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EF85mm F1.2L USMとII USMの違い|AF・画質・ボケ・中古で選ぶならどっち?

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EF85mm F1.2L USMとII USMの違い|AF・画質・ボケ・中古で選ぶならどっち? 中望遠単焦点

EF85mm F1.2L USMとII USMの違い|AF・画質・ボケ・中古で選ぶならどっち?

EF85mm F1.2L USMとEF85mm F1.2L II USMは、キヤノンEFマウントを代表する大口径中望遠単焦点です。どちらも焦点距離85mm、開放F1.2、7群8枚、最短撮影距離0.95m、最大撮影倍率0.11倍という非常によく似た基本仕様を持っています。

初代EF85mm F1.2L USMは1989年に登場し、EF85mm F1.2L II USMは2006年に後継機として登場しました。II型では光学系そのものを大きく変更するのではなく、AF制御、コーティング、絞り形状などを改善しています。

中古市場では両方が流通しているため、「写りが同じなら初代で十分なのか」「II型へ高い価格を払う意味があるのか」が選択のポイントになります。

この記事では、EF85mm F1.2L USMとEF85mm F1.2L II USMの違いを、画質、AF、ボケ、逆光性能、操作性、ポートレート撮影、中古購入、EOS Rシリーズでの使用まで詳しく比較します。

  1. EF85mm F1.2L USMとII USMの基本スペック比較
    1. 驚くほど基本スペックが同じ
  2. 最大の違いはAF速度
    1. II型は初代より最大約1.8倍AFを高速化
    2. ポートレートではAF速度差が撮影テンポに現れる
  3. 光学設計は初代とII型で非常に近い
    1. どちらも7群8枚と研削非球面レンズを採用
    2. II型はデジタル撮影を意識してコーティングを改善
  4. EF85mm F1.2L II USMは円形絞りを採用
    1. 絞ったときのボケ形状をより滑らかにしている
  5. 85mm F1.2はどれほどボケるのか
    1. 85mmとF1.2の組み合わせで大きな背景ボケを作れる
    2. F1.2ではピント面が非常に薄い
  6. 初代とII型の描写はどこまで違う?
    1. 基本的な描写傾向は非常に近い
    2. 最新RF85mm F1.2とは設計思想が異なる
  7. 初代とII型はどちらも1kgを超える
    1. 85mm単焦点としては非常に重い
    2. 大口径前玉と72mmフィルターを採用
  8. 最短撮影距離0.95mは現代の85mmより長い
    1. 寄れるレンズではない
  9. EF85mm F1.2L II USMに手ブレ補正はない
    1. 暗所ではF1.2を生かしてシャッタースピードを確保する
  10. EOS RシリーズでもEF85mm F1.2Lを使える
    1. マウントアダプター EF-EOS Rで使用できる
    2. IBIS搭載EOS Rなら手ブレ補正も利用できる
  11. APS-Cボディでは約136mm相当の画角
    1. ポートレートでは撮影距離が長くなる
  12. EF85mm F1.8 USMとの違い
    1. F1.8は軽さとAF、F1.2は描写を優先する
  13. 初代EF85mm F1.2L USMを選ぶメリット
    1. 価格差が大きければ初代にも魅力がある
  14. EF85mm F1.2L II USMを選ぶメリット
    1. 実際に撮影するならAF高速化の価値が大きい
  15. 中古で購入するときの注意点
    1. 外観よりAF動作を重点的に確認する
    2. 電子制御部分の状態も重要
  16. 初代とII型はどちらを選ぶべきか
    1. 安さ優先なら初代、撮影性能優先ならII型
  17. RF85mm F1.2 L USMへ行くべき人
    1. 開放からの解像性能と最新設計を求めるならRF
  18. まとめ

EF85mm F1.2L USMとII USMの基本スペック比較

項目 EF85mm F1.2L USM EF85mm F1.2L II USM
発売 1989年9月 2006年3月
焦点距離 85mm 85mm
開放F値 F1.2 F1.2
最小絞り F16 F16
レンズ構成 7群8枚 7群8枚
絞り羽根 8枚 8枚・円形絞り
最短撮影距離 0.95m 0.95m
最大撮影倍率 0.11倍 0.11倍
フィルター径 72mm 72mm
最大径×長さ 91.5×84mm 91.5×84mm
質量 1,025g 1,025g
AF USM USM・高速化
手ブレ補正 なし なし

驚くほど基本スペックが同じ

初代とII型を比べて最初に目につくのは、基本スペックがほとんど変わっていないことです。

焦点距離、開放F値、レンズ構成、最短撮影距離、最大撮影倍率、フィルター径、外形寸法、重量まで共通しています。

つまりII型は、初代の光学設計を全面的に置き換えたモデルではありません。F1.2という巨大な開口と85mmの描写を継承しながら、デジタル時代へ合わせて周辺部分を改良したレンズです。

このため中古で初代を選んでも、「85mm F1.2というレンズそのもの」が別物になるわけではありません。

キヤノン単焦点レンズを焦点距離別に見る記事はこちら

最大の違いはAF速度

II型は初代より最大約1.8倍AFを高速化

EF85mm F1.2L II USMで最も大きく改善された部分がAFです。

II型では高速CPUとAFアルゴリズムの最適化によって、初代と比較して最大約1.8倍のAF高速化が図られています。

これはスペック表には現れにくいものの、実際の撮影では非常に重要な違いです。

EF85mm F1.2シリーズは大口径レンズ群を動かす必要があり、もともとAF速度を最優先したレンズではありません。初代では大きくピント位置を移動するときに、フォーカス群がゆっくり移動する感覚があります。

II型でも現代の小型単焦点のような軽快なAFとは異なりますが、初代より撮影テンポを維持しやすくなっています。

USMとSTMを含むAF方式の違いはこちら

ポートレートではAF速度差が撮影テンポに現れる

静止した人物を一枚ずつ丁寧に撮るなら、初代のAFでも撮影できます。

しかし人物は完全に静止しているわけではありません。表情、顔の向き、上半身の位置などが少しずつ変わります。

F1.2では被写界深度が非常に浅いため、わずかな前後移動でも目からピントが外れます。

連続して表情を追いながら撮影するなら、AFが高速化されたII型の方が扱いやすくなります。

AF測距点とピント合わせの基本はこちら

光学設計は初代とII型で非常に近い

どちらも7群8枚と研削非球面レンズを採用

初代とII型はいずれも7群8枚構成です。高精度の研削非球面レンズを使用し、F1.2という大口径で発生しやすい収差を補正しています。

さらにフローティング機構を採用し、撮影距離によって変化する収差にも対応しています。

そのためII型になったから解像力が突然別次元になったというレンズではありません。

初代にもEF85mm F1.2シリーズ独特の描写があり、F1.2で被写体を浮かび上がらせる撮影そのものは十分楽しめます。

レンズの解像性能を見るMTFの基本はこちら

II型はデジタル撮影を意識してコーティングを改善

II型ではレンズ配置とコーティングが最適化され、デジタル一眼レフで問題になりやすいフレアやゴーストの抑制が図られています。

デジタルセンサーはフィルムとは光の反射特性が異なり、撮像面で反射した光がレンズへ戻って再反射することでゴーストが発生する場合があります。

II型では、このデジタル撮影環境まで考慮した改良が行われました。

通常の順光では初代との差が小さくても、逆光や強い点光源を含む撮影ではII型の改良に意味があります。

逆光で露出を安定させる方法はこちら

EF85mm F1.2L II USMは円形絞りを採用

絞ったときのボケ形状をより滑らかにしている

初代もII型も絞り羽根は8枚ですが、II型では円形絞りが採用されています。

F1.2の開放では絞り羽根そのものがボケ形状へ与える影響は小さいものの、少し絞った場合には違いが現れます。

F1.8、F2、F2.8付近でも背景の点光源をできるだけ円形に保ちやすく、ポートレートの背景ボケを重視した改良です。

EF85mm F1.2L II USMは開放専用レンズではありません。少し絞ることで被写界深度を確保しながら、85mmらしい背景整理を利用できます。

絞り羽根とボケの形の関係はこちら

85mm F1.2はどれほどボケるのか

85mmとF1.2の組み合わせで大きな背景ボケを作れる

85mmは中望遠で、50mmより狭い範囲を切り取れます。同じ人物を同程度の大きさで写す場合、より長い撮影距離を取ることになり、人物と背景の位置関係を整理しやすくなります。

さらにF1.2まで開ければ被写界深度を非常に浅くできます。

背景に距離があれば大きくぼけ、人物だけが浮かび上がったような描写を作れます。

これがEF85mm F1.2Lシリーズが長くポートレートレンズとして使われてきた大きな理由です。

キヤノンのポートレート向けレンズはこちら

F1.2ではピント面が非常に薄い

大きくぼけるということは、同時にピントが合って見える範囲も狭くなるということです。

顔を斜めから撮ると、手前側の目にはピントが合っていても奥側の目がぼける場合があります。

人物が少し前後に動いただけでもピント位置が変わります。

F1.2を使うこと自体を目的にするのではなく、必要な被写界深度に応じてF1.4、F1.8、F2、F2.8へ絞る判断も重要です。

ポートレートでF値を決める考え方はこちら

初代とII型の描写はどこまで違う?

基本的な描写傾向は非常に近い

初代とII型は光学構成と基本仕様が共通しているため、撮影結果も根本的に別のレンズというほど違いません。

どちらにもF1.2特有の浅い被写界深度と大きなボケがあります。

中古で初代を選んだからEF85mm F1.2らしい描写を得られない、ということはありません。

一方、II型ではコーティングや絞りが改善されているため、逆光条件や少し絞った状態では差が現れる可能性があります。

大きな違いを期待するなら、画質そのものよりAFと使い勝手の方が分かりやすい部分です。

レンズの描写とボケを考える記事はこちら

最新RF85mm F1.2とは設計思想が異なる

EF85mm F1.2L II USMとRF85mm F1.2 L USMは、同じ85mm F1.2でも設計年代が大きく異なります。

RF85mm F1.2 L USMではRFマウントのショートバックフォーカスを利用し、BR光学素子やUDレンズも採用しています。

開放から高い解像性能と色収差補正を追求した現代的な設計です。

EF85mm F1.2Lシリーズは、RF版と同じ性能を安価に得るためのレンズという位置付けではありません。EF時代の大口径85mm独特の描写と操作感を楽しむレンズとして見る方が性格を理解しやすくなります。

RF85mm F1.2 L USMとDSの違いはこちら

初代とII型はどちらも1kgを超える

85mm単焦点としては非常に重い

初代もII型も質量は1,025gです。

ズームレンズではなく85mm単焦点一本で1kgを超えるため、持った瞬間に重量を感じます。

EF85mm F1.8 USMが約425gであることを考えると、F1.2を実現するためにどれだけ大型化しているかが分かります。

長時間のスナップ撮影や旅行で持ち歩くレンズというより、F1.2の描写を目的として持ち出すレンズです。

軽量なEFレンズを含めた選び方はこちら

大口径前玉と72mmフィルターを採用

フィルター径は72mm、最大径は91.5mmあります。

85mm F1.2という巨大な開口を確保するため、レンズ前部には大きな光学系が必要です。

焦点距離85mmだけを見れば一般的な中望遠ですが、実際の外観は標準的な85mm F1.8とはかなり異なります。

レンズの重量が前方へ集中するため、撮影時には左手でしっかり鏡筒を支える方が安定します。

EFマウントを代表するレンズはこちら

最短撮影距離0.95mは現代の85mmより長い

寄れるレンズではない

初代とII型の最短撮影距離はともに0.95m、最大撮影倍率は0.11倍です。

人物を撮るには問題になりにくい一方、小物や料理、花へ近づいて大きく写す用途には向いていません。

現在の85mmレンズには0.85m前後まで寄れる製品や、近接撮影を強く意識した製品もあります。

EF85mm F1.2Lシリーズは、接写性能より大口径と人物撮影を優先した設計です。

ポートレートレンズとマクロレンズの違いはこちら

EF85mm F1.2L II USMに手ブレ補正はない

暗所ではF1.2を生かしてシャッタースピードを確保する

初代とII型のどちらにもレンズ内手ブレ補正はありません。

EOS一眼レフで使用する場合、撮影者自身の手ブレを防ぐにはシャッタースピードを確保する必要があります。

ただしF1.2まで開けられるため、暗い室内でもISO感度を抑えながら比較的速いシャッタースピードを使えます。

人物撮影では手ブレだけでなく被写体ブレも発生するため、手ブレ補正があったとしてもシャッタースピードの確保は必要です。

人物撮影で必要なシャッタースピードはこちら

EOS RシリーズでもEF85mm F1.2Lを使える

マウントアダプター EF-EOS Rで使用できる

EF85mm F1.2L USMとII USMはEFマウントレンズですが、マウントアダプター EF-EOS Rを介せばEOS Rシリーズでも使用できます。

標準的なマウントアダプターには画質を変える光学系がないため、85mmという焦点距離やF1.2という開放値はそのままです。

EOS Rシリーズでは撮像センサー上でAFを行うため、F1.2のように被写界深度が浅いレンズでも一眼レフとは違ったピント合わせができます。

瞳検出AFに対応するボディなら、人物の目を基準にAFを追従させる撮影も可能です。

EFレンズをEOS Rシリーズで使う方法はこちら

IBIS搭載EOS Rなら手ブレ補正も利用できる

レンズ自体にはISがありませんが、ボディ内手ブレ補正を搭載したEOS Rシリーズと組み合わせれば、ボディ側で手ブレを補正できます。

これはEF一眼レフで使用していた時代にはなかった大きな変化です。

ただし人物が動いたことによる被写体ブレはIBISでも止められません。

F1.2の明るさ、ボディ内手ブレ補正、高感度性能を組み合わせることで、古いEF85mm F1.2Lを現代の撮影環境で活用できます。

RF時代にEF中望遠レンズを使う魅力はこちら

APS-Cボディでは約136mm相当の画角

ポートレートでは撮影距離が長くなる

APS-CのキヤノンEOSへ装着すると、35mm判換算では約136mm相当の画角になります。

85mmそのものの焦点距離が変化するわけではありませんが、センサー中央部を利用するため写る範囲が狭くなります。

フルサイズ85mmより人物との距離を取りやすく、バストアップや顔のアップなどでは使いやすい一方、室内では後ろへ下がれなくなる場合があります。

EF85mm F1.2Lを本来の中望遠85mmとして使いたい場合には、フルサイズボディとの組み合わせが基本です。

APS-Cでの焦点距離とレンズ選びはこちら

EF85mm F1.8 USMとの違い

F1.8は軽さとAF、F1.2は描写を優先する

EF85mm F1.8 USMは約425gで、初代・II型の約1,025gに対して半分以下の重量です。

最短撮影距離も0.85mと短く、AFも軽快です。

一方、EF85mm F1.2LシリーズにはF1.8では得られない開放F1.2があります。F1.8とF1.2では光量差だけでなく、近距離撮影時の被写界深度にも違いが現れます。

撮影機材としての効率を重視するならF1.8、F1.2の描写そのものを目的にするならF1.2Lという選び方になります。

85mmを含むポートレートレンズ比較はこちら

初代EF85mm F1.2L USMを選ぶメリット

価格差が大きければ初代にも魅力がある

初代とII型は基本的な光学仕様が近いため、中古価格に大きな差がある場合には初代を選ぶ意味があります。

F1.2の明るさ、85mmの画角、大きな背景ボケ、1kgを超える独特のレンズそのものは初代でも味わえます。

静止した人物、花、静物などをゆっくり撮るなら、AF速度の差がそれほど大きな問題にならないこともあります。

「EF85mm F1.2を一度使ってみたい」という目的なら、状態の良い初代を低価格で見つける選択肢があります。

中古EFレンズを価格から選ぶ記事はこちら

EF85mm F1.2L II USMを選ぶメリット

実際に撮影するならAF高速化の価値が大きい

II型の最大の利点はAF高速化です。

人物撮影では表情が変わる瞬間を連続して撮るため、AF速度の改善はスペック以上に実用性へ影響します。

さらにデジタル撮影向けのコーティング最適化、円形絞りも加わっています。

初代とII型の価格差が小さいなら、日常的に使用することを前提としてII型を選ぶ理由は十分あります。

人物撮影でAFを使いこなす基本はこちら

中古で購入するときの注意点

外観よりAF動作を重点的に確認する

EF85mm F1.2Lシリーズは古いレンズなので、中古では個体状態の差が大きくなっています。

前玉や後玉の傷、内部のカビやクモリだけでなく、AFが近距離から無限遠まで正常に動くかを確認したいところです。

フォーカスユニットが大きいため、AF不調はこのレンズの実用性へ直接影響します。

できれば実際のボディへ装着し、近距離と遠距離を何度か往復させて動作を確認します。

中古AFレンズで確認したい駆動方式はこちら

電子制御部分の状態も重要

EF85mm F1.2Lシリーズは単純な機械式MFレンズとは異なり、電子制御部分があります。

古い個体を購入する場合には、AFだけでなくフォーカスリング操作、絞り動作、電子接点なども確認したいところです。

光学系がきれいでも電子部分に問題があれば、実用レンズとしては使いにくくなります。

販売価格だけでなく、保証の有無や返品条件も含めて選ぶ方が安全です。

中古で楽しめる代表的なEFレンズはこちら

初代とII型はどちらを選ぶべきか

安さ優先なら初代、撮影性能優先ならII型

初代とII型を選ぶ基準は比較的明確です。

初代は、F1.2の描写をできるだけ低予算で体験したい場合に向いています。光学的な基本設計はII型と近く、静止した被写体を中心に撮るなら現在でも楽しめます。

II型はAF高速化、デジタル撮影を意識したコーティング、円形絞りなど、撮影時の実用性が改善されています。

価格差が小さいならII型を選び、初代が大幅に安いなら状態を確認したうえで初代を選ぶという考え方が現実的です。

現在EF中望遠レンズを選ぶ意味はこちら

RF85mm F1.2 L USMへ行くべき人

開放からの解像性能と最新設計を求めるならRF

EF85mm F1.2L II USMの延長線上にRF85mm F1.2 L USMがあるように見えますが、実際にはかなり異なるレンズです。

RF版は9群13枚、BR光学素子とUDレンズを使用し、最短撮影距離0.85m、最大撮影倍率0.12倍となっています。

最新EOS Rシリーズで開放から高い解像性能、色収差補正、RFマウント専用の操作性を求めるならRF版が候補になります。

一方、EF版には中古価格と長年使われてきた描写があります。性能だけで置き換えて考える必要はありません。

RF85mm F1.2シリーズを詳しく比較した記事はこちら

まとめ

EF85mm F1.2L USMとEF85mm F1.2L II USMは、焦点距離85mm、開放F1.2、7群8枚、最短撮影距離0.95m、最大撮影倍率0.11倍、72mmフィルター、質量1,025gという基本部分を共有しています。

そのためII型は、初代から光学系を全面刷新したレンズではありません。

最大の違いはAFです。II型では高速CPUとAFアルゴリズムの改良によって、初代比で最大約1.8倍の高速化が行われています。

さらにII型ではデジタル撮影を考慮してレンズ配置とコーティングを最適化し、フレアやゴーストを抑制しています。8枚羽根の円形絞りも採用され、少し絞った状態でのボケ形状にも配慮されています。

一方、F1.2の浅い被写界深度、大きな背景ボケ、85mmという中望遠らしい人物との距離感は初代でも楽しめます。

初代が大幅に安く、静止した被写体をゆっくり撮るなら初代にも魅力があります。価格差が小さく、人物撮影でのAFや実用性を重視するならII型が選びやすくなります。

どちらも1kgを超え、最短撮影距離0.95m、手ブレ補正なしという明確な弱点があります。それでもF1.2という大口径による描写は、現在の小型軽量レンズとは異なる魅力があります。

EOS Rシリーズではマウントアダプターを使って継続利用でき、瞳AFやボディ内手ブレ補正を搭載する機種と組み合わせることで、EF一眼レフ時代とは異なる使い方もできます。

EF85mm F1.2L USMとII USMは、「古いからII型」「新しいからRF」という単純な選択ではなく、価格、AF、重量、描写、使用するボディを含めて選びたいレンズです。

キヤノンのカメラ・レンズ大全はこちら

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