SIGMA 16-300mmとRF-S18-150mmはどっち?EOS R7・R10・R50で徹底比較
CanonのAPS-Cミラーレスで旅行用の高倍率ズームを選ぶとき、有力な候補になるのがSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS ContemporaryとRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMです。どちらも広角から望遠までを一本でカバーできますが、実際の性格はかなり異なります。
SIGMA 16-300mmはCanon RFマウントのAPS-C機で35mm判換算約25.6-480mm相当となり、風景や街並みから野鳥、動物、鉄道、飛行機まで一本で狙える約18.8倍の高倍率ズームです。焦点距離70mmでは最大撮影倍率0.5倍となり、花や料理、小物を大きく写すハーフマクロ撮影にも対応します。
RF-S18-150mmは35mm判換算約28.8-240mm相当です。望遠端はSIGMAの半分ですが、重量は約310gしかありません。SIGMA 16-300mmのCanon RFマウント用は約625gなので、両者には約315gもの差があります。EOS R50やEOS R10のような小型ボディでは、この重量差が撮影時だけでなく旅行中の持ち歩きにも大きく影響します。
つまり、SIGMA 16-300mmは「一本で撮れる範囲を最大限まで広げる高倍率ズーム」、RF-S18-150mmは「必要十分な焦点距離を小型軽量にまとめた純正高倍率ズーム」と考えると違いが分かりやすくなります。
この記事ではSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS ContemporaryとRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMをCanon RFマウントのAPS-C機で比較し、焦点距離、重量、サイズ、手ブレ補正、AF、近接撮影、旅行、野鳥、動物園、鉄道、運動会、EOS R7・R10・R50との組み合わせまで詳しく解説します。
SIGMA 16-300mmとRF-S18-150mmの基本的な違い
二本を比べると、最初に目につくのは300mmと150mmという望遠端の差です。しかし実際には広角端、重量、サイズ、近接性能、防塵防滴への配慮、AF方式なども異なります。どちらも「高倍率ズーム」という同じカテゴリーに入りますが、設計の優先順位はかなり違います。
SIGMA 16-300mmは約25.6-480mm相当を一本でカバーする
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS ContemporaryをCanon APS-Cへ装着すると、35mm判換算では約25.6-480mm相当になります。広角から超望遠まで約18.8倍のズーム比を一本で使えることが最大の特徴です。
16mm側では風景、建築、集合写真、旅行スナップなどを撮影でき、50mmから100mm前後では人物や日常撮影、300mm側では遠くの動物、野鳥、鉄道、飛行機、スポーツなどを狙えます。カメラバッグへ複数本のレンズを入れず、一本で幅広い被写体に対応することを優先したレンズです。
特に旅行では、目の前の建物を広角で撮った直後に遠くの塔や山、鳥を望遠で撮ることがあります。16mmから300mmまで連続して使えるため、レンズ交換の時間を挟まず構図を変えられます。
SIGMAのCanon RFマウント用APS-Cレンズ全体については、シグマ RFマウントレンズ全10本|対応機種・フルサイズで使える?おすすめと選び方でも焦点距離別に紹介しています。
RF-S18-150mmは約28.8-240mm相当を310gにまとめている
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、Canon APS-Cで35mm判換算約28.8-240mm相当になります。SIGMAほど望遠側は長くありませんが、日常撮影、旅行、人物、風景、料理、子ども、ペットなど一般的な撮影を一本でカバーしやすい焦点域です。
大きな特徴は約310gという軽さです。標準ズームより焦点距離を大幅に広げながら、EOS R50やR10へ装着してもシステムを小さく保ちやすくなっています。
240mm相当まであれば、旅行先の建築物、少し離れた人物、動物園の比較的近い動物、子どもの運動会などにも対応できます。480mm相当まで必要としない撮影者にとっては、150mmまでに抑えたことがそのまま軽量化につながっています。
純正RF-Sレンズ全体の位置付けについては、RF-Sレンズ完全ガイド|純正ラインアップとAPS-C用RFレンズの選び方で詳しく整理しています。
焦点距離だけを見るとSIGMA、軽さではRF-Sが大きく上回る
二本の違いを単純化すると、撮影範囲ならSIGMA、携帯性ならRF-Sです。
SIGMAは16-300mm、約625g、最大径73.8mm、全長121.4mm、フィルター径67mmです。RF-S18-150mmは18-150mm、約310g、最大径69mm、全長84.5mm、フィルター径55mmです。
重量はSIGMAが約2倍あります。SIGMAはその重量によって300mmまでの望遠域、0.5倍の近接性能、高性能なOS、防塵防滴に配慮した構造などを得ています。RF-Sは機能と焦点域を絞ることで小型軽量を実現しています。
サードパーティ製RF-S対応レンズを含めて比較する場合は、RF-Sレンズのサードパーティ一覧|SIGMA・TAMRONの対応製品と選び方でもSIGMAと純正RF-Sの違いを確認できます。
16mmと18mm、300mmと150mmの画角差は大きい
高倍率ズームを選ぶときは「何倍ズームか」だけを見ると実際の使い方を判断しにくくなります。SIGMAとRF-Sでは広角端に2mm、望遠端には150mmの差があります。Canon APS-Cでは1.6倍相当の画角になるため、広角側と望遠側の両方で実写時の違いが大きくなります。
16mmと18mmでは旅行や室内で写る範囲が変わる
Canon APS-Cでは16mmが約25.6mm相当、18mmが約28.8mm相当です。数字では約3.2mm相当の差ですが、広角域ではこの違いが画面へ入る範囲に現れます。
16mm側では大きな建築物、寺社、駅、室内、ホテルの部屋、広い風景などを撮るときに少し余裕があります。後ろへ下がれない場所ほど広角側2mmの意味が大きくなります。
RF-S18-150mmの18mmも一般的な旅行写真には十分使いやすい広角です。広大な室内や建築を頻繁に撮らない場合、18mm始まりで困る場面は限定されます。広角側を重視するほどSIGMA、携帯性を重視するほどRF-Sという性格がここでも表れます。
Canon RFマウントで純正以外の広角・標準・高倍率ズームまで比較する場合は、RFマウント サードパーティレンズおすすめ SIGMA・TAMRON・Voigtländerの選び方でも選択肢を整理しています。
300mmは野鳥や鉄道で150mmとは別の世界になる
望遠側では差がさらに大きくなります。SIGMAの300mmはCanon APS-Cで約480mm相当、RF-Sの150mmは約240mm相当です。
同じ位置から撮った場合、300mmでは150mmより被写体を大きく画面へ配置できます。小さな野鳥、遠くを走る鉄道、飛行機、サーキット、遠くの山肌などでは、約480mm相当まで使えるSIGMAの優位性が明確です。
RF-S18-150mmでも望遠撮影はできますが、240mm相当は本格的な超望遠ではありません。動物園で比較的近い動物を撮る、旅行で遠くの建物を切り取る、運動会で撮影場所が近いといった用途には使いやすい一方、遠距離の小さな被写体では300mmとの差が現れます。
RFマウントのサードパーティ製望遠・高倍率ズームの位置付けは、RFマウントのサードパーティ望遠レンズ事情|SIGMA・TAMRONと純正RFを比較でも詳しく紹介しています。
超望遠を最優先するなら100-400mmという選択肢もある
SIGMA 16-300mmは480mm相当まで届きますが、望遠撮影だけを重視する場合にはRF100-400mm F5.6-8 IS USMのような望遠専用ズームもあります。EOS R7やR10へ装着すると約160-640mm相当になるため、SIGMAよりさらに望遠側へ伸ばせます。
一方、RF100-400mmでは広角や標準撮影ができません。旅行先で建物、人物、料理、風景も撮るなら別レンズが必要になります。
SIGMA 16-300mmの特徴は、専用望遠ズームほど長くなくても、16mmの広角から300mmの超望遠まで一本で使えることです。超望遠性能だけを競うレンズではなく、レンズ交換を減らしながら望遠撮影まで取り込むための設計です。
400mmまで必要になる撮影については、RF100-400mm F5.6-8 IS USMは暗い?F8の弱点と実際の使いやすさを解説でも詳しく解説しています。
重量とサイズはRF-S18-150mmが圧倒的に軽い
SIGMA 16-300mmの焦点距離は魅力的ですが、その代わり625gあります。RF-S18-150mmは310gなので315g軽く、重量はほぼ半分です。旅行用レンズでは撮影性能だけでなく、朝から夕方まで持ち歩いたときの負担も重要になります。
約315gの重量差は一日持ち歩くと大きい
レンズ単体で315gの差があります。予備バッテリー数個や小型単焦点一本に近い重量差なので、旅行バッグ全体で考えると無視できません。
SIGMA 16-300mmを選ぶ場合は、一本で300mmまで済ませられるため別の望遠レンズを持たずに済む可能性があります。RF-S18-150mmに加えて望遠レンズを一本持つ場合には、バッグ全体ではSIGMA一本より重くなることもあります。
反対に望遠撮影をほとんど行わない旅行なら、625gのSIGMAを持つ必要性は小さくなります。240mm相当までで足りるなら310gのRF-Sだけで済み、移動中の負担を大幅に減らせます。
RFレンズを焦点距離と重量から選ぶ場合は、RFレンズおすすめ12選|初心者・単焦点・望遠まで用途別に厳選でも用途別に比較しています。
EOS R50ではレンズ重量がボディを大きく上回る
EOS R50は小型軽量なAPS-Cボディです。そこへ625gのSIGMA 16-300mmを装着すると、レンズ側の存在感が非常に大きくなります。
撮影できる範囲は広大になりますが、R50の小型軽量性を最大限に生かす構成ではありません。片手で持ち歩いたり、小型バッグへ入れたりする用途では、310gのRF-S18-150mmとの違いが明確です。
一方、R50で野鳥、飛行機、動物園、鉄道まで一本で撮りたい場合には、SIGMAを装着する意味があります。ボディが小さいから軽いレンズだけが合うわけではなく、撮影範囲を優先するなら大型レンズを組み合わせる価値があります。
EOS R50の小型ボディとレンズ重量の関係は、EOS R50で後悔する理由 買ってはいけない人と後悔しない選び方でも詳しく解説しています。
フィルターやバッグまで含めるとRF-Sはさらに小さくまとまる
SIGMA 16-300mmのフィルター径は67mm、RF-S18-150mmは55mmです。レンズ全長もSIGMAが121.4mm、RF-Sが84.5mmなので、バッグへ収納したときの占有量にも差があります。
旅行ではレンズ本体だけでなく、PLフィルター、NDフィルター、レンズフードなども持ち歩くことがあります。フィルター径が小さければ周辺用品もコンパクトになります。
R50のような小さなボディへRF-S18-150mmを付けると、標準ズームに近い感覚で240mm相当まで持ち歩けます。旅行用カメラとして「常にバッグへ入れておけること」を重視するなら、この小ささが撮影性能の一部になります。
EOS R50の携帯性については、EOS R50 軽量コンパクトなデザインが生む撮影の楽しさでも紹介しています。
近接撮影はSIGMAの0.5倍とRF-Sの0.44倍が強い
二本とも高倍率ズームでありながら近接撮影にも強いレンズです。旅行で料理、花、土産物、小物を撮る場合、マクロレンズを別に持たなくてもかなり大きく写せます。特にSIGMAは70mmで最大撮影倍率0.5倍に達します。
SIGMAは70mmで0.5倍のハーフマクロ撮影ができる
SIGMA 16-300mmは70mmで最大撮影倍率1:2、つまり0.5倍になります。10mmの被写体を撮像面上で5mmの大きさに写せるため、一般的な高倍率ズームとしては非常に高い近接性能です。
花、料理、アクセサリー、時計、昆虫、小型のカメラ用品などを画面内へ大きく配置できます。旅行中に風景を撮ったあと、そのまま料理へ近づいて撮影し、さらに300mmで遠くの動物を撮るといった使い方が一本で成立します。
16mm側でも高い近接能力を持つため、被写体へ近づきながら背景を広く入れる広角近接も可能です。単純に超望遠まで届くだけの高倍率ズームではありません。
最大撮影倍率と撮影距離の考え方は、被写体との距離で写真はどう変わる?撮影距離・焦点距離・構図の基本で詳しく整理しています。
RF-S18-150mmもAFで最大0.44倍まで寄れる
RF-S18-150mmも近接性能は高く、AFでは50mm時に最大撮影倍率0.44倍まで対応します。SIGMAの0.5倍との差はありますが、料理、花、小物といった日常的な被写体なら十分大きく写せます。
さらにMFではCenter Focus Macroを利用し、35mm時に最大0.59倍まで拡大できます。画面中央付近を使う特殊な近接領域ですが、軽量高倍率ズームとして非常に高い倍率です。
旅行では専用マクロレンズを持つ余裕がないこともあります。RF-S18-150mmなら310gの一本で風景から240mm相当の望遠、さらに近接撮影までカバーできます。
RF-S18-150mm単体の特徴については、RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMで広がる撮影体験でも詳しく紹介しています。
0.5倍まで寄れると旅行中の撮影範囲がさらに広がる
0.5倍前後の撮影倍率があると、高倍率ズームの「一本で済ませる」という性格がさらに強くなります。広角、標準、望遠だけでなく、近接撮影まで一本の中へ入るからです。
等倍マクロのように微小な昆虫や極小部品を画面いっぱいにする用途とは違いますが、花、料理、アクセサリー、時計、雑貨などでは0.5倍でもかなり大きく写せます。
特にSIGMAは70mmという中望遠域で0.5倍になるため、16mm側の広角近接とは違い、背景をある程度整理しながら被写体を大きく見せられます。RF-Sも0.44倍まで対応するため、どちらを選んでも一般的な旅行用ズームより接写を楽しみやすい構成です。
0.5倍マクロでどこまで被写体を大きく写せるかは、Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STMレビュー|F1.8・0.5倍マクロ・ISを生かす撮り方でも詳しく確認できます。
手ブレ補正とAFはどちらも実用性を重視している
高倍率ズームは望遠側で手ブレが目立ちやすく、動物、乗り物、人物など動く被写体を撮る機会も多いため、手ブレ補正とAFが重要になります。SIGMAはOS2とHLA、RF-Sはキヤノン純正ISとSTMという異なる方式を採用しています。
SIGMAは16mmで6段、300mmで4.5段のOSを搭載する
SIGMA 16-300mmは手ブレ補正アルゴリズムOS2を採用し、16mm側で6段、300mm側で4.5段の補正効果を持ちます。
300mmはCanon APS-Cで約480mm相当になるため、わずかなカメラの揺れも画面内では大きく見えます。EOS R10やR50のようにボディ内手振れ補正を搭載していないカメラでも、レンズ側のOSを利用できることは大きな意味があります。
ただし手ブレ補正で止められるのは撮影者によるカメラの揺れです。飛ぶ鳥や走る選手など被写体自身の動きは、高速シャッターで止める必要があります。望遠端F6.7なので、暗い場所ではISO感度が上がりやすいことも理解しておく必要があります。
EOS R10とR7のボディ内手振れ補正を含む違いは、EOS R7とEOS R10の違い|野鳥・連写・手ブレ補正で比較で詳しく紹介しています。
RF-S18-150mmは4.5段ISとR7での協調制御に対応する
RF-S18-150mmはレンズ単体で4.5段の手ブレ補正に対応しています。EOS R7のボディ内手振れ補正と組み合わせると、協調制御による補正も利用できます。
150mm側は約240mm相当なので、SIGMAの480mm相当より手持ち撮影の難度は低くなります。それでも望遠域では手ブレが目立つため、レンズ内ISは旅行や日常撮影で役立ちます。
EOS R10やR50にはボディ内手振れ補正がありませんが、RF-S18-150mm側にISがあるため、静止した被写体では補正を利用できます。310gという軽さと合わせて、手持ちで長時間撮影しやすい構成です。
EOS R7で望遠撮影を行う際の手ブレ補正やシャッタースピードについては、EOS R7の野鳥撮影設定|AF・連写・シャッタースピードを実戦向けに解説でも詳しく解説しています。
AFはSIGMAがHLA、RF-SがSTMを採用する
SIGMA 16-300mmはリニアモーターHLAを採用しています。300mmまで使う高倍率ズームは野鳥、動物、鉄道、スポーツなど動体撮影へ使う機会が多いため、高速なAF駆動は重要です。
RF-S18-150mmはSTMを採用しています。静止画だけでなく動画でも滑らかなフォーカス移動を行いやすく、純正レンズとしてEOS Rシリーズとの組み合わせを重視した構成です。
どちらも高倍率ズームを単に「便利な旅行レンズ」で終わらせず、動体や動画まで扱えるよう設計されています。望遠端を頻繁に使うならSIGMAのHLAと300mm、日常から動画まで軽快に使うならRF-SのSTMと310gという違いになります。
Canon RFで使えるSIGMAのAF対応レンズについては、SIGMAのCanon RFマウント用APS-Cレンズ全10本|特徴と用途別の選び方でも詳しく紹介しています。
旅行・野鳥・動物園・運動会ではどちらが使いやすいか
スペックだけでは二本の差を判断しにくいため、実際の撮影場面から考えると選択が分かりやすくなります。旅行では重量と焦点距離、野鳥では300mm、家族撮影では取り回しなど、撮影対象によって優先する性能が変わります。
旅行一本なら撮影範囲のSIGMAと携帯性のRF-Sで分かれる
旅行でレンズ一本だけを持つ場合、何を撮るか分からないことを重視するならSIGMA 16-300mmの強さが際立ちます。16mmで建築や風景を撮り、標準域で人物や料理、300mmで遠くの建物、動物、鳥まで狙えます。
一方、一日中歩く旅行では625gという重量が負担になることがあります。望遠をほとんど使わない旅行なら、310gのRF-S18-150mmの方がバッグを軽く保てます。
つまり「別レンズを持ちたくない」という意味ではSIGMAが強く、「カメラ自体を軽くしたい」という意味ではRF-Sが強くなります。同じ旅行用レンズでも、荷物を減らす方法が違います。
CanonのAPS-C機とレンズの組み合わせを用途別に見る場合は、EOS RシリーズAPS-C機を比較|R7・R10・R50 V・R50・R100の違いと選び方でも整理しています。
野鳥・鉄道・飛行機なら300mmのSIGMAが有利
遠くの小さな被写体を撮る場合、150mmと300mmの差は決定的です。Canon APS-CでSIGMAの300mmは約480mm相当、RF-Sの150mmは約240mm相当です。
野鳥では被写体が小さく、撮影者が自由に近づけないことも多いため、300mmまで使えるメリットが大きくなります。鉄道や飛行機も撮影位置が固定される場面があり、望遠側の余裕が構図の自由度につながります。
RF-S18-150mmでも近距離の動物や鉄道を撮影できますが、遠距離を主目的にするなら150mmでは不足しやすくなります。SIGMAなら旅行用高倍率ズームをそのまま望遠撮影へ使えます。
Canonで超望遠を含むレンズを探す場合は、Canon 神レンズ総合ガイド|RF・EF・EF-S・EF-Mの名玉と選び方でも用途別のレンズを確認できます。
家族写真や日常ではRF-S18-150mmの軽さが使いやすい
子ども、家族、ペット、散歩、日常スナップを中心に撮る場合、300mmを使う頻度はそれほど高くないことがあります。18-150mmでも約29-240mm相当をカバーするため、普段使いには十分広い焦点域です。
RF-S18-150mmは310gなので、小型APS-C機へ付けっぱなしにしやすくなります。撮影のたびにレンズを選ぶ必要がなく、家を出るときにカメラをそのままバッグへ入れられることが強みです。
SIGMAは撮影できる範囲が非常に広い反面、日常的に480mm相当を必要としない場合には625gを常に持ち歩くことになります。撮影範囲を使い切れるかどうかで重量の価値が変わります。
Canonで使えるSIGMAレンズを焦点距離別に比較する場合は、キヤノンで使えるシグマ神レンズおすすめ|EF・RFマウントの名玉を厳選でも紹介しています。
EOS R7・R10・R50ではどちらを組み合わせるか
同じAPS-C EOS Rでも、EOS R7、R10、R50ではボディの大きさや撮影用途が違います。高倍率ズーム選びではレンズ単体だけでなく、装着するボディとの重量バランスまで考えると特徴が見えやすくなります。
EOS R7ならSIGMA 16-300mmの性能を生かしやすい
EOS R7は約3250万画素、ボディ内手振れ補正、高速連写などを備え、野鳥、鉄道、飛行機、スポーツといった望遠撮影に使いやすいAPS-C機です。
この用途ではSIGMA 16-300mmの約480mm相当という望遠側を活用できます。16mmまで戻せば風景や周囲の状況も撮影できるため、旅行と野鳥を同じ日に行うような撮影では一本で対応範囲を広げられます。
R7はR10やR50よりボディがしっかりしているため、625gのSIGMAを装着したときも小型ボディほどレンズだけが大きく感じにくくなります。望遠撮影の比率が高いR7ユーザーほどSIGMAの300mmを使い切りやすくなります。
EOS Rシリーズ全体でR7がどの位置にあるかは、EOS Rシリーズ完全ガイド|現行機種・歴代モデル・RFマウントの選び方で詳しく整理しています。
EOS R10は何を優先するかで二本の評価が分かれる
EOS R10は小型軽量でありながら高速連写も可能なので、旅行、家族、動物、鉄道、野鳥まで幅広く使えます。そのためSIGMAとRF-Sのどちらにも明確な使い道があります。
旅行や日常撮影を中心にするならRF-S18-150mmの310gがR10の軽さと合います。望遠撮影を増やし、一本で480mm相当まで必要ならSIGMA 16-300mmが撮影範囲を一気に広げます。
R10にはボディ内手振れ補正がないため、どちらもレンズ内補正を搭載していることが重要です。望遠を重視してSIGMA、携帯性を重視してRF-Sという選び分けがR10では特に分かりやすくなります。
EOS R7とR10の撮影性能や重量の違いは、EOS R7とEOS R10の違い|野鳥・連写・手ブレ補正で比較でも詳しく比較しています。
EOS R50ではRF-Sの軽さかSIGMAの撮影範囲かを明確に選ぶ
EOS R50では二本の性格差が最も大きく表れます。R50の小型軽量性を保ちたいならRF-S18-150mmが組み合わせやすく、一本で野鳥や飛行機まで撮りたいならSIGMA 16-300mmが候補になります。
RF-S18-150mmならカメラを日常的に持ち歩きやすく、旅行や家族撮影でもレンズの重さを意識しにくくなります。SIGMAを装着するとシステムは大きくなりますが、R50一台で約25.6-480mm相当を使えるため、撮影できる対象は大幅に増えます。
R50では「小さいカメラを小さいまま使う」のか、「小さいボディで可能な限り広い焦点距離を使う」のかによって選択が分かれます。
EOS R50を含むSIGMA RFレンズとの重量バランスについては、SIGMAのCanon RFマウント用APS-Cレンズ全10本|特徴と用途別の選び方でも詳しく紹介しています。
まとめ
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS ContemporaryとRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、どちらもCanon APS-CのEOS Rシリーズで使いやすい高倍率ズームですが、狙っている方向は大きく異なります。
SIGMA 16-300mmは35mm判換算約25.6-480mm相当となり、16mmの広角から300mmの超望遠まで一本でカバーします。旅行、風景、人物、料理、動物園、野鳥、鉄道、飛行機、スポーツまで、撮影する被写体が大きく変わる場合に強いレンズです。
さらに70mmでは最大撮影倍率0.5倍となり、ハーフマクロ撮影にも対応します。16mm側でも被写体へ近づけるため、広角から超望遠、近接撮影までを一本へまとめていることがSIGMA最大の特徴です。
一方、RF-S18-150mmは35mm判換算約28.8-240mm相当で、望遠端はSIGMAの半分です。しかし重量は約310gしかなく、SIGMAの約625gに対して315g軽量です。全長やフィルター径も小さく、EOS R50やR10の小型軽量性を残したまま高倍率ズームを使えます。
近接性能も高く、AFで50mm時最大0.44倍、MFでは35mm時最大0.59倍に対応します。望遠端こそ150mmですが、旅行、家族写真、料理、小物、日常スナップなどでは非常に幅広い撮影を一本で処理できます。
手ブレ補正は両方に搭載されています。SIGMAはOS2を採用し、16mm側6段、300mm側4.5段の補正効果を持ちます。RF-S18-150mmは4.5段のISを搭載し、EOS R7ではボディ内手振れ補正との協調制御にも対応します。R10やR50のようにボディ内手振れ補正を持たない機種でも、レンズ側の補正を利用できます。
旅行で遠くの動物、野鳥、鉄道、飛行機まで一本で撮るならSIGMA 16-300mmの300mmが大きな武器になります。旅行や日常撮影で240mm相当まであれば足り、軽さを優先するならRF-S18-150mmの310gが強みになります。
EOS R7では高画素APS-Cと望遠撮影を生かしやすいためSIGMA 16-300mmとの組み合わせに意味があります。EOS R10では撮影範囲を取るならSIGMA、機動性を取るならRF-Sという違いが明確です。EOS R50ではさらに重量差が大きく感じられるため、小型軽量性を保つならRF-S、R50一台で480mm相当まで撮りたいならSIGMAという選択になります。
SIGMA 16-300mmは「交換レンズを減らして撮れる範囲を最大化する一本」、RF-S18-150mmは「APS-Cの小型軽量性を保ちながら日常的に使える一本」です。300mmまで本当に使うか、315gの重量差をどこまで重視するかを考えると、自分の撮影に合う高倍率ズームを選びやすくなります。


