Lensbaby「OMNI」第2世代を比較|Color IIとCrystal IIで変わる写真表現と選び方
Lensbaby(レンズベビー)のクリエイティブ撮影アクセサリー「OMNI」シリーズに、新しいエフェクトセット「OMNI Color II」と「OMNI Crystal II」が登場しました。国内ではケンコー・トキナーが2026年10月16日に両製品を発表し、10月23日に販売を開始しています。どちらもカメラのレンズ前方に特殊なフィルムやガラスを配置し、撮影する瞬間に光を変化させる製品ですが、得意とする写真表現には明確な違いがあります。
OMNI Color IIは、色彩、フレア、光漏れを思わせる効果を利用して、写真全体の雰囲気を変えることが得意です。一方のOMNI Crystal IIは、特殊なガラスによる反射や屈折を利用し、被写体を分割したり、同じ像を繰り返したりする表現に向いています。どちらも単に特殊効果を付ける道具というだけでなく、撮影者が光の位置や角度を操作することで、同じ被写体から異なる写真を作り出せることが特徴です。
購入時に重要なのは、エフェクトの種類が多い製品を選ぶことより、自分が撮りたい写真に合った光学効果を選ぶことです。人物の周囲へ暖色を加えたいのか、夜景の光を複製したいのか、日常の風景を抽象的に変形させたいのかによって、適した製品は変わります。この記事では、両製品の具体的な違いを比較し、撮影ジャンル別の使い分け、既存のOMNIシステムとの関係、購入時に必要な費用まで整理します。
Lensbaby OMNI第2世代とは?Color IIとCrystal IIの基本的な違い
Color IIは色彩と光漏れを演出する9種類のエフェクトセット
OMNI Color IIは、8種類のカラーフィルムと1種類のガラス製エフェクトワンドを組み合わせた製品です。カラーフィルムの内訳は、ブルー、ゴールド、ダークピンクの3種類のダイヤモンドフィルムと、イエロー、オレンジ、レッド、グリーン、ブルーの5種類の半透明フィルムです。さらに、ガラスの屈折を利用して像を分割するセプターワンドが付属しており、色彩の変化だけでなく、被写体の形を変える表現も一部楽しめます。
ダイヤモンドフィルムは、特殊なパターンを持つ反射面と透過面を組み合わせたアクセサリーです。レンズの前に置くことで、光が反射して広がったり、画面の一部分へ色付きのフレアが現れたりする効果を狙えます。フィルムを曲げたり丸めたりすると光の入り方が変わるため、単純にレンズの前へ置くだけの場合と比べて、効果の形や強さを調整できるところが特徴です。
半透明カラーフィルムは、光の形を複雑に変化させることより、写真の一部分へ特定の色を加える用途に適しています。例えば、夕暮れの人物写真で画面の端へオレンジ色を重ねれば、光が差し込んでいるような暖かい印象を狙えます。反対にブルーを利用すると、寒色系の光に包まれた静かな雰囲気を作ることができます。製品に含まれる9種類の内容と使い方については、Lensbaby OMNI Color IIの9種類の光学エフェクトを解説した記事で詳しく紹介しています。
Crystal IIは反射・屈折・多重像を操る3種類のガラスエフェクト
OMNI Crystal IIには、バットワンド、リピーターワンド、メロン・ウェッジという3種類のガラスエフェクトが含まれています。Color IIが色付きのフィルムを中心とした構成であるのに対し、Crystal IIはガラスの形状によって光の進行方向を変え、被写体の像そのものに変化を与える構成です。色を付け加えるだけでは得られない、複数の像が重なったような写真や、画面が断片化したような写真を撮影できます。
バットワンドは、コウモリの羽根を思わせる形状と複数の平面を持つガラスです。光源や被写体を大小の断片へ分けるような効果を狙うことができ、街灯、窓、人物の輪郭などを複雑に変形させます。リピーターワンドは、被写体の一部分を繰り返して見せる効果が特徴で、看板や建物の窓など、形がはっきりしたものと組み合わせると変化を把握しやすくなります。
メロン・ウェッジは、多面体のようなガラス形状によって、虹色のプリズム効果や層状の反射、多重露光を思わせる変形を生み出します。写真の一部分に使用すれば、通常の被写体と抽象的な反射像を同じ画面へ共存させることも可能です。3種類は共通してガラスを利用していますが、断片化、反復、複雑な屈折という表現上の役割が異なります。それぞれの形状と撮影効果については、Lensbaby OMNI Crystal IIの3種類のクリスタルを解説した記事で詳しく取り上げています。
両製品は同時発売でも写真表現の方向性が異なる
Color IIとCrystal IIは、2026年10月23日に国内販売が始まった同じOMNIシリーズの新しいエフェクトセットです。ただし、両製品を単純な上位・下位モデルとして比較することはできません。Color IIには9種類のエフェクトが含まれ、Crystal IIは3種類という構成ですが、この数字は表現力の優劣を示すものではありません。色彩を変える道具と像の形を変える道具では、そもそもの目的が異なります。
| 比較項目 | OMNI Color II | OMNI Crystal II |
|---|---|---|
| 国内発売日 | 2026年10月23日 | 2026年10月23日 |
| 基本構成 | カラーフィルム8種類+ガラスワンド1種類 | ガラスエフェクト3種類 |
| 主な表現 | 色彩・フレア・光漏れ風の効果 | 反射・屈折・像の分割と反復 |
| 写真の変化 | 色や光の雰囲気を変える | 被写体の形や見え方を変える |
| 代表的な用途 | 人物・花・夕景・ファッション | 夜景・建築・抽象写真・映像表現 |
| 位置調整 | フィルムの移動・回転・湾曲 | ガラスの移動・回転・角度調整 |
| 専用システム | 固定する場合は別売 | 固定する場合は別売 |
| メーカー発表時の国内直販価格 | 10,500円(税込) | 11,980円(税込) |
Color IIは、被写体そのものをできるだけ自然に残しながら、色や光の雰囲気を調整したい場合に使いやすい製品です。一方、Crystal IIは、被写体の形を積極的に変え、通常のレンズだけでは得られない非現実的な構図を作る用途に向いています。通常のレンズフィルターが光量や反射の調整に使われることと比較すると、OMNIシリーズは光学的な変化を作品の表現要素として積極的に利用する製品です。一般的なフィルターとの違いは、カメラ用レンズフィルター完全ガイドでも確認できます。
Color IIとCrystal IIで写真の仕上がりはどう変わるのか
ポートレートではColor IIが色彩、Crystal IIが像の変形を担当する
ポートレート撮影でColor IIを使用する場合、最も分かりやすいのは人物の顔を鮮明に残しながら、画面の周囲へ色彩を加える使い方です。例えば、人物を画面中央付近へ配置し、オレンジやゴールドのフィルムを片側から差し込めば、夕日のような暖かい雰囲気を加えることができます。ブルーやグリーンを利用すれば、同じ場所で撮影していても、冷たさや幻想的な印象を強められます。
Color IIでは、フィルムをレンズの前面全体へ広げる必要はありません。人物の目や顔を覆わない位置へ部分的に配置することで、通常のポートレートらしい鮮明さと、色彩による特殊効果を両立できます。人物撮影で重要なのは表情や目の印象であるため、初めて利用するときはフィルムを画面の周辺へ少しだけ入れ、効果の強さを確認する方法が適しています。
Crystal IIを使用する場合は、写真の変化がさらに構造的になります。例えば、リピーターワンドを人物の輪郭へ重ねると、一人の人物の横に別の輪郭が現れるような表現を狙えます。メロン・ウェッジでは、人物の周囲に複雑な反射や色の分離を加え、現実の人物と抽象的な像を共存させることができます。人物の鮮明さを残す位置を決めてからエフェクトを加える考え方は、ポートレート撮影完全ガイドで紹介している構図や背景処理とも共通します。
夜景では光源の種類と位置で両製品の効果が変わる
夜景撮影は、Color IIとCrystal IIの違いを確認しやすいジャンルです。街灯、車のヘッドライト、ネオンサイン、建物の窓明かりなど、夜の街には位置や色の異なる光源が数多く存在します。こうした光をどのように利用するかによって、OMNIのエフェクトは大きく変わります。同じ場所でも、光源の配置とアクセサリーの角度を変えるだけで、異なる雰囲気の写真を作れます。
Color IIのダイヤモンドフィルムは、夜景の点光源を利用したフレアや光漏れ風の表現に向いています。画面の端へ赤やゴールドの反射を加えれば、レンズ内部へ強い光が入り込んだような印象を作ることができます。ブルーのフィルムを使用すると、暖色系の街灯が並ぶ夜景へ寒色のアクセントを加えるといった使い方も考えられます。ただし、反射が強い部分を増やしすぎると夜景本来の明暗が分かりにくくなるため、主役となる光源を先に決めておくことが重要です。
Crystal IIでは、街灯そのものを複数に見せたり、光の輪郭を断片的に配置したりする表現が中心になります。リピーターワンドで点光源を反復させれば、実際には存在しない光の列を画面へ加えることもできます。メロン・ウェッジで虹色の屈折を取り入れれば、単色の光が多い場所でも色彩に変化を付けられます。通常のフレアやゴーストがどのような条件で発生するかについては、フレアとゴーストの違い・発生原因・活用方法も参考になります。
花・街角・建築では主役を残すか変形させるかが選択の基準
花や植物の撮影でColor IIを利用すると、背景や余白へ色彩を加えながら、花びらの形を比較的自然に残すことができます。例えば、白い花を明るい背景で撮影するときにブルーやゴールドのフィルムを部分的に配置すれば、花そのものの色と異なる光の雰囲気を加えられます。背景の色が単調な場合でも、レンズ前方に置くフィルムの色と位置を変えることで、写真全体の印象を調整できます。
Crystal IIは、建築物や街角のように直線や規則的な模様が存在する被写体で効果を確認しやすい製品です。例えば、同じ形の窓が並ぶ建物へリピーターワンドを重ねると、もともとの規則性をさらに強調したり、意図的に崩したりできます。バットワンドを利用すれば、建物の一部分を大小異なる断片へ変化させ、幾何学的な印象を強めることも考えられます。
街角のスナップ写真では、通常の光景をどの程度残したいかが選択の基準になります。店先の雰囲気や通行人の姿を自然に残したい場合にはColor IIで部分的な色彩を加える方法が適しており、看板やガラス窓の反復を作品の中心にしたい場合にはCrystal IIが候補になります。OMNIを使用する場合でも、主役の位置や背景の整理は重要です。通常の街角撮影で光と構図を組み合わせる方法については、スナップ写真の撮り方完全ガイドで詳しく解説しています。
撮影設定と使いこなしで押さえたいポイント
焦点距離・絞り・アクセサリーの位置で効果を調整する
OMNIシリーズの効果は、アクセサリーを交換するだけで決まるものではありません。撮影レンズの焦点距離、絞り値、アクセサリーとレンズ前面の距離、光源の位置などによって、写真への現れ方が変わります。特に、アクセサリーを画面のどの位置へ入れるかは重要で、画面全体を覆う場合と一部分だけへ差し込む場合では、仕上がりの印象が大きく異なります。
広角レンズでは画面へ取り込む範囲が広くなるため、アクセサリーの端や背景との位置関係を確認する必要があります。望遠寄りのレンズでは被写体を大きく写せる一方、アクセサリーのごく一部分による変化が画面へ大きく現れる場合があります。また、絞り値を変更するとアクセサリーの輪郭やボケ方も変わるため、同じ構図で絞りを変えながら比較すると、狙った効果を探しやすくなります。
初めて試す場合は、焦点距離と撮影位置を固定し、アクセサリーの位置だけを変えて撮影すると変化を把握しやすくなります。その後、絞り値を変更してみると、アクセサリーの作用とレンズ側の描写変化を分けて確認できます。効果を強く出すことだけを目的にすると、主役が見えにくい写真になりやすいため、元の構図を保ちながら必要な部分へ効果を加えることが大切です。絞りと描写の関係については、F値とボケ・鮮明さの関係を解説した記事でも詳しく紹介しています。
RAW撮影でも光学エフェクトは記録され、後から完全に分離できない
Color IIとCrystal IIに共通する大きな特徴は、撮影後の画像編集によって効果を追加する仕組みではないことです。どちらもレンズへ光が入る前の段階で光を変化させるため、カメラが記録する画像には撮影時の反射や屈折が含まれます。RAW形式で撮影した場合でも、通常のRAW現像だけで元の光景と特殊効果を完全に分離できるわけではありません。
Color IIで画面の一部分に赤い色を加えた場合、その部分には色付きの光が記録されます。撮影後にホワイトバランスや彩度を調整することはできますが、フィルムを使用しなかった状態の光をそのまま復元できるとは限りません。Crystal IIで複製された像についても同様で、RAW現像ソフト上では通常、一枚の撮影画像として扱われます。複数の被写体像を後から自由に移動させられる独立したレイヤーにはなりません。
そのため、作品として重要な撮影では、OMNIを使用した写真と使用しない写真の両方を残しておくと選択肢が広がります。OMNIによる光学効果を残したまま露出や色味を調整したい場合には、RAW形式が役立ちます。特に夜景では、強い光源が白飛びしないよう撮影時に露出を確認することが重要です。RAW現像時の色温度調整については、ホワイトバランスと色温度の使い分けでも解説しています。
動画ではエフェクトを動かすことで光の変化を演出できる
OMNIシリーズは静止画だけでなく動画撮影にも利用できます。Color IIのフィルムをレンズの前で少しずつ動かせば、色付きの光が画面へ流れ込んだり、光漏れのような効果が移動したりする映像を作れます。Crystal IIのガラスを回転させれば、被写体の複製像や屈折した光が連続的に変化し、カメラ本体を動かさなくても画面の見え方に動きを加えられます。
例えば、商品紹介動画でColor IIを利用し、画面の端から暖色の光をゆっくり重ねれば、同じ商品を固定したまま雰囲気を変える演出が可能です。Crystal IIでは、ガラスを移動させて商品の輪郭を一時的に複製し、その後、元の鮮明な像へ戻すような演出を考えられます。こうした表現は、編集で別の映像を重ねる方法と違い、撮影時の光の変化をそのまま収録する点が特徴です。
動画では、効果を動かす速度が映像全体の印象を左右します。移動が速すぎると主役が見えにくくなり、反射や屈折の変化が落ち着かない映像になる場合があります。特に人物や商品を紹介する動画では、効果を強くする部分と通常の映像を見せる部分を区別すると、視聴者が被写体を認識しやすくなります。撮影の基本となる構図と視線の誘導については、構図が創る魅惑の写真世界も参考になります。
購入前に確認したい価格・対応機材・選び方
OMNI Color IIとCrystal IIはどちらも別売システムとの関係が重要
Color IIとCrystal IIを購入するときに注意したいのは、両製品がOMNIクリエイティブフィルターシステムを拡張するためのエフェクトセットとして販売されていることです。Color IIにはフィルムを保持するためのユニバーサルクランプが付属し、Crystal IIのガラスにはマグネットマウントへ固定するための構造が備わっています。しかし、レンズ前方へエフェクトを固定してハンズフリーで撮影する場合には、別売のOMNIクリエイティブフィルターシステムが必要になります。
OMNIクリエイティブフィルターシステムには、レンズのフィルター径に応じて選択するSmallとLargeがあります。一般的なカメラマウントの種類よりも、使用するレンズの前面に取り付けられるかどうかを確認することが重要です。キヤノンRF、ニコンZ、ソニーEなど、異なるマウントのカメラであっても、レンズ前面の条件が合えば利用を検討できます。使用するレンズのフィルター径と、OMNIシステム側の対応範囲を確認してから購入する必要があります。
一方、メーカーはマグネットリングを使用せず、エフェクトを手でかざして撮影する方法も案内しています。この方法ならアクセサリーの位置や角度を自由に探せますが、撮影中に片手がふさがるため、カメラの保持方法を考える必要があります。三脚を使用できる環境なら、カメラを固定してエフェクトだけを動かすことで、変化を比較しやすくなります。レンズ前面のフィルター径と外装寸法の違いについては、レンズの最大径とフィルター径の違いでも確認できます。
価格は本体だけで判断せず、必要なシステムを含めて考える
ケンコー・トキナーが2026年10月の発表時に案内した国内オンラインショップ価格は、OMNI Color IIが税込10,500円、OMNI Crystal IIが税込11,980円です。どちらも希望小売価格はオープン価格であり、実際の販売価格は購入時期や販売店によって変わります。両製品の価格差は発表時の案内額で1,480円なので、価格だけを基準に選ぶより、必要とする表現の違いで判断する方が適しています。
初めてOMNIシリーズを導入し、ハンズフリーで撮影したい場合には、別売のOMNIクリエイティブフィルターシステムも予算へ含める必要があります。メーカーの発表時には、SmallとLargeがそれぞれ税込16,390円と案内されていました。この金額を用いると、Color IIとOMNIシステムの組み合わせは26,890円、Crystal IIとOMNIシステムの組み合わせは28,370円になります。両方のエフェクトセットとOMNIシステムを購入する場合は、発表時の案内額を合計して38,870円です。
すでにOMNIクリエイティブフィルターシステムを所有している場合には、必要なエフェクトセットだけを追加することで撮影表現を拡張できます。初めて使用する場合には、まず手持ちでエフェクトを試す運用を想定するか、撮影中に固定できるシステムを最初から導入するかによって予算が変わります。アクセサリーとしての役割と購入時の考え方は、カメラ用レンズフィルター完全ガイドで紹介している一般的なフィルターの選び方とも比較できます。
最初の1セットを選ぶなら撮影ジャンルより完成させたい写真を基準にする
Color IIとCrystal IIのどちらを購入するか迷った場合は、普段撮影しているジャンルだけで決める必要はありません。ポートレートでも色彩を加えたい場合と人物の輪郭を複製したい場合では適した製品が変わり、夜景でも光漏れ風の雰囲気を作りたい場合と街灯を幾何学的に反復させたい場合では選択が異なります。重要なのは、同じ被写体をどのような写真へ変化させたいかという完成イメージです。
Color IIは、写真の主役をできるだけ自然に残しながら、色や光の印象を変えたい人に向いています。半透明フィルムによる部分的な色彩の追加と、ダイヤモンドフィルムによる反射を使い分けられるため、人物、花、街角、夕景など幅広い場面で表現を試せます。エフェクトの強さを少しずつ変え、通常の写真との違いを比較したい場合にも使いやすい構成です。
Crystal IIは、被写体の像そのものを変形させたい人に向いています。特に、建築物の直線、夜景の点光源、人物の輪郭などを反復させたり断片化させたりする写真を作りたい場合に、3種類のガラスを使い分ける意味があります。どちらか一方があらゆる撮影に適しているわけではなく、作品の方向性によって選択する製品です。写真のジャンルと表現方法の関係については、写真の撮影ジャンル一覧でも詳しく取り上げています。
まとめ
Lensbaby OMNI第2世代として登場したColor IIとCrystal IIは、レンズ前方で光を変化させるという基本的な仕組みを共有しながら、異なる写真表現を目指すエフェクトセットです。Color IIは8種類のカラーフィルムと1種類のガラスワンドを備え、色彩、フレア、光漏れ風の演出を得意とします。Crystal IIは3種類のガラスエフェクトを備え、反射、屈折、像の分割や反復によって、日常の被写体を抽象的に変化させることができます。
人物や花を自然に残しながら光の雰囲気を加えたい場合にはColor IIが適しており、夜景や建築物の形を大胆に変化させたい場合にはCrystal IIが有力な選択肢になります。どちらも静止画だけでなく動画へ利用でき、アクセサリーを動かすことで効果そのものを連続的に変化させられます。一般的なレンズフィルターとは役割が異なるため、画質や機能の優劣という観点だけで比較する必要はありません。
購入時には、両製品が単体のエフェクトセットであることと、ハンズフリーで固定する場合には別売のOMNIクリエイティブフィルターシステムが必要になることを確認しておきたいところです。すでにOMNIシステムを所有していれば、エフェクトセットの追加によって撮影表現を広げられます。これから導入する場合は、必要な予算と撮影方法を踏まえたうえで、色彩を重視するColor IIと像の変形を重視するCrystal IIのどちらが自分の作品に合うかを判断するとよいでしょう。



