今が狙いドキ!コスパ最高、中古の一眼レフ!
ミラーレスが主流になった今、一眼レフは「古いカメラ」として見られがちです。しかし、中古市場を見ると状況は少し違います。かつて十万円、二十万円を超える価格で販売されていた中級機や上位機が、現在ではかなり手を出しやすい価格帯まで下がっています。
しかも、安くなったから写真が撮れなくなったわけではありません。画質、AF、連写、操作性、ファインダー、レンズ交換といった写真撮影の基本性能は、そのまま残っています。
さらにEFマウントには長い歴史があります。ボディだけでなく、中古レンズも豊富です。標準ズーム、単焦点、マクロ、望遠、Lレンズまで選択肢が多く、新品のミラーレスシステムを一から揃えるより低い予算で本格的な機材を組める場合があります。
つまり今の中古一眼レフは、「安いから我慢して使うカメラ」ではありません。少ない予算で、かつての中級機や上位機を使えるところに大きな価値があります。
この記事では、なぜ今、中古一眼レフが狙いドキなのか、どんな機種を選べるのか、EFレンズまで含めるとどれほど楽しめるのか、中古購入で確認したいポイントまで詳しく見ていきます。
今こそ中古一眼レフが狙いドキ
一眼レフそのものの性能が急に落ちたわけではありません。大きく変わったのはカメラ市場です。
キヤノンを含む各社の新製品はミラーレスが中心となり、一眼レフからミラーレスへ買い替える人も増えました。その結果、中古市場には一眼レフのボディやEFレンズが数多く流通しています。
需要の中心がミラーレスへ移ったことで、かつて高価だった一眼レフを中古で選びやすくなっています。
高かった中級機や上位機まで手が届く
中古一眼レフの魅力は、単に安い入門機があることだけではありません。
EOS 70D、80D、90DといったD00シリーズ、EOS 7Dや7D Mark II、フルサイズのEOS 5Dシリーズや6Dシリーズなど、発売当時には本格的な撮影をする人向けだったカメラまで中古で探せます。
新品時には予算的に届かなかった機種でも、世代が進んだ現在では中古候補になります。
特に中級機以上は、上面液晶、サブ電子ダイヤル、独立した操作ボタン、大きなファインダーなどを備えており、撮影そのものの操作性が充実しています。
D00シリーズがどのように進化してきたのかは、Canon D00シリーズ完全ガイドでEOS D30から90Dまでまとめています。
ミラーレスへ移行したから安くなった
中古一眼レフが安くなった大きな理由は、写真が撮れなくなったからではありません。
現在の主役がミラーレスへ移ったことが大きく影響しています。
最新ミラーレスには被写体認識AF、瞳AF、電子シャッター、高性能な動画機能、ボディ内手ブレ補正など、一眼レフ時代にはなかった機能があります。
それらを必要とする人がミラーレスへ移行する一方、「写真を撮る」という基本だけを見ると、一眼レフでも十分な人は少なくありません。
最新機能を必要としない人にとっては、市場の主役から外れたことで価格が下がった一眼レフを利用できるという状況です。
一眼レフとミラーレスの操作の違いについては、意外とカンタン一眼レフでも詳しく紹介しています。
中古ボディだけでなくEFレンズも豊富
一眼レフを中古で始める魅力は、ボディだけではありません。
キヤノンEFマウントは1987年から長期間使われてきました。そのため中古市場には非常に多くのEFレンズがあります。
50mm F1.8のような小型単焦点から、大口径標準ズーム、望遠ズーム、マクロ、超広角、Lレンズまで選択肢があります。
APS-C一眼レフならEFレンズだけでなく、多くの機種でEF-Sレンズも使用できます。EF-S標準ズームや広角ズームは小型軽量なものも多く、低予算でシステムを作りやすいのが特徴です。
単焦点レンズを中古一眼レフで楽しみたい場合は、単焦点レンズの魅力も合わせて見ると、ズームとの違いが分かります。
中古一眼レフはなぜコスパが高いのか
価格が安いだけでは、コスパが高いとはいえません。
重要なのは、支払う金額に対してどれだけ撮影を楽しめるかです。
中古一眼レフは、写真撮影に必要な部分が完成した状態で価格だけが下がっている機種が多くあります。
画質は今でも十分使える
デジタルカメラは毎年進歩してきましたが、古いカメラで撮った写真が年月とともに劣化するわけではありません。
EOS 20D、40D、50D、60D、70D、80D、90Dと世代を追うごとに画素数や高感度性能は向上しています。しかし、古い機種でも適切な露出とピントで撮影すれば、十分な写真を残せます。
特にWeb掲載、ブログ、SNS、一般的なプリントでは、必ずしも最新の高画素機が必要になるわけではありません。
さらにRAWで撮影して現像すれば、ホワイトバランスや明るさを後から調整できます。一眼レフ時代のカメラでも、デジタル写真としての基本は現在と変わりません。
歴代APS-C一眼レフの画素数や機能の変化は、Canon D00シリーズ完全ガイドで比較できます。
中級機以上の操作系を安く使える
中古一眼レフで特に価値を感じやすいのが操作系です。
入門機ではメニューから変更する設定でも、中級機以上では専用ボタンやダイヤルが用意されていることがあります。
EOS 70D、80D、90Dなどでは上面液晶やサブ電子ダイヤルを備え、ファインダーを覗きながら設定を変えやすくなっています。
さらにEOS 7D系では、動体撮影を強く意識したAF操作やボディ設計が採用されています。
最新ミラーレスの価格と比較すると、こうした本格的な操作系を持つカメラを中古で試せること自体が大きな魅力です。
キヤノン一眼レフのシリーズごとの位置づけは、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイドで整理しています。
光学ファインダーそのものに価値がある
一眼レフにはミラーレスにはない光学ファインダーがあります。
レンズから入った光をミラーとプリズムを通して見るため、電子表示ではなく実際の景色をそのまま確認できます。
露出補正やホワイトバランスの結果を事前に確認できない点では電子ファインダーより不便ですが、表示遅延がなく、電源を消費して映像を作る必要もありません。
特に動く被写体を追う撮影や、長時間ファインダーを覗く撮影では、光学ファインダーを好む人もいます。
ファインダーの違いを含めた一眼レフとミラーレスの操作については、意外とカンタン一眼レフで詳しく紹介しています。
低予算ならEOS Kissシリーズから始められる
できるだけ予算を抑えて一眼レフを始めたい場合、中古EOS Kissシリーズは候補が多い系列です。
KissはキヤノンのAPS-C入門シリーズとして長く販売されてきたため、世代も台数も豊富です。
Kissは小型軽量で初めてでも扱いやすい
EOS Kissの特徴は小型軽量です。
中級機や上位機ほどボディが大きくなく、初めて一眼レフを使う場合でも持ち歩きやすくなっています。
オート撮影も充実しているため、最初から絞りやシャッタースピードをすべて覚える必要もありません。
慣れてきたらAvモードやTvモードを使い、徐々に自分で設定する範囲を広げられます。
同じ一眼レフでもシリーズによって位置づけは異なります。Kissと上位シリーズの関係は、EOS一眼レフの型番完全ガイドで確認できます。
Kiss X○i系なら機能も充実している
Kissシリーズの中でも、X7i、X9i、X10iなど「i」の付いたモデルは機能が充実しています。
たとえばKiss X9iでは45点オールクロスAF、デュアルピクセルCMOS AF、バリアングル液晶などを備え、一眼レフとしてかなり実用的な構成になっています。
入門シリーズだから写真しか撮れないということはなく、世代が新しくなるほどライブビューや動画撮影も使いやすくなっています。
中古価格と機能のバランスを考えると、Kissシリーズの中でも複数世代を比較する価値があります。
Kissを含めたキヤノン一眼レフの系列は、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイドで整理しています。
少し本格的に使うなら8000D・9000D
Kissでは少し物足りない。しかし70Dや80Dほど大きなボディは必要ない。その中間に位置したのがEOS 8000Dと9000Dです。
日本では2世代だけ展開された系列ですが、中古一眼レフを探す現在だからこそ、選択肢として見直しやすい機種です。
9000DはKissと中級機の間を埋める存在
EOS 9000Dは約2420万画素APS-Cセンサー、DIGIC 7、45点オールクロスAF、最高約6コマ/秒、デュアルピクセルCMOS AFなどを備えています。
基本性能は同時期のKiss X9iに近い部分がありますが、9000Dには上面液晶やサブ電子ダイヤルがあり、中級機に近い操作ができます。
軽量さを保ちながら本格的な操作感も欲しいという人には、独特の立ち位置を持ったカメラです。
EOS 9000Dについては、EOS 9000D入門機に見えて本格派まで満たす魔法のような一眼レフで詳しく紹介しています。
中古だからこそ短命シリーズも候補になる
現行製品だけを見ていると、8000D・9000Dという系列はすでに存在しません。
しかし中古市場では、シリーズが終了したことは大きな問題ではありません。
欲しい機能があり、状態のよい個体が見つかれば、現在でも写真を撮る道具として使えます。
むしろ新品では選べなくなった機種を自由に比較できることが、中古カメラの楽しさでもあります。
8000D・9000Dがどの位置にいたのかは、EOS一眼レフの型番完全ガイドを見ると、Kissや2桁Dとの関係が分かります。
中古一眼レフの本命になりやすいD00シリーズ
価格、性能、操作性のバランスを重視するなら、10Dから90Dまで続いたD00シリーズは非常に選択肢が多い系列です。
世代ごとに特徴が大きく違うため、予算に合わせて選びやすいことも中古向きです。
60D以降は現在でも扱いやすい
EOS 60Dはバリアングル液晶を採用し、動画撮影にも対応しています。
70DではデュアルピクセルCMOS AFが加わり、ライブビュー撮影が大きく進化しました。
80Dでは45点オールクロスAF、90Dでは約3250万画素と最高約10コマ/秒など、世代が進むほど現在の撮影スタイルにも対応しやすくなっています。
中古価格だけを優先するなら古い世代、ライブビューや動画も使うなら70D以降、高画素や連写を求めるなら90Dというように選べます。
D00シリーズ全体の違いは、Canon D00シリーズ完全ガイドで歴代モデルを比較しています。
70D・80Dは中古一眼レフらしい選択肢
70Dと80Dは、中古一眼レフの魅力を感じやすい世代です。
光学ファインダー撮影に加えて、デュアルピクセルCMOS AFを使ったライブビュー撮影にも対応しています。
バリアングル液晶があるため、ローアングルやハイアングルでも撮りやすく、一眼レフの弱点だった背面液晶撮影も実用的です。
最新ミラーレスのような被写体認識AFはありませんが、写真撮影の基本を楽しむには十分な機能があります。
それぞれの世代差は、D00シリーズ歴代モデル完全ガイドで確認できます。
90Dは一眼レフ末期の完成度を楽しめる
EOS 90Dは約3250万画素APS-Cセンサー、最高約10コマ/秒、45点オールクロスAF、デュアルピクセルCMOS AF、4K動画などを備えています。
一眼レフらしい光学ファインダー撮影と、ミラーレスに近いライブビュー撮影の両方を使えることが特徴です。
中古一眼レフとしては比較的新しい世代になるため、古さをあまり意識せず使いたい人にも向いています。
一眼レフの世代ごとの進化を見ると、90Dがどこまで到達したのかが分かります。詳しくは、Canon D00シリーズ完全ガイドで紹介しています。
動体を撮るなら7Dシリーズという選択肢
中古一眼レフだからこそ狙える上位APS-Cがあります。
EOS 7DとEOS 7D Mark IIです。
このシリーズはKissやD00シリーズより上位に置かれ、スポーツ、鉄道、航空機、野鳥など動く被写体を強く意識して作られました。
7D Mark IIは今でも本格的な動体撮影機
EOS 7D Mark IIは約2020万画素APS-Cセンサー、65点オールクロスAF、最高約10コマ/秒の連写を備えています。
発売は2014年ですが、ファインダー撮影を中心に動く被写体を狙うなら現在でも注目できる仕様です。
連写性能だけを見ると、後のEOS 90Dと同じ最高約10コマ/秒です。画素数やライブビュー、動画では90Dの方が新しい一方、7D Mark IIには動体撮影用上位機としての操作系があります。
一眼レフの型番だけでは分かりにくい7D系と90Dの関係は、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイドで整理しています。
APS-Cだから望遠撮影とも相性がよい
キヤノンAPS-Cでは、フルサイズと比べて同じレンズでも画角が狭くなります。
200mmのレンズならフルサイズ換算で約320mm相当、300mmなら約480mm相当の画角になります。
遠くの鳥や航空機、鉄道などを大きく写したいときには、この画角が利用できます。
7Dシリーズはもともと動体撮影を重視しているため、APS-Cの画角と高速AF、高速連写を組み合わせられることが魅力です。
焦点距離による写真の変化については、被写体との距離で変わる写真表現も参考になります。
フルサイズ一眼レフも中古なら現実的になる
中古一眼レフの魅力がさらに大きくなるのがフルサイズです。
新品では高価だった5Dシリーズや6Dシリーズも、中古なら候補に入れやすくなります。
5Dシリーズでフルサイズを始める
EOS 5Dシリーズは、キヤノンのフルサイズ一眼レフを代表する系列です。
5D Mark IIでは約2110万画素フルサイズセンサーを搭載し、フルHD動画にも対応しました。その後の5D Mark III、5D Mark IVではAFや連写、動画などが進化しています。
最新ミラーレスと比較すれば古い部分はありますが、フルサイズセンサーとEFレンズを使って写真を撮るという目的なら、現在でも楽しめます。
特に古いEF単焦点やLレンズを本来の画角で使えることは、フルサイズ一眼レフならではの魅力です。
一眼レフとEFレンズの組み合わせを楽しむ場合は、単焦点レンズの魅力も合わせて読むとレンズ選びの幅が広がります。
6Dシリーズなら比較的小型なフルサイズを楽しめる
EOS 6Dシリーズは、5Dシリーズより小型軽量なフルサイズ一眼レフとして登場しました。
大きく重いプロ向けボディまでは必要ないが、フルサイズセンサーを使いたいという人に向いた系列です。
APS-Cからフルサイズへ移ると、同じ焦点距離でも画角が変わり、背景ボケや高感度性能の違いも感じやすくなります。
中古だからこそ、APS-C中級機とフルサイズ一眼レフを予算の中で比較することも可能になります。
APS-Cとフルサイズを含めたEOS一眼レフの系列は、EOS一眼レフの型番完全ガイドで確認できます。
EFレンズの中古市場まで考えるとさらに強い
中古一眼レフを選ぶとき、ボディ価格だけを見るのはもったいありません。
レンズまで含めて考えると、EFマウントの中古市場には非常に多くの選択肢があります。
50mm F1.8のような単焦点で一眼レフらしさを楽しむ
標準ズームだけでも写真は撮れますが、一眼レフを始めたら一度は明るい単焦点レンズを試したくなります。
F1.8やF2などの明るいレンズを使うと、背景を大きくぼかした写真を撮りやすくなります。
APS-Cなら50mmは約80mm相当となり、人物撮影にも使いやすい中望遠になります。
ズームできない不便はありますが、自分が動いて構図を作るため、焦点距離と撮影距離の関係も分かりやすくなります。
単焦点レンズの特徴については、単焦点レンズの魅力と写真表現で詳しく紹介しています。
古いLレンズも候補になる
EFマウントには長い歴史があるため、Lレンズにも複数世代があります。
最新型だけを見ると高価でも、旧型まで広げると中古で探せるレンズが増えます。
古いレンズには逆光耐性、AF速度、手ブレ補正などで新型に及ばない部分があります。しかし、焦点距離や開放F値そのものは変わりません。
その世代ならではの描写を楽しむことも、中古EFレンズを使う理由になります。
キヤノンの旧レンズを含めた単焦点の世界は、単焦点レンズの魅力から各レンズ記事へ進めます。
一眼レフならEFレンズをそのまま装着できる
EOS Rシリーズでもマウントアダプターを使えばEFレンズを利用できます。
一方、EFマウント一眼レフならEFレンズを直接装着できます。
アダプターを追加する必要がなく、カメラとレンズだけでシステムが完成します。
古いEFレンズを中心に楽しみたい場合は、この単純さも一眼レフの利点です。
ミラーレスEOSとの違いを知りたい場合は、Canon EOS Rシリーズ大全と比較すると、それぞれのシステムの特徴が見えてきます。
中古一眼レフなら写真の基本を低予算で覚えられる
カメラを覚えるために最新機種が必要とは限りません。
絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離、被写界深度、AFといった写真の基本は、一眼レフでもミラーレスでも同じです。
Avモードだけでも写真が変わる
一眼レフを買ったら、まずAvモードを使うだけでも写真の変化を体験できます。
F値を小さくすると背景がぼけやすくなり、F値を大きくすると広い範囲へピントを合わせやすくなります。
シャッタースピードはカメラに任せられるため、最初からすべて手動で設定する必要はありません。
中古一眼レフを安く購入し、明るい単焦点レンズを組み合わせれば、少ない予算でも絞りによる写真表現を体験できます。
一眼レフの基本操作については、意外とカンタン一眼レフで初心者向けに解説しています。
失敗しても何度でも撮れる
デジタル一眼レフなら、フィルム代を気にする必要はありません。
露出を変えて撮る。F値を変えて撮る。シャッタースピードを変えて撮る。同じ被写体を何度でも撮影し、背面液晶で結果を比較できます。
古い一眼レフでも、この学び方は同じです。
最新カメラが自動で処理してくれる部分を自分で試すことで、写真がなぜ変化するのかを理解しやすくなります。
撮影距離による背景や構図の変化については、被写体との距離で変わる写真表現でも詳しく紹介しています。
安ければ何でもよいわけではない
中古一眼レフはコスパの高い選択肢ですが、価格だけで選ぶと失敗することがあります。
同じ型番でも状態によって価値は大きく変わります。
外観より動作状態を確認する
中古カメラには傷や塗装の剥がれがある個体もあります。
外観がきれいな方が気持ちよく使えますが、撮影道具として重要なのは正常に動作することです。
シャッター、AF、各ボタン、ダイヤル、液晶、カードスロット、バッテリー室などを確認したいところです。
レンズの場合はAF動作、絞り、曇り、カビ、強い傷なども確認します。
購入後にレンズ交換を楽しむ前提なら、単焦点レンズの魅力も参考にしながら、ボディだけでなくレンズ状態も重視すると安心です。
古い機種では記録メディアも確認する
古い一眼レフにはCompactFlashを使用する機種があります。
新しい世代ではSDカードが中心ですが、購入するボディによって使用するメディアが異なります。
手持ちのSDカードをそのまま使いたい場合は、対応メディアを確認してから機種を選ぶ方が扱いやすくなります。
さらに古いモデルではバッテリーの入手性も確認しておきたいところです。
世代ごとの仕様差を確認する場合は、Canon D00シリーズ完全ガイドで歴代機種を比較できます。
シャッター回数だけで決めない
中古一眼レフではシャッター回数が話題になります。
確かに使用量を推測する材料にはなりますが、シャッター回数だけですべての状態が分かるわけではありません。
保管環境、落下歴、雨天使用、ボタンやダイヤルの状態、液晶、カードスロットなど、カメラにはシャッター以外にも多くの部品があります。
回数が少なくても長期間放置された個体もあり、回数が多くても丁寧に使用されている個体もあります。
中古では数字一つではなく、全体の状態を見ることが重要です。
機種そのものの世代や位置づけについては、EOS一眼レフの型番完全ガイドも参考になります。
古すぎる一眼レフにも注意したい
中古一眼レフは古いほど価格が下がりますが、安さだけで極端に古い機種を選ぶ必要はありません。
何を撮りたいのかによって、必要な世代を考える方が使いやすくなります。
ライブビューを使うなら世代差が大きい
古い一眼レフではライブビューがなかったり、あってもAFが遅かったりします。
光学ファインダーだけで撮るなら問題にならなくても、背面液晶を使いたい場合は世代による違いが大きくなります。
キヤノンではEOS 70D以降、デュアルピクセルCMOS AFによってライブビュー撮影が使いやすくなりました。
液晶を見ながら人物、花、ローアングルなどを撮るなら、この世代差は確認しておきたいところです。
D00シリーズのライブビュー進化は、Canon D00シリーズ完全ガイドで年代順に紹介しています。
動画を撮るなら新しい世代が有利
写真だけなら古い一眼レフでも楽しめますが、動画では世代差がさらに大きくなります。
フルHD動画に対応していない機種、動画AFが弱い機種、4Kに対応していない機種などがあります。
動画も重視するなら、70D、80D、90Dなど比較的新しい世代を中心に見る方が扱いやすくなります。
一方、写真専用と割り切れば、動画機能の古さは大きな問題になりません。
一眼レフと現在のミラーレスの違いを見る場合は、Canon EOS Rシリーズ大全も合わせて確認できます。
誰に中古一眼レフが向いているのか
現在のカメラ市場では、誰にでも一眼レフを選ぶ必要はありません。
それでも、中古一眼レフだからこそ合う人はいます。
できるだけ安くレンズ交換式カメラを始めたい人
スマートフォンからステップアップして、初めてレンズ交換式カメラを使いたい人には中古一眼レフが候補になります。
ボディ、標準ズーム、単焦点という基本セットを中古で揃えれば、写真表現の違いを体験できます。
最新ミラーレスを新品で揃えなくても、絞り、シャッタースピード、焦点距離、背景ボケといった写真の基本は学べます。
操作が難しそうに感じる場合は、意外とカンタン一眼レフで最初に覚える操作を紹介しています。
古いEFレンズをいろいろ使いたい人
EFマウントの中古レンズを楽しみたい人にとって、一眼レフは非常に分かりやすい選択です。
レンズをそのまま装着し、光学ファインダーを覗いて撮影できます。
1980年代、1990年代、2000年代、2010年代と、異なる時代のEFレンズを同じシステムで楽しめることも魅力です。
焦点距離や開放F値、世代による描写の違いを比較する楽しみもあります。
単焦点レンズから始める場合は、単焦点レンズの魅力も参考になります。
光学ファインダーが好きな人
電子ファインダーより光学ファインダーの方が好きという人もいます。
電源を入れた瞬間から実際の景色が見え、表示解像度やリフレッシュレートを意識する必要がありません。
露出結果を事前に確認できない不便はありますが、「実際の光を見てシャッターを切る」という撮影感覚は一眼レフ独特です。
ミラーレスとの違いを含めて一眼レフの使い方を知りたい場合は、意外とカンタン一眼レフで詳しく紹介しています。
中古一眼レフは「安いカメラ」だけではない
中古一眼レフを見るとき、「古くなって安くなったカメラ」とだけ考えると、その価値を見落とします。
実際には、かつての中級機や上位機が、時間の経過によって購入しやすい価格になったものです。
昔は高価だった機能を今は安く使える
高速連写、多点AF、上面液晶、サブ電子ダイヤル、マグネシウム合金ボディ、フルサイズセンサー。
こうした機能は、発売当時には上位モデルを購入しなければ使えなかったものがあります。
現在は中古市場で世代を遡ることで、当時の本格機を手にできます。
最新機種と同じ性能ではありません。しかし、撮影用途が合えば、古い上位機ならではの操作性や作りを低い予算で楽しめます。
EOSの各シリーズが当時どの位置にあったのかは、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイドで整理しています。
ボディに使う予算をレンズへ回せる
カメラシステムでは、ボディだけで写真が決まるわけではありません。
レンズを変えると焦点距離、明るさ、ボケ、撮影距離が変わります。
中古一眼レフでボディ代を抑え、その分を単焦点や望遠、マクロなど別のレンズへ使う考え方もできます。
たとえば高価な最新ボディ一台と標準ズームだけで始める代わりに、中古ボディと複数のEFレンズを揃えれば、撮影できる写真の種類を増やせます。
レンズ交換によって写真がどう変わるのかは、単焦点レンズの魅力や被写体との距離で変わる写真表現でも紹介しています。
ミラーレス全盛の今だからこそ一眼レフを選べる
ミラーレスが主流になったことは、一眼レフに価値がなくなったことを意味しません。
むしろ新品市場で一眼レフの選択肢が減った一方、中古市場では歴代モデルを自由に比較できる状態になっています。
最新機能が不要なら中古一眼レフで十分な場合もある
瞳AF、被写体認識、8K動画、高速電子シャッターなどが必要なら最新ミラーレスが有利です。
しかし、風景、スナップ、人物、花、静物などを普通に撮影するだけなら、そこまで高度な機能を使わない場合もあります。
中央のAFポイントでピントを合わせ、Avモードで絞りを決め、必要なら露出補正する。これだけでも写真は撮れます。
自分に必要な機能と不要な機能を分ければ、中古一眼レフは現在でも十分な道具になります。
一眼レフの基本操作については、意外とカンタン一眼レフで紹介しています。
一眼レフからミラーレスへ進むのもあり
最初に中古一眼レフで写真を覚え、後からミラーレスへ移ることもできます。
絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離、AFといった知識は、そのままミラーレスでも使えます。
EFレンズを持っていれば、EOS Rシリーズへ移行した後もマウントアダプターを利用して使えるレンズがあります。
つまり中古一眼レフから始めた経験やレンズが、すべて無駄になるわけではありません。
ミラーレスへ移行した後の選択肢は、Canon EOS Rシリーズ大全で各モデルを確認できます。
まとめ
ミラーレス全盛の現在、中古一眼レフは狙いドキです。
理由は単純に安いからではありません。
かつて高価だった中級機や上位機が手の届く価格帯へ入り、EFレンズの中古在庫も豊富です。Kissシリーズなら低予算で始められ、8000D・9000Dなら軽量さと本格的な操作性を両立できます。
70D、80D、90DなどのD00シリーズなら操作性と機能のバランスがよく、7D Mark IIなら動体撮影、5Dや6Dシリーズなら中古フルサイズという選択肢もあります。
最新ミラーレスの被写体認識AFや高度な動画機能には及びません。しかし、写真を撮るための絞り、シャッタースピード、ISO感度、AF、レンズ交換といった基本は変わりません。
さらに一眼レフなら、長い歴史を持つEFレンズを直接装着できます。ボディを安く抑え、余った予算を単焦点、マクロ、広角、望遠へ回すこともできます。
中古品なので状態の確認は必要です。シャッター、AF、液晶、ダイヤル、カードスロット、バッテリー、レンズのカビや曇りなどを確認し、価格だけで選ばないことが大切です。
一眼レフは最新ではありません。しかし、最新でないことと、写真を楽しめないことは別の話です。
むしろ最新機種へ市場の中心が移った今だからこそ、以前は高価だった一眼レフを低い予算で手にできるようになりました。
高性能なカメラをできるだけ安く使いたい。EFレンズをいろいろ試したい。写真の基本を覚えたい。光学ファインダーで撮りたい。
そんな人にとって、今の中古一眼レフは、かなり魅力的な選択肢です。



