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Canon EOS M6 Mark IIレビュー|3250万画素・高速連写・4K動画を詳しく解説

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Canon EOS M6 Mark IIレビュー|3250万画素・高速連写・4K動画を詳しく解説 カメラ

Canon EOS M6 Mark IIレビュー|3250万画素・高速連写・4K動画を詳しく解説

Canon EOS M6 Mark IIは、有効約3250万画素のAPS-Cセンサー、高速連写、デュアルピクセルCMOS AF、4K動画を小型ボディにまとめたEF-Mマウントのミラーレスカメラです。EOS M6の後継として登場し、画素数だけでなく連写性能、AF、動画、操作系まで大きく強化されました。

ボディサイズは約119.6×70.0×49.2mm、バッテリーとカードを含む質量は約408gです。ファインダーを内蔵しないため、背面液晶を中心に撮影すれば非常に小さな構成を作れます。一方、必要に応じて外付けEVFを装着できるため、日常のスナップでは小型化を優先し、晴天下や望遠撮影ではファインダーを追加するという使い分けもできます。

EOS M6 Mark IIで特に特徴的なのは、約3250万画素という高画素センサーと最高約14コマ/秒の高速連写を同時に実現していることです。さらにRAWバーストでは約30コマ/秒の記録にも対応し、コンパクトなEOS Mシリーズの中でも静止画性能を大きく高めたモデルとなっています。

ただし、現在EOS MシリーズとEF-Mレンズは生産を終了しており、RFマウントへそのままレンズを移行することもできません。そのため、中古でEOS M6 Mark IIを選ぶ場合は「単体の性能」だけを見るより、EF-Mレンズを含めたシステム全体をどう使うかまで考える必要があります。この記事では画質、AF、連写、動画、操作性、レンズ選び、弱点、中古購入時の注意点まで詳しく解説します。

  1. EOS M6 Mark IIの基本スペック
    1. 約3250万画素APS-Cセンサーの解像力
    2. 高画素でも高感度画質は実用的
  2. EOS M6 Mark IIの連写性能
    1. 最高約14コマ/秒は小型APS-Cとして高速
    2. RAWバースト約30コマ/秒とプリ撮影
  3. デュアルピクセルCMOS AFの実力
    1. 顔・瞳AFは人物撮影で使いやすい
    2. 高速連写ではAF追従と被写体の見え方に特徴がある
  4. 操作性はEOS M6から大きく進化
    1. AF/MF切り替えとAF-ONが追加された
  5. EVFを内蔵しない設計
    1. 外付けEVFを必要なときだけ装着できる
  6. 背面液晶と自撮り性能
    1. 上180度チルトは自撮りやローアングルで便利
  7. 4K動画とフルHD120p
    1. 4Kはレンズ本来の画角を使いやすい
    2. フルHD120pはスロー表現に使える
  8. EF-Mレンズとの組み合わせ
    1. EF-M22mm F2 STMは小型ボディの魅力を最大化する
    2. EF-M32mm F1.4 STMは高画素センサーを生かしやすい
  9. EF・EF-Sレンズもアダプター経由で使える
    1. EFレンズ資産を活用できるが小型性は失われる
  10. EOS M6 Mark IIの弱点
    1. EF-Mシステムは将来のレンズ拡張がない
    2. ボディ内手振れ補正は搭載しない
    3. バッテリーは大容量ではない
  11. EOS M6 Mark IIとEOS M6の違い
    1. 画素数・連写・動画・操作性が大幅に強化された
  12. 中古でEOS M6 Mark IIを買う場合の注意点
    1. シャッター・液晶・ダイヤル・アクセサリーシューを確認する
    2. ボディだけ安く買ってもレンズ構成が合わなければ意味が薄い
  13. EOS M6 Mark IIが向いている使い方
    1. 小型な高画素スナップ機として使いやすい
    2. EF-Mレンズをすでに持っている人には性能を引き出しやすい
  14. まとめ

EOS M6 Mark IIの基本スペック

EOS M6 Mark IIは約22.3×14.8mmのAPS-C CMOSセンサーとDIGIC 8を搭載しています。記録画素数は約3230万画素、通常感度はISO100から25600まで対応し、RAWはCR3形式、C-RAWも利用できます。

撮像素子 APS-C CMOSセンサー
有効画素数 約3250万画素
画像処理エンジン DIGIC 8
レンズマウント EF-M
通常ISO感度 ISO100~25600
シャッタースピード 1/4000~30秒、バルブ
最高連写 約14コマ/秒
RAWバースト 約30コマ/秒
動画 4K 30p、フルHD 120p対応
液晶 3.0型・約104万ドット
液晶可動 上約180度、下約45度
記録媒体 SD/SDHC/SDXC、UHS-II対応
バッテリー LP-E17
質量 約408g(バッテリー・カード含む)

約3250万画素APS-Cセンサーの解像力

EOS M6 Mark IIは、有効約3250万画素という高画素APS-Cセンサーを搭載しています。同世代のEOS 90Dと同系統の高解像センサーで、風景、建築、商品、人物など、細部を残したい撮影では大きな強みがあります。

高画素化の利点は単に大きく印刷できることだけではありません。撮影後にトリミングしても画素数を残しやすいため、構図をわずかに修正したり、遠くの被写体を切り出したりする場合にも余裕があります。APS-Cでは焦点距離が35mm判換算約1.6倍相当になるため、望遠撮影と高画素トリミングを組み合わせれば、小型システムでも遠距離の被写体を大きく残せます。

一方、高画素センサーはレンズ性能の影響も受けやすくなります。ピント精度、手ブレ、回折、レンズ側の解像力が不足すると、3250万画素を十分に生かせません。F8やF11まで絞れば必ず解像度が上がるわけでもなく、被写体やレンズによってはF4からF5.6付近の方が細部を出しやすい場合があります。

EOS Mシリーズ全体の位置づけは、キヤノン大全から歴代モデルを確認できます。

高画素でも高感度画質は実用的

APS-Cで約3250万画素となると一画素あたりの面積は小さくなりますが、実写では低感度から中感度まで細部を豊富に残せます。ISO100から800程度では高画素の利点を使いやすく、風景や日中スナップでは非常に細かな描写が得られます。

ISO1600から3200へ上げるとノイズは増えますが、通常サイズの鑑賞やWeb用途なら十分に扱える範囲です。ISO6400以上では暗部のノイズや細部の低下が目立ちやすくなるため、画質を重視する撮影では必要以上に感度を上げない方が高画素センサーの魅力を生かせます。

高画素だから高感度に弱くて使えないという単純な関係でもありません。適正露出で撮影し、RAW現像でノイズ処理を行えば暗所でも十分な画質を得られます。むしろ露出不足の画像を大幅に持ち上げる方がノイズを目立たせやすいため、撮影時に必要な光量を確保することが重要です。

先代との画質差を見る場合は、EOS M6レビューと比較すると、約2420万画素から約3250万画素へ高画素化された意味が分かりやすくなります。

EOS M6 Mark IIの連写性能

このカメラの特徴は高画素だけではありません。高速連写まで同じ小型ボディに組み込まれており、EOS Mシリーズの中でも動体撮影へ踏み込んだモデルです。

最高約14コマ/秒は小型APS-Cとして高速

高速連続撮影+では最高約14コマ/秒に対応しています。人物の表情、子ども、ペット、鉄道、動物など、瞬間を選びたい撮影では大きな強みです。

ただし、高速連写中の見え方には注意があります。最高速側では撮影した画像を連続表示する方式となるため、光学ファインダーのように被写体の動きを完全な連続映像として見続けられるわけではありません。高速で不規則に動く被写体では、追従のしやすさより連写枚数を優先した動作になります。

少し速度を落とした連写では、被写体を追いながら撮りやすくなります。常に14コマ/秒へ固定するより、動きの種類と撮影時間に応じて速度を使い分ける方が実用的です。

また、3250万画素のRAWを高速で連続記録するため、カード性能も重要です。EOS M6 Mark IIはUHS-IIに対応しているため、高速カードを使用するとバッファ開放時間を短縮できます。低速カードでは撮影後の書き込み待ちが長くなり、次のシャッターチャンスへ影響する場合があります。

EOS Mシリーズで使えるレンズと高速撮影時の構成は、Canon EF-Mレンズ一覧から確認できます。

RAWバースト約30コマ/秒とプリ撮影

EOS M6 Mark IIには通常連写とは別にRAWバーストモードが用意されています。約30コマ/秒という非常に高速な記録が可能で、動きの中から決定的な一瞬を選びたい撮影に向いています。

さらにプリ撮影を利用すると、シャッターボタンを完全に押し込む直前から画像を記録できます。人間が被写体の動きを見てからシャッターを押すまでには必ず反応時間があるため、鳥が飛び立つ瞬間、風船が割れる瞬間、子どもがジャンプする瞬間など、発生してから押したのでは遅い被写体に有効です。

RAWバーストでは通常の一枚ずつ独立したRAWファイルとは扱いが異なり、一連の画像から必要なコマを選んで保存する運用になります。何でも30コマ/秒で撮る機能ではなく、発生時刻を予測しにくい一瞬へ集中して使う機能です。

EOS M6 Mark IIの高速性能を先代と比較する場合は、EOS M6を見ると世代間の進化が分かりやすくなります。

デュアルピクセルCMOS AFの実力

EOS M6 Mark IIはデュアルピクセルCMOS AFを採用し、静止画と動画の両方で撮像面AFを利用します。AF範囲は条件によって異なりますが、画面の広い範囲をカバーし、顔認識や瞳検出にも対応します。

顔・瞳AFは人物撮影で使いやすい

人物撮影では顔+追尾AFと瞳検出を利用できます。構図を先に決めても、被写体の顔がAF範囲内にあればカメラ側で検出できるため、一点AFを人物の目へ手動で動かし続ける必要が減ります。

実写では顔が十分な大きさで写っている場面ほど瞳検出が安定します。被写体が遠く、小さな顔しか写っていない状況では瞳まで認識しにくくなり、顔全体へピントを合わせる動作へ移る場合があります。

AF追従自体は日常用途では十分に実用的ですが、現在のEOS Rシリーズに搭載される高度な被写体認識AFと同じ感覚ではありません。動物の瞳、鳥、車両などを種類別に認識して追う世代のAFではなく、人物の顔・瞳と一般的な被写体追尾を中心としたシステムです。

小型EOS Mボディで人物撮影を行う場合、EF-M22mm F2 STMとの組み合わせは携帯性を維持しながらスナップや人物撮影へ使いやすい構成です。

高速連写ではAF追従と被写体の見え方に特徴がある

14コマ/秒で連写できることと、どんな動体でも簡単に追えることは同じではありません。高速連写では撮影間隔が短くなり、カメラ側はAF演算、撮像、記録を非常に短い時間で繰り返します。

規則的に近づく被写体では追従しやすい一方、急激な加減速や方向転換を繰り返す被写体ではAFが一瞬外れることがあります。また、最高速連写では撮影画像表示を見ながら追う形になるため、被写体が予測不能に移動する状況では追いにくく感じることがあります。

スポーツ専用機として考えるより、「小型機なのに高い連写性能を持っている」と考える方がEOS M6 Mark IIの性格に合っています。日常、旅行、人物撮影を中心にしながら、必要な場面ではかなり高速な連写を使えることが強みです。

さらに小型で簡単操作を重視するEOS Mとの違いを見るなら、EOS M200と比較すると操作性や連写性能の方向性が分かりやすくなります。

操作性はEOS M6から大きく進化

外観はEOS M6に近い小型ボディですが、Mark IIでは静止画を積極的に撮る人向けの操作部が増えています。

AF/MF切り替えとAF-ONが追加された

背面にはAF/MF切り替えレバーがあり、その中央にAF-ONボタンが配置されています。親指AFを使う場合でも追加アクセサリーなしで操作しやすく、一眼レフや上位EOSから移行しても操作を組み立てやすくなっています。

複数のダイヤルも備え、絞り、シャッタースピード、露出補正などを物理操作で変更できます。すべてをタッチパネルへ依存する設計ではないため、マニュアル露出やAv、Tvを頻繁に使う撮影者にも扱いやすい構成です。

Fvモードにも対応し、シャッタースピード、絞り、ISO感度をそれぞれAUTOと任意設定の間で切り替えられます。P、Av、Tv、Mを頻繁に移動せず、一つのモード内で露出設定を変えられるため、状況が変化する撮影で使いやすい機能です。

初代M6の操作系や基本性能については、EOS M6レビューと比べるとMark IIで増えた物理操作の意味が分かります。

EVFを内蔵しない設計

EOS M6 Mark IIには電子ビューファインダーが内蔵されていません。背面液晶だけで撮影する場合にはボディを小さくできますが、ファインダーを常用する人には明確な弱点となります。

外付けEVFを必要なときだけ装着できる

対応する外付けEVFをアクセサリーシューへ装着すれば、ファインダー撮影も可能です。晴天屋外で液晶が見づらい場合、望遠レンズでカメラを顔へ押し当てて安定させたい場合にはEVFが役立ちます。

一方、EVFを装着するとEOS M6 Mark II本来の小ささは少し失われます。さらにアクセサリーシューを占有するため、EVFと外付けストロボ、EVFと大型マイクを同時に載せたい撮影では制約が生じます。

この構造は欠点だけではありません。日常スナップではEVFを外し、EF-M22mm F2 STMなどの薄型レンズを付ければ非常に小さなAPS-Cシステムになります。必要な撮影だけEVFを追加できるため、用途によってサイズを変えられることが特徴です。

EF-Mレンズを含む小型構成については、Canon EF-Mレンズ一覧で組み合わせを確認できます。

背面液晶と自撮り性能

背面には3.0型、約104万ドットのタッチパネル液晶を搭載し、上方向へ約180度、下方向へ約45度動かせます。

上180度チルトは自撮りやローアングルで便利

液晶を上へ180度起こすと前方から画面を確認できるため、自撮りや一人での動画収録に利用できます。バリアングル式のように横へ開かないため、カメラ本体の幅を増やさず画面を正面へ向けられます。

ただし、アクセサリーシューへ大型マイクを載せると、上へ起こした液晶と干渉しやすくなります。Vlog用途で本体マイクだけを使う場合には問題ありませんが、外部マイクと自撮り液晶を同時に使う場合はアクセサリー配置を工夫する必要があります。

下方向にも約45度動くため、人混みでカメラを頭上へ持ち上げる撮影や、高い位置からテーブルを撮る場合にも画面を確認しやすくなります。

EOS Mシリーズの小型ボディと操作性を比較する場合は、EOS M200も参考になります。

4K動画とフルHD120p

EOS M6 Mark IIは4K 30pとフルHD120pに対応しています。初代EOS M6がフルHDまでだったことを考えると、動画機能は大きく強化されています。

4Kはレンズ本来の画角を使いやすい

4K 30pでは大きなクロップを行わず撮影できるため、広角レンズの画角を生かしやすいことが特徴です。APS-Cではもともと35mm判換算約1.6倍相当になるため、4Kでさらに大幅に切り取られないことは広角撮影で重要です。

動画中もデュアルピクセルCMOS AFを利用でき、顔や被写体を追いながら滑らかにフォーカスを移動できます。外部マイク端子も備えているため、簡単なVlogからインタビュー、商品撮影まで対応できます。

一方、4Kの細部描写は後発の高性能機と比べると強みとは言いにくく、静止画の3250万画素から想像するほど圧倒的な4K解像感が得られるカメラではありません。EOS M6 Mark IIは動画専用機というより、静止画を中心に4Kも使える小型ハイブリッド機として見る方が性格に合っています。

EF-Mシステムで動画用レンズを選ぶ場合も、Canon EF-Mレンズ一覧から広角、標準、単焦点を比較できます。

フルHD120pはスロー表現に使える

フルHDでは119.88pまたは100pのハイフレームレート撮影に対応しています。通常30pのタイムラインへ変換すれば約4倍のスロー映像として使えるため、水しぶき、スポーツ、動物、人物の動作などをゆっくり見せる表現ができます。

4K120pのような高解像スローではありませんが、SNSやWeb動画ではフルHDでも十分な用途があります。静止画では14コマ/秒や30コマ/秒RAWバースト、動画では120pを使えるため、「一瞬の動き」を記録する機能が充実したカメラです。

ただし高フレームレートでは通常動画より光量を必要とします。シャッタースピードも速くなりやすいため、暗い室内ではISO感度が上がります。明るい単焦点と組み合わせると撮影条件を改善できます。

明るく小型なEF-M単焦点の代表例として、EF-M22mm F2 STMは日常動画やスナップに組み合わせやすいレンズです。

EF-Mレンズとの組み合わせ

EOS M6 Mark IIを現在使う場合、ボディ性能と同じくらい重要なのがEF-Mレンズです。EF-M純正レンズは8本と種類が多くありませんが、小型軽量なシステムとして役割は明確に分かれています。

EF-M22mm F2 STMは小型ボディの魅力を最大化する

EF-M22mm F2 STMを装着すると、35mm判換算約35mm相当の画角になります。レンズ自体が非常に薄いため、EOS M6 Mark IIのコンパクトさをほとんど損ないません。

35mm相当は街歩き、旅行、室内、料理、人物を含むスナップなど幅広く使えます。開放F2なので標準ズームより明るく、夕方や室内でもシャッタースピードを確保しやすくなります。

3250万画素を持つボディに小型単焦点を組み合わせることで、「大きなカメラを持ち出したくないが画質は妥協したくない」という使い方ができます。EOS M6 Mark IIを現在あえて使う理由として、EF-M22mmとの組み合わせは非常に分かりやすい構成です。

レンズの描写や使い方は、EF-M22mm F2 STMレビューで詳しく確認できます。

EF-M32mm F1.4 STMは高画素センサーを生かしやすい

EF-M32mm F1.4 STMは35mm判換算約51mm相当となる大口径標準単焦点です。EOS M6 Mark IIの高画素センサーと組み合わせると、人物、静物、料理、街中の切り取りなどで細部を豊富に残せます。

F1.4まで開けられるため、背景を大きくぼかしたい撮影や暗所にも有利です。APS-Cで約50mm相当となるため、広すぎず狭すぎない自然な画角として使えます。

一方、EF-M22mmよりサイズと重量が増えるため、携帯性を最優先する構成とは性格が異なります。最小システムなら22mm、画質と明るさを優先するなら32mmという使い分けがしやすくなります。

EF-M32mmを含む純正8本の役割は、Canon EF-Mレンズ一覧でまとめて比較できます。

EF・EF-Sレンズもアダプター経由で使える

EOS M6 Mark IIはEF-Mマウントですが、マウントアダプター EF-EOS Mを使えばEFレンズとEF-Sレンズも装着できます。

EFレンズ資産を活用できるが小型性は失われる

EF50mm F1.8 STM、EF85mm F1.8 USM、EF70-200mmなど、豊富なEFレンズを使えることはEOS M6 Mark IIの拡張性を高めます。AFや電子絞りにも対応するため、単純なマニュアルアダプターとして使う構成ではありません。

ただし、EF-EOS Mを付けるとボディ前方へアダプター分の厚みが加わります。さらに大型EFレンズを装着すれば、EOS M6 Mark IIの小ささはほとんど意味を持たなくなります。

小型ボディに大口径EFレンズを付けるとレンズ側が圧倒的に重くなるため、カメラをグリップだけで支えるより、レンズを左手で支えて使う方が安定します。特に望遠ズームでは重量バランスが大きく変わります。

EOS M、EF-M、EF、EF-Sの互換性は、Canonレンズ対応表で整理しています。

EOS M6 Mark IIの弱点

高画素、高速連写、小型ボディという強みがある一方、現在中古で選ぶ際には明確な弱点もあります。

EF-Mシステムは将来のレンズ拡張がない

最も大きな注意点は、EF-Mレンズのラインアップが今後拡張されないことです。EF-M純正レンズは小型軽量で完成度の高いものがありますが、新しいレンズを待つことはできません。

さらにEF-MレンズはRFマウントのEOS Rシリーズへ装着できません。EOS M6 Mark IIからEOS R7やR10、R50などへ移行した場合、EF-M22mm F2 STMやEF-M32mm F1.4 STMをそのまま引き継げない点は重要です。

逆に、すでにEF-Mレンズを複数持っている場合や、「この小型システムだけで完結させる」と決めて使う場合には、この問題は小さくなります。中古価格を抑えて高画素APS-Cと小型単焦点を使うという目的なら、EOS M6 Mark II独自の価値は残っています。

EF-Mの現在の立ち位置と純正レンズ8本は、Canon EF-Mレンズ一覧で確認できます。

ボディ内手振れ補正は搭載しない

EOS M6 Mark IIにはボディ内手振れ補正がありません。静止画ではIS付きEF-Mズームを使えばレンズ側で補正できますが、EF-M22mm F2 STMやEF-M32mm F1.4 STMなどIS非搭載単焦点では手ブレ補正なしで撮影することになります。

高画素機では微細な手ブレも拡大表示すると目立ちやすいため、静止した被写体でもシャッタースピードを必要以上に下げない方が安定します。約35mm相当の22mmを使う場合でも、1/40秒ギリギリを狙うより1/80秒や1/125秒程度を確保すると歩留まりを上げやすくなります。

動画では電子ISを利用できますが、電子補正では画角が狭くなり、強い補正を選ぶほどクロップも増えます。歩き撮りを多用するなら、光学IS付きレンズやジンバルを含めて考える必要があります。

小型レンズを含めたEOS Mシステムの選び方は、Canon EF-Mレンズ一覧で確認できます。

バッテリーは大容量ではない

使用するバッテリーはLP-E17で、公称撮影可能枚数は約305枚です。実際には撮影方法によってこれ以上撮れることもありますが、高速連写、長時間の液晶表示、Wi-Fi、動画を多用すると消費は増えます。

旅行やイベントで一日撮り続ける場合は、予備バッテリーを用意した方が安定します。小型ボディはバッテリー自体も小さいため、大型EOSのような長時間運用を期待するカメラではありません。

USB Type-C端子からカメラ内充電にも対応していますが、どのUSB電源でも同じように使えるわけではなく、対応する電源条件があります。長時間撮影を考える場合は、バッテリー交換を前提にした方が単純です。

より簡単操作で軽量なEOS Mとの比較は、EOS M200レビューで確認できます。

EOS M6 Mark IIとEOS M6の違い

名称だけを見ると小変更のように感じますが、M6 Mark IIは初代M6から中身が大きく変わっています。

画素数・連写・動画・操作性が大幅に強化された

EOS M6は約2420万画素、EOS M6 Mark IIは約3250万画素です。高画素化によって解像度とトリミング耐性が向上しています。

連写性能も大きく異なります。EOS M6の最高連写は約9コマ/秒ですが、Mark IIでは最高約14コマ/秒、さらにRAWバースト約30コマ/秒に対応します。動体を連続して記録する能力は別世代と言えるほど差があります。

動画も初代M6はフルHD60pまでですが、Mark IIでは4K30pとフルHD120pへ対応しています。また、背面のAF/MF切り替え、AF-ONなど静止画撮影向けの物理操作も強化されています。

初代M6の小型軽量という性格を維持しつつ、高画素・高速化したモデルがM6 Mark IIです。単に「M6に4Kを追加した機種」と考えるより、EOS Mシステムの上位静止画機として作り直されたモデルと見る方が実態に近くなります。

初代の仕様と使い勝手は、Canon EOS M6レビューで詳しく確認できます。

中古でEOS M6 Mark IIを買う場合の注意点

EOS M6 Mark IIは生産終了後も中古で探せます。現在購入する場合は、ボディ状態だけでなくEF-Mシステムをどう組むかも同時に考える必要があります。

シャッター・液晶・ダイヤル・アクセサリーシューを確認する

高速連写を特徴とするカメラなので、使用頻度の高い個体ではシャッター回数が多い可能性があります。中古店でシャッター回数を確認できる場合は参考になりますが、数字だけで状態を決めるより、実際の動作と外観を合わせて見ることが重要です。

背面液晶はチルト機構を何度も動かす部分なので、ヒンジのガタ、表示のちらつき、タッチ操作を確認します。前面へ180度回転させたときにも表示が安定しているかを見ると安心です。

上面ダイヤル、AF/MF切り替え、AF-ON、シャッターボタンも操作回数が多い部分です。ダイヤルを回した際に設定値が飛ぶ、ボタンが戻りにくいといった症状がないかを確認します。

外付けEVFを使用する予定ならアクセサリーシューと電子接点も重要です。EVF付き中古セットなら、装着した状態で表示が安定するかまで確認した方が確実です。

EOS Mシリーズと使用可能レンズの組み合わせは、Canonレンズ対応表で確認できます。

ボディだけ安く買ってもレンズ構成が合わなければ意味が薄い

EOS M6 Mark IIを中古で選ぶ場合、ボディ価格だけで判断するとシステム全体が想定より高くなることがあります。EF-M22mm F2 STM、EF-M32mm F1.4 STM、EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMなど人気の高いレンズは、中古相場が安定していることがあります。

逆に、使用したいレンズが1本か2本に決まっているなら、システムを小さく完結できます。例えば22mm F2だけで日常スナップ、32mm F1.4だけで人物や静物という構成なら、EOS M6 Mark IIの小型性を最大限生かせます。

EF・EF-Sレンズをすでに多数所有している場合は、EF-EOS M経由で流用できます。しかし大型レンズ中心になるとEOS Mボディの小型性は薄れるため、RFマウント機との比較も必要になります。

EF-M純正8本の焦点距離と用途は、Canon EF-Mレンズ一覧でまとめて確認できます。

EOS M6 Mark IIが向いている使い方

現在このカメラを選ぶ理由は、「最新機だから」ではありません。小型APS-C、高画素、高速連写、EF-Mの小型レンズという組み合わせに価値を感じるかどうかで判断が変わります。

小型な高画素スナップ機として使いやすい

EOS M6 Mark IIとEF-M22mm F2 STMを組み合わせると、APS-C約3250万画素としては非常に小さなシステムになります。大きなグリップや内蔵EVFを持つカメラよりバッグへ収めやすく、旅行や街歩きへ持ち出しやすい構成です。

スマートフォンより大きなAPS-Cセンサーと明るい単焦点を使えるため、暗所や背景ボケ、RAW現像などでは交換レンズ式カメラらしい自由度があります。

一方、野鳥や本格スポーツを中心にする場合は、長い望遠レンズを装着した時点で小型ボディの利点が減ります。EVFも外付けとなるため、望遠動体を主目的にするならファインダー内蔵機の方が扱いやすいことがあります。

小型EF-M単焦点との組み合わせは、EF-M22mm F2 STMレビューで実際の用途を詳しく確認できます。

EF-Mレンズをすでに持っている人には性能を引き出しやすい

EOS M10、M100、M200、初代M6などを使っており、すでにEF-Mレンズを複数所有している場合、M6 Mark IIへ変更するとレンズをそのまま使いながら高画素、高速連写、4K、操作性を大きく強化できます。

特にEF-M32mm F1.4 STMのような高性能単焦点は、3250万画素センサーとの組み合わせで細部を生かしやすくなります。EF-M11-22mmでは高解像の風景、EF-M18-150mmでは旅行用高倍率ズームというように、純正8本だけでも役割を分けられます。

新規にEOS Mシステムをゼロから揃える場合と、すでにEF-Mレンズを持っている場合では、EOS M6 Mark IIの価値は大きく変わります。既存レンズ資産を使えるなら、ボディ交換だけでシステム全体を高性能化できます。

EF-Mレンズ8本の特徴は、Canon EF-Mレンズ一覧で確認できます。

まとめ

Canon EOS M6 Mark IIは、有効約3250万画素APS-Cセンサー、DIGIC 8、最高約14コマ/秒の高速連写、約30コマ/秒RAWバースト、デュアルピクセルCMOS AF、4K30p、フルHD120pを約408gの小型ボディへまとめたEOS Mシリーズの高性能モデルです。

画質面では高画素による細部描写とトリミング耐性が大きな特徴です。低感度では非常に豊富な情報量を持ち、ISO1600から3200程度までなら実用的な画質を得やすくなっています。高画素を生かすにはレンズ性能、ピント、手ブレにも注意が必要ですが、EF-M32mm F1.4 STMなど高性能レンズとの組み合わせではAPS-Cらしい高解像撮影ができます。

連写性能は小型ミラーレスとして非常に高く、通常連写約14コマ/秒に加えてRAWバースト約30コマ/秒を利用できます。プリ撮影を使えばシャッターを完全に押す前の瞬間も残せるため、発生時刻を予測しにくい動きにも対応できます。

AFはデュアルピクセルCMOS AFを採用し、顔と瞳の検出、被写体追尾を利用できます。最新のEOS Rシリーズほど高度な被写体認識機能はありませんが、人物、スナップ、旅行、日常の動体撮影では十分に使える性能です。

動画ではクロップを大きく増やさない4K30pとフルHD120pに対応し、外部マイク端子も搭載します。一方、4Kの細部描写は現在の動画重視モデルほど高くなく、ボディ内手振れ補正やヘッドホン端子もありません。動画専用機として見るより、静止画性能を中心に動画も使える小型機として考える方が特徴を捉えやすくなります。

内蔵EVFを持たないことは好みが分かれる部分です。背面液晶だけなら非常に小さく、必要な場合だけ外付けEVFを追加できます。一方、外付けEVFを常用するとアクセサリーシューが埋まり、マイクやストロボとの併用にも制約が出ます。

現在EOS M6 Mark IIを選ぶ際に最も重要なのはEF-Mシステムの扱いです。EF-MレンズはEOS Rシリーズへ引き継げず、新しい純正EF-Mレンズが追加されることもありません。その反面、EF-M22mm F2 STM、EF-M32mm F1.4 STMなど小型で特徴のあるレンズを使えば、RFシステムとは異なる非常にコンパクトなAPS-Cシステムを作れます。

EOS M6 Mark IIは、最新マウントへ将来拡張するためのボディではありません。約3250万画素、高速連写、小型ボディ、EF-Mレンズという完成済みのシステムを中古で活用するカメラです。日常スナップや旅行を中心に、必要な場面では高速連写や高画素を使いたい撮影者にとって、その小ささと性能の組み合わせは現在でも明確な特徴を持っています。

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