ヨドバシカメラ10月上期ランキング|キヤノンEOS R50が2位、ソニーのトップ3独占を阻止
ヨドバシカメラの2026年10月上期「デジタル一眼カメラ」売れ筋ランキングで、キヤノンの「EOS R50・ダブルズームキット」が2位に入りました。前回の4位から順位を上げ、5か月ぶりにトップ3へ復帰したことで、ソニーが続けていた上位3位までの独占が崩れました。首位はソニー「α7C II ズームレンズキット」、3位は「α7 V」ボディとなり、キヤノンの小型APS-Cミラーレスがソニーのフルサイズ機に割って入る結果です。
今回のランキングは、2026年10月1日から15日までにヨドバシ・ドット・コムと全国24店舗で集計された販売実績を基にしています。ソニーはトップ3独占こそ逃したものの、上位10モデルのうち5モデルを占め、依然として強い存在感を示しました。富士フイルムも4位と5位に連続して入り、キヤノン、ソニー、富士フイルムの3社がトップ10を構成しています。
注目したいのは、発売から時間が経過したEOS R50が、フルサイズの高性能機や新しいモデルと並んで上位に入ったことです。ダブルズームキットの使いやすさ、小型軽量なボディー、初心者にも扱いやすいAF機能など、製品の特徴が改めて注目されます。ここではランキングの全順位と前回からの変化を確認し、EOS R50が支持される背景や各メーカーの販売動向を詳しく整理します。
2026年10月上期のヨドバシカメラ売れ筋ランキング
CAPA CAMERA WEBが2026年10月31日に公開したランキングでは、EOS R50・ダブルズームキットが2位を獲得しました。対象はデジタル一眼カメラで、一眼レフとミラーレス一眼を含むカテゴリーです。レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラや、交換レンズ単体の売上は別のランキングで集計されています。
集計期間は2026年10月1日から15日まで
今回の集計期間は2026年10月1日から15日までの15日間です。対象となる販売チャネルは、ヨドバシカメラが運営する通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」と全国24店舗で、実際の販売状況を反映したランキングとして発表されています。全国のすべてのカメラ販売店を合算した結果ではなく、ヨドバシカメラの販売動向を示すデータです。
ランキングを読む際には、機種名だけでなく販売形態にも注目する必要があります。例えば、同じソニーα7C IIでも、ズームレンズキットとボディ単体は別の順位として掲載されています。EOS R50についても、今回2位になったのはボディ単体ではなく、標準ズームと望遠ズームが付属するダブルズームキットです。
また、販売台数の具体的な数値や、1位と2位の販売数量の差は公表されていません。そのため、順位が1つ違うことを大きな販売台数差と解釈することはできず、ランキングから確認できるのは集計期間内における順位関係です。国内市場全体の月次動向を扱う別の統計とは対象が異なり、2026年9月のミラーレスカメラ販売ランキングと比較する場合にも、集計元と集計方法の違いを踏まえる必要があります。
デジタル一眼カメラ売れ筋トップ10の全順位
2026年10月上期のトップ10は、次の結果となりました。1位と3位がソニー、2位がキヤノンという並びで、上位5位には富士フイルムの2モデルも入っています。メーカー別に数えるとソニーが5モデル、キヤノンが3モデル、富士フイルムが2モデルです。
| 順位 | メーカー | 製品名・販売形態 |
|---|---|---|
| 1位 | ソニー | α7C II ズームレンズキット |
| 2位 | キヤノン | EOS R50・ダブルズームキット |
| 3位 | ソニー | α7 V ボディ |
| 4位 | 富士フイルム | X-M5 XC15-45mmレンズキット |
| 5位 | 富士フイルム | X-T30 III XC13-33mmレンズキット |
| 6位 | キヤノン | EOS R5 Mark II ボディ |
| 7位 | ソニー | α7 V ズームレンズキット |
| 8位 | ソニー | α7C II ボディ |
| 9位 | ソニー | VLOGCAM ZV-E10 II ダブルズームレンズキット |
| 10位 | キヤノン | EOS R10・RF-S18-150 IS STM レンズキット |
トップ10にはフルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスが混在し、価格帯も撮影用途も幅広い製品が並んでいます。ソニーα7C IIやα7 Vのようなフルサイズ機に対し、EOS R50、EOS R10、X-M5、X-T30 III、ZV-E10 IIはAPS-C機です。単純に上位機種だけが売れる構図ではなく、コンパクトさやレンズキットの構成を重視する購入者も含まれた結果と考えられます。
キヤノンの3モデルも、それぞれ異なる位置づけです。2位のEOS R50は小型軽量と扱いやすさを重視したAPS-C機、6位のEOS R5 Mark IIは高性能なフルサイズ機、10位のEOS R10はAPS-C機の中でも撮影操作や連写性能に重点を置いたモデルです。各機種の違いはEOS RシリーズのAPS-C機を比較した記事でも整理しています。
前回はソニーがトップ3を独占していた
2026年9月下期のランキングでは、ソニーα7 Vボディが1位、α7C IIズームレンズキットが2位、α7C IIボディが3位でした。上位3位をソニーが占め、キヤノンEOS R50・ダブルズームキットは4位という結果です。10月上期はα7C IIズームレンズキットが首位を取り戻し、EOS R50が2位に上昇したため、ソニーによるトップ3独占が途切れました。
EOS R50が上位3位に入るのは5か月ぶりと報じられています。前回4位から今回2位への上昇は、発売から時間が経過したモデルでも、販売店のランキングで再び存在感を示せることを表しています。特に今回はダブルズームキットが対象となっており、レンズを持っていない購入者にも使いやすい製品構成が特徴です。
順位の上昇だけを見て、EOS R50の販売台数が前回から大幅に増加したと断定することはできません。競合機種の販売状況が変化すれば、販売数量が近い製品同士の順位も入れ替わります。それでも、複数のソニー製品が上位を維持する中で2位へ進出した事実は、EOS R50の購入を検討する際の長所と注意点を改めて確認するきっかけになります。
キヤノンEOS R50が2位に入った背景
EOS R50は2023年に登場したAPS-Cミラーレスカメラで、カメラを初めて購入する人にも扱いやすい構成を特徴としています。今回上位に入ったダブルズームキットには、日常撮影向けの標準ズームと、遠くの被写体を大きく写せる望遠ズームが付属します。ボディーの小ささだけでなく、購入直後から撮影できる範囲が広いことも、この製品を考えるうえで重要な点です。
発売から時間が経過しても選ばれるEOS R50
EOS R50にはAPS-CサイズのCMOSセンサーが搭載され、有効画素数は約2420万画素です。映像エンジンにはDIGIC X、オートフォーカスにはデュアルピクセルCMOS AF IIを採用しています。初心者向けの小型カメラでありながら、人物や動物などを認識するAF機能や、電子シャッター使用時の最高約15コマ/秒の連続撮影に対応しています。
約2420万画素という画素数は、旅行写真や家族写真、日常の記録など、一般的な用途で使いやすい構成です。撮影後に画像をトリミングする余裕を確保しながら、極端に大きなデータを扱う必要もありません。初めてレンズ交換式カメラを使う人にとっては、画素数の大きさだけでなく、ピント合わせや操作の分かりやすさも重要になります。
EOS R50の魅力は、難しい設定を使わなくても撮影を始められ、慣れてきたら撮影モードやAF設定を調整できる点です。最初はオート撮影を中心に使い、その後にシャッタースピードや絞りを意識した撮影へ進めます。具体的な設定と操作方法はEOS R50の使いこなし完全ガイドで詳しく紹介しています。
ダブルズームキットで広角から望遠まで対応
今回2位となったEOS R50・ダブルズームキットには、「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」と「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」の2本が付属します。前者は街歩き、旅行、風景、家族写真などに使いやすい標準ズームで、後者は運動会、動物園、乗り物、離れた場所にいる人物などを撮影する際に役立つ望遠ズームです。カメラ本体だけを購入する場合と異なり、最初から撮影範囲に応じてレンズを交換できる構成になっています。
EOS R50のAPS-Cセンサーでは、レンズの焦点距離を35mm判換算すると約1.6倍相当の画角になります。RF-S18-45mmは約29~72mm相当、RF-S55-210mmは約88~336mm相当の画角をカバーします。広い景色から遠くの被写体まで撮影できるため、初めてのカメラでさまざまな被写体を試したい人には使い道の広い組み合わせです。
望遠ズームが付属していることは、スマートフォンからカメラへ移行する際にも分かりやすい利点です。例えば、運動会の競技中に離れた場所にいる子供を撮影するときや、動物園の囲いの奥にいる動物を写すときには、望遠レンズの画角が重要になります。付属する望遠ズームの特徴と設定はRF-S55-210mm F5-7.1 IS STMの解説記事で詳しく取り上げています。
小型軽量なボディーと被写体認識AFが使いやすい
EOS R50の質量は、バッテリーとメモリーカードを含めてブラックが約375g、ホワイトが約376gです。レンズ交換式カメラとして持ち運びやすいサイズに収まっており、日常の外出にも持参しやすい点が特徴です。標準ズームレンズも小型軽量なので、カメラを頻繁にバッグから取り出す撮影スタイルと組み合わせやすくなっています。
小さなボディーでも、被写体認識AFを活用すれば動く人物や動物にピントを合わせやすくなります。特に初心者は、シャッタースピードや絞りの設定と同時にAF位置まで細かく操作することが難しい場合があります。カメラ側が主要な被写体を認識して追いかける機能は、撮影中の操作負担を軽減する要素です。
もっとも、運動会や野鳥などの撮影では、AF性能だけでなくレンズの焦点距離やシャッタースピードも重要になります。遠い被写体を大きく写せても、動きに対してシャッタースピードが遅ければ被写体ぶれが生じます。子供の行事に適したカメラとレンズの組み合わせは初めての運動会撮影におすすめのミラーレスと望遠レンズでも比較しています。
ソニーは首位を奪還し、トップ10の半数を占める
今回の話題はキヤノンEOS R50の2位進出ですが、ソニーの販売上の存在感が小さくなったわけではありません。首位のα7C IIズームレンズキットに加え、α7 Vボディ、α7 Vズームレンズキット、α7C IIボディ、ZV-E10 IIダブルズームレンズキットがランクインしています。同じカメラでもボディ単体とレンズキットを別々に数えるため、ソニーは3機種5モデルでトップ10の半数を占める結果です。
α7C IIズームレンズキットが再び1位へ
ソニーα7C IIズームレンズキットは、2026年9月下期の2位から10月上期の1位へ上昇しました。付属レンズは「FE 28-60mm F4-5.6」で、フルサイズミラーレスのα7C IIと組み合わせたコンパクトな構成です。前々回に続いて再び首位を獲得したことで、フルサイズ機を小型のレンズキットで使いたい購入者に選ばれていることがうかがえます。
α7C IIは約3300万画素のフルサイズセンサーを搭載し、写真撮影を幅広く楽しめるモデルです。EOS R50とはセンサーサイズや製品の位置づけが異なり、両者は単純な上下関係だけで比較できる組み合わせではありません。フルサイズの画質や交換レンズの選択肢を重視する人と、小型軽量なAPS-Cシステムで撮影を始めたい人では、必要とする機材も変わります。
α7C IIのような小型フルサイズ機は、日常のスナップから人物撮影まで幅広く対応できます。その反面、組み合わせるレンズによってはシステム全体の大きさや重量が増えるため、ボディーだけで携帯性を判断することはできません。人物撮影を中心とした比較は背景ぼけを楽しむミラーレスカメラと単焦点レンズの比較でも紹介しています。
α7 Vはボディ3位、ズームレンズキット7位
前回1位だったソニーα7 Vボディは、今回3位となりました。ランキング上では2つ順位を下げましたが、依然として上位3位に入っており、販売店での存在感は維持しています。同じα7 Vのズームレンズキットも7位に入っているため、ボディ単体とキットの両方がトップ10に掲載されています。
α7 Vのズームレンズキットに付属するのは「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」です。すでにEマウントのレンズを所有している人であれば、ボディ単体を選ぶ理由があり、初めてフルサイズ機を購入する人にはレンズキットも選択肢になります。ランキングが別々に掲載されているのは、そうした購入形態の違いを確認するうえでも興味深い点です。
順位だけを比較すると、α7 Vボディの3位とα7C IIボディの8位には差が見えます。しかし、ズームレンズキットも含めて各機種の需要を判断するには、複数の販売形態を考慮する必要があります。ソニーのEマウントとレンズシステムの特徴はソニーのマウントの歴史とEマウントの特徴で解説しています。
VLOGCAM ZV-E10 IIもダブルズームキットでランクイン
ソニー「VLOGCAM ZV-E10 II ダブルズームレンズキット」は9位に入りました。付属するのは「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」と「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」の2本で、標準域から望遠域まで対応する構成です。今回2位のEOS R50と同じく、レンズ2本を組み合わせた販売形態がトップ10に入っています。
ZV-E10 IIはVLOGCAMシリーズの製品で、動画撮影を重視する人にも選びやすいカメラです。EOS R50も動画撮影に対応していますが、製品設計や操作系統は同一ではありません。写真を中心に撮るのか、動画やVlogの制作を中心に使うのかによって、購入時に重視する機能は変わります。
ソニーとキヤノンの販売競争を見る場合には、店舗ごとのランキングだけでなく、広い市場を対象とした販売統計も参考になります。例えば、BCNの2026年9月月次ランキングでは、ZV-E10 IIとEOS R50が販売動向を比較するうえで重要な製品となっていました。集計対象の違いを整理した記事はソニーとキヤノンの2026年9月ミラーレス販売ランキングで確認できます。
富士フイルムとキヤノンのランクイン機種にも注目
今回のランキングでは、4位と5位に富士フイルムのAPS-C機が並びました。さらにキヤノンはEOS R50だけでなく、EOS R5 Mark IIとEOS R10もトップ10に入っています。上位にはフルサイズの高性能モデルと小型のAPS-Cモデルが混在しており、カメラを購入する目的の多様さが表れた構成です。
富士フイルムはX-M5が4位、X-T30 IIIが5位
富士フイルムの「X-M5 XC15-45mmレンズキット」は4位、「X-T30 III XC13-33mmレンズキット」は5位となりました。2機種が続けてランクインしたことで、ソニーとキヤノン以外にも購入者の関心が向いていることが分かります。両モデルともAPS-Cセンサーを採用するXシリーズですが、ボディーのデザインや操作性、付属するレンズの構成は異なります。
X-M5のレンズキットには「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」が付属し、X-T30 IIIのキットには「XC13-33mmF3.5-6.3 OIS」が付属します。レンズの焦点距離が異なるため、広角側で写せる範囲や望遠側の使い方にも違いが生じます。カメラ選びでは本体の性能だけでなく、最初に使うレンズが撮影目的に合っているかも確認したいところです。
富士フイルムのXシリーズは、写真撮影の楽しさや外観のデザインを重視する人にも注目されるシステムです。レンズキットから始めて、撮影する被写体が決まってきた段階で単焦点レンズやズームレンズを追加する方法も考えられます。ほかの小型ミラーレスとの違いは写真を趣味として始めたい人向けのミラーレス比較でも紹介しています。
キヤノンEOS R5 Mark IIが6位に復帰
キヤノン「EOS R5 Mark II」ボディは、今回6位にランクインしました。CAPA CAMERA WEBによると、同製品がランキングに戻ったのは2か月ぶりです。EOS R50が初心者にも扱いやすい小型APS-C機であるのに対し、EOS R5 Mark IIは高画素や高速撮影などを重視するフルサイズ機です。
同じメーカーのカメラでも、購入する目的によって選ばれる製品の位置づけは大きく異なります。家族旅行や日常の撮影を中心に考える人と、野鳥、スポーツ、風景などを高い画質や撮影性能で記録したい人では、必要なボディーやレンズが変わります。今回のランキングでEOS R50とEOS R5 Mark IIが同時に上位へ入ったことは、キヤノンの異なる製品群に需要が存在することを示しています。
フルサイズのEOS R5 Mark IIとAPS-CのEOS R50を、単純な人気の順位だけで比較しても購入判断にはつながりません。画素数、連写性能、AF、動画機能に加え、使用するレンズの大きさや撮影時の操作性まで確認する必要があります。EOS Rシリーズ全体の製品構成はEOS Rシリーズ完全ガイドで詳しく整理しています。
EOS R10は高倍率ズームキットで10位に入る
10位にはキヤノン「EOS R10・RF-S18-150 IS STM レンズキット」が入りました。このキットには「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」が付属し、標準域から望遠域までを1本で撮影できる構成です。EOS R50のダブルズームキットと比べると、レンズ交換の回数を抑えながら幅広い画角を使える点が特徴になります。
EOS R10もAPS-Cセンサーを採用しており、EOS R50と同じRFマウントのレンズを使用します。両モデルを比較する際には、単純な画素数だけでなく、操作部の構成や連写性能、撮影中の設定変更のしやすさを確認することが重要です。初めてカメラを買う場合でも、動く被写体を頻繁に撮影する予定があるなら、操作性の違いは購入後の満足度に関係します。
レンズの面でも、2本を交換して広角から望遠まで撮る方法と、1本の高倍率ズームを使う方法にはそれぞれ利点があります。機材を軽くまとめたい旅行では、レンズ交換の手間が少ない構成を選ぶ考え方も成り立ちます。RF-Sレンズの種類と使い分けはRF-Sレンズ完全ガイドで紹介しています。
EOS R50の購入を考える際に確認したいポイント
ランキングで2位に入ったEOS R50は、初めてミラーレスカメラを購入する人にとって注目しやすいモデルです。しかし、ランキング上位という理由だけで、すべての撮影用途に適したカメラだと判断することはできません。ダブルズームキットの使い方、暗い場所での撮影、将来のレンズ追加まで含めて選ぶことで、購入後の使い道が明確になります。
ダブルズームキットが必要な撮影場面を考える
ダブルズームキットの大きな利点は、標準ズームと望遠ズームの両方が最初から付属することです。街歩きや食事、家族写真などを中心に撮影するなら、標準ズームを使用する機会が多くなります。運動会、動物園、鉄道、飛行機、離れた場所の風景なども撮影したい場合には、望遠ズームが役立ちます。
望遠レンズを使う機会が少ない人にとっては、ダブルズームキットが必ず必要というわけではありません。標準ズームだけで撮影を始め、望遠撮影をしたくなった段階でレンズを購入する方法もあります。反対に、最初から子供の行事や動物撮影を予定しているなら、望遠ズームが付属する構成を検討する価値があります。
旅行撮影では、広角側の画角や持ち運びやすさも重要です。大きな建築物や広い風景を写すことが多い場合は、標準ズームだけでは画角が足りなくなることもあります。撮影する場所と被写体に合わせたレンズ選びは初心者向け旅行・風景撮影のミラーレスとレンズの選び方で詳しく解説しています。
室内や夜景ではレンズの明るさも重要
EOS R50のダブルズームキットは広い焦点距離をカバーしますが、付属レンズは小型軽量な設計です。標準ズームの開放F値はF4.5-6.3、望遠ズームはF5-7.1で、暗い場所ではシャッタースピードやISO感度を調整する必要があります。室内で動く子供やペットを撮る場合、レンズ内手ブレ補正だけでは被写体の動きを止められません。
暗い場所で速いシャッタースピードを確保したい場合や、背景を大きくぼかしたい場合には、明るい単焦点レンズや大口径ズームレンズが選択肢になります。カメラ本体の性能だけでなく、装着するレンズによって撮影結果が変化することを理解しておくと、機材選びで失敗しにくくなります。最初からすべてのレンズを購入する必要はなく、撮影して不満を感じた部分に対応するレンズを追加する方法が実用的です。
EOS R50が採用するRFマウントでは、キヤノン純正レンズに加え、対応するサードパーティ製レンズも選択肢になります。キットズームでは得にくい明るさや画角を補いたい場合には、焦点距離と開放F値を確認して選ぶことが重要です。具体的な候補はEOS R50におすすめのSIGMAレンズ7選で紹介しています。
ランキングの順位と自分に合うカメラは別に考える
今回のランキングではEOS R50が2位、ソニーα7C IIズームレンズキットが1位となりました。しかし、順位が高いカメラほど、すべての人に適しているわけではありません。例えば、軽さと望遠撮影を重視する人、フルサイズの画質を重視する人、動画制作を中心に考える人では、選ぶべき製品が異なります。
カメラを選ぶ前には、何を撮影するか、どの程度の大きさまで持ち歩けるか、交換レンズを何本使う予定かを整理すると判断しやすくなります。EOS R50は小型軽量なAPS-C機として扱いやすい反面、上位機種と比べると操作系統や搭載機能に違いがあります。ランキングでの人気に加え、必要な機能を備えているかを確認することが大切です。
購入時には、将来使いたいレンズがRFマウントに対応しているかも確認しておきたいところです。標準ズームや望遠ズームで撮影を始めた後に、超広角や大口径レンズへ進む可能性も考えられます。RF-S対応レンズの選択肢についてはRF-Sレンズのサードパーティ製品と選び方でも整理しています。
ランキングから見える販売動向をどう読むか
ヨドバシカメラの売れ筋ランキングは、特定の販売期間にどの製品が購入されたかを知るための資料です。10月上期では、ソニーのフルサイズ機が首位と3位を占める中、キヤノンEOS R50のダブルズームキットが2位へ上昇しました。高性能なフルサイズ機だけでなく、身近な撮影に使いやすいAPS-C機も上位に入っている点が特徴です。
ボディ単体とレンズキットを区別して見る
今回のトップ10では、同じソニーα7C IIが1位と8位、α7 Vが3位と7位に入っています。これは同じ機種が重複して集計されたという意味ではなく、ボディ単体とレンズキットが別の商品として掲載されているためです。機種の人気を考える際には、複数の販売形態があることを踏まえて読む必要があります。
初めてレンズ交換式カメラを購入する人は、標準ズーム付きのキットやダブルズームキットを選ぶと、別途レンズを探す手間を減らせます。既存のレンズを持つ人はボディ単体を購入することもできるため、購入者の経験や保有機材によって売れ方が変わります。カメラ本体だけでなく、レンズの構成まで確認すると、順位の背景を理解しやすくなります。
なお、レンズキットが上位に入った理由を、価格だけで説明することはできません。携帯性、販売時期、購入者の目的、店舗での取り扱いなど、販売結果に関係する要素は複数存在します。レンズ交換式カメラを趣味として始める際の選択肢は初心者向けミラーレスカメラ6機種の比較記事でも整理しています。
ニコンがトップ10に入らなかったことの意味
今回のトップ10には、ニコンの製品がランクインしませんでした。前回の2026年9月下期には「Z50II ダブルズームキット」が10位に入っていたため、短期間でランキングの顔ぶれが変化しています。今回掲載されなかったという事実だけで、ニコン製品の販売全体が低迷していると判断することはできません。
ランキングは集計対象となる店舗と期間によって順位が変わります。特定のモデルの発売時期や販売状況が変われば、トップ10の構成にも変化が生じます。今回の結果は、あくまで2026年10月1日から15日までのヨドバシカメラにおける販売順位として扱う必要があります。
他店のランキングや別の集計期間を見ると、異なる製品が上位に入ることもあります。例えば、カメラのキタムラの月次ランキングでは、ヨドバシカメラとは異なる顔ぶれが登場しています。販売店による違いを考える例として、OM SYSTEM PENの販売店ランキングと予約動向も参考になります。
10月上期の結果だけで年間の勢力図は決められない
2026年10月上期の結果では、ソニーが5モデル、キヤノンが3モデル、富士フイルムが2モデルという構成になりました。トップ3だけを見るとキヤノンがソニーの独占を阻止した形ですが、トップ10全体ではソニーが半数を占めています。したがって、EOS R50の2位進出とソニーの販売上の強さは、両立する結果です。
ランキングが次回も同じ順位になるとは限りません。ヨドバシカメラの売れ筋ランキングは月の上期と下期に分けて発表されるため、短期間の変化を継続して確認できます。EOS R50がトップ3を維持するのか、ソニーが再び上位3位を占めるのか、富士フイルムの2モデルが順位を伸ばすのかが次回の注目点です。
カメラを購入する人にとっては、順位を競争の結果として見るだけでなく、どのような製品が支持されているかを知ることにも意味があります。今回上位に入った製品は、センサーサイズ、操作性、レンズ構成、撮影用途がそれぞれ異なります。カメラ選びの基本となる画質や撮影設定は写真の撮り方を基本から解説した記事でも確認できます。
まとめ
2026年10月上期のヨドバシカメラ「デジタル一眼カメラ」売れ筋ランキングでは、キヤノン「EOS R50・ダブルズームキット」が前回4位から2位へ上昇しました。EOS R50がトップ3に入るのは5か月ぶりで、ソニーによる上位3位までの独占を阻む結果です。1位はソニー「α7C II ズームレンズキット」、3位は「α7 V」ボディとなりました。
今回のトップ10では、ソニーが3機種5モデル、キヤノンが3機種、富士フイルムが2機種を占めています。富士フイルムのX-M5とX-T30 IIIが4位と5位に入り、キヤノンEOS R5 Mark IIも6位に復帰しました。フルサイズの高性能機と小型のAPS-C機がともに上位へ入ったことが、今回のランキングの特徴です。
EOS R50は約2420万画素のAPS-Cセンサー、被写体認識に対応するAF、小型軽量なボディーを備えています。ダブルズームキットなら標準域から望遠域まで幅広い撮影ができ、旅行、家族写真、運動会などの用途にも対応します。発売から時間が経過しても販売ランキングの2位に入ったことは、EOS R50の製品構成が引き続き購入者に選ばれている事実を示しています。
次回のランキングでは、EOS R50が上位3位を維持するのか、ソニーがトップ3の独占を取り戻すのかが注目されます。同時に、富士フイルムやキヤノンの他モデルの順位にも変化が生じることが考えられます。今回の結果は、カメラの人気を知る資料であるとともに、初心者向けAPS-C機と高性能フルサイズ機が同じ市場で選ばれていることを確認できるランキングとなりました。


