えて配信するなら、こうした扱いやすさはスペック表以上に効いてきます。
ヤマガラライブではEF50mm F1.8 STMをF11前後で使う
EF50mm F1.8 STMの代表的な特徴は、開放F1.8の明るさです。人物撮影やスナップでは、背景を大きくぼかしたり、暗い場所でもシャッタースピードを確保したりするためにF1.8を利用できます。しかしヤマガラライブでは、現在F11前後まで絞って使っています。
理由は、固定された一点だけにピントを合わせるのではなく、ヤマガラが前後へ動く範囲までできるだけピントを残したいからです。鳥はカメラの前へ来ても同じ姿勢で止まり続けるわけではありません。頭を前へ出し、体を後ろへ引き、向きを変えながら動くため、F1.8の浅い被写界深度では目にピントが合った直後でも少し位置が変わればピント範囲から外れる可能性があります。
F11で被写界深度を広げて前後の動きへ対応する
F値を大きくすると被写界深度が深くなり、ピントが合って見える前後の範囲を広げやすくなります。ヤマガラライブでは鳥の顔や体が数センチ前後することがあるため、その動きをある程度吸収できる状態を作ることが重要です。F11前後まで絞るのは、F1.8の性能を否定するためではなく、固定ライブという用途に合わせて絞りの役割を変えているためです。F値によって明るさ、背景ボケ、被写界深度がどのように変化するかは、F値とは?絞りで変わる明るさ・ボケ・被写界深度と設定の目安をわかりやすく解説で詳しく確認できます。
F11ではF1.8より取り込める光が大幅に少なくなるため、露出は絞りだけで決められません。シャッタースピードやISO感度、実際の窓辺の明るさとの組み合わせで、ヤマガラの動きを止めながら十分な明るさを得られるように調整します。ライブでは時間によって外光も変化するため、被写界深度を確保しながら映像全体の明るさを安定させることも重要になります。
F1.8を使わなくてもEF50mm F1.8 STMを選ぶ意味は残る
F1.8のレンズをF11まで絞るなら、明るい単焦点を選ぶ意味がなくなるようにも見えます。しかしレンズの特徴は最大開放F値だけで決まりません。EF50mm F1.8 STMの場合、50mmという焦点距離、小型の鏡筒、STMによるフォーカス駆動など複数の特徴があり、ヤマガラライブではその中から画角と扱いやすさを主に利用しています。EF50mm F1.8 II、STM、F1.4、F1.2などEF標準単焦点の違いは、Canon EF標準単焦点レンズ一覧|40mm・50mmとF1.2・F1.4・F1.8の違いで比較できます。
F11で使用しても、焦点距離が50mmであることやEOS R50 Vで約80mm相当の画角になることは変わりません。開放F値を使っていないからレンズの個性がすべて消えるわけでもなく、背景の見え方やコントラスト、フォーカスの動きなど、ライブ映像の中で確認できる部分は残ります。写真用の評価軸だけでなく、固定ライブでどのように使えるかという別の視点で見ることができます。
旧型EF50mm F1.8 IIとの違いもライブで残せる
ヤマガラライブでは、EF50mm F1.8 STMの前に旧型のEF50mm F1.8 IIも使用しています。両者は焦点距離50mm、開放F1.8という基本的な数字は共通していますが、世代が異なるため、鏡筒、マウント、フォーカス駆動、絞り羽根、最短撮影距離などに違いがあります。
通常の写真レビューなら、開放での描写、ボケ、AF速度、近接撮影などを細かく比較するところですが、ヤマガラライブでは条件が異なります。F11前後で固定し、最終的にYouTubeのFHD映像として視聴するため、写真のRAWデータを等倍で比較した場合と同じ差が見えるとは限りません。そこも含めて、実際にライブで使った結果を残す意味があります。
EF50mm F1.8 IIを使ったライブと見比べられる
EF50mm F1.8 IIは、すでにEOS R5との組み合わせでヤマガラライブへ使用しています。そのときはフルサイズ50mmだったため、今回のEOS R50 V+EF50mm F1.8 STMより広い範囲が写ります。今回はレンズの世代だけでなくセンサーサイズも変わるため、純粋なレンズ単体比較にはなりませんが、「実際のライブでこの組み合わせを使うとどう見えるか」という記録としては分かりやすい比較になります。以前の50mmライブについては、EF50mm F1.8 IIで野鳥ライブ|50mm単焦点をヤマガラ配信で使ってみるで詳しく紹介しています。
ここで重要なのは、旧型とSTMのどちらが上かを単純に決めることではありません。YouTubeのFHD配信という条件では、写真を大きく拡大したときほど細かな描写差が見えない可能性があり、その場合も「ライブ用途では差が小さかった」という実使用上の情報になります。反対に、背景の見え方やコントラスト、フォーカスの動きに差が出れば、それも長時間の映像だから確認しやすい部分です。
50mm以外のEFレンズへ広げればライブそのものがレンズ記録になる
EFマウントには50mmだけでも複数のレンズがあり、さらに35mm、40mm、85mm、100mm、標準ズーム、望遠ズームなど多くの選択肢があります。EF-EOS Rを装着したEOS R50 Vなら、これらを順番に使えるため、ヤマガラライブを一つのレンズだけで固定する必要はありません。レンズを交換するたびに画角、背景の範囲、ヤマガラの大きさが変わり、それぞれをYouTubeの再生リストとして残せます。EFマウント全体の焦点距離やレンズの種類については、Canon EFレンズ一覧|焦点距離・種類別に選び方とおすすめを解説で確認できます。
50mmが近距離ライブで使いやすければ、次に35mmや85mmを試すことで、どこまで画角を広げたり狭めたりできるのかも実写で確認できます。ズームレンズなら焦点距離を連続的に変えられますが、単焦点を一本ずつ交換して記録すると、それぞれの焦点距離の性格が分かりやすく残ります。camecame.jpの記事とYouTubeの再生リストを組み合わせれば、同じヤマガラを使った長期的なレンズ比較へ発展させることもできます。
EOS R50 VをHDMI接続してFHD 60pで配信する
現在のヤマガラライブでは、EOS R50 Vからmicro HDMI Type Dで映像を出力しています。5mのHDMIケーブルでHDMIキャプチャーへ送り、キャプチャーをUSB 3.0で配信用パソコンへ接続し、OBSからYouTubeへFHD 1920×1080・60pで配信しています。
ライブ映像はカメラだけで完成するものではありません。カメラから出た映像がキャプチャー、OBS、通信回線を経由し、さらにYouTube側で処理されて視聴者へ届きます。そのため、レンズの違いを比較するときも、RAW写真の等倍比較と同じ条件ではありません。最終的にFHDライブとしてどの程度の差が残るのかを見ることが、この配信での実写比較になります。
EOS R50 Vは固定動画カメラとして使うと特徴を生かしやすい
EOS R50 Vは電子ビューファインダーを搭載せず、動画撮影を強く意識したボディ構成になっています。写真撮影ではファインダーの有無が使い勝手へ影響しますが、ヤマガラライブではカメラを窓辺へ固定し、映像をOBS側で確認するため、ファインダーを使用する必要がありません。APS-Cセンサーによって50mmを約80mm相当として使えることも、固定ライブでは映像の作り方に直接影響します。EOS R50 Vを写真用カメラとして見た場合の特徴や通常のEOS R50との違いについては、EOS R50 Vは静止画でも使える?写真撮影の実力とEOS R50との違いで詳しく紹介しています。
固定ライブでは、カメラを手に持って操作する時間より、設置後に映像を出し続ける時間の方が長くなります。ファインダーやグリップの使い心地より、HDMIから安定して映像を出せること、外部電源で長時間動作させられること、レンズ交換によって画角を変更できることが実用面で重要になります。EOS R50 Vを写真機と同じ基準だけで見ると見えにくい部分が、ライブ配信では前面に出てきます。
レンズ差はFHDライブという実際の視聴条件で確認する
レンズの解像力を比較するときは、RAWデータを同じ大きさで切り出して細部を見る方法がありますが、ヤマガラライブでは視聴条件が異なります。最終的にはFHDで配信され、鳥は静止せず、光も時間とともに変化するため、静止画の等倍比較だけでは分からない見え方があります。焦点距離による画角差、背景の整理、ヤマガラの羽毛や目の見え方などをライブ映像として残すことで、実際の配信用途に即した比較ができます。レンズ解像度やシャープネスをどう考えるかは、レンズ解像度とは?解像力・シャープネスとの違いと画質を引き出す撮影方法で詳しく解説しています。
ライブでは、細かな解像差だけでなく、鳥が画面内でどの大きさになるかが見やすさに大きく影響します。高性能なレンズでも鳥が小さく写っていれば羽毛や目は見えにくくなり、適切な画角で大きく写せばFHDでも観察しやすくなります。そのためEF50mm F1.8 STMの評価では、静止画の解像力だけでなく、約80mm相当という画角がライブ全体へ与える効果も合わせて見る必要があります。
固定ライブでは手振れ補正より設置と長時間運用が重要になる
EF50mm F1.8 STMにはレンズ内の光学式手振れ補正がなく、EOS R50 Vにもセンサーを動かすボディ内手振れ補正は搭載されていません。手持ち動画なら揺れがそのまま映像へ出るため、この組み合わせでは対策が必要になりますが、ヤマガラライブではカメラを固定しているため条件が変わります。固定ライブで重要になるのは、必要な画角を作ること、ヤマガラが来る位置へピントを合わせること、長時間電源を維持すること、映像出力を継続することです。
手振れ補正がなくても固定したカメラなら問題になりにくい
手振れ補正は撮影者がカメラを持ったときの揺れを抑えるために大きな効果を発揮しますが、三脚や固定台へ設置したカメラでは重要性が下がります。ヤマガラライブではカメラ自体を動かさないため、EF50mm F1.8 STMに光学式手振れ補正がないことだけで候補から外す必要はありません。むしろ固定位置がずれないことや、鳥が来る範囲へ適切な余白を取ることの方が映像へ直接影響します。手振れ補正の仕組みや固定撮影での考え方については、Canonの手ブレ補正を徹底解説|IS・ボディ内手振れ補正・協調制御の仕組みと撮影シーン別の使い方で詳しく紹介しています。
固定されたカメラでも、設置台そのものが不安定なら映像は揺れます。そのため手振れ補正機能の有無とは別に、カメラ、アダプター、レンズを含めた状態で確実に固定し、ケーブルの重みで向きが変わらないように設置することが必要です。レンズ内手振れ補正を持たない50mm単焦点でも、設置環境を安定させれば固定ライブ用として使えます。
外部電源でヤマガラが来るまで長時間待てる状態を作る
ヤマガラは毎日来ても、来る時間は一定ではありません。そのため数分だけカメラを動かすのではなく、来訪まで長時間待てる状態にしておく必要があります。現在はDR-E18とAC-E6Nを使用しているため、通常のバッテリー残量を気にしながら途中で交換する運用を避けられます。ライブ配信では数十グラムの軽量化より途中で停止しないことの方が重要になる場面があり、動画機と長時間運用の関係については、最新カメラなのに撮りにくい?高性能化で変わったカメラの操作性でも動画・ライブ配信を含めて取り上げています。
レンズについても同じで、一般的な手持ち撮影で重視される機能と、固定ライブで必要になる機能は分けて考えられます。ヤマガラライブでは手振れ補正の有無だけでなく、画角、被写界深度、設置しやすさ、電源、映像出力まで含めた全体の構成が重要です。カメラとレンズの単体性能だけを比較するより、配信システム全体で安定して動くかを見る必要があります。
ヤマガラライブをカメラとレンズの実写記録として残す
ヤマガラライブでレンズを交換する意味は、単にその日の映像を変えることだけではありません。同じ場所、同じ被写体を異なるカメラやレンズで継続して撮影すれば、それぞれの機材を実際に使用した映像が蓄積されます。メーカーの仕様表では焦点距離、F値、重量、最短撮影距離などを確認できますが、固定ライブでどの程度の範囲が写り、ヤマガラがどのくらいの大きさになり、動いたときにどの程度画面へ残るのかは、実際の映像を見る方が分かりやすい部分もあります。
YouTubeでカメラやレンズごとに再生リストを作り、camecame.jpではそれぞれの記事を作れば、ライブと記事を別々に終わらせる必要もありません。ブログでは使用した理由や設定を説明し、YouTubeでは実際の映像を残すことで、一つの機材について文章と動画の両方から確認できるようになります。EF50mm F1.8 STMのような手頃な単焦点だけでなく、古いEFレンズや標準ズームにも同じ方法を広げられます。
まとめ
EOS R50 VへEF50mm F1.8 STMを装着すると、APS-Cセンサーによって35mm判換算約80mm相当の画角になります。一般的な野鳥撮影では短い焦点距離ですが、カメラの近くまでヤマガラが来る固定ライブでは、鳥を大きく見せながら動ける余白も残しやすい画角です。超望遠のようにフレームが狭くなりすぎないため、ヤマガラが頭や体を動かす様子まで画面内へ残しやすくなります。
EF50mm F1.8 STMはEFマウントなので、EOS R50 VではマウントアダプターEF-EOS Rを介して使用します。アダプターを装着しても50mmという焦点距離自体は変化せず、約80mm相当になる理由はEOS R50 VがAPS-Cセンサーを搭載しているためです。EF-EOS Rを利用すれば、50mm以外にも豊富なEFレンズをヤマガラライブへ投入できます。
現在はF11前後まで絞り、開放F1.8の大きな背景ボケより、ヤマガラが前後に動いたときの被写界深度を優先しています。F1.8を使わなくても、50mmという焦点距離、小型のレンズ、EOS R50 Vで約80mm相当になる画角には十分な意味があります。旧型EF50mm F1.8 IIを使ったライブも残っているため、新旧50mmとフルサイズ・APS-Cの違いを実際の配信映像として蓄積できます。
配信はEOS R50 Vからmicro HDMI Type Dで映像を出し、5mのHDMIケーブル、HDMIキャプチャー、USB 3.0を経由してOBSへ入力し、YouTubeへFHD 1920×1080・60pで送っています。電源にはDR-E18とAC-E6Nを使用し、ヤマガラが来る時間まで長時間待てる構成にしています。高価な最新レンズだけでなく、古いEFレンズ、小型単焦点、安価なズームまで実際のライブへ投入していけば、ヤマガラライブそのものをカメラとレンズの長期的な実写記録として残していくことができます。


