Canon RF28-70mm F2.8 IS STMレビュー|495gの軽量F2.8標準ズームを徹底解説
Canon RF28-70mm F2.8 IS STMは、フルサイズ対応のRFマウント用標準ズームレンズです。広角28mmから中望遠70mmまでをカバーしながら、ズーム全域で開放F2.8を維持し、レンズ内手ブレ補正とSTMによるAFを搭載しています。大口径標準ズームというと大型で重い製品を想像しやすいものの、本レンズは質量約495g、収納時の全長約92.2mmまで小型軽量化されています。
レンズ構成は12群15枚で、UDレンズ2枚と非球面レンズ2枚を採用しています。絞り羽根は9枚、最小絞りはF22、最短撮影距離はAF時28mmで0.27m、MF時28mmで0.24m、最大撮影倍率は70mmで0.24倍です。フィルター径は67mmで、F2.8通しのフルサイズ標準ズームとしてはアクセサリーも比較的小型にまとめやすくなっています。
手ブレ補正はレンズ単体で5.5段分に対応し、ボディ内手ブレ補正を搭載した対応EOS Rシリーズとの協調制御も利用できます。AFにはリードスクリュータイプSTMを使用し、静止画のピント合わせだけでなく動画での滑らかなフォーカス移動も重視されています。一方で、RF24-70mm F2.8 L IS USMのような24mm始まりではなく、RF28-70mm F2 L USMのようなF2でもありません。28mm始まりとF2.8を受け入れる代わりに、大幅な軽量化を得たレンズと考えると位置付けが分かりやすくなります。
RF28-70mm F2.8 IS STMの基本性能
このレンズの特徴は、F2.8通しという明るさだけではありません。28-70mmという実用的な焦点距離、495gの軽さ、レンズ内手ブレ補正、STM、0.24倍の近接性能を一つにまとめたことに意味があります。標準ズームを常時装着したまま歩きたい場合に、画質と携帯性のバランスを取りやすい設計です。
28mmから70mmまでを一本でカバーする
広角端28mmでは風景、街並み、建築、室内、人物と背景を一緒に写す撮影へ対応できます。35mmから50mm付近では日常スナップ、料理、人物、商品などを自然な画角でまとめやすく、70mmへ伸ばせば人物の上半身や細部を少し大きく切り取れます。
24mm始まりの標準ズームより広角側は4mm短くありません。この4mmの差は、狭い室内、大きな建築物、広大な風景では明確に現れます。一方、日常のスナップや人物では28mmで十分なことも多く、24mmを省いたことでレンズ全体を小型軽量化できています。
28mm、35mm、50mm、70mmを実際の撮影でどう使い分けるかは、28-70mmレンズの使い道で詳しく解説しています。
ズーム全域F2.8で明るさが変わらない
広角端28mmから望遠端70mmまで開放F2.8を維持します。可変F値の標準ズームでは、望遠側へ伸ばすにつれてF4、F5.6、F7.1などへ暗くなりますが、本レンズは70mmでもF2.8のままです。マニュアル露出で動画を撮る場合や、ズームしながら一定の露出を維持したい撮影では扱いやすくなります。
F4と比べればF2.8は1段明るく、同じISO感度なら2倍速いシャッタースピードを選べます。人物の動きを止めたい室内や夕方のスナップでは、手ブレ補正だけでは解決できない被写体ブレを抑えるためにもF2.8の明るさが役立ちます。
F2.8が明るさ、被写界深度、ボケへどのように影響するかは、F値を知れば広がるカメラの世界で詳しく整理しています。
495gの軽さがF2.8標準ズームの使い方を変える
質量は約495gです。RF24-70mm F2.8 L IS USMは約900g、RF28-70mm F2 L USMは約1430gなので、本レンズはF2.8通しのフルサイズ標準ズームとしてかなり軽量です。カメラへ装着したまま一日歩く旅行や街歩きでは、この重量差が撮影終了時の疲労に直結します。
収納時の全長は約92.2mm、最大径は約76.5mmで、フィルター径も67mmです。F2.8標準ズームを使いたいものの、大型Lレンズを常時持ち歩くことに負担を感じる場合に、本レンズの設計意図が生きます。
レンズの重さとサイズが撮影時の機動力へ与える影響は、レンズの小型軽量設計と重量バランスでも詳しく解説しています。
画質は中央の高い解像力とデジタル補正を組み合わせる
RF28-70mm F2.8 IS STMは、小型化だけを優先したレンズではありません。開放F2.8から中央部の解像感は高く、日常撮影や人物では積極的に開放を使えます。一方、広角端の周辺部、歪曲、周辺光量にはデジタル補正を前提とした性格があり、光学だけですべてを補正する大型Lズームとは設計思想が異なります。
中央部はF2.8からシャープに使える
28mm、標準域、70mmのいずれでも中央部は開放F2.8から細部をしっかり記録できます。人物の目や髪、建物の細部、街中の看板、料理の質感などを撮影する場合、F2.8だから解像感が大きく低下するという使い方にはなりません。
中央から中間部は安定していますが、フルサイズの画面四隅まで見ると28mm側では中央との差が出ます。画面全面の均一性が必要な風景や建築ではF4からF5.6程度へ絞る方法が使いやすく、人物やスナップではF2.8の明るさを優先できます。
UDレンズや非球面レンズを含む光学系がどのように収差補正へ使われるかは、レンズ構成と光学設計の仕組みで詳しく紹介しています。
28mmの歪曲と周辺光量は補正込みで評価したい
補正を外したRAWでは、28mm側で樽型の歪曲が大きく現れます。焦点距離を伸ばすにつれて歪曲は減り、35mm付近では目立ちにくくなり、その先では糸巻き型へ移行します。現在のRFレンズでは、こうした幾何学的な歪みをカメラ側やRAW現像ソフトのプロファイルで補正する設計が一般化しています。
周辺光量も28mm F2.8では補正前に大きく低下します。風景や空のように均一な明るさが広がる被写体では分かりやすくなりますが、レンズ補正を有効にすれば通常撮影では大幅に軽減できます。小型化と光学補正、デジタル補正の役割を分担したレンズと理解する方が実際の画質を判断しやすくなります。
解像力、収差、ボケを含めてレンズの描写を評価する考え方は、レンズの描写性能とボケ表現でも整理しています。
F2.8ではボケを作れ、F4へ絞ると色付きも減りやすい
標準ズームでF2.8を使う利点の一つがボケです。28mmでは背景を大きくぼかすには被写体へ近づく必要がありますが、50mmから70mmでは人物や小物を撮影したときに背景を整理しやすくなります。特に70mm F2.8では、背景との距離を取れば標準ズームでも十分なボケ量を得られます。
ピント面前後の色付きはF2.8で見える場合がありますが、F4へ絞ると目立ちにくくなります。背景の点光源は中央付近で比較的滑らかに描写され、9枚絞りによって絞り形状も極端に角張りにくくなっています。
ポートレートで28mm、50mm、70mmとF2.8をどう使い分けるかは、RF28-70mm F2.8 IS STMで撮るポートレートで詳しく紹介しています。
手ブレ補正・STM・動画性能
標準ズームを静止画と動画の両方で使う場合、画質だけでなく手ブレ補正とフォーカス駆動も重要になります。RF28-70mm F2.8 IS STMは、レンズ内ISとリードスクリュータイプSTMを搭載し、軽量なF2.8ズームという性格を動画撮影にも生かせる設計です。
レンズ内ISは5.5段分に対応する
レンズ内手ブレ補正は、70mm使用時に中央で5.5段分の補正効果に対応します。この数値はEOS R8との組み合わせで測定されたもので、EOS R8自体にはボディ内手ブレ補正がありません。そのため、ボディ内手ブレ補正を搭載していないEOS Rシリーズでも、レンズ側のISを利用できます。
ボディ内手ブレ補正を搭載する対応機種では協調制御が可能です。対応ボディとの組み合わせでは中央7.5段、周辺7.0段という補正効果に対応する例もあります。静止した風景や室内ではシャッタースピードを落としやすくなり、動画では画面の細かな揺れを抑えるためにも役立ちます。
レンズ内ISとボディ内手ブレ補正、協調制御の違いは、Canonの手ブレ補正を徹底解説で詳しく確認できます。
リードスクリュータイプSTMで滑らかにピントを移動する
AF駆動にはリードスクリュータイプSTMを採用しています。STMは細かな位置制御を行いやすく、静止画だけでなく動画撮影時の滑らかなフォーカス移動を得意とします。人物から背景へピントを移す場合や、商品紹介動画で手前の物から奥の物へピントを送る場面でも利用しやすい方式です。
RF24-70mm F2.8 L IS USMがナノUSMを搭載しているのに対し、本レンズはSTMです。高速な動体撮影を最優先するLズームとは駆動方式が異なり、本レンズは静音性、滑らかさ、小型軽量化、価格を含めたバランスを重視しています。
STM、USM、VCMそれぞれの駆動方式の特徴は、STMとUSMとVCMの違いで詳しく解説しています。
フォーカスリングとコントロールリングを一体化している
鏡筒にはズームリングのほか、フォーカスとコントロール機能を切り替えて使うリングがあります。独立したフォーカスリングとコントロールリングを二つ並べる方式より鏡筒を小さくできる一方、撮影中に両方を同時に使いたい場合は操作方法が異なります。
AFを中心に撮る場合はリングへ露出補正などを割り当て、MF撮影ではフォーカスリングとして使うといった使い分けができます。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応しているため、AF後にピント位置を微調整する撮影にも利用できます。
AFとMFを撮影場面ごとにどう使い分けるかは、AFとMFの違いで詳しく解説しています。
28mm・50mm・70mmで撮影スタイルが変わる
28-70mmというズーム域は、焦点距離の数字だけを見ると一般的ですが、撮影位置と組み合わせることで写真の見え方は大きく変化します。28mmでは背景を広く入れ、50mmでは主役と背景を整理し、70mmでは画面へ入る範囲を絞ることができます。
28mmは風景・街歩き・室内で使いやすい
28mmはフルサイズでは広角域に入り、街並み、風景、建築、室内などを広めに写せます。24mmほど強い広角感が出ないため、街歩きのスナップでは自然な距離感を残しやすく、人物と背景を一緒に撮る場合にも扱いやすい焦点距離です。
一方、狭い部屋で壁から十分に下がれない場合や、大きな建物を足元から写す場合には24mmとの差が現れます。28mm始まりを許容できるかどうかが、本レンズと24-70mmを選び分ける最初のポイントになります。
焦点距離と画角の関係は、画角とは?焦点距離との関係と広角・標準・望遠の違いで詳しく整理しています。
35mmから50mmは日常スナップで出番が多い
35mm付近では背景をある程度残した人物や街角を撮りやすく、50mm付近では背景へ入る範囲を絞りながら主役を大きくできます。旅行中に風景、人物、料理、建物を続けて撮る場合も、レンズ交換せずズームリングだけで構図を変えられます。
単焦点の35mm F1.8や50mm F1.8ほど明るくはありませんが、F2.8を維持しながら自由に画角を変えられることが標準ズームの強みです。撮影位置を変えられないイベントや室内では、単焦点よりズームの柔軟性が有利になる場面があります。
RF標準ズームを焦点距離や用途から比較する場合は、RFズームレンズの選び方ガイドで各レンズの役割を確認できます。
70mm F2.8は人物や小物を切り取りやすい
70mmまで伸ばすと28mmや35mmより背景へ入る範囲が狭くなり、人物や料理、小物へ視線を集めやすくなります。被写体へ近づきすぎずに撮影できるため、人物の顔や体の遠近感も広角側より自然にまとめやすくなります。
70mm F2.8では背景との距離を確保するとボケも作りやすく、人物撮影では標準ズームらしい汎用性と中望遠に近い表現を両立できます。さらに最大撮影倍率0.24倍も70mmで得られるため、小物を大きめに写す場面にも使えます。
最大撮影倍率と近接撮影の意味については、マクロレンズとは?特徴・選び方・使い方でも詳しく解説しています。
近接性能・67mmフィルター・RFマウント設計
RF28-70mm F2.8 IS STMは大口径標準ズームでありながら、近距離撮影やアクセサリーの扱いやすさにも配慮されています。フィルター径を67mmへ抑え、28mmではAF時0.27m、MF時0.24mまで寄れるため、旅行や日常撮影でレンズ交換を減らしやすい構成です。
28mmではAFで0.27mまで近づける
最短撮影距離はAF使用時の28mmで0.27m、MFでは0.24mです。広角側で被写体へ近づけば、料理、花、雑貨などを手前へ大きく配置しながら周囲の背景を一緒に写すことができます。
最大撮影倍率自体は70mmの0.24倍なので、28mm最短距離が最も大きく写せるわけではありません。28mmは近距離で背景を広く残す撮影、70mmは画面内で被写体を大きく見せる撮影という使い分けになります。
レンズの最短撮影距離や最大撮影倍率を見るときの考え方は、マクロレンズと近接撮影の基礎で確認できます。
フィルター径67mmはF2.8標準ズームとして扱いやすい
フィルター径は67mmです。RF24-70mm F2.8 L IS USMの82mm、RF28-70mm F2 L USMの95mmと比べて小さく、保護フィルターやPLフィルター、NDフィルターも小型化できます。
動画でF2.8を維持しながら日中にシャッタースピードを一定にしたい場合はNDフィルターが便利です。風景ではPLフィルターで水面や葉の反射を調整する使い方もできます。67mmを採用するRF24-105mm F4-7.1 IS STMなどとフィルターを共用できる点も実用的です。
PL、ND、可変ND、保護フィルターの使い分けについては、カメラ用レンズフィルター完全ガイドで詳しく紹介しています。
RFマウントの短いフランジバックを生かして小型化している
RFマウントは内径54mm、フランジバック20mmを採用しています。ミラーを持つEF一眼レフよりレンズ後部を撮像面へ近づける自由度が高く、標準ズームでも後群配置や光線設計の選択肢を広げられます。
RF28-70mm F2.8 IS STMでは、デジタル補正も積極的に利用しながら12群15枚の光学系を495gへまとめています。レンズだけで歪曲を完全に抑え込む設計とは違い、RFシステム全体で画質と小型化を両立する考え方が表れています。
ミラーレスとレンズ設計の関係については、ショートバックフォーカスとはで詳しく解説しています。
RF24-70mm F2.8 L・RF28-70mm F2・RF24-105mmとの違い
RF28-70mm F2.8 IS STMは、RF標準ズームの中で中間的な位置にあります。最高性能を求めるRF24-70mm F2.8 L IS USM、圧倒的なF2を持つRF28-70mm F2 L USM、ズーム域を広げたRF24-105mm系とは設計目的が異なります。
RF24-70mm F2.8 L IS USMは24mmとL仕様が強み
RF24-70mm F2.8 L IS USMは24mmから70mmをカバーし、ズーム全域F2.8、ナノUSM、レンズ内ISを搭載します。質量は約900gで、本レンズの495gに対して約405g重くなりますが、24mmの広角、Lレンズとしての光学性能、操作性、耐久性を重視しています。
狭い室内、建築、風景、イベントで24mmを頻繁に使う場合は24-70mmの利点が大きくなります。28mmで十分な撮影が多く、軽量性を優先する場合はRF28-70mm F2.8 IS STMの495gが大きな魅力になります。
RF24-70mm F2.8 L IS USMの描写や仕様については、RF24-70mm F2.8 L IS USMレビューで詳しく紹介しています。
RF28-70mm F2 L USMはF2と描写を優先する
RF28-70mm F2 L USMは同じ28-70mmでもズーム全域F2です。F2.8より1段明るく、背景ボケ、暗所性能、シャッタースピードの自由度で有利です。その代わり質量は約1430g、フィルター径95mmとなり、RF28-70mm F2.8 IS STMとは携帯性が大きく異なります。
RF28-70mm F2 L USMにはレンズ内手ブレ補正がないため、ボディ内手ブレ補正を持たないEOS RシリーズではF2の明るさを生かしてシャッタースピードを上げる使い方が中心になります。本レンズはF2.8ですが、レンズ内ISを搭載している点も違いです。
F2通しの描写や重量を含めた特徴は、Canon RF28-70mm F2 L USMレビューで詳しく比較できます。
RF24-105mm系は24mmと105mmを優先する
RF24-105mm F4 L IS USMは24mmから105mm、ズーム全域F4、質量約700gです。本レンズより1段暗くなりますが、広角側が4mm広く、望遠側は35mm長いため、一本で対応できる範囲は広がります。
RF24-105mm F4-7.1 IS STMは約395gとさらに軽く、24mmから105mmまで使えます。望遠側がF7.1まで暗くなるため、室内、人物、夕方ではRF28-70mm F2.8 IS STMの明るさが有利です。旅行で一本だけ使う焦点距離を優先するか、F2.8の明るさを優先するかで選択が分かれます。
軽量なRF24-105mmとの違いは、RF24-105mm F4-7.1 IS STMで詳しく確認できます。
EOS Rシリーズとの組み合わせと向いている撮影
RF28-70mm F2.8 IS STMはフルサイズ用RFレンズですが、APS-Cを含むEOS Rシリーズへ装着できます。ボディによって手ブレ補正の使い方や画角が変わるため、レンズ単体の性能だけでなく組み合わせまで考えると特徴が分かりやすくなります。
フルサイズEOS Rでは28-70mmの画角をそのまま使える
フルサイズのEOS Rシリーズでは、28mmから70mmまでを標準ズームとしてそのまま利用できます。ボディ内手ブレ補正を持たないEOS R8のような機種でも、RF28-70mm F2.8 IS STM側の5.5段分ISを利用できるため、静止した被写体や動画で手ブレを抑えられます。
小型軽量なフルサイズボディへ900g前後の大口径Lズームを装着するとレンズ側の重量が大きくなりますが、495gの本レンズならボディ全体を軽くまとめやすくなります。旅行や街歩きでフルサイズF2.8を持ち歩きたい用途と相性が良好です。
フルサイズからAPS-CまでEOS Rシリーズ全体の位置付けは、EOS Rシリーズ完全ガイドで詳しく整理しています。
ボディ内手ブレ補正搭載機では協調制御を利用できる
ボディ内手ブレ補正を搭載した対応EOS Rシリーズでは、レンズ内ISとの協調制御を利用できます。レンズ単体の角度ブレ補正だけでなく、ボディ側の補正機構と連携して手持ち撮影時の安定性を高められます。
手ブレ補正が強力でも、歩く人物や子どもなど被写体自身の動きを止める効果はありません。動体ではF2.8を使ってシャッタースピードを確保し、静止した夜景や室内ではISを利用して低速シャッターを使うという役割分担が重要です。
ボディとレンズの手ブレ補正をどう考えるかは、Canonの手ブレ補正を徹底解説で具体的に紹介しています。
APS-Cでは約45-112mm相当の画角になる
EOS R7、R10、R50、R50 V、R100などキヤノンAPS-C機へ装着すると、35mm判換算では約44.8-112mm相当の画角になります。レンズ自体の焦点距離は28-70mmのままですが、フルサイズより狭い範囲を撮像するため、広角標準ズームとしての性格は失われます。
APS-Cでは45mm相当付近から112mm相当までとなるため、人物、商品、料理、中望遠スナップには使いやすくなります。一方、室内や風景で広角を必要とする場合は、RF-S18-45mmやSIGMA 18-50mm F2.8などAPS-C向けの短い焦点距離の方が扱いやすくなります。
RFマウントのフルサイズとAPS-Cで画角がどう変わるかは、RFマウントとEFマウントの違いでも確認できます。
まとめ
Canon RF28-70mm F2.8 IS STMは、フルサイズ対応の28-70mm標準ズームで、ズーム全域F2.8、レンズ内手ブレ補正、STMを搭載しながら約495gまで軽量化したレンズです。収納時の全長は約92.2mm、フィルター径は67mmで、大口径標準ズームを日常的に持ち歩きやすいサイズへまとめています。
光学系は12群15枚で、UDレンズ2枚と非球面レンズ2枚を採用しています。中央部はF2.8から高い解像感を得やすく、人物、スナップ、料理、旅行などでは積極的に開放を利用できます。広角端の周辺部、歪曲、周辺光量にはデジタル補正を利用する設計で、特に28mmでは補正込みの画像を基準に画質を評価することが重要です。
レンズ内手ブレ補正は5.5段分に対応し、ボディ内手ブレ補正を持たないEOS Rシリーズでも利用できます。対応するボディ内手ブレ補正搭載機では協調制御も可能です。STMによる静かで滑らかなAFは、静止画だけでなく動画やフォーカス移動を伴う撮影にも向いています。
最短撮影距離はAF時28mmで0.27m、MF時28mmで0.24m、最大撮影倍率は70mmで0.24倍です。花、料理、小物などへ近づく撮影にも対応し、標準ズーム一本で旅行や日常撮影の多くを処理できます。
RF24-70mm F2.8 L IS USMと比べると24mmの広角とLレンズとしての性能を省く代わりに、約900gから約495gへ大幅に軽量化されています。RF28-70mm F2 L USMと比べればF2からF2.8になりますが、約1430gに対して約495gで、さらにレンズ内ISを搭載しています。RF24-105mm系と比べると焦点距離は短いものの、望遠端までF2.8を維持できることが強みです。
28mmでは風景や街歩き、35mmから50mmでは日常スナップ、70mmでは人物や小物と、一つのレンズで撮影内容を切り替えられます。24mmが必須ではなく、F2.8の明るさとレンズ内ISを維持しながら、フルサイズ標準ズームをできるだけ軽く持ち歩きたい場合に、RF28-70mm F2.8 IS STMの495gという設計が大きな意味を持ちます。



