EOS 40Dと50Dはどっち?画質・高感度・連写・中古で選ぶ違いを比較
Canon EOS 40DとEOS 50Dは、キヤノンのAPS-C中級一眼レフを代表する2台です。40Dは2007年、50Dは2008年に登場しており、発売時期は約1年しか離れていません。しかし50Dでは画素数が約1010万画素から約1510万画素へ増え、映像エンジンがDIGIC IIIからDIGIC 4へ変わり、背面液晶、高感度設定、ライブビュー、AF微調整なども進化しています。
数字だけを見ると50Dが40Dを全面的に上回るように見えますが、写真を撮る道具として比べると単純ではありません。40Dは最高約6.5コマ/秒、50Dは最高約6.3コマ/秒で、連写速度だけなら40Dがわずかに速くなっています。約1010万画素という比較的低い画素数も、古いEF・EF-Sレンズを使ってJPEG中心で楽しむ場合には扱いやすい特徴になります。
50Dは約1510万画素へ高画素化され、細部を残したい風景やトリミングでは有利です。常用ISO感度もISO100~3200となり、拡張ISO6400・12800まで設定できます。約92万ドットの3.0型液晶、AF微調整、UDMA対応CFカードなど、撮影後の確認やレンズ調整まで含めた機能は40Dより充実しています。
中古市場ではどちらも現在のミラーレスより大幅に低価格で入手でき、EF・EF-Sレンズを直接装着できます。そのため、古いキヤノン一眼レフを楽しみたい人、光学ファインダー撮影を体験したい人、手元のEFレンズを活用したい人にとって現在も比較対象になる2台です。
この記事ではEOS 40DとEOS 50Dを、画質、画素数、高感度、連写、AF、液晶、ライブビュー、操作性、中古価格、対応レンズまで詳しく比較します。
EOS 40Dと50Dの基本スペックを比較
40Dと50Dは外観や基本操作がよく似ています。どちらもAPS-C CMOSセンサー、EF・EF-Sマウント、9点クロスAF、光学ファインダー、上面液晶、サブ電子ダイヤル、CFカードを採用した中級一眼レフです。その一方、内部では50Dへ移行する際にセンサー、画像処理、液晶、高感度性能などが大きく更新されています。
40Dは約1010万画素、50Dは約1510万画素
EOS 40Dは約1010万画素のAPS-C CMOSセンサーを搭載しています。記録画素数は現在のカメラと比べると控えめですが、Web掲載、一般的なプリント、写真鑑賞には十分な情報量があります。
EOS 50Dでは約1510万画素まで増えました。40Dに対して約500万画素増えており、画面内の細かな部分をより多く記録できます。風景の木々、建築物の細部、遠くの被写体などでは50Dの高画素が有利になります。
トリミング耐性にも差があります。野鳥や鉄道など、撮影時に被写体を十分大きく写せなかった場合、1510万画素の50Dは1010万画素の40Dより切り出した後に画素数を残しやすくなります。
EOS 40Dのセンサーや基本性能については、Canon EOS 40DはD00シリーズを大きく進化させた名機|1010万画素・6.5コマ秒・ライブビューで詳しく解説しています。
DIGIC IIIからDIGIC 4へ画像処理が進化した
40Dは映像エンジンにDIGIC IIIを採用し、50DではDIGIC 4へ進化しました。50Dは画素数が約1.5倍へ増えていますが、それでも最高約6.3コマ/秒という高速連写を維持しています。
DIGIC 4では高画素データを高速に処理しながら、高感度ノイズ低減や周辺光量補正などにも対応しています。画素数を増やしただけのモデルチェンジではなく、画像処理系全体を強化して1510万画素を扱えるようにした世代です。
JPEG撮影では映像エンジンによる色、シャープネス、ノイズ処理の違いも写真へ反映されます。RAWで現像する場合は撮影後の調整幅を使えますが、JPEG中心なら世代による画像処理の違いも比較ポイントになります。
EOS 50Dの画質、DIGIC 4、設定については、EOS 50Dレビュー|画質・AF・連写性能・おすすめ設定・中古で使う魅力を解説で詳しく紹介しています。
両機ともEF・EF-Sレンズを直接装着できる
40Dと50DはいずれもキヤノンEFマウントのAPS-C一眼レフなので、フルサイズ対応EFレンズとAPS-C専用EF-Sレンズを直接装着できます。マウントアダプターは必要ありません。
EF-S10-22mm、EF-S17-55mm F2.8、EF-S24mm F2.8、EF-S55-250mmなど、APS-C一眼レフ向けに多数のレンズがあります。中古市場ではボディだけでなくレンズも探しやすいため、現在から古い一眼レフシステムを組む場合にも選択肢が豊富です。
EFレンズを使えば40Dや50Dから将来フルサイズ一眼レフへ移行することもできます。一方、EF-SレンズはAPS-Cに合わせて小型化された製品が多く、40D・50Dの画角に適した標準ズームや超広角を選びやすいメリットがあります。
EF-Sレンズ全体の特徴は、Canon EF-Sレンズ完全ガイド|EFとの違い・代表レンズ・EOS Rでの使い方で詳しく整理しています。
画質は40Dと50Dでどう違うのか
画質比較で最も大きな違いは、1010万画素と1510万画素という解像度です。ただし画素数が多ければすべての写真で大差が出るわけではありません。使用レンズ、ISO感度、シャッタースピード、ピント精度、プリントサイズによって差の見え方は変わります。
解像感とトリミングでは50Dの1510万画素が有利
細部の記録量を重視するなら50Dが有利です。約1510万画素は40Dの約1010万画素より画像サイズが大きく、細かな被写体を残しやすくなります。
風景では遠くの木々や建物、鉄道では車両の細部、鳥では羽毛など、高周波の情報を含む被写体で高画素の効果が出ます。撮影後に水平を修正したり、余分な部分をトリミングしたりする場合にも50Dの方が余裕があります。
ただし古い低価格ズームを開放付近で使い、ピントや手ブレが十分でない状態ではセンサーの画素数を生かし切れません。1510万画素の能力を引き出すには、レンズの描写、正確なピント、安定した撮影が重要になります。
Canon APS-C一眼レフの画質を世代別に見る場合は、Canon APS-C一眼レフが選ばれる理由 軽さと画質の絶妙なバランスでも40Dや50Dを含めて紹介しています。
40Dの1010万画素はデータが軽く古いレンズとも組み合わせやすい
40Dの約1010万画素は、現在の感覚では高画素とは呼べません。その代わりRAWやJPEGのファイル容量を抑えやすく、古いパソコンでの現像や大量撮影でも扱いやすいという特徴があります。
また高画素機ほどレンズの解像力やピント精度が目立ちやすくなります。40Dは1510万画素の50Dより画素密度が低いため、古いEFズームや比較的安価なEF-Sレンズでも画像全体の粗が目立ちにくいことがあります。
光学ファインダーで撮り、1000万画素前後のRAWを現像するという古いデジタル一眼レフらしい撮影を楽しむなら、40Dの画素数は欠点だけにはなりません。大幅なトリミングや大判プリントを必要としない撮影では、1010万画素でも実用的です。
古いEFレンズを現在のデジタル機で使う魅力については、EFマウント APS-C 神レンズおすすめ Canon一眼レフで使いたい名玉7選で具体的なレンズを紹介しています。
F2.8標準ズームを使うと両機の画質を引き出しやすい
40Dと50Dの画質を楽しむなら、EF-S17-55mm F2.8 IS USMは代表的な組み合わせです。35mm判換算約27-88mm相当をカバーし、ズーム全域F2.8、リングUSM、手ブレ補正を備えています。
50Dでは1510万画素を生かした細かな描写を狙いやすく、40DではF2.8の明るさによってISO感度を抑えて撮影できます。どちらもボディ内手振れ補正を持たないため、レンズ側ISの存在も実用的です。
暗いキットズームからF2.8通しへ変えると、ボディを40Dから50Dへ変える以上に撮影できる状況が広がる場合があります。室内や人物ではシャッタースピードを上げやすく、55mm側では背景をぼかした撮影もできます。
このレンズについては、Canon EF-S17-55mm F2.8 IS USM|画質・使い方・中古選びを徹底解説で詳しく解説しています。
高感度性能は50Dが設定範囲を大きく広げた
40Dから50Dへの世代交代ではISO感度設定が大きく広がりました。40Dは常用ISO100~1600で、拡張設定としてISO3200を利用できます。50Dは常用ISO100~3200となり、拡張でISO6400と12800まで選択できます。
40Dは常用ISO1600までの設計
EOS 40Dの標準ISO感度は100~1600です。拡張設定でISO3200を利用できますが、暗所を高感度だけで押し切るタイプのカメラではありません。
日中の屋外、スタジオ、明るい単焦点を使った室内など、ISO100~800程度を中心に使うなら40Dでも扱いやすい画質を得られます。暗い場所ではF1.8やF2.8のレンズを使い、必要なシャッタースピードを確保する方法が効果的です。
1010万画素なのでファイル容量が比較的小さく、RAW撮影もしやすいカメラです。高感度でノイズが増えた場合でもRAWからノイズ低減や色を調整することで、用途に応じた仕上げが可能です。
40DのISO感度や撮影設定を含む特徴は、Canon EOS 40DはD00シリーズを大きく進化させた名機|1010万画素・6.5コマ秒・ライブビューで詳しく紹介しています。
50Dは常用ISO3200・拡張ISO12800まで対応する
50Dでは常用ISO感度が3200まで広がり、拡張設定としてISO6400と12800が追加されました。DIGIC 4による高感度ノイズ低減も搭載され、設定可能な範囲は40Dより大幅に広がっています。
ISO12800は現在の高性能ミラーレスと同じ感覚で常用するための感度ではありませんが、シャッタースピードを確保しなければ撮影そのものが成立しない場面では選択肢になります。
室内イベント、夕方の鉄道、夜の街などでは常用ISO3200を選べることも便利です。40Dより高感度側へ設定を広げたことで、F値の暗い望遠ズームとの組み合わせでも露出を作りやすくなりました。
50Dの高感度設定と画質については、EOS 50Dレビュー|画質・AF・連写性能・おすすめ設定・中古で使う魅力を解説で詳しく解説しています。
暗所撮影ではボディ差だけでなく明るいレンズが効く
古いAPS-C一眼レフで暗所を撮る場合、ISO性能だけを比較するよりレンズのF値も重要です。F5.6のズームからF2.8へ変えれば2段分明るくなるため、ISO3200が必要だった場面をISO800で撮れる可能性があります。
単焦点ならさらにF2やF1.8を利用できます。たとえばEF35mm F2を40Dや50Dへ装着すると、35mm判換算約56mm相当となり、標準レンズに近い画角で室内やスナップを撮れます。
現在のミラーレスほど高感度へ頼れない世代だからこそ、明るいレンズを組み合わせる意味が大きくなります。中古EFレンズが豊富なことも40D・50Dを楽しむ利点です。
EF35mm F2については、EF35mm F2 自然な視野と柔らかな描写が光る一本で詳しく紹介しています。
連写とAFは40Dも50Dも現在でも一眼レフらしい速さがある
40Dと50Dはどちらも当時の中級機として動体撮影を重視しています。40Dは最高約6.5コマ/秒、50Dは最高約6.3コマ/秒で、連写速度そのものは40Dがわずかに速くなっています。50Dでは高画素化しながら6コマ/秒台を維持したことが技術的な進化です。
40Dの6.5コマ/秒は50Dよりわずかに速い
40Dは最高約6.5コマ/秒で連続撮影できます。約1010万画素の画像をDIGIC IIIで処理し、JPEGでは条件によって多数の連続撮影が可能です。
50Dの最高約6.3コマ/秒との差は0.2コマ/秒なので、実際の撮影で決定的な差になるものではありません。ただし「後継機だから連写速度も必ず上がった」と考えると、40Dと50Dの関係を誤解します。
40Dは画素数を1010万画素に抑えながら高速連写を実現した機種で、鉄道、モータースポーツ、子ども、ペットなどの撮影にも使いやすい性能を備えています。
高速連写を持つAPS-C一眼レフの歴史を見ると、Canon EOS 7D徹底解説|1800万画素APS-C・8コマ連写・19点AFの実力で、その後の8コマ/秒世代への進化も確認できます。
50Dは高画素化しながら6.3コマ/秒を維持した
50Dでは画素数が約1510万画素へ増えたにもかかわらず、最高約6.3コマ/秒を維持しています。1枚当たりのデータ量は40Dより増えていますが、DIGIC 4とUDMA対応CFカードによって大量のデータを処理できるようになりました。
高速なUDMA対応CFカード使用時にはJPEGの連続撮影可能枚数も増えます。スポーツや鉄道などで長い連写を使う場合には、ボディ性能だけでなくCFカードの速度も重要です。
1510万画素と6.3コマ/秒を同時に利用できるため、動く被写体を連写し、撮影後にトリミングして構図を整える使い方では50Dが有利になります。
同じDIGIC 4世代へ進んだ後継EOS 60Dについては、Canon EOS 60Dは今でも使える?スペック・特徴・おすすめレンズを徹底解説で50D以降の変化も紹介しています。
9点全クロスAFは両機に共通する
40Dと50Dはどちらも9点AFを採用し、9点すべてがクロス測距に対応します。当時の中級APS-C機として動体や人物を捉えやすい構成です。
現在のEOS Rシリーズでは画面の広範囲で人物や動物を検出できますが、40D・50Dでは9個のAFポイントから撮影者が使う位置を考える必要があります。中央一点で被写体を捉える、AIサーボAFで動きを追うといった一眼レフらしい撮影技術が重要になります。
被写体認識へ任せる撮影とは違い、自分でAFポイントとタイミングを決めることが40D・50Dの撮影感覚です。古いカメラを使って写真の基本操作を楽しみたい場合には、このシンプルなAFも特徴になります。
現在のAPS-CミラーレスとのAF方式の違いは、EOS RシリーズAPS-C機を比較|R7・R10・R50 V・R50・R100の違いと選び方で確認できます。
50Dでは液晶・ライブビュー・AF微調整が大きく進化した
40Dと50Dは基本的なボディ形状が似ていますが、実際に使うと背面液晶の違いが大きく感じられます。さらに50DではライブビューAFが強化され、AF微調整も搭載されました。撮影そのものだけでなく、撮影結果の確認やレンズの調整まで含めると50Dが一段新しい世代です。
23万ドットと92万ドットでは撮影後の確認が大きく変わる
40Dの背面液晶は3.0型約23万ドットです。サイズ自体は十分大きいものの、拡大してピントを確認すると現在の基準では粗さを感じます。
50Dは同じ3.0型ながら約92万ドットへ大幅に高精細化しました。撮影直後に画像を拡大し、目や細かな模様へピントが合っているか確認しやすくなっています。
光学ファインダーで撮影する一眼レフでは、シャッターを切る瞬間に完成画像を見ることができません。そのため撮影後の背面液晶確認は重要です。23万ドットから92万ドットへの変化は、画素数の増加と並んで50Dを使う際に分かりやすい進化です。
一眼レフの操作系や世代による変化については、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイド|1桁D・2桁D・8000D/9000D・Kissの違いを整理でも詳しく解説しています。
50DのライブビューはコントラストAFや顔検出へ対応した
40Dにもライブビューがありますが、AFを行う際にはライブビュー表示を一時中断して位相差AFを動かす方式が中心です。
50Dではクイックモードに加え、撮像素子を使ったライブモードAFや顔優先ライブモードが利用できます。現在のミラーレスほど高速ではありませんが、三脚へ据えて液晶を見ながら構図を作る撮影では使いやすくなりました。
商品、風景、建築、マクロなど、動かない被写体を拡大表示してピントを詰める用途では両機ともライブビューを利用できます。50Dでは液晶自体も高精細なので、ライブビュー撮影との相性がさらに高まっています。
ライブビューを大きく発展させた後のEOS 60Dについては、EOS 60Dの撮影テクニック 実践で上達する設定と使い方でも一眼レフでの液晶撮影を紹介しています。
AF微調整を使えることは50Dの大きな利点
50DにはAFマイクロアジャストメントが搭載されています。一眼レフでは撮像面と位相差AFセンサーが別の場所にあるため、ボディとレンズの組み合わせによって前ピンや後ピンが発生することがあります。
50Dではそのズレをボディ側で微調整できます。大口径単焦点を開放付近で使う場合や、望遠レンズで浅い被写界深度を使う場合には特に意味があります。
40Dにはこの機能がありません。ピント精度を細かく追い込みたい場合や、複数の中古EFレンズを使いたい場合には50Dの方が調整の自由度があります。古い一眼レフと中古レンズを組み合わせる用途では、現在でも実用的な機能です。
EF・EF-Sの明るいレンズをAPS-Cで活用する場合は、EFマウント APS-C 神レンズおすすめ Canon一眼レフで使いたい名玉7選で候補を紹介しています。
現在中古で選ぶなら40Dと50Dのどちらか
現在40Dと50Dを比較する場合、新品時の価格差や最新機能の優劣より、中古個体の状態と撮影目的が重要です。どちらも発売から長期間経過しているため、同じ機種でも使用歴によって状態が大きく異なります。
安く一眼レフ撮影を体験するなら40D
40Dは光学ファインダー、上面液晶、前後ダイヤル、6.5コマ/秒連写、9点クロスAFなど、中級一眼レフらしい操作を低予算で体験できるカメラです。
1010万画素なので最新機の解像度には届きませんが、写真を撮る基本操作は十分に楽しめます。シャッタースピード、絞り、ISO感度を自分で設定し、光学ファインダーで被写体を捉える撮影は現在のミラーレスとは感覚が異なります。
古いEF・EF-Sレンズも豊富なので、ボディとレンズを低価格で組み合わせて一眼レフ撮影を始めたい場合には40Dが候補になります。
軽量な単焦点と組み合わせるなら、Canon EF-S24mm F2.8 STMレビュー|約38mm相当の画角・ボケ・描写を解説のような薄型レンズを使うと、40Dをスナップ向けに構成できます。
画素数・液晶・AF微調整まで求めるなら50D
40Dと50Dの中古価格差が小さい場合、機能面では50Dが選びやすくなります。1510万画素、DIGIC 4、常用ISO3200、約92万ドット液晶、AF微調整など、40Dから追加された機能が多いからです。
特に撮影後に液晶でピントを確認する場合、23万ドットと92万ドットの差は使い勝手へ直接影響します。RAW現像やトリミングを行う場合にも1510万画素の余裕があります。
一眼レフを現在から使う以上、最新ミラーレスと機能数を競う必要はありません。その中で古いEOSらしい操作感を維持しながら、40Dより少し便利な機能を求めるなら50Dが扱いやすい選択になります。
50Dを現在使う際のレンズや設定、中古確認点は、EOS 50Dレビュー|画質・AF・連写性能・おすすめ設定・中古で使う魅力を解説で詳しく紹介しています。
状態が悪い50Dより状態の良い40Dを選ぶ価値もある
中古機では機種名だけで判断できません。40Dと50Dはどちらも古いため、シャッター、液晶、ダイヤル、ボタン、CFカードスロット、端子、バッテリー室など個体ごとの差が大きくなっています。
50Dの方が高機能でも、ダイヤルが不安定、液晶に問題がある、CFカードを認識しにくいといった個体なら撮影機材として扱いにくくなります。反対に状態の良い40Dなら、1010万画素と6.5コマ/秒を生かして安定して撮影できます。
古いデジタル一眼レフを選ぶ場合は、スペック差と同時に個体状態を見る必要があります。バッテリーも新品時から長期間経過した純正品では劣化している可能性があるため、実用時の撮影可能枚数にも差が出ます。
同世代の古いEOSを現在使う考え方は、EOS 5D Mark IIを今あえて使う理由|最新ミラーレスにはない撮影の楽しさでも詳しく紹介しています。
40Dから50Dへ買い替える意味はあるのか
すでに40Dを所有している場合、50Dは確実に進化した後継機ですが、撮影体験が完全に変わるほど世代が離れているわけではありません。光学ファインダー、9点クロスAF、CFカード、6コマ/秒台の連写など基本部分は共通しています。
1510万画素と高精細液晶が必要なら50Dへ移る意味がある
40Dを使っていて画素数不足を感じる場合、50Dへの移行で1010万画素から1510万画素へ増えます。トリミング、細かな風景、大きめのプリントでは差を生かせます。
背面液晶も23万ドットから92万ドットへ進化するため、撮影直後のピント確認が格段に行いやすくなります。現在のカメラでは当然になった高精細液晶ですが、40Dから50Dでは大きな世代差です。
AF微調整も追加されるため、明るいEF単焦点や望遠レンズを使ってピントを追い込みたい場合には50Dへ移る実用的な理由があります。
50Dの後に登場した60Dまで含めた進化を確認する場合は、EOS 60Dはまだ使える?現役で使える理由と限界で世代の違いを詳しく紹介しています。
連写速度だけを目的に50Dへ変える必要は小さい
連写速度は40Dが約6.5コマ/秒、50Dが約6.3コマ/秒なので、連写だけを理由に後継機へ変更する意味は大きくありません。
AFポイント数も9点で共通し、すべてクロス測距です。そのためスポーツや鉄道で光学ファインダーを使って被写体を追う基本的な撮影方法は似ています。
動体性能を大きく高めたいなら、40Dから50Dへ小さく世代を進めるより、19点クロスAFと約8コマ/秒を備えたEOS 7Dなどへ移る方が変化は大きくなります。50Dへの移行は画質、液晶、AF微調整、高感度といった周辺部分の進化を求める場合に意味があります。
動体撮影を重視した上位APS-C一眼レフについては、Canon EOS 7D徹底解説|1800万画素APS-C・8コマ連写・19点AFの実力で詳しく解説しています。
古い一眼レフを楽しむ目的なら40Dを残す選択も成立する
40Dから50Dへ移ると画素数や機能は増えますが、40Dの魅力が消えるわけではありません。約1010万画素、6.5コマ/秒、DIGIC IIIという構成は、その時代のデジタル一眼レフらしさを強く残しています。
最新性能を求めるなら40Dも50Dも現在のEOS Rシリーズには届きません。古いEOSを選ぶ目的が性能競争から離れ、光学ファインダー、シャッター音、EFレンズ、CFカードといった撮影体験そのものにあるなら、40Dを使い続ける意味もあります。
ボディを50Dへ変更する予算をレンズへ回し、EF-S10-22mmやEF-S17-55mm F2.8、EF-S24mm F2.8などを追加することで撮影できる写真を大きく変える方法もあります。
40D・50Dで使える超広角レンズについては、EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMで広がる魔法の風景、夢のような広角世界へで詳しく紹介しています。
まとめ
EOS 40DとEOS 50Dは、どちらもキヤノンAPS-C中級一眼レフとして完成度の高い機種です。40Dは約1010万画素、DIGIC III、最高約6.5コマ/秒、9点全クロスAFを備え、50Dは約1510万画素、DIGIC 4、最高約6.3コマ/秒、同じ9点全クロスAFを搭載しています。
解像度とトリミング耐性では50Dが有利です。約1510万画素によって細部を多く残せるため、風景、鉄道、動物などで被写体を切り出す場合にも余裕があります。一方、40Dの1010万画素はファイル容量が軽く、古いレンズや古いパソコン環境でも扱いやすい特徴があります。
高感度設定は50Dが大きく進化しています。40Dは常用ISO100~1600、拡張ISO3200ですが、50Dは常用ISO100~3200、拡張ISO6400・12800へ対応します。DIGIC 4も搭載され、暗所で設定できる範囲が広がりました。
連写では40Dが約6.5コマ/秒、50Dが約6.3コマ/秒なので、後継50Dが連写速度で上回っているわけではありません。50Dの進化は、1510万画素の大きなデータを扱いながら6コマ/秒台を維持し、UDMA対応CFカードで連続撮影性能を高めた部分にあります。
操作面では50Dの約92万ドット液晶が大きな進化です。40Dは約23万ドットなので、撮影画像を拡大してピントを確認する場合には50Dの方が見やすくなります。ライブビューAFの強化やAF微調整も50Dの利点です。
中古で安く一眼レフ撮影を楽しみ、1010万画素と6.5コマ/秒で十分なら40Dを選べます。細部の解像、トリミング、高感度、背面液晶、AF微調整まで求めるなら50Dの方が機能は充実しています。
ただし現在中古で選ぶ場合、機種差と同じくらい個体状態が重要です。状態の悪い50Dより、シャッターやダイヤル、液晶、CFカードスロットが正常な40Dの方が安心して撮影できる場合もあります。
すでに40Dを所有している人が50Dへ移行する場合、連写やAFポイント数には大きな変化がありません。1510万画素、92万ドット液晶、AF微調整、高感度設定に必要性を感じるなら50Dへ移る意味があります。動体性能そのものを大幅に高めたい場合には、EOS 7Dなどさらに上の世代まで含めて考えると違いが明確になります。
40Dと50Dのどちらを選んでも、EF・EF-Sレンズを直接利用できることは現在の中古一眼レフとして大きな魅力です。EF-S17-55mm F2.8、EF-S10-22mm、EF-S24mm F2.8などを組み合わせれば、低価格な中古ボディでも風景、スナップ、人物、動体まで幅広い撮影を楽しめます。


