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EF-M22mm F2 STMレビュー|画質・ボケ・35mm相当の使いやすさを解説

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EF-M22mm F2 STMレビュー|画質・ボケ・35mm相当の使いやすさを解説 広角単焦点

EF-M22mm F2 STMレビュー|画質・ボケ・35mm相当の使いやすさを解説

Canon EF-M22mm F2 STMは、EOS Mシリーズ専用の薄型単焦点レンズです。焦点距離は22mmで、キヤノンAPS-Cでは35mm判換算約35mm相当の画角になります。広角すぎず、標準レンズほど狭くもないため、街角、旅行、室内、料理、人物を含めた日常風景まで一本で扱いやすい焦点距離です。

このレンズの大きな特徴は、F2という明るさを全長23.7mm、質量約105gのパンケーキ形状へ収めていることです。EOS M200やEOS M100、EOS M10のような小型ボディへ装着すると、APS-Cセンサーを搭載するレンズ交換式カメラとは思えないほど薄い構成になります。カメラを持ち出すこと自体の負担を減らせるため、画質だけでなく「常に持っていけること」がこのレンズの性能の一部になっています。

光学系は6群7枚で、ガラスモールド非球面レンズを1枚採用しています。絞り羽根は7枚の円形絞り、最小絞りはF22、最短撮影距離は0.15m、最大撮影倍率は0.21倍、フィルター径は43mmです。手振れ補正は搭載していません。AFにはSTMを採用し、静止画だけでなく動画撮影でも使いやすい構成です。

小型レンズだから画質を割り切った製品というわけでもありません。実写ではF2から中央部の解像感を得やすく、F2.8からF5.6付近へ絞ると周辺まで整いやすい傾向があります。一方、F2では周辺光量低下が目立ちやすく、画面端の解像感や逆光耐性、手振れ補正がないことなど、薄型大口径レンズらしい弱点もあります。

この記事では、EF-M22mm F2 STMの正確な仕様、35mm相当の画角、F2のボケと暗所性能、近接撮影、画質、AF、動画、EOS Mシリーズとの組み合わせ、EF-M32mm F1.4 STMや標準ズームとの違い、中古で選ぶときの注意点まで詳しく解説します。

  1. EF-M22mm F2 STMの基本性能
    1. 22mmは35mm判換算約35mm相当になる
    2. 全長23.7mm・約105gのパンケーキ設計
    3. 6群7枚・非球面レンズ1枚のシンプルな光学系
  2. 35mm相当の画角は日常スナップで使いやすい
    1. 街角では背景を残しながら主題を置ける
    2. 室内では50mm相当より距離を取りやすい
    3. 旅行では風景と人物の両方へ対応しやすい
  3. F2の明るさとボケをどう使うか
    1. F2なら室内や夕方でISO感度を抑えやすい
    2. 背景をぼかすなら被写体へ近づく
    3. 7枚円形絞りで自然なボケを作りやすい
  4. 画質は開放F2から使えるが弱点もある
    1. 中央部はF2から解像感を得やすい
    2. F2では周辺光量低下と画面端の柔らかさが出やすい
    3. 歪曲は少ないが逆光ではフレアに注意する
  5. 0.15mまで寄れる近接性能も大きな魅力
    1. 最短撮影距離0.15mで料理や小物へ近づける
    2. 最大0.21倍は日常撮影では十分使いやすい
    3. 近距離では被写界深度が浅くなるのでピント位置が重要
  6. STMのAFと動画撮影での使い勝手
    1. 静止画AFはボディ世代によって印象が変わる
    2. STMは動画で滑らかなピント移動を行いやすい
    3. レンズ内手振れ補正がない点は動画で注意が必要
  7. EF-M32mm・標準ズームとの違い
    1. EF-M32mm F1.4 STMはより標準画角でボケを作りやすい
    2. EF-M15-45mmはズームとIS、22mm F2は明るさと薄さが強み
    3. EF-M11-22mmは広角、22mm F2は日常画角に向く
  8. EOS Mシリーズで使う意味と中古購入時の注意点
    1. EF-MレンズはEOS Mシリーズ専用
    2. 小型EOS Mボディと組み合わせたときに価値が最大になる
    3. 中古ではAF・絞り・前玉・鏡筒の動作を確認する
  9. まとめ

EF-M22mm F2 STMの基本性能

EF-M22mm F2 STMは、EOS Mシリーズと同時期に登場したEF-Mマウント初期の代表的な単焦点です。小型化だけを目的にしたレンズではなく、F2の明るさ、近接性能、35mm相当の画角を組み合わせることで、EOS Mシステムの小ささを最も生かしやすい一本になっています。

22mmは35mm判換算約35mm相当になる

キヤノンAPS-Cの画角換算では22mmは約35mm相当になります。35mm相当は、50mm相当より広く、28mm相当ほど広角感が強くない画角です。街並みでは周囲の情報を残しながら主題を置きやすく、人物では全身や上半身と背景を一緒に写しやすいため、日常スナップとの相性がよい焦点距離です。

広角レンズのように画面端が極端に広がる感覚が少なく、室内でも50mm相当ほど後ろへ下がる必要がありません。食卓、カフェ、路地、駅、旅行先の風景など、撮影位置を大きく変えられない場面でも使いやすい画角です。

APS-Cで焦点距離と画角がどう変わるかはAPS-Cセンサーの特徴と撮影表現で詳しく解説しています。

全長23.7mm・約105gのパンケーキ設計

最大径は約60.9mm、全長は約23.7mm、質量は約105gです。EF-Mレンズの中でも特に薄く、EOS Mシリーズの小型ボディへ装着したときにレンズが大きく前へ張り出しません。

旅行では交換レンズ用の大きなバッグを用意せず、ボディへ装着したまま小型バッグへ収めやすくなります。街中でも大きな望遠ズームのような存在感がなく、撮影者自身もカメラを構える心理的な負担が小さくなります。スナップ撮影では、画質以上に「持っていることを意識しにくい」という利点があります。

EF-Mレンズ全体のサイズと用途はCanon EF-Mレンズ一覧で比較できます。

6群7枚・非球面レンズ1枚のシンプルな光学系

レンズ構成は6群7枚で、非球面レンズを1枚採用しています。薄いパンケーキ型にまとめながら、F2という大口径と最短0.15mの近接性能を両立するための構成です。絞り羽根は7枚の円形絞りで、開放付近では背景の点光源を比較的丸く見せやすくなっています。

ズーム機構や手振れ補正機構を持たないため、構造は比較的シンプルです。その分、焦点距離22mmという一つの画角へ設計を集中でき、薄型ながら単焦点らしい解像感を得やすくなっています。

キヤノンレンズ全体の中でEF-Mがどこに位置するかはキヤノン大全から確認できます。

35mm相当の画角は日常スナップで使いやすい

EF-M22mm F2 STMの使いやすさを決めているのはF2だけではありません。約35mm相当という画角が、人物と背景、主題と周囲の状況を同時に写しやすく、日常撮影で構図を作りやすいことが大きな特徴です。

街角では背景を残しながら主題を置ける

35mm相当は、建物、看板、道路、人の流れをある程度画面へ入れながら、一つの被写体を主役として配置しやすい画角です。24mm相当のように広大な範囲を写すレンズではないため、画面内へ不要な要素が入りすぎにくく、50mm相当ほど狭くもありません。

路地を歩きながら気になった店先を撮る、駅のホームで列車と周囲を一緒に写す、旅先で人物と街並みを残すといった用途に向きます。ズームできないため、画面へ入る範囲を変えるときは自分が前後へ移動します。この動きが、撮影位置と背景を意識する練習にもなります。

撮影位置を変えることで写真の遠近感がどう変わるかは被写体との距離で写真はどう変わる?で詳しく解説しています。

室内では50mm相当より距離を取りやすい

小さな部屋やカフェでは、50mm相当の標準単焦点だと人物やテーブル全体を写すために後ろへ下がれないことがあります。約35mm相当なら同じ位置からより広い範囲を入れられるため、室内撮影で扱いやすくなります。

料理を正面斜め上から撮る場合にも、テーブルから極端に離れず構図を作れます。人物を撮る場合は顔へ近づきすぎると遠近感が強くなるため、顔のアップよりも上半身や全身、人物と室内を一緒に写す構図の方がこの画角を生かしやすくなります。

構図と画面内の情報整理については写真構図の基本で詳しく紹介しています。

旅行では風景と人物の両方へ対応しやすい

旅先でレンズを一本だけ付ける場合、超広角では人物を自然に写しにくく、望遠では室内や街角が狭すぎることがあります。35mm相当はその中間にあり、建物、食事、人物、街並みを一通り撮影できます。

遠くの山を大きく切り取るような用途には向きませんが、「その場所にいたことが分かる写真」を作るには適しています。人物だけでなく周囲の空気や場所の情報を残せるため、旅行記録用の一本として使いやすい画角です。

EOS M200のような小型ボディとの組み合わせはEOS M200レビューで確認できます。

F2の明るさとボケをどう使うか

EF-M22mm F2 STMはパンケーキレンズでありながら開放F2です。キットズームの22mm付近より明るいため、暗所でシャッタースピードを確保しやすく、被写体へ近づけば背景をぼかした表現もできます。ただし、35mm相当なのでF2なら常に大きくぼけるわけではありません。

F2なら室内や夕方でISO感度を抑えやすい

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMなどの標準ズームと比較すると、22mm付近でF2を使えることは大きな差になります。F値が小さいほど同じ時間に取り込める光が増えるため、室内や夕方ではISO感度を下げるか、シャッタースピードを速くできます。

人物やペットのように動く被写体では、手振れ補正だけでは被写体ブレを止められません。F2を使って1/125秒や1/250秒を確保できることは、手振れ補正のないレンズでも実写上の大きな利点になります。

F値とシャッタースピード、背景ボケの関係はF値とは?明るさとボケの基本で詳しく解説しています。

背景をぼかすなら被写体へ近づく

約35mm相当は中望遠ほど背景を大きくぼかしやすい焦点距離ではありません。同じF2でも、遠くの人物を撮ると背景は比較的はっきり残ります。ボケを大きくしたい場合は、被写体へ近づき、被写体と背景の距離を広く取ることが重要です。

料理、小物、花などへ30cm前後まで近づくと、F2では背景が大きくぼけます。人物でも上半身へ近づき、背後に十分な距離があれば、環境を少し残しながら主題を分離できます。焦点距離の数字だけでなく撮影距離を変えることで、F2の効果を引き出せます。

被写体と背景の距離がボケへ与える影響は撮影距離・焦点距離・構図の基本で確認できます。

7枚円形絞りで自然なボケを作りやすい

絞り羽根は7枚の円形絞りです。F2付近では絞り形状が丸く保たれやすく、背景の点光源や木漏れ日を比較的自然な形でぼかせます。ただし22mmという短い焦点距離なので、85mmや100mmのように背景全体を大きく溶かすレンズではありません。

このレンズのボケは、被写体だけを完全に浮かせるより、周囲の情報を少し残しながら主題を見やすくする使い方に向いています。スナップで店内の雰囲気を残す、料理とテーブルの関係を見せるといった場面では、35mm相当とF2の組み合わせが自然です。

さらに大きなボケを重視するEF-M単焦点との違いはEF-M32mm F1.4 STMレビューで比較できます。

画質は開放F2から使えるが弱点もある

EF-M22mm F2 STMは、薄型で105gというサイズを考えると画質のバランスがよいレンズです。実写レビューでは中央部はF2から実用的な解像感があり、絞ることで周辺まで整いやすい傾向が確認されています。ただし開放周辺部、周辺光量、逆光では弱点も見えます。

中央部はF2から解像感を得やすい

F2開放でも中央部は輪郭がしっかり出やすく、人物の目、料理、小物、街中の看板など主題を中央付近へ置く撮影ではそのまま使えます。F2.8からF4へ絞ると細部のコントラストがさらに整いやすくなり、スナップや風景でも使いやすくなります。

高画素のEOS M6 Mark IIではレンズの弱点も見えやすくなりますが、それでも中央部は十分な解像力を持っています。パンケーキだから描写を大きく妥協したレンズという印象にはなりにくく、単焦点を選ぶ意味を感じやすい部分です。

約3250万画素のEOS M6 Mark IIとの組み合わせはEOS M6 Mark IIレビューで詳しく確認できます。

F2では周辺光量低下と画面端の柔らかさが出やすい

F2開放では四隅が暗くなる周辺光量低下が見えやすく、均一な空や白い壁を撮ると分かりやすくなります。画面端の解像感も中央ほど高くありません。F2.8からF4程度へ絞ることで周辺光量と周辺画質は改善しやすくなります。

人物やスナップでは周辺が少し暗くなることが主題を中央へ集める効果として働く場合もあります。風景や建築のように画面全域の均一性を重視する場合は、F5.6前後まで絞る方が扱いやすくなります。

広角側で周辺まで整えたい場合の別の選択肢はEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMで確認できます。

歪曲は少ないが逆光ではフレアに注意する

実写では歪曲収差が比較的少なく、直線の多い街並みや建物でも形を整えやすいレンズです。35mm相当のスナップレンズとして、画面端の直線が大きく曲がりにくいことは扱いやすさにつながります。

一方、強い光源を画面内や画面端へ入れるとフレアやゴーストが見える場合があります。夕日や夜間の街灯を構図へ入れるときは、撮影位置を数cm変えるだけでも反射の出方が変わります。別売りの薄型フードEW-43も使用できます。

光学性能をレンズ構成や収差から考える基本はCanon EF-Mレンズ一覧から各レンズと比較できます。

0.15mまで寄れる近接性能も大きな魅力

EF-M22mm F2 STMはスナップ用レンズとして語られることが多いものの、最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.21倍という近接性能も特徴です。22mmの広めの画角とF2を組み合わせることで、広角寄りのクローズアップ表現ができます。

最短撮影距離0.15mで料理や小物へ近づける

撮像面から0.15mまで寄れるため、レンズ前面から被写体までの距離はかなり短くできます。カフェの料理、アクセサリー、文房具、花、模型などを大きめに写しながら、その周囲の状況も画面へ入れられます。

望遠マクロのように背景を狭く切り取る撮り方ではありません。被写体へ近づきながら背景を広く入れることで、「どこに置かれている物なのか」まで見せられることが22mmの近接撮影の特徴です。

近接撮影で最短撮影距離と最大撮影倍率をどう見るかはCanonマクロレンズ一覧でも詳しく解説しています。

最大0.21倍は日常撮影では十分使いやすい

最大撮影倍率0.21倍はマクロレンズではありませんが、一般的な標準単焦点としては使いやすい値です。小物を画面の大部分へ配置することができ、F2を使えば背景も大きくぼかせます。

小さな昆虫や極小の部品を画面いっぱいに写す用途には足りませんが、料理、花、手元、小物といった日常の被写体ならレンズ交換をせずそのまま撮影できます。街角スナップの途中でテーブルフォトへ切り替えられることも一本運用では便利です。

さらに高倍率のEF-Mレンズが必要ならEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMとの違いを確認できます。

近距離では被写界深度が浅くなるのでピント位置が重要

22mmは広角寄りなので被写界深度が深いと思われがちですが、最短撮影距離付近でF2を使えばピントの合う範囲はかなり浅くなります。料理の手前へ合わせるか中央へ合わせるか、小物のどの面へ合わせるかによって写真の印象が変わります。

少し絞ってF2.8やF4にすると、被写体全体へピントを回しやすくなります。逆に一部分だけを強調したい場合はF2を使い、背景までの距離を取ることでボケを増やします。

被写界深度とF値の関係はF値と被写界深度の基本で詳しく解説しています。

STMのAFと動画撮影での使い勝手

AFにはリードスクリュータイプのSTMを採用しています。リングUSMの大型レンズほど瞬間的なAF速度を狙った方式ではありませんが、EOS Mシリーズの小型レンズとして静粛性と滑らかな動作を重視した構成です。

静止画AFはボディ世代によって印象が変わる

初代EOS Mではカメラ側AF性能の影響もあり、EF-M22mm F2 STMのAFが遅いと感じる場面がありました。EOS M100、M200、M6 Mark IIなど後期のボディではAFシステムが進化しているため、同じレンズでも日常スナップでの反応は改善します。

高速で不規則に動くスポーツを追い続けるレンズではありませんが、人物、街角、料理、旅行などでは十分実用的です。焦点距離が短く被写界深度も比較的確保しやすいため、日常撮影ではAF性能の限界が問題になる場面は多くありません。

小型ボディでの実際の運用はEOS M100レビューでも確認できます。

STMは動画で滑らかなピント移動を行いやすい

STMは動画撮影でフォーカス位置を滑らかに移動させる用途と相性があります。EOS MシリーズのタッチAFを使えば、画面上の被写体をタップしてピント位置を移動する撮影もできます。

完全な無音ではなく、静かな場所では内蔵マイクが駆動音を拾う可能性がありますが、古いDCモーター系レンズより動画向けです。35mm相当の画角も手持ち動画で周囲を入れやすく、Vlogや日常記録に使いやすい範囲です。

動画機能も含めてEOS Mシリーズを使う場合はEOS M6レビューが参考になります。

レンズ内手振れ補正がない点は動画で注意が必要

EF-M22mm F2 STMにはISがありません。静止画ではF2の明るさを使ってシャッタースピードを上げることで手ブレを抑えやすいものの、動画ではシャッタースピードをむやみに上げられないため、歩きながらの撮影では揺れが目立ちます。

EOS Mシリーズの一部では動画電子ISを利用できますが、電子補正では画角が狭くなる場合があります。固定撮影、両手持ち、ミニ三脚などと組み合わせれば、ISなしでも使いやすくなります。

標準ズームでISも必要な場合はEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとの使い分けが分かりやすくなります。

EF-M32mm・標準ズームとの違い

EF-M22mm F2 STMを選ぶときは、EF-M32mm F1.4 STMやEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとの違いを整理すると用途が見えます。単純な画質順位ではなく、画角、明るさ、大きさ、ズームの必要性で性格が分かれます。

EF-M32mm F1.4 STMはより標準画角でボケを作りやすい

EF-M32mm F1.4 STMは35mm判換算約51mm相当で、EF-M22mmより画角が狭く、開放F1.4です。人物や小物を背景から強く分離したい場合や、より浅い被写界深度を使いたい場合には32mm F1.4が有利です。

一方、22mm F2は大幅に薄く軽く、室内や街歩きでは広い画角が扱いやすくなります。被写体だけを強調するなら32mm、周囲の環境も一緒に記録するなら22mmという使い分けができます。

両者の違いはEF-M32mm F1.4 STMレビューで詳しく比較できます。

EF-M15-45mmはズームとIS、22mm F2は明るさと薄さが強み

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは約24-72mm相当を一本でカバーできるため、画角変更の自由度は圧倒的に高くなります。広角で風景を撮り、望遠側で人物を撮るような旅行では標準ズームの方が便利です。

EF-M22mm F2はズームできませんが、F2の明るさ、約105gの軽さ、23.7mmの薄さがあります。暗い室内、夕方、背景を少しぼかしたい場面では、標準ズームに対する明確な利点があります。

標準ズームの実用性はEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMレビューで確認できます。

EF-M11-22mmは広角、22mm F2は日常画角に向く

EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは約18-35mm相当をカバーし、風景、建築、狭い室内では22mm単焦点より圧倒的に広い範囲を写せます。広角表現を中心に撮るなら11-22mmが適しています。

EF-M22mm F2は広角端の広さでは及びませんが、F2の明るさとパンケーキ形状が特徴です。風景を広く写すことより、街角、人物、食事など普段の視野に近い写真を軽快に撮る用途へ向きます。

広角ズームとの違いはEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMレビューで詳しく解説しています。

EOS Mシリーズで使う意味と中古購入時の注意点

EF-M22mm F2 STMはEF-Mマウント専用です。EOS Mシリーズの小型ボディと組み合わせて初めて、このレンズの薄さと軽さが最大限に生きます。一方、EOS Rシリーズへ移行するとそのまま流用できないため、中古購入ではシステム全体を理解しておく必要があります。

EF-MレンズはEOS Mシリーズ専用

EF-M22mm F2 STMを直接装着できるのは、EOS M、M2、M3、M5、M6、M10、M100、M200、EOS Kiss M、Kiss M2、EOS M6 Mark IIなどのEF-Mマウント機です。

RFマウントのEOS R50、R10、R7などへは装着できません。EFレンズやEF-SレンズのようにEF-EOS Rアダプターで流用する方式もありません。EOS MシリーズからEOS Rシリーズへ移行する場合、EF-M22mm F2 STMはEOS M側で使い続けるレンズになります。

マウントごとの互換性はCanonレンズ対応表で整理しています。

小型EOS Mボディと組み合わせたときに価値が最大になる

EOS M200やM100、M10のようなファインダーを持たない小型ボディへEF-M22mm F2 STMを付けると、レンズ交換式APS-Cとして非常に薄い構成になります。大型グリップや望遠レンズと組み合わせる方向ではなく、軽装で持ち歩く用途に適したシステムです。

EOS M6 Mark IIのような高画素・高速機へ付ければ、携帯性を維持したまま解像力を生かせます。ボディ性能が異なってもレンズサイズは変わらないため、手元のEOS Mを小型スナップ機として残す用途にも使いやすい一本です。

シンプルな小型構成ならEOS M10レビューも参考になります。

中古ではAF・絞り・前玉・鏡筒の動作を確認する

中古では前玉と後玉の傷、カビ、クモリに加え、AFの動作を確認します。EF-M22mm F2 STMは電動フォーカス方式なので、カメラへ装着し電源を入れた状態でフォーカスリングが正常に反応することを確認します。

F2からF8、F16などへ絞りを変えて撮影し、露出が不自然に変化しないかも見ます。薄型レンズは持ち歩かれる機会が多いため、フィルター枠の変形や鏡筒の打痕、マウント部のガタも確認したい部分です。EOS Mシステムは新しいレンズが追加されないため、今後も使うなら状態のよい個体を選ぶことが重要になります。

EF-Mレンズを中古で揃える場合はEF-M神レンズ完全ガイドで他の候補も比較できます。

まとめ

Canon EF-M22mm F2 STMは、EOS Mシリーズ専用の22mm F2パンケーキレンズです。キヤノンAPS-Cでは35mm判換算約35mm相当となり、街角スナップ、旅行、室内、料理、人物を含めた日常撮影へ使いやすい画角になります。

レンズ構成は6群7枚で、非球面レンズを1枚採用しています。絞り羽根は7枚、最小絞りF22、最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.21倍、フィルター径43mmです。最大径約60.9mm、全長約23.7mm、質量約105gという薄型軽量設計は、EOS Mシリーズの小型ボディとの相性が非常に高く、カメラシステム全体を小さくできます。

F2の明るさは、室内や夕方でシャッタースピードを確保しやすく、被写体へ近づけば背景をぼかす撮影にも使えます。ただし35mm相当なので、中望遠レンズのように距離を取っただけで背景が大きくぼけるわけではありません。ボケを生かすには被写体へ近づき、背景との距離を広く取ることが重要です。

画質は中央部ならF2から使いやすく、F2.8からF5.6付近へ絞ると周辺まで整いやすくなります。F2では周辺光量低下や画面端の柔らかさが見えやすく、強い逆光ではフレアやゴーストが出る場合があります。一方、歪曲は比較的少なく、街並みや建物を含むスナップでも扱いやすいレンズです。

最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.21倍という近接性能も大きな特徴です。料理、花、小物へ近づきながら背景も画面へ残せるため、スナップだけでなくテーブルフォトでも使えます。一本だけ装着して出かけても撮影できる被写体の幅は広いレンズです。

AFにはSTMを採用しています。AF速度は使用するEOS Mボディの世代にも左右されますが、日常撮影には十分使えます。動画では滑らかなフォーカス移動を行いやすい一方、レンズ内手振れ補正がないため、歩き撮りでは揺れへの対策が必要です。

EF-M32mm F1.4 STMと比べると、22mm F2は画角が広く、圧倒的に薄く軽いことが強みです。EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMと比べればズームとISを失う代わりに、F2の明るさと小型化を得られます。EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMより広角域は狭いものの、日常スナップでは約35mm相当の画角が使いやすくなります。

EF-M22mm F2 STMはEOS Rシリーズへ引き継げないため、将来のマウント拡張を目的に選ぶレンズではありません。しかしEOS Mシリーズを小型APS-Cカメラとして使い続けるなら、この105gのパンケーキレンズはシステムの特徴を最も分かりやすく引き出します。大きなカメラバッグを持たず、APS-Cの画質とF2の明るさを日常へ持ち出せることが、このレンズの最大の魅力です。

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