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キヤノン高速連写ランキングTOP10|歴代EOSを1秒あたりのコマ数で比較

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キヤノン高速連写ランキングTOP10|歴代EOSを1秒あたりのコマ数で比較 カメラ

キヤノン高速連写ランキングTOP10|歴代EOSを1秒あたりのコマ数で比較

野鳥、スポーツ、鉄道、航空機、モータースポーツなど、動く被写体を撮影するときに重要になるのが連写性能です。

キヤノンの歴代EOSを見ると、一眼レフ時代には最高約10コマ/秒を超えるだけでも高速機と呼ばれていました。それが現在のEOS Rシリーズでは、電子シャッターによって最高約30コマ/秒、40コマ/秒という世界へ進んでいます。

さらにEOS R3には、通常の高速連続撮影とは別に、極めて短い動きを細かく記録するカスタム高速連続撮影も用意されています。

この記事では、キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラを「通常の連続撮影で使用できる最高コマ数」で比較し、高速連写ランキングTOP10を紹介します。

電子シャッターを含む通常の最高連続撮影速度をランキング基準とし、特殊な高速撮影モードについては別枠で取り上げます。

キヤノンの歴代カメラやレンズをまとめて確認したい場合は、キヤノン大全もあわせてご覧ください。

  1. キヤノン高速連写ランキングTOP10
  2. 1位 EOS R1|最高約40コマ/秒
    1. 同じ40コマ/秒でもカメラの性格は異なる
  3. 1位 EOS R6 Mark III|最高約40コマ/秒
    1. 高画素化しても高速連写を維持
  4. 1位 EOS R6 Mark II|最高約40コマ/秒
    1. 40コマ/秒では撮影後の選別も重要
  5. 1位 EOS R6 V|最高約40コマ/秒
    1. 高速読み出しが写真と動画を支える
  6. 1位 EOS R8|最高約40コマ/秒
    1. 高速連写の敷居を下げた小型フルサイズ
  7. 6位 EOS R5 Mark II|最高約30コマ/秒
    1. 約4500万画素と30コマ/秒を両立
  8. 6位 EOS R3|通常連写は最高約30コマ/秒
    1. 特殊高速撮影は通常連写とは分けて考える
  9. 6位 EOS R7|最高約30コマ/秒
    1. 野鳥では画素密度と高速連写を同時に使える
  10. 9位 EOS R10|最高約23コマ/秒
    1. 高速連写が入門・中級機にも広がった
  11. 10位 EOS R5|最高約20コマ/秒
    1. R5からR5 Mark IIへ20コマから30コマへ
  12. 10位 EOS R6|最高約20コマ/秒
    1. R6シリーズは高速化と高画素化を同時に進めた
  13. 10位 EOS-1D X Mark III|最高約20コマ/秒
    1. 一眼レフは物理機構を高速で動かしていた
  14. 電子シャッターで連写速度は大きく変わった
  15. 40コマ/秒なら30コマ/秒より必ず優れているとは限らない
  16. 電子シャッターではローリングシャッター歪みも確認したい
  17. メカシャッターだけを見ると一眼レフの高速機も強い
  18. 連写速度と連続撮影可能枚数は別の性能
  19. 40コマ/秒では撮影後の管理も変わる
  20. 野鳥撮影では30~40コマ/秒が強力
  21. キヤノンの連写は一眼レフからミラーレスで大きく変わった
  22. 高画素ランキングと連写ランキングを比べるとEOSの性格が見える
  23. まとめ|キヤノンの通常連写は最高約40コマ/秒の時代へ

キヤノン高速連写ランキングTOP10

順位 モデル 最高連写 主な方式 特徴
1位 EOS R1 最高約40コマ/秒 電子シャッター フラッグシップ
1位 EOS R6 Mark III 最高約40コマ/秒 電子シャッター 約3250万画素と高速連写
1位 EOS R6 Mark II 最高約40コマ/秒 電子シャッター 高速フルサイズ
1位 EOS R6 V 最高約40コマ/秒 電子シャッター 動画重視フルサイズ
1位 EOS R8 最高約40コマ/秒 電子シャッター 小型フルサイズ
6位 EOS R5 Mark II 最高約30コマ/秒 電子シャッター 約4500万画素
6位 EOS R3 最高約30コマ/秒 電子シャッター 特殊な高速撮影モードも搭載
6位 EOS R7 最高約30コマ/秒 電子シャッター APS-C・約3250万画素
9位 EOS R10 最高約23コマ/秒 電子シャッター 小型APS-C
10位 EOS R5 最高約20コマ/秒 電子シャッター 約4500万画素
10位 EOS R6 最高約20コマ/秒 電子シャッター フルサイズ
10位 EOS-1D X Mark III 最高約20コマ/秒 ライブビュー撮影 一眼レフ最終世代

同順位があるため、10位までに複数機種が入っています。

上位を見ると、現在の高速連写は電子シャッター中心であることが分かります。最高約40コマ/秒にはEOS R1だけでなく、R6 Mark III、R6 Mark II、R6 V、R8まで並びます。

つまり、最上位機だから必ず最高連写速度も単独トップになるという関係ではありません。

同じ40コマ/秒でも、センサー読み出し速度、ローリングシャッター歪み、AF追従、連続撮影可能枚数、バッファー、記録メディア、ボディ構造などは異なります。

EOS Rシリーズ全体の位置づけについては、EOS Rシリーズの数字の違い|R1・R5・R6・R7・R8・R10・R50・R100の位置づけで整理しています。

1位 EOS R1|最高約40コマ/秒

キヤノンのEOS RシステムにおけるフラッグシップがEOS R1です。

電子シャッターを使った高速連続撮影では最高約40コマ/秒に対応し、スポーツ、報道、野鳥など、短時間に大きく動く被写体を狙う用途を強く意識しています。

数字だけを見るとR6 Mark IIやR8と同じ40コマ/秒ですが、EOS R1が高速撮影機として重視しているのは単純な最高コマ数だけではありません。

動いている被写体を認識して追尾し続けるAF、連続撮影中のファインダー表示、大量の画像を処理するバッファー、高速記録、耐久性などを含めて高速撮影システムが構成されています。

電子シャッターでは、被写体が変形して写るローリングシャッター歪みをどこまで抑えられるかも重要です。

同じ40コマ/秒でもカメラの性格は異なる

EOS R1とEOS R8はいずれも最高約40コマ/秒ですが、カメラ全体の設計は大きく異なります。

ボディサイズ、電源、操作系、ファインダー、耐久性、連続撮影性能など、実際の撮影環境で差が出る部分は数多くあります。

40コマ/秒という数字は、1秒間に最大何枚撮れるかを示す一つの指標です。高速撮影機としての総合性能は、それ以外の要素まで見て判断する必要があります。

各EOS Rシリーズの違いは、EOS Rシリーズの数字の違いでも詳しく紹介しています。

1位 EOS R6 Mark III|最高約40コマ/秒

EOS R6 Mark IIIも電子シャッターで最高約40コマ/秒に対応します。

注目したいのは、約3250万画素まで高画素化しながら40コマ/秒という高速連写を実現していることです。

高速連写では、一枚だけ撮影する場合とは比較にならない量のデータを短時間で処理しなければなりません。

40コマ/秒なら5秒で最大200枚、10秒なら最大400枚です。画素数が増えれば一枚あたりのデータ量も増えるため、高画素と高速連写を両立するにはセンサー読み出し、映像エンジン、バッファー、記録メディアまで含めた高速化が必要になります。

高画素化しても高速連写を維持

以前は、高画素機と高速連写機を別のカテゴリーとして考えやすい時代がありました。

高画素機は一枚あたりの情報量を重視し、高速機は画素数を抑えながら連写性能を高めるという考え方です。

EOS R6 Mark IIIでは、約3250万画素と40コマ/秒を一台で組み合わせています。

EOS R6 Mark IIIの画素数、連写、動画性能については、EOS R6 Mark III徹底解説|3250万画素フルサイズと7K動画のスタンダード機で詳しく紹介しています。

1位 EOS R6 Mark II|最高約40コマ/秒

EOS R6 Mark IIは、電子シャッターで最高約40コマ/秒を実現したフルサイズミラーレスです。

大型のプロ向けボディではないR6シリーズで40コマ/秒へ到達したことは、ミラーレス時代の高速化を象徴しています。

野鳥、動物、スポーツなどでは、鳥が飛び立つ瞬間、選手がボールへ接触する瞬間、動物が跳ぶ瞬間など、ごく短時間の動きを細かく記録できます。

一方で、40コマ/秒を長時間使用すると撮影枚数も急速に増えます。

高速連写は、常に最高速度で撮り続けるための機能というより、本当に細かな時間分解が必要な場面で使うと効果的です。

40コマ/秒では撮影後の選別も重要

1秒間に40枚撮影すると、わずかな表情や翼の位置の違いまで残せます。

その代わり、似た写真が大量に生成されます。撮影後にはピント、姿勢、構図、表情などを比較しながら一枚を選ぶ作業が必要になります。

高速連写時代では、撮影性能だけでなく、写真を選別し保存するワークフローまで含めて考える必要があります。

1位 EOS R6 V|最高約40コマ/秒

動画撮影を強く意識したEOS R6 Vも、静止画では電子シャッターによる最高約40コマ/秒の高速連写に対応します。

動画向けモデルでありながら、高速な静止画撮影にも対応する点は、現在のカメラにおける写真と動画の境界が薄くなっていることを示しています。

動画では1秒間に多数のフレームを連続して読み出す必要があります。高速連写でも、短時間に多数の静止画データを読み出す必要があります。

そのため、センサー読み出しや画像処理の高速化は、動画性能と連写性能の両方へ影響します。

高速読み出しが写真と動画を支える

高速連写と高フレームレート動画は、用途は異なっても大量のデータを短時間で扱う点で共通しています。

EOS R6 Vの動画機としての特徴は、EOS R6 Vは動画時代の本命か?フルサイズVシリーズで変わる撮影体験で詳しく紹介しています。

1位 EOS R8|最高約40コマ/秒

EOS R8も電子シャッターで最高約40コマ/秒に対応します。

小型軽量なフルサイズ機でありながら、最高連写速度だけならEOS R1と同じ数字です。

これは現在のミラーレスでは、高速連写そのものが一部の大型プロ機だけに許された性能ではなくなったことを示しています。

もちろん、R1とR8ではボディ構造、ファインダー、バッファー、電源、操作性など多くの部分が異なります。

それでも小型フルサイズ機で40コマ/秒を利用できることは、電子シャッターの普及によって起きた大きな変化です。

高速連写の敷居を下げた小型フルサイズ

一眼レフ時代には、非常に高速な連写性能は大型の上級機ほど実現しやすい性能でした。

ミラーレスではミラー機構を動かす必要がなく、電子シャッターを利用できるため、小型ボディでも高速化しやすくなっています。

現在のミラーレス、一眼レフ、動画機などの大きな分類については、今のカメラ業界は6カテゴリーで分かるでも紹介しています。

6位 EOS R5 Mark II|最高約30コマ/秒

EOS R5 Mark IIは電子シャッターで最高約30コマ/秒です。

40コマ/秒のモデルより最高速度は低いものの、R5 Mark IIには約4500万画素という高解像度があります。

約4500万画素の画像を1秒間に最大30枚扱うことを考えると、単純な連写速度だけでは見えない処理性能があります。

野鳥撮影では、高画素によるトリミング余裕と30コマ/秒の高速連写を組み合わせることができます。

遠くの鳥が小さく写った場合でも、画素数を活かして後から切り出せます。同時に高速連写によって、翼の形や視線が最も良い瞬間を選びやすくなります。

約4500万画素と30コマ/秒を両立

高速連写ランキングではR5 Mark IIより上に40コマ/秒機があります。

一方、高画素ランキングではR5 Mark IIは上位に入ります。

高速と高画素の両方を一台で使えることがR5 Mark IIの特徴です。

EOS R5 Mark IIの詳細は、EOS R5 Mark IIで描く新たな世界|次世代の撮影体験で紹介しています。

画素数側から比較する場合は、キヤノンの高画素機TOP10|歴代EOSを有効画素数でランキングもあわせてご覧ください。

6位 EOS R3|通常連写は最高約30コマ/秒

EOS R3の通常の電子シャッター高速連続撮影は最高約30コマ/秒です。

スポーツや報道、野鳥などを強く意識した高速モデルであり、単純な連写枚数だけでなく、動体追尾や高速読み出しも重要な特徴です。

EOS R3には通常連写とは別に、極めて短時間の動きを細かく記録するためのカスタム高速連続撮影も用意されています。

この特殊モードは通常の高速連続撮影とは用途や扱いが異なるため、本ランキングでは通常連写の最高約30コマ/秒で比較しています。

特殊高速撮影は通常連写とは分けて考える

通常連写は、被写体を追いながらある程度の時間シャッターを切り続ける用途に使います。

一方、特殊な超高速撮影は、ごく短時間の動作を細かな時間間隔で記録する用途に向きます。

連写速度を比較するときには、通常撮影で使える速度なのか、特殊モードの数字なのかを分けて見る必要があります。

6位 EOS R7|最高約30コマ/秒

EOS R7はAPS-Cセンサーを搭載しながら、電子シャッターで最高約30コマ/秒に対応します。

さらに約3250万画素という高画素APS-Cセンサーを搭載しています。

APS-Cの画角と高い画素密度、30コマ/秒を組み合わせられるため、野鳥、航空機、鉄道など遠くの小さな被写体を狙う撮影と相性があります。

鳥が飛び立つ瞬間や羽ばたきなど、短時間で姿勢が大きく変わる場面では、高速連写によって選択肢を増やすことができます。

野鳥では画素密度と高速連写を同時に使える

最高連写速度だけなら40コマ/秒機が上ですが、野鳥撮影では被写体へ何画素を使えるかも重要です。

APS-CのR7はフルサイズより狭い範囲へ約3250万画素を配置しているため、遠距離の被写体を細かく記録できます。

EOS R7とフルサイズの違いについては、EOS R7はフルサイズより劣る?APS-Cだから強い撮影と弱い撮影を比較で詳しく紹介しています。

9位 EOS R10|最高約23コマ/秒

EOS R10は電子シャッターで最高約23コマ/秒に対応します。

上位の30コマ/秒、40コマ/秒より数字は小さくなりますが、一眼レフ時代の高速機と比較すると十分に速い連写性能です。

しかも小型軽量なAPS-C機で20コマ/秒を超えています。

電子シャッターによって機械的なシャッター幕を高速で何度も動かす必要がなくなったことが、小型機の高速化にもつながっています。

高速連写が入門・中級機にも広がった

かつて10コマ/秒を超える連写は上級機の大きな特徴でした。

現在では小型APS-Cミラーレスでも20コマ/秒を超える連写が可能です。

現在のミラーレスと一眼レフの違いについては、今のカメラ業界は6カテゴリーで分かるでも整理しています。

10位 EOS R5|最高約20コマ/秒

初代EOS R5は電子シャッターで最高約20コマ/秒です。

後継のR5 Mark IIでは30コマ/秒へ高速化しましたが、約4500万画素で20コマ/秒という組み合わせは現在でも十分に高速です。

初代R5が登場した時点で、高画素機と高速機を一台へまとめる方向は明確になっていました。

R5からR5 Mark IIへ20コマから30コマへ

初代EOS R5からR5 Mark IIへの変化では、静止画の有効画素数は約4500万画素を維持しながら、最高連写速度が20コマ/秒から30コマ/秒へ向上しています。

画素数そのものを増やすより、同じ高画素データをさらに高速で読み出して利用する方向へ進化したことが分かります。

初代EOS R5については、EOS R5とは|EFレンズとRFマウントで実力を引き出す高画素フルサイズで詳しく紹介しています。

EOS 5DからEOS R5へ続く流れについては、キヤノン「5の系譜」でも紹介しています。

10位 EOS R6|最高約20コマ/秒

初代EOS R6も電子シャッターで最高約20コマ/秒です。

その後のR6 Mark IIでは最高約40コマ/秒となり、最高連写速度が一気に倍になりました。

一眼レフ時代には数コマ/秒の向上でも大きな進化でしたが、電子シャッターを本格的に使うミラーレスでは20コマ/秒から40コマ/秒という大幅な変化が起きています。

R6シリーズは高速化と高画素化を同時に進めた

初代R6は最高約20コマ/秒、R6 Mark IIでは最高約40コマ/秒へ高速化しました。

さらにR6 Mark IIIでは高速連写を維持しながら約3250万画素へ高画素化しています。

EOS R6 Mark IIIについては、EOS R6 Mark III徹底解説で詳しく紹介しています。

10位 EOS-1D X Mark III|最高約20コマ/秒

高速連写の歴史を考えるうえで外せないのがEOS-1D X Mark IIIです。

一眼レフでありながら、ライブビュー撮影では最高約20コマ/秒に対応し、光学ファインダーを使用した撮影でも非常に高速な連写を実現しています。

一眼レフでは撮影するたびにミラーを動かし、シャッター幕を作動させ、次の撮影へ戻す必要があります。

この機械動作を高速で繰り返すため、一眼レフの高速連写は機械設計そのものの性能が大きく影響します。

一眼レフは物理機構を高速で動かしていた

ミラーレスの電子シャッターでは、センサーから電子的に画像を読み出すことで高速化できます。

一眼レフでは物理的なミラーとシャッターを高速かつ正確に動かさなければなりません。

そのため、一眼レフの高速連写とミラーレスの電子連写は、同じコマ数でも技術的な意味が異なります。

キヤノン一眼レフのシリーズ構成については、Canon EOS一眼レフの型番完全ガイド|1桁D・2桁D・8000D/9000D・Kissの違いを整理で詳しく紹介しています。

電子シャッターで連写速度は大きく変わった

ランキング上位をミラーレスが占める最大の理由が電子シャッターです。

メカシャッターでは物理的なシャッター幕を動かします。一眼レフではさらにミラー機構も動かします。

電子シャッターでは、撮像センサーから電子的に画像情報を読み出します。

物理部品を1秒間に何十回も動かす必要がなくなったため、20コマ/秒、30コマ/秒、40コマ/秒という高速連写を実現しやすくなりました。

EOS R1、R6 Mark III、R6 Mark II、R6 V、R8が最高約40コマ/秒へ到達しているのも、この電子シャッターによるものです。

40コマ/秒なら30コマ/秒より必ず優れているとは限らない

ランキングだけを見ると、40コマ/秒のカメラが30コマ/秒のカメラより常に高性能に見えます。

実際の動体撮影では、そこまで単純ではありません。

連写速度以外にも、AF追従性能、被写体認識、センサー読み出し速度、ローリングシャッター歪み、ファインダー表示、連続撮影可能枚数、バッファー回復、記録メディアなどが影響します。

たとえばEOS R5 Mark IIは最高約30コマ/秒ですが、約4500万画素という高解像度を持っています。

EOS R8は最高約40コマ/秒ですが、ボディ構造や撮影システムはR5 Mark IIとは異なります。

何を撮影するかによって、必要になる性能の組み合わせは変わります。

電子シャッターではローリングシャッター歪みも確認したい

電子シャッターを使った高速連写で重要になるのがローリングシャッター歪みです。

一般的なCMOSセンサーでは、画面全体を完全に同時に読み出すのではなく、非常に短い時間差を伴って読み出します。

高速で移動する被写体や、カメラを大きく振る撮影では、この時間差によって本来まっすぐなものが斜めに写ったり、被写体が変形して見えたりすることがあります。

そのため電子シャッターを比較するときには、最高連写速度だけでなく、センサーの読み出し速度も重要です。

同じ40コマ/秒でも、高速で動く被写体に対する実用性が同じとは限りません。

メカシャッターだけを見ると一眼レフの高速機も強い

電子シャッターを除いて比較すると、ランキングの印象は変わります。

一眼レフのEOS-1D X Mark IIIは、物理的なミラーとシャッターを動かしながら非常に高速な連続撮影を実現しました。

ミラーレスでもEOS R7やEOS R10などはメカシャッター/電子先幕で高速な連写が可能です。

一方、電子シャッターへ切り替えると、物理的な動作の制約がなくなり、さらに高速な連写が可能になります。

一眼レフとミラーレスを比較するときには、その連写速度が電子シャッターなのか、機械式シャッターなのかを確認することが重要です。

連写速度と連続撮影可能枚数は別の性能

高速連写で見落としやすいのが、「何コマ/秒で撮れるか」と「その速度で何枚続けられるか」は別の性能だという点です。

40コマ/秒で撮影できても、内部バッファーがいっぱいになれば連写速度は低下します。

一方、20コマ/秒でも長時間連続して撮影できるカメラなら、競技や長時間続く動きを追う場面では使いやすい場合があります。

RAW、JPEG、RAW+JPEGでも連続撮影可能枚数は変わります。

さらにメモリーカードの種類や書き込み速度によっても、バッファーからカードへデータを書き出す速度が変わります。

本格的な高速連写を行う場合は、最高コマ数だけでなく連続撮影可能枚数も確認する必要があります。

40コマ/秒では撮影後の管理も変わる

40コマ/秒の高速連写では、撮影枚数が急速に増えます。

1秒で最大40枚、5秒で最大200枚、10秒なら最大400枚です。

決定的瞬間を記録できる可能性は高くなりますが、その中から最も良い一枚を選ぶ時間も必要になります。

保存容量も増え、バックアップするデータ量も大きくなります。

高速連写時代では、撮影だけでなく写真を選び、保存し、整理するところまで含めて撮影環境を考える必要があります。

野鳥撮影では30~40コマ/秒が強力

野鳥撮影は高速連写と相性の良い分野です。

鳥が枝から飛び立つ瞬間、着地する瞬間、羽を大きく広げる瞬間、他の鳥と接触する瞬間など、人間の反応だけで一枚を狙うことが難しい場面が多くあります。

30コマ/秒や40コマ/秒なら、ごく短時間の動きを細かな間隔で記録できます。

さらにEOS R5 Mark IIなら約4500万画素によるトリミング余裕、EOS R7ならAPS-Cの高い画素密度も利用できます。

野鳥撮影では、連写速度だけでなく、焦点距離、画素密度、AF追従、センサー読み出し速度までまとめて考えることが重要です。

キヤノンの連写は一眼レフからミラーレスで大きく変わった

歴代EOSの連写性能を見ると、一眼レフからミラーレスへの変化が非常に分かりやすく現れています。

一眼レフでは、ミラーやシャッター幕という物理機構をどこまで高速かつ正確に動かせるかが重要でした。

EOS-1D系では、その機械性能を高めることで高速連写を実現してきました。

ミラーレスになるとミラーそのものがなくなり、電子シャッターを使えばシャッター幕の動作も不要になります。

その結果、20コマ/秒、30コマ/秒、40コマ/秒へ急速に高速化しました。

現在のカメラ業界をミラーレス、一眼レフ、動画機などの大きなカテゴリーから見る場合は、今のカメラ業界は6カテゴリーで分かるもあわせてご覧ください。

高画素ランキングと連写ランキングを比べるとEOSの性格が見える

高速連写ランキングと高画素ランキングを並べると、それぞれのEOSがどの性能を重視しているのかが分かりやすくなります。

EOS R5 Mark IIは約4500万画素で最高約30コマ/秒。高画素と高速を両立するタイプです。

EOS R6 Mark IIIは約3250万画素で最高約40コマ/秒。R5系より画素数を抑えながら高速性能を高めています。

EOS R7はAPS-C約3250万画素で最高約30コマ/秒。高い画素密度と高速連写を組み合わせています。

一方、EOS 5Ds/5Ds Rは約5060万画素ですが、最高連写は約5コマ/秒でした。

同じキヤノンの高性能機でも、時代と用途によって画素数と連写速度のバランスは大きく異なります。

画素数側から比較したランキングは、キヤノンの高画素機TOP10|歴代EOSを有効画素数でランキングで詳しく紹介しています。

まとめ|キヤノンの通常連写は最高約40コマ/秒の時代へ

キヤノンの歴代EOSを通常の最高連続撮影速度で並べると、トップグループは最高約40コマ/秒です。

EOS R1、EOS R6 Mark III、EOS R6 Mark II、EOS R6 V、EOS R8が40コマ/秒で並びます。

その次にEOS R5 Mark II、EOS R3、EOS R7の最高約30コマ/秒、EOS R10の最高約23コマ/秒、EOS R5、EOS R6、EOS-1D X Mark IIIの最高約20コマ/秒が続きます。

一眼レフ時代には物理的なミラーとシャッターを高速で動かすことで連写性能を高めてきました。

ミラーレス時代になると電子シャッターが本格的に使われ、20コマ/秒から30コマ/秒、そして40コマ/秒へ高速化しています。

一方、連写速度だけで動体撮影性能のすべてが決まるわけではありません。

AF追従、センサー読み出し速度、ローリングシャッター歪み、画素数、連続撮影可能枚数、バッファー、記録メディアまで含めて、実際の高速撮影性能が決まります。

40コマ/秒を小型ボディでも利用できる現在、高速連写そのものは一部のプロ機だけの特殊性能ではなくなりました。

高速連写をどの画素数と組み合わせ、どのAFシステムで利用するのか。そこに現在のEOS各シリーズの違いが表れています。

キヤノンの歴代機をさらに探す場合は、キヤノン大全からEOS Rシリーズ、一眼レフ、RFレンズ、EFレンズへ進むことができます。

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