70-300mmレンズの使い道|望遠ズームで人物・動物・スポーツ・風景を撮る方法
70-300mmレンズは、中望遠70mmから望遠300mmまでを一本でカバーできる望遠ズームです。
70mmでは人物や少し離れた被写体を撮影しやすく、100mmから200mmではスポーツや動物、風景の切り取りに対応できます。300mmまで伸ばせば、遠くにいる鳥や乗り物、舞台上の人物なども大きく写せます。
70-200mmより望遠側が100mm長く、100-400mmより広角側から使えるため、望遠ズームとして幅広い被写体へ対応しやすい焦点距離です。
特に旅行や屋外撮影では、人物を撮った直後に遠くの建物や動物を狙うなど、撮影距離が大きく変わる場面があります。70-300mmならレンズ交換をせずに画角を変えながら撮影できます。
この記事では70mm、100mm、135mm、200mm、300mmの使い分けを中心に、人物、動物、スポーツ、乗り物、風景での活用方法、70-200mmや100-400mmとの違い、フルサイズとCanon APS-Cで変わる画角まで詳しく解説します。
70-300mmは中望遠から300mmの望遠まで一本で使える
- 70mmから100mmでは人物や近距離の被写体を撮りやすい
- 135mmから200mmでは背景を整理した望遠撮影ができる
- 300mmでは遠くの被写体を大きく切り取れる
70mmから100mmは人物や身近な被写体に使いやすい
70-300mmの広角端となる70mmは、望遠ズームとしては比較的広い画角です。
人物を撮る場合には、全身から上半身まで対応しやすく、背景へ周囲の景色も適度に残せます。屋外で人物から少し離れて撮影する場合には、標準ズームの望遠端に近い感覚で使えます。
100mm前後まで伸ばすと画角が狭くなり、人物や物をさらに大きく見せられます。
公園の花、動物園の動物、少し離れた看板、建築物の一部分など、近づかずに撮りたい被写体にも向いています。
70-300mmは300mm側だけを使うレンズではありません。70mmから100mmを利用すると、遠距離専門ではなく日常的な中望遠ズームとしても使えます。
100mm前後で撮れる被写体については100mm単焦点レンズの使い道でも詳しく紹介しています。
135mmから200mmでは望遠らしい切り取りができる
135mmから200mmへ伸ばすと、画角はさらに狭くなり、望遠レンズらしい撮影がしやすくなります。
人物撮影では背景へ入る範囲を減らし、主役となる人物へ視線を集められます。屋外で人物と背景との距離を十分に取れば、背景をぼかした写真も作りやすくなります。
風景では広い景色全体ではなく、山、建物、一本の木など、景色の一部分だけを選べます。
スポーツでも競技者との距離がそれほど遠くなければ、135mmから200mmが使いやすい場面があります。
望遠側へズームするほど撮影範囲が狭くなるため、何を写真へ残すかを明確に決めやすくなります。
200mmまでの望遠ズームとの違いは70-200mmレンズの使い道を見ると比較しやすくなります。
300mmでは遠くの動物や乗り物を大きく写せる
70-300mmの最大の特徴となるのが望遠端300mmです。
300mmまで伸ばすと、離れた場所にいる動物、鳥、スポーツ選手、列車、飛行機、船などを画面内で大きく写せます。
撮影者が自由に近づけない被写体では、焦点距離そのものが撮影できる写真を左右します。
例えば動物園では柵や展示エリアがあり、スポーツでは競技エリアへ入れません。鉄道や飛行機でも安全な撮影位置から距離を取る必要があります。
そのような場面では200mmからさらに300mmへ伸ばせることで、被写体を一回り大きく構成できます。
さらに長い望遠との違いを知りたい場合は100-400mmレンズの使い道も参考になります。
70-300mmは人物撮影で距離に合わせて画角を変えられる
- 70mmでは人物と周囲を一緒に写せる
- 100mmから135mmでは人物を主役にしやすい
- 200mm以上では離れた場所から自然な姿を狙える
70mmでは人物と背景を適度に残せる
人物撮影で70-300mmを使う場合、70mm側は比較的扱いやすい焦点距離です。
人物から少し離れるだけで全身を写しやすく、周囲の景色も適度に残せます。
旅行先や公園では、人物だけを大きく写すのではなく、建物や自然を背景として残した写真を作れます。
50mmより画角が狭いため背景を整理しやすく、85mmほど撮影距離を必要としない場面もあります。
70mmから少しずつ焦点距離を伸ばし、背景の量を確認しながら構図を決められることもズームレンズの利点です。
人物撮影と焦点距離の関係については85mm単焦点レンズの使い道も参考になります。
100mmから135mmでは背景を整理しながら人物を大きくできる
100mmから135mmでは人物撮影に中望遠らしい特徴が強く出てきます。
人物から距離を取りながら上半身や顔を大きく写し、背景へ入る範囲を狭くできます。
屋外では背景に木や花、建物などを配置しやすく、人物と背景との距離を取ればぼけも利用できます。
135mmでは撮影者と人物との距離が長くなるため、撮影される側がカメラを強く意識しにくくなる場合があります。
自然な表情や動きを狙う場合にも使いやすい焦点距離です。
135mmで人物を撮る特徴については135mm単焦点レンズの使い道で詳しく解説しています。
200mmから300mmでは離れた人物を大きく切り取れる
イベントや舞台、運動会などでは人物へ自由に近づけないことがあります。
その場合には200mmから300mmが役立ちます。
遠くにいる人物を上半身や顔中心で撮影でき、周囲の不要な部分も画面から外しやすくなります。
一方、焦点距離が長くなるほど画角が狭くなるため、人物が大きく動く場面ではフレーミングが難しくなります。
最初は200mm付近で人物を捉え、距離や動きに合わせて300mmへ伸ばすと追いやすくなります。
動く人物を撮る場合にはシャッタースピードも重要です。望遠撮影の設定についてはシャッタースピードの基本も参考になります。
70-300mmは動物や野鳥を撮り始める望遠ズームとして使いやすい
- 動物園では70mmから300mmまで幅広く使える
- 身近な鳥なら300mmで撮影できる場面がある
- 被写体との距離によって必要な焦点距離が変わる
動物園では近い動物から遠い動物まで対応できる
動物園は70-300mmのズーム範囲を使いやすい撮影場所です。
比較的近くにいる大型動物なら70mmから100mmで全身を写し、遠くにいる動物なら200mmから300mmへ伸ばして大きく撮れます。
展示施設では撮影位置が限られるため、自分が移動するだけで構図を調整できない場合があります。
ズームで画角を変えられれば、同じ場所から動物全体と顔のアップを撮り分けることもできます。
背景に柵や人工物がある場合には、望遠側を使って狭い範囲だけを切り取る方法も有効です。
動物撮影で背景を整理する方法は望遠レンズで背景をぼかす方法でも紹介しています。
300mmなら庭や公園の鳥を撮影できる場面がある
野鳥撮影では400mm、500mm、600mmといったさらに長い焦点距離も使われます。
一方、すべての野鳥撮影で超望遠が必要になるわけではありません。
庭へ来る鳥、公園で比較的近くまで来る鳥、大型の水鳥などであれば300mmで撮影できる場面があります。
鳥そのものを画面いっぱいにするだけでなく、枝や周囲の環境まで含めた写真なら300mmでも構図を作れます。
70mmから300mmまで使えるため、鳥が急に近づいた場合にもズームを戻して対応できます。
野鳥撮影で焦点距離を考える場合は野鳥撮影に使うレンズの選び方も参考になります。
小さな鳥を遠距離から大きく撮るならさらに長い焦点距離が必要になる
300mmは十分な望遠ですが、小さな野鳥を遠距離から画面いっぱいに撮る用途では短く感じる場合があります。
鳥が小さく、撮影距離が長くなるほど、400mm、500mm、600mmなどの焦点距離が有利になります。
70-300mmは野鳥専用というより、人物、動物、スポーツ、乗り物なども含めて幅広く撮影しながら、野鳥撮影にも使える望遠ズームと考えると分かりやすくなります。
野鳥撮影を中心にする場合には、より望遠側へ伸びるレンズとの使い分けが必要です。
300mmを超える焦点距離との違いについては400mmレンズの使い道を見ると比較しやすくなります。
70-300mmはスポーツや乗り物の撮影にも使える
- 屋外スポーツでは距離に合わせて焦点距離を変えられる
- 鉄道や自動車では構図を素早く調整できる
- 飛行機や船では300mm側を活用できる
屋外スポーツでは70mmから300mmまで使い分けられる
グラウンドや競技場では、選手との距離が常に変化します。
こちらへ近づいてくる場面では70mmから135mm、遠くへ移動した場合には200mmから300mmというように焦点距離を変えられます。
単焦点望遠では被写体が近づくと画面へ収まらなくなることがありますが、ズームなら広角側へ戻して対応できます。
特に子どもの運動会や屋外イベントでは、競技だけでなく待機中の人物や表情も撮るため、70mm側が使えることにも意味があります。
望遠側だけでなくズーム全体を利用することで、一つの競技から複数の構図を残せます。
スポーツ撮影の基本設定についてはスポーツ撮影のカメラ設定も参考になります。
鉄道や自動車では被写体の接近に合わせてズームできる
鉄道や自動車の撮影では、被写体が遠くから近づき、その後すぐに通過していきます。
遠くにいるときは300mmで狙い、近づくにつれて200mm、135mm、100mmへ戻せば、被写体を画面内へ収めながら撮影を続けられます。
背景を含めた構図と車両だけを大きく写した構図を短時間で切り替えられることもズームレンズの利点です。
鉄道では撮影位置によって必要な焦点距離が大きく異なります。駅、線路沿い、遠景を含む風景写真などで70-300mmの各焦点距離を使い分けられます。
動く乗り物を止めて撮るか流して撮るかによって設定も変わります。
流し撮りの方法については流し撮りの撮影方法で詳しく紹介しています。
飛行機や船では300mm側で遠距離を狙える
飛行機や船は撮影者との距離が長くなりやすいため、70-300mmでは200mmから300mmを使う場面が増えます。
空港周辺で飛行機を撮る場合、遠くを飛んでいる機体は300mmで大きくし、着陸して近づいてきた場合には焦点距離を短くできます。
船でも沖合では300mm、港へ近づけば100mmから200mmといった使い分けができます。
遠距離の乗り物では空や海など単純な背景になることも多く、望遠レンズで被写体を大きく配置した構図を作りやすくなります。
さらに長い焦点距離が必要な撮影では400mm以上の望遠レンズが選択肢になります。
長距離撮影との比較には100-400mmレンズの使い道も参考になります。
70-300mmは風景を狭い画角で切り取る撮影にも向いている
- 70mmから100mmでは風景の一部分を整理できる
- 200mmでは山や建物を大きく見せられる
- 300mmでは遠景を限定して構図を作れる
70mmから100mmでは広角とは違う風景写真を作れる
風景撮影では24mmや35mmなどの広角がよく使われますが、70mm以上の望遠でも風景を撮影できます。
広角では目の前の景色を広く見せるのに対し、70mmから100mmでは景色の中から必要な部分だけを選べます。
山、湖、建物、木など、主役を一つ決めて周囲を整理した構図を作る場合に向いています。
広角で撮ると余計な道路や建物が入る場合でも、望遠側へ焦点距離を伸ばすことで画面から外せます。
風景を見たときに「どこまで入れるか」を基準に焦点距離を選ぶことが重要です。
画角と焦点距離の関係については画角とは?焦点距離との関係で詳しく解説しています。
200mmでは遠くの山や建物を写真の主役にできる
200mmまで伸ばすと、離れた山や建築物を大きく画面へ配置できます。
広い山並みの中で一つの山頂だけに光が当たっている場合や、街並みの中に特徴的な建物がある場合に、その部分だけを切り取れます。
望遠では背景へ写る範囲も狭くなるため、複雑な景色を整理しやすくなります。
また、遠くに並ぶ山や建物が近く重なって見える構図も作れます。
広角で全景を撮ったあとに望遠へ交換するのではなく、70-300mmを装着していれば70mmから200mmまでその場で画角を変えられます。
望遠で風景を撮る考え方は200mmレンズの使い道でも確認できます。
300mmでは景色の中の小さな部分を一枚の作品にできる
300mmまで伸ばすと、肉眼では広い景色の一部分として見えている対象だけを大きく写せます。
山頂の残雪、一軒の建物、一本の木、遠くの夕日などを画面の主役として構成できます。
遠景の中から被写体を探す撮影では、広角とはまったく異なる視点になります。
広い風景を見て「全部を写す」のではなく、「どの部分が最も印象的なのか」を探して切り取ることが望遠風景の面白さです。
70-300mmなら70mmで周囲を確認しながら、200mm、300mmへ伸ばして構図を追い込めます。
望遠風景と遠近感については写真のパースペクティブとはも参考になります。
70-300mmと70-200mmは望遠端と明るさで使い分ける
- 70-300mmは300mmまで一本で伸ばせる
- 70-200mmにはF2.8通しなど明るい製品がある
- 撮影する距離と被写体によって向くズームが変わる
70-300mmは200mmから先の100mmを使えることが大きな違い
70-300mmと70-200mmは、広角端がどちらも70mmなので用途が重なる望遠ズームです。
70mm、100mm、135mm、200mm付近では人物、スポーツ、動物、風景などを同じように撮影できます。
大きな違いは200mmから先です。
70-300mmでは300mmまで伸ばせるため、200mmでは少し小さく写る被写体をさらに大きくできます。
動物園、運動会、鉄道、飛行機など、撮影位置を自由に変えられない場合には300mm側が役立ちます。
どちらを選ぶかは、200mmを超える焦点距離を実際に使うかどうかが一つの判断基準になります。
70-200mm側の特徴は70-200mmレンズの使い道で詳しく解説しています。
70-200mmは明るさを重視した製品を選べる
70-200mmにはズーム全域F2.8の大口径レンズがあります。
室内スポーツ、舞台、夕方のイベントなどでは、開放F値が小さいことで速いシャッタースピードを確保しやすくなります。
人物撮影でも背景を大きくぼかしたい場合にはF2.8を利用できます。
一方、70-300mmは望遠端を300mmまで伸ばすことを重視したレンズです。
明るさを優先して200mmまでにするか、300mmまでの焦点距離を優先するかで性格が変わります。
撮影場所が明るい屋外中心であれば、300mmまで使える範囲の広さが役立つ場面も多くあります。
レンズのF値についてはF値とは?絞りと明るさの基本も参考になります。
70-300mmは一本で幅広い望遠撮影をしたい場合に向いている
70-300mmは、特定の撮影だけに特化するより、幅広い被写体へ一本で対応したい場合に向いています。
人物を70mmから135mm、スポーツを135mmから300mm、動物や乗り物を200mmから300mm、風景を70mmから300mmというように使い分けられます。
撮影するものが毎回決まっていない場合には、この焦点距離の幅が便利です。
旅行へ望遠ズームを一本持って行き、人物、動物、建築物、遠景などを撮る用途にも使えます。
レンズの専門性よりも汎用性を重視する場合には、70-300mmは扱いやすい望遠ズームです。
さらに広いズーム範囲を一本で使う考え方については24-105mmレンズの使い道も参考になります。
70-300mmと100-400mmは広角端と望遠端の違いで選ぶ
- 70-300mmは70mmから使えるため人物にも対応しやすい
- 100-400mmは遠距離撮影で400mmまで使える
- 万能性なら70-300mm、望遠力なら100-400mmを選びやすい
70-300mmは70mmから使えるため近い被写体にも対応しやすい
100-400mmと比較した場合、70-300mmは広角端が30mm短いことが特徴です。
数字上では30mmの差ですが、人物や比較的近距離の被写体では70mm側が役立ちます。
100mmでは全身を入れるために後ろへ下がる必要がある場面でも、70mmならより広い範囲を写せます。
イベントや旅行では、遠くの被写体だけでなく近い人物や物も撮るため、70mmから使えることが便利です。
70-300mmは中望遠から望遠までをつなぐことで、撮影対象を限定しにくい性格になります。
焦点距離による画角の違いは画角と焦点距離の関係でも詳しく解説しています。
100-400mmは400mmまで必要な撮影で有利になる
野鳥、飛行機、遠距離のスポーツなどでは300mmでも焦点距離が足りない場合があります。
100-400mmなら望遠端400mmまで伸ばせるため、同じ撮影位置から被写体をさらに大きく写せます。
特に小さな被写体や撮影距離が長い場面では100mmの差が重要になります。
一方、望遠端を伸ばすほど画角も狭くなり、被写体をファインダー内へ捉える難易度は高くなります。
必要以上に長い焦点距離を選ぶのではなく、実際の撮影距離に合わせることが重要です。
400mmまでの具体的な使い方は100-400mmレンズの使い道で詳しく紹介しています。
自分が300mm端を頻繁に使うなら400mm以上も検討できる
現在70-300mmを使用している場合には、撮影データを見ると次に必要な焦点距離を判断できます。
300mmで撮った写真が非常に多く、さらにトリミングしている場合には、400mm以上を必要としている可能性があります。
反対に70mmから200mmの写真が多く、300mmをほとんど使わない場合には、70-300mmのズーム範囲で十分です。
レンズを選ぶときは最大焦点距離だけを見るより、自分が実際に使っている焦点距離を見る方が撮影スタイルに合います。
特に望遠レンズは焦点距離が長くなるほどサイズや重量も増えやすいため、必要な範囲を見極めることが重要です。
望遠レンズ全体の選び方については望遠レンズの選び方も参考になります。
Canon APS-Cでは70-300mmが約112-480mm相当の画角になる
- フルサイズでは70mmから300mmの画角で使える
- Canon APS-Cでは約112mmから480mm相当になる
- APS-Cでは中望遠より望遠中心のズームになる
フルサイズでは人物から望遠撮影まで幅広く使える
フルサイズカメラで70-300mmを使用した場合には、70mmから300mmまで表記どおりの画角で使用できます。
70mmから100mmでは人物、135mmから200mmでは中距離のスポーツや風景、300mmでは動物や乗り物など、一本の中で複数の役割を持たせられます。
70mm側を使えば比較的近い被写体にも対応できるため、旅行へ持ち出す望遠ズームとしても使いやすくなります。
標準ズームの24-105mmなどと組み合わせれば、24mmから300mmまで広い焦点距離を二本でカバーできます。
標準ズームとの組み合わせを考える場合は24-105mmレンズの使い道も参考になります。
Canon APS-Cでは約112-480mm相当の画角になる
Canon APS-Cカメラで70-300mmを使うと、35mm判換算では約112-480mm相当の画角になります。
70mm側でも約112mm相当となるため、フルサイズで70mmを使う場合よりかなり狭い画角です。
人物全身を近距離から撮る用途には使いにくくなりますが、動物、スポーツ、乗り物、野鳥などでは望遠側を活用できます。
300mm側は約480mm相当の画角となるため、フルサイズで300mmを使う場合より狭い範囲を写せます。
遠くの被写体を画面内で大きく見せたい撮影では、この画角が役立ちます。
APS-Cとフルサイズの画角の違いについてはCanon APS-Cカメラの特徴でも紹介しています。
APS-Cでは野鳥やスポーツ向けの望遠ズームとして使いやすい
APS-Cで70-300mmを使う場合には、広角端からすでに約112mm相当となるため、用途は望遠撮影中心になります。
スポーツでは離れた選手、動物園では遠くの動物、野鳥では枝に止まっている鳥などを狙いやすくなります。
一方、被写体が急に近づいた場合には70mmまで戻しても約112mm相当なので、フルサイズほど広い範囲へ戻れません。
撮影距離が短い場所では別の標準ズームを組み合わせ、遠距離を70-300mmへ任せる使い方ができます。
APS-Cでは70-300mmの役割が「中望遠から望遠」から「望遠から超望遠寄り」へ変化すると考えると分かりやすくなります。
APS-Cでの望遠撮影についてはAPS-Cで望遠撮影する特徴も参考になります。
70-300mmは幅広い被写体を一本で撮れる望遠ズーム
70-300mmは、中望遠70mmから望遠300mmまでを一本でカバーできる望遠ズームです。
70mmから100mmでは人物や近距離の被写体、135mmから200mmでは人物、スポーツ、風景、200mmから300mmでは動物、乗り物、遠景などを撮影できます。
300mmまで伸ばせるため、70-200mmでは少し小さく写る被写体にも対応できます。
一方、100-400mmと比べれば70mmから使えるため、人物や比較的近距離の撮影まで範囲を広げられます。
動物園では近くにいる大型動物から遠くの動物まで、スポーツでは選手との距離に合わせて、鉄道や自動車では被写体の接近に合わせて焦点距離を変えられます。
風景では70mmで広めに切り取り、200mmで山や建物を主役にし、300mmで景色の一部分だけを抜き出すことができます。
フルサイズでは人物から300mmの望遠まで幅広く使えます。
Canon APS-Cでは約112-480mm相当の画角となり、スポーツ、動物、野鳥など遠距離撮影を中心とした望遠ズームとして使えます。
70-300mmは300mmだけを使うレンズではありません。
70mm、100mm、135mm、200mm、300mmと焦点距離を使い分けることで、人物から遠距離の被写体まで一つのレンズで対応できます。
望遠撮影を幅広く楽しみたい場合には、70-300mmは用途を限定せず使いやすいズームレンジです。



