EF200mm F2.8L USMでイルミネーション撮影|武蔵丘陵森林公園で実写レビュー
武蔵丘陵森林公園のイルミネーションを撮影するため、EOS R5にEF200mm F2.8L USMを組み合わせて実際に持ち出しました。
200mmという焦点距離は、イルミネーション会場全体を広く写すための画角ではありません。その代わり、遠くにある光を引き寄せ、画面の中へ密集させ、背景を大きくぼかしながら一部分を切り取る表現には非常に向いています。
イルミネーション撮影というと広角レンズで会場全体を撮る方法を思い浮かべやすいですが、望遠単焦点を使うと同じ場所でもまったく違った写真になります。
今回の撮影ではEF200mm F2.8L USMだけでなく、EOS R5にEF85mm F1.2を装着した写真やGoogle Pixel 8で撮影した写真も残しています。それぞれを比較すると、200mmという画角がどれだけ強く被写体を切り取り、背景の光を整理しているかも分かります。
実際に撮影した写真をそのまま見ながら、EF200mm F2.8L USMをイルミネーションで使ったときの描写、撮影距離、玉ボケ、圧縮効果、シャッタースピードなどを詳しく見ていきます。

200mm F2.8を使って実際に撮影すると、背景に点在しているイルミネーションが大きな光のボケとして集まり、肉眼で会場を見たときとは違った密度の高い画面になります。
特に印象的だったのは、F2.8で背景をぼかす撮り方と、絞って光景そのものを写す撮り方の差です。

F8まで絞り、2秒という長いシャッタースピードを使うと、F2.8開放とは写真の性格そのものが変わります。同じ200mmでも、絞りとシャッタースピードによって「光をぼかして見せる写真」と「光景を描写する写真」を使い分けられます。
EF200mm F2.8L USMで撮るイルミネーションの魅力
- F2.8と200mmを組み合わせて大きな玉ボケを作る
- 望遠の画角で遠くの光を引き寄せて撮る
- スマホと使い分けることで全景と切り取りを両立する

F2.8と200mmで大きな玉ボケを作る
EF200mm F2.8L USMをイルミネーションで使う大きな理由の一つが、背景の光を大きくぼかせることです。
F2.8という開放値だけを見れば、F1.2やF1.4の単焦点レンズほど明るくありません。しかし200mmという長い焦点距離と組み合わせることで、背景を大きくぼかしやすくなります。
イルミネーションの光源そのものを主役にするより、手前の被写体へピントを合わせ、その後方へ光源を置くと、点光源が大きな玉ボケになります。
このとき重要なのは、被写体と背景の距離です。背景のイルミネーションが被写体から離れているほど、光は大きくぼけやすくなります。
F値だけでボケ量を見るより、焦点距離と撮影距離、被写体と背景の距離まで一緒に考えると、200mmの特徴を理解しやすくなります。絞りによるボケと被写界深度については、F値とは?絞りで変わる明るさ・ボケ・被写界深度でも詳しく解説しています。
200mmで遠くの光を引き寄せる
200mmで撮影すると、広角や標準レンズでは画面の中で小さく見える遠くのイルミネーションを、大きく切り取ることができます。
広い会場の中から「ここを撮りたい」という部分を見つけ、その場所だけを抜き取る感覚です。
そのため、200mmでは会場全体を説明するような写真より、一つの光、一つのオブジェ、紅葉と光が重なった部分など、ポイントを限定した写真が撮りやすくなります。
望遠レンズでは遠近感も圧縮されるため、前後に離れて配置されている光源が画面上では近づいて見えます。これによってイルミネーションの密度が高まり、肉眼とは違う印象になります。
200mmは狭い場所では使いにくい一方、十分な撮影距離を取れる会場では強い画角です。撮影距離が写真表現へ与える影響は、被写体との距離で変わる写真表現でも紹介しています。
スマホを併用すると200mmの弱点を補える
200mmを装着していると、目の前に広がる会場全体を撮りたいと思っても、そのままでは画角へ収まりません。
そこで今回の撮影では、広い景色を記録する用途としてGoogle Pixel 8も使いました。
200mmは光の一部分を切り取るために使い、会場全体の様子はスマートフォンで残すという使い分けです。
レンズ交換をして広角へ切り替える方法もありますが、夜間の屋外でレンズを交換するより、スマートフォンを取り出して全景を撮影する方が簡単な場面もあります。
200mmという特殊性の強い画角を無理に万能レンズとして使う必要はありません。撮りたい写真によって機材を使い分けることで、それぞれの長所を生かせます。画角による写真の変化については、画角の違いで写真表現がどう変わるかも参考になります。
EF200mm F2.8L USMでイルミネーションの光を撮る
- 開放F2.8で背景の光をぼかす
- 光源の位置を見ながら構図を決める
- 三脚と長時間露光で低ISOの写真を撮る

開放F2.8を積極的に使う
今回EF200mm F2.8L USMを持ち出した以上、やはり使いたくなるのがF2.8開放です。
夜間撮影ではレンズへ入る光を確保しやすくなることに加えて、背景を大きくぼかせます。
イルミネーションでは背景そのものが光っているため、ボケの形が写真の大きな要素になります。昼間の背景ボケ以上に、絞り値の違いが完成した写真へ現れやすい被写体です。
一方ですべてをF2.8で撮る必要もありません。光景全体をある程度見せたい場面では絞り、特定の被写体だけを浮かび上がらせたい場面では開放を使うという切り替えができます。
F2.8だから常にF2.8を使うというより、200mmとF2.8を使ったときに何が変わるのかを理解して使う方が撮影の幅は広がります。絞り値と描写の関係については、F値と画質・ボケの関係で詳しく解説しています。
光源そのものを構図の一部として扱う
昼間の撮影では背景にある明るい点が邪魔になることがありますが、イルミネーションではその光源自体が構図を作る材料になります。
200mmでは画角が狭いため、フレームの中に入れる光をかなり限定できます。
主役の左右へ光を配置するのか、背景全面へ光を広げるのか、一つだけ大きな玉ボケを置くのかによって写真の印象が変わります。
少し撮影位置を移動するだけでも、被写体と背景の光源の重なり方が大きく変わります。
特に望遠では背景が大きく写るため、数歩動いただけでもボケの位置が変わります。ファインダーを見ながら背景まで確認し、光の位置がまとまる場所を探すことが重要です。構図の基本については、写真撮影の基本と構図・ピント・露出の考え方でも解説しています。
長時間露光ならISO100でも撮影できる
冒頭の写真には、F8・2秒・ISO100で撮影したカットもあります。
動かないイルミネーションを撮るのであれば、三脚などでカメラを固定し、シャッタースピードを長くすることでISO感度を低く保つことができます。
200mmは焦点距離が長いため、わずかなブレでも写真へ現れます。手持ちで2秒は現実的ではありませんが、カメラを固定すれば長時間露光という選択肢が生まれます。
反対に人物や動く被写体を入れる場合は、シャッタースピードを長くしすぎると被写体ブレが発生します。
イルミネーションだから常に低ISOを目指すのではなく、動かない光景なのか、動く人物を含むのかによってシャッタースピードを決めます。シャッタースピードの考え方は、シャッタースピードで動きを止める方法でも紹介しています。
イルミネーション撮影で実際に意識したいポイント
- 暗所ではピント位置を明確に決める
- 200mmに適した被写体を探す
- 画面へ入れるものを減らして構図を整理する

ピントを合わせる対象を先に決める
イルミネーション撮影では画面内に多数の明るい点が存在します。
AFから見てもコントラストの高い場所が多く、撮影者が意図していない光へピントが引かれる場面も考えられます。
そのため、写真の中で何を主役にするのかを明確にしてからピントを合わせます。
被写体そのものを鮮明に残したいのか、光源の一つを主役にするのか、手前をぼかして奥へピントを合わせるのかで結果は大きく変わります。
EOS R5を使う場合はAFだけでなく、必要に応じて拡大表示やMFも利用できます。高画素機ではわずかなピント差も拡大すると見えやすいため、撮影時のピント位置は重要です。ピントと画質の基本については、写真撮影の基本テクニックでも確認できます。
200mmで撮れるものを探す
会場へ200mmを持って行くと、広角レンズのように立った場所から何でも撮れるわけではありません。
目の前に大きなイルミネーションがあっても近すぎれば入りません。後ろへ下がれる場所があるかどうかも重要になります。
そこで発想を変え、遠くに見える光や一部分だけを探します。
木々の間から見えるライト、離れた位置にあるオブジェ、前後に重なったイルミネーションなど、標準レンズなら画面の一部にしかならないものが200mmでは主役になります。
この「全部を撮らない」という制約が200mmの特徴です。
焦点距離によって必要な撮影距離は変わります。距離と画角の関係については、被写体との距離で変わる写真表現が参考になります。
不要なものを画面外へ追い出す
イルミネーション会場には、案内板、照明設備、人、柵など写真へ入れたくない要素も数多くあります。
200mmの狭い画角は、こうした要素を画面外へ追い出すときに役立ちます。
広い風景を撮ると不要なものまで入りやすくなりますが、望遠なら必要な部分だけを選択できます。
撮影者自身が移動し、背景の位置を調整しながら、最も整理された場所を探します。
200mmは構図を作りにくいレンズでもありますが、逆に「何を写さないか」を強く意識させるレンズでもあります。
写真の構図は要素を追加するだけでなく、不要な要素を減らすことでも整います。画角による切り取りについては、異なる画角を使った写真表現でも詳しく紹介しています。
200mmと85mm・スマホでイルミネーションの見え方を比較する
- ホワイトバランスで光の印象を整える
- 200mmでは背景との分離が大きくなる
- 夜間では露出設定によって写真が大きく変化する


イルミネーションでは色をどう残すかも重要になる
夜のイルミネーションでは、暖色、寒色、赤、緑、青など異なる光が同時に画面へ入ります。
カメラのオートホワイトバランスで自然に仕上がる場面もありますが、撮影者が現場で感じた色と完成画像の色が一致しないこともあります。
暖色の雰囲気を残したいのか、白い光を白く見せたいのかによってホワイトバランスの選び方は変わります。
RAWで撮影しておけば後から調整できますが、撮影時に液晶やファインダーで色の方向を確認しておくと仕上げやすくなります。
色だけでなく階調やコントラストまで含めた画質については、写真の表現力を高める画質の本質でも詳しく解説しています。
200mmは背景を整理する力が強い
同じF2.8でも、85mmと200mmでは背景の見え方が大きく変わります。
200mmでは撮影距離も変化しますが、狭い画角で背景の一部分だけを拡大して取り込むため、背景が大きく整理されたように見えます。
イルミネーションの場合、この効果によって背景の点光源を大きく見せることができます。
85mmなら被写体と周囲の関係をある程度残しやすく、200mmならさらに範囲を限定して光の密度を高めやすいという違いがあります。
どちらが優れているという話ではなく、残したい情報量によって使い分けられます。
レンズの光学特性と描写の違いについては、レンズの光学性能とは?解像力・色収差・ボケの見方でも紹介しています。
夜間ではISO・絞り・シャッタースピードをセットで考える
夜だから高ISOにすればよい、明るいレンズだから常に開放にすればよいという単純なものではありません。
今回の写真にもISO100のカットが多くありますが、それが可能なのは1/6秒、1/13秒、1秒、2秒といった遅いシャッタースピードを使っているためです。
カメラを固定できる静止被写体なら低ISOを選べます。
手持ちや人物撮影では、被写体ブレや手ブレを防ぐためにシャッタースピードを上げ、その分ISO感度を上げる必要があります。
高感度撮影とノイズの関係については、高感度撮影とは?ISO感度とノイズの関係で詳しく解説しています。
EF200mm F2.8L USMならではの圧縮効果を使う
- 離れた光を画面上で重ねる
- 会場の一部分だけを強く切り取る
- 撮影者が見つけた光景を明確にする


離れた光が密集して見える
200mmで遠くを撮ると、前後に離れている被写体同士の距離が画面上では小さく感じられます。
一般に圧縮効果と呼ばれる見え方です。
イルミネーションではこの効果と相性がよく、実際の会場では離れている光が写真の中では密集して見えます。
光源が少ない場所でも、撮影位置を探して複数の光が重なる方向から撮ると、華やかな背景を作ることができます。
単に望遠だから大きく写せるというだけでなく、背景の見え方そのものを変えられるのが200mmの特徴です。
焦点距離と撮影距離の関係は、被写体との距離で変わる写真表現でも詳しく紹介しています。
200mmは一部分を切り取るほど使いやすい
200mmを使って会場全体を撮ろうとすると、どうしても撮影距離が足りなくなります。
しかし一部分を狙うと、一気に使いやすくなります。
遠くにある一本の木、光に照らされた紅葉、一つのオブジェ、複数の光が重なっている場所など、小さな範囲を探して画面へ収めます。
こうすると、標準レンズで撮った会場全景とはまったく違う写真になります。
見た景色をそのまま記録するレンズというより、景色の中から撮影者が選んだ一部分を抜き出すレンズとして200mmを使うと特徴が生きます。
単焦点レンズによる画角の使い方については、単焦点レンズで引き出す画質と写真表現も参考になります。
撮影者の意図が画面へ現れやすい
広角では多くの情報を一枚へ入れられます。
200mmでは入る情報が少ないため、「なぜそこを撮ったのか」が写真へ現れやすくなります。
イルミネーション会場を歩きながら、目立つ場所を探し、その中からさらに狭い部分を選択することになります。
どの光を主役にするか、どこまで背景を残すか、どの程度ぼかすかという判断が一枚ごとに必要です。
不便さはありますが、その制約が撮影者の選択を強く反映します。
写真を単なる記録から表現へ変えていく考え方については、写真の表現力と画質の考え方も参考になります。
EF200mm F2.8L USMを夜間に使うときの注意点
- イルミネーション以外にも使える200mm単焦点
- 被写体との距離を確保する必要がある
- 200mmでは手ブレとシャッタースピードを意識する


イルミネーション以外でも200mm F2.8は使える
EF200mm F2.8L USMはイルミネーション専用のレンズではありません。
200mmという焦点距離とF2.8の明るさを利用すれば、ポートレート、動物、スポーツ、ステージなど、被写体から距離を取って撮る場面で利用できます。
背景を大きくぼかせるため、被写体だけを強調したい撮影にも向いています。
ズームできないため撮影者自身が位置を変える必要がありますが、構図が決まったときのシンプルさは単焦点ならではです。
EFレンズの特徴や現在でも使う価値については、Canon EFレンズの特徴と画質上の魅力でも紹介しています。
200mmでは撮影距離が必要になる
実際に200mmを使うと、被写体が近すぎて画面へ収まらない場面があります。
特に人が多いイベント会場では、後ろへ下がりたいと思っても下がれないことがあります。
この点は200mm単焦点の明確な制約です。
だからこそ、撮影前に「ここから何が撮れるか」を考える必要があります。
近くの大型オブジェを無理に撮るより、遠くにある光景へ切り替えた方が200mmらしい写真になります。
撮影距離を自由に取れる場所では非常に使いやすく、狭い場所では使える構図が限定されるレンズです。撮影距離と写真表現については、被写体との距離で変わる写真表現で詳しく解説しています。
1/200秒と1/5秒では撮り方がまったく違う
今回の実写には、F2.8・1/200秒・ISO100の写真と、同じF2.8でも1/5秒・ISO100の写真があります。
同じレンズ、同じISO、同じF値でも、光量や撮影方法によって必要なシャッタースピードは大きく変わります。
1/200秒なら動きやブレを止めやすく、1/5秒ではカメラの保持方法が重要になります。
EOS R5にはボディ内手ブレ補正がありますが、200mmという焦点距離では小さなカメラの動きも画角へ大きく現れます。
低速シャッターを使う場合は、撮影結果を拡大してブレを確認することも重要です。シャッタースピードと被写体ブレについては、シャッタースピードの基本で詳しく解説しています。
EF200mm F2.8L USMを持ち出した理由
- 200mm F2.8として比較的コンパクトに持ち歩ける
- 単焦点ならではの撮影方法を楽しめる
- EOS R5でも十分に生かせる描写性能を持つ


200mm F2.8の単焦点として持ち歩きやすい
EF200mm F2.8L USMは、200mm F2.8というスペックから想像するほど巨大なレンズではありません。
70-200mm F2.8のような大口径ズームとは構成が違い、ズーム機構を持たないため鏡筒も比較的シンプルです。
イルミネーション会場のように歩きながら撮影場所を探す場面では、機材の大きさや重量は実際の撮影行動へ影響します。
もちろん200mmしか使えない不便さはありますが、その代わり「今日は200mmで撮る」と決めて持ち出すことができます。
EFレンズをEOS Rシリーズで使用する方法については、EF-EOS RマウントアダプターでEFレンズを使う方法も参考になります。
ズームできないからこそ撮影位置を考える
200mm単焦点では、その場でズームリングを回して画角を調整できません。
大きすぎれば下がり、小さすぎれば近づく。ただし現実には移動できない場所もあります。
この制約によって「レンズに合わせて被写体を探す」という撮り方になります。
便利さではズームレンズが上ですが、焦点距離が固定されることで200mmの画角を身体で覚えやすいという側面もあります。
何度か撮っているうちに、少し離れた場所を見ただけで「この距離ならこのくらい入る」と予測できるようになります。
単焦点レンズならではの使い方については、単焦点レンズで引き出す本来の画質性能でも詳しく紹介しています。
EOS R5の高画素でもEF200mmを楽しめる
古いEFレンズだから、最新の高画素ミラーレスでは使う意味がないということにはなりません。
今回のようにEOS R5へ装着し、実際の撮影結果を確認する方がレンズの価値を判断できます。
高画素カメラではレンズの弱点も見えやすくなりますが、同時にピントが合った部分の細かな情報も記録できます。
イルミネーションでは解像力だけでなく、ボケ、光源の形、コントラスト、色なども写真の印象を作ります。
レンズ性能を数値で比較する場合は、レンズの解像度を比較できるサイト3選も参考になります。
撮影場所となった武蔵丘陵森林公園
- 広大な園内だから望遠レンズを使える距離がある
- 自然とイルミネーションを一緒に撮影できる
- 撮影以外にも多くのエリアを楽しめる


広い会場は200mmと相性がよい
200mmを使ううえで重要なのが撮影距離です。
武蔵丘陵森林公園のように広い場所では、被写体から離れて撮影できる場所を見つけやすくなります。
狭い室内イベントでは200mmが長すぎることがありますが、屋外の広い空間なら遠くの光景を探せます。
歩いて撮影位置を変えながら、手前の被写体と遠くのイルミネーションが重なる場所を探すこともできます。
望遠レンズを使うときは被写体そのものだけでなく、自分がどこまで後ろへ下がれるかも構図の一部です。撮影距離の考え方は、被写体との距離で変わる写真表現でも詳しく解説しています。
紅葉と人工の光を一枚へ入れられる
この時期の武蔵丘陵森林公園では、自然の紅葉と夜間のライトアップを組み合わせた光景を撮影できます。
単純にLEDだけを撮るイルミネーションとは違い、木の枝や葉そのものが被写体になります。
200mmを使えば、遠くにある紅葉の一部分と光源を重ねて切り取ることができます。
昼間なら木全体を見る場面でも、夜は光が当たっている部分だけが浮かび上がるため、望遠による部分的な構図が作りやすくなります。
光と被写体の組み合わせによる写真表現については、写真の表現力を高める画質の本質も参考になります。
撮影そのものを目的に園内を歩ける
広い公園では、同じ場所へカメラを向け続けるより、歩きながら光景を探す撮り方ができます。
200mmを付けていると、近くより遠くを見るようになるため、標準レンズを付けたときとは被写体の探し方も変わります。
遠くに見える光を確認し、撮影位置を変え、その光と手前の木が重なる場所を探すという撮り方になります。
カメラとレンズが変わると、同じ場所でも見つける被写体が変わるところが撮影の楽しさです。
カメラの操作性と撮影体験については、高性能化で変わったカメラの操作性でも考察しています。
撮影時の武蔵丘陵森林公園50周年イベント
- 2024年は開園50周年の年だった
- イルミネーションと紅葉が撮影対象になった
- 当時のイベントそのものも撮影記録として残る


この写真を撮影した2024年は50周年だった
この記事の写真を撮影した2024年は、武蔵丘陵森林公園が開園50周年を迎えた年でした。
そのため、この記事は単なるレンズレビューだけでなく、その時期の園内を記録した写真でもあります。
カメラ記事は機材性能だけを並べることもできますが、実際にそのカメラやレンズをどこへ持ち出し、何を撮ったのかという記録には別の価値があります。
時間が経てばイベント内容は変わっても、そこで撮影した写真は残ります。
古い機材であっても、実際の写真から描写を見ることができます。EFレンズ全体の特徴については、Canon EFレンズの特徴と画質も参考になります。
紅葉とイルミネーションを望遠で重ねる
紅葉見ナイトでは、紅葉そのものと人工の光を同時に見ることができます。
200mmで撮影すると、少し離れた位置にある紅葉とイルミネーションを一つの画面へ集めやすくなります。
標準レンズならそれぞれの位置関係が分かる写真になりやすい一方、200mmでは空間を圧縮して一つのまとまりとして見せられます。
これが今回の撮影で200mmを使う意味の一つです。
焦点距離によって同じ場所の見え方が変わることについては、画角の違いによる写真表現でも詳しく解説しています。
イベント写真は時間が経つほど記録として残る
イベント情報そのものは年が変われば古くなります。
しかし、そのときに撮影した写真は、その年、その場所、その光景を記録した一次情報として残ります。
この記事も現在の開催情報を案内する目的より、2024年に実際に武蔵丘陵森林公園へ行き、EF200mm F2.8L USMで何が撮れたのかを見る記事として残す方が意味があります。
だからこそ、今回のリライトでも実写を削除せず、その場所に残しています。
カメラの性能表だけでは分からない実写の価値については、レンズの実写と測定値を比較する方法でも触れています。
光と森のStory「紅葉見ナイト」を200mmで撮る
- 紅葉のライトアップを部分的に切り取る
- 行灯など小さな光源を望遠で見つける
- イベントの光景を撮影記録として残す


紅葉のライトアップは一部分だけでも成立する
紅葉のライトアップは全景を撮ってもきれいですが、葉の一部分だけを望遠で抜き取ることもできます。
200mmなら、離れた場所から光が当たっている部分だけを探して撮影できます。
特に暗い夜では、光が当たっていない部分は自然に暗く沈むため、明るい紅葉だけを浮かび上がらせる構図が作りやすくなります。
広く撮ると説明的になる場面でも、望遠で一部分だけを切り取ると写真そのものの印象を強くできます。
構図と画角については、画角を変えて写真表現を作る方法も参考になります。
小さな光源も200mmなら主役にできる
行灯や小さな装飾は、会場全体を広く撮ると画面の中で小さくなります。
200mmなら、その一つを大きく写し、周囲の光を背景として使うことができます。
イルミネーション会場には大規模な光だけでなく、小さな光が数多くあります。
望遠レンズを持って歩くと、そうした小さな被写体へ目が向くようになります。
大きなイベントを小さな要素へ分解して撮ることができるのも、望遠単焦点を持ち出す理由になります。
被写体との距離と構図の関係については、被写体との距離で変わる写真表現でも詳しく紹介しています。
写真として残せば当時の光景を後から見返せる
2024年の紅葉見ナイトというイベント自体は過去のものになっていきますが、撮影した写真は残ります。
特にカメラとレンズの情報、F値、シャッタースピード、ISO感度が残っていれば、後から同じような撮影をするときの参考にもなります。
今回の写真を見ると、ISO100のまま1/30秒や2/5秒といった低速シャッターを使っているカットがあります。
どの程度の明るさで、どの設定を使ったのかという実例は、一般的な設定表とは違った価値があります。
露出の基本については、F値・シャッタースピード・ISOの基本でも解説しています。
2024年「光と森のStory」の撮影記録
- イベント情報は撮影当時の記録として扱う
- 紅葉見ナイトの写真を機材レビューにも生かす
- イルミネーション撮影の設定例として残す

2024年のイベント情報として残す
撮影当時の「光と森のStory」は、秋から冬にかけて複数のイベントに分けて開催されていました。
この記事では現在の開催日程を案内するのではなく、2024年11月に実際に撮影したときの記録として扱います。
イベントの日程は毎年変化する可能性がありますが、写真そのものと撮影条件は変わりません。
古いイベント記事を無理に現在向けの開催案内へ変えるより、その年の撮影体験として残す方がこの記事の性格にも合います。
実写を中心にレンズを見る場合は、レンズ性能を実写と数値で比較する方法も参考になります。
紅葉見ナイトはEF200mmの実写レビューとして残る
今回の撮影は、イルミネーションイベントを紹介するだけのものではありません。
EOS R5とEF200mm F2.8L USMを実際の夜間環境へ持ち出した実写レビューでもあります。
テストチャートでは分からない、背景のボケ方、遠くの光の重なり方、撮影距離の制約、低速シャッターでの使い方などが写真から分かります。
レンズを評価するときは、最高解像力だけを見る必要はありません。
実際にどのような被写体を撮り、そのレンズでしか作りにくい写真があるかを見ることも重要です。レンズ性能の見方については、レンズの光学性能とは?解像力・MTF・色収差・ボケの見方で詳しく解説しています。
1/8秒・ISO100という実例も残しておく
最後の写真は、EOS R5とEF200mm F2.8L USMでF2.8、1/8秒、ISO100という設定です。
夜間撮影ではISO1600やISO3200を使う場面もありますが、被写体と撮影方法によってはISO100のまま撮ることもできます。
重要なのはISOを低くすること自体ではなく、必要なシャッタースピードを確保できるかどうかです。
動かないイルミネーションでカメラを安定させられるなら低速シャッターを使えます。人物や動物を撮るなら、被写体ブレを止めるため高感度へ切り替える必要があります。
ISO感度の使い分けについては、高感度撮影とは?ISO感度とノイズの関係で詳しく紹介しています。
まとめ
武蔵丘陵森林公園のイルミネーションでEF200mm F2.8L USMを実際に使うと、200mmという焦点距離の特徴が非常に分かりやすく現れました。
広い会場全体を撮るには長すぎる画角です。
その代わり、遠くの光を引き寄せ、一部分だけを切り取り、前後に離れたイルミネーションを画面上で重ねる撮影には強さがあります。
特にF2.8で撮影すると、200mmの焦点距離と組み合わさって背景の点光源が大きな玉ボケになります。
一方、F8まで絞って2秒の長時間露光を使った写真もあり、同じ200mmでも設定次第でまったく違う写真を作れます。
今回の実写では、F2.8、F4、F8、1/200秒から2秒まで幅広い設定を使用しています。
夜間だから高ISOに固定するのではなく、静止している被写体ならカメラを安定させて低ISO・低速シャッターを使い、動きを止めたい場合にはシャッタースピードを上げるという考え方ができます。
また、Google Pixel 8やEF85mm F1.2で撮った写真を一緒に見ることで、200mmの画角がどれほど狭く、背景を整理し、光を密集させているかも分かります。
EF200mm F2.8L USMは新しいレンズではありません。
それでもEOS R5へ装着して実際の撮影へ持ち出せば、200mm F2.8の単焦点だからこそ作れる写真があります。
ズームできないことも、近距離では長すぎることも、このレンズの性格の一部です。
広く撮る必要がある場面ではスマートフォンや別の焦点距離を使い、EF200mm F2.8L USMでは「200mmでしか撮りにくい光景」を探す。
今回の武蔵丘陵森林公園での撮影では、その使い分けが非常に分かりやすく現れました。
イベントそのものは2024年当時の記録ですが、実際にEOS R5とEF200mm F2.8L USMで撮影した写真と撮影条件は、これから同じレンズでイルミネーションや夜景を撮る場合にも参考として残ります。



