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Canon EF広角ズームレンズ一覧|11-24mm・16-35mm・17-40mmの違いと選び方

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Canon EF広角ズームレンズ一覧|11-24mm・16-35mm・17-40mmの違いと選び方 広角ズーム

Canon EF広角ズームレンズ一覧|11-24mm・16-35mm・17-40mmの違いと選び方

CanonのEFマウントには、11mmという極端な超広角から35mm、40mm付近までをカバーする広角ズームレンズが数多く存在します。

代表的なのはEF11-24mm F4L USM、EF16-35mm F2.8L III USM、EF16-35mm F4L IS USM、EF17-40mm F4L USMです。さらに中古市場まで範囲を広げると、EF17-35mm F2.8L USMやEF20-35mm F2.8L、EF20-35mm F3.5-4.5 USMなど、EFマウントの歴史を感じられる広角ズームも選択肢に入ります。

広角ズームは、単に広い範囲を写すためだけのレンズではありません。16mmと24mm、24mmと35mmでは構図の作り方が大きく変わります。撮影者が被写体へ近づけば前景を大きく見せられ、道路や建物の線を利用すれば奥行きを強調できます。狭い室内など、撮影者が後ろへ下がれない場面でも広い画角が役立ちます。

一方、焦点距離が短ければ短いほど使いやすいわけでもありません。11mmでは非常に広い範囲が写るため、主題以外のものまで画面へ入りやすくなります。16-35mmは超広角から自然な広角まで調整しやすく、17-40mmは40mm側まで使えるため街歩きや旅行でも扱いやすい焦点距離です。

この記事では、Canon EF広角ズームレンズを焦点距離、F値、重量、手ブレ補正、撮影用途から整理し、風景、建築、室内、星景、旅行などでどのレンズを選ぶと使いやすいのかを詳しく解説します。

EF広角ズームレンズは焦点距離によって使い方が大きく変わる

  • 11mm・16mm・20mmでは写る範囲と構図の作り方が大きく異なる
  • 広角らしい遠近感は焦点距離だけでなく撮影位置によって生まれる
  • 魚眼ズームと通常の超広角ズームは同じ広角でも写り方が異なる

11mm・16mm・20mm・24mmでは同じ広角でも役割が違う

EF広角ズームを選ぶとき、最初に確認したいのが広角端の焦点距離です。

11mm、16mm、17mm、20mm、24mmでは数字の差は数mmしかありませんが、広角域ではこの数mmによって写る範囲が大きく変わります。特に11mmと16mmの差は大きく、同じ場所から撮影しても画面へ入る周囲の情報量が大きく異なります。

11mmは一般的な24mm広角とはまったく違う画角です。フルサイズでは非常に広い範囲が写り、巨大な建築物、寺社の内部、狭い部屋、大きな岩壁などを一枚へ収めやすくなります。

16mmや17mmも十分な超広角ですが、11mmほど極端ではありません。風景、建築、室内、旅行などで広さを確保しながら、画面内を整理しやすい焦点距離です。

20mmになると超広角らしい広がりを残しながら、周辺へ不要なものが入り込む量を抑えやすくなります。24mm付近ではさらに自然になり、標準ズームの広角端としても一般的な画角になります。

広角ズームでは、一番短い焦点距離を持っていること自体が性能の優劣を決めるわけではありません。自分が撮影する場所で11mmまで必要なのか、16mm程度で十分なのかを考えることが重要です。

焦点距離と画角の関係については、画角の違いが変える写真の世界でも詳しく解説しています。

広角特有の遠近感はレンズだけでなく撮影距離から生まれる

広角レンズを使うと遠近感が強くなると説明されることがありますが、実際には撮影位置が大きく関係しています。

同じ場所から撮影して中央部分だけを比較した場合、焦点距離を短くしたことだけで被写体同士の遠近関係が大きく変化するわけではありません。

広角レンズでは広い範囲を写せるため、被写体へ近づいても周囲まで画面へ入れられます。撮影者が被写体へ近づくことによって、手前の被写体は大きく、遠くの被写体は小さく写り、その結果として強い奥行きが生まれます。

例えば花へ大きく近づき、その後ろへ山や空を配置すると、花は画面内で非常に大きくなり、山は遠く小さく見えます。道路の白線、橋、廊下、建物の壁などへ近づけば、手前から奥へ向かう線が急速に細くなり、広角らしい奥行きを表現できます。

16-35mmズームなら、16mmで前景を大胆に見せ、24mmでは少し自然な構図にし、35mmでは周囲を整理した写真へ変えられます。

ズームリングだけで画面内の大きさを調整するのではなく、焦点距離を決めたうえで撮影者自身が前後へ移動すると、広角ズームの特徴をより生かせます。

撮影距離と写真の見え方については、被写体との距離で写真はどう変わる?でも詳しく紹介しています。

EF8-15mm F4Lフィッシュアイは通常の広角ズームとは分けて考える

Canon EFマウントにはEF8-15mm F4L フィッシュアイ USMもあります。

焦点距離だけを見るとEF11-24mm F4L USMよりさらに短いため、最も広いEF広角ズームのように見えますが、通常の広角ズームとは写り方が異なります。

EF11-24mmやEF16-35mmは、建物の線などを基本的に直線として写す一般的な超広角ズームです。

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは魚眼レンズで、非常に広い範囲を魚眼独自の投影方法で画像へ収めます。そのため、画面中央から離れた直線は大きく湾曲します。

フルサイズでは8mm側で全周魚眼、15mm側では対角魚眼として使用できます。8mmでは円形の画像が画面内へ現れ、15mmでは四角い画面全体を使った魚眼写真になります。

建物を広く写す場合でも、直線をできるだけ自然に残したいなら11-24mmや16-35mm、湾曲そのものを写真表現として使うなら8-15mmフィッシュアイという違いがあります。

EF魚眼レンズについては、Canon EF魚眼レンズ完全ガイドでEF8-15mm F4LとEF15mm F2.8の違いまで詳しく解説しています。

代表的なEF広角ズームは11-24mmと2本の16-35mm

  • EF11-24mm F4Lは11mmという極端な超広角を必要とする撮影向け
  • EF16-35mm F2.8L IIIはF2.8の明るさを優先する場合に向いている
  • EF16-35mm F4L ISは軽さと手ブレ補正を重視する場合に使いやすい

EF11-24mm F4L USMは11mmから始まる特殊な超広角ズーム

EF11-24mm F4L USMの最大の特徴は、フルサイズで11mmから24mmまでをカバーすることです。

16mmでも十分に広い画角ですが、11mmではさらに広い範囲を一枚へ収められます。この5mmの差は、標準域での5mmとは比較にならないほど大きく感じられます。

特に効果を発揮するのは、撮影者が後ろへ下がれない場所です。狭い室内、建築物の内部、大きな寺社や城、都市の高層建築、巨大な岩壁などでは、16mmで全体が入りきらなくても11mmなら収められる場合があります。

風景でも、目の前の岩や花などを前景へ大きく配置しながら、その奥の山や空まで一枚へ入れる構図を作れます。

一方、11mmでは非常に多くのものが写ります。電柱、標識、人、撮影者自身の影など、16mmでは画面外だったものまで入りやすくなります。

主役を決めずに広い範囲だけを写すと、何を見せたい写真なのか分かりにくくなることもあります。11mmを使う場合には、前景や線を利用して画面内に視線の流れを作ることが重要です。

EF11-24mm F4Lについては、EF11-24mm F4L USMの特徴と使い方でも詳しく紹介しています。

EF16-35mm F2.8L III USMはF2.8を維持できる大口径広角ズーム

EF16-35mm F2.8L III USMは、16mmから35mmまでズーム全域でF2.8を使用できる大口径広角ズームです。

16mm側では風景や建築、室内を広く撮影でき、24mm付近では扱いやすい広角として使えます。35mm側まで伸ばせば、街歩き、人物、イベントなどにも対応できます。

F2.8が大きな意味を持つのは、背景をぼかす場合だけではありません。

星景写真では、シャッタースピードを長くしすぎると星が点ではなく線として写ります。そのため、シャッタースピードを必要以上に遅くせずに光量を確保できるF2.8には意味があります。

夜のイベント、結婚式、暗い室内などでも、F4より一段明るいことでシャッタースピードやISO感度の選択肢が増えます。

一方、EF16-35mm F2.8L III USMにはレンズ内手ブレ補正がありません。静止した被写体を手持ちで低速シャッター撮影する場合には、ISを搭載するEF16-35mm F4L IS USMとの違いが出ます。

F2.8の明るさが必要なのか、手ブレ補正が必要なのかを見ることで、2本の16-35mmの選択が分かりやすくなります。

詳しい特徴については、EF16-35mm F2.8L III USMの特徴で解説しています。

EF16-35mm F4L IS USMは軽量さと手ブレ補正が特徴

EF16-35mm F4L IS USMは、焦点距離16-35mmをF4通しでカバーする広角Lズームです。

F2.8L IIIより明るさでは一段暗くなりますが、レンズ内手ブレ補正を搭載していることが大きな特徴です。

風景や建物など動かない被写体を手持ち撮影する場合には、シャッタースピードを遅くしてもカメラ側の揺れを抑えやすくなります。

また、F2.8L IIIより軽いため、旅行や山歩きなど長時間持ち歩く撮影でも扱いやすくなります。

昼間の風景ではF8前後まで絞ることも多く、開放F2.8をほとんど使わない撮影者もいます。その場合、F4であることより軽さやISの方が実際の撮影では役立つことがあります。

一方、星景では手ブレ補正で星そのものの移動を止めることはできません。星を点として写すためにはシャッタースピードを一定以上速くする必要があるため、F2.8L IIIの明るさが有利になる場面があります。

EF16-35mm F4L IS USMについては、EF16-35mm F4L IS USMの特徴と使い方でも詳しく紹介しています。

中古では17-40mmや旧世代EF広角ズームも選択肢になる

  • EF17-40mm F4L USMは軽量で40mm側まで使える
  • EF17-35mm F2.8L USMは16-35mm以前の大口径Lズームとして残る
  • EF20-35mmなど旧型には小型軽量な広角ズームも存在する

EF17-40mm F4L USMは軽量で40mmまで使える

EF17-40mm F4L USMは、17mmから40mmまでをF4通しでカバーするLズームです。

16-35mm F4L IS USMより広角端は1mm長く、手ブレ補正も搭載していません。その一方で、小型軽量であることと40mmまで使えることが特徴です。

17mmでは風景や建築を広く撮影でき、24mm付近では一般的な広角として使えます。35mmから40mmでは画面内の余計なものを整理しやすくなり、街歩きやスナップにも使いやすくなります。

旅行では、観光地の建物を17mmで撮影した直後に、料理や街の一部分を40mmで撮影するといった使い方もできます。

中古市場では比較的見つけやすいEF広角Lズームでもあり、EF一眼レフを低予算で楽しみたい場合にも候補になります。

新しい高画素ボディで四隅まで高い解像性能を求める場合には新世代レンズと比較する必要がありますが、軽量なEF広角ズームとしての価値は残っています。

EF17-40mm F4L USMについては、EF17-40mm F4L USMの特徴で詳しく紹介しています。

EF17-35mm F2.8L USMはF2.8広角ズームの旧世代を楽しめる

EF17-35mm F2.8L USMは、後のEF16-35mm F2.8Lシリーズにつながる大口径広角ズームです。

17mmから35mmまでF2.8を維持できるため、焦点距離と明るさだけを見ると現在でも使いやすい構成です。

一方、設計世代はEF16-35mm F2.8L II USMやIII USMより古くなります。

中古で購入する場合には、Lレンズという名称だけで判断せず、どの世代の広角ズームなのかを見る必要があります。

広角レンズでは画面中央だけでなく四隅の描写も目立ちやすく、色収差、逆光時のフレアやゴーストなどにも世代差が現れます。

その一方で、中古価格によってはF2.8通しのEF広角ズームを比較的低い予算で導入できる場合があります。

EOS 5DシリーズなどのEF一眼レフで旧世代Lレンズを楽しむ用途にも向いています。最新レンズと同じ性能を求めるのではなく、旧世代のF2.8広角ズームとして選ぶことで特徴が分かりやすくなります。

EF17-35mm F2.8L USMについては、EF17-35mm F2.8L USMの特徴で詳しく解説しています。

EF20-35mmなど初期EF広角ズームにも独自の魅力がある

さらに古いEF広角ズームには、EF20-35mm F2.8L、EF20-35mm F3.5-4.5 USM、EF22-55mm F4-5.6 USMなどがあります。

現在の16-35mm系と比べると広角端が20mmや22mmから始まるため、超広角としての迫力は控えめです。

一方、旧型には小型軽量なモデルがあります。最新の高性能広角ズームとは違い、軽いボディと組み合わせて気軽に持ち歩く使い方ができます。

20mmから35mmという範囲でも、フルサイズなら十分に広角らしい撮影が可能です。建物、風景、街並み、室内などを広く撮影しつつ、35mm側では自然なスナップにも使えます。

こうした旧型を選ぶ場合には、現代のレンズとの単純な解像性能比較だけでは価値が分かりにくくなります。

EFマウント初期のレンズをEOS 5DやEOS 6Dなどで使うこと自体を楽しむ、軽量な広角ズームとして使う、中古価格を生かして焦点距離を試すといった用途があります。

EF20-35mm F3.5-4.5 USMについては、EF20-35mm F3.5-4.5 USMの特徴でも詳しく紹介しています。

風景・建築・星景では広角ズームの選び方が変わる

  • 風景では広さだけでなく前景と主題の配置が重要になる
  • 建築では画角と同時にカメラの傾きによるパースを考える
  • 星景ではF2.8、手持ち夜景ではISの有無が選択に影響する

風景では11mmが必要なのか16mmで足りるのかを考える

風景撮影では、広い画角を使えば自動的に壮大な写真になるわけではありません。

11mmでは空、地面、左右の景色を大量に取り込めます。そのため、遠くの山だけを主役にすると山が小さく写り、周囲に余白ばかりが増えることがあります。

11mmを生かすなら、目の前の岩、花、木、道路などを前景へ配置し、その奥へ主題を置く構図が効果的です。

16mmから20mmでは11mmより写る範囲が狭くなるため、画面を整理しやすくなります。広い空間を見せながら主役も残したい場合には、この範囲の方が扱いやすいことがあります。

24mm付近になるとさらに自然になり、風景全体を広く見せながら、遠くの山や建物の存在感も残しやすくなります。

広角端の数字だけでレンズを選ぶのではなく、自分が撮影する風景でどの程度まで周囲を入れたいのかを見ることが重要です。

風景写真で広角を使う考え方については、神秘的な風景写真の撮り方でも詳しく紹介しています。

建築ではカメラを上へ向けたときのパースも考える

建築撮影では、広角レンズの歪曲収差と、撮影位置によって生じる遠近法上の変形を分けて考える必要があります。

高い建物を近距離から撮影すると、画面内へ上部まで入れるためにカメラを上へ向けることがあります。

すると建物の垂直線は上へ行くほど内側へ傾き、建物が上部へ向かってすぼまったように写ります。

これはレンズの歪曲だけで起きている現象ではありません。カメラを上へ傾けたことによって生じるパースの変化です。

広角になるほど近距離から大きな建物を画面へ入れやすいため、この現象を経験する場面も増えます。

写真表現として建物を大きく傾かせるなら、その形を構図へ利用できます。一方、建築物の垂直線を正確に残したい場合には、撮影位置を変える、カメラを水平に保つ、シフトレンズを利用するといった方法があります。

建築撮影で垂直線を保つ仕組みについては、シフトレンズとは?ティルトとの違いと建築写真で垂直線を保つ使い方で詳しく解説しています。

星景ならF2.8、手持ち夜景ならF4 ISという違いが出やすい

EF16-35mm F2.8L III USMとEF16-35mm F4L IS USMで迷う場合、夜間撮影の内容を見ると違いが分かりやすくなります。

星景では星そのものが時間とともに移動します。シャッタースピードを長くしすぎれば、星は点ではなく線として写ります。

この場合、手ブレ補正でカメラの揺れを抑えても、星の移動を止めることはできません。そのため、同じISO感度ならF4より速いシャッタースピードを使えるF2.8が役立ちます。

一方、夜の建物、イルミネーション、静止した風景などを手持ちで撮影するなら事情が変わります。

被写体が動かない場合には、F4でも手ブレ補正を使ってシャッタースピードを遅くできる場面があります。

旅行では三脚を持ち歩かないことも多いため、手持ち撮影を中心に考えるならEF16-35mm F4L IS USMの方が使いやすい場合があります。

F2.8とF4を単純な明るさだけで比較せず、星を撮るのか、動かない夜景を手持ちで撮るのかまで考えることで選択が明確になります。

レンズの明るさとシャッタースピードの関係については、絞り・シャッタースピード・ISO感度の関係でも詳しく解説しています。

EOS RシリーズでもEF広角ズームは活用できる

  • フルサイズEOS RではEF広角ズーム本来の画角を使える
  • APS-C EOS Rでは約1.6倍相当の画角になる
  • EF-EOS Rを介して既存のEF広角ズームを継続利用できる

フルサイズEOS RではEF広角ズーム本来の画角を利用できる

EF広角ズームはEOS一眼レフ用のEFマウントレンズですが、EOS Rシリーズへ移行した後も使用できます。

EOS R5、EOS R6シリーズ、EOS R8、EOS RPなどのフルサイズEOS Rでは、マウントアダプター EF-EOS Rをカメラとレンズの間へ装着します。

標準的なEF-EOS Rには焦点距離を変える補正レンズが入っていないため、EF16-35mm F2.8L III USMなら16-35mm F2.8として使用します。

EF11-24mm F4L USMも11-24mmのままなので、一眼レフで使用していた超広角画角をEOS Rでも利用できます。

このため、EF一眼レフからEOS Rへ移行したからといって、所有しているEF広角ズームをすぐに買い替える必要はありません。

EF広角ズームには中古価格が下がっているモデルもあり、EOS RでEFレンズを使うことを前提に中古から選ぶ方法もあります。

EFレンズをEOS Rで使う際の特徴については、Canonマウントアダプター EF-EOS Rのデメリットで詳しく解説しています。

APS-C EOS Rでは16-35mmでも超広角ではなくなる

EOS R7やEOS R10などAPS-Cセンサーを搭載したEOS Rシリーズでは、同じEF広角ズームでも写る範囲が狭くなります。

CanonのAPS-Cでは35mm判換算で約1.6倍相当の画角になります。

例えば16-35mmなら約25.6-56mm相当です。フルサイズでは16mmから始まる超広角ズームですが、APS-Cでは24mm前後から始まる標準ズームに近い画角になります。

EF11-24mm F4L USMなら約17.6-38.4mm相当となるため、APS-Cでもかなり広角側を使えますが、フルサイズ11mmほど極端な超広角にはなりません。

APS-Cで10mm前後の超広角を使いたい場合には、EF-S10-18mmやEF-S10-22mm、RF-S10-18mmなども候補になります。

EF16-35mmをAPS-Cへ装着すること自体に問題はありませんが、「16mmだから超広角になる」と考えると実際の画角との違いが生じます。

APS-Cとフルサイズの画角差については、APS-Cとフルサイズの画角の違いでも詳しく紹介しています。

EF広角ズームは一眼レフとEOS Rをまたいで使えることが強み

EF広角ズームの現在の価値を考えるとき、EF一眼レフだけで使えるレンズとして見る必要はありません。

EOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズなどの一眼レフで使用しながら、EOS R5やEOS R6などではEF-EOS Rを介して同じレンズを使えます。

例えばEF17-40mm F4L USMをEOS 5D Mark IIで使い、同じレンズをEOS R5へ装着するといった運用も可能です。

複数世代のCanonボディを楽しむ場合には、EFレンズ一本を複数のボディで共有できることが大きな利点になります。

一方、EOS Rだけを長期間使うことが決まっている場合には、RF広角ズームとの比較も必要です。RFマウントではボディとの組み合わせを前提に設計された新しい広角ズームが選べます。

そのため、EF広角ズームを残すかRFへ移行するかは、画質だけではなく、中古価格、重量、所有しているボディ、撮影頻度まで含めて判断することになります。

EFレンズとRFレンズの位置づけについては、RF時代にEFレンズを使う意味でも詳しく解説しています。

まとめ

Canon EF広角ズームレンズは、同じ広角ズームでも焦点距離と用途が大きく異なります。

最も極端な超広角を必要とする場合はEF11-24mm F4L USMです。11mmという画角によって、16mmでも収まりきらない建築、室内、巨大な風景を一枚へ収められます。

一方、11mmは写る範囲が非常に広いため、主題以外のものまで入りやすくなります。常に11mmを必要とするわけではなく、16mmで十分な撮影が中心なら16-35mm系の方が使いやすくなります。

EF16-35mm F2.8L III USMはF2.8の明るさがあり、星景、夜のイベント、暗い室内などでシャッタースピードを確保したい場合に向いています。

EF16-35mm F4L IS USMはF4になる代わりに手ブレ補正を搭載し、F2.8L IIIより軽量です。旅行、風景、建築などで長時間持ち歩き、静止した被写体を手持ち撮影する場合には使いやすい構成です。

中古まで含めるとEF17-40mm F4L USMも重要です。17mmから40mmまで使えるため、超広角撮影だけでなく街歩きやスナップにも対応できます。

さらにEF17-35mm F2.8L USM、EF20-35mm F2.8L、EF20-35mm F3.5-4.5 USMなどを含めれば、EFマウントの広角ズームには長い歴史があります。

旧型は最新レンズとの単純な性能比較だけで選ぶのではなく、重量、焦点距離、中古価格、使用するカメラとの組み合わせを見ることで価値が分かります。

また、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは焦点距離こそ非常に短いものの、通常の広角ズームとは投影方法が異なります。建物の線をできるだけ自然に残したい場合は11-24mmや16-35mm系、魚眼特有の湾曲を利用したい場合は8-15mmフィッシュアイという役割分担になります。

EOS Rシリーズへ移行した場合でも、EF-EOS Rマウントアダプターを使用すればEF広角ズームを継続できます。フルサイズEOS Rでは本来の超広角画角を利用でき、APS-C EOS Rでは約1.6倍相当の画角になります。

EF広角ズームを選ぶときは、最も短い焦点距離や最も明るいF値だけで決める必要はありません。

11mmが本当に必要なのか、16mmから35mmを頻繁に使うのか、F2.8が必要なのか、手ブレ補正を優先するのか、一日持ち歩く重量をどこまで許容できるのか。

実際の撮影内容からこれらを整理すると、EF11-24mm、EF16-35mm、EF17-40mmをはじめとする多数のEF広角ズームの中から、自分に合った一本を選びやすくなります。

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