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70mmポートレートの魅力 50mm・85mmとの違いと撮影距離を解説

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70mmポートレートの魅力 50mm・85mmとの違いと撮影距離を解説 レンズ

70mmポートレートの魅力 50mm・85mmとの違いと撮影距離を解説

70mmは、人物を自然な印象で写しながら、背景を整理しやすい焦点距離です。50mmより画角が狭く、85mmほど撮影者が後方へ下がる必要がないため、屋外のポートレートから街中での人物撮影まで使いやすい特徴があります。

70mm単焦点レンズは一般的ではありませんが、24-70mmや28-70mmなどの標準ズームなら望遠端が70mmです。標準ズームを持っていれば、レンズを追加しなくても70mmポートレートを試せます。

人物を撮るときに50mmでは背景が広く入りすぎる、85mmでは撮影距離を取りにくいと感じる場面では、その中間にある70mmが使いやすくなります。

この記事では35mmフルサイズカメラの70mmを基準に、ポートレートでの特徴、撮影距離、50mm・85mmとの違い、背景のぼかし方、70mmを使える標準ズームについて解説します。

70mmがポートレートで使いやすい理由

  • 50mmより背景を整理しやすい
  • 85mmほど撮影距離を必要としない
  • 標準ズームの望遠端で使える

50mmより背景を整理しやすい

70mmで人物を撮影すると、50mmと比べて写る範囲が狭くなります。人物の後ろにある看板、電柱、建物、通行人などを画面の外へ出しやすくなり、背景を整理したポートレートを作りやすくなります。

同じ大きさで人物を写す場合、70mmでは50mmを使うときより被写体から離れて撮影します。撮影位置が後方へ移動するため、人物の顔へ近づいて撮影したときに目立ちやすい遠近感も穏やかになります。

特に上半身やバストアップでは70mmの特徴が分かりやすくなります。人物との間に適度な距離を確保しながら、顔や上半身を画面の中心に置き、周囲の余計なものを減らした構図を作れます。

50mmは人物と周囲の様子を一緒に写しやすい焦点距離です。人物がいる場所の雰囲気まで見せたい場合には50mm、人物を中心に背景を整理したい場合には70mmという使い分けができます。

50mmの画角や使い方については、50mm単焦点の使い道 何を撮るための焦点距離なのかでも詳しく解説しています。

85mmほど撮影距離を必要としない

85mmはポートレートで使われる代表的な中望遠ですが、人物を画面内へ収めるには撮影者がある程度後方へ下がる必要があります。顔や上半身なら使いやすくても、全身を入れようとすると撮影場所によっては距離を確保できません。

70mmは85mmより画角が広いため、同じ位置から撮れば人物の周囲まで広く写せます。85mmでは全身が入りきらない場所でも、70mmへ広げることで構図を作れる場合があります。

公園や河川敷のように自由に後方へ移動できる場所では85mmを使いやすい一方、街中、歩道、庭、室内などでは撮影位置が制限されます。70mmはこのような場面でも人物との距離を調整しやすく、上半身から全身まで構図を変えやすい焦点距離です。

85mmの撮影距離や人物撮影については、85mm単焦点の使い道 何を撮るための焦点距離なのかで詳しく紹介しています。

24-70mmや28-70mmの望遠端で使える

70mmポートレートの大きな利点は、専用の単焦点レンズを用意しなくても撮影できることです。24-70mmや28-70mmの標準ズームでは、望遠端までズームすれば70mmになります。

標準ズームで人物を撮影するときは、広角側から望遠側まで自由に画角を変えられます。24mmや28mmでは人物と周囲を広く写し、50mm付近では人物と背景のバランスを取り、70mmでは人物を大きくして背景を整理できます。

撮影場所へ到着した時点では50mm付近を使い、背景に余計なものが多ければ70mmまでズームするという使い方もできます。単焦点レンズのようにレンズ交換を行わず、その場で構図を調整できる点は標準ズームの強みです。

Canon RF24-70mm F2.8 L IS USMを使った人物撮影については、RF24-70mm F2.8 L IS USMで描く美しいポートレート 自然なボケと高精細な描写でも70mm側を含めて紹介しています。

70mmポートレートの撮影距離と構図

  • バストアップでは人物との距離を取りやすい
  • 全身では撮影場所の広さを確認する
  • 人物と背景の距離でボケ方が変わる

バストアップは70mmを使いやすい

70mmが特に使いやすいのは、胸から上を写すバストアップや上半身のポートレートです。50mmで顔を大きく写そうとすると人物へ近づく必要がありますが、70mmでは少し離れた位置から同じ程度の大きさで撮影できます。

人物から離れることで、撮影者自身の存在感も小さくなります。カメラが顔のすぐ近くにある状態を避けられるため、人物が自然な表情を作りやすい撮影距離を確保できます。

構図を作るときは、頭の上だけでなく肩の左右や背景まで確認します。70mmでは写る範囲が狭いため、少し撮影位置を変えるだけでも背景の入り方が大きく変わります。人物の頭から柱や木が伸びて見える場合には、左右へ少し移動するだけで背景を整理できます。

顔を画面いっぱいまで大きくする必要がなければ、少し余裕を持たせて撮影し、撮影後に必要な範囲をトリミングする方法も使えます。

全身ポートレートでは後方のスペースを確認する

70mmで全身を撮影する場合は、バストアップより長い撮影距離が必要になります。人物が立つ場所だけを確認するのではなく、自分がどこまで後方へ下がれるかも確認しておきます。

屋外では公園、広場、河川敷、海岸、長い歩道などが使いやすい場所です。人物の後ろに十分な背景距離を確保し、自分も後方へ移動できれば、70mmで全身を収めながら背景をぼかした写真を撮影できます。

一方、狭い室内や歩道では、壁、家具、道路、柵などによって後方へ移動できないことがあります。その場合は70mmにこだわらず、標準ズームを50mmや35mm側へ戻すことで全身を入れられます。

この点でも24-70mmや28-70mmは便利です。70mmで人物を大きく撮り、全身を入れるための距離が足りなければ、その場で50mm付近へ戻せます。

背景をぼかすなら人物と背景を離す

70mmで背景をぼかしたい場合、開放F値だけを見る必要はありません。人物と背景の距離もボケ方を大きく左右します。

人物が壁のすぐ前に立っていると、F2やF2.8で撮影しても壁の模様や形が残りやすくなります。人物を壁から数歩前へ移動させると、人物にはピントを合わせたまま背景をぼかしやすくなります。

70mmでは写る背景の範囲も狭くなるため、遠くにある木々、花、街灯、建物などの一部分だけを背景として利用できます。撮影者が左右へ動き、人物の後ろにどの背景を置くか選ぶことで、同じ場所でも写真の印象を変えられます。

望遠だから自動的に背景が大きくぼけると考えるのではなく、焦点距離、絞り、被写体との距離、被写体から背景までの距離を組み合わせて考えることが重要です。

50mm・70mm・85mmのポートレートはどう違うのか

  • 50mmは人物と周囲を一緒に写しやすい
  • 70mmは人物と背景のバランスを取りやすい
  • 85mmは人物を大きく見せやすい

50mmは周囲の雰囲気まで写しやすい

50mmは70mmと比べて画角が広く、人物と一緒に周囲の風景を取り込みやすい焦点距離です。街中で人物と建物を組み合わせたり、店内で人物と室内の雰囲気を一緒に写したりする撮影に向いています。

人物へ近づけばバストアップも撮影できますが、顔を大きく写すために必要以上に近づくと、カメラに近い部分が強調されます。上半身まで入れる程度の距離を取れば、人物と背景を自然に組み合わせられます。

70mmへ変更すると同じ撮影位置から人物が大きく写り、背景に入る範囲が狭くなります。そのため50mmで背景が散漫に感じたときに、70mmへ変更するだけで構図を整理できることがあります。

50mmをポートレート以外にも使いたい場合は、50mm単焦点の使い道 何を撮るための焦点距離なのかも参考になります。

70mmは50mmと85mmの中間を埋める

70mmは50mmと85mmの中間に位置します。50mmほど広く写さず、85mmほど狭くならないため、人物を中心にしながら背景もある程度残せます。

標準ズームを使っている場合は、50mm、60mm、70mmと少しずつ画角を変えて比較できます。同じ人物、同じ場所でも焦点距離を変えると、背景に入る範囲と撮影距離が変わります。

50mmでは周囲の情報量が多い、85mmでは撮影位置が後ろになりすぎるという場面で、その間にある70mmが選択肢になります。人物を画面の中心に置きつつ、背景に場所の雰囲気を少し残したい場合にも使いやすい焦点距離です。

24-70mmや28-70mmを使っているなら、70mmという数字だけを意識する必要もありません。人物と背景を見ながらズームし、最終的に60~70mm付近になったのであれば、その場所ではその画角が使いやすかったということです。

85mmは背景をさらに整理しやすい

85mmへ伸ばすと70mmより画角が狭くなり、人物を大きく写しやすくなります。背景として画面へ入る範囲もさらに狭くなるため、人物の存在感を強くしたポートレートを作りやすくなります。

その一方で、同じ大きさの人物を撮るには70mmより後方へ移動します。全身を撮る場合には特に距離が必要になり、狭い場所では撮影位置を確保できないことがあります。

70mmで撮影していて、さらに背景を狭くしたい、人物を大きく見せたいと感じた場合には85mmへ変更する意味があります。反対に85mmで距離が取れない場合は70mmへ戻すことで撮影場所への対応力が高まります。

85mmで距離を取りにくい場面については、85mm単焦点が使いにくい理由 撮影距離と画角を生かす使い方でも解説しています。

70mmポートレートに使える標準ズーム

  • 24-70mmは広角から70mmまで1本で対応できる
  • 28-70mmも70mmポートレートに使える
  • F2やF2.8なら背景をぼかしやすい

24-70mmは人物撮影で画角を変えやすい

24-70mmは、広角24mmから中望遠70mmまでを1本で使える標準ズームです。人物と広い風景を一緒に写す撮影から、70mmで人物を中心にしたポートレートまでレンズ交換せずに対応できます。

屋外で人物を撮る場合、最初は35mmや50mmで周囲を含めた構図を作り、人物を強調したい場面では70mmまでズームできます。撮影者自身が大きく移動できない場所でも、ズームによって画角を調整できます。

RF24-70mm F2.8 L IS USMならズーム全域でF2.8を使用できるため、70mm側でも背景をぼかした人物撮影ができます。同レンズを使ったポートレートについては、RF24-70mm F2.8 L IS USMで描く美しいポートレート 自然なボケと高精細な描写で詳しく紹介しています。

28-70mmは人物中心の撮影と相性がいい

28-70mmも望遠端は70mmです。24-70mmと比べると広角端は4mm狭くなりますが、人物撮影では28mmから70mmまでを使って構図を変えられます。

広角側では人物と背景を大きく取り込み、50mm付近では自然な距離感を作り、70mmでは背景を整理して人物を強調できます。1本のレンズで異なる印象のポートレートを撮影できるため、焦点距離による違いを確認する用途にも向いています。

RF28-70mm F2 L USMでは、70mmでもF2を利用できます。背景を大きくぼかした70mmポートレートを撮影したい場合には、RF28-70mm F2 L USMで描く魔法のポートレートの世界も参考になります。

RF28-70mm F2.8 IS STMでも70mmを活用できる

RF28-70mm F2.8 IS STMも70mmまで使用できる標準ズームです。人物と場所を一緒に写す28mmから、人物を中心にした70mmまで1本で変更できます。

70mm F2.8では、人物と背景の距離を十分に取ることで背景をぼかせます。開放F値だけで考えず、人物を背景から離し、撮影者も適切な位置へ移動して構図を作ることが重要です。

28mm、35mm、50mm、70mmと焦点距離を変えながら撮影すれば、どの画角がその場所と人物に合うかをその場で比較できます。70mmだけを使うのではなく、必要に応じて少し広角側へ戻せる点がズームレンズの使いやすさです。

RF28-70mm F2.8 IS STMでの人物撮影については、RF28-70mm F2.8 IS STMで撮るポートレート 美しいボケと多彩な表現で詳しく解説しています。

70mmポートレートは50mmと85mmの間を埋める焦点距離

70mmは、人物と背景を一緒に写しやすい50mmと、人物を大きく見せやすい85mmの中間にある焦点距離です。50mmでは背景が広く入りすぎる場面でも、70mmまで伸ばすことで画面を整理できます。

85mmほど長い撮影距離を必要としないため、街中や庭など撮影位置が限られる場所でも使いやすくなります。バストアップから全身まで、人物との距離を変えながら対応できます。

24-70mmや28-70mmを持っているなら、新しいレンズを用意する必要はありません。まずズームを70mmへ合わせ、人物との距離、背景の入り方、ボケ方を確認すると70mmの特徴を体感できます。

50mm、70mm、85mmを焦点距離の数字だけで選ぶのではなく、人物をどの大きさで写したいか、背景をどこまで入れたいか、撮影者がどこまで後方へ移動できるかを基準に使い分けることで、ポートレートの構図を作りやすくなります。

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