Canon 24-70mmレンズ比較|EF・RFの違いと中古で選ぶポイント
Canonの24-70mmレンズを中古で探すと、EF24-70mm F2.8L USMの初代、EF24-70mm F2.8L II USM、EF24-70mm F4L IS USM、そしてRF24-70mm F2.8 L IS USMが候補になります。同じ24mmから70mmをカバーするLレンズでも、開放F値、手ブレ補正、重量、接写性能、対応するカメラは大きく異なります。特に中古購入では、レンズの描写性能だけでなく、メーカー修理の受付状況と個体の状態が重要です。
結論からいえば、EF一眼レフでF2.8の画質と重量のバランスを重視するならEF24-70mm F2.8L II USM、軽さと手ブレ補正、マクロ撮影まで一本で済ませたいならEF24-70mm F4L IS USMが有力です。EOS Rシリーズで手ブレ補正や動画AFも重視するならRF24-70mm F2.8 L IS USMが候補になります。初代EF24-70mm F2.8L USMは価格面で魅力があっても、キヤノンの修理対応が2019年1月に終了していることを踏まえて考える必要があります。
この記事ではEFとRFの4本を同じ比較軸で整理し、F2.8とF4の明るさ、初代からII型への光学設計の変化、RFレンズのAFとレンズ内手ブレ補正、EFのEOS Rへの装着方法、中古品の点検方法まで詳しく解説します。実写したことを前提とする画質評価や、未確認の中古相場を根拠とする順位付けは行わず、キヤノンの公式仕様と修理対応情報を基に選び方を検討します。
Canon 24-70mmのEF・RF全4本を比較
初代EF・II型EF・F4 IS・RFで選択肢が分かれる
24-70mmは、広い風景を撮る24mmから人物や小物を大きめに写す70mmまでを一本でカバーする標準ズームです。キヤノンの代表的なLレンズを並べると、2002年発売の初代EF24-70mm F2.8L USM、2012年発売のEF24-70mm F2.8L II USM、同じく2012年発売のEF24-70mm F4L IS USM、2019年登場のRF24-70mm F2.8 L IS USMの4本が中心です。EFの3本はEFマウント、RF版はRFマウントなので、同じ焦点距離でも使用できるボディと装着方法が異なります。
初代EFとII型EFはズーム全域F2.8で、レンズ内手ブレ補正を持たない構成です。F4L ISは1段暗くなる代わりに小型軽量で手ブレ補正と専用マクロモードを備えます。RF版はF2.8を維持しながら手ブレ補正を組み込み、RFマウントとナノUSMによるAFを採用しました。焦点距離だけでは分からない違いを理解すると、どこへ予算をかけるべきか見えてきます。EFの標準ズーム全体との関係はCanon EF標準ズームレンズ一覧でも確認できます。
4本の重量・明るさ・撮影倍率を一覧で確認
各モデルの公式仕様を比較すると、開放F値と手ブレ補正以外にも大きな差があります。特に最大撮影倍率は初代F2.8Lが0.29倍、II型が0.21倍と、世代の新しいII型がすべての数字で上回るわけではありません。F4L ISは通常撮影で0.21倍ですが、専用マクロモードなら0.7倍になります。RF版は32mm時に0.30倍という仕様です。
| レンズ | 開放F値 | 重量 | 手ブレ補正 | 最大撮影倍率 | フィルター径 |
|---|---|---|---|---|---|
| EF24-70mm F2.8L USM | F2.8通し | 約950g | なし | 0.29倍 | 77mm |
| EF24-70mm F2.8L II USM | F2.8通し | 約805g | なし | 0.21倍 | 82mm |
| EF24-70mm F4L IS USM | F4通し | 約600g | 約4段分 | 通常0.21倍・マクロ0.7倍 | 77mm |
| RF24-70mm F2.8 L IS USM | F2.8通し | 約900g | 約5段分 | 0.30倍(32mm時) | 82mm |
重量はレンズ単体の数値であり、EFレンズをEOS Rへ装着するマウントアダプターは含みません。手ブレ補正の公称段数もメーカー指定の測定条件で得られる目安です。単純に段数が多いほどすべての撮影で同じ成功率になるわけではありません。24-70mmという焦点域そのものの撮り方は24-70mmレンズの使い道でも詳しく紹介しています。
F2.8とF4の1段差は動く被写体で効く
F2.8とF4の違いは1段です。同じシャッタースピードならF2.8はF4の約2倍の光を取り込めるため、ISO感度を半分にする余地があります。例えば室内イベントでF4・1/125秒・ISO3200の露出条件なら、F2.8では同じ速度のままISO1600を選べます。逆に感度を維持したままシャッタースピードを速めることもできます。人物が歩く、子どもが動く、舞台上の被写体が位置を変えるといった場面で、この差は写真に影響します。
一方、風景や静止した建築をF8で撮る場合、開放F2.8の明るさを直接利用するとは限りません。F4L ISの光学式手ブレ補正は手持ちで静止した被写体を写す際に役立ちますが、動く人物やペットの被写体ブレは止められません。明るさと手ブレ補正は役割が異なるため、被写体が動くかどうかで優先順位を変える必要があります。絞り値の基本はF値と明るさ・ボケの関係でも説明しています。
EF24-70mmの3本は中古でどう選ぶか
初代EF24-70mm F2.8L USMは価格だけで判断しない
初代EF24-70mm F2.8L USMは2002年に発売された大口径標準ズームです。13群16枚の光学構成、8枚の円形絞り、最短撮影距離0.38m、最大撮影倍率0.29倍を備え、リングUSMでAFを駆動します。ズーム全域でF2.8を使えるため、当時のプロ向け標準ズームの特徴を現在のEF一眼レフでも利用できます。ただし約950gという重量があり、レンズ内手ブレ補正は搭載されていません。
初代で重要なのはメーカー修理の状況です。キヤノンは2019年1月末で修理対応を終了しており、部品交換を伴う修理やメーカーのメンテナンスを依頼できません。中古で購入した個体のUSMやズーム機構に不具合が発生した場合、キヤノンによる修理を前提にできないため、購入価格だけでなく故障時の損失まで考える必要があります。安価な個体でも、カビ、曇り、AF不良、片ボケがあるものは用途を満たさない可能性があります。
すでに初代を持っている人が使い続けることと、中古で新しく購入することは判断が異なります。前者なら性能を理解して活用できますが、後者では修理不可のリスクを負います。初代の詳しい設計や中古時の注意点はEF24-70mm F2.8L USMの徹底解説で確認できます。
EF24-70mm F2.8L II USMは画質と軽量化を重視
EF24-70mm F2.8L II USMは、2012年に発売された後継モデルです。13群18枚の光学系へ変更され、非球面レンズやUD系レンズを用いて収差の補正を図っています。重量は約805gとなり、初代より145g軽量です。全長も約113mmへ短縮され、フィルター径は77mmから82mmへ拡大しました。絞り羽根は9枚の円形絞りとなり、ズームロックレバーも採用しています。
II型は高い光学性能を重視したEF標準ズームとして候補になりますが、レンズ内手ブレ補正はありません。また、最短撮影距離は初代と同じ0.38mで、最大撮影倍率は0.21倍です。初代の0.29倍より数値が低いことは、花や小物へ寄りたい人が比較する際の注意点になります。手ブレ補正や近接倍率が必要な用途なら、F4L ISやRF版との比較も欠かせません。
キヤノンの修理対応終了時期は未定として掲載されています。初代に比べてメーカー修理の選択肢が残されていることは、中古で購入する際の重要な差です。ただし修理可能な時期であっても、すべての故障が一定料金で直ることを保証するものではありません。II型を人物撮影へ使うときの焦点距離の違いはEF24-70mm F2.8L II USMのポートレートでも紹介しています。
EF24-70mm F4L IS USMは600gと0.7倍マクロが特徴
EF24-70mm F4L IS USMは2012年発売で、約600g、全長約93mmと3本のEFモデルで最も小型軽量です。12群15枚の光学構成で、ズーム全域F4を維持しながら公称約4段分の光学式手ブレ補正を備えています。レンズ内のハイブリッドISは近接撮影にも配慮した設計で、通常撮影の最大倍率は0.21倍、専用マクロモードでは0.7倍という高い倍率が得られます。
0.7倍マクロを利用するには、70mm側でマクロ切り替えレバーとズームリングを操作して専用領域へ入れます。最短撮影距離0.20mは撮像面からの距離であり、レンズ先端から被写体までの作業距離は非常に短くなります。花や小物へ近づくと照明を遮りやすいため、フードの取り付けや光の方向に注意が必要です。マクロモードが通常の24-70mm全域で使えるという意味でもありません。
中古購入で特に重要なのは、キヤノンが公表する修理対応終了予定が2027年5月という点です。F2.8 II型より軽く、ISも使える魅力がある一方、修理期限を含めて使用予定期間を考える必要があります。標準ズームとしての軽さと望遠側までの便利さを比較するならEF標準ズームレンズの一覧と選び方も参考になります。
RF24-70mm F2.8 L IS USMはEFと何が違うか
RF版はF2.8とレンズ内手ブレ補正を両立する
RF24-70mm F2.8 L IS USMは、EOS Rシステム用に設計されたF2.8通しの標準ズームです。15群21枚の光学系に3枚のガラスモールド非球面レンズと3枚のUDレンズを使用し、収差や色にじみの低減を図っています。大きな特徴は、EF24-70mm F2.8L II USMには搭載されていないレンズ内手ブレ補正を備え、公称最大5段分の効果があることです。対応するボディ内手ブレ補正搭載機との協調制御では、公表条件により最大8段分の補正効果が案内されています。
風景、建築、夜景のように被写体が止まっている場面では、手ブレ補正を利用してシャッタースピードを落とせる可能性があります。一方、走る人や動物などの被写体ブレは補正できないため、そうした場面ではF2.8の明るさを生かして必要な速度を確保します。協調制御の効果は対応ボディや測定条件で異なるため、どのEOS Rへ装着しても同じ補正段数になると考えないことが重要です。
レンズ単体は約900gであり、軽量化を最優先した製品ではありません。F2.8とISを両立する点に価値を置くべきレンズです。RF標準ズーム全体の位置づけはCanon RF標準ズームレンズ一覧でも確認できます。
ナノUSMと近接性能は写真・動画の両方に関係する
RF24-70mm F2.8 L IS USMはAF駆動にナノUSMを使用します。静止画ではピントを素早く合わせたい場面に対応し、動画では滑らかで静かな駆動を重視した設計です。EFのリングUSMも写真では実用的ですが、動画撮影ではAFが移動する速さや駆動音、フォーカスブリージングの出方などを含めて比較する必要があります。実機を同条件で測定していないため、AF成功率や駆動音の大きさに数値順位を付けることはできません。
RF版の最短撮影距離は24mm時に0.21m、70mm時に0.38mで、最大撮影倍率は32mm時の0.30倍です。最大倍率が望遠端70mmで得られるわけではない点は重要です。近くの料理や小物を写す用途なら、倍率だけを見るより、必要な撮影距離と写り込む背景を合わせて考えます。F4L ISの0.7倍マクロは倍率面で際立ちますが、被写体との作業距離が短いなど別の注意点もあります。
RF版にはコントロールリングもあり、対応するEOS Rボディの操作を割り当てられます。使いやすさはカメラとの組み合わせで決まるため、単体仕様だけで判断しないことが大切です。レンズによる画角と接写の用途は24-70mmレンズの使い道も参考になります。
RF版の高価格と900gをどう考えるか
RF24-70mm F2.8 L IS USMのキヤノン公式オンラインショップ掲載価格は363,000円(税込)です。中古市場では状態、付属品、保証、販売店によって価格が変動します。EFモデルと比べて価格面の負担が大きくなりやすいため、RF版で得られる光学式手ブレ補正、RFマウントの操作性、動画向けAF、近接性能が使用目的に合うかを考える必要があります。
重量約900gはEF F2.8 II型の約805gより重いものの、II型をEOS Rシリーズへ装着するには別途マウントアダプターが必要です。標準のマウントアダプターEF-EOS Rは約110gなので、II型と合わせると約915gとなり、装着状態の重量差は小さくなります。一方、EF F4L ISならアダプター込みで約710gとなり、RF版より軽い組み合わせです。レンズ単体の重量だけを比較すると判断を誤りやすい部分です。
RF版の修理対応終了時期はキヤノンの一覧では未定です。ただし修理受付中でも、落下や浸水によるすべての故障が保証対象になるという意味ではありません。RFレンズの選択肢を広く比較したい場合はCanon RF標準ズームの特徴と選び方が参考になります。
EFとRFの画質・AF・手ブレ補正を比較する
画質はF2.8開放の中心と周辺を分けて考える
24-70mmの画質を比較するとき、画面中央だけを拡大して新旧を順位付けすると、使用場面に必要な差を見落とします。広角24mmで風景や建築を撮る場合は四隅の解像力、色収差、歪曲収差、周辺光量の落ち方が重要です。70mmで人物を撮る場合は瞳周辺の解像感に加え、背景ボケ、逆光でのコントラスト、色のにじみが写真の印象に関係します。撮影条件が違う作例を比べるだけでは、レンズ固有の性能差を特定できません。
初代EF F2.8LからII型へは光学設計が更新され、RF版はRFマウント用の新しい光学系を採用しています。しかし、同じボディと露出、ピント位置で4本を撮り比べた検証を行っていないため、特定の絞り値で何本目が必ず最高画質になるとは断定しません。また、F8程度に絞った風景とF2.8開放のポートレートでは目立つ差が異なります。写真をどの大きさで表示・印刷するのかも考える必要があります。
描写を最優先する中古購入なら、仕様上の世代差だけでなく実際の個体に片ボケやクモリがないことを確認する方が重要です。初代の描写とII型・RF版との比較はEF24-70mm F2.8L初代と後継モデルの違いでも扱っています。
リングUSMとナノUSMは動画での用途も確認する
EFの3モデルはリングUSM、RF24-70mm F2.8 L IS USMはナノUSMを採用します。リングUSMは一眼レフ時代のLレンズで幅広く用いられた方式で、静止画の素早い合焦に対応しています。ナノUSMは高速性と滑らかな駆動を両立することを狙った方式で、動画中の連続AFにも配慮しています。ただしAFの速度や精度はボディ、被写体、明るさ、レンズの状態によって変わります。名称だけで実際の合焦成功率を決めることはできません。
中古レンズでは、リングUSMの故障があるとAFが動かない、途中で止まる、異音がするといった症状につながる可能性があります。動画でAFを使いたい場合は、静止画で一度ピントが合うことだけを確認するのでは不十分です。近距離から遠距離へゆっくり追従させる場面など、想定する動画の動作で確認する必要があります。
MFも含めてピントを細かく操作する撮影者なら、各レンズのフォーカスリングの感触や操作方向も比較対象になります。EF II型を人物撮影へ使ったときの焦点距離ごとの特徴はEF24-70mm F2.8L II USMのポートレート解説も参考になります。
手ブレ補正の有無はボディ側の機能とセットで評価する
初代EF F2.8LとEF F2.8L IIにはレンズ内手ブレ補正がありません。EF F4L ISは約4段分、RF F2.8L ISは約5段分の補正を備えています。対応するEOS Rのボディ内手ブレ補正を利用できる機種では、ISのないEFレンズでもボディ側で揺れを補正できる場合があります。RF版の協調制御も、使用ボディに応じて性能や対応条件が変わるため、レンズ側の数字をそのまま比較することはできません。
静止した夜景、建物、室内の展示物などは手ブレ補正を生かしやすい一方、動く人物やペットでは速いシャッタースピードが重要になります。また、三脚を使った長時間露光では補正の必要性が変わります。補正段数が高くても、必ず公称段数分だけシャッタースピードを遅くできるという保証はありません。撮影姿勢、焦点距離、被写体の動きによって結果が変わります。
EOS Rシステムではボディ内手ブレ補正の有無も購入先を左右します。IS搭載レンズなら、ボディ側に補正がない機種でもレンズ側の補正が使えます。補正方式の違いはCanonの手ブレ補正と協調制御の仕組みで詳しく説明しています。
中古の24-70mmで失敗しないための確認ポイント
カビ・クモリ・片ボケ・ズーム機構を確認する
中古の24-70mmでは、まずレンズ内部のカビ、クモリ、大きなキズを確認します。表面の小さなホコリと、画質へ影響する内部の汚れは区別が必要です。強い光の下でクモリが広がっている個体は、逆光時にコントラストが低下する可能性があります。外観がきれいでも、光学系が正常とは限りません。反対に使用感のある外観でも、光学系とAFが良好なら撮影には支障が少ない場合があります。
ズームレンズでは24mm・35mm・50mm・70mm付近の各位置で撮影し、左右の四隅の描写差やピント位置を確認できると安心です。片ボケの疑いがある場合は、平面的な被写体を正面から撮るなど条件をそろえて再確認します。ズームリングの引っ掛かり、急に重くなる箇所、自重で鏡筒が伸びる現象、AF・MF切り替えスイッチの反応も点検対象です。初代とII型ではズームロック機構の有無も異なります。
撮影後に問題へ気付くより、返品や保証の条件を確認できる販売店で状態を確かめる方が損失を抑えやすくなります。初代で確認したい項目については初代EF24-70mmの中古選びと故障リスクも参考になります。
マクロ切り替え・USM・ISを実際に動かして調べる
中古レンズの点検では、レンズ名に記載された機能が実際に動くかが重要です。EF24-70mm F4L IS USMなら、ズームリングをマクロ領域へ切り替える操作が正常か、近距離へピントを合わせられるかを確認します。専用マクロ機構は普通のズーム操作と異なるため、操作レバーが固い、途中で引っ掛かるなどの異常がないか見ます。0.7倍という性能を使いたいなら、マクロモードの動作確認は欠かせません。
3本のEFレンズではリングUSMによるAFが正常かを確認します。近距離と遠距離を繰り返し往復させ、途中で停止したり、異音が出たりしないかを見ます。F4L ISとRF版では手ブレ補正スイッチの反応やファインダー・モニター像の安定を確認します。ただし補正の効果を目視だけで厳密に数値評価することはできず、わずかな作動音があるだけで故障とも断定できません。
購入先が動作確認の範囲を明示しているかも重要です。特に修理期限が近いEF F4L ISでは、必要な機能が正常に働く個体を選ぶ意味が大きくなります。F4L ISとほかの標準ズームの役割はEF標準ズームの比較と選び方で確認できます。
修理対応期限・保証・付属品まで含めて判断する
中古購入で見逃せないのが、キヤノンの修理対応期間です。初代EF24-70mm F2.8L USMは2019年1月末で終了済み、EF24-70mm F4L IS USMは2027年5月終了予定です。EF24-70mm F2.8L II USMとRF24-70mm F2.8 L IS USMは、修理対応終了時期が未定と掲載されています。終了時期未定とは永久に修理できるという意味ではありません。メーカーが受付状況を更新する可能性があるため、購入時点で再確認する必要があります。
中古品の保証も店舗によって違います。初期不良のみ対応する店舗、一定期間の動作保証がある店舗、保証対象外の項目が多い店舗があり、価格だけでは比較できません。付属フードや前後キャップ、ケースも確認します。初代は77mmフィルター、II型とRF版は82mm、F4L ISは77mmなので、手持ちのフィルターを共用できるかも費用に関係します。
特に修理対応終了の初代は、安く買えたとしても故障時に同じ状態へ戻せる保証がありません。撮影で必要な性能と使用期間を考え、保証のあるII型やRF版との価格差を総合的に判断することが大切です。EFレンズの取り扱いについてはEOS RでEFレンズを使う方法と注意点も参考になります。
EOS R・EF一眼レフでの使い方と撮影目的別の選び方
EOS 5DなどのEF一眼レフならEFモデルを直接使える
EOS 5DシリーズやEOS 6DシリーズなどのEFマウント一眼レフで使う場合、比較対象はEFの3本が基本です。EF24-70mm F2.8L II USMはF2.8を生かした人物・イベント、EF24-70mm F4L IS USMは軽さ・手ブレ補正・接写、初代EF24-70mm F2.8L USMは修理対応終了のリスクを受け入れる場合の選択肢になります。RFマウントの24-70mmはEF一眼レフへそのまま装着できません。
EF一眼レフにはボディ内手ブレ補正がないため、EF F2.8Lの2本では必要なシャッタースピードを確保することが重要です。止まった風景で暗さに対応するなら三脚を使用できますが、動く人物を撮る場面ではF2.8による明るさが役立ちます。逆にF4L ISはF2.8より1段暗くても、静止物の手持ち撮影では補正を生かせます。F4L ISのマクロ機能も、EF一眼レフで日常の小物を撮りたい人には魅力です。
同じEF一眼レフでも求める特徴は異なります。カメラに直接装着できることに加え、修理期限と中古個体の状態を確認すると比較が明確になります。EFの各焦点距離を整理したい場合はCanon EF標準ズームレンズ一覧も役立ちます。
EOS Rシリーズならアダプター込みでEFとRFを比較する
EOS R5、EOS R6、EOS R8などのRFマウントカメラでEF24-70mmを使うには、対応するマウントアダプターEF-EOS Rが必要です。標準アダプターの重量は約110gなので、初代EF F2.8Lは装着合計約1060g、EF F2.8L IIは約915g、EF F4L ISは約710gになります。RF F2.8L ISの約900gと比べると、II型EFにアダプターを加えた重量はほぼ同じですが、F4L ISの軽さは残ります。
EFレンズはEOS RでもAFや電子絞りを利用でき、すでに所有しているレンズを生かせます。しかし装着時に全長が伸び、カメラとレンズの間にアダプターを挟むため、持ち歩きのサイズや取り回しが変わります。RFレンズならアダプターが不要で、ボディとレンズが直接通信します。AFの利用方法や対応機能については、機種・レンズごとの組み合わせを確認することが大切です。
EOS Rへの移行を考えているEFユーザーは、いま所有しているレンズを使い続ける場合と、新たに中古でEFを買う場合を分けて考えると判断しやすくなります。装着方法と互換性の詳細はEOS RでEFレンズを使う方法でも解説しています。
人物・旅行・風景・中古の予算で最適な一本は変わる
人物や室内イベントを主に撮影するなら、F2.8の2本のEFレンズまたはRF版が候補になります。EOS RでAFや手ブレ補正も重視するならRF F2.8L IS、EF一眼レフで高画質な大口径標準ズームを使いたいならEF F2.8L IIが考えられます。旅行や街歩きで重量を抑え、風景から料理や花まで一本で撮りたいならEF F4L ISの約600gと0.7倍マクロが特徴になります。ただしEOS Rへ装着する場合はアダプターの重量が増えます。
風景中心でF8前後に絞る人は、F2.8の明るさを常用しないかもしれません。その場合は軽さ、手ブレ補正、周辺描写、中古の状態が判断材料になります。一方、夜のスナップや動く被写体ではF2.8がシャッタースピードを確保するために役立ちます。購入費用を抑えたい場合でも、安い初代を優先して故障リスクを見落とすことは避けたいところです。
70mmでは望遠が不足する旅行や家族撮影なら、24-105mmも比較対象です。F値、望遠端、携帯性のどれを優先するかで選ぶべきレンズが変わります。24-105mmの世代や中古の違いはCanon 24-105mmレンズ比較に詳しくまとめています。
まとめ
Canonの24-70mmをEF・RFで比較すると、F2.8という明るさ、レンズ内手ブレ補正、重量、近接撮影性能、修理対応期間の違いが重要です。EF24-70mm F2.8L USM初代は約950gで手ブレ補正がなく、修理対応は2019年1月に終了しています。EF24-70mm F2.8L II USMは約805gまで軽量化し、光学設計を更新したF2.8ズームで、修理対応終了時期は未定です。EF24-70mm F4L IS USMは約600g、約4段分の手ブレ補正と0.7倍マクロが特徴ですが、修理対応終了予定は2027年5月です。
RF24-70mm F2.8 L IS USMは約900gで、F2.8と約5段分のレンズ内手ブレ補正、ナノUSMによるAFを両立します。EOS RシリーズへEF F2.8L IIを装着する場合はアダプター込みで約915gとなるため、RF版との重量差は小さくなります。これに対してEF F4L ISはアダプター込みでも約710gで、軽さを重視する場合の候補になります。どのモデルにも強みがあり、名前が新しいという理由だけで購入先を決める必要はありません。
中古購入ではレンズのカビやクモリ、片ボケ、ズームとAFの動作、手ブレ補正、マクロ切り替え、店舗保証を確認し、メーカー修理の受付状況まで含めて考えることが重要です。F2.8の明るさが必要ならEF II型やRF版、旅行や接写を重視するならEF F4L IS、初代は修理不可のリスクを理解したうえで比較するという分け方ができます。予算だけに引っ張られず、カメラとの組み合わせ、撮る被写体、使いたい期間から自分に合う24-70mmを探すことが大切です。


