EOS Kiss X90は初心者のために設計された一眼レフで、撮影に必要なすべての要素がわかりやすくまとまっています。小型軽量ボディで持ち歩きやすく、誰でも手軽に本格的な写真表現に挑戦できます。
EOS Kiss X90 軽やかに始める写真生活の入り口
ファインダー撮影とライブビューを切り替えて使い分けられるEOS Kiss X90は、撮影スタイルの幅を広げてくれます。多彩なモードとスマホ連携機能で、楽しみながら撮れるカメラです。
特徴的なスペック
- 有効画素数2410万の高精細CMOSセンサーを搭載したエントリーモデル
- 操作しやすい光学ファインダーと簡単ガイド表示で初心者に優しい構成
- Wi-FiとNFCによるスマホ連携で日常撮影からSNS共有まで対応
有効画素数2410万の高精細CMOSセンサーを搭載したエントリーモデル
EOS Kiss X90はエントリークラスでありながら、有効画素数2410万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載している点が大きな特徴です。この高画素センサーによって、細部までくっきりとした描写が可能になり、風景撮影や日常のスナップはもちろん、記録写真としても十分なクオリティを確保できます。また、エントリーモデルとしては珍しく、画像のトリミング耐性にも優れているため、撮影後に構図を微調整する際にも画質の劣化を最小限に抑えることができます。さらに、センサーと組み合わされる画像処理エンジンDIGIC 4+の働きにより、ノイズ処理や階調表現の面でも安定したパフォーマンスを発揮しており、初心者でも安心して撮影に臨める環境が整っています。このDIGIC 4+は、過去のKissシリーズと比べても処理速度が向上しているため、連写性能や画像再生時のレスポンスにも良好な影響を与えています。このように、EOS Kiss X90は見た目こそシンプルですが、撮像素子と画像エンジンの組み合わせによって、実用的かつ高品質な撮影体験を提供してくれる一台です。

操作しやすい光学ファインダーと簡単ガイド表示で初心者に優しい構成
EOS Kiss X90は、初めて一眼レフカメラを手にするユーザーに向けて設計されたモデルであり、その中でも特に操作のわかりやすさに重点が置かれています。まず光学ファインダーは視野率約95%、倍率約0.8倍という仕様で、フレーミングしやすく、屋外の強い日差しの中でもしっかりと被写体を捉えることができます。また、ライブビュー撮影も可能であり、液晶画面を使って構図を確認しながら撮るスタイルにも対応しています。さらに、撮影モードを変更した際には画面上に撮影シーンに適した説明が表示されるガイド機能が備わっており、設定の意味や効果をその場で理解しながら撮影できる点も、初心者にとって非常に心強い要素となっています。物理的なボタン配置についても、右手側に集約されており、片手での操作も容易です。これにより、構えたままでシャッタースピードや絞りなどの基本的な設定変更がスムーズに行える設計になっています。液晶モニターは固定式ではあるものの、視認性が高く、メニュー画面もアイコン中心で視覚的にわかりやすいため、デジタル一眼レフ初心者でも扱いに戸惑うことが少ないカメラといえます。

Wi-FiとNFCによるスマホ連携で日常撮影からSNS共有まで対応
EOS Kiss X90は、スマートフォンとの連携機能が充実している点も大きな魅力です。Wi-FiとNFCを搭載しているため、カメラで撮影した写真をその場でスマートフォンに転送することができ、撮った直後にSNSなどに投稿するスタイルにもしっかり対応しています。Canon Camera Connectアプリを使えば、カメラのリモート撮影も可能になり、集合写真のタイマー代わりや、遠隔地からのシャッター操作といった活用法も広がります。さらに、Wi-Fi接続を用いてカメラの設定をスマートフォン側から変更することもでき、操作性を補完する役割も果たしています。NFC対応のスマートフォンであれば、カメラ側のNマークにスマホをかざすだけでペアリングが完了するため、面倒な初期設定も不要です。このような通信機能によって、EOS Kiss X90は従来の一眼レフにありがちだった「撮った写真を取り出す手間」から解放され、日常の中で撮影した画像をすぐに活用するフローが実現できます。これにより、SNSを日常的に活用しているユーザーや、家族写真を共有するシーンにおいても、ストレスのない運用が可能となっています。こうしたスマホ連携機能は、現代の撮影スタイルに寄り添う非常に実用的なポイントと言えるでしょう。

スペック
- APS-CサイズCMOSセンサーによる高画質
- DIGIC 4+による画像処理の高速化
- 視野率約95%の光学ファインダー
- フルHD動画撮影に対応した動画性能
- Wi-FiとNFCによるスマートデバイス連携
- 初心者向けのシンプルな操作系とガイド表示
- 軽量ボディと握りやすいグリップ設計
- EFおよびEF-Sレンズに完全対応するレンズ互換性
APS-CサイズCMOSセンサーによる高画質
EOS Kiss X90はAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載しており、有効画素数2410万画素という高精細な描写性能を持っています。このセンサーは解像力が高く、風景やポートレートなど幅広い撮影ジャンルにおいて細かいディテールを忠実に再現できます。また、被写体の質感や陰影の描写力にも優れており、特に明暗差のある場面でも豊かな階調を保ちながら自然な画像に仕上がる点が特長です。APS-Cセンサーは35mmフルサイズセンサーに比べて焦点距離が1.6倍になるため、望遠撮影において有利であり、運動会や遠景の撮影でも活躍します。高感度撮影についてもISO100からISO6400までの常用感度に加え、拡張でISO12800まで設定可能であり、暗所でも比較的ノイズの少ないクリアな画質を保ちながら撮影が可能です。このように、EOS Kiss X90はエントリー機でありながらも、画質面で妥協のない設計がなされており、初心者からステップアップを目指すユーザーにも満足感の高い撮像性能を提供してくれる一台です。

DIGIC 4+による画像処理の高速化
EOS Kiss X90にはキヤノン独自の画像処理エンジンDIGIC 4+が搭載されており、撮影した画像の処理速度や画質の最適化に大きく貢献しています。このエンジンは従来のDIGIC 4と比べて処理能力が向上しており、特に高感度撮影時のノイズ抑制効果や階調再現性の面で進化が見られます。連写性能も約3.0コマ/秒と、エントリーモデルとしては十分な速度を持っており、動く被写体に対してもある程度の対応が可能です。また、撮影後の再生やメニュー操作のレスポンスも快適で、撮影テンポを乱さない点が評価されています。さらに、JPEG画像の生成においても細部まで滑らかな表現を可能にし、特に人物撮影や自然風景での色再現に優れています。DIGIC 4+の効果は動画撮影においても反映されており、フルHD解像度での滑らかな映像記録を実現しています。このように、画像処理エンジンは単なる速度の向上だけでなく、画質全体の底上げという面でもEOS Kiss X90にとって重要な役割を担っており、エントリーモデルながらも快適な操作感と高品位な撮影結果を両立させることが可能です。

視野率約95%の光学ファインダー
EOS Kiss X90は視野率約95%、倍率約0.8倍の光学ファインダーを採用しており、撮影時のフレーミングを安定して行える点が大きな特長です。この視野率は、実際に撮影される範囲のほとんどをカバーしているため、ファインダーを通じて見える構図と、撮影後の画像に大きな差が出にくく、構図ミスを防ぐのに役立ちます。また、屋外での撮影時や逆光下など、液晶モニターでは見づらくなる環境でも、光学ファインダーであればクリアに被写体を視認できるため、スムーズな撮影が可能です。さらに、ファインダーを覗きながらカメラを構えることで手ブレを軽減できるという利点もあり、安定した撮影姿勢を保てる点でも優れています。ファインダー内には撮影情報が表示されるため、設定の確認や変更が目を離さずに行えるのも便利です。初心者向けモデルながらも、撮影者の意図を反映しやすいこの光学ファインダーは、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラにはない一眼レフならではの撮影体験を提供してくれます。

フルHD動画撮影に対応した動画性能
EOS Kiss X90は写真撮影だけでなく動画撮影にも対応しており、フルHD1920×1080の解像度で30pの滑らかな映像を記録することができます。この動画機能は、家庭用の記録映像としては十分な画質を持っており、旅行や子どもの行事、日常のスナップムービーなど多用途に使える点が魅力です。動画撮影中もCMOSセンサーとDIGIC 4+の組み合わせによって自然な色再現と豊かな階調を実現しており、被写体の雰囲気や空気感をリアルに伝えることができます。さらに、EFレンズやEF-Sレンズの豊富なバリエーションを活かすことで、背景を美しくぼかしたポートレート動画や、遠くの被写体をしっかり捉えた望遠動画など、表現の幅が広がります。動画撮影時はライブビューでの構図確認が可能であり、ピント合わせもライブビューAFによりある程度サポートされているため、初心者でも扱いやすい設計となっています。音声についても内蔵マイクでのステレオ録音に対応しており、家庭用途であれば外部マイクを使わなくても十分な音質を得ることができます。また、動画ファイルはMP4形式で保存されるため、編集ソフトとの互換性も高く、撮影した動画を簡単にSNSにアップロードしたり、家庭用ビデオとして編集したりすることも容易です。このように、EOS Kiss X90は静止画だけでなく動画でもしっかりと活躍できる万能性を備えており、初めての一眼レフとして映像制作の第一歩を踏み出すには最適な一台となっています。

Wi-FiとNFCによるスマートデバイス連携
EOS Kiss X90はWi-FiとNFCを搭載しており、スマートフォンやタブレットと簡単に接続できる機能を備えています。これにより、撮影した写真や動画をその場でスマホに転送し、SNSやクラウドサービスに即時アップロードすることが可能です。特にNFC機能は、対応するAndroid端末であればカメラにスマホをかざすだけで接続が完了するため、煩雑な設定を省略してスムーズにペアリングを行うことができます。Canon Camera Connectという専用アプリを使えば、スマートフォンからのリモート撮影も可能であり、集合写真や風景のセルフ撮影などでも活躍します。リモート撮影ではライブビュー映像をスマホで確認しながらピント合わせやシャッター操作が行えるため、カメラ本体に触れることなく構図を決めて撮影することができます。また、旅先での風景や料理など、撮ったその場で友人や家族に共有するスタイルにも対応しており、今の時代に求められる即時性と利便性を兼ね備えています。Wi-Fiを通じたファイル転送もJPEG形式であれば高速に行われるため、カメラのSDカードからパソコンやスマートデバイスに取り込むよりも手軽でスピーディーです。これらの機能によって、EOS Kiss X90は撮る・見せる・共有するという一連の流れを一台で完結させることができ、特にスマートフォンとの親和性を重視するユーザーにとって理想的な一眼レフとなっています。撮影という行為が単なる記録からリアルタイムのコミュニケーション手段へと進化している中で、このような連携機能の充実は大きな武器となり、初心者から経験者まで幅広い層に支持される理由の一つといえるでしょう。

初心者向けのシンプルな操作系とガイド表示
EOS Kiss X90は初めて一眼レフカメラを手にする人でも安心して使えるように設計されており、その中心にあるのがシンプルで直感的な操作系とわかりやすいガイド表示です。モードダイヤルには撮影シーンに応じたアイコンが並んでおり、人物、風景、スポーツ、クローズアップなど、それぞれの場面に適した設定を自動で選んでくれるシーンインテリジェントオートも用意されています。これによって、カメラの知識がない初心者でも迷わずシャッターを切ることができ、美しい写真が撮れる成功体験を積み重ねることができます。また、液晶モニターには設定変更のたびに解説が表示される機能があり、絞りやシャッタースピード、ISO感度などの効果を視覚的に確認しながら学べるのも大きな特長です。この機能は学習ツールとしても優れており、使い続けるうちに自然と写真の基礎が身についていく仕組みとなっています。ボタン配置も非常にシンプルで、使用頻度の高い再生、削除、メニュー、設定、ISOなどのボタンが右手側に集中しているため、片手でもスムーズに操作が可能です。さらにライブビュー撮影時にはタッチ操作に対応していないものの、ボタン操作だけでも十分快適に構図や設定を調整できるよう工夫されており、物理ボタンでの安心感を大切にするユーザーにとっても使いやすい設計となっています。ファンクションガイドだけでなく、カメラ本体のメニューも視覚的に整理されているため、項目が多すぎて迷うといったことも少なく、必要な機能にすぐアクセスできるという操作性の高さも、初心者が長く使い続けられる要因となっています。

軽量ボディと握りやすいグリップ設計
EOS Kiss X90は一眼レフカメラとしては非常に軽量な部類に入り、約475gという本体質量によって長時間の撮影でも手が疲れにくく、旅行や散歩など日常的な撮影にも気軽に持ち出すことができます。さらに、ボディサイズもコンパクトに設計されており、小柄な手のユーザーでもしっかりとホールドできるようにグリップ形状が工夫されています。このグリップは指に自然にフィットする深さを持ち、滑りにくいテクスチャ加工が施されているため、撮影中に手がぶれる心配を軽減してくれます。特に初心者にとっては、カメラを安定して持てることがブレを防ぎ、失敗写真を減らすための重要な要素であり、その意味でこの設計は非常に合理的です。また、軽量とはいえ剛性感のあるボディ構造となっており、屋外での使用にも十分耐えうる堅牢性を備えています。ストラップ取り付け部分や端子カバーなどもシンプルで耐久性の高い素材が使われており、持ち運び時の安心感も得られます。レンズを装着した状態でもバランスの良い重心配置がされており、首から下げたり片手で構えたりする際にも負担が少ないのが特徴です。こうしたボディ設計は、日常的な使いやすさに直結しており、一眼レフというと重くてかさばるという先入観を持っている人でも、このEOS Kiss X90であれば気軽に撮影ライフを始めることができるでしょう。軽さと握りやすさを両立した設計は、初心者から長く愛用したいと考えるユーザーにとって、日々の撮影をストレスなく続けるための大きな支えとなります。

EFおよびEF-Sレンズに完全対応するレンズ互換性
EOS Kiss X90はキヤノンのEFマウントを採用しており、EFレンズおよびEF-Sレンズのすべてに完全対応しているため、レンズ交換式カメラとしての魅力を最大限に引き出すことができます。この互換性の広さは、初めて一眼レフを購入するユーザーにとっても非常に大きな利点であり、購入後にさまざまな撮影ジャンルに挑戦したいと考えたときにも柔軟に対応できる環境が整っています。たとえば、標準ズームレンズを使った日常スナップから、望遠レンズを活かした運動会や野鳥の撮影、さらにはマクロレンズでの接写や単焦点レンズによる背景の美しいボケ味を活かしたポートレートまで、目的に応じて最適なレンズを選ぶことが可能です。また、中古市場に豊富なEFレンズ資産が存在するため、コストを抑えながらレンズラインナップを充実させることもでき、将来的にステップアップを目指すユーザーにとっても有利な条件が揃っています。さらに、AF駆動や絞り制御などの電子的な通信も問題なく行われるため、EFマウントの持つ信頼性と安定性がそのまま引き継がれている点も安心材料となります。EF-SレンズはAPS-Cセンサー専用に設計されているため、EOS Kiss X90との相性も非常に良く、軽量でコンパクトな設計ながら高画質な描写が可能であり、持ち運びやすさと機動力を求める撮影スタイルにも適しています。このように、EOS Kiss X90はレンズ交換という一眼レフ本来の楽しさを余すことなく提供してくれるモデルであり、ユーザーの成長とともにシステムを拡張していける柔軟性と発展性を備えている点が、長く使い続けられる理由のひとつといえるでしょう。

EOS Kiss X90で広がる写真表現の世界
- 写真の楽しさを引き出す多彩な撮影モード
- 撮影の幅を広げるアクセサリーと外部機器対応
- 撮影体験を支えるバッテリー性能と保存環境
写真の楽しさを引き出す多彩な撮影モード
EOS Kiss X90は初心者にやさしいカメラとして設計されていますが、その中には一眼レフならではの本格的な表現を可能にする多彩な撮影モードが搭載されています。たとえば、シーンインテリジェントオートモードではカメラが自動で被写体や背景の状況を判断して最適な設定を選んでくれるため、撮影者が細かい設定を意識せずに綺麗な写真を撮ることができます。これに加えて、風景モードやポートレートモード、スポーツモード、クローズアップモード、夜景モードなど、特定のシーンに合わせた撮影モードが用意されており、場面に応じて選ぶだけでそのシーンに最適な写真が撮れるようになっています。こうしたモードは初心者の学習ツールとしても非常に有効であり、「このモードを選ぶとこういう写真が撮れる」という経験を積み重ねるうちに、設定の意味や効果を自然と理解することができるようになります。また、クリエイティブフィルター機能を使えば、トイカメラ風やモノクロ、ソフトフォーカスといった効果を簡単に加えることができ、作品としての仕上がりに個性を出すことも可能です。このようにEOS Kiss X90は、初心者が安心して写真を始められる設計でありながら、撮影を重ねていくことで「もっとこう撮りたい」という欲求に応えてくれる懐の深さを持った一台であり、写真の世界を楽しく広げてくれる存在です。

撮影の幅を広げるアクセサリーと外部機器対応
EOS Kiss X90は本体単体でも高い撮影性能を発揮しますが、外部機器やアクセサリーとの組み合わせによってさらに撮影の幅が広がります。たとえば、ホットシューに対応した外部ストロボを装着することで、室内や夜間の撮影でもしっかりと光を確保した撮影が可能となり、人物撮影や商品撮影などにおいて一段階上の仕上がりを目指すことができます。また、三脚穴が標準装備されているため、夜景撮影や長時間露光といったブレを抑える必要がある場面でも安定した撮影が行えます。さらに、リモートスイッチにも対応しているので、カメラに直接触れずにシャッターを切ることができ、ブレを最小限に抑えた高精度な撮影も実現できます。このほか、HDMIミニ出力端子が用意されていることで、大画面テレビなどに接続して撮影した写真や動画をその場で確認することも可能であり、撮影後の鑑賞体験まで視野に入れた設計がなされているのも特徴です。加えて、Eye-Fiカードにも対応しているため、Wi-Fi機能を補完する形で画像の自動転送を行うこともでき、撮影から保存、共有までのフローをスムーズに進めることができます。このようにEOS Kiss X90は、アクセサリーの拡張性が高く、ユーザーの撮影スタイルや目的に応じて柔軟にシステムを組み替えることができる構造となっており、エントリーモデルでありながら本格的な撮影にも対応可能な一台として多くのユーザーに支持されています。
撮影体験を支えるバッテリー性能と保存環境
EOS Kiss X90は撮影体験を支える重要な要素として、安定したバッテリー性能と信頼性の高い保存環境を提供しています。使用されているバッテリーパックLP-E10は、フル充電の状態でファインダー撮影時にはおよそ500枚前後の撮影が可能であり、1日の外出撮影でも安心して使える容量となっています。ライブビュー撮影では消費電力が増えるためやや撮影可能枚数は減少しますが、それでも旅行やイベントなどで活躍するには十分な持続力を備えています。加えて、バッテリー残量は液晶画面で明確に表示されるため、途中での予期せぬバッテリー切れも避けやすく、予備バッテリーを持ち歩くことでさらに安心感を高めることができます。記録メディアについてはSD、SDHC、SDXCカードに対応しており、データの保存と転送のしやすさでも不安を感じさせません。最大容量128GB以上のSDXCカードにも対応しているため、JPEG+RAWでの記録やフルHD動画の撮影でも容量を気にせず撮影に集中することが可能です。また、カードスロットの挿入口も扱いやすく、メディア交換時にストレスがかからない設計となっています。さらに、記録フォーマットは汎用性の高いJPEGとRAWの両方に対応しており、撮影後に画像編集を行いたいユーザーにも適した仕様です。こうしたバッテリーと保存環境の堅実な設計は、日常撮影から旅先での記録、さらには作品作りにいたるまで、幅広いシーンで撮影者を支える重要な役割を果たしており、EOS Kiss X90が長く使い続けられる理由のひとつとなっています。

EOS Kiss X90の実用面を支える周辺要素
- ファインダー撮影の利点とライブビューとの使い分け
- 扱いやすい操作系と初心者を導くインターフェース
- エントリーモデルとしての価格と中古市場での価値
ファインダー撮影の利点とライブビューとの使い分け
EOS Kiss X90は光学ファインダーを搭載した一眼レフカメラであり、このファインダーを活用した撮影にはミラーレスカメラにはない魅力が詰まっています。まず、光学ファインダーの最大の利点は表示遅延が一切ないことであり、動く被写体や素早いシャッターチャンスを逃さず捉えることができる点があげられます。たとえば子どもが走ってくる瞬間やペットがジャンプするタイミング、風にそよぐ花の揺れといった一瞬を撮るには、リアルタイムに被写体を見られる光学ファインダーが非常に有利です。また、強い日差しの下など屋外の撮影では液晶画面が見づらくなる場面もありますが、ファインダーならしっかりと構図を確認することができ、光の影響を受けにくい視認性の高さが撮影精度に直結します。一方で、ライブビュー撮影は背面液晶を使って構図を確認するスタイルであり、画面全体を使ってピント位置を確認できることや、被写界深度や露出の変化をその場で確認できる点が便利です。特に三脚を使った風景撮影や、ローアングルでの構図調整などではライブビューの方が構図の自由度が高く、細かい調整に向いています。このように、EOS Kiss X90ではファインダー撮影とライブビュー撮影をシーンによって使い分けることで、それぞれの利点を最大限に活かした撮影が可能となり、ユーザー自身がカメラの使い方に幅を持たせることで写真のクオリティや満足感を高めることができるのです。

扱いやすい操作系と初心者を導くインターフェース
EOS Kiss X90の操作系は初心者に配慮された設計が随所に見られ、初めて一眼レフを手にする人でも安心して使い始めることができる構造となっています。まず、各種操作ボタンは右手側に集約されており、再生、メニュー、ISO設定、十字キー、Qボタンなど、撮影中によく使う操作をスムーズに行えるよう配置されています。このボタン配置は使い続けることで自然と手に馴染み、次第にカメラを見ずとも直感的に操作できるようになる設計が意識されています。また、背面液晶に表示される機能ガイドは初心者にとって大きな味方となっており、設定を変更するとその内容がイラスト付きで説明されることで、各項目が撮影結果にどう影響するかを視覚的に学ぶことができます。さらに、モードダイヤルにはアイコン化されたシーンモードが並んでおり、使いたいモードを選ぶだけで最適な設定に切り替わるようになっているため、難しい言葉や理屈を知らなくても安心して撮影に臨むことができます。操作音やフォーカスの応答速度も適切で、カメラとユーザーの間にストレスが生まれにくく、初心者でも自然と撮影に集中できる環境が整っています。このようなユーザーフレンドリーなインターフェースと操作系は、EOS Kiss X90が単なる機材ではなく「撮影の楽しさを教えてくれるパートナー」として機能していることを示しており、写真を趣味として継続したいと考えるすべての初心者にとって理想的な一台だと言えるでしょう。

エントリーモデルとしての価格と中古市場での価値
EOS Kiss X90はエントリーモデルとして非常に価格バランスに優れており、一眼レフに初めて挑戦したいという人にとって、購入しやすい価格帯でありながらも必要十分な性能を備えているという点で非常に評価が高い機種です。新品で購入する場合でも標準ズームレンズ付きのレンズキットが比較的手ごろな価格で手に入るほか、カメラ本体単体での中古流通も豊富にあり、状態の良いものを探すことでさらにコストを抑えて一眼レフデビューを果たすことも可能です。特にキヤノンのEOS Kissシリーズは中古市場でも安定した人気があり、需要が一定していることから売却時にも比較的良好な価格で手放すことができる点も見逃せません。こうした点から、EOS Kiss X90は初めての一眼レフとしてだけでなく、コストを抑えてセカンドカメラを持ちたい人や、レンズ資産の活用を目的とするサブ機としても多くのユーザーに選ばれています。また、EFおよびEF-Sマウント対応であることから、すでにレンズを複数所有しているユーザーにとってもボディだけの導入がしやすく、必要に応じて目的別にカメラを使い分ける運用も現実的です。さらに、今後写真撮影を趣味として続けていく中で、より高性能な上位機種へとステップアップする際にも、基本的な操作性や撮影感覚が共通しているためスムーズな移行が可能であり、EOS Kiss X90は写真生活の最初の一歩としてだけでなく、その後の成長にも寄り添う優れた選択肢となっています。
まとめ
EOS Kiss X90は一眼レフの魅力を手軽に味わえる入門機として、多くの初心者に選ばれてきたカメラです。軽量で持ち運びやすい設計と視認性の高い光学ファインダー、わかりやすい操作系に加え、Wi-Fi対応や多彩な撮影モードも搭載しており、写真を楽しむうえで必要な要素が過不足なく揃っています。EFおよびEF-Sレンズへの対応もあり、ステップアップを視野に入れた拡張性も魅力です。価格と性能のバランスが取れており、日常撮影から趣味としての写真表現まで長く付き合える存在であり続けるこのカメラは、一台目としてもサブ機としても安心しておすすめできます。

