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RFマウントの弱点と現状を徹底解説|サードパーティ・レンズ価格・EF活用まで

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RFマウントの弱点と現状を徹底解説|サードパーティ・レンズ価格・EF活用まで アクセサリー

RFマウントの弱点と現状を徹底解説|サードパーティ・レンズ価格・EF活用まで

RFマウントは、EOS Rシリーズの中心となるレンズマウントです。フルサイズではEOS R5、R6系、R8、RP、APS-CではEOS R7、R10、R50、R50 V、R100などが採用し、キヤノンのミラーレスシステムを支えています。純正RFレンズには、小型単焦点から大口径Lレンズ、超望遠ズームまで幅広い製品がありますが、RFマウントを選ぶ前に知っておきたい弱点もあります。

特に大きな論点となってきたのが、サードパーティ製AFレンズの少なさです。RFマウント登場初期は、SIGMAやTAMRONのネイティブRFマウントAFレンズをほとんど選べず、他マウントと比べてレンズ選択肢が狭い状態が続いていました。その後状況は変わり、現在はSIGMAとTAMRONから正式なRFマウント用AFレンズが多数登場しています。ただし、その中心はAPS-C用であり、フルサイズ用サードパーティAFレンズについては依然として選択肢が限られています。

さらに、純正RFレンズには高性能な製品が多い一方、価格が高いものも少なくありません。軽量なF1.8単焦点や普及型ズームもありますが、大口径ズームや超望遠、L単焦点へ進むほど予算は大きくなります。ボディを買った後にレンズまで揃えようとして、システム全体の費用が想定以上に膨らむケースもあります。

この記事では、RFマウントの「暗部」といえる部分を、現在の状況に合わせて整理します。サードパーティレンズ、フルサイズとAPS-Cの格差、レンズ価格、EFレンズの活用、RF-Sレンズの選択肢、フルサイズで残る空白まで詳しく見ていきます。

  1. RFマウント最大の弱点だったサードパーティ問題はどう変わったのか
    1. APS-CではSIGMAとTAMRONの参入で状況が大きく改善した
    2. フルサイズでは今もサードパーティAFレンズの空白が大きい
  2. RFマウントの「サードパーティ対応」はAPS-Cとフルサイズで意味が違う
    1. RFマウント用でもAPS-C専用ならフルサイズの画角は使えない
    2. フルサイズ用AFレンズを探すと純正比率が一気に高くなる
  3. RFレンズは高性能だが価格が高くなりやすい
    1. 大口径ズームやLレンズへ進むと一気に予算が増える
    2. 「安いフルサイズボディ」と「安いフルサイズシステム」は同じではない
  4. RF-S純正レンズだけを見ると明るいレンズが少ない
    1. 純正RF-Sだけでは大口径ズームの選択肢が少ない
    2. F1.4単焦点の充実もSIGMAの存在が大きい
  5. 望遠レンズではRFフルサイズのサードパーティ不足が目立つ
    1. 100-400mmや150-600mmクラスのサードパーティ空白が残る
    2. APS-C高倍率ズームは増えたが本格超望遠とは用途が違う
  6. EFレンズをアダプターで使えばRFマウントの弱点をかなり補える
    1. 中古EFレンズならRFフルサイズの選択肢を大きく広げられる
    2. アダプター使用ではサイズと重量が増える
  7. RFマウントは純正レンズとの統合性が強い反面、自由度との交換になる
    1. 純正RFはボディとの相性を考えず選びやすい
    2. サードパーティは価格だけでなく焦点距離の自由度を広げる
  8. RFマウントを選ぶ前に確認したいこと
    1. APS-Cなら現在はかなり選びやすくなっている
    2. フルサイズなら欲しいレンズの総額を先に見る
  9. まとめ

RFマウント最大の弱点だったサードパーティ問題はどう変わったのか

RFマウント初期を知っている人ほど、「RFマウントはサードパーティが少ない」という印象を持っているはずです。実際、長い期間にわたってネイティブRFマウントでAFを利用できるSIGMAやTAMRON製レンズはほとんどなく、純正レンズ中心のシステムでした。

現在は状況が大きく変わっています。SIGMAとTAMRONがキヤノンとのライセンス契約に基づいたRFマウント用AFレンズを展開し、特にAPS-Cではかなりの選択肢が揃いました。一方で、フルサイズを見ると話は別です。

APS-CではSIGMAとTAMRONの参入で状況が大きく改善した

現在のRFマウントで最もサードパーティの恩恵を受けているのは、EOS R7、R10、R50、R50 V、R100などのAPS-C機です。SIGMAからはF1.4単焦点、F2.8通しの超広角ズームと標準ズーム、大口径F1.8ズーム、高倍率ズームなどが揃い、純正RF-Sだけでは作りにくかったレンズ構成を組めるようになりました。

代表的なのがSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNです。キヤノンAPS-Cでは35mm判換算約29-80mm相当となり、標準域をF2.8通しで使えます。純正RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMと比べると明るさに大きな差があり、室内、人物、動画などで使いやすくなります。

TAMRONも11-20mm F2.8、17-70mm F2.8、18-300mmといったRFマウント用APS-Cレンズを展開しています。以前のRF-Sでは不足していた明るいズームや高倍率ズームが追加され、APS-Cユーザーにとって「純正だけしか選べない」という状況はかなり解消されています。

現在のサードパーティ製RFレンズ全体についてはRFマウントのサードパーティレンズおすすめで詳しく整理しています。

フルサイズでは今もサードパーティAFレンズの空白が大きい

APS-Cが大きく改善した一方、フルサイズEOS Rではサードパーティ製AFレンズの選択肢がまだ豊富とはいえません。EOS R5、R6 Mark II、R8、RPなどでフルサイズセンサー全体を使うことを前提にすると、SIGMAやTAMRONのネイティブRFマウントAFレンズを自由に選べる状況には至っていません。

EマウントやZマウントでは、サードパーティから標準ズーム、大口径単焦点、100-400mm、150-500mm、150-600mmなど多彩なフルサイズ対応AFレンズが展開されています。RFマウントでは、こうしたクラスの選択肢がまだ少なく、フルサイズ用レンズを揃えると純正RFの比率が高くなります。

この差は、ボディだけを比較したときには見えにくい部分です。カメラ本体が魅力的でも、欲しい焦点距離のレンズが純正しかなければ、システム全体の価格や重量が変わってきます。

フルサイズ対応サードパーティレンズの現状についてはRFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方で詳しく解説しています。

RFマウントの「サードパーティ対応」はAPS-Cとフルサイズで意味が違う

現在は「RFマウントにもSIGMAやTAMRONがある」と説明できますが、この言葉だけでは状況を正確に表していません。RFマウント用として販売されているからといって、すべてがフルサイズ対応ではないからです。

特にSIGMAのDC、TAMRONのDi III-AはAPS-C用です。物理的にはRFマウントなので装着できますが、フルサイズEOSへ付けた場合はAPS-C相当の撮影範囲を使うことになります。

RFマウント用でもAPS-C専用ならフルサイズの画角は使えない

SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNや10-18mm F2.8 DC DN、TAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDなどは、RFマウント対応ですがAPS-C専用設計です。EOS R7やR10ではセンサー全体を使用できますが、EOS R5やR6系へ装着するとAPS-Cクロップ撮影になります。

そのため、「SIGMAのRFマウント18-50mm F2.8があるから、EOS R6 Mark IIで安いF2.8標準ズームとして使える」と考えると、想定とは違う使い方になります。フルサイズ用24-70mm F2.8の代わりとして同じ画角を得られるレンズではありません。

APS-C用という条件自体が弱点ではありません。EOS R7やR50では大きな武器になります。問題は「RFマウント対応」という表現だけを見て、センサーサイズまで確認しないと用途を取り違えやすい点です。

APS-Cで使えるSIGMA・TAMRONについてはRF-Sレンズのサードパーティ一覧で詳しく確認できます。

フルサイズ用AFレンズを探すと純正比率が一気に高くなる

EOS R5、R6 Mark II、R8、RPなどでフルサイズ全域を使うレンズを選ぶと、純正RFレンズの比率が一気に高くなります。標準ズームならRF24-105mmやRF24-70mm、望遠ならRF70-200mmやRF100-500mm、超望遠ならRF200-800mmなど、魅力的な純正レンズは揃っています。

一方、他マウントで見られるサードパーティ製24-70mm F2.8、28-75mm F2.8、35mm F1.4、85mm F1.4、150-600mmなどを、そのままネイティブRFマウントAFレンズとして幅広く選べる状態ではありません。

特に価格を抑えてフルサイズシステムを組みたい場合、この差は大きくなります。ボディを比較するとEOS R8や中古のEOS RPは手頃でも、その後に明るいズームや望遠レンズを揃えると総額が大きくなることがあります。

フルサイズ用の選択肢を整理する場合はRFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方が参考になります。

RFレンズは高性能だが価格が高くなりやすい

RFマウントの弱点として避けて通れないのが価格です。RFレンズには安価な製品もあります。RF50mm F1.8 STM、RF16mm F2.8 STM、RF28mm F2.8 STMなどは比較的小型で購入しやすく、RF24-105mm F4-7.1 IS STMやRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMのような普及ズームもあります。

一方で、Lレンズや大口径ズーム、超望遠へ進むと価格帯は大きく上がります。フルサイズRFで高性能レンズを複数揃える場合、ボディ価格よりレンズ総額の方がはるかに大きくなることも珍しくありません。

大口径ズームやLレンズへ進むと一気に予算が増える

RF24-70mm F2.8 L IS USM、RF70-200mm F2.8 L IS USM、RF15-35mm F2.8 L IS USMのようなF2.8ズームを揃えると、システム全体の予算は大きくなります。さらにRF50mm F1.2 L USMやRF85mm F1.2 L USMのような大口径単焦点へ進むと、一本ごとの価格も高くなります。

高価なのは理由があります。AF、光学設計、コーティング、防塵防滴、手振れ補正、小型化などにコストがかかっており、性能面で魅力のあるレンズが多いからです。それでも、ユーザー側から見れば「欲しい焦点距離を揃えるだけで高額になる」という現実は変わりません。

RFマウントでは中古市場も広がっていますが、人気レンズは中古でも大幅に安くならない場合があります。長期的にシステムを組むなら、ボディ価格だけでカメラを選ばず、必要なレンズまで含めて考える必要があります。

純正とサードパーティを含めたRFレンズ選びはRFマウントのサードパーティレンズおすすめでも詳しく紹介しています。

「安いフルサイズボディ」と「安いフルサイズシステム」は同じではない

EOS RPやEOS R8は、フルサイズミラーレスとして比較的購入しやすい価格帯に位置します。しかし、本体が安いからといってフルサイズシステム全体を安く構築できるとは限りません。

標準ズーム一本だけなら費用を抑えられますが、広角、標準、大口径単焦点、望遠まで追加すると総額は急速に増えます。他マウントではサードパーティ製レンズを混ぜて予算を調整できますが、RFフルサイズではその自由度が低い場面があります。

このためRFマウントの価格を考えるときは、ボディ単体の値段だけを見ると判断を誤りやすくなります。自分が必要とする焦点距離を先に洗い出し、純正RF、新品、中古EFまで含めて総額を見る方が現実的です。

フルサイズEOS Rで純正以外も含めて考える場合はRFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方で選択肢を整理できます。

RF-S純正レンズだけを見ると明るいレンズが少ない

APS-CのEOS Rシリーズはボディ自体が魅力的です。EOS R7は高速連写と高画素、EOS R10は性能とサイズのバランス、EOS R50やR50 Vは小型軽量という特徴があります。ただし、純正RF-Sレンズだけでシステムを組もうとすると、レンズラインアップの性格がかなり限定されます。

純正RF-Sには小型ズームや望遠ズームがありますが、F2.8通し標準ズームやF1.4単焦点などを純正だけで豊富に選べる状況ではありません。

純正RF-Sだけでは大口径ズームの選択肢が少ない

RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMやRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは小型で扱いやすく、旅行や日常撮影には便利です。一方、室内やポートレート、動画で明るさを求める場合、F2.8通しの標準ズームが欲しくなることがあります。

この部分を埋めたのがSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNやTAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDです。サードパーティ参入前のRF-Sでは、こうした明るい標準ズームが大きな空白になっていました。

現在は改善していますが、それは純正RF-Sのラインアップが急激に広がったからではなく、SIGMAとTAMRONが穴を埋めた面が大きいと考えた方が実態に近いです。

APS-C用サードパーティレンズについてはRF-Sレンズのサードパーティ一覧で焦点距離別に確認できます。

F1.4単焦点の充実もSIGMAの存在が大きい

APS-Cで背景を大きくぼかしたい場合や、暗所でシャッタースピードを確保したい場合は、F1.4クラスの単焦点が便利です。現在はSIGMAの16mm、23mm、30mm、56mm F1.4などをRFマウントで使えるため、EOS R7やR50でも大口径単焦点を選べます。

この構成によって、広角、標準、中望遠をF1.4で揃えることも可能になりました。特に56mm F1.4はキヤノンAPS-Cで約90mm相当の画角となり、ポートレート用として使いやすい焦点距離になります。

一方、これも純正RF-Sが充実した結果ではありません。APS-C RFマウントの魅力は、現在かなりの部分をSIGMAやTAMRONが補っています。

SIGMAの現行RFマウント用レンズについてはシグマRFマウントレンズ全10本で詳しく紹介しています。

望遠レンズではRFフルサイズのサードパーティ不足が目立つ

RFマウントの弱点が特に分かりやすいのが望遠域です。野鳥、航空機、スポーツでは400mm、500mm、600mmクラスを使う機会が多く、価格と焦点距離のバランスが重要になります。

APS-CではSIGMA 16-300mmやTAMRON 18-300mmを使えますが、フルサイズ用のネイティブRFサードパーティ超望遠AFズームはまだ豊富ではありません。

100-400mmや150-600mmクラスのサードパーティ空白が残る

EマウントやFマウント、EFマウント時代には、SIGMAやTAMRONの100-400mm、150-500mm、150-600mmなどが人気でした。純正超望遠より購入しやすい価格で、野鳥や航空機撮影へ入るための選択肢として重要な役割を持っていました。

RFフルサイズでは、同じような価格帯と焦点距離を持つネイティブAFレンズをサードパーティから自由に選ぶ状況にはまだなっていません。純正にはRF100-400mm F5.6-8 IS USM、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM、RF200-800mm F6.3-9 IS USMなどがありますが、価格、明るさ、重量の選択肢をもっと細かく分けたい人には物足りなさが残ります。

この分野でサードパーティ製の150-600mmクラスが加われば、RFフルサイズの超望遠システムはかなり選びやすくなります。

現在のRFマウント望遠事情についてはRFマウントのサードパーティ望遠レンズ事情で詳しく整理しています。

APS-C高倍率ズームは増えたが本格超望遠とは用途が違う

SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSやTAMRON 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、キヤノンAPS-Cでは望遠端が約480mm相当になります。旅行、動物園、日常撮影、軽い野鳥撮影まで一本で対応できる便利なレンズです。

一方、本格的な野鳥撮影で600mm前後を常用する場合、300mm高倍率ズームと150-600mmクラスでは性格が異なります。高倍率ズームは広角から望遠まで一本で済ませる便利さを重視した製品であり、超望遠専用ズームの代わりとして単純に比較するものではありません。

このため「RFにもサードパーティ望遠が増えたから問題は解消した」と考えると、フルサイズや本格望遠用途では実態とずれます。改善は進んでいますが、分野によって空白は残っています。

望遠域の現状はRFマウントのサードパーティ望遠レンズ事情で純正RFとの違いも含めて紹介しています。

EFレンズをアダプターで使えばRFマウントの弱点をかなり補える

RFマウントの大きな救いがEFレンズです。マウントアダプター EF-EOS Rを使用すれば、キヤノン純正EFレンズだけでなく、EFマウント用として長年販売されてきたSIGMA、TAMRON、Tokinaなど多数のレンズをEOS Rシリーズで活用できます。

EFマウントは長い歴史があるため、中古市場の在庫が多く、標準ズーム、大口径単焦点、望遠、マクロ、超広角など選択肢が非常に豊富です。

中古EFレンズならRFフルサイズの選択肢を大きく広げられる

フルサイズEOS RでネイティブRFレンズだけを見るとサードパーティの選択肢は限られますが、EFレンズまで含めると状況は大きく変わります。EF24-70mm F2.8L、EF70-200mm F2.8L、EF100-400mm、EF300mm F4L、EF400mm F5.6Lなど、現在でも実用的なレンズが中古市場に多数あります。

SIGMAやTAMRONのEFマウント用ズームも選択肢に入ります。150-600mmクラスを含め、RFネイティブでは不足している焦点距離を補えるため、EOS RボディとEFレンズを組み合わせる方法は今でも有効です。

一方、古いサードパーティEFレンズでは、EOS Rシリーズとの動作状況やファームウェア対応を個別に確認した方が安心です。同じEFマウントでも製品世代によって電子制御の対応状況が異なる場合があります。

キヤノン全体のレンズ資産を含めて探す場合はキヤノン大全から各レンズの記事を確認できます。

アダプター使用ではサイズと重量が増える

EFレンズをEOS Rで使えることは大きな利点ですが、マウントアダプター分だけ全長と重量が増えます。小型ボディに小型EFレンズを付けても、アダプターが間に入ることでRF単焦点ほどコンパクトにはなりません。

特にEOS R8やRPのような軽量ボディでは、大型EFズームとアダプターを組み合わせると前が重く感じやすくなります。70-200mmや100-400mmのような大型レンズならアダプターの重量は相対的に小さくなりますが、50mmクラスの小型レンズでは存在感が大きくなります。

そのため、価格を抑えるためにEFを選ぶのか、機材を小さくするためにRFを選ぶのかは目的によって変わります。

RFマウントとEF資産を含むシステム全体はキヤノン大全で一覧から確認できます。

RFマウントは純正レンズとの統合性が強い反面、自由度との交換になる

RFマウントには弱点だけがあるわけではありません。純正RFレンズとEOS Rボディの組み合わせは、AF、レンズ補正、手振れ補正、操作系まで高い統合性を持っています。特に新しいRFレンズは動画や高速AFを意識した設計も多く、カメラとレンズを一体として使いやすいシステムです。

その一方で、この純正中心の完成度と引き換えに、ユーザーが価格や個性的なレンズを自由に選ぶ余地が狭くなる場面があります。

純正RFはボディとの相性を考えず選びやすい

純正RFレンズの大きな利点は、EOS Rボディとの組み合わせを細かく疑う必要が少ないことです。AF、手振れ補正、レンズ補正、電子通信などがシステム全体として設計されており、新しいカメラでも基本的な互換性を考えやすくなっています。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMのような超望遠ズームでは、ボディとのAF連携や操作性まで含めて完成度が高く、野鳥やスポーツを本格的に撮る場合には純正を選ぶ価値があります。

問題は、その完成度を求めるほど価格も高くなりやすい点です。純正だけで揃えれば分かりやすい一方、予算面で自由な組み合わせを作りたい場合にはサードパーティの少なさが気になります。

純正とサードパーティを比較して考える場合はRFマウントのサードパーティレンズおすすめも参考になります。

サードパーティは価格だけでなく焦点距離の自由度を広げる

サードパーティレンズの価値は、単純に純正より安いことだけではありません。SIGMA 18-50mm F2.8のような小型標準ズーム、TAMRON 17-70mm F2.8のような広いズーム域、16-300mmや18-300mmのような高倍率ズームなど、純正と異なる設計を選べることに意味があります。

複数メーカーが同じマウントへ参入すると、同じ焦点距離でもサイズ、重量、価格、最短撮影距離、明るさ、AF方式などが異なる製品から選べます。ユーザーは自分の撮影方法に合う一本を探せるようになります。

RFマウントではAPS-C側でこの状態がかなり実現していますが、フルサイズ側ではまだ十分ではありません。ここが現在のRFシステムで最も大きな差です。

サードパーティ各社の特徴についてはRFマウントのサードパーティレンズおすすめで詳しく整理しています。

RFマウントを選ぶ前に確認したいこと

RFマウントの弱点は、カメラそのものの性能が低いという話ではありません。EOS Rシリーズには高性能なボディが揃っており、純正RFレンズにも優れた製品があります。問題は、ボディを買った後に「どのレンズを、どの価格で、どこまで揃えられるか」です。

特に初めてRFシステムへ入る場合は、ボディだけで判断せず、必要な焦点距離とレンズ構成を先に確認することが重要です。

APS-Cなら現在はかなり選びやすくなっている

EOS R7、R10、R50、R50 VなどのAPS-C機では、以前に比べてレンズ選びの制約は大きく減りました。純正RF-Sに加えてSIGMAとTAMRONを組み合わせれば、超広角、F2.8標準ズーム、F1.4単焦点、高倍率ズームまで一通り揃えられます。

特に写真と動画を両方撮る場合、F2.8ズームやF1.4単焦点を選べることは大きな変化です。RF-S純正だけを見て「明るいレンズがない」と判断する必要はなくなりました。

現在のAPS-C RFマウントは、純正とサードパーティを混ぜる前提なら、かなりシステムを作りやすくなっています。

APS-C用レンズをまとめて確認する場合はRF-Sレンズのサードパーティ一覧が参考になります。

フルサイズなら欲しいレンズの総額を先に見る

EOS R5、R6系、R8、RPなどを選ぶ場合は、必要なレンズが純正RFでいくらになるかを確認しておくと、購入後の予算を読みやすくなります。24-70mm F2.8、70-200mm F2.8、100-500mmなどを揃える予定なら、ボディ価格以上にレンズ側の予算が重要になります。

予算を抑える場合は、普及型RFズーム、中古RF、EFレンズ+アダプターを組み合わせる方法があります。標準域はRF50mm F1.8 STM、望遠は中古EF、普段使いはRF24-105mmというように、用途ごとに世代を混ぜる方法もあります。

RFフルサイズは純正だけで揃える必要はありません。EF資産まで含めれば選択肢は大きく広がります。

フルサイズ用サードパーティとEF活用を含めた選び方はRFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方で整理しています。

まとめ

RFマウントの「暗部」は、以前と現在で内容が変わっています。登場初期はサードパーティ製AFレンズがほとんどなく、純正RF中心の閉じた印象が強いマウントでした。しかし現在はSIGMAとTAMRONが正式なRFマウント用AFレンズを展開し、APS-Cでは大口径単焦点、F2.8ズーム、高倍率ズームまで選べるようになっています。

そのため、EOS R7、R10、R50、R50 Vなどでは、サードパーティ不足という弱点はかなり小さくなりました。純正RF-Sだけでは不足していた明るさや焦点距離をSIGMAとTAMRONが補い、レンズ構成の自由度は大きく広がっています。

一方、フルサイズEOS Rでは状況が異なります。フルサイズ対応のネイティブRFサードパーティAFレンズはまだ少なく、標準ズーム、大口径単焦点、超望遠などを選ぶと純正RFの比率が高くなります。特に100-400mm、150-500mm、150-600mmクラスのサードパーティ望遠を求める人にとっては、他マウントとの差が残っています。

価格面でも、RFマウントはボディ単体だけを見ると判断しにくいシステムです。EOS RPやR8のように比較的購入しやすいフルサイズボディでも、Lズームや大口径単焦点を揃えればシステム全体は高額になります。購入前に必要なレンズを洗い出し、総額まで確認することが重要です。

その弱点を補えるのがEFレンズです。マウントアダプター EF-EOS Rを使えば、一眼レフ時代の豊富なEFレンズをEOS Rシリーズで利用できます。中古EF、純正RF、サードパーティRFを組み合わせれば、RFマウントのレンズ不足や価格の高さをかなり緩和できます。

現在のRFマウントは「サードパーティが使えないマウント」と考える段階ではありません。APS-Cでは選択肢が大幅に増えています。残る課題は、フルサイズ用サードパーティAFレンズの少なさ、特に望遠や大口径ズームの空白です。この点を理解したうえでボディとレンズを選べば、RFマウントの強みを生かしながら弱点を避けたシステムを組むことができます。

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