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	<title>ピント合わせ | 魅惑の中望遠</title>
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	<description>レトロなEFレンズ</description>
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	<title>ピント合わせ | 魅惑の中望遠</title>
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	<item>
		<title>SIGMA 12mm F1.4 vs RF-S10-18mm｜EOS R7・R50の星空撮影ではどちらが有利？</title>
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		<dc:creator><![CDATA[花山 千春]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 08 Oct 2026 01:43:13 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[SIGMA 12mm F1.4 vs RF-S10-18mm｜EOS R7・R50の星空撮影ではどちらが有利？ EOS R7やEOS R50で星空を撮影するなら、SIGMA 12mm F1.4 DC &#124; Contempo [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h1>SIGMA 12mm F1.4 vs RF-S10-18mm｜EOS R7・R50の星空撮影ではどちらが有利？</h1>
<p>EOS R7やEOS R50で星空を撮影するなら、SIGMA 12mm F1.4 DC | ContemporaryとキヤノンRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMのどちらが有利なのでしょうか。どちらもAPS-CのEOS Rシリーズに対応する超広角レンズですが、F1.4の明るさを持つ単焦点レンズと、10mmから18mmまで画角を変えられる純正ズームレンズでは、星空撮影で得られる結果が大きく異なります。</p>
<p>SIGMA 12mm F1.4は、35mm判換算で約19.2mm相当の画角を持ち、開放F1.4という明るさを利用できるレンズです。一方、RF-S10-18mmは約16～28.8mm相当をカバーし、12mmよりも広い範囲を撮影できます。特に10mmの超広角は、天の川を大きく取り入れた風景や、広い夜空と地上の景色を一緒に写したい場合に魅力があります。</p>
<p>しかし、星空撮影では画角の広さだけでレンズの優劣は決まりません。夜空は非常に暗く、星は地球の自転によって少しずつ画面内を移動します。シャッタースピードを長くすれば暗い星を写しやすくなる反面、星が点として写らず、線状に伸びてしまう可能性があります。そこで重要になるのが、レンズの開放F値です。</p>
<p><strong>結論から言えば、三脚を使用して星を点像として鮮明に写す撮影では、SIGMA 12mm F1.4が明るさの面で大きく有利です。一方、星空を含む風景全体を広く写したい場合や、昼間の旅行撮影にも兼用したい場合には、RF-S10-18mmの10mmという画角とズームの自由度が生きてきます。</strong></p>
<p>ただし、F1.4だから必ず画面全体の星がきれいに写る、10mmだから必ず天の川撮影に適している、という単純な関係でもありません。星空撮影では、開放付近のコマ収差、画面周辺の星像、周辺光量、焦点距離による星の流れ、カメラの高感度性能、そして撮影後の現像処理までが結果に関係します。</p>
<p>この記事では、SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmの仕様を比較しながら、EOS R7とEOS R50での星空撮影における違いを検討します。F値による露出差、星を点として写せるシャッタースピード、天の川の構図、周辺の星像、手ブレ補正の役割、具体的な撮影設定まで整理し、どちらのレンズがどのような撮影に向いているのかを解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"></li><li><a href="#toc1" tabindex="0">SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmの星空撮影性能を比較</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">焦点距離12mmと10-18mmでは写せる星空の広さが違う</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">F1.4とF4.5では取り込める光の量に約10倍の差がある</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">単焦点の光学設計とズームレンズの自由度はどちらを優先するか</a></li></ol></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">星空撮影ではF値とシャッタースピードが重要</a><ol><li><a href="#toc6" tabindex="0">星が流れる原因と500ルールの考え方</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">同じ15秒露光でもF1.4とF4.5ではノイズの条件が異なる</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">長時間露光と高ISOのどちらで対応するか</a></li></ol></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">星像と周辺画質ではどこに違いが出るのか</a><ol><li><a href="#toc10" tabindex="0">SIGMA 12mm F1.4はコマ収差を意識した光学設計</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">RF-S10-18mmは10mmの周辺描写と歪曲補正に注目</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">周辺光量落ちは星空の仕上がりにどう影響するか</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">EOS R7とEOS R50では星空撮影の条件が変わる</a><ol><li><a href="#toc14" tabindex="0">EOS R7の約3250万画素では星の流れとピントに注意</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">EOS R50では軽さと高感度設定が重要になる</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">ボディ内手ブレ補正とレンズ内ISは星を止める機能ではない</a></li></ol></li><li><a href="#toc17" tabindex="0">天の川・星座・星の軌跡ではどちらのレンズが向いているか</a><ol><li><a href="#toc18" tabindex="0">天の川を鮮明に写すならSIGMA 12mm F1.4が有利</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">星座と地上の風景を広く写すならRF-S10-18mmも魅力</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">星の軌跡を撮影するなら大口径F1.4だけが条件ではない</a></li></ol></li><li><a href="#toc21" tabindex="0">EOS R7・R50での実用的な星空撮影設定</a><ol><li><a href="#toc22" tabindex="0">SIGMA 12mm F1.4で星を点として撮影する設定例</a></li><li><a href="#toc23" tabindex="0">RF-S10-18mmで広い夜空を撮影する設定例</a></li><li><a href="#toc24" tabindex="0">結露・ピントずれ・振動を防ぐための準備</a></li></ol></li><li><a href="#toc25" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmの星空撮影性能を比較</span></h2>
<h3><span id="toc2">焦点距離12mmと10-18mmでは写せる星空の広さが違う</span></h3>
<p>SIGMA 12mm F1.4 DC | Contemporaryは、APS-C用の超広角単焦点レンズです。キヤノンRFマウント版をEOS R7やEOS R50に装着した場合、35mm判換算で約19.2mm相当の画角になります。シグマが公表しているRFマウント版の対角画角は96.4度で、広い夜空と地上の風景を一緒に収めやすい焦点距離です。</p>
<p>これに対してRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMは、10mmから18mmまで焦点距離を変更できる超広角ズームレンズです。35mm判換算では約16～28.8mm相当となり、広角端の10mmではSIGMAの12mmよりも広い範囲を写せます。RF-S10-18mmの10mmにおける対角画角は107度30分なので、両者の画角には明確な差があります。</p>
<p>星空撮影でこの違いが重要になるのは、天の川や星座と地上の風景をどのように配置するかという場面です。例えば、山並みの上に広がる天の川を撮影するときには、画面に十分な空を確保しながら山の稜線を取り入れたい場合があります。10mmならカメラを大きく上へ向けなくても広い夜空を入れやすく、建物や木々を前景に配置する自由度も増えます。</p>
<p>一方、12mmは10mmほど広くありませんが、星景写真では依然として十分に広い画角です。画面の中で天の川を少し大きく見せたい場合や、周辺の不要な街明かりを構図から外したい場合には、12mmの方が扱いやすいこともあります。10mmと12mmの違いは数値としては2mmですが、超広角域ではこの差が画面に入る風景の範囲へ大きく影響します。</p>
<p>RF-S10-18mmは18mmまでズームできるため、天の川の一部や特定の星座を少し大きく写したい場合にも対応できます。ただし、望遠側へズームするほど開放F値は暗くなるため、星空撮影では画角の自由度と明るさを交換することになります。SIGMA 12mm F1.4は画角を変更できない代わりに、F1.4の明るさを常に利用できるという性格です。</p>
<p>キヤノンRFマウントに対応するSIGMAレンズ全体については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/sigma-rf-mount-lens-compact-performance/">シグマRFマウントレンズ全10本｜対応機種・フルサイズで使える？おすすめと選び方</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc3">F1.4とF4.5では取り込める光の量に約10倍の差がある</span></h3>
<p>星空撮影において、SIGMA 12mm F1.4が持つ最大の強みは開放F値です。RF-S10-18mmの広角端10mmはF4.5なので、両者の開放F値には大きな違いがあります。レンズが取り込む光の量はF値の二乗に反比例するため、同じシャッタースピードで比較すると、F1.4はF4.5の約10.3倍の光を撮像面へ届けられる計算になります。</p>
<p>これは露出段数では約3.37段分の差です。例えば、RF-S10-18mmのF4.5でISO6400、15秒の撮影を行う条件を考えると、SIGMA 12mm F1.4では同じシャッタースピードでISO感度を約10分の1に下げても、露出の明るさをほぼそろえられます。ISO6400に対して約ISO620という計算ですが、実際にはカメラで選択できるISO感度や撮影条件に合わせて調整することになります。</p>
<p>逆に、ISO感度を同じにした場合には、SIGMA 12mm F1.4で大幅に短いシャッタースピードを選べます。F4.5で15秒必要な明るさなら、F1.4では計算上約1.5秒で同程度の露出になります。ただし、星空撮影で実際にどのシャッタースピードを選ぶかは、星をどの程度点として写したいか、空の暗さ、周囲の光害、撮影する天体などによって変わります。</p>
<p>ここで重要なのは、明るいレンズを使えば必ずISO感度を下げなければならないということではありません。星を点像として写すためにシャッタースピードを短くすることもできますし、ISO感度を抑えてノイズを減らす方向へ設定することもできます。F1.4という明るさは、撮影者が露出を決める際の選択肢を増やします。</p>
<p>一方、RF-S10-18mmも星空を撮影できないレンズではありません。星景写真では三脚を使用することが一般的なので、F4.5でも長時間露光と高感度設定を組み合わせれば、明るい星や星座、月明かりのある風景などを撮影できます。ただし、暗い天の川の細部を短時間の露光で記録したい場合には、F値の差が結果へ強く影響します。</p>
<p>星空撮影に適したキヤノンの広角レンズ全体については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも比較しています。</p>
<h3><span id="toc4">単焦点の光学設計とズームレンズの自由度はどちらを優先するか</span></h3>
<p>SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmは、どちらも広い画角を実現するレンズですが、製品設計の目的が異なります。SIGMAは12mmという焦点距離に特化し、F1.4の明るさと開放付近からの描写性能を重視しています。一方、RF-S10-18mmは10～18mmという焦点距離をカバーしながら、小型軽量化、手ブレ補正、日常的な携帯性を組み合わせた製品です。</p>
<p>シグマは12mm F1.4の特徴として、3枚の非球面レンズと2枚のSLDガラスを採用し、開放F1.4から高い光学性能を目指した設計を紹介しています。さらに、星景写真で問題となるサジタルコマフレアについても、良好な補正を実現していると説明しています。星空撮影では小さな点光源が画面全体に分布するため、こうした収差補正は重要な要素です。</p>
<p>RF-S10-18mmも、UDレンズや非球面レンズを使用した光学設計を採用しています。しかし、F4.5-6.3という開放F値から分かるように、F1.4の大口径を目指した製品ではありません。10mmという広い画角とズームの自由度を持ちながら、質量約150gという軽さを実現していることが特徴です。</p>
<p>単焦点レンズだからズームレンズより必ず高画質になるとは限りませんが、SIGMA 12mm F1.4は星景撮影を想定した光学性能がメーカーから明示されています。ただし、メーカーが公表する設計上の特徴と、EOS R7やEOS R50で同じ条件で撮影した比較結果は区別する必要があります。画面四隅の星像やコマ収差の程度を厳密に比較するには、同じ空、同じ撮影条件で撮影したRAW画像の確認が必要です。</p>
<p>撮影する夜空に合わせて画角を頻繁に変更したい場合にはRF-S10-18mmが便利ですが、星の記録に必要な光量を優先する場合にはSIGMA 12mm F1.4の設計が魅力になります。この二つのレンズは単に焦点距離が近い製品というだけでなく、撮影者が何を優先するかによって選択が変わる組み合わせです。</p>
<p>超広角と撮影距離の違いが写真の構図へ与える影響については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/subject-distance-photo-expression/">被写体との距離で写真はどう変わる？撮影距離・焦点距離・構図の基本</a>でも解説しています。</p>
<h2><span id="toc5">星空撮影ではF値とシャッタースピードが重要</span></h2>
<h3><span id="toc6">星が流れる原因と500ルールの考え方</span></h3>
<p>星空を撮影するとき、三脚を使用してカメラを固定していても、長時間露光を行うと星が線状に伸びて写ることがあります。これは地球が自転しているためで、撮影中に星の位置が少しずつ変化することが原因です。星を点として写したい場合には、この移動が目立たない範囲にシャッタースピードを収める必要があります。</p>
<p>星空撮影では、シャッタースピードの目安として「500ルール」が使われることがあります。これは、500を35mm判換算の焦点距離で割り、星が大きく流れずに写る露光時間の目安を求める方法です。例えばEOS R7に12mmを装着した場合、換算焦点距離は19.2mmなので、500÷19.2で約26秒になります。RF-S10-18mmの10mmでは換算16mmなので、500÷16で約31秒という計算です。</p>
<p>ただし、500ルールはフィルム時代から使われてきた大まかな目安であり、高画素のデジタルカメラで星を厳密な点像として写す条件を保証するものではありません。画像を大きく拡大すると、500ルールで求めた露光時間よりも短い時間で星の移動が見えることがあります。特にEOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載しているため、細部まで確認する場合には星の流れが目立ちやすくなります。</p>
<p>より厳しい目安として「300ルール」を利用すると、SIGMA 12mm F1.4では300÷19.2で約15.6秒、RF-S10-18mmの10mmでは300÷16で約18.8秒となります。こちらも厳密な保証値ではありませんが、500ルールより短い露光時間を求められるため、星を点として写したい場合の出発点になります。</p>
<p>実際には星の位置や撮影方向、センサーの画素ピッチ、鑑賞する画像の大きさなども影響します。星の流れをどこまで許容するかは撮影目的によって変わるため、10秒、15秒、20秒などの複数の条件で撮影し、画像を拡大して比較する方法が役立ちます。</p>
<p>星空撮影に必要な広角レンズの選び方については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも取り上げています。</p>
<h3><span id="toc7">同じ15秒露光でもF1.4とF4.5ではノイズの条件が異なる</span></h3>
<p>星を点像として写すためにシャッタースピードを15秒へ固定した場合、SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mm F4.5では、撮像面に取り込める光の量が約10倍異なります。この差は、夜空の暗い部分や天の川の淡い光を記録するときに重要です。空の明るさをほぼ同じに仕上げるなら、RF-S10-18mmではSIGMAよりも高いISO感度を設定する必要が生じます。</p>
<p>例えば、F1.4、15秒、ISO800で得られる露出の明るさを基準にすると、F4.5、15秒では計算上ISO8000程度が必要になります。実際の写真の明るさは空の状態や現像処理によっても変わりますが、同じ露光時間で比較したときに、明るいレンズほど低いISO感度を選べることは大きな違いです。</p>
<p>ただし、ISO感度を高くしたこと自体が、撮像センサーに取り込まれる光子の数を減らすわけではありません。重要なのは、同じ露光時間に取り込まれた光の量です。F4.5ではF1.4より光量が少ないため、暗い星や天の川の淡い部分では信号に対するノイズの割合が不利になりやすくなります。ISO感度を上げて画面を明るくしても、取り込めなかった光の情報を後から増やせるわけではありません。</p>
<p>この違いは、画像を縮小してスマートフォンで見る場合よりも、大きなモニターで表示したり、星の細部を拡大したりするときに目立つ場合があります。EOS R7の高画素を生かして星空を細かく記録したい場合には、F1.4の明るさが役立ちます。一方、写真全体を小さく表示する用途や、比較的明るい星座を記録する用途では、F4.5でも目的を満たせる場合があります。</p>
<p>また、F1.4で撮影した写真が必ずF4.5より見栄えするという意味でもありません。明るい街灯や月が画面に入る条件では、開放F1.4で撮影すると明部が過度に明るくなったり、周辺光量の低下が目立ったりする場合があります。星空撮影では、レンズの明るさを生かしつつ、撮影環境に合わせて露出を決めることが重要です。</p>
<p>夜空の撮影に向くレンズの特徴については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc8">長時間露光と高ISOのどちらで対応するか</span></h3>
<p>RF-S10-18mmのF4.5という開放F値を補う方法として、シャッタースピードを長くするか、ISO感度を上げるという選択があります。しかし、星を点として記録する撮影では、シャッタースピードを自由に延長することはできません。露光時間が長くなるほど星が移動するため、暗いレンズの光量不足をシャッタースピードだけで補おうとすると、星が線状に写りやすくなります。</p>
<p>例えば、SIGMA 12mm F1.4で15秒の露出を行う条件を、RF-S10-18mmのF4.5で同じISO感度のまま再現しようとすると、計算上約155秒の露光が必要になります。これは約2分35秒に相当するため、通常の固定三脚による撮影では星が明確に移動して写ります。つまり、両者のF値の違いは、単純にシャッタースピードを延ばすだけでは解消できません。</p>
<p>RF-S10-18mmで星を点として写したい場合には、ISO感度を高めに設定するほか、複数枚の画像を撮影して合成する方法もあります。星の位置をそろえて複数の画像を重ねるスタック処理では、単一の画像だけで仕上げる場合よりもノイズを抑えられることがあります。ただし、地上の風景と星の動きは異なるため、星空と地上を一度に自然に合成するには処理上の工夫が必要です。</p>
<p>また、赤道儀を使用して星の動きを追尾すれば、固定三脚よりも長い露光時間を利用できる場合があります。しかし、星を追尾すると地上の景色が相対的に動くため、山や建物と星空を一枚で同時に止めることは難しくなります。こうした撮影では星空と地上を別々に撮影し、あとから合成する方法が利用されることがあります。</p>
<p>一方、星を点として止める必要がない比較明合成や星の軌跡撮影では、RF-S10-18mmの暗さが大きな欠点にならない場合があります。むしろ10mmの広さによって、北極星を中心とした星の回転や、広い夜空に伸びる光跡をダイナミックに写せます。星空撮影といっても、星を点で写す写真と軌跡として写す写真では、レンズに求められる性能が異なります。</p>
<p>撮影する被写体と構図の関係については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/subject-distance-photo-expression/">被写体との距離で写真はどう変わる？撮影距離・焦点距離・構図の基本</a>でも解説しています。</p>
<h2><span id="toc9">星像と周辺画質ではどこに違いが出るのか</span></h2>
<h3><span id="toc10">SIGMA 12mm F1.4はコマ収差を意識した光学設計</span></h3>
<p>星空撮影では、画面中央の解像力だけでレンズの性能を判断することはできません。星は画面内の小さな点光源として写るため、通常の風景写真では気づきにくい収差が目立つことがあります。特に問題となるのがコマ収差や非点収差で、画面周辺の星が鳥の羽のように広がったり、点ではなく細長い形になったりすることがあります。</p>
<p>SIGMA 12mm F1.4 DC | Contemporaryは、シグマが星景撮影への対応を明示しているレンズです。3枚の非球面レンズと2枚のSLDガラスを使用し、開放F1.4から高い描写性能を目指した光学設計を採用しています。さらに、サジタルコマフレアを良好に補正していることがメーカーから説明されています。これは、星空の周辺描写を重視する人にとって注目したい特徴です。</p>
<p>ただし、コマ収差を補正しているという説明が、画面四隅まで完全な点像になることを保証するわけではありません。実際の星像はレンズの製造個体差、ピント位置、絞り、撮影条件などによって変わります。また、画面中央にピントを合わせたときに周辺でも最良の星像になるとは限らず、像面湾曲などの影響によって周辺のピント状態が変化する場合があります。</p>
<p>星空撮影では、開放F1.4の画像だけでなく、F2やF2.8まで絞った画像を比較することにも意味があります。絞ることで収差が抑えられ、画面周辺の星が引き締まる場合がありますが、その分だけ取り込める光は減ります。F1.4の明るさを最大限に使うか、少し絞って周辺画質を優先するかは、撮影する星空と求める仕上がりによって選択が変わります。</p>
<p>レンズのF値と星景撮影への適性については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc11">RF-S10-18mmは10mmの周辺描写と歪曲補正に注目</span></h3>
<p>RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMは、10mmという超広角を約150gの小型軽量ボディに収めたレンズです。キヤノンはカメラ側の電子歪曲収差補正を活用した設計によって、小型化と広い画角を両立していると説明しています。この設計は日常の風景撮影や旅行では携帯性という利点がありますが、星空撮影では画像周辺の描写と補正処理の関係を考える必要があります。</p>
<p>超広角レンズでは、画面周辺の像が引き伸ばされやすく、光学的な歪曲をデジタル補正する際には画像の一部が変形・再配置されます。星空のように小さな点光源が画面全体へ分布する被写体では、こうした補正後の星像や周辺の描写が気になる場合があります。ただし、補正があるから必ず星像が悪くなるという意味ではなく、実際の結果はレンズの光学性能とカメラの画像処理を合わせて確認する必要があります。</p>
<p>また、RF-S10-18mmは開放F4.5から始まるレンズなので、SIGMA 12mm F1.4のようにF1.4付近の収差を評価する製品ではありません。広角端のF4.5は、明るさの面では不利ですが、レンズの設計上は大口径単焦点とは異なる条件になります。星空撮影では、単にF値の差を見るだけでなく、実際に使う開放絞りで周辺の星がどのように写るかを確認することが重要です。</p>
<p>特にEOS R7では約3250万画素という高い画素数によって、周辺の描写を細かく確認できます。星を大きく拡大して見ると、画面中央と周辺で星の形が異なったり、ピント位置によって星像の変化が見えたりする場合があります。RF-S10-18mmを使用する際は、10mmの超広角を生かしつつ、写真全体でどの程度の描写が得られるかを確認することが重要です。</p>
<p>EOS Rシリーズで使用できる広角レンズの選択肢については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/sigma-rf-mount-lens-compact-performance/">シグマRFマウントレンズ全10本｜対応機種・フルサイズで使える？おすすめと選び方</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc12">周辺光量落ちは星空の仕上がりにどう影響するか</span></h3>
<p>星空撮影では、レンズの周辺光量も仕上がりに影響します。周辺光量落ちとは、画面中央に比べて周辺部分が暗く写る現象です。特に大口径レンズを開放付近で使用すると目立つ場合があり、空が均一な明るさで写っているときには、画面四隅が暗くなる状態として確認できます。</p>
<p>SIGMA 12mm F1.4は開放F1.4という明るさを持つため、星空を撮影するときに大きな光量を利用できます。しかし、周辺まで中央と同じ明るさで写るかどうかは、レンズの光学設計や絞りによって変わります。周辺光量落ちをデジタル補正で明るくした場合には、同時に周辺部分のノイズも目立ちやすくなることがあります。</p>
<p>RF-S10-18mmでも周辺光量落ちは確認対象になりますが、両者の周辺減光量を具体的な数値で比較するには、同じカメラと同じ露出条件で撮影したRAWデータが必要です。メーカーの仕様表だけでは、星空を撮影したときにどちらの周辺がどの程度暗くなるかを厳密に判断できません。</p>
<p>また、星空の明るさは空全体で均一とは限りません。地平線に近い部分には街明かりや大気の影響が入りやすく、天頂付近とは明るさや色が異なる場合があります。撮影画像で周辺が暗く見えたとしても、そのすべてがレンズの周辺光量落ちによるものとは限りません。星空撮影では、空の明るさの変化とレンズの光学的な特性を区別して確認することが重要です。</p>
<p>どちらのレンズでも、撮影後のRAW現像で周辺光量を調整できます。ただし、暗く記録された部分を後から明るくするとノイズも強調される可能性があるため、撮影時にできるだけ十分な光を取り込むことが基本になります。SIGMA 12mm F1.4の明るさは、この点でも露出設定の自由度を確保する要素になります。</p>
<p>星空撮影におけるレンズ選びと周辺描写については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも紹介しています。</p>
<h2><span id="toc13">EOS R7とEOS R50では星空撮影の条件が変わる</span></h2>
<h3><span id="toc14">EOS R7の約3250万画素では星の流れとピントに注意</span></h3>
<p>EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載するカメラです。高画素によって細かな風景や星空を記録しやすい一方、撮影画像を大きく拡大すると、星の流れやピントのずれも確認しやすくなります。SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmを比較する際にも、単純に画角やF値だけでなく、EOS R7の画素数を踏まえた撮影条件を考える必要があります。</p>
<p>例えば500ルールによるシャッタースピードの目安では、12mmなら約26秒、10mmなら約31秒という数値になります。しかし、EOS R7の画像を等倍表示で確認する場合、これらの時間では星の動きが見える可能性があります。高画素センサーで星を細かく記録したい場合には、より短い露光時間を選び、その分をF値やISO感度で補う方法が考えられます。</p>
<p>この条件では、SIGMA 12mm F1.4の明るさが役立ちます。例えば15秒程度の露光時間へ制限した場合でも、F1.4ならF4.5より多くの光を取り込めるため、ISO感度を抑えながら星を記録できます。反対に、RF-S10-18mmでは10mmの広い画角によって星の移動が比較的小さく見えるという利点がありますが、F4.5の暗さを補う露出設定が必要です。</p>
<p>EOS R7にはボディ内手ブレ補正も搭載されていますが、三脚に固定して星を点として撮影するときには、手ブレ補正だけで星の動きを止められるわけではありません。星の流れは地球の自転によって生じるため、カメラの揺れを補正する機能とは別の問題です。固定三脚での長時間露光では、使用機材や撮影条件に応じて手ブレ補正設定を確認する必要があります。</p>
<p>高画素カメラで星空を撮影するときには、光量、露光時間、ピント精度のバランスが重要です。EOS R7の画素数を生かしたい場合には、SIGMAの明るさが大きな利点になる一方、RF-S10-18mmの10mmによる広い構図も魅力になります。</p>
<p>EOS Rシリーズで使用できる星空撮影向けレンズについては、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも詳しく比較しています。</p>
<h3><span id="toc15">EOS R50では軽さと高感度設定が重要になる</span></h3>
<p>EOS R50は約2420万画素のAPS-Cセンサーを搭載する小型軽量カメラです。EOS R7よりも画素数は少ないものの、星空撮影に十分な解像度を備えています。SIGMA 12mm F1.4とRF-S10-18mmのどちらもRFマウント版を直接装着できるため、マウントアダプターなしで星空撮影に使用できます。</p>
<p>EOS R50で特に魅力となるのは、持ち運びやすさです。旅行先で星空を撮影する場合には、カメラ本体だけでなく、交換レンズ、三脚、予備バッテリーなども携帯する必要があります。RF-S10-18mmは約150gと非常に軽く、カメラと組み合わせても負担を抑えやすいレンズです。一方、SIGMA 12mm F1.4のRFマウント版は約250gなので、RF-S10-18mmより約100g重くなります。</p>
<p>ただし、星空撮影での明るさを考えると、100gの重量差だけで判断することは難しくなります。SIGMA 12mm F1.4は開放F1.4を利用できるため、星を点として記録するために露光時間を短くした場合でも、十分な光量を確保しやすくなります。RF-S10-18mmでは高感度設定や複数枚合成を利用する場面でも、SIGMAなら比較的低いISO感度で撮影できる可能性があります。</p>
<p>EOS R50にはボディ内手ブレ補正が搭載されていません。一方、RF-S10-18mmには光学式手ブレ補正が搭載されているため、昼間の風景撮影や旅行中の手持ち撮影では便利です。しかし、三脚に固定して星を長時間露光する場合には、レンズ内手ブレ補正によって地球の自転による星の動きを止められるわけではありません。</p>
<p>EOS R50で星空撮影を行う場合は、昼間も含めた旅行用レンズとしての携帯性を優先するのか、夜空を撮影するときの光量を優先するのかが選択のポイントになります。RF-S10-18mmは旅行用超広角ズームとして幅広く使えますが、暗い天の川を鮮明に写すことを重視するならSIGMA 12mm F1.4の明るさが魅力です。</p>
<p>キヤノンRFマウントのSIGMAレンズについては、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/sigma-rf-mount-lens-compact-performance/">シグマRFマウントレンズ全10本｜対応機種・フルサイズで使える？おすすめと選び方</a>でも詳しく解説しています。</p>
<h3><span id="toc16">ボディ内手ブレ補正とレンズ内ISは星を止める機能ではない</span></h3>
<p>EOS R7にはボディ内手ブレ補正が搭載されており、RF-S10-18mmにはレンズ内光学式手ブレ補正が搭載されています。キヤノンはRF-S10-18mmの手ブレ補正効果を約4.0段分とし、EOS R7との協調制御では約6.0段分の効果を公表しています。これに対して、SIGMA 12mm F1.4にはレンズ内光学式手ブレ補正はありません。</p>
<p>この仕様だけを見ると、手ブレ補正を搭載するRF-S10-18mmの方が暗い場所で有利に感じられるかもしれません。しかし、星空撮影では手ブレ補正の役割を正確に理解する必要があります。通常の手ブレ補正はカメラの揺れを抑える機能であり、地球の自転によって星が画面内を移動する現象を止めるものではありません。</p>
<p>三脚にカメラを固定して15秒や20秒の長時間露光を行う場合、重要になるのはカメラの振動を抑えることと、星の移動が許容範囲に収まる露光時間を選ぶことです。手ブレ補正によって手持ちで撮影できるシャッタースピードが遅くなることと、三脚固定で星を点像として記録できる時間が長くなることは同じではありません。</p>
<p>そのため、星を点として撮影する用途に限れば、RF-S10-18mmの手ブレ補正がF4.5の暗さを完全に補うことはできません。SIGMA 12mm F1.4では、手ブレ補正を搭載していなくても、三脚を使用する星空撮影において大口径の明るさを利用できます。もちろん、昼間や夜間の手持ち風景撮影ではRF-S10-18mmの手ブレ補正が役立つ場面もあります。</p>
<p>星空撮影におけるレンズ選びでは、手ブレ補正の段数だけで有利不利を判断せず、撮影対象が動くのか、カメラが動くのかを区別することが重要です。星を点像として撮影するなら、露光時間を抑えながら十分な光を取り込めるレンズの明るさが大きな意味を持ちます。</p>
<p>夜間撮影とレンズの選び方については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも紹介しています。</p>
<h2><span id="toc17">天の川・星座・星の軌跡ではどちらのレンズが向いているか</span></h2>
<h3><span id="toc18">天の川を鮮明に写すならSIGMA 12mm F1.4が有利</span></h3>
<p>天の川を撮影する場合、星の明るさだけでなく、空に広がる淡い光の濃淡をどこまで記録できるかが重要です。天の川は無数の星と星間物質によって複雑な模様を形成していますが、光害の多い場所では肉眼で確認しにくく、写真でも淡い部分がノイズに埋もれやすくなります。そのため、短時間で多くの光を取り込めるレンズは、天の川撮影で大きな利点があります。</p>
<p>SIGMA 12mm F1.4はRF-S10-18mmのF4.5に対して約10倍の光を取り込めるため、同じ露光時間で比較した場合には、淡い天の川の記録に有利です。例えばEOS R7で15秒の露光を行う条件では、RF-S10-18mmで高いISO感度を必要とする場合でも、SIGMAならISO感度を下げる余地があります。星を点として写したい場合には露光時間をむやみに延ばせないため、この明るさの差が重要です。</p>
<p>また、シグマが12mm F1.4でサジタルコマフレアの良好な補正をうたっていることも、星空撮影では注目したい点です。天の川を画面いっぱいに写す場合、中央だけでなく周辺の星も細かな点として記録できることが望まれます。画面周辺の収差が目立つと、星が広がったり、形が崩れたりするため、開放付近での周辺描写が重要になります。</p>
<p>ただし、天の川を大きく取り入れた構図では、RF-S10-18mmの10mmという広い画角も魅力です。SIGMAの12mmでは画面外へ切れてしまう山並みや建物を、10mmなら一緒に収められる場合があります。天の川の淡い部分をより鮮明に記録したいのか、広い夜空と地上の景色を一枚へ収めたいのかによって、レンズ選びの優先順位が変わります。</p>
<p>星空の暗い部分を記録するには、レンズだけでなく撮影場所の条件も重要です。月明かりや街明かりが強い場所では、F1.4のレンズを使用しても空の背景が明るくなり、天の川のコントラストが低下します。レンズの明るさを生かすには、できるだけ空が暗い場所を選び、撮影したい方向と月の位置を確認することが役立ちます。</p>
<p>天の川撮影に適したレンズの特徴については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも詳しく解説しています。</p>
<h3><span id="toc19">星座と地上の風景を広く写すならRF-S10-18mmも魅力</span></h3>
<p>星座や夜空全体を広く写す撮影では、RF-S10-18mmの10mmという画角が魅力になります。例えば、山の稜線の上に星座が広がる風景や、大きな建築物を前景に配置した星景写真では、カメラを後ろへ下げられない場所もあります。こうした場面で10mmの超広角を利用すれば、12mmよりも広い範囲を一枚に収められます。</p>
<p>星空と地上の風景を組み合わせる場合、必ずしも暗い天の川の細部を最大限に記録することが目的とは限りません。例えば月明かりに照らされた山並みと明るい星座、街の夜景と夜空、夕暮れから夜へ変化する空などでは、地上の風景と星の位置関係が写真の中心になります。RF-S10-18mmなら、10mmから18mmまで画角を変更できるため、星座の大きさや地上の景色に合わせて構図を調整できます。</p>
<p>また、星の軌跡を撮影する場合にも、RF-S10-18mmの10mmは有利です。北極星を中心に星が回転するような写真では、広い範囲を写すほど長い光跡を画面に取り入れやすくなります。複数枚の写真を比較明合成する方法なら、一枚ごとの露光時間を調整しながら長時間の星の動きを記録できるため、単純にF1.4の明るさだけが決定的な条件にはなりません。</p>
<p>一方、星座を画面の中央へ大きく配置したい場合には、12mmや18mmといった少し狭い画角の方が扱いやすくなることもあります。超広角では広い範囲を収められる反面、特定の星座が小さく写るため、撮影後に大きくトリミングする必要が生じる場合があります。どの星座を主役にするか、地上の風景をどこまで入れるかによって、適した画角は変わります。</p>
<p>RF-S10-18mmの大きな利点は、この画角の調整をレンズ交換なしで行えることです。夜間の屋外では暗さや寒さによってレンズ交換が難しい場合もあるため、10～18mmの範囲を一本でカバーできることには実用的な意味があります。</p>
<p>広角レンズと構図の関係については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/subject-distance-photo-expression/">被写体との距離で写真はどう変わる？撮影距離・焦点距離・構図の基本</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc20">星の軌跡を撮影するなら大口径F1.4だけが条件ではない</span></h3>
<p>星空撮影には、星を点として記録する方法と、星の動きを線として表現する方法があります。星の軌跡を撮影する場合には、地球の自転によって星が移動することを積極的に利用します。そのため、点像撮影で問題となる星の流れが、作品の表現そのものになります。</p>
<p>星の軌跡を撮影する方法には、長時間露光で一枚の写真に軌跡を記録する方法と、短い露光を繰り返して撮影した画像を比較明合成する方法があります。比較明合成では、複数枚の画像に記録された明るい星の位置を重ね合わせることで、星の移動を連続した線として表現できます。この方法では、一枚ごとの露光時間を比較的短く設定できるため、撮像センサーの発熱や明るい空の影響を管理しやすくなる場合があります。</p>
<p>RF-S10-18mmはF4.5という開放F値ですが、比較明合成による星の軌跡撮影では、F1.4の明るさを持つSIGMAほど大きな差が出ない場面もあります。例えば、明るい星の軌跡を画面いっぱいに配置することが目的なら、10mmの画角によって広い範囲の星の動きを記録できます。また、18mmまでズームできるため、星の回転を画面の一部へ集中させる構図にも対応できます。</p>
<p>ただし、暗い星まで多く記録したい場合には、やはりF1.4の明るさが役立ちます。星の軌跡撮影でも、どの程度暗い星を写したいかによって必要な露出が変わります。明るい星だけで十分なのか、細かな星の軌跡まで大量に記録したいのかによって、レンズに求める明るさは異なります。</p>
<p>また、長時間の屋外撮影ではレンズの結露が問題になることがあります。星の軌跡撮影は長時間カメラを固定する場合が多く、気温や湿度によってレンズ前面に水滴が付着すると、撮影途中から画像が曇ってしまう可能性があります。レンズヒーターなどを使用して結露を防ぐことは、レンズの明るさや画角と同じくらい実用的な対策になります。</p>
<p>星空撮影での結露対策については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/lens-heater-condensation-prevention/">寒さにも強いレンズヒーター｜結露を防ぎ快適な撮影環境を実現</a>で詳しく解説しています。</p>
<h2><span id="toc21">EOS R7・R50での実用的な星空撮影設定</span></h2>
<h3><span id="toc22">SIGMA 12mm F1.4で星を点として撮影する設定例</span></h3>
<p>EOS R7やEOS R50にSIGMA 12mm F1.4を装着して星を点として撮影する場合、基本となるのは三脚の使用とマニュアル露出です。撮影モードをMに設定し、絞りをF1.4、シャッタースピードを10～15秒程度、ISO感度を800～3200程度から試す方法が考えられます。これらは撮影開始時の目安であり、実際の設定は空の明るさや月明かり、撮影場所の光害などによって調整する必要があります。</p>
<p>F1.4という大口径を利用する場合、シャッタースピードを短めにして星の流れを抑えることができます。例えばEOS R7では高画素によって星の移動が目立ちやすくなるため、15秒で星が伸びて見える場合には10秒程度へ短縮する方法があります。露出が不足する場合にはISO感度を上げることで、画面全体の明るさを調整できます。</p>
<p>ピント合わせは、通常の風景撮影以上に慎重に行う必要があります。星は非常に小さな点として写るため、わずかなピントのずれでも星像が大きく広がる場合があります。明るい星や遠方の光点を利用してピントを確認し、拡大表示で星ができるだけ小さく写る位置へ調整します。無限遠の位置へフォーカスリングを回しただけで必ず正確にピントが合うとは限らないため、実際の画像で確認することが重要です。</p>
<p>また、RAW形式で記録しておくと、撮影後にホワイトバランスや露出、ノイズ低減などを調整しやすくなります。星空は暗部が多く、地上の街明かりや大気の状態によって色も変化するため、JPEGだけで仕上げる場合よりもRAW現像の自由度が役立ちます。</p>
<p>F1.4で周辺の星像が気になる場合には、F2やF2.8でも撮影して比較する方法があります。絞ることで周辺描写が変化する場合がありますが、その分だけ光量が減るため、シャッタースピードやISO感度とのバランスを再調整する必要があります。最初から最適な設定を一つに決めるより、同じ構図で複数の露出条件を試すことが、レンズの特徴を把握する近道になります。</p>
<p>キヤノンの星空撮影向けレンズについては、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-lens-for-astrophotography/">Canonの星空撮影おすすめレンズ｜キヤノンRF・EF広角レンズの選び方</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc23">RF-S10-18mmで広い夜空を撮影する設定例</span></h3>
<p>RF-S10-18mmをEOS R7やEOS R50に装着して星空を撮影する場合、広角端10mmの開放F値はF4.5です。三脚を使用し、撮影モードをM、絞りをF4.5、シャッタースピードを15～20秒程度、ISO感度を3200～12800程度から試す方法があります。SIGMA 12mm F1.4に比べて光量が少ないため、空が暗い場所で天の川の細部を記録したい場合には高いISO感度が必要になることがあります。</p>
<p>10mmという画角には、星の移動が12mmより小さく写りやすいという利点があります。星を点として撮影するための露光時間を考えるときにも、焦点距離が短い方が同じ露光時間で星の移動が目立ちにくくなります。ただし、EOS R7の高画素画像を大きく拡大する場合には、10mmでも長時間露光による星の流れが確認できる可能性があるため、実際の画像を確認して調整することが重要です。</p>
<p>また、RF-S10-18mmはズームレンズなので、撮影する星座や地上の風景に合わせて画角を変更できます。10mmで広い夜空を収め、12mmや14mmで星座を少し大きく見せ、18mmで特定の部分を切り取るといった撮影が可能です。ただし、ズームすると開放F値も変化するため、望遠側では10mmのF4.5よりも暗くなります。星空撮影で露出を一定に保ちたい場合には、焦点距離を変更したあとにF値も確認する必要があります。</p>
<p>RF-S10-18mmには光学式手ブレ補正が搭載されていますが、三脚を使用した長時間露光では、カメラとレンズの取扱説明書に従って手ブレ補正設定を確認します。シャッター操作による振動を避けるため、セルフタイマーやリモート撮影を利用することも役立ちます。</p>
<p>RF-S10-18mmで特に生かしたいのは、10mmの広さを利用した星景写真です。F4.5という暗さを理解したうえで、夜空と地上の風景を一枚へ収める構図を考えることで、このレンズならではの写真を撮影できます。</p>
<p>広角レンズの構図と撮影距離については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/subject-distance-photo-expression/">被写体との距離で写真はどう変わる？撮影距離・焦点距離・構図の基本</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc24">結露・ピントずれ・振動を防ぐための準備</span></h3>
<p>星空撮影では、レンズの性能だけでなく撮影環境への準備も重要です。夜間の屋外では気温が下がりやすく、湿度が高い場合にはレンズの前面に結露が発生することがあります。特に長時間の星の軌跡撮影やタイムラプス撮影では、撮影を開始したときには正常でも、途中からレンズが曇ってしまう可能性があります。</p>
<p>レンズが曇ると星の光が散乱し、画像全体のコントラストが低下します。SIGMA 12mm F1.4の明るさやRF-S10-18mmの広い画角を生かしていても、前玉に水滴が付着すれば鮮明な星空を撮影できません。こうした状況ではレンズヒーターを使用し、前玉付近の温度を適切に保つことで結露を抑える方法があります。</p>
<p>また、星空撮影ではピントのずれにも注意が必要です。撮影開始時に正確にピントを合わせても、気温の変化や機材への接触などによって、ピント位置が変わる場合があります。特に長時間カメラを設置する場合には、途中で撮影画像を拡大し、星像が大きくなっていないか確認することが役立ちます。</p>
<p>三脚の安定性も重要です。風の強い場所では、カメラやレンズがわずかに揺れるだけでも星像がぼける可能性があります。三脚の脚を適切に設置し、必要以上にセンターポールを伸ばさないなど、機材が揺れにくい状態を作ることが基本になります。また、撮影時にシャッターボタンを直接押すと振動が発生する場合があるため、セルフタイマーやリモート撮影を利用する方法もあります。</p>
<p>さらに、夜間撮影ではバッテリーの消耗も考慮する必要があります。低温下ではバッテリーの性能が低下する場合があり、長時間の露光や画像確認を繰り返すと電池残量が減っていきます。予備バッテリーを準備しておくことや、撮影時間に合わせた電源管理を行うことも、安定して撮影を続けるための要素です。</p>
<p>星空撮影における結露対策とレンズヒーターの使い方については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/lens-heater-condensation-prevention/">寒さにも強いレンズヒーター｜結露を防ぎ快適な撮影環境を実現</a>で詳しく解説しています。</p>
<h2><span id="toc25">まとめ</span></h2>
<p>SIGMA 12mm F1.4 DC | ContemporaryとRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMは、どちらもEOS R7やEOS R50で使用できる超広角レンズですが、星空撮影における強みは明確に異なります。SIGMA 12mm F1.4は開放F1.4の明るさを持つ単焦点レンズであり、RF-S10-18mmは10～18mmの画角を変更できる小型軽量ズームレンズです。</p>
<p>両者の最大の違いは、取り込める光の量です。SIGMA 12mm F1.4は、RF-S10-18mmの広角端F4.5に対して約10.3倍の光を取り込めます。これは露出段数では約3.37段分に相当し、星を点として写すためにシャッタースピードを制限する撮影では、大きな利点になります。暗い天の川の細部を記録したい場合や、ISO感度を抑えてノイズを減らしたい場合には、SIGMA 12mm F1.4が有利です。</p>
<p>一方、RF-S10-18mmには10mmという広い画角があります。EOS R7やEOS R50では35mm判換算で約16mm相当となり、SIGMA 12mm F1.4の約19.2mm相当より広い範囲を写せます。山並みや建物を前景に入れた星景写真、広い星座の配置、星の軌跡撮影などでは、この画角の広さが魅力になります。また、18mmまでズームできるため、撮影場所や構図に合わせて画角を調整できることも利点です。</p>
<p>周辺の星像については、SIGMA 12mm F1.4がサジタルコマフレアの良好な補正をうたっていることが注目点です。ただし、実際にどちらのレンズが画面四隅まで鮮明な星を記録できるかを厳密に比較するには、同じ撮影条件で撮影した画像が必要です。メーカーの設計上の特徴と実際の比較結果を区別することも重要になります。</p>
<p>EOS R7では約3250万画素の高画素センサーによって星の流れやピントのずれが目立ちやすくなるため、露光時間とピント精度の管理が重要です。EOS R50では小型軽量なシステムを組みやすく、RF-S10-18mmの約150gという軽さが旅行撮影で役立ちます。一方、SIGMA 12mm F1.4のRFマウント版も約250gなので、大口径超広角レンズとしては持ち運びやすい構成です。</p>
<p>また、RF-S10-18mmには光学式手ブレ補正が搭載されていますが、手ブレ補正は地球の自転による星の移動を止める機能ではありません。星を点として撮影する場合には、三脚を使用して露光時間を適切に設定する必要があります。レンズの明るさ、焦点距離、星の流れ、撮影目的の関係を理解することで、どちらのレンズが必要なのかを判断しやすくなります。</p>
<p><strong>暗い天の川を短い露光時間で鮮明に記録したいならSIGMA 12mm F1.4、広い夜空と地上の風景を組み合わせた星景写真を撮りたいならRF-S10-18mmが有力な選択肢です。</strong>星を点として撮影するのか、星の軌跡を表現するのか、昼間の旅行撮影にも使うのかによって、優先すべき性能は変わります。二つのレンズは焦点距離が近くても、星空撮影で得られる表現と使い方が異なる製品です。</p>
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		<title>EOS R50 Vのレビュー用AFが進化！Ver.1.2.0の設定方法とHDMI配信での使い方</title>
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		<dc:creator><![CDATA[花山 千春]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 07 Oct 2026 23:21:15 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[EOS R50 Vのレビュー用AFが進化！Ver.1.2.0の設定方法とHDMI配信での使い方 EOS R50 Vの「レビュー用AF」は、カメラの前で商品を紹介するときに便利なオートフォーカス機能です。撮影者がカメラに向 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h1>EOS R50 Vのレビュー用AFが進化！Ver.1.2.0の設定方法とHDMI配信での使い方</h1>
<p>EOS R50 Vの「レビュー用AF」は、カメラの前で商品を紹介するときに便利なオートフォーカス機能です。撮影者がカメラに向かって話している間は顔にピントを合わせ、商品をレンズの近くへ差し出すと手前の商品へピントを移し、商品を引っ込めると再び顔へピントを戻すという動作ができます。</p>
<p>このレビュー用AFが、2026年5月14日に公開されたファームウェアVer.1.2.0によって大きく進化しました。従来の専用撮影モードに加えて、動画撮影時のP・Tv・Av・Mモードでもレビュー用AFを設定できるようになり、露出やAFエリアなどの撮影設定と組み合わせられるようになったのです。さらに、USB接続によるライブ配信に加えて、HDMI接続でもレビュー用AFを利用できるようになりました。</p>
<p>この変更は、EOS R50 VでYouTubeの商品レビュー動画やライブ配信を制作する人にとって実用的な意味があります。従来はレビュー用動画の専用モードを使用することが基本でしたが、Ver.1.2.0以降は、通常の動画撮影モードでシャッタースピード、絞り、ISO感度などを設定しながら、手前の商品へピントを移す撮影が可能になりました。商品の質感を見せたいときに絞りを変更したり、照明環境に合わせて露出を調整したりする自由度が広がっています。</p>
<p>ただし、レビュー用AFは、あらゆる撮影で通常のAFより優れているという機能ではありません。手前に出した商品を優先するため、人物を撮影し続けたい場面では意図しないピント移動が起きることもあります。レビュー用AFの特性を理解し、通常の人物検出AFや動画サーボAFと使い分けることで、EOS R50 Vの撮影機能をより目的に合わせて利用できます。</p>
<p>この記事では、Ver.1.2.0で変更されたレビュー用AFの仕様、通常の動画モードでの設定方法、P・Tv・Av・Mとの組み合わせ、HDMIキャプチャーとOBSを利用したライブ配信への応用、通常AFとの違い、ピントが切り替わらない場合の確認事項まで詳しく解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"></li><li><a href="#toc1" tabindex="0">EOS R50 Vのレビュー用AFはVer.1.2.0で何が変わったのか</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">レビュー用AFを通常の動画撮影モードで利用できるようになった</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">専用のレビュー用動画モードとP・Tv・Av・Mの違い</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">Ver.1.2.0ではHDMIライブ配信にもレビュー用AFが対応</a></li></ol></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">EOS R50 Vでレビュー用AFを設定する方法</a><ol><li><a href="#toc6" tabindex="0">ファームウェアバージョンを確認して動画撮影モードを選ぶ</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">人物の顔から商品へピントが移るか確認する</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">AFエリアと露出設定を組み合わせるときの注意点</a></li></ol></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">レビュー用AFを使った商品レビュー動画の設定</a><ol><li><a href="#toc10" tabindex="0">Mモードでシャッタースピードと絞りを固定する</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">商品を大きく見せる場合は撮影距離とレンズを考える</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">人物だけを撮影する場合は通常AFとの使い分けが必要</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">HDMIとOBSを利用したライブ配信でレビュー用AFを使う</a><ol><li><a href="#toc14" tabindex="0">EOS R50 VからHDMIキャプチャーへ映像を送る</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">OBSの設定とレビュー用AFは役割を分けて考える</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">長時間配信ではAFの動作と電源の安定性を確認する</a></li></ol></li><li><a href="#toc17" tabindex="0">レビュー用AFがうまく動作しない場合の確認事項</a><ol><li><a href="#toc18" tabindex="0">P・Tv・Av・Mでレビュー用AFを選べない場合</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">商品にピントが合わない場合は距離と背景を確認する</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">HDMI配信で動作しない場合はカメラとOBSを切り分ける</a></li></ol></li><li><a href="#toc21" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">EOS R50 Vのレビュー用AFはVer.1.2.0で何が変わったのか</span></h2>
<h3><span id="toc2">レビュー用AFを通常の動画撮影モードで利用できるようになった</span></h3>
<p>EOS R50 VのファームウェアVer.1.2.0で注目したい変更は、動画撮影時のP・Tv・Av・Mモードでもレビュー用AFを設定できるようになったことです。キヤノンは、この変更によって露出やAFエリアなどの設定とレビュー用AFを組み合わせて利用できるようになったと説明しています。レビュー用AF自体はEOS R50 Vの発売時から搭載されていましたが、Ver.1.2.0では、その機能を利用できる撮影モードが拡張されたことになります。</p>
<p>レビュー用AFの特徴は、カメラへ近づけた商品を優先してピントを合わせることです。一般的な人物検出AFでは、画面内に顔や瞳が検出されると、その人物を追い続けようとします。これはインタビューやVlogでは便利ですが、人物がカメラへ商品を差し出すレビュー動画では、顔にピントが残ったまま商品がぼけてしまうことがあります。レビュー用AFでは、手前へ出した商品にピントを移し、商品を引っ込めると人物へ戻すという撮影を行いやすくなります。</p>
<p>例えば、カメラの交換レンズを紹介する動画では、撮影者がレンズの特徴を説明しながら、前玉、フォーカスリング、マウント部分などをカメラへ近づけることがあります。通常の人物優先AFでは、撮影者の顔を検出し続けるため、手前のレンズがぼけたままになる場合があります。レビュー用AFなら、カメラの前へ出したレンズにピントを移すことができるため、商品を見せるたびに画面をタッチしてピント位置を変更する操作を減らせます。</p>
<p>Ver.1.2.0では、この機能を通常の動画撮影モードでも利用できるようになりました。商品紹介に適したAFと、撮影者が指定する露出設定を組み合わせられる点が、従来の専用モードとの大きな違いです。動画AFでは、単にピントが合うかどうかだけでなく、どの被写体へ、どのタイミングでピントを移すかが映像の見やすさに関係します。</p>
<p>人物検出や動画AFの追従動作については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-af-performance-focus-tracking/">動画AF性能を最大限に引き出すコツ｜なめらかなピント追従で映像が変わる</a>でも詳しく解説しています。</p>
<h3><span id="toc3">専用のレビュー用動画モードとP・Tv・Av・Mの違い</span></h3>
<p>EOS R50 Vに搭載されているレビュー用動画モードは、商品を紹介する映像を撮影しやすくするための専用モードです。商品をカメラへ近づけたときに手前の被写体へピントを移すというレビュー用AFの動作を、複雑な設定を行わずに利用できることが特徴です。一人でカメラの前に立ち、商品を手に取って説明する動画を撮影するときには、こうした専用モードが役立ちます。</p>
<p>一方、通常の動画撮影モードには、露出の制御方法によってP・Tv・Av・Mという選択肢があります。PはプログラムAE、Tvはシャッター優先AE、Avは絞り優先AE、Mはマニュアル露出です。例えば、動きの自然さを重視してシャッタースピードを固定したい場合はTvやM、背景のぼけ方を調整したい場合はAvやM、照明条件に応じて自分で露出を決めたい場合はMが候補になります。</p>
<p>これまでは、レビュー用AFを利用するために専用モードの設定条件を受け入れる必要がありました。しかし、Ver.1.2.0以降は、通常の動画撮影モードで必要な露出設定を行いながらレビュー用AFを利用できます。例えば、レンズの外観を紹介するときにはF5.6まで絞って製品全体を見せ、人物の表情を中心に撮影するときにはF2.8へ開いて背景をぼかすといった撮影表現を選びやすくなります。</p>
<p>また、動画ではシャッタースピードも重要です。29.97Pで撮影する場合は1/60秒前後、59.94Pでは1/125秒前後が基本的な目安になりますが、照明のフリッカーや撮影したい動きによって調整が必要です。通常の動画撮影モードでレビュー用AFを利用できるようになったことで、こうした露出設定とピント移動を一つの撮影モードで組み合わせられるようになりました。</p>
<p>ただし、Mモードでレビュー用AFを使用したからといって、AFの動作を完全に手動で制御できるわけではありません。露出を手動で設定することと、ピントをどの被写体へ移すかというAFの制御は別の機能です。商品へピントを移す動作が必要かどうかを考え、撮影内容によってレビュー用AFと通常のAFを使い分けることが重要になります。</p>
<p>動画撮影時のAFとシャッタースピードの関係については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r6-mark-ii-video-shooting-guide/">EOS R6 Mark II動画撮影設定ガイド｜4K60pとAFを安定させる使い方</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc4">Ver.1.2.0ではHDMIライブ配信にもレビュー用AFが対応</span></h3>
<p>Ver.1.2.0によるもう一つの重要な変化が、HDMI接続時にもレビュー用AFを利用できるようになったことです。EOS R50 VはUSB接続によるライブ配信に対応しており、従来からレビュー用AFを配信時に利用できました。今回の更新では、通常の動画撮影モードでレビュー用AFが利用できるようになったことに伴い、HDMI接続によるライブ配信でも同機能を使用できるようになっています。</p>
<p>HDMI接続によるライブ配信では、カメラのHDMI端子から映像信号を出力し、HDMIキャプチャーを通じてパソコンへ取り込みます。パソコンではOBS Studioなどの配信ソフトを利用し、YouTubeなどへ映像を送信できます。この方式では、配信画面のレイアウトや文字表示、複数の映像ソースの切り替えなどをパソコン側で行えるため、商品レビューやライブコマースにも利用できます。</p>
<p>レビュー用AFがHDMI接続で使えることにより、撮影者の顔から商品へ、商品から撮影者の顔へというピント移動を、HDMIキャプチャーを経由した配信映像にも反映できるようになります。例えば、カメラのボディやレンズ、スマートフォン、パソコン周辺機器などを紹介するライブ配信では、商品を手に取るたびにピント位置を操作する手間を減らせます。</p>
<p>ただし、レビュー用AFに対応したことと、HDMI接続の映像品質やフレームレートが向上したことは別の話です。今回の機能拡張は、通常の動画撮影モードとHDMI配信でレビュー用AFを利用できるようになったという内容であり、HDMIの解像度や転送方式そのものを変更する機能ではありません。また、実際の配信では、カメラのAFだけでなく、HDMIキャプチャー、USB接続、OBSの設定、ネットワークの状態なども映像の安定性に関係します。</p>
<p>EOS R50 VをHDMI接続してOBSからYouTubeへ配信する実例については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r50v-ef50mm-f1-8-stm-yamagara-live/">EOS R50 V＋EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ｜APS-C約80mm相当を実際の配信で使う</a>で紹介しています。</p>
<h2><span id="toc5">EOS R50 Vでレビュー用AFを設定する方法</span></h2>
<h3><span id="toc6">ファームウェアバージョンを確認して動画撮影モードを選ぶ</span></h3>
<p>EOS R50 Vで通常の動画撮影モードからレビュー用AFを利用するには、最初にカメラ本体のファームウェアバージョンを確認します。Ver.1.2.0で追加された機能なので、それより古いファームウェアを使用している場合は、P・Tv・Av・Mの動画撮影モードでレビュー用AFを設定できるとは限りません。カメラのメニューからファームウェア情報を開き、現在のバージョンを確認することが出発点になります。</p>
<p>すでにVer.1.2.0がインストールされていれば、同じバージョンへ更新し直す必要はありません。より新しいファームウェアが公開されている場合は、そのバージョンの変更履歴も確認します。キヤノンのファームウェアは機能追加だけでなく、不具合修正やセキュリティ関連の変更を含む場合があるため、更新内容を把握しておくと現在利用できる機能を確認しやすくなります。</p>
<p>ファームウェアの条件を満たしていることを確認したら、EOS R50 Vを動画撮影のP・Tv・Av・Mのいずれかに設定します。これらは静止画の撮影モードとは区別する必要があり、レビュー用AFの拡張対象として発表されているのは動画撮影時のモードです。動画撮影用の設定画面からレビュー用AFを選択し、カメラへ商品を近づけたときのピント移動を確認します。</p>
<p>メニューの表示位置や選択できる項目は、使用する撮影モードやほかのAF設定によって変化する場合があります。レビュー用AFの項目が表示されないときには、動画撮影モードへ切り替わっているか、ファームウェアが対応バージョンになっているか、同時に使用しているAF設定との組み合わせに制約がないかを確認することが重要です。</p>
<p>カメラの撮影モードと露出制御の基本については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-camera-shooting-modes-guide/">キヤノンの撮影モードと設定を解説した記事</a>でも詳しく取り上げています。</p>
<h3><span id="toc7">人物の顔から商品へピントが移るか確認する</span></h3>
<p>レビュー用AFを設定したら、実際に人物の顔から商品へピントが切り替わるかを確認します。最初に撮影者がカメラの前へ立ち、顔にピントが合っている状態を作ります。続いて、紹介する商品をカメラへ向けて差し出し、画面上でピントが顔から商品へ移るかを確認します。商品を引っ込めたあとは、再び撮影者の顔へピントが戻るかも確かめます。</p>
<p>この確認では、商品の大きさや形状、背景とのコントラスト、レンズの最短撮影距離が結果に影響します。レビュー用AFは手前の被写体を優先する機能ですが、装着したレンズがピントを合わせられないほど商品を近づけると、商品がぼけたままになる場合があります。カメラのAF設定だけでなく、レンズが対応する撮影距離の範囲内で商品を見せることが必要です。</p>
<p>例えば、カメラ用レンズを紹介する場合、前玉を画面いっぱいに見せようとして商品を近づけすぎると、装着レンズの最短撮影距離より内側に入ってしまうことがあります。マクロレンズであれば近距離撮影に対応しやすい一方、通常の標準ズームや中望遠レンズでは、商品を少し離した方がピントを合わせやすい場合があります。レビュー用AFの効果を確認するときには、AF設定と同時に撮影距離も考える必要があります。</p>
<p>また、商品をカメラへ差し出す速度によっても、ピントの移動が見え方に影響します。商品を急に近づければAFが追従する前に大きくぼけることがあり、ゆっくり近づければピントの移動が落ち着いて見える場合があります。レビュー動画では、どの距離まで商品を近づけると画面上で見やすいかを確認しておくことで、撮影中のピント移動を安定させやすくなります。</p>
<p>動画撮影におけるAFの追従性とピント移動については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-af-performance-focus-tracking/">動画AF性能を最大限に引き出すコツ｜なめらかなピント追従で映像が変わる</a>でも解説しています。</p>
<h3><span id="toc8">AFエリアと露出設定を組み合わせるときの注意点</span></h3>
<p>Ver.1.2.0では、レビュー用AFを通常の動画撮影モードで利用できるようになったため、露出やAFエリアなどの設定と組み合わせた撮影が可能になりました。ただし、AFエリアを変更することと、レビュー用AFが手前の被写体へピントを移す動作をすることは、同じ設定ではありません。撮影する内容に合わせて、レビュー用AFを使用する目的を明確にしておく必要があります。</p>
<p>例えば、机の上に置いた商品を紹介する動画では、撮影者が顔を出さず、商品だけを画面に写すことがあります。このような撮影では、商品をカメラへ差し出す動作がなければ、通常のAFエリア指定やタッチAFの方が目的に合う場合があります。一方、撮影者の顔と商品を交互に見せるレビュー動画では、レビュー用AFの自動的なピント移動が役立ちます。</p>
<p>露出設定でも、撮影する商品の性質を考える必要があります。光沢のある金属製品や白い商品では反射や白とびが目立ちやすく、黒いカメラやレンズでは表面の質感が暗部に埋もれる場合があります。通常の動画撮影モードを利用できれば、シャッタースピードと絞りを一定に保ち、照明やISO感度で露出を調整するといった方法を選びやすくなります。</p>
<p>さらに、商品へピントを移したときに画面全体の明るさが変化すると、視聴者の注意が商品より露出変化へ向いてしまう場合があります。照明が一定の室内では、Mモードでシャッタースピード、絞り、ISO感度を固定する方法が候補になります。反対に、窓からの光が頻繁に変わる環境では、露出を自動制御した方が扱いやすい場面もあります。</p>
<p>Ver.1.2.0による拡張の価値は、レビュー用AFそのものの動作に加えて、撮影環境に応じた露出制御を選べるようになったことです。ピントの移動と露出の変化をそれぞれ確認することで、商品を見せる動作が自然な映像になっているか判断しやすくなります。</p>
<p>動画撮影における露出設定の考え方については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r6-mark-ii-video-shooting-guide/">EOS R6 Mark II動画撮影設定ガイド｜4K60pとAFを安定させる使い方</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h2><span id="toc9">レビュー用AFを使った商品レビュー動画の設定</span></h2>
<h3><span id="toc10">Mモードでシャッタースピードと絞りを固定する</span></h3>
<p>商品レビュー動画を室内で撮影する場合、EOS R50 VのMモードとレビュー用AFを組み合わせる方法があります。Mモードではシャッタースピード、絞り、ISO感度を撮影者が設定できるため、照明条件が一定であれば、人物から商品へピントを移した際にも露出を安定させやすくなります。商品紹介では背景の明るさが変化することより、商品の色や質感が一定の明るさで見えることが重要になる場合があります。</p>
<p>例えば29.97Pで撮影するなら、シャッタースピードを1/60秒前後に設定し、絞りをF4やF5.6などへ調整する方法があります。商品全体をはっきり見せたい場合には、絞りを開放から少し絞ることで被写界深度を確保しやすくなります。一方、撮影者の顔を大きく写して背景をぼかしたい場合には、F1.8やF2.8などの明るい絞りを使用することもできます。</p>
<p>ただし、絞りを開くほど被写界深度は浅くなるため、商品を前後へ動かした際にピントが外れやすくなる場合があります。レビュー用AFが商品を検出しても、商品全体が必ず鮮明に写るわけではありません。特にレンズの前玉からマウント部分まで奥行きのある製品を紹介する場合、ピントを合わせた部分だけが鮮明になり、ほかの部分がぼけることがあります。</p>
<p>商品レビューでは、撮影者の背景をどの程度ぼかすかという表現と、商品の細部をどこまで鮮明に見せたいかという目的が異なります。レビュー用AFを利用できるようになったからといって、常に開放F値で撮影する必要はありません。商品を見せる時間が長い動画では、ピントが多少前後しても見やすいよう、被写界深度を確保した設定が役立つ場合があります。</p>
<p>EOS R50 Vでは、通常の動画撮影モードでレビュー用AFを利用できるようになったことで、こうした絞りと被写界深度の調整を行いながら、顔から商品へのピント移動を使えるようになりました。</p>
<p>動画AFと被写界深度の関係については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-af-performance-focus-tracking/">動画AF性能を最大限に引き出すコツ｜なめらかなピント追従で映像が変わる</a>でも取り上げています。</p>
<h3><span id="toc11">商品を大きく見せる場合は撮影距離とレンズを考える</span></h3>
<p>レビュー用AFを使うときに重要なのは、手前の商品を検出する機能だけでなく、装着したレンズの最短撮影距離と画角です。例えばスマートフォンの画面を紹介するときには比較的大きな面積を写すことができますが、カメラのボタンやレンズの刻印など小さな部分を見せたい場合には、被写体をカメラへ近づける必要があります。このとき、レンズの最短撮影距離より近づけると、AFが動作していてもピントを合わせられません。</p>
<p>広角レンズは近距離の被写体を画面内へ収めやすい一方、画面の周辺部分では遠近感が強調される場合があります。反対に、焦点距離の長いレンズでは被写体を大きく写しやすくなりますが、同じ大きさに写すためにはカメラと商品との距離を確保する必要があります。商品を手に持ってカメラへ差し出す撮影では、画角だけでなく、撮影者が無理なく商品を持てる距離も重要です。</p>
<p>例えば、カメラ用レンズを手に持って紹介する場合、焦点距離の短いレンズでは撮影者の顔と商品を同じ画面に収めやすくなります。ただし、商品をカメラへ近づけすぎると、前玉などの一部が大きく強調されることがあります。一方、標準域のレンズでは自然な遠近感で商品を見せやすくなりますが、商品を大きく写す際にはピントが合う距離を確認する必要があります。</p>
<p>レビュー用AFは商品と人物のピントを自動的に切り替えるための機能であり、レンズの近接撮影性能そのものを高めるものではありません。細かな部品や刻印を見せたい場合には、マクロ撮影に対応したレンズや、より近距離で撮影できるレンズを組み合わせる方が目的に合うこともあります。</p>
<p>商品を紹介する動画では、被写体へピントが合うことと、視聴者が商品を見やすいことの両方が重要です。レビュー用AFの効果を生かすには、使用するレンズの焦点距離と最短撮影距離を踏まえ、商品を差し出す位置を決めておくことが役立ちます。</p>
<p>EOS R50 Vと交換レンズの組み合わせについては、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r50v-ef50mm-f1-8-stm-yamagara-live/">EOS R50 V＋EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ｜APS-C約80mm相当を実際の配信で使う</a>でも、焦点距離と撮影距離の関係を紹介しています。</p>
<h3><span id="toc12">人物だけを撮影する場合は通常AFとの使い分けが必要</span></h3>
<p>レビュー用AFは、人物の顔と手前の商品を交互に見せる動画に適した機能ですが、人物を撮影し続ける場面で常に便利とは限りません。例えばインタビュー動画では、人物が話している間に手を動かしたり、資料を持ち上げたりすることがあります。レビュー用AFを使用していると、手前へ出た物体を優先してピントを移す可能性があるため、意図した人物の顔からピントが外れる場合があります。</p>
<p>通常の人物検出AFは、画面内の顔や瞳を認識して人物を追い続けることを重視します。一方、レビュー用AFは、顔より手前へ差し出された商品へピントを移すことを目的としています。この違いを理解すれば、どちらの設定を使うかは撮影内容から判断できます。商品を繰り返し見せるレビュー動画ではレビュー用AF、人物の表情を中心に記録するインタビューでは通常の人物検出AFという使い分けが考えられます。</p>
<p>また、商品レビューであっても、撮影者が商品を机の上に置いたまま説明する場合には、レビュー用AFが必要になる場面は限られます。商品だけを固定位置で撮影するなら、AFエリアを指定したり、MFでピント位置を固定したりする方法もあります。レビュー用AFは、商品をカメラへ差し出す動作を頻繁に行う撮影で特に意味を持つ機能です。</p>
<p>映像の見やすさを考えるうえでは、ピントが切り替わる速度だけでなく、切り替わるタイミングも重要です。商品を見せたい場面では素早いピント移動が役立ちますが、話している人物の顔を見せたい場面では、頻繁なピント移動が落ち着かない映像につながる場合があります。レビュー用AFの設定を固定したまますべての動画を撮影するより、撮影の目的に応じてAFの種類を選ぶ方が自然です。</p>
<p>動画AFの追従性と被写体検出については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-af-performance-focus-tracking/">動画AF性能を最大限に引き出すコツ｜なめらかなピント追従で映像が変わる</a>でも詳しく解説しています。</p>
<h2><span id="toc13">HDMIとOBSを利用したライブ配信でレビュー用AFを使う</span></h2>
<h3><span id="toc14">EOS R50 VからHDMIキャプチャーへ映像を送る</span></h3>
<p>EOS R50 Vは、HDMI端子から映像を出力し、キャプチャーデバイスを経由してパソコンへ取り込むことで、OBS Studioを利用したライブ配信に使用できます。Ver.1.2.0ではHDMI接続でもレビュー用AFを利用できるようになったため、通常の動画撮影モードで商品を紹介しながら、ピント移動を配信映像に反映する使い方が可能になりました。</p>
<p>基本的な接続は、EOS R50 Vのmicro HDMI端子からHDMIケーブルでキャプチャーデバイスへ接続し、キャプチャーデバイスをUSBでパソコンへ接続する構成です。OBSではキャプチャーデバイスを映像入力ソースとして追加し、カメラから送られてくる映像を表示します。その後、配信先となるYouTubeなどの設定を行い、映像と音声を確認して配信を開始します。</p>
<p>この構成では、EOS R50 VのAFがカメラ内部で動作し、その結果としてピントの合った映像がHDMI経由で出力されます。レビュー用AFの処理をOBSが担当するわけではありません。OBSは受け取った映像を表示し、配信画面を構成して送信するため、AFの動作そのものはカメラ側の設定に依存します。</p>
<p>例えば、撮影者が机の前に座ってカメラや交換レンズを紹介するライブ配信では、顔を見せながら説明し、手元の製品をカメラへ近づけることがあります。レビュー用AFが有効なら、視聴者へ商品の細部を見せる際に、手前の製品へピントを移すことができます。商品を引っ込めたあとは顔へ戻るため、カメラの後ろに補助者がいない一人配信でも利用しやすい機能です。</p>
<p>ただし、HDMIによる映像出力の設定とレビュー用AFの設定は別々に確認する必要があります。HDMI信号がOBSへ入力されていること、カメラでレビュー用AFが利用できる撮影モードになっていること、実際に商品へピントが移ることをそれぞれ確認することが重要です。</p>
<p>EOS R50 Vをmicro HDMIからキャプチャーへ接続して配信する構成については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r50v-ef50mm-f1-8-stm-yamagara-live/">EOS R50 V＋EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ｜APS-C約80mm相当を実際の配信で使う</a>で実際の運用例を紹介しています。</p>
<h3><span id="toc15">OBSの設定とレビュー用AFは役割を分けて考える</span></h3>
<p>HDMIライブ配信でレビュー用AFを利用する場合、カメラ側の設定とOBS側の設定を分けて考えることが重要です。EOS R50 Vでは撮影モード、露出、AF、HDMI出力などを設定します。一方、OBSではキャプチャーデバイスの入力、配信画面の大きさ、フレームレート、映像の圧縮設定、配信先への送信などを担当します。</p>
<p>レビュー用AFを有効にした状態でカメラの前へ商品を出すと、カメラが商品へピントを移す動作を行います。その結果がHDMI出力に反映されるため、OBS側で顔から商品へのAF切り替えを設定する必要はありません。逆に、OBS側で映像を拡大したり、画面内に配置する位置を変更したりしても、それによってカメラのAFが自動的に切り替わるわけではありません。</p>
<p>配信画面では、人物の顔だけでなく、商品名や価格、製品画像、字幕などを表示する場合があります。OBSでこれらを重ねるときには、レビュー用AFによって商品へピントが移った際にも、視聴者が商品を見やすい画面構成になっているか確認する必要があります。例えば、商品をカメラの中央へ出す撮影で、同じ位置に大きな文字を配置していると、せっかく商品へピントが合っても細部が見えにくくなります。</p>
<p>また、配信の解像度とフレームレートもカメラのAFとは別の設定です。FHDの60pで配信する場合でも、レビュー用AFが手前の商品へピントを移す仕組みはカメラ側で動作します。配信映像がカクつく、音声が遅れる、映像が途切れるといった問題が発生した場合には、AF設定だけでなくキャプチャーデバイス、USB接続、OBSの負荷、通信回線なども確認する必要があります。</p>
<p>レビュー用AFの機能拡張によって、HDMI配信での商品紹介が行いやすくなったことは重要ですが、配信システム全体の安定性とは区別して運用する必要があります。映像入力と配信が正常に行われている状態で、カメラ側のAF動作を確認することが基本になります。</p>
<p>OBSを利用したYouTube配信の基本的な機材構成については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r5-youtube-live-streaming-guide/">EOS R5でYouTubeライブ配信する方法｜ヤマガラライブの機材・OBS設定・運用</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc16">長時間配信ではAFの動作と電源の安定性を確認する</span></h3>
<p>レビュー用AFを利用したライブ配信では、短時間の動作確認だけでなく、実際の配信時間に近い条件でカメラを動作させることも重要です。商品レビューのライブ配信では、撮影者が長時間話し続けたり、複数の商品を順番に紹介したりするため、カメラは継続的に映像を出力することになります。こうした運用では、レビュー用AFの動作だけでなく、電源、温度、HDMI接続などの条件も配信の安定性へ影響します。</p>
<p>例えば、バッテリーだけで長時間のライブ配信を行う場合には、配信途中で電池残量が不足する可能性があります。対応する外部電源を使用すれば長時間運用しやすくなりますが、電源の接続方法や供給能力は使用する機材に合わせて確認する必要があります。また、HDMIケーブルが引っ張られたり、カメラの端子部分に無理な力が加わったりすると、映像信号が途切れる原因になります。</p>
<p>AFの動作については、撮影者の顔と商品を繰り返し切り替えたときに、意図したタイミングでピントが移るかを確認します。例えば、手前へ商品を差し出すたびにピントが迷う場合、レビュー用AFの設定だけでなく、商品の位置、照明、背景、レンズの最短撮影距離などが関係している可能性があります。照明が暗い場所やコントラストの低い商品では、AFが被写体を認識しにくくなる場合もあります。</p>
<p>また、長時間配信では発熱による動作制限にも注意が必要です。撮影環境の温度、使用する解像度やフレームレート、カメラ周辺の放熱条件などによって、連続運用できる条件が変化します。レビュー用AFがHDMI配信に対応したことは、カメラの連続動作時間や温度条件の制限がなくなったことを意味するものではありません。</p>
<p>長時間配信では、カメラの映像が正常にOBSへ届くこと、AFが意図した対象へピントを移すこと、電源と配信ソフトが安定して動作することを別々に確認すると、問題が発生した際にも原因を絞り込みやすくなります。</p>
<p>EOS R50 Vを外部電源とHDMI接続で長時間運用する実例については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r50v-ef50mm-f1-8-stm-yamagara-live/">EOS R50 V＋EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ｜APS-C約80mm相当を実際の配信で使う</a>でも紹介しています。</p>
<h2><span id="toc17">レビュー用AFがうまく動作しない場合の確認事項</span></h2>
<h3><span id="toc18">P・Tv・Av・Mでレビュー用AFを選べない場合</span></h3>
<p>EOS R50 VでP・Tv・Av・Mの動画撮影モードを使用しているのにレビュー用AFを設定できない場合、まずファームウェアのバージョンを確認します。通常の動画撮影モードでレビュー用AFを利用できるようになったのはVer.1.2.0による機能拡張なので、古いファームウェアのままでは同じ設定項目を利用できない場合があります。</p>
<p>また、撮影モードが静止画用になっていないかも確認が必要です。キヤノンが追加を発表しているのは動画撮影時のP・Tv・Av・Mモードであり、静止画撮影の同名モードにレビュー用AFが追加されたという意味ではありません。カメラの撮影モードを動画へ切り替え、対応する撮影設定の画面を表示する必要があります。</p>
<p>さらに、AFに関する機能には、ほかの設定との組み合わせによって選択できる項目が変化するものがあります。レビュー用AFが表示されない場合には、現在選んでいるAFの動作方式や撮影設定を確認し、カメラのメニューで選択可能な状態になっているかを調べます。項目がグレーアウトしている場合には、設定条件による制限が関係している可能性があります。</p>
<p>ファームウェアを更新した直後には、以前とメニュー構成や利用できる機能が変化している場合があります。Ver.1.2.0ではレビュー用AF以外にも動画記録中のグリッド表示や、HDR／C.Logビューアシスト使用時のフォルスカラー設定などが追加されています。更新後の機能を利用する際には、最新の取扱説明書で対応するメニュー項目を確認することも役立ちます。</p>
<p>EOS Rシリーズの撮影モードと設定の考え方については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-camera-shooting-modes-guide/">キヤノンの撮影モードと設定を解説した記事</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc19">商品にピントが合わない場合は距離と背景を確認する</span></h3>
<p>レビュー用AFを有効にしているにもかかわらず、カメラへ差し出した商品にピントが合わない場合には、撮影距離と被写体の状態を確認します。レビュー用AFは手前の被写体を優先してピントを移す機能ですが、レンズが物理的にピントを合わせられる範囲を超えて撮影できるようになるわけではありません。装着したレンズの最短撮影距離より近くへ商品を出している場合、商品を少し離す必要があります。</p>
<p>また、AFは被写体の明暗差や模様などを利用してピントを合わせるため、無地の製品や反射の強い素材、透明な商品などではピントが安定しない場合があります。特に黒いカメラのボディや交換レンズは、照明によって表面のコントラストが低くなり、ピントを合わせたい部分が分かりにくくなることがあります。商品の表面に適度な光を当て、ピントを合わせたい部分が画面内で見分けられる状態にすると、AFの動作を確認しやすくなります。</p>
<p>背景についても注意が必要です。商品と背景が近い位置にある場合や、画面内に複数の物体が重なっている場合には、どの被写体を優先するかが映像上で分かりにくくなることがあります。レビュー用AFの特性を確認するときには、まず人物の顔と手前の商品という単純な構成を作り、正常に切り替わるかを確認する方法が考えられます。</p>
<p>さらに、商品をカメラへ差し出す動作が速すぎると、AFが追従する途中のぼけが映像に残る場合があります。商品を近づけたあとに少し静止させることで、細部を見せる時間を確保しやすくなります。レビュー動画では、AFが手前の商品へ移ったことだけでなく、視聴者が商品の形状や文字を読み取れる時間があるかも重要です。</p>
<p>ピント合わせの基本と動画でのAF追従については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-af-performance-focus-tracking/">動画AF性能を最大限に引き出すコツ｜なめらかなピント追従で映像が変わる</a>でも詳しく解説しています。</p>
<h3><span id="toc20">HDMI配信で動作しない場合はカメラとOBSを切り分ける</span></h3>
<p>レビュー用AFを設定してHDMIライブ配信を行っているのに、OBSの映像で商品へピントが移らない場合には、最初にカメラ側の映像を確認します。カメラの表示上でもピントが切り替わっていないなら、レビュー用AFの設定、撮影モード、ファームウェア、撮影距離などが確認対象になります。一方、カメラ側では正常にピントが切り替わっているのに、OBSの映像に問題がある場合には、HDMI出力やキャプチャーデバイスの設定を確認する必要があります。</p>
<p>HDMIキャプチャーは、カメラから送られてくる映像信号をパソコンで利用できる形式へ変換する機器です。カメラのAFが正常に動作していても、キャプチャーデバイスが正しく認識されていなかったり、OBSが別の映像ソースを表示していたりすると、想定した映像を確認できない場合があります。OBS側でカメラからの映像がリアルタイムに入力されているか、キャプチャーデバイスの名称や入力設定が一致しているかを確認することが基本になります。</p>
<p>また、配信画面が一時的に止まったり、映像が遅れて表示されたりする場合には、AFの動作とパソコン側の映像処理を区別する必要があります。レビュー用AFはカメラ内部でピントを制御する機能であり、OBSの映像処理やネットワーク経由の配信遅延を改善するものではありません。映像入力やエンコードに問題がある場合には、AF設定を変更しても配信の不具合が解消しないことがあります。</p>
<p>さらに、HDMI配信に使用する解像度やフレームレートが、キャプチャーデバイスの対応仕様と一致しているかも重要です。例えば、カメラから出力する映像形式とキャプチャーデバイスが受け付ける形式が合っていなければ、正常に映像を表示できない場合があります。こうした映像信号の問題は、レビュー用AFによるピント移動とは別に確認する必要があります。</p>
<p>EOS R50 Vを使用したHDMI配信の具体的な接続構成については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/eos-r50v-ef50mm-f1-8-stm-yamagara-live/">EOS R50 V＋EF50mm F1.8 STMでヤマガラライブ｜APS-C約80mm相当を実際の配信で使う</a>でも詳しく紹介しています。</p>
<h2><span id="toc21">まとめ</span></h2>
<p>EOS R50 VのファームウェアVer.1.2.0では、動画撮影時のP・Tv・Av・Mモードでレビュー用AFを設定できるようになりました。従来の専用撮影モードに加えて、露出やAFエリアなどの設定とレビュー用AFを組み合わせられるようになったことが大きな変更点です。さらに、USB接続による配信だけでなく、HDMI接続によるライブ配信でもレビュー用AFを利用できるようになりました。</p>
<p>レビュー用AFは、人物の顔を撮影している状態から、カメラへ近づけた商品へピントを移し、商品を引っ込めると再び人物へ戻すという撮影を行いやすくする機能です。カメラやレンズ、スマートフォン、パソコン周辺機器などを紹介する動画では、商品を見せるたびに手動でピント位置を変更する操作を減らせます。特に一人で出演と撮影を行う場合には、商品紹介のためのAF操作を自動化できることが実用的な利点になります。</p>
<p>Ver.1.2.0以降はMモードでシャッタースピードや絞り、ISO感度を設定しながらレビュー用AFを使用できるため、商品を見せるときに露出が変化しないよう調整したり、絞りを変更して被写界深度を確保したりすることができます。商品レビューでは、ピントが合うことだけでなく、商品の質感や文字が鮮明に見えることも重要になるため、AFと露出を組み合わせて設定できる意味があります。</p>
<p>一方、レビュー用AFは人物だけを撮影するインタビューやVlogで、常に通常の人物検出AFより便利になるわけではありません。手前の商品を優先する特性があるため、人物の顔を追い続けたい撮影では通常AFの方が目的に合う場合があります。レビュー用AFを使用するかどうかは、人物と商品を交互に見せる撮影なのか、それとも特定の被写体を追い続ける撮影なのかによって使い分けることが重要です。</p>
<p>HDMIライブ配信では、EOS R50 VのAFがカメラ内部で動作し、その結果がHDMIキャプチャーを経由してOBSへ送られます。OBSでレビュー用AFを制御するわけではないため、カメラ側の撮影モードとAF設定を確認することが基本になります。また、配信の解像度、フレームレート、音声、通信状態などはAFとは別の要素なので、ライブ配信全体の安定性については個別に確認する必要があります。</p>
<p>レビュー用AFが正常に動作しない場合には、ファームウェアバージョン、動画撮影モード、AF設定、レンズの最短撮影距離、商品のコントラストなどを確認します。HDMI配信で問題が発生した場合には、カメラ側のAF動作とOBS側の映像入力を切り分けることで、原因を整理しやすくなります。</p>
<p>EOS R50 VのVer.1.2.0は、レビュー用AFの動作を商品紹介に利用するだけでなく、通常の動画撮影での露出制御やHDMIライブ配信と組み合わせられるようにした更新です。レビュー用AFを専用撮影モードの機能として使う段階から、撮影目的に合わせて通常の動画設定へ組み込める段階へ進んだことが、今回の機能拡張の重要な点です。</p>
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		<title>マクロレンズで動画撮影する方法｜ピント・手ブレ・照明とクローズアップ映像のコツ</title>
		<link>https://camecame.jp/macro-lens-video-shooting/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[花山 千春]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Sep 2026 05:43:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[マクロレンズ]]></category>
		<category><![CDATA[レンズ]]></category>
		<category><![CDATA[手ブレ補正]]></category>
		<category><![CDATA[動画撮影]]></category>
		<category><![CDATA[商品撮影]]></category>
		<category><![CDATA[Canon]]></category>
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		<category><![CDATA[動画撮影テクニック]]></category>
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					<description><![CDATA[マクロレンズで動画撮影する方法｜ピント・手ブレ・照明とクローズアップ映像のコツ マクロレンズは、小さな被写体を写真で大きく写すだけのレンズではありません。動画撮影では、料理から立ち上がる湯気、時計の針、花びらについた水滴 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h1>マクロレンズで動画撮影する方法｜ピント・手ブレ・照明とクローズアップ映像のコツ</h1>
<p>マクロレンズは、小さな被写体を写真で大きく写すだけのレンズではありません。動画撮影では、料理から立ち上がる湯気、時計の針、花びらについた水滴、昆虫の動き、カメラやレンズの操作部分など、通常のレンズでは見せにくい細部を映像として強調できます。</p>
<p>静止画のマクロ撮影では、一瞬だけ正確にピントが合えば写真として成立します。動画では被写体やカメラが少し動いただけでも、ピント位置の変化、手ブレ、画角の揺れ、明るさの変化がそのまま映像に残ります。そのため、同じマクロレンズでも写真と動画では使い方がかなり変わります。</p>
<p>特に注意したいのが被写界深度です。被写体へ近づくほどピントが合って見える範囲は浅くなり、わずかな前後移動でも主役がぼけます。AFを利用するのかMFで固定するのか、カメラを手持ちするのか三脚へ固定するのか、どの程度まで拡大するのかを撮影前に決めることが重要です。</p>
<p>CanonにはRF24mm F1.8 MACRO IS STM、RF35mm F1.8 MACRO IS STM、RF85mm F2 MACRO IS STM、RF100mm F2.8 L MACRO IS USMなど、焦点距離や撮影倍率の異なるマクロレンズがあります。EFマクロレンズもマウントアダプターを利用すればEOS Rシリーズで動画撮影へ活用できます。</p>
<p>この記事では、マクロレンズを動画で使うときのピント、ブレ、シャッタースピード、照明、焦点距離、被写体別の撮影方法まで順番に解説します。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"></li><li><a href="#toc1" tabindex="0">マクロレンズを動画撮影で使う魅力</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">細かな動きを大きく見せられることが動画マクロの魅力</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">焦点距離によって動画の距離感と背景が変わる</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">静止画マクロと動画マクロでは成功条件が違う</a></li></ol></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">マクロ動画ではピント合わせが最も重要になる</a><ol><li><a href="#toc6" tabindex="0">被写体へ近づくほどピントが合う範囲は狭くなる</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">AFとMFは被写体の動きに合わせて使い分ける</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">フォーカスブリージングは動画では目立ちやすい</a></li></ol></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">マクロ動画の手ブレと露出を安定させる</a><ol><li><a href="#toc10" tabindex="0">三脚と手ブレ補正を使い分ける</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">動画ではフレームレートからシャッタースピードを決める</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">露出とホワイトバランスを固定すると映像が安定する</a></li></ol></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">マクロ動画では照明の作り方が画質を左右する</a><ol><li><a href="#toc14" tabindex="0">被写体へ近づくほどレンズの影に注意する</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">硬い光と柔らかい光で質感の見え方が変わる</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">LED照明ではフリッカーが映らないか確認する</a></li></ol></li><li><a href="#toc17" tabindex="0">被写体別にマクロレンズの動画撮影方法を変える</a><ol><li><a href="#toc18" tabindex="0">料理と商品動画ではMFと三脚を使いやすい</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">花や昆虫では風と動きを考えて撮影する</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">人物動画では目・手・アクセサリーのディテールを撮れる</a></li></ol></li><li><a href="#toc21" tabindex="0">Canonのマクロレンズを動画用途から選ぶ</a><ol><li><a href="#toc22" tabindex="0">RF24mm・RF35mmは環境を残したマクロ動画に使いやすい</a></li><li><a href="#toc23" tabindex="0">RF85mmとRF100mmは被写体との距離を取りやすい</a></li><li><a href="#toc24" tabindex="0">EFマクロレンズもEOS Rシリーズの動画撮影で活用できる</a></li></ol></li><li><a href="#toc25" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">マクロレンズを動画撮影で使う魅力</span></h2>
<ul>
<li>通常の動画では見えにくい小さな動きや質感を大きく見せられる</li>
<li>焦点距離によって背景の見え方と撮影距離を変えられる</li>
<li>静止画マクロとは異なり時間の変化そのものを作品へ取り込める</li>
</ul>
<h3><span id="toc2">細かな動きを大きく見せられることが動画マクロの魅力</span></h3>
<p>マクロレンズを動画で使う最大の魅力は、小さな被写体そのものではなく、その被写体に起きている小さな変化を大きく見せられることです。静止画なら水滴を一瞬で記録しますが、動画なら水滴がゆっくり流れる様子、花が風で揺れる様子、昆虫が脚を動かす様子まで時間の流れとして記録できます。</p>
<p>料理では、肉の表面から油が浮き上がる瞬間、炭酸飲料の泡、コーヒーへミルクが混ざる様子などが映像になります。商品撮影では、時計の秒針、ダイヤルのクリック、金属表面へ光が移動する様子を見せられます。静止画以上に「質感」が伝わりやすい撮影です。</p>
<p>マクロ動画では画面内に写る範囲が狭いため、背景を大掛かりに用意しなくても映像を作りやすい利点があります。小さな机の上でも、主役と背景の一部分だけを整えれば撮影できます。YouTubeの商品紹介や料理動画で、通常画角の映像の途中にマクロカットを入れると、映像全体へ変化を付けられます。</p>
<p>通常のレンズとの違いや最大撮影倍率の意味は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/macro-lens-full-of-mysteries/">マクロレンズとは？特徴・選び方・使い方</a>で詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc3">焦点距離によって動画の距離感と背景が変わる</span></h3>
<p>マクロ動画では撮影倍率だけでなく、焦点距離が使いやすさを大きく左右します。24mmや35mmの広角寄りマクロでは、被写体へ近づきながら周囲の環境も映像へ残せます。料理を大きく見せながらテーブルや店内を少し見せる、花へ近づきながら後ろの風景も残すといった撮影に向いています。</p>
<p>85mmや100mmになると画角が狭くなり、背景へ余計な物が入りにくくなります。商品だけを目立たせたり、花や昆虫を背景から分離したりする映像を作りやすくなります。また同じ撮影倍率でも、長い焦点距離の方がレンズ先端と被写体の間へ距離を取りやすくなります。</p>
<p>この距離は動画では特に重要です。被写体へ極端に近づくと、レンズやカメラが照明を遮り、主役へ影を作る場合があります。昆虫では近づいたことで逃げられることもあります。商品撮影でもレンズが被写体へ映り込みやすくなります。</p>
<p>Canonのマクロレンズを焦点距離と撮影倍率から比較する場合は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-macro-lens-list/">Canonマクロレンズ一覧</a>でRF・EF・EF-S・EF-Mをまとめて確認できます。</p>
<h3><span id="toc4">静止画マクロと動画マクロでは成功条件が違う</span></h3>
<p>静止画のマクロ撮影では、シャッターを切る瞬間だけピントとブレを止められれば写真として成立します。動画では数秒から数十秒の間、構図、ピント、明るさ、カメラの動きを安定させ続けなければなりません。</p>
<p>たとえば静止画なら、花が風で少し揺れても高速シャッターで一瞬を止められます。動画で高速シャッターを使いすぎると、一コマ一コマが鋭くなりすぎて動きがぎこちなく見える場合があります。動画では単純にブレを止めればよいわけではなく、自然な動きも残す必要があります。</p>
<p>ピントも同様です。静止画ではAFが一度合えば撮影できますが、動画でAFが被写体の手前と奥を何度も往復すると、その動き自体が記録されます。AFが正確でも、画面上では落ち着かない映像になることがあります。</p>
<p>そのためマクロ動画では「正確さ」だけでなく「動きが滑らかであること」が重要です。ピント、カメラ移動、照明の変化をゆっくり行うと、細部を見せる映像としてまとまりやすくなります。</p>
<p>写真と動画でカメラ性能を見るポイントの違いについては、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/video-performance-camera-selection-guide/">動画性能で差が出るカメラ選びの基準</a>も参考になります。</p>
<h2><span id="toc5">マクロ動画ではピント合わせが最も重要になる</span></h2>
<ul>
<li>撮影倍率が高いほど被写界深度が浅くなる</li>
<li>動く被写体はAF、固定した被写体はMFも使いやすい</li>
<li>フォーカス移動による画角変化にも注意する</li>
</ul>
<h3><span id="toc6">被写体へ近づくほどピントが合う範囲は狭くなる</span></h3>
<p>マクロ動画で最初に戸惑いやすいのが、ピントの浅さです。被写体へ近づき撮影倍率を高くすると、F5.6やF8まで絞っても、ピントが合って見える範囲は非常に狭くなります。昆虫の目には合っていても胴体がぼける、指輪の手前側は鮮明でも奥側はぼけるといった状態が普通に発生します。</p>
<p>動画では撮影者自身のわずかな前後移動も問題になります。手持ちでカメラを数mm前後させただけでも、ピント位置が大きくずれることがあります。通常距離の動画では気にならない身体の揺れが、マクロ域では大きなフォーカス移動として映ります。</p>
<p>対策として、必要以上に最大撮影倍率へこだわらない方法があります。被写体を画面いっぱいにせず少し余裕を持って撮影し、必要に応じて編集で軽くクロップすると、撮影距離と被写界深度に余裕を作れます。</p>
<p>またF2.8開放だけを使うのではなく、F4、F5.6、F8まで絞って必要な範囲へピントを残します。背景をぼかしたい場合は、F値だけでなく被写体と背景の距離を取ることでボケを作ります。</p>
<p>絞りと被写界深度の関係については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/f-stop-magic-bokeh-sharpness/">F値とボケ・シャープネスの関係</a>で詳しく解説しています。</p>
<h3><span id="toc7">AFとMFは被写体の動きに合わせて使い分ける</span></h3>
<p>マクロ動画ではAFとMFのどちらが常に優れているということはありません。撮影する物が動くのか、撮影者がカメラを動かすのかによって適した方法が変わります。</p>
<p>料理や商品を三脚で固定して撮る場合は、MFが非常に使いやすい方法です。映像の主役となる場所へ拡大表示で正確にピントを合わせ、そのまま固定します。カメラが背景や反射部分へ勝手にピントを移動しないため、安定した映像になります。</p>
<p>一方、昆虫、小動物、手で動かす商品などは被写体の位置が変化するため、動画サーボAFを利用する方が撮影しやすい場合があります。EOS Rシリーズの被写体検出AFが利用できる被写体なら、AFに追尾を任せながら構図へ集中できます。</p>
<p>人物の顔から手元のアクセサリーへカメラを動かす場合には、AFで自然に移動させる方法とMFで意図的にピント送りする方法があります。映像作品としてピント位置の変化を見せたいなら、MFで速度を自分で決める方法も効果的です。</p>
<p>AFとMFの基本的な違いは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/enchanting-focus-af-mf-spellbook/">AFとMFの違いとは？オートフォーカスとマニュアルフォーカスの使い分け</a>で確認できます。</p>
<h3><span id="toc8">フォーカスブリージングは動画では目立ちやすい</span></h3>
<p>フォーカスブリージングとは、ピント位置を近距離から遠距離へ移動したときに画角が少し変化する現象です。静止画では1枚ごとの構図として見るため気になりにくいのですが、動画ではピントを送るたびに画面がズームしたように動くため目立ちます。</p>
<p>特にマクロレンズは近距離から無限遠まで広い範囲をフォーカスするため、レンズによってはピント位置による画角変化が確認しやすくなります。商品動画でロゴから操作ボタンへピントを移す際、同時に画面全体が伸び縮みすると不自然に見える場合があります。</p>
<p>対策として、撮影前に近距離と遠距離へピントを移し、画角変化を確認します。ブリージングが大きい場合は、大きなフォーカス送りを避け、カットを分けて編集でつなぐ方法があります。</p>
<p>カメラにフォーカスブリージング補正機能があり、使用するレンズが対応している場合は補正を利用できます。補正では画面周囲を少しクロップする場合があるため、撮影前に画角の変化も確認します。</p>
<p>動画向けのAF駆動やレンズ方式については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/stm-usm-vcm-differences/">STMとUSMとVCMの違い</a>も参考になります。</p>
<h2><span id="toc9">マクロ動画の手ブレと露出を安定させる</span></h2>
<ul>
<li>三脚を基本にしながら手持ちではISを活用する</li>
<li>フレームレートに合わせてシャッタースピードを決める</li>
<li>明るさを固定し露出が途中で変わらないようにする</li>
</ul>
<h3><span id="toc10">三脚と手ブレ補正を使い分ける</span></h3>
<p>マクロ撮影では、通常距離の動画より手ブレが大きく見えます。撮影倍率が上がると被写体の細部が画面いっぱいに拡大されるため、カメラのわずかな揺れも映像上では大きな動きになります。</p>
<p>商品、料理、植物など撮影場所を固定できる場合は、三脚を使うのが基本です。カメラを固定するだけで構図とピントが安定し、撮り直しも容易になります。小さな卓上三脚や雲台を使えば、テーブル上のマクロ動画にも対応できます。</p>
<p>手持ちで撮影する場合は、レンズ内ISやボディ内手ブレ補正を利用します。マクロレンズには、角度ブレだけでなく近接撮影で目立ちやすいシフトブレまで考慮したハイブリッドISを搭載するモデルもあります。</p>
<p>手持ちではカメラを完全に止めようとするより、脇を締め、身体全体を使ってゆっくり動かす方が自然な映像になる場合があります。小さなジンバルやスライダーを使用する方法もありますが、マクロ域では大きく動かさず数cm程度の移動でも十分な映像効果を得られます。</p>
<p>補正方式の違いは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/image-stabilization-electronic-vs-sensor-shift/">電子手ぶれ補正とセンサーシフトの違い</a>でも解説しています。</p>
<h3><span id="toc11">動画ではフレームレートからシャッタースピードを決める</span></h3>
<p>動画のシャッタースピードは、静止画のように「ブレない最速値」を選ぶだけではありません。自然な動きを残すため、フレームレートとの関係を考えます。</p>
<p>30pで撮影する場合は1/60秒前後、60pなら1/125秒前後を開始値にすると、動きに適度なモーションブラーが残ります。昆虫の羽ばたきや水滴を一コマずつ明確に見せたい場合には、さらに速いシャッタースピードを使うこともできます。</p>
<p>シャッタースピードを速くするとセンサーへ入る光が減るため、絞りを開くかISO感度を上げる必要があります。マクロ動画では被写界深度を確保するためF5.6やF8を使いたい場面も多く、シャッタースピードまで速くするとISO感度が上がりやすくなります。</p>
<p>そのため室内の商品動画では、ISO感度を上げ続けるより照明を追加する方が画質を保ちやすくなります。撮影設定を先に決め、その設定で必要な光量を照明側で作る方法が安定します。</p>
<p>Canonカメラでシャッタースピードを変更する基本は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-shutter-speed-settings-guide/">Canonカメラのシャッタースピードの変え方</a>で詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc12">露出とホワイトバランスを固定すると映像が安定する</span></h3>
<p>マクロ動画では、被写体の中に明るい部分と暗い部分が混在しやすくなります。金属、ガラス、時計、アクセサリーなどを撮ると、カメラを少し動かしただけで反射位置が変わり、自動露出では明るさが上下することがあります。</p>
<p>商品動画ではMモードを使用し、シャッタースピード、F値、ISO感度を固定すると安定します。撮影途中でカメラが勝手に明るさを変更しないため、複数カットを編集でつないだときにも違和感が少なくなります。</p>
<p>ホワイトバランスも固定します。オートホワイトバランスでは、背景へ入る色や被写体の位置によって色温度がわずかに変化する場合があります。数秒の映像内で白い商品が青や黄色へ変化すると目立ちます。</p>
<p>照明の色温度へ合わせて固定するか、カスタムホワイトバランスを使用します。撮影後に色を調整する場合でも、元映像の色が一定であれば編集しやすくなります。</p>
<p>色温度とホワイトバランスの考え方は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/white-balance-color-temperature-guide/">ホワイトバランスと色温度の使い方</a>も参考になります。</p>
<h2><span id="toc13">マクロ動画では照明の作り方が画質を左右する</span></h2>
<ul>
<li>近距離ではレンズ自身が被写体へ影を作りやすい</li>
<li>柔らかい光で質感を出すと細部を見せやすい</li>
<li>LED照明では動画のフリッカーにも注意する</li>
</ul>
<h3><span id="toc14">被写体へ近づくほどレンズの影に注意する</span></h3>
<p>広角寄りのマクロレンズで高い撮影倍率を得ようとすると、レンズ先端が被写体へかなり近づく場合があります。このとき正面や斜め前から照明していると、レンズやカメラ本体が光を遮り、被写体へ大きな影を作ることがあります。</p>
<p>静止画ならストロボを一瞬発光させる方法がありますが、動画では撮影中ずっと光を当て続ける必要があります。小型LEDライトを左右や上方へ配置し、レンズの影が主役へ落ちない位置を探します。</p>
<p>料理では斜め後ろから光を入れると、表面のツヤや湯気を見せやすくなります。金属製品では真正面から強い光を当てると反射が白く飛ぶため、大きめのディフューザーを通して柔らかく照らします。</p>
<p>100mm前後のマクロレンズでは被写体との距離を取りやすいため、レンズと被写体の間へ照明を入れやすくなります。焦点距離選びは画角だけでなく、照明スペースを確保する意味でも重要です。</p>
<p>マクロレンズの焦点距離による違いは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-macro-lens-list/">Canonマクロレンズ一覧</a>でも用途別に比較しています。</p>
<h3><span id="toc15">硬い光と柔らかい光で質感の見え方が変わる</span></h3>
<p>マクロ動画では被写体を大きく写すため、光の質も通常以上に目立ちます。小さな傷、表面の凹凸、ホコリ、指紋まで映りやすく、照明方向によって見え方が大きく変わります。</p>
<p>硬い光を横方向から当てると、表面の凹凸へ強い影ができ、質感を強調できます。木材、布、革、食品の表面などを立体的に見せたいときに有効です。一方、光沢製品では反射が強くなりすぎることがあります。</p>
<p>ディフューザーを通した柔らかい光では、影の境界がなだらかになります。アクセサリー、カメラ、レンズ、化粧品などをきれいに見せる商品動画では使いやすい方法です。</p>
<p>映像を撮りながらライトをゆっくり動かすと、商品表面をハイライトが移動し、静止した商品にも動きを付けられます。カメラを動かさなくても光だけを動かせるため、マクロ動画では有効な演出方法です。</p>
<p>撮影で光を扱う基本については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/light-source-control-photography/">光源制御の基本と応用</a>も参考になります。</p>
<h3><span id="toc16">LED照明ではフリッカーが映らないか確認する</span></h3>
<p>動画撮影でLED照明を使う場合にはフリッカーにも注意します。人の目では一定に光って見えるLEDでも、電源周波数や調光方式によって高速で明滅している場合があります。</p>
<p>静止画では一枚だけ明るさが変化する程度でも、動画では画面に明暗の帯が流れたり、映像全体が周期的に明るくなったり暗くなったりします。マクロ撮影では画面の大部分を商品が占めるため、この明るさの変化が特に目立ちます。</p>
<p>撮影前に数秒録画して再生し、画面へ縞や明るさの脈動がないことを確認します。症状が出た場合はシャッタースピードを変更するか、動画撮影対応のフリッカーレスLED照明を利用します。</p>
<p>LEDの明るさを極端に下げるとPWM調光による点滅が出やすい製品もあります。ライトをある程度高い出力で使用し、ディフューザーや距離で明るさを調整する方法もあります。</p>
<p>電子シャッターや人工照明で起こる縞との関係は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-shutter-speed-settings-guide/">Canonカメラのシャッタースピード設定</a>でも確認できます。</p>
<h2><span id="toc17">被写体別にマクロレンズの動画撮影方法を変える</span></h2>
<ul>
<li>料理や商品ではカメラと被写体を固定して完成度を上げる</li>
<li>花や昆虫では風と被写体の動きを見ながらAFを選ぶ</li>
<li>人物ではディテールカットとしてマクロ動画を組み込める</li>
</ul>
<h3><span id="toc18">料理と商品動画ではMFと三脚を使いやすい</span></h3>
<p>料理や商品のマクロ動画は、被写体の位置をコントロールしやすいため、マクロ動画を始める被写体として向いています。まずカメラを三脚へ固定し、Mモードで露出とホワイトバランスを固定します。</p>
<p>商品自体が動かない場合はMFでピントを決めます。時計ならロゴや文字盤、カメラならダイヤルや刻印、料理なら最も見せたい具材など、映像の主役になる部分へ合わせます。</p>
<p>映像に動きを加える場合は、商品を回転台でゆっくり動かす方法があります。カメラとピントを固定したまま被写体だけを回転させれば、ピントが不安定になりにくくなります。</p>
<p>また通常画角の動画とマクロ動画を組み合わせると、一本の動画の中で情報量を増やせます。商品の全体像を見せたあと、スイッチ、素材、端子などをマクロで見せると、視聴者が構造を理解しやすくなります。</p>
<p>被写体へ極端に近づきすぎず、少し広めに撮影して編集時に切り取る余裕を残しておくと、字幕やテロップを配置するときにも使いやすくなります。</p>
<p>商品の細部を撮る際のマクロレンズ選びは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/macro-lens-full-of-mysteries/">マクロレンズの特徴と使い方</a>も参考になります。</p>
<h3><span id="toc19">花や昆虫では風と動きを考えて撮影する</span></h3>
<p>花や昆虫は、商品撮影と違って完全には固定できません。屋外ではわずかな風でも花が前後へ揺れ、ピント位置から外れます。撮影倍率が高いほど、この揺れは大きく見えます。</p>
<p>花を撮る場合は風が弱い時間帯を選び、必要以上の高倍率を避けます。カメラを三脚へ固定していても、花そのものが動けばピントは外れます。少し絞って被写界深度を確保し、AFで追尾する方法もあります。</p>
<p>昆虫では被写体の動きを止められないため、動画サーボAFが便利です。止まっている昆虫ならMFで目へ合わせ、行動を待つ方法もあります。飛び立つ瞬間まで狙う場合には、少し広めの構図にして画面外へ出にくくします。</p>
<p>100mm前後のマクロは被写体との距離を確保しやすいため、昆虫へ接近しすぎず撮影できます。24mmや35mmでは周囲の環境まで映し込めるため、昆虫そのものだけでなく「どこにいるのか」を見せる映像にも向いています。</p>
<p>Canonの焦点距離別マクロレンズは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/canon-macro-lens-list/">Canonマクロレンズ一覧</a>で比較できます。</p>
<h3><span id="toc20">人物動画では目・手・アクセサリーのディテールを撮れる</span></h3>
<p>人物動画でもマクロレンズは活用できます。人物全体をマクロ域で撮る必要はありません。通常のポートレート映像の間へ、瞳、手元、アクセサリー、時計、衣服の素材などを大きく写した短いカットを入れる使い方が効果的です。</p>
<p>85mmや100mm前後のマクロレンズなら通常距離では中望遠の人物レンズとして使い、そのまま細部へ寄れます。レンズ交換せずに人物とディテールの両方を撮影できるため、少人数で動画を制作するときにも便利です。</p>
<p>目をクローズアップするときは、被写界深度が浅すぎるとまつ毛だけにピントが合い、瞳がぼける場合があります。少し絞り、人物には大きく前後へ動かないよう協力してもらいます。</p>
<p>指輪や時計などを撮影するときは、商品撮影と同様に光の反射を確認します。人物の肌を同時に写す場合には、硬い照明より柔らかい光を使うと自然に仕上がります。</p>
<p>人物撮影とマクロレンズの相性については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/macro-lens-portrait-photography/">マクロレンズで人物撮影するメリットと注意点</a>で詳しく紹介しています。</p>
<h2><span id="toc21">Canonのマクロレンズを動画用途から選ぶ</span></h2>
<ul>
<li>24mm・35mmは周囲まで入れたクローズアップ動画に使いやすい</li>
<li>85mm・100mmは背景整理と撮影距離を確保しやすい</li>
<li>EFマクロレンズもEOS Rシリーズで動画へ活用できる</li>
</ul>
<h3><span id="toc22">RF24mm・RF35mmは環境を残したマクロ動画に使いやすい</span></h3>
<p>RF24mm F1.8 MACRO IS STMとRF35mm F1.8 MACRO IS STMは、最大撮影倍率0.5倍に対応するハーフマクロレンズです。本格的な等倍マクロではありませんが、動画では必ずしも最大倍率が必要とは限らないため、非常に使いやすいレンズです。</p>
<p>24mmでは被写体へ近づきながら背景を広く残せます。料理をアップで写しながらキッチンの雰囲気を見せる、花を大きく入れながら周囲の景色も写すといった映像に向いています。</p>
<p>35mmは24mmより背景が整理しやすく、料理、商品、日常の小物などを自然な遠近感で撮りやすい焦点距離です。通常撮影でもスナップや人物へ使えるため、動画撮影全体を1本で進めやすくなります。</p>
<p>どちらもSTMを採用しているため、静止画と動画を兼用しやすい構成です。AF駆動音については使用するマイク位置や撮影環境によって聞こえ方が変わるため、重要な音声を同時収録する場合は外部マイクも活用します。</p>
<p>RFマクロレンズ全体の位置付けは、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/enchanted-rf-macro-lenses/">Canon RFマクロレンズの特徴</a>でも紹介しています。</p>
<h3><span id="toc23">RF85mmとRF100mmは被写体との距離を取りやすい</span></h3>
<p>RF85mm F2 MACRO IS STMは最大0.5倍のハーフマクロで、人物撮影との兼用に向いています。商品や料理の細部へ寄ったあと、そのまま人物の上半身や顔を撮影できるため、人物を含む動画制作では便利です。</p>
<p>RF100mm F2.8 L MACRO IS USMは最大撮影倍率1.4倍まで対応し、さらに小さな被写体を大きく見せられます。昆虫、時計、アクセサリー、精密部品など、本格的な拡大動画を撮る場合はこちらが有力です。</p>
<p>焦点距離が長いため背景へ写る範囲を狭くしやすく、撮影場所が多少雑然としていても主役を整理できます。被写体とレンズの間にも距離を確保しやすいため、照明を配置する自由度も高くなります。</p>
<p>高倍率になるほど被写界深度は浅くなるので、1.4倍を常用する必要はありません。見せたい部分に合わせ、0.5倍程度から徐々に倍率を上げる方が安定した動画を撮りやすくなります。</p>
<p>RF100mmの特徴については、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/true-magic-of-macro-photography-rf100mm-macro/">RF100mm F2.8 L MACRO IS USMの特徴</a>で詳しく紹介しています。</p>
<h3><span id="toc24">EFマクロレンズもEOS Rシリーズの動画撮影で活用できる</span></h3>
<p>EOS Rシリーズを使用していても、動画用マクロレンズをRFだけに限定する必要はありません。マウントアダプターEF-EOS Rを使用すれば、多くのEFマクロレンズをEOS Rシリーズへ装着できます。</p>
<p>EF100mm F2.8 マクロ USMやEF100mm F2.8L マクロ IS USMなどをすでに所有している場合、マクロ動画のためだけにRFレンズへ買い替えなくても撮影できます。</p>
<p>動画ではAFの速度だけでなく、動作の滑らかさや音も重要です。古いEFマクロレンズでは、最新RFレンズとAFの動き方が異なる場合があります。商品撮影のようにMFで固定する用途なら、この違いは問題になりにくくなります。</p>
<p>またEFマクロレンズは中古市場の選択肢が多く、低予算でマクロ動画を始めたい場合にも候補になります。動画専用として購入する場合は、光学状態だけでなくAF駆動音、フォーカスリングの操作感、IS搭載モデルなら補正機構の状態も確認します。</p>
<p>EOS RシリーズでEFレンズを使うときの注意点は、<a rel="follow" target="_blank" href="https://camecame.jp/rf-mount-adapter-mystical-drawbacks/">EF-EOS Rマウントアダプターのメリットと注意点</a>も参考になります。</p>
<h2><span id="toc25">まとめ</span></h2>
<p>マクロレンズは静止画の接写だけでなく、動画でも非常に強い表現力を持っています。料理の表面、商品の質感、花びらの動き、昆虫、人物の瞳やアクセサリーなど、通常の動画では見落としやすい細部を画面いっぱいに見せられます。</p>
<p>動画で最も重要になるのはピントです。被写体へ近づくほど被写界深度が浅くなるため、必要以上に最大撮影倍率へこだわらず、少し余裕のある距離から撮る方が安定します。固定した商品や料理ではMF、動く昆虫や人物ではAFを利用するなど、被写体に合わせて使い分けます。</p>
<p>カメラのわずかな動きも大きな手ブレになるため、固定できる撮影では三脚が有効です。手持ちではレンズ内ISやボディ内手ブレ補正を利用します。30pなら1/60秒前後、60pなら1/125秒前後を開始値とし、被写体の動きに合わせて調整します。</p>
<p>マクロ動画では照明も重要です。近づきすぎるとレンズが被写体へ影を作るため、ライトの位置を工夫します。商品の表面を柔らかく見せるならディフューザーを使い、凹凸を強調したい場合は横方向から光を入れます。LEDを使用するときはフリッカーが映っていないことも確認します。</p>
<p>Canon RFマウントでは、周囲まで入れたいならRF24mm F1.8 MACRO IS STMやRF35mm F1.8 MACRO IS STM、人物との兼用ならRF85mm F2 MACRO IS STM、本格的な拡大動画ならRF100mm F2.8 L MACRO IS USMが候補になります。</p>
<p>EFマクロレンズもマウントアダプターを利用すればEOS Rシリーズで活用できます。商品動画などMF中心で撮る場合は、古いEFマクロレンズも現在でも十分利用できます。</p>
<p>マクロ動画では、大きく動かす必要はありません。数cmのカメラ移動、小さなピント送り、光の変化だけでも、通常の動画とは異なる強い映像になります。小さな世界を時間の流れまで含めて見せられることが、マクロレンズを動画撮影へ使う最大の魅力です。</p>
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