当サイトでは、運営維持のためにアフィリエイトリンク(Amazonアソシエイトを含む)を使用しています。リンクを通じて商品をご購入いただくと、販売元から当サイトに手数料が入る場合があります。より良いコンテンツを提供いたしますので、ご理解いただけますと幸いです。

EF500mm F4.5L USMレビュー|500mm単焦点の描写・野鳥撮影・中古選びを解説

スポンサーリンク
EF500mm F4.5L USMレビュー|500mm単焦点の描写・野鳥撮影・中古選びを解説 レンズ

EF500mm F4.5L USMレビュー|500mm単焦点の描写・野鳥撮影・中古選びを解説

EF500mm F4.5L USMは、キヤノンEFマウントの超望遠単焦点レンズです。500mmという強力な望遠効果とLレンズらしい描写力を備えながら、後に登場した500mm F4クラスとは異なる個性を持っています。

現在の感覚では500mmの超望遠レンズといえばF4やF7.1などが目立ちますが、EF500mm F4.5L USMは開放F4.5という珍しい設計です。F4よりわずかに暗い一方、500mm単焦点として高い描写性能を狙ったレンズで、野鳥、航空機、モータースポーツ、遠景などで独特の存在感があります。

一方で、光学式手ブレ補正ISを搭載していないこと、重量が大きいこと、最短撮影距離が長いことなど、現代の超望遠レンズとは使い勝手が大きく異なります。

中古で見かける機会も限られるため、「古い500mmだから安ければ使える」という感覚だけで選ぶレンズでもありません。

この記事では、EF500mm F4.5L USMの描写、500mmという焦点距離、F4.5の意味、AF、手ブレ対策、野鳥撮影、EOS Rシリーズでの使用、中古購入時の注意点まで詳しく解説します。

  1. EF500mm F4.5L USMとは
    1. 500mmは遠くの被写体を大きく引き寄せる
    2. F4.5という珍しい開放F値
    3. Lレンズとして設計された超望遠単焦点
  2. EF500mm F4.5L USMの主な特徴
    1. ズームを持たない500mm単焦点
    2. 光学式手ブレ補正ISは搭載していない
    3. USMによるAFを採用
  3. 500mm F4.5の描写
    1. 背景を大きくぼかしやすい
    2. 遠距離でも細部を描写できる
    3. 逆光では古い設計であることも意識する
  4. 野鳥撮影で使うEF500mm F4.5L USM
    1. 大型の鳥から小鳥まで狙える
    2. 止まりものでは一脚や三脚が使いやすい
    3. 飛翔撮影では被写体をフレームへ入れる技術が必要
  5. 航空機やモータースポーツにも向いている
    1. 航空機を遠距離から大きく写せる
    2. サーキットでは安全な距離から車両を狙える
  6. EF500mm F4.5L USMは手持ちできるのか
    1. 短時間なら手持ちも可能
    2. 一脚との相性が高い
    3. IS非搭載なので構え方の影響が大きい
  7. APS-Cでは約800mm相当の画角
    1. 小鳥をさらに大きく狙える
    2. 画角が狭いほど手ブレも目立ちやすい
  8. EOS Rシリーズでも使える
    1. マウントアダプターでRFマウントへ装着する
    2. 被写体検出AFを利用できる利点がある
  9. EF500mm F4.5L USMとEF500mm F4L IS II USMの違い
    1. 開放F値はF4.5とF4
    2. 大きな違いはISの有無
  10. EF400mm F5.6L USMとの違い
    1. 500mm F4.5はより遠くを大きく写せる
    2. 取り回しを重視するなら400mmにも利点がある
  11. エクステンダーを使う場合
    1. 1.4倍では約700mmになる
    2. 2倍では1000mmになるが条件は厳しくなる
  12. 中古でEF500mm F4.5L USMを買うときの注意点
    1. レンズ内部のカビやクモリを確認する
    2. AFの動作を確認する
    3. 三脚座やフードなど付属品も確認する
    4. 重量と持ち運びを購入前に考える
  13. EF500mm F4.5L USMが向いている人
    1. 野鳥や航空機を本格的に撮りたい人
    2. 古いL単焦点の描写を楽しみたい人
  14. EF500mm F4.5L USMが向かないケース
    1. 軽量装備を優先する人には負担が大きい
    2. ズームの自由度が必要なら超望遠ズームが使いやすい
  15. まとめ

EF500mm F4.5L USMとは

EF500mm F4.5L USMは、35mm判フルサイズで500mmの画角を持つEFマウント用超望遠単焦点レンズです。

ズーム機構を持たない単焦点なので、画角を変えるには撮影者自身が位置を変えるか、被写体との距離を調整する必要があります。

その代わり、500mmという焦点距離に光学設計を集中できることが、このレンズの大きな特徴です。

500mmは遠くの被写体を大きく引き寄せる

500mmでは、肉眼では小さく見える遠方の被写体を画面いっぱいへ引き寄せられます。

野鳥、航空機、サーキット、野生動物など、撮影者が被写体へ近づけない場面で特に有効です。

一般的な70-200mmや300mmより画角が大幅に狭いため、被写体を探してフレームへ入れるだけでも慣れが必要になります。

超望遠らしい圧縮効果も強く、背景を大きく引き寄せながら被写体を浮かび上がらせる写真を作れます。

超望遠レンズで撮れる被写体と使い方はこちら

F4.5という珍しい開放F値

EF500mm F4.5L USMの特徴の一つが、開放F4.5というF値です。

F4より約1/3段暗くなりますが、F5.6よりは明るく、超望遠レンズとして十分に大きな開口を持っています。

500mmでは焦点距離そのものによって被写界深度が浅くなるため、F4.5でも背景を大きくぼかせます。

被写体と背景の距離が十分に離れていれば、野鳥や動物の輪郭を背景からきれいに分離できます。

F値と被写界深度の基本はこちら

Lレンズとして設計された超望遠単焦点

EF500mm F4.5L USMは、キヤノンのLレンズに属する超望遠レンズです。

単に焦点距離が長いだけのレンズではなく、色収差を抑えながら高いコントラストと解像感を得ることを重視しています。

500mmでは被写体の細部を遠距離から写すため、羽毛、毛並み、車体の文字など細かな描写が重要になります。

古いレンズでも、光学設計そのものに価値があるため、中古市場で現在も注目される理由があります。

キヤノンEFレンズの描写と特徴はこちら

EF500mm F4.5L USMの主な特徴

項目 内容
マウント キヤノンEFマウント
焦点距離 500mm
開放F値 F4.5
レンズタイプ 超望遠単焦点
AF駆動 USM
光学式手ブレ補正 非搭載
対応フォーマット フルサイズ
APS-Cでの画角 約800mm相当
シリーズ Lレンズ

ズームを持たない500mm単焦点

現在は100-500mmや200-800mmなど、500mmを含む超望遠ズームが数多くあります。

EF500mm F4.5L USMにはズーム機構がありません。

500mmだけを使うため、被写体が急に近づいてくるとフレームから外れやすく、撮影位置の自由度も重要になります。

一方、焦点距離を500mmへ固定することで、撮影者側も画角を覚えやすくなります。

長期間使うほど「500mmならこの距離でこの大きさになる」という感覚を身につけやすいレンズです。

400mmと600mmの画角差から500mmを考える記事はこちら

光学式手ブレ補正ISは搭載していない

EF500mm F4.5L USMには、後の超望遠Lレンズで一般的になった光学式手ブレ補正ISがありません。

500mmではわずかなカメラの動きでも画面が大きく揺れるため、これは実際の撮影で重要な違いです。

十分に速いシャッタースピードを使う、三脚や一脚を利用する、安定した構えを作るといった基本が必要になります。

ボディ内手ブレ補正を搭載したEOS Rシリーズへ装着した場合でも、長く重い超望遠レンズなので撮影姿勢そのものが重要です。

手ブレを防ぐシャッタースピードの考え方はこちら

USMによるAFを採用

EF500mm F4.5L USMはUSMを採用しています。

超望遠撮影では、遠方の被写体へ素早くピントを合わせる能力が重要です。

ただし現在のRF超望遠レンズと同じ感覚でAF性能を比較することはできません。

レンズ自体の世代だけでなく、装着するカメラのAFシステムや被写体認識性能によって実際の使い勝手は変わります。

キヤノンUSMの仕組みと種類はこちら

500mm F4.5の描写

EF500mm F4.5L USMを使う最大の理由は、古いレンズであることそのものではなく、500mm単焦点ならではの描写にあります。

被写体を遠くから切り取り、背景を圧縮し、被写体だけを浮かせる超望遠特有の写真を作れます。

背景を大きくぼかしやすい

500mmでは画角が狭く、背景として写る範囲そのものが限られます。

さらに被写体と背景の距離が離れていれば、F4.5でも背景は大きくぼけます。

野鳥を枝の上で撮影した場合、後方の木々や草が大きくぼけ、鳥の輪郭が浮かび上がります。

背景整理という意味では、F4.5という数字以上に500mmという焦点距離が効いてきます。

レンズによるボケ描写の違いはこちら

遠距離でも細部を描写できる

野鳥撮影では、被写体を大きく写せるだけでなく羽毛の細部まで残せるかが重要です。

航空機なら機体表面の文字、モータースポーツなら車体のロゴやヘルメットなど、遠距離の細かな情報をどれだけ記録できるかが超望遠レンズの価値になります。

単焦点レンズであるEF500mm F4.5L USMは、この500mm域の描写へ特化しています。

ただし遠距離では大気の揺らぎも影響するため、レンズだけで画質が決まるわけではありません。

レンズの解像力を見る考え方はこちら

逆光では古い設計であることも意識する

古いEFレンズでは、現在のレンズとコーティング技術の世代が異なります。

太陽や強い光源を画面内または画面近くへ入れた場合、フレアやゴーストが現れることがあります。

超望遠では長いレンズフードを利用しやすいため、余計な光をできるだけ遮ることも重要です。

逆光を避けるだけでなく、あえてフレアを作品表現として利用する方法もあります。

レンズコーティングと光の影響はこちら

野鳥撮影で使うEF500mm F4.5L USM

500mmという焦点距離が最も分かりやすく生きる被写体の一つが野鳥です。

鳥へ不用意に近づかず、距離を保ったまま大きく撮影できます。

大型の鳥から小鳥まで狙える

500mmは水鳥、猛禽類など比較的大きな鳥だけでなく、小型の野鳥にも使えます。

小鳥の場合は被写体までの距離が遠すぎると画面内で小さくなりますが、適切な距離まで近づければ500mmの画角が生きます。

鳥を驚かせずに撮影距離を保てることも超望遠の利点です。

背景との距離が十分にあれば、F4.5でも被写体をきれいに浮かせられます。

野鳥で超望遠を使うときの焦点距離はこちら

止まりものでは一脚や三脚が使いやすい

重量のある500mmレンズを長時間手持ちするのは大きな負担になります。

止まっている鳥を待つ撮影なら、三脚や一脚を使うことで構図を安定させられます。

特に鳥が来る場所をあらかじめ予測できる場合、カメラを構え続ける必要がなくなります。

IS非搭載という特徴を考えても、支持機材との組み合わせは非常に重要です。

被写体へ正確にピントを合わせる基本はこちら

飛翔撮影では被写体をフレームへ入れる技術が必要

飛んでいる鳥を500mmで追うと、画角の狭さを強く感じます。

一度フレームから外すと、どこに鳥がいるのか分からなくなることがあります。

肉眼で鳥の動きを確認しながらレンズを向け、ファインダーへ素早く導入する操作に慣れる必要があります。

AF性能だけでなく、撮影者が500mmの画角を身体で覚えることも飛翔撮影では重要です。

動体撮影で使う撮影モードの基本はこちら

航空機やモータースポーツにも向いている

500mmは野鳥専用の焦点距離ではありません。

撮影場所と被写体との距離が大きい航空機やサーキットでも有効です。

航空機を遠距離から大きく写せる

空港周辺では撮影者が航空機へ近づける場所が限られます。

500mmがあれば遠くの機体を大きく切り取り、機首、エンジン、尾翼など一部分を狙った構図も作れます。

離陸直後や着陸前の航空機を背景と組み合わせると、超望遠らしい圧縮効果も生かせます。

ただし夏場などは大気の揺らぎによって遠距離の像が乱れることがあります。

400mmと600mmの違いから航空機撮影の画角を考える記事はこちら

サーキットでは安全な距離から車両を狙える

モータースポーツではコースと観客席の距離が大きく、望遠レンズが必要になる場面があります。

500mmなら遠いコーナーの車両も大きく写せます。

一方、車両が撮影者へ近づくと500mmでは長すぎるため、撮影ポイントを事前に決める必要があります。

単焦点なのでズームで構図を逃がせない点は、超望遠ズームとの大きな違いです。

200mmから超望遠へ焦点距離を伸ばしたときの違いはこちら

EF500mm F4.5L USMは手持ちできるのか

物理的には手持ち撮影できますが、現実には重量と500mmの狭い画角が大きな負担になります。

短時間と長時間では評価が大きく変わります。

短時間なら手持ちも可能

飛翔する鳥などを追う場合には、三脚より手持ちの方が自由にレンズを動かせる場面があります。

しかし数分持つことと、数時間の撮影で繰り返し構えることは別です。

重量級レンズでは腕だけで支えず、体全体を使って保持することが重要です。

高速シャッターを使っても、構図そのものが大きく揺れれば被写体をフレーム内へ維持するのが難しくなります。

望遠撮影でのシャッタースピードはこちら

一脚との相性が高い

一脚はレンズの重量を支えながら、左右方向には比較的自由に動かせます。

野鳥、航空機、サーキットなど動く被写体を長時間待つ場合に扱いやすい方法です。

三脚より設置が早く、手持ちより腕への負担を減らせます。

重量級の500mmを実際に運用するなら、レンズ単体だけでなく支持機材を含めたシステムとして考える必要があります。

屋外撮影の機材と設定はこちら

IS非搭載なので構え方の影響が大きい

現代の超望遠レンズでは、ファインダー像の揺れそのものをISで抑えられる製品があります。

EF500mm F4.5L USMにはISがないため、ファインダー内でも500mmの揺れを直接感じます。

シャッタースピードだけを上げればすべて解決するわけではなく、被写体を安定して追い続ける技術が必要です。

肘を締める、レンズを左手で支える、一脚を利用するなど基本的な保持方法が重要になります。

露出を保ちながら撮影設定を調整する方法はこちら

APS-Cでは約800mm相当の画角

EF500mm F4.5L USMをキヤノンAPS-C機で使うと、35mm判換算では約800mm相当の画角になります。

焦点距離そのものが800mmへ変化するわけではありませんが、写る範囲が狭くなるため、フルサイズより被写体を大きく見せやすくなります。

小鳥をさらに大きく狙える

APS-Cでは画面中央部を使う形になるため、小鳥など小さな被写体を大きく写したい撮影で有利になります。

500mmでも足りないと感じる場面では、APS-Cの画角が大きな助けになります。

一方、約800mm相当まで狭くなると、飛んでいる鳥をフレームへ導入する難易度も上がります。

止まりものと飛翔では使い勝手が大きく変わります。

キヤノンAPS-Cと望遠レンズの組み合わせはこちら

画角が狭いほど手ブレも目立ちやすい

APS-Cで約800mm相当の画角になると、わずかなカメラの動きでもファインダー像が大きく移動します。

IS非搭載のEF500mm F4.5L USMでは特に影響を感じやすくなります。

ISO感度を上げてシャッタースピードを確保する判断も必要です。

高感度ノイズを恐れてシャッター速度を下げすぎるより、まず被写体を止めることを優先した方が結果を残しやすくなります。

ISO感度とノイズの関係はこちら

EOS Rシリーズでも使える

EF500mm F4.5L USMはEFマウントレンズですが、マウントアダプター EF-EOS Rを使用すればEOS Rシリーズへ装着できます。

500mm F4.5という古い超望遠レンズを、現在のミラーレスボディと組み合わせて使用できます。

マウントアダプターでRFマウントへ装着する

EOS R5、R6シリーズ、R8、RPなどのフルサイズ機では500mm本来の画角で使用できます。

EOS R7、R10、R50などAPS-C機では約800mm相当の画角になります。

マウントアダプターによって焦点距離や開放F値そのものが変わるわけではありません。

EF超望遠レンズをRFボディへ移行しても使えることは、EF500mm F4.5L USMを中古で検討するうえでも重要です。

EFレンズをEOS Rシリーズで使う方法はこちら

被写体検出AFを利用できる利点がある

新しいEOS Rシリーズでは、鳥や動物などを検出するAF機能を備えた機種があります。

古いEF超望遠レンズを使う場合でも、ボディ側の被写体検出機能を利用できれば、光学ファインダー時代とは違った撮影方法が可能になります。

ただしAF速度そのものはレンズ側の駆動性能にも影響されるため、新しいRFレンズとまったく同じ動作になるわけではありません。

レンズの描写と新しいボディのAFを組み合わせられる点がEOS Rで使う魅力です。

AF測距とピント位置の基本はこちら

EF500mm F4.5L USMとEF500mm F4L IS II USMの違い

キヤノンの500mm単焦点には、後のEF500mm F4L IS II USMがあります。

どちらも500mmのL単焦点ですが、世代と設計思想は大きく異なります。

開放F値はF4.5とF4

EF500mm F4.5L USMはF4.5、EF500mm F4L IS II USMはF4です。

差は約1/3段なので数字だけを見ると大きくありません。

しかし超望遠撮影では少しでも多く光を取り込めれば、シャッタースピードやISO感度に余裕が生まれます。

特に早朝や夕方の野鳥撮影では、小さな明るさの差も意味を持つ場合があります。

EF500mm F4L IS II USMの特徴はこちら

大きな違いはISの有無

EF500mm F4L IS II USMには光学式手ブレ補正が搭載されています。

EF500mm F4.5L USMにはISがありません。

500mmではファインダー像の安定性も撮影しやすさへ直結するため、これはF値以上に大きな違いになる場合があります。

古いF4.5を選ぶときには、単純な中古価格だけでなく、この運用上の違いを考える必要があります。

500mm F4 IS世代の超望遠撮影はこちら

EF400mm F5.6L USMとの違い

古いEF超望遠単焦点として比較対象になりやすいのがEF400mm F5.6L USMです。

焦点距離、明るさ、重量、取り回しが大きく異なります。

500mm F4.5はより遠くを大きく写せる

400mmから500mmになると画角が狭くなり、同じ位置から撮れば被写体をより大きく写せます。

小鳥や遠距離の航空機では、この100mm差が有効になることがあります。

一方、500mmでは被写体を見つける難易度も上がり、近づいてきた被写体への対応も難しくなります。

焦点距離が長いことは常に有利ではなく、撮影距離との組み合わせが重要です。

EF400mm F5.6L USMの特徴はこちら

取り回しを重視するなら400mmにも利点がある

EF500mm F4.5L USMは大型で重量があります。

EF400mm F5.6L USMは500mm F4.5より取り回しやすく、飛翔する鳥や航空機を手持ちで追う撮影では扱いやすさがあります。

500mmでは被写体の大きさと明るさ、400mmでは機動性という違いが出ます。

中古の超望遠単焦点を選ぶ場合には、焦点距離だけでなく実際に持ち運べるかも重要です。

超望遠の焦点距離選びはこちら

エクステンダーを使う場合

超望遠単焦点では、エクステンダーによってさらに焦点距離を伸ばしたくなる場面があります。

しかし焦点距離だけでなく、開放F値やAF条件も同時に変わります。

1.4倍では約700mmになる

1.4倍のエクステンダーを使用すると、500mmは約700mmになります。

一方でレンズは約1段暗くなります。

元がF4.5なので、装着後の実効的な開放F値も暗くなります。

遠くの小鳥などをさらに大きく写せる一方、光量とAFへの影響を考える必要があります。

キヤノンEFエクステンダーの使い方はこちら

2倍では1000mmになるが条件は厳しくなる

2倍のエクステンダーを使えば焦点距離は1000mmになります。

しかし約2段暗くなるため、シャッタースピードの確保が難しくなります。

1000mmでは画角も極端に狭く、被写体の導入や手ブレ、大気の揺らぎの影響もさらに大きくなります。

単純に焦点距離が長くなることだけを目的に装着するより、撮影条件を含めて判断する必要があります。

EF2×エクステンダー使用時の特徴はこちら

中古でEF500mm F4.5L USMを買うときの注意点

EF500mm F4.5L USMは古い超望遠レンズです。

中古では光学性能だけでなく、長期間使用されてきた個体ごとの差を確認する必要があります。

レンズ内部のカビやクモリを確認する

大口径超望遠レンズは内部の光学部品も大きいため、状態確認が重要です。

多少のチリだけなら実写への影響が目立たない場合がありますが、カビや強いクモリはコントラスト低下につながる可能性があります。

強い光を当てた状態だけで判断せず、通常光でも内部を確認します。

高額な中古レンズほど、光学系の状態を優先して選びたいところです。

中古EFレンズを選ぶときの考え方はこちら

AFの動作を確認する

USMが正常に駆動するか確認します。

近距離と遠距離を何度か往復させ、途中で止まる、異音が大きい、動作が不安定といった症状がないか確認します。

超望遠ではAFが使えないと実用性が大きく低下します。

古いレンズなので、購入価格だけでなく故障時の対応まで考えて選ぶ必要があります。

USMレンズのAF特性はこちら

三脚座やフードなど付属品も確認する

重量級の500mmでは三脚座が重要な装備です。

三脚座の固定状態、回転部分のガタ、ノブの動作などを確認します。

専用フードも逆光対策だけでなく前玉を保護する意味があります。

古い大型レンズは付属品だけを後から探すのが難しい場合があるため、購入時にまとめて確認する方が確実です。

屋外撮影で必要になる周辺機材はこちら

重量と持ち運びを購入前に考える

超望遠レンズでは、描写性能だけで購入すると実際には持ち出さなくなることがあります。

ボディ、レンズ、一脚または三脚、バッグなどを組み合わせれば、撮影システム全体はさらに重くなります。

自宅から車で移動するのか、徒歩で長距離を歩くのかによって使いやすさは大きく変わります。

500mmを所有することより、実際に撮影場所へ持ち出せることの方が重要です。

EFレンズを用途別に選ぶ記事はこちら

EF500mm F4.5L USMが向いている人

EF500mm F4.5L USMは、誰にでも扱いやすい超望遠レンズではありません。

500mm単焦点の画角と重量を理解したうえで使うことで魅力が出ます。

野鳥や航空機を本格的に撮りたい人

遠距離の被写体を大きく写したい人に500mmは強力です。

特に野鳥、航空機、野生動物など、被写体へ近づけない撮影では単焦点500mmの価値があります。

ズームの便利さより、500mmを中心に撮影する人との相性が高いレンズです。

一脚や三脚を含めて撮影システムを構築できる場合には、古いレンズでも十分に楽しめます。

超望遠撮影に向く被写体はこちら

古いL単焦点の描写を楽しみたい人

現在の超望遠ズームとは違う、古いEF時代の大型L単焦点を使うこと自体も魅力になります。

現代のレンズと単純な性能競争をするだけでなく、その時代の設計による描写や操作感を楽しむレンズです。

500mmという強烈な画角と大型単焦点ならではの存在感があります。

EFレンズをEOS Rシリーズへ移行後も使い続けたい人にも候補になります。

RF時代にEFレンズを使う意味はこちら

EF500mm F4.5L USMが向かないケース

500mmが必要だからといって、必ずEF500mm F4.5L USMが適しているわけではありません。

軽量装備を優先する人には負担が大きい

散歩しながら気軽に野鳥を撮る場合には、大型500mm単焦点は負担になります。

超望遠ズームには500mmまで届きながら、より小型で持ち運びやすい製品があります。

画質と明るさを優先して大型単焦点を選ぶのか、撮影機会を増やすために携帯性を優先するのかで選択は変わります。

レンズを持ち出さなければ写真は撮れないため、重量はスペック以上に重要です。

用途に合わせたキヤノンレンズの選び方はこちら

ズームの自由度が必要なら超望遠ズームが使いやすい

500mm単焦点では、近づいてきた被写体に対して焦点距離を短くできません。

野鳥が急に近くの枝へ来たり、航空機が目の前を通過したりすると、被写体の一部しか画面へ入らないことがあります。

焦点距離を頻繁に変える撮影では、超望遠ズームの方が対応しやすくなります。

EF500mm F4.5L USMは、500mmを必要とする場面を理解して使うレンズです。

EFマウントの高倍率・望遠ズームはこちら

まとめ

EF500mm F4.5L USMは、500mmという強力な望遠効果とF4.5の明るさを組み合わせたEFマウントのL単焦点レンズです。

野鳥、航空機、野生動物、モータースポーツなど、撮影者が被写体へ近づけない場面で大きな力を発揮します。

500mm単焦点なので背景を整理しやすく、被写体と背景の距離を取ればF4.5でも大きなボケを作れます。遠距離の細かな部分を写し取ることも、このレンズを使う大きな目的です。

一方で、光学式手ブレ補正ISはありません。重量も大きく、500mmの狭い画角を安定して扱うには一脚や三脚、十分なシャッタースピード、適切な構え方が重要になります。

APS-Cでは約800mm相当の画角となり、小さな野鳥をさらに大きく狙えます。ただし画角が狭くなるため、被写体をファインダーへ導入する難易度も上がります。

EOS Rシリーズではマウントアダプター EF-EOS Rを介して使用できるため、EF時代の大型超望遠単焦点を現在のミラーレスボディと組み合わせることもできます。

中古では光学系、USM、三脚座、フードなどの付属品、そして重量を含めた実際の運用まで確認する必要があります。

EF500mm F4.5L USMは、手軽さを求める超望遠レンズではありません。しかし500mm単焦点の画角を必要とし、大型Lレンズを撮影システムとして使いこなす人にとっては、現在でも独特の魅力を持つ一本です。

キヤノンのカメラ・レンズ大全はこちら

タイトルとURLをコピーしました