EOS R6 VでLP-E6NHは使える?LP-E6Pとの違いと機能制限
EOS R6 Vを購入するとき、すでにEOS R5、EOS R6シリーズなどを使っている人が気になるのが、手持ちのLP-E6NHをそのまま使えるのかという点です。
EOS R6 Vの標準バッテリーはLP-E6Pですが、LP-E6NHとLP-E6Nも使用できます。ただし、LP-E6Pと完全に同じ条件で使えるわけではなく、一部機能に制限があります。
そのため、EOS R6 Vへ買い替えたからといって、所有しているLP-E6NHをすべて処分する必要はありません。LP-E6Pをメインにし、LP-E6NHやLP-E6Nを予備として残す使い方が現実的です。
一方、これから新しく予備バッテリーを購入するなら、EOS R6 Vの性能を最大限利用できるLP-E6Pを選ぶ方が分かりやすくなります。
この記事では、EOS R6 VでLP-E6NHを使った場合の違い、機能制限、撮影可能枚数、USB充電と給電、LP-E6Nの対応、新旧バッテリーをどう使い分けるかまで詳しく解説します。
EOS R6 VではLP-E6NHとLP-E6Nも使える
- EOS R6 Vの標準バッテリーはLP-E6P
- LP-E6NHとLP-E6Nも装着して使用できる
- 旧バッテリーでは一部機能が制限される
標準バッテリーはLP-E6P
EOS R6 Vで標準採用されているバッテリーはLP-E6Pです。
LP-E6Pは、従来のLP-E6NHやLP-E6Nと同じLP-E6系の形状を受け継ぎながら、新しい世代のEOS Rシリーズで必要となる電力供給能力を意識したバッテリーです。
EOS R6 Vは静止画では約3250万画素、最高約40コマ/秒の電子シャッター連写、高性能AF、ボディー内手ブレ補正などを搭載しています。動画ではさらに高負荷な処理を長時間行うため、バッテリー側にも安定した電力供給が求められます。
EOS R6 Vの静止画性能については、EOS R6 Vは静止画でも使える?EOS R6 Mark IIIとの違いと写真撮影の実力で詳しく紹介しています。
また、EOS R6 Vは動画機としての性格が非常に強いカメラです。高解像度動画や長時間撮影などを中心に使う場合は、バッテリーの違いが静止画中心の使い方以上に重要になります。
動画性能については、EOS R6 Vは動画時代の本命か?フルサイズVシリーズで変わる撮影体験も参考になります。
つまりLP-E6Pは、単にEOS R6 Vへ物理的に装着できるバッテリーというだけではなく、このカメラの性能を前提として標準採用されているバッテリーです。
LP-E6NHもEOS R6 Vで使用できる
EOS R6 VではLP-E6NHも使用できます。
EOS R5やEOS R6、EOS R6 Mark IIなどを使ってきた人であれば、LP-E6NHを複数本所有していることも珍しくありません。EOS R6 Vへ買い替えた場合でも、それらをそのまま予備バッテリーとして利用できます。
これは既存のキヤノンユーザーにとって大きなメリットです。
カメラを買い替えるたびに予備バッテリーをすべて買い直す必要があると、ボディー本体以外にもかなりの費用がかかります。LP-E6NHを流用できるのであれば、まずEOS R6 V付属のLP-E6Pをメインとして使い、手持ちのLP-E6NHを予備に回せます。
旅行やスナップ、日常的な静止画撮影であれば、この使い方はかなり実用的です。
特にEOS R6 Vを静止画でも使う人の場合、常に動画機能や最高性能を使うとは限りません。通常の写真撮影でバッテリー残量が減ったとき、予備のLP-E6NHへ交換してそのまま撮影を継続できることには十分な意味があります。
LP-E6PとLP-E6NHそのものの違いについては、LP-E6PとLP-E6NHの違いを徹底比較で詳しく整理しています。
LP-E6Nも使用できるが予備向き
EOS R6 Vでは、LP-E6NHより一世代古いLP-E6Nも使用できます。
LP-E6Nは一眼レフ時代から長く使われてきたバッテリーで、EOS 5D Mark IVやEOS 7D Mark IIなどを使ってきた人なら現在も所有している場合があります。
EOS R6 Vで使用できるため、完全に無駄になるわけではありません。
一方、EOS R6 VはLP-E6Nが登場した時代のカメラと比べて、処理能力も消費電力も大きくなっています。高速連写、動画、手ブレ補正、高性能AFなどを多用することを考えると、LP-E6Nを主力として使うより、非常用や予備として考える方が自然です。
長時間の撮影へ出かける場合に、LP-E6Pを2本使ったあと、最後の予備としてLP-E6Nをバッグへ入れておくといった使い方なら十分役立ちます。
新しく購入するバッテリーとしてLP-E6Nを選ぶ理由はほとんどありません。すでに持っているものを活用するための選択肢と考えると分かりやすくなります。
LP-E6PとLP-E6NHの違いは容量だけではない
- LP-E6Pは新世代EOS向けの電力供給を重視している
- LP-E6NHでは一部機能に制限が発生する
- EOS R6 Vの性能を最大限使うならLP-E6Pが基本
LP-E6Pは高負荷な撮影へ対応するためのバッテリー
LP-E6PとLP-E6NHの違いを見るとき、容量だけを比較すると本質が分かりにくくなります。
EOS R6 Vのような新しいカメラでは、短時間に大きな電力を必要とする機能が増えています。
例えば電子シャッターによる高速連写では、撮像、AF、AE、画像処理、記録を非常に短い間隔で繰り返します。動画では撮像素子と映像エンジンを長時間動作させ、記録メディアへ大量のデータを書き込み続けます。
さらにボディー内手ブレ補正や無線通信、外部機器との連携などを同時に使用することもあります。
こうした状況では、単に「何mAh入っているか」だけではなく、必要な電力を安定して供給できるかが重要です。
LP-E6Pは、EOS R5 Mark IIやEOS R6 Mark IIIなど、新しい高性能EOSでも採用されています。
EOS R6 Mark IIIについては、EOS R6 Mark III徹底解説|3250万画素フルサイズと7K動画のスタンダード機でも紹介しています。
EOS R6 Vで高速連写や動画を積極的に使うのであれば、標準のLP-E6Pを選ぶ理由はここにあります。
LP-E6NHでは一部機能に制限が発生する
LP-E6NHはEOS R6 Vで使用できますが、キヤノンは一部機能に制限があることを案内しています。
したがって、「装着できるからLP-E6Pと完全に同じ」と考えるのは正確ではありません。
EOS R6 Vの性能を最大限利用したい撮影では、LP-E6Pを使用することが基本になります。
例えば仕事での撮影、長時間動画、重要なイベント、高速連写を多用する撮影などでは、途中でバッテリー由来の制限を意識したくありません。そのような用途では最初からLP-E6Pを使った方が扱いやすくなります。
一方、通常の静止画撮影や予備用途では、LP-E6NHが使えること自体に大きな価値があります。
つまりLP-E6NHは「EOS R6 Vでは使えない旧バッテリー」ではありません。
使える場面は多い一方、EOS R6 V本来の性能をすべて引き出すための標準バッテリーはLP-E6Pという関係です。
この違いを理解しておけば、手持ちのLP-E6NHを無駄に処分することも、新しくLP-E6NHを買い増すことも避けやすくなります。
EOS R5 Mark IIでも同じ考え方が使える
LP-E6Pと旧バッテリーの関係は、EOS R6 Vだけの問題ではありません。
EOS R5 Mark IIでもLP-E6Pが採用されており、高性能化したEOSではバッテリーの電力供給能力が重要になっています。
EOS R5 Mark IIでLP-E6NHとLP-E6Pを使った場合の違いについては、EOS R5 Mark IIのバッテリー性能 LP-E6NHとLP-E6Pの違いでも詳しく紹介しています。
EOS R6 Vへ移行する人の中には、将来的にEOS R5 Mark IIやEOS R6 Mark IIIなどを併用する可能性もあります。
その場合、LP-E6Pを複数そろえておけば、新しいEOS同士で予備バッテリーを共用しやすくなります。
一方、LP-E6NHは旧世代EOSでも使用できるため、古いボディーを残す場合にはそちらへ回す使い方もできます。
キヤノンのカメラを複数台所有している場合、単純に「新しいバッテリーへ全部交換する」のではなく、それぞれのボディーで必要な性能に合わせてLP-E6PとLP-E6NHを配置する方が効率的です。
EOS R6 Vの撮影可能枚数とバッテリー持ち
- 撮影可能枚数は設定や撮影方法で大きく変化する
- 動画撮影では静止画以上にバッテリー消費が増える
- 予備バッテリーの本数は撮影内容から決める
LP-E6Pでも撮影方法によって持ちは大きく変わる
EOS R6 VでLP-E6Pを使用した場合でも、バッテリー持ちは一定ではありません。
キヤノンが示す撮影可能枚数は一定条件で測定した目安であり、実際にはカメラの使い方によって大きく変化します。
静止画でも、撮影してすぐ電源を切る使い方と、背面モニターを長時間表示し続ける使い方では消費量が異なります。
高速連写を多用すれば、撮像、AF、画像処理、書き込み処理が連続するため消費電力は増えます。
Wi-FiやBluetoothなどの通信機能、画像確認、メニュー操作、手ブレ補正などもバッテリー消費に影響します。
さらに低温環境ではリチウムイオンバッテリーの性能が低下しやすいため、冬の野鳥撮影や星景撮影では予備バッテリーを多めに用意した方が使いやすくなります。
カメラのバッテリー持ちは「何枚撮れるか」という数字だけで判断するより、自分の撮影方法でどの程度減るのかを把握することが重要です。
動画中心ならLP-E6Pを複数用意したい
EOS R6 Vを動画機として本格的に使う場合、静止画中心の撮影より予備バッテリーの重要性が高くなります。
動画撮影中は撮像素子、映像エンジン、液晶モニター、記録メディアなどが継続して動作します。
高解像度、高フレームレート、高ビットレートの撮影になるほど処理負荷も大きくなります。
そのため、一日を通して動画を撮るのであれば、付属のLP-E6P一本だけで運用するより、複数本を用意するかUSB給電を組み合わせる方が現実的です。
特にインタビュー、イベント、YouTube撮影、ライブ配信など、撮影を途中で止めにくい用途では、バッテリー切れそのものを避ける運用が重要です。
EOS R6 Vの強みは動画性能にありますが、その性能を使い切るほど電源管理も重要になります。
静止画中心なら手持ちのLP-E6NHを予備に利用しやすく、動画中心ならLP-E6Pを追加するという考え方が分かりやすくなります。
野鳥やスポーツ撮影では高速連写も消費電力に影響する
EOS R6 Vは動画向けモデルですが、静止画では最高約40コマ/秒の高速連写を使えます。
この性能を野鳥、動物、スポーツなどで積極的に使う場合、通常の単写中心の撮影とはバッテリーの減り方が変わります。
AFで被写体を追従しながら大量の画像を連続記録するため、カメラ内部では多くの処理が同時に行われます。
プリ連続撮影を使う場合も、シャッターボタンを全押しする前からカメラ側で画像を保持する処理が行われます。
こうしたEOS R6 Vの高性能機能を頻繁に使う撮影なら、LP-E6Pを優先して使う意味が大きくなります。
逆に、旅行先で数枚ずつ撮影する、ブログ用の商品写真を撮る、風景を三脚でゆっくり撮るといった使い方なら、LP-E6NHを予備として利用する価値は十分あります。
バッテリーの選択はカメラの性能だけで決めるのではなく、自分がEOS R6 Vをどのように使うかと合わせて考える必要があります。
EOS R6 VのUSB充電とUSB給電
- LP-E6PだけでなくLP-E6NHとLP-E6NもUSB充電できる
- USB充電とUSB給電は用途が異なる
- 長時間撮影では外部電源を組み合わせると便利
LP-E6NHもカメラ内でUSB充電できる
EOS R6 VではUSB Type-C端子を利用してバッテリーを充電できます。
このUSB充電はLP-E6Pだけの機能ではなく、LP-E6NHとLP-E6Nにも対応しています。
旅行先などで専用充電器を持ち歩かなくても、対応するUSB電源があればカメラ本体へバッテリーを入れたまま充電できます。
例えばEOS R6 VへLP-E6Pを入れて撮影し、夜にホテルで充電する。予備のLP-E6NHへ交換して撮影を続け、帰宅後に再び充電するという使い方ができます。
既存ユーザーにとって、LP-E6NHをEOS R6 Vで充電できることはかなり便利です。
カメラ本体を充電器として使えるため、複数の機材を持ち歩く旅行や出張でも荷物を減らせます。
一方、複数本を短時間で順番に充電したい場合は、専用チャージャーを併用した方が効率的です。
USB充電とUSB給電は別物
EOS R6 VではUSB充電とUSB給電の両方を利用できますが、意味は異なります。
USB充電は、バッテリーへ電力をためる機能です。
USB給電は、カメラを使用している最中に外部電源から電力を供給する機能です。
長時間動画、ライブ配信、固定カメラ、商品撮影などではUSB給電が役立ちます。
バッテリーだけで長時間撮影すると、交換のたびに撮影を止める必要があります。USB給電を利用すれば、対応する外部電源から電力を供給しながらカメラを動作させられます。
そのためEOS R6 Vを動画機として据え置きで使う場合は、「予備バッテリーを何本買うか」だけでなく、「USB給電を使うか」まで含めて電源構成を考えると効率的です。
ヤマガラライブのような長時間配信や定点撮影でも、バッテリー交換の回数を減らせる電源構成は大きな意味があります。
充電器LC-E6も引き続き利用できる
LP-E6Pは従来のLP-E6系と同じく、対応するバッテリーチャージャーを使って充電できます。
すでにEOS R5やEOS R6シリーズを使っていて充電器を所有している場合、EOS R6 V導入時にも資産を活用できます。
USB充電だけでも運用できますが、バッテリーを複数本所有するなら、本体USB充電とチャージャーを併用すると便利です。
例えばカメラ本体ではLP-E6PをUSB充電しながら、チャージャーではLP-E6NHを充電するという運用ができます。
撮影本数が増えるほど、バッテリーそのものの本数だけではなく、何本を同時に充電できるかも重要になります。
EOS R6 Vを仕事や動画撮影で使う場合は、撮影後に複数本を一気に回復できる環境を作っておくと、翌日の撮影準備が楽になります。
EOS R6 VではLP-E6PとLP-E6NHをどう使い分けるか
- メインはLP-E6P
- 手持ちのLP-E6NHは予備として活用する
- これから新規購入するならLP-E6Pを選ぶ
メインバッテリーはLP-E6Pが基本
EOS R6 Vを購入したら、まず付属または標準対応のLP-E6Pをメインとして使うのが基本です。
理由は単純で、EOS R6 Vの性能を前提として用意されたバッテリーだからです。
高速連写、動画、AF、手ブレ補正などを使う際に、バッテリー側の制限を意識せずカメラを使えます。
特にEOS R6 Vを購入する人の多くは、動画性能や新しい静止画性能を目的としているはずです。
せっかく新しいボディーを購入したのに、旧バッテリーをメインにして一部機能の制限を気にしながら使う必要はありません。
まずLP-E6Pを使用し、必要になったときにLP-E6NHへ交換する方が自然です。
EOS R6 VとEOS R6 Mark IIIのどちらを選ぶか迷っている場合は、EOS R6 Vの静止画性能とEOS R6 Mark IIIとの違いも参考になります。
所有しているLP-E6NHは予備として残す
すでにLP-E6NHを持っている場合、それを処分してLP-E6Pへ完全移行する必要はありません。
EOS R6 VでLP-E6NHは使用できます。
予備バッテリーとしてバッグへ入れておけば、LP-E6Pが切れたあとに撮影を続けられます。
例えば日帰り旅行ならLP-E6P一本とLP-E6NH一本、動画を多く撮るならLP-E6Pを複数本、最後の非常用としてLP-E6NHを持つといった組み合わせが考えられます。
また、旧型EOSも残している場合には、LP-E6NHを旧ボディー側で優先して使う方法もあります。
バッテリーは消耗品なので、すでに所有しているものを最後まで使い切る方が経済的です。
新旧ボディーを複数所有しているなら、LP-E6Pは新しいEOS、LP-E6NHは旧EOSと予備という役割分担にすると管理しやすくなります。
これから買う予備バッテリーはLP-E6P
EOS R6 V用として、これから新たに予備バッテリーを購入するならLP-E6Pを選ぶのが基本です。
LP-E6NHが使用できるからといって、新しくLP-E6NHを買う積極的な理由はありません。
LP-E6PならEOS R6 Vの性能を制限なく使いやすく、EOS R6 Mark IIIやEOS R5 Mark IIなど新しい機種でも利用できます。
今後キヤノンの新しいEOSへ買い替えた場合にも流用しやすくなります。
つまり、バッテリー選びは非常に簡単です。
すでに持っているLP-E6NHは使う。
これから買うならLP-E6Pを買う。
EOS R6 Vではこの考え方でほぼ迷う必要はありません。
LP-E6PとLP-E6NHのスペックや対応機種をさらに詳しく比較したい場合は、LP-E6PとLP-E6NHの違いを徹底比較も合わせて確認してください。
まとめ
EOS R6 Vの標準バッテリーはLP-E6Pですが、LP-E6NHとLP-E6Nも使用できます。
そのため、EOS R5やEOS R6シリーズなどからEOS R6 Vへ移行する場合でも、所有しているLP-E6NHを予備バッテリーとして活用できます。
一方、LP-E6NHとLP-E6Nでは一部機能に制限があるため、EOS R6 V本来の性能を最大限利用するならLP-E6Pをメインにするのが基本です。
高速連写、長時間動画、重要な撮影ではLP-E6Pを優先し、通常の静止画や緊急用の予備としてLP-E6NHを使うと役割を分けやすくなります。
USB充電はLP-E6PだけでなくLP-E6NHとLP-E6Nにも対応しているため、旧バッテリーでもEOS R6 V本体を利用して充電できます。
すでにLP-E6NHを持っている場合は、そのまま使えば十分です。
これからEOS R6 V用の予備バッテリーを購入する場合はLP-E6Pを選び、手持ちのLP-E6NHやLP-E6Nを補助的に使う構成が最も扱いやすくなります。



