写真の種類一覧|代表的な撮影ジャンルと特徴を初心者向けに解説
写真には、ポートレート、スナップ、風景、夜景、星空、マクロ、スポーツ、野鳥など、さまざまな種類があります。
カメラを手に入れたものの、「何を撮ればいいのかわからない」「自分にはどんな写真が向いているのか知りたい」と感じる人もいるでしょう。
写真の種類を知ると、必要なレンズやカメラの設定も見えてきます。人物を大きく撮りたいのか、広い風景を残したいのか、小さな花や昆虫を拡大したいのかによって、適した焦点距離やシャッタースピードは変わります。
また、一つの写真が必ず一つのジャンルだけに分類されるわけではありません。街を歩いていて人物を撮ればストリートスナップにも人物写真にもなり、星空と山を一緒に撮れば風景写真と星景写真の両方の性格を持ちます。
この記事では、代表的な写真の種類を被写体や撮影方法ごとに整理し、それぞれの特徴、使いやすいレンズ、撮影するときのポイントまで解説します。
写真の種類は被写体と撮り方で分けられる
人物・風景・動物など被写体によって分類する
もっとも分かりやすい写真の分類方法は、何を撮ったかによって分ける方法です。
人物を主役にすればポートレート、山や海を撮れば風景写真、花や昆虫を大きく写せばマクロ写真、鳥を中心に撮れば野鳥写真になります。
被写体による分類は必要な機材を考えるときにも便利です。人物なら標準から中望遠、風景なら広角から標準、野鳥なら望遠から超望遠というように、撮影ジャンルによって使いやすい焦点距離が変わります。
最初から一つのジャンルへ絞る必要はありません。身近な被写体を撮りながら、自分が何を撮っている時間を楽しいと感じるのか探していく方法でも十分です。
関連記事:写真撮影の基本テクニック
同じ被写体でも撮り方によって写真の種類は変わる
写真は被写体だけでなく、撮影方法や表現によっても分類できます。
たとえば人物を撮る場合でも、モデルと構図や場所を決めて撮影すればポートレートになります。街を歩いている人物をその場の雰囲気と一緒に写せば、スナップ写真としての性格が強くなります。
同じ建物でも、建物そのものの形や構造を正確に見せれば建築写真になり、街の一部として瞬間的に切り取ればストリートスナップにもなります。
写真のジャンルには厳密な境界があるわけではありません。分類を覚える目的は写真へ名前を付けることではなく、それぞれの撮影方法を知り、自分の表現を増やすことにあります。
関連記事:写真の構図を整える基本テクニック
人物を撮る写真の種類
ポートレート写真
ポートレートは人物を主役にした写真です。モデル、家族、友人、子どもなど、人そのものを中心に表現します。
顔だけを大きく写す写真だけがポートレートではありません。全身を入れたり、周囲の風景と人物を組み合わせたりする方法もあります。
人物を印象的に見せたい場合は、50mm前後から135mm程度の標準・中望遠レンズが使いやすくなります。背景をぼかしたいときはF1.4、F1.8、F2.8など明るいレンズが便利です。
中望遠を使用すると人物との距離を確保しやすく、背景を整理しながら自然な遠近感で写せます。一方、35mm前後の広めの画角では、その人がいる場所まで含めた環境ポートレートを作れます。
ポートレートではピント位置が重要です。顔を大きく写す場合は、基本的に手前側の目へピントを合わせます。現在のミラーレスなら瞳AFを利用すると撮影しやすくなります。
関連記事:85mmで撮るポートレートの魅力
スナップ写真
スナップ写真は、日常の中で見つけた瞬間を素早く切り取る写真です。
街の人、光と影、店先、自転車、駅、路地、雨上がりの道路など、特別な撮影場所へ行かなくても被写体を見つけられます。
ポートレートが被写体や撮影場所をある程度整えてから撮るのに対し、スナップは目の前で起きたことへ反応して撮る場面が多くなります。
焦点距離は28mm、35mm、50mm前後が定番です。広角寄りなら街の雰囲気を含めやすく、50mmなら不要なものを画面から外して主題を整理しやすくなります。
カメラを持って歩きながら撮影できるため、写真を始めたばかりの人にも取り組みやすいジャンルです。
関連記事:スナップ写真の魅力と撮り方
景色を撮る写真の種類
風景写真
風景写真は、山、海、湖、川、森林、草原、田園、街並みなどを主題にした写真です。
広大な景色をそのまま写すだけでなく、光、季節、天候、時間帯によって変わる風景の表情を残すことが重要になります。
広角レンズがよく使われますが、必ずしも広角である必要はありません。標準レンズで一部分を切り取ったり、望遠レンズで遠くの山を引き寄せたりする方法もあります。
絞りはF8前後が使われることが多く、画面の手前から奥までピントを合わせたい場合に向いています。暗い場所や朝夕ではシャッタースピードが低下するため、三脚も活用できます。
同じ場所でも日の出、昼、夕方、雨、雪などによってまったく異なる写真になるため、何度も撮影できることも風景写真の魅力です。
関連記事:風景写真を魅力的に撮る方法
夜景写真
夜景写真は、夜の街、ビル、道路、橋、工場、イルミネーションなど人工光を中心に撮影する写真です。
昼間とは違い、光そのものが被写体になります。街灯や車のライト、建物の窓から漏れる光などをどう配置するかで写真の印象が変わります。
カメラを手持ちで撮影する場合は、シャッタースピードが遅くなりすぎないようISO感度を上げます。三脚を使える場合はISO感度を低く設定し、長時間露光によって滑らかでクリアな夜景を撮影できます。
車のライトを光跡として残す場合は、数秒以上の長いシャッタースピードを使用します。絞りを絞ることで街灯を光条として表現することもできます。
関連記事:夜景撮影のカメラ設定
星空・星景写真
星空を主役として撮影する写真には、星野写真や星景写真があります。
星空そのものを中心に捉える撮影に対し、山、木、建物など地上の風景と星空を一緒に写す写真は星景写真と呼ばれます。
星は非常に暗いため、F値の小さな明るいレンズ、高いISO感度、数秒から数十秒程度のシャッタースピードを組み合わせて撮影します。
広い星空を入れたい場合は14mmから24mm前後の広角レンズが使いやすくなります。F1.4、F1.8、F2などの明るい広角レンズなら、より多くの光を取り込めます。
撮影場所の暗さも重要です。街灯や市街地の明かりが少ない場所ほど、肉眼では見えにくい星まで写りやすくなります。
関連記事:キヤノンで星空を撮るためのレンズ選び
小さな被写体を撮る写真の種類
マクロ写真
マクロ写真は、花、昆虫、小物、水滴など小さな被写体を大きく写す写真です。
通常のレンズでは近づける距離に限界がありますが、マクロレンズなら被写体へ接近して細部まで大きく写せます。
花びらの模様、昆虫の目、水滴に映り込んだ景色など、肉眼では普段意識しない世界を写真として見せられることが魅力です。
撮影距離が短くなるほど被写界深度が浅くなるため、少しカメラが動くだけでもピント位置が変わります。F値を絞ったり、三脚を使ったりして安定させる方法が有効です。
マクロレンズは接写専用ではなく、通常の距離でも撮影できます。焦点距離によっては人物や風景にも使えるため、一本で幅広い用途へ対応できます。
関連記事:望遠マクロレンズで撮る世界
花の写真
花は身近にありながら、写真表現の幅が非常に広い被写体です。
花全体を写す、一本だけを大きく写す、花畑として広く撮る、背景を大きくぼかす、水滴を入れるなど、同じ花でもさまざまな撮影方法があります。
標準ズームでも撮影できますが、マクロレンズや中望遠レンズを使うと背景を整理しやすくなります。
晴天の強い光では影が硬くなりやすいため、曇天や朝夕の柔らかな光も花の撮影に向いています。逆光を利用すると花びらが透け、立体感や透明感を出せます。
背景まで意識し、花の後ろに明るいものや不要な物が入らない位置を探すだけでも写真は大きく変わります。
関連記事:RFマクロレンズで楽しむ接写撮影
テーブルフォト・物撮り
料理、カメラ、腕時計、雑貨、文房具など、テーブルの上に置いた物を撮影する写真はテーブルフォトや物撮りと呼ばれます。
被写体が動かないため、構図や光をじっくり調整できることが特徴です。自然光が入る窓際なら、大掛かりな照明がなくても柔らかな写真を作れます。
焦点距離は35mmから100mm程度まで幅広く使えます。被写体を歪ませず自然に見せたい場合は、少し離れて標準から中望遠で撮影すると扱いやすくなります。
小物を大きく見せたいときにはマクロレンズも便利です。商品写真として撮る場合は、背景や色を整理し、被写体の形が分かる光を作ることが重要です。
関連記事:静止画撮影の基本とカメラ設定
動く被写体を撮る写真の種類
スポーツ写真
スポーツ写真は、選手の動きや競技の決定的な瞬間を捉える写真です。
人物が高速で動くため、速いシャッタースピードと追従AFが重要になります。競技によっては1/1000秒以上を使用し、走る選手や飛んでいるボールを止めて写します。
撮影位置から被写体まで距離があることが多いため、70-200mmや100-500mmなどの望遠ズームが便利です。
連写性能も重要ですが、シャッターを押し続けるだけで良い写真になるわけではありません。選手の動きを見ながら、次に何が起こるかを予測して構えることで成功率が上がります。
関連記事:スポーツ撮影に適したカメラ設定
モータースポーツ写真
自動車やオートバイを撮るモータースポーツ写真では、高速で移動する被写体を正確に捉える必要があります。
高速シャッターで車体を完全に止める撮り方だけでなく、カメラを車両の動きに合わせて振る流し撮りも代表的な表現です。
流し撮りではシャッタースピードを意図的に遅くし、車体を追いながら撮影します。車は比較的鮮明に写り、背景が横方向へ流れることで速度感を表現できます。
望遠レンズを使用する機会が多く、撮影場所によっては300mm、400mm、500mmといった焦点距離も活躍します。
関連記事:モータースポーツ撮影の基本
鉄道写真
鉄道写真には、列車そのものを撮る編成写真、風景と列車を組み合わせる鉄道風景写真、駅や車内を撮る写真などがあります。
列車が通過する位置を予測しやすいため、動体撮影を練習する被写体としても適しています。
望遠レンズを使えば遠くの列車を大きく写せますが、広角レンズで周囲の山や街を入れると、その場所らしさを表現できます。
高速で通過する列車を止めたい場合は速いシャッタースピードを使用します。逆に流し撮りを使えば、動きのある鉄道写真を作れます。
関連記事:EOS R5で楽しむ鉄道撮影
動物を撮る写真の種類
ペット写真
犬や猫など身近な動物を撮影するペット写真は、日常の表情や動きを残せるジャンルです。
人間とは違い、撮影者の指示通りに止まってくれるとは限りません。そのため、シャッタースピードをやや速めに設定し、動物の目へピントを合わせることが重要です。
現在のミラーレスには動物検出AFを搭載する機種もあり、犬や猫の目を追いながら撮影しやすくなっています。
室内では光量が少なくなるため、F値の小さな単焦点レンズも使いやすい選択です。35mmや50mmなら動物との距離を保ちながら自然な表情を狙えます。
関連記事:動物検出AFと追従性能の違い
野鳥写真
野鳥写真は、身近な小鳥から水鳥、猛禽類まで野生の鳥を撮影するジャンルです。
鳥は小さく、近づくことが難しいため、300mm以上の望遠レンズが中心になります。400mm、500mm、600mmといった超望遠レンズもよく使用されます。
止まっている鳥なら比較的撮影しやすいものの、飛んでいる鳥を撮る場合は高速シャッターと高いAF追従性能が必要になります。
鳥の種類や行動を知ることも重要です。同じ場所で待っていると、いつも同じ枝へ止まる鳥や、一定のコースを飛ぶ鳥もいます。カメラ性能だけでなく観察することが成功率につながります。
野生動物写真
野生動物写真は、自然の中で生活する動物を撮影する写真です。
動物園での撮影とは異なり、被写体がどこに現れるか予測できない場面も多いため、撮影技術に加えて観察力や待つ時間も重要になります。
焦点距離は被写体によって大きく変わりますが、警戒心の強い動物では望遠レンズが中心です。動物と周囲の自然を一緒に見せたい場合は、あえて広めの画角を使う方法もあります。
動物の姿だけでなく、生息する環境まで画面へ入れることで、野生動物写真としての情報量や物語性が増します。
関連記事:野生動物写真の魅力
街や建物を撮る写真の種類
建築写真
建築写真は、住宅、ビル、寺院、橋、駅など建築物を主題に撮影する写真です。
建物全体を画面へ入れる場合は広角レンズが便利ですが、カメラを大きく上へ向けると垂直線が傾いて見えやすくなります。
建物の形を正確に表現する場合は、カメラをできるだけ水平に保ち、撮影位置を工夫します。ティルト・シフトレンズを使用して遠近感を補正する方法もあります。
一方、建物の一部分だけを切り取れば、壁、窓、階段、柱などを図形のように見せる写真も作れます。
関連記事:ティルト・シフトレンズを使った建築撮影
ストリート写真
ストリート写真は、街を舞台として人、建物、交通、看板、光と影などを撮る写真です。
スナップ写真と重なる部分が多く、明確に区別されないこともあります。街そのものの雰囲気や社会の一場面を強く意識した写真は、ストリート写真として扱われることがあります。
大きなカメラや望遠レンズより、小型のカメラと28mm、35mm、50mm程度のレンズが扱いやすいジャンルです。
目の前に現れた瞬間を逃さないため、細かな設定変更よりも撮影へすぐ入れる状態にしておくことが重要です。
関連記事:街で楽しむスナップ撮影
表現方法から分ける写真の種類
モノクロ写真
モノクロ写真は、色を使わず明るさの濃淡を中心に表現する写真です。
色がなくなることで、光と影、形、線、質感、人物の表情などが強く感じられるようになります。
単純にカラー写真から色を抜けば完成するわけではありません。撮影するときから明るい部分と暗い部分の配置を意識すると、モノクロらしい写真を作りやすくなります。
逆光、強い影、規則的な建築物などはモノクロとの相性が良い被写体です。RAWで撮影しておけば、撮影後にカラーとモノクロの両方を比較できます。
関連記事:写真構図の基本と画面の整理方法
ボケを生かした写真
背景や前景を大きくぼかし、ピントを合わせた被写体を目立たせる写真も代表的な表現です。
ポートレート、花、動物、小物など幅広いジャンルで使用できます。
背景をぼかすにはF値を小さくするだけでなく、望遠側の焦点距離を使う、被写体へ近づく、被写体と背景の距離を離すといった方法があります。
同じF値でも、50mmと200mmでは背景の見え方が大きく異なります。ボケは単に大きければ良いのではなく、主題を邪魔しない背景を作るために利用します。
関連記事:35mmポートレートと背景表現
抽象写真
抽象写真は、被写体をそのまま説明するのではなく、形、色、線、光、質感などを中心に見せる写真です。
建物の一部分、水面の反射、影、錆びた金属、ガラス越しの光など、身近な場所にも被写体があります。
何を撮ったのかすぐに分からなくても、画面の形や色が魅力的なら写真として成立します。
被写体そのものより構図が重要になるため、三分割構図、対角線、シンメトリー、反復するパターンなどを意識すると作りやすくなります。
関連記事:フレーミングと写真構図の考え方
初心者はどの種類の写真から始めるとよいか
最初は身近な被写体から選ぶ
写真を始めたばかりなら、遠くへ出掛けなければ撮れないジャンルより、日常の中で繰り返し撮れる被写体から始める方法が向いています。
街ならスナップ、自宅なら小物やペット、公園なら花や風景など、身近な場所にも多くの被写体があります。
同じ場所を何度も撮ると、焦点距離、光、構図によって写真がどのように変わるのか比較できます。
特別な場所へ一度だけ行くより、身近な場所で何度も撮影した方がカメラ操作を覚えやすくなります。
関連記事:初心者向け写真撮影の基本
好きな被写体が決まるとレンズを選びやすくなる
写真の種類が決まると、必要なレンズも明確になります。
風景なら広角、日常のスナップなら標準、人物なら標準から中望遠、野鳥なら望遠から超望遠というように、撮りたい被写体と焦点距離には一定の関係があります。
最初から多くのレンズを揃える必要はありません。標準ズームを使い、自分がどの焦点距離で撮ることが多いか確認してから追加すると無駄を減らせます。
たとえば標準ズームを使って50mm付近の写真が多ければ50mm単焦点、望遠端を頻繁に使うなら望遠ズームというように選べます。
関連記事:焦点距離200mmで撮れる写真と使い方
ジャンルごとに必要なカメラ性能も変わる
撮影する写真の種類によって、カメラに求める性能も違います。
風景や商品撮影では、被写体が大きく動かないため高速連写性能の優先度は高くありません。解像力やレンズの画質を重視できます。
スポーツや野鳥では、高速連写、被写体認識AF、追従性能が重要になります。
夜景や星空では、高感度性能や明るいレンズが撮影しやすさへ影響します。
「一番性能の高いカメラ」を探すより、「自分が撮る写真に必要な性能を持つカメラ」を選ぶ方が機材選びは簡単になります。
関連記事:カメラの画質とAPS-Cの特徴
写真の種類を増やすと撮影が上達する
普段と違うジャンルを撮ると新しい技術を覚えられる
一つのジャンルを深く撮ることは上達につながりますが、ときどき別の種類の写真を撮ることにも意味があります。
風景を中心に撮っている人がスポーツを撮れば、シャッタースピードやAF追従について考える機会が増えます。
野鳥を撮っている人がポートレートを撮れば、背景の整理や光の向き、人物との距離について意識するようになります。
マクロ撮影では、わずかなピント位置や被写界深度の違いを学べます。
別のジャンルで身につけた技術は、元のジャンルにも利用できます。
関連記事:野鳥撮影で学ぶAFとシャッター設定
自分が好きな写真を見つけることが長く続けるコツ
写真には多くの種類がありますが、すべてを撮る必要はありません。
人物を撮ることが楽しい人もいれば、誰もいない風景をじっくり撮ることを好む人もいます。数時間待って野鳥を撮ることが楽しい人もいれば、カメラ一台で街を歩きながら撮る方が合う人もいます。
どのジャンルが優れているという違いではありません。
いろいろな種類の写真を一度試し、その中から撮っていて楽しいものを続けると、自分の写真の方向性が少しずつ見えてきます。
機材を選ぶときにも、自分が何を撮る人なのかが分かれば必要なレンズやカメラを判断しやすくなります。
まとめ
写真には、人物を撮るポートレート、日常を切り取るスナップ、自然を残す風景写真、光を生かす夜景、星空を撮る星景写真、小さな世界を拡大するマクロ写真など、さまざまな種類があります。
スポーツ、鉄道、野鳥、野生動物のように動く被写体を追うジャンルもあれば、建築、テーブルフォト、モノクロ、抽象写真のように構図や光をじっくり考えて作るジャンルもあります。
写真の種類によって必要な機材や撮影方法は変わります。風景では広角、ポートレートでは標準から中望遠、野鳥では超望遠というように、撮りたい被写体が決まればレンズ選びもしやすくなります。
一方、一つの写真が複数のジャンルへまたがることも珍しくありません。人物と街を組み合わせればポートレートとスナップの両方の要素を持ち、星空と山を組み合わせれば星景写真であり風景写真でもあります。
写真のジャンルは、撮影方法を制限するためのものではありません。それぞれの特徴を知ることで、これまで撮らなかった被写体や表現へ目を向けるための入口になります。
カメラを持っていて何を撮るか迷っている場合は、身近な被写体から一つ選んで撮影してみるところから始められます。
ポートレート、スナップ、風景、マクロ、夜景、星空、スポーツ、野鳥などを実際に撮り比べていくと、自分が最も楽しいと感じる写真の種類が見えてきます。



