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EF70-210mm F4徹底解説|F4通し望遠ズームの特徴・使い方・中古選び

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EF70-210mm F4徹底解説|F4通し望遠ズームの特徴・使い方・中古選び 中望遠ズーム

EF70-210mm F4徹底解説|F4通し望遠ズームの特徴・使い方・中古選び

EF70-210mm F4は、キヤノンがEFマウントをスタートさせた初期に登場した望遠ズームレンズです。70mmから210mmまでをカバーしながら、ズーム全域で開放F4を維持する「F4通し」を採用しています。

現在のEF70-200mm F4Lシリーズにつながる焦点域を持っていますが、EF70-210mm F4はLレンズではなく、USMもISも搭載していません。その代わり、8群11枚という比較的シンプルな光学系、約605gの重量、58mmフィルター、直進式ズームという、初期EFレンズらしい構成になっています。

中古では新しい望遠ズームとはまったく異なる価格帯で見つかることもあり、EOS一眼レフだけでなく、マウントアダプターを使えばEOS Rシリーズでも撮影できます。最新レンズの代用品として見るだけでは分かりにくい、古いEF望遠ズームならではの特徴を持った一本です。

この記事ではEF70-210mm F4の正確な仕様、焦点距離別の使い方、F4通しの意味、AFや手ブレ補正の注意点、EOS Rシリーズで使う方法、EF70-210mm F3.5-4.5 USMとの違いまで詳しく解説します。

  1. EF70-210mm F4はEFマウント初期の望遠ズーム
    1. 1987年に登場した初期EFレンズの一本
    2. 正しい仕様は8群11枚・約605g
    3. ズーム全域でF4を維持できるF4通し
  2. 70-210mmの焦点距離をどう使うか
    1. 70mmは人物と周囲の環境を一緒に入れやすい
    2. 100mmから135mmはポートレートで使いやすい中望遠域
    3. 210mmでは遠景を引き寄せ圧縮感を生かせる
  3. 最短撮影距離1.2mと最大撮影倍率0.24倍
    1. 210mm側では花や小物を大きく写しやすい
  4. EF70-210mm F4の操作性
    1. 直進式ズームは現代の回転式とは操作感が違う
    2. AFは使えるがUSM世代の速さを期待するレンズではない
    3. 手ブレ補正がないため210mmではシャッタースピードに注意する
  5. EF70-210mm F4をEOS一眼レフで使う
    1. フルサイズEF一眼レフでは70-210mm本来の画角になる
    2. APS-C一眼レフでは約112-336mm相当の画角になる
  6. EF70-210mm F4をEOS Rシリーズで使う
    1. EF-EOS Rを使えばRFマウントでも使用できる
    2. EOS RではAFエリアなど古いレンズ特有の制約もある
  7. EF70-210mm F3.5-4.5 USMとの違い
    1. 同じ70-210mmでも設計はかなり異なる
  8. 現代の70-200mm F4との違い
    1. 焦点距離は似ていても目的と世代が大きく違う
  9. EF70-210mm F4に向いている撮影
    1. ポートレートではF4通しと望遠域を生かせる
    2. 風景では70mmから210mmで必要な部分だけを切り取れる
    3. スポーツや動物ではAF性能を考えて使う必要がある
  10. 中古でEF70-210mm F4を選ぶポイント
    1. 古いレンズなので光学系だけでなく機械部分も確認する
  11. まとめ

EF70-210mm F4はEFマウント初期の望遠ズーム

1987年に登場した初期EFレンズの一本

EF70-210mm F4は1987年5月に発売されました。EOSシステムとEFマウントが始まった時期に登場したレンズで、キヤノンがFDマウントから電子制御を前提としたEFマウントへ移行した初期世代にあたります。

発売時価格は56,600円でした。当時の望遠ズームとして、70mmから210mmまでの3倍ズームとF4通しを組み合わせています。

現代では70-200mmという焦点距離がプロ向け望遠ズームの代表的なレンジになっていますが、EF70-210mm F4はその初期に存在したレンズです。望遠端が210mmまである点も現在の70-200mmとは少し異なります。

EF70-210mm F4だけを見るより、同時代のEFレンズと並べると位置づけが分かりやすくなります。EFマウント全体の歴史やレンズを確認する場合は、キヤノン大全から各EFレンズの記事へ進めます。

正しい仕様は8群11枚・約605g

EF70-210mm F4の主な仕様は次のとおりです。

焦点距離 70-210mm
開放F値 F4
レンズ構成 8群11枚
絞り羽根 8枚
最小絞り F32
最短撮影距離 1.2m
最大撮影倍率 0.24倍
フィルター径 58mm
最大径×長さ 75.6×137.6mm
質量 約605g
手ブレ補正 なし
USM なし
マウント EFマウント

旧記事ではレンズ構成や重量に誤りがありましたが、EF70-210mm F4は8群11枚、約605gです。同じ70-210mmでも後発のEF70-210mm F3.5-4.5 USMは10群14枚、約550gなので、両者を混同しないことが重要です。

EFレンズには非常に多くの世代と仕様があります。EFマウントの基本的な特徴については、Canon EFレンズの特徴とメリットでも詳しく解説しています。

ズーム全域でF4を維持できるF4通し

EF70-210mm F4の大きな特徴が、70mmから210mmまで開放F値がF4で変化しないことです。

例えばF4-5.6の望遠ズームでは、広角端から望遠端へズームすると使用できる最小F値がF4からF5.6へ変化します。EF70-210mm F4では、70mmでも100mmでも135mmでも210mmでもF4を使用できます。

これはMモードで露出を固定したい場合や、ズームしながら同じ明るさと被写界深度を維持したい場合に便利です。人物撮影で70mmから210mmまで構図を変えても、F4のまま撮影を続けられます。

現在ではF4通しの望遠ズームは珍しくありませんが、初期EFレンズでこの構成を実現していたことがEF70-210mm F4の特徴です。F4通しと可変F値ズームの違いは、F値とは?絞りで変わる明るさ・ボケ・被写界深度でも確認できます。

70-210mmの焦点距離をどう使うか

70mmは人物と周囲の環境を一緒に入れやすい

70mmはフルサイズでは中望遠へ入る焦点距離ですが、135mmや210mmほど画角が狭くありません。人物を撮影するときには、上半身だけでなく全身や周囲の景色まで含めた構図を作りやすくなります。

標準ズームの望遠端に近い感覚で使えるため、撮影を始めるときは70mm側で被写体を見つけ、その後必要に応じて望遠側へズームする方法も使いやすいでしょう。

ポートレートでは被写体へ極端に近づく必要がなく、背景も適度に整理できます。50mmより背景を狭く切り取りながら、135mmほど撮影距離を必要としないため、公園や街中でも使いやすい焦点距離です。

人物撮影で焦点距離をどう選ぶかは、ポートレート撮影完全ガイドで詳しく解説しています。

100mmから135mmはポートレートで使いやすい中望遠域

100mmから135mm付近は、EF70-210mm F4の中でも人物撮影に使いやすい範囲です。70mmより背景を狭く整理でき、人物と背景の距離を取ればF4でも十分に背景をぼかせます。

背景ボケはF値だけで決まりません。焦点距離を長くし、被写体へ適切に近づき、さらに被写体と背景の距離を取ることで、F4でも背景を大きくぼかせます。

85mm F1.8や135mm F2のような大口径単焦点ほど浅い被写界深度にはなりませんが、ズームによって構図を細かく調整できるのがEF70-210mm F4の利点です。

焦点距離が変わると画角や背景の見え方も変化します。70mm、100mm、135mm、200mm付近の違いは、焦点距離で変わる写真表現の世界も参考になります。

210mmでは遠景を引き寄せ圧縮感を生かせる

望遠端は210mmです。現在主流の70-200mmより10mm長く、フルサイズでもしっかりとした望遠画角になります。

遠くの人物、動物、花、風景の一部分などを切り取る用途に使いやすく、背景にある山や建物を大きく見せる構図も作れます。

望遠レンズでよく言われる「圧縮効果」は、レンズそのものが空間を物理的に圧縮する現象ではありません。長い焦点距離を使うため被写体から離れて撮影し、その結果として前景と背景の大きさの差が小さく見えることで生まれる表現です。

210mmでは画角が狭いため、風景全体を写すよりも、山の一部、建物、木々、光が当たっている場所など、必要な部分だけを抜き出す撮影に向いています。望遠域の使い方を含めた焦点距離の基本は、焦点距離で変わる写真表現の世界で確認できます。

最短撮影距離1.2mと最大撮影倍率0.24倍

210mm側では花や小物を大きく写しやすい

最短撮影距離は1.2m、最大撮影倍率は0.24倍です。等倍マクロレンズではありませんが、望遠ズームとしては花や小物などを比較的大きく写せます。

0.24倍は、撮像面上に被写体を実物の約4分の1の大きさで記録する倍率です。小さな昆虫を画面いっぱいに写す用途には不足しますが、花、葉、料理の一部、アクセサリー、大きめの昆虫などをクローズアップする撮影には利用できます。

210mmで被写体へ1.2mまで近づけば、背景の写る範囲も狭くなり、被写体と背景に十分な距離があれば大きなボケを作れます。

マクロレンズと一般レンズの撮影倍率の違いについては、マクロレンズとは?特徴・選び方・使い方で詳しく解説しています。

EF70-210mm F4の操作性

直進式ズームは現代の回転式とは操作感が違う

EF70-210mm F4は、鏡筒を前後へ動かして焦点距離を変更する直進式ズームを採用しています。現在一般的な回転式ズームとは操作方法が異なります。

直進式は、片手で鏡筒を前後へ動かすだけで70mmから210mmまで素早く移動できます。被写体との距離が急に変化したときに、大きく画角を変えやすいのが特徴です。

長期間使われた個体では、鏡筒の動きが軽くなり、カメラを上や下へ向けたときに自重でズーム位置が動く個体もあります。中古で購入する場合は光学系だけでなく、直進ズームの保持力も確認したい部分です。

古いEFレンズには現在のRFレンズと異なる操作方法を持つモデルが多数あります。EFレンズ全体の特徴は、Canon EFレンズの特徴とメリットでも紹介しています。

AFは使えるがUSM世代の速さを期待するレンズではない

EF70-210mm F4はEFマウントなのでAF撮影に対応しますが、USMは搭載していません。後発のEF70-210mm F3.5-4.5 USMや、さらに新しいEF70-200mmシリーズとはAFの世代が異なります。

静止した人物、風景、花、スナップなどではAFを利用できますが、高速で接近してくるスポーツや鳥を最新レンズと同じ感覚で追い続ける用途には向いていません。

EOS Rシリーズへ装着しても、カメラ側の被写体認識機能によってレンズ内部のAFモーター自体が高速化するわけではありません。ボディが被写体を検出しても、最終的にフォーカスレンズを動かす速度はレンズ側の機構に左右されます。

AFとMFの使い分けや古いレンズでMFを利用する方法は、AFとMFの違いとは?オートフォーカスとマニュアルフォーカスの使い分けで詳しく解説しています。

手ブレ補正がないため210mmではシャッタースピードに注意する

EF70-210mm F4にはレンズ内手ブレ補正ISがありません。特に210mm側を手持ちで使う場合は、シャッタースピードが遅くなると手ブレが目立ちやすくなります。

晴天の屋外ならISOオートを利用して1/250秒から1/500秒以上を確保しやすいですが、夕方や日陰ではF4でもシャッタースピードが低下します。

人物が動いている場合は、手ブレだけでなく被写体ブレも考える必要があります。歩いている人物なら1/500秒前後、速い動体ならさらに高速なシャッタースピードが必要になることがあります。

三脚や一脚を使用すればカメラ側の揺れを減らせますが、被写体そのものの動きは止まりません。IS、IBIS、被写体ブレの違いは、Canonの手ブレ補正を徹底解説で詳しく整理しています。

EF70-210mm F4をEOS一眼レフで使う

フルサイズEF一眼レフでは70-210mm本来の画角になる

EF70-210mm F4はフルサイズ対応EFレンズなので、EOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズ、EOS-1D X系などのフルサイズEFマウント一眼レフへそのまま装着できます。

フルサイズでは70mmから210mmという本来の画角で使用できます。70mm側は人物や風景、210mm側は遠景や望遠ポートレートと、ズームレンジ全体をそのまま利用できます。

古いレンズだからデジタル一眼レフで焦点距離が変わるわけではありません。センサーサイズが同じなら、フィルムEOSでもフルサイズデジタルでも画角の基準は同じです。

EF、EF-S、RF、RF-Sなどキヤノン各マウントとの対応関係は、Canonレンズ対応表で確認できます。

APS-C一眼レフでは約112-336mm相当の画角になる

EOS 7DシリーズやEOS 90D、EOS KissシリーズなどAPS-C一眼レフへ装着した場合、焦点距離そのものは70-210mmのままですが、写る範囲はフルサイズ換算で約112-336mm相当になります。

70mm側からすでにかなり狭い画角になるため、室内人物撮影などでは使いにくくなる一方、屋外スポーツ、動物、鉄道、遠景などでは望遠効果を生かしやすくなります。

特に210mm側の約336mm相当は、フルサイズの210mmより被写体を画面内へ大きく配置しやすくなります。APS-Cセンサーがレンズ中央部を使用するため、画面周辺部を使わない点も古いレンズでは有利に働く場合があります。

センサーサイズによって画角が変わる仕組みは、マウントアダプターで画角は変わる?焦点距離とクロップの仕組みでも詳しく解説しています。

EF70-210mm F4をEOS Rシリーズで使う

EF-EOS Rを使えばRFマウントでも使用できる

EOS R5、EOS R6シリーズ、EOS R8、EOS R7、EOS R10、EOS R50などのRFマウント機では、EF70-210mm F4を直接装着できません。マウントアダプター EF-EOS Rをカメラとレンズの間へ取り付けます。

標準タイプのEF-EOS Rには焦点距離を変える光学系が入っていないため、フルサイズEOS Rへ装着した場合は70-210mm F4のまま使用できます。

AFや電子絞りもEFマウントの通信を利用します。古いEFレンズをEOS Rへ装着してもMF専用になるわけではありません。

実際の装着方法やEFレンズをEOS Rで使うメリット、デメリットについては、EOS RでEFレンズを使う方法で詳しく解説しています。

EOS RではAFエリアなど古いレンズ特有の制約もある

EF-EOS Rを介せばEOS Rシリーズで使用できますが、最新RFレンズとまったく同じ動作になるわけではありません。

EF70-210mm F4は非常に古いAF設計のため、対応するEOS RシリーズではAF測距可能な範囲が新しいRFレンズより狭くなる組み合わせがあります。被写体認識AFを搭載したボディだからといって、画面全体を最新RFレンズと同じ条件で利用できるとは限りません。

また、アダプターが約24mm分追加されるため、ミラーレスへ装着してもシステム全体が小さくなるわけではありません。レンズ約605gにアダプターの重量も加わります。

EFレンズをEOS Rへ装着したときの画角、AF、全長などの考え方は、EFレンズをEOS Rシリーズで使うときの焦点距離とクロップも参考になります。

EF70-210mm F3.5-4.5 USMとの違い

同じ70-210mmでも設計はかなり異なる

EF70-210mmという名称には、F4とF3.5-4.5 USMという異なるモデルがあります。焦点距離は同じですが、設計は別物です。

EF70-210mm F4 EF70-210mm F3.5-4.5 USM
発売 1987年5月 1990年6月
開放F値 F4通し F3.5-4.5
レンズ構成 8群11枚 10群14枚
絞り羽根 8枚 8枚
最短撮影距離 1.2m 1.2m
最大撮影倍率 0.24倍 0.17倍
フィルター径 58mm 58mm
質量 約605g 約550g
USM なし あり

F4モデルはズームしても開放F値が変わらず、最大撮影倍率も0.24倍あります。F3.5-4.5 USMは約550gまで軽量化され、USMを搭載してAF性能を高めています。

つまり、単純に後発モデルの方がすべて上という関係ではありません。F4通しと0.24倍の近接性能を重視するならF4にも特徴があり、AFや軽量性を重視するならF3.5-4.5 USMが使いやすくなります。

後発モデルについては、EF70-210mm F3.5-4.5 USMを徹底解説で詳しく紹介しています。

現代の70-200mm F4との違い

焦点距離は似ていても目的と世代が大きく違う

EF70-210mm F4を見ると、現在の70-200mm F4ズームに非常によく似たスペックに見えます。70mmから200mm前後をカバーし、ズーム全域F4という基本構成は共通しています。

一方で、現代の70-200mm F4はAF性能、光学設計、コーティング、手ブレ補正、耐候性、操作性などが大幅に進歩しています。EF70-210mm F4を現在のLレンズと同じ性能を安く得るレンズとして考えると、期待と実際がずれやすくなります。

EF70-210mm F4の魅力は、最新レンズと同等であることではありません。初期EF時代のF4通し望遠ズームを現在のEOSでも使えること、直進式ズームや古いAFを含めて当時の設計を楽しめることにあります。

EFレンズを現在どう活用するかという視点については、EFレンズは今後も使える?ミラーレス時代の活用法で詳しく解説しています。

EF70-210mm F4に向いている撮影

ポートレートではF4通しと望遠域を生かせる

EF70-210mm F4は、人物との距離を取りながら背景を整理したいポートレートに向いています。

70mmでは全身や周囲の環境を入れ、100mmから135mmでは上半身、210mmでは顔や離れた人物を大きく捉えるなど、撮影位置を大きく変えずに構図を調整できます。

開放F4なので大口径単焦点ほど背景が大きくぼけるレンズではありませんが、100mm以上の焦点距離を使い、人物と背景の距離を確保すれば十分なボケを作れます。

人物撮影で重要なのはF値だけでなく焦点距離、被写体距離、背景距離です。具体的な撮り方は、ポートレート撮影完全ガイドでも詳しく紹介しています。

風景では70mmから210mmで必要な部分だけを切り取れる

風景撮影では広角レンズで全体を入れる方法だけでなく、望遠レンズで景色の一部分を切り取る方法があります。

EF70-210mm F4なら、70mm側では山や建物をある程度広く捉え、210mm側では遠くの山頂、木、夕日、建物など一部分だけを大きく写せます。

遠くの山並みを重ねたり、建物と背景の山を近く見せたりするような構図も望遠ズームの得意分野です。F8前後まで絞り、ISO100を基準に撮影すれば、十分な光量がある風景では手ブレ補正がないことも大きな問題になりにくくなります。

焦点距離によって風景の見え方がどう変わるかは、焦点距離で変わる写真表現の世界で確認できます。

スポーツや動物ではAF性能を考えて使う必要がある

210mmまで届くため、運動会、鉄道、動物園など距離のある被写体にも使用できます。ただし、高速動体へ向いているかどうかは焦点距離だけでは決まりません。

EF70-210mm F4はUSMを搭載していない初期EFレンズです。高速で不規則に動く鳥や本格的なスポーツ撮影では、新しいUSMやナノUSM搭載レンズの方がAF面で有利です。

一方、運動会で走る人物を一定距離から撮る、動物園で比較的ゆっくり動く動物を撮る、鉄道をあらかじめ決めた場所で待つといった撮影なら、ピントを置く位置や撮影距離を工夫することで活用できます。

動体ではAFだけでなく連写とシャッタースピードも重要です。撮影方法は、ドライブモードとは?単写・連写・セルフタイマーの違いと使い方も参考になります。

中古でEF70-210mm F4を選ぶポイント

古いレンズなので光学系だけでなく機械部分も確認する

EF70-210mm F4は発売から長い年月が経過しているため、中古品では個体差が大きくなります。新品時の性能だけで購入を判断するレンズではありません。

確認したいのは、レンズ内部のカビ、クモリ、バルサム切れ、目立つ傷、絞りの動作、AF動作、電子接点だけではありません。直進式ズームの動きや、鏡筒を上下へ向けたときに勝手に伸縮しないかも確認したいところです。

ズームが軽いこと自体は操作しやすさにもつながりますが、極端に緩い場合は撮影中に焦点距離が変化することがあります。

また、古いEFレンズでは外観がきれいでもAFモーターや内部機構が新品時と同じ状態とは限りません。購入価格だけでなく、実際に撮影できる状態かを優先して選ぶことが重要です。

中古EFレンズをEOS Rシリーズでも活用する考え方は、EOS RでEFレンズを使う方法でも詳しく解説しています。

まとめ

EF70-210mm F4は、1987年5月に発売されたEFマウント初期の望遠ズームです。70mmから210mmまでの焦点距離をカバーし、ズーム全域でF4を維持できます。

正しい仕様は8群11枚、絞り羽根8枚、最短撮影距離1.2m、最大撮影倍率0.24倍、58mmフィルター、最大径75.6mm、全長137.6mm、質量約605gです。

USMとISは搭載されておらず、直進式ズームを採用するなど、現在の70-200mmとは操作感も性能も大きく異なります。その一方、F4通し、210mmまで届く望遠域、0.24倍の近接性能という特徴があり、人物、風景、花、遠景など幅広い撮影へ利用できます。

EF一眼レフならそのまま装着でき、EOS Rシリーズでもマウントアダプター EF-EOS Rを使えばAFや電子絞りを含めて利用できます。APS-C機ではフルサイズ換算約112-336mm相当の画角となるため、さらに望遠寄りの用途へ使えます。

後発のEF70-210mm F3.5-4.5 USMはAFと軽量性で有利ですが、EF70-210mm F4にはF4通しと最大0.24倍という別の特徴があります。最新レンズと同じ性能を求める一本ではなく、初期EFレンズの設計と70-210mm F4という独特の構成を現在のEOSでも楽しめる望遠ズームです。

EF70-210mm F4を含むキヤノンの歴代EFレンズやEOSシリーズは、キヤノン大全から確認できます。

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