歴代OLYMPUS PEN・OM SYSTEM PEN完全ガイド|初代から最新モデルまでの歴史と進化
OLYMPUS PEN(オリンパスペン)は、1959年の初代フィルムカメラから2026年のOM SYSTEM PENまで、長い歴史を持つカメラシリーズです。35mmフィルムを半分の面積で使うハーフサイズカメラとして始まり、自動露出機、交換レンズ式一眼レフ、デジタルミラーレスへと進化してきました。歴代機種を振り返ると、単に新製品が追加された歴史だけでなく、小さなカメラで写真を身近にするという設計思想の変遷が見えてきます。
フィルム時代にはPEN、PEN S、PEN EE、PEN D、PEN W、PEN EM、PEN Fなどの多様な系列があり、装填方法を変えたEL型やRapid型も登場しました。2009年以降のデジタル時代にはE-P、E-PL、E-PMの各系列とPEN-Fが発売され、2021年のE-P7を経て、2026年には新しいOM SYSTEM PENが発表されています。この記事では各系列の機種を省略せずに一覧化し、発売年代、特徴、撮影方式の違い、中古購入時の確認点まで整理します。
OLYMPUS PENの歴史は1959年に始まった
初代PENを生んだ米谷美久と小型化への挑戦
初代OLYMPUS PENは1959年10月に発売され、開発の中心にはオリンパスの技術者・米谷美久がいました。当時は35mm判のカメラが一般家庭にとって必ずしも安価な買い物ではなく、メーカーは手頃な価格と携帯性を両立できる新しいカメラを求めていました。米谷が取り組んだのは、既存機種の外装を縮小するだけでなく、フィルムの使用面積や巻き上げ機構まで見直す設計です。初代PENは開発時に6,000円で売れるカメラを目指し、実際の発売価格は6,800円でした。この誕生の背景を知ると、PENの歴史全体を通じて携帯性が繰り返し重視されてきた理由を理解しやすくなります。現代の系譜についてはOM SYSTEM PEN完全ガイドでも紹介しています。
ハーフサイズがもたらした小ささと撮影枚数の増加
初代PENが採用したハーフサイズは、35mmフィルムの一コマを約18×24mmで記録する方式です。通常の35mm判が36×24mmなのに対し、撮影面積を約半分にするため、36枚撮りフィルムなら約72コマを撮影できます。撮影画面が小さくなれば必要なレンズのイメージサークルも小さくでき、カメラを小型化しやすくなります。一方、同じ大きさに引き伸ばす際の拡大率は高くなり、フィルムの粒子や細部の解像感では35mm判に不利な面もあります。PENは最高画質だけを追求せず、日常で多く撮れることと携帯性を優先したカメラでした。新型機と撮影画面の違いを考える際にはOM SYSTEM PENの進化と機能解説も参考になります。
フィルムからデジタル、OM SYSTEMへの大きな転換
フィルムPENは1981年発売のPEN EFまで新機種が登場し、フィルムカメラとしての製品展開はいったん区切りを迎えました。その後2009年にはOLYMPUS PEN E-P1が登場し、PENという名前がマイクロフォーサーズ規格のデジタルミラーレスカメラとして復活します。フィルム時代とデジタル時代では撮影方式もレンズの互換性も異なりますが、日常的に持ち歩けるレンズ交換式カメラを目指す姿勢は共通しています。2021年のPEN E-P7はOLYMPUSの名前で発売され、2026年発表の新型では製品名がOM SYSTEM PENになりました。メーカーの映像事業が引き継がれても、歴代PENの名前と設計思想が残っていることは重要です。最新機の実際の使い方はOM SYSTEM PENの使いこなしガイドで解説しています。
初代PEN・PEN S・PEN Wの歴代モデル
OLYMPUS PENとPEN Sはマニュアル撮影の基本形
1959年の初代PENは28mm F3.5の固定レンズを搭載し、露出を撮影者が調整するシンプルなカメラでした。内蔵露出計に頼る撮影方式ではないため、被写体の明るさに応じて絞りとシャッタースピードを考える必要があります。1960年に登場したPEN Sには30mm F2.8の仕様があり、初代より明るいレンズを利用できるようになりました。PEN Sには後年の28mm F3.5仕様も存在するので、中古で比較する場合は機種名だけでレンズを決めつけることはできません。どちらも自動露出に頼らず撮影を学べる一方、初めてフィルムを使う場合は露出の理解が求められます。現在のカメラで露出を調整する方法についてはOM SYSTEM PENのおすすめ設定でも紹介しています。
PEN Wは25mmの広角レンズを搭載した個性派
1964年のPEN Wは25mm F2.8のレンズを採用した広角タイプです。初代PENの28mmと比べると実焦点距離が短く、街並みや建物などを広く収めやすい構成になりました。ブラック仕上げのボディーも特徴で、同じハーフサイズPENでも外観の印象が異なります。レンズ固定式のため画角は交換できませんが、持ち歩く機材を一台にまとめられるのは利点です。PEN Wの魅力は希少性だけではなく、小型カメラに広角レンズを組み合わせた設計にあります。デジタルPENで広角やスナップ向きのレンズを考える際はOM SYSTEM PENのおすすめレンズが関連します。
初期のPENは同名でもレンズ仕様が異なる
初代PENとPEN Sは外観が似ていますが、レンズの焦点距離や開放F値、シャッター仕様を確認すると違いが分かります。初期モデルは製造時期によって細部が変更されているため、同じPEN Sの表記でも30mm F2.8と28mm F3.5の二つの仕様に注意が必要です。中古出品で「PEN S」としか書かれていない場合には、レンズ前面の表記が識別に役立ちます。露出計の有無も重要で、初代PEN系は撮影時の露出判断を自分で行うことになります。操作の簡単さを優先するなら、同じフィルムPENでも後のEE系列が比較対象になります。こうした用途別のカメラ選びはOM SYSTEM PENの購入前の注意点にも通じます。
PEN EE系列は自動露出で写真を身近にした
PEN EE・PEN EESは操作性が異なる兄弟機
1961年のPEN EEはセレン光電池を用いた自動露出機構を備え、固定焦点と組み合わせることで撮影操作を簡単にしました。レンズは28mm F3.5で、シャッターを押すことに集中できる構成です。1962年のPEN EESは30mm F2.8の明るいレンズを採用し、目測によるピント調整ができるようになりました。EESでは被写体までの距離を考えて設定する必要があるため、EEと同じ完全な固定焦点機として扱うことはできません。EEという名前が共通していても、撮影者が操作する項目は機種ごとに異なります。現在のPENに搭載されるAFや自動露出の考え方はOM SYSTEM PENのおすすめ設定ガイドでも確認できます。
EE-EL・EES-EL・EE-2・EES-2・EE-3の進化
1966年ごろのPEN EE-ELとPEN EES-ELでは、フィルムを巻き取り側へ装填しやすくする改良が施されました。ELはEasy Loadingを示し、初代のEEやEESと外観がよく似ていてもフィルム装填機構が異なります。1968年にはPEN EE-2とPEN EES-2が登場し、アクセサリーシューやフィルム感度の設定範囲などに改良が加わりました。1973年のPEN EE-3は対応フラッシュ使用時の露出設定を助ける仕組みを採用し、普及型PENとして長く親しまれたモデルです。EE-2やEE-3は28mm F3.5の固定焦点機ですが、EES-2は30mm F2.8の目測式なので、購入時には系列の違いを確認する必要があります。現代のPENでフラッシュや露出を活用する方法はOM SYSTEM PEN使いこなしガイドでも説明しています。
PEN EED・PEN EFはEE系列の異なる到達点
1967年のPEN EEDは32mm F1.7の明るいレンズとCdS測光を組み合わせた自動露出モデルです。簡単に撮影できるEE系列の方向性を残しながら、暗い場所や絞りの選択という面で撮影の自由度を広げました。1981年のPEN EFはフラッシュをボディーに内蔵した機種で、フィルムPENの新製品として最後に登場したモデルです。EFでは外付けフラッシュを持ち歩かずに撮影でき、日常の記念撮影で必要な機材を減らせました。EEDとEFは名称が似ていますが、レンズの明るさ、露出機構、フラッシュの扱いが異なり、同じ用途の単純な後継関係として見ると特徴を見落とします。現代の機種選びでも機能の優先順位は重要で、OM SYSTEM PEN完全ガイドで比較できます。
PEN D・PEN EM・PEN Fは高性能化を追求した
PEN D・D2・D3は大口径レンズで差別化
1962年のPEN Dは32mm F1.9の明るいレンズと露出計を備え、普及型のEEとは異なる撮影者向けの機種として登場しました。1964年のPEN D2では測光方式がCdSへ変わり、1965年のPEN D3ではレンズが32mm F1.7へ明るくなりました。PEN D系列では露出計の指示を参考にしながら撮影者がシャッターや絞りを設定するため、カメラ任せにせず写真を作る楽しみがあります。D3にはフィルム装填を容易にしたEL仕様も存在し、中古で見かける型番には表記の揺れがあります。ハーフサイズだからすべてが簡単な自動カメラというわけではなく、D系列は描写と操作の自由度を重視したPENです。現代の明るいレンズとの組み合わせはOM SYSTEM PENの神レンズ紹介で確認できます。
PEN EMとRapid系列は仕組みが異なる派生型
1965年のPEN EMは35mm F2.0レンズに電動巻き上げ・巻き戻し機構を組み合わせた特徴的なモデルです。機械式の巻き上げ操作を電動化したことで、PENの歴史に新しい方向性を加えました。同時期にはPEN Rapid EESとPEN Rapid EEDも登場し、通常の135フィルムカートリッジとは異なるRapid方式を採用しています。Rapid型は一般的な35mmフィルムをそのまま装填できる機種ではないため、現在フィルム撮影を楽しむ際には入手や装填方法の違いが大きな問題になります。これらは一般的なPEN EEやPEN Dの単なる外装違いではなく、撮影の仕組みが変わった派生モデルです。現代のPENも本体以外の道具との組み合わせが大切で、OM SYSTEM PENのバッテリー解説は必要な周辺機材を考える際に役立ちます。
PEN F・PEN FT・PEN FVは交換レンズ式一眼レフ
1963年のPEN Fはハーフサイズを採用した交換レンズ式一眼レフとして登場し、コンパクトカメラだった従来のPENから撮影領域を広げました。横方向に動く独特のミラーとチタン製の回転式シャッターを採用し、一般的な一眼レフとは異なる平らな上面のデザインを実現しています。1966年のPEN FTではTTL露出計が内蔵され、撮影レンズを通った光によって露出を確認できるようになりました。1967年のPEN FVは露出計を省いた仕様で、F・FT・FVは同じ系列に属しながら露出計の有無などが異なります。フィルムPEN F用の交換レンズは現在のマイクロフォーサーズ用レンズとはマウント規格が異なるため、両者はそのまま装着して交換できる関係ではありません。現代のレンズ選択についてはOM SYSTEM PENのサードパーティーレンズ比較でも説明しています。
フィルムOLYMPUS PENの歴代機種を年代順に一覧化
1959年から1981年までの本体と派生仕様一覧
フィルム時代のPENは、通常のPEN、EE、D、Fという基本的な系列だけでは全体を把握できません。PEN Sのレンズ違い、EEのEL仕様、D3のEL仕様、Rapidフィルム対応型まで含めると、名称の異なる機種が多数存在します。以下では一般撮影用の製品と代表的な派生仕様を年代順に掲載し、同じ型番の色違いは原則として同一機種にまとめました。発売年はモデルが登場した年で、製造期間の全体を意味するものではありません。中古品の名称は販売地域や資料によって「D2」「D-2」などの表記差がありますが、同じ系統を指す場合があります。こうした歴史を踏まえた現代の位置付けはOM SYSTEM PEN完全ガイドでも取り上げています。
| 登場年 | 機種名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1959 | OLYMPUS PEN | 初代、28mm F3.5 |
| 1960 | PEN S(30mm F2.8) | 明るいレンズのマニュアル機 |
| 1961 | PEN EE | セレン測光・固定焦点 |
| 1962 | PEN EES/EE-S | 30mm F2.8・目測式 |
| 1962 | PEN D | 32mm F1.9・露出手動設定 |
| 1963 | PEN F | 交換レンズ式一眼レフ |
| 1964 | PEN W | 25mm F2.8の広角機 |
| 1964 | PEN D2/D-2 | CdS測光へ変更 |
| 1965 | PEN S(28mm F3.5) | PEN Sのレンズ違い |
| 1965 | PEN D3/D-3 | 32mm F1.7 |
| 1965 | PEN EM | 電動巻き上げ・巻き戻し |
| 1965 | PEN Rapid EES | Rapid方式・EE-S系 |
| 1965 | PEN Rapid EED | Rapid方式・自動露出系 |
| 1966 | PEN EE-EL | 装填機構改良 |
| 1966 | PEN EES-EL | 装填機構改良 |
| 1966 | PEN D3 EL | D3の装填機構改良仕様 |
| 1966 | PEN FT | TTL露出計内蔵一眼レフ |
| 1967 | PEN FV | 露出計を省いた一眼レフ |
| 1967 | PEN EED/EE-D | 32mm F1.7・CdS測光 |
| 1968 | PEN EE-2 | EE系列の改良型 |
| 1968 | PEN EES-2/EE-S2 | 目測式EE系列の改良型 |
| 1973 | PEN EE-3 | フラッシュマチック対応 |
| 1981 | PEN EF | フラッシュ内蔵 |
外装色・専用用途の仕様は基本機種と区別する
PEN FTのブラック仕上げなど、歴代PENには同じ機種名でも外装の異なる仕様があります。こうした製品を別機種として数えると機種数が増えるため、歴代モデルの一覧では「基本型」と「仕上げの違い」を分ける必要があります。また、PEN F系には顕微鏡撮影などの特殊用途に向けた機材や仕様があり、一般のスナップ撮影用ボディーとは目的が異なります。レンズキットや付属品の違いもカメラ本体の別世代を示すものではありません。写真愛好家が注目する希少型と、初心者が通常のフィルムで撮影しやすい機種は必ずしも一致しません。現代のキット構成については新型OM SYSTEM PENの仕様と違いでも整理しています。
ハーフサイズの撮影ではフィルムと縦位置構図に特徴がある
フィルムPENの多くはハーフサイズなので、通常の35mm判より一巻で撮影できるコマ数が多くなります。横方向にフィルムを送るカメラを普通に構えると、画面が縦長になる点も特徴です。縦位置の人物や街角の写真を撮りやすい一方、横長の風景を写すときにはカメラを縦に構える必要があります。デジタルPENは通常のマイクロフォーサーズの画面比率を採用しているため、この構図上の特徴はそのまま引き継がれていません。撮影枚数が多いハーフサイズでは現像後の写真選びにも時間がかかるため、フィルムを使う楽しさと作業量の両方を理解しておくと比較しやすくなります。デジタルでの構図や撮影方法はOM SYSTEM PEN使いこなしガイドでも解説しています。
2009年以降のデジタルOLYMPUS PEN全機種
E-PシリーズはデジタルPENの中核を担った
デジタルPENは2009年のE-P1から始まり、同年のE-P2、2011年のE-P3、2013年のE-P5、2021年のE-P7へと続きました。E-P1は約1230万画素のLive MOSセンサーを搭載し、クラシカルな外観とレンズ交換の自由度を組み合わせた製品でした。E-P2は外付け電子ビューファインダーへの対応を強化し、E-P3ではAFやタッチ操作を発展させました。E-P5は1/8000秒の高速シャッターや5軸ボディ内手振れ補正を備え、E-P7では約2030万画素センサーとカラー・モノクロプロファイルコントロールを搭載しました。E-P4とE-P6という名称の一般販売機は存在しないため、数字だけで発売順を判断することはできません。E-P7と2026年型の比較はOM SYSTEM PEN完全ガイドが詳しく扱っています。
E-PLシリーズはE-PL1sを含め10機種ある
比較的手頃で扱いやすいPEN Lite系列は、2010年のE-PL1とE-PL1sから始まりました。続く2011年のE-PL2とE-PL3で操作性や小型化が進み、2012年のE-PL5ではセンサー性能も大きく変化しました。2013年のE-PL6、2014年のE-PL7、2016年のE-PL8、2018年のE-PL9、2019年のE-PL10と続き、自分撮り向けモニター、スマホ連携、4K動画などの機能が充実していきました。E-PL4は一般販売されておらず、E-PL1sはE-PL1の派生型ですが、歴代モデルを数える際には省略できません。PEN Liteは見た目が似ている機種も多いものの、センサー、手振れ補正、動画、モニターの構造などには世代差があります。現在のAFや動画機能との違いはOM SYSTEM PENおすすめ設定でも確認できます。
E-PM1・E-PM2とPEN-Fもデジタル系譜に含まれる
PEN miniとして登場したE-PM1は2011年、後継のE-PM2は2012年に発売されました。E-PM系列は操作部を整理した小型軽量ボディーが特徴で、レンズ交換式カメラの携帯性を重視しています。一方、2016年のデジタルPEN-Fは、1963年のフィルムPEN Fに由来する名称を受け継ぎ、約2030万画素のセンサー、内蔵電子ビューファインダー、5軸手振れ補正を搭載した別系統の製品です。モノクロとカラーのプロファイルコントロールによって撮影時の写真表現を調整できることが特徴で、PEN miniとは製品の方向性が大きく異なります。このようにデジタルPENはE-P、E-PL、E-PM、PEN-Fの系統で構成され、単一の番号系列だけでは全体像を把握できません。PEN-Fの写真表現に近い機能を持つ新型の使い方はOM SYSTEM PEN使いこなしガイドで扱っています。
| 発売年 | 機種名 | 系列・特徴 |
|---|---|---|
| 2009 | OLYMPUS PEN E-P1 | デジタルPEN初代 |
| 2009 | OLYMPUS PEN E-P2 | 外付けEVF対応 |
| 2010 | OLYMPUS PEN E-PL1 | PEN Lite初代 |
| 2010 | OLYMPUS PEN E-PL1s | E-PL1派生型 |
| 2011 | OLYMPUS PEN E-PL2 | 操作性の改良 |
| 2011 | OLYMPUS PEN E-P3 | AF・タッチ操作 |
| 2011 | OLYMPUS PEN E-PL3 | 小型化・可動式モニター |
| 2011 | OLYMPUS PEN E-PM1 | PEN mini初代 |
| 2012 | OLYMPUS PEN E-PL5 | 撮像センサー改良 |
| 2012 | OLYMPUS PEN E-PM2 | PEN mini後継 |
| 2013 | OLYMPUS PEN E-P5 | 高速シャッター・5軸補正 |
| 2013 | OLYMPUS PEN E-PL6 | PEN Lite後継 |
| 2014 | OLYMPUS PEN E-PL7 | 自分撮り対応モニター |
| 2016 | OLYMPUS PEN-F | 内蔵EVF・プロファイル |
| 2016 | OLYMPUS PEN E-PL8 | デザインを刷新 |
| 2018 | OLYMPUS PEN E-PL9 | 4K動画・スマホ連携 |
| 2019 | OLYMPUS PEN E-PL10 | 写真表現機能を充実 |
| 2021 | OLYMPUS PEN E-P7 | 約2030万画素・5軸補正 |
| 2026 | OM SYSTEM PEN | 内蔵EVF・位相差AF・防塵防滴 |
最新OM SYSTEM PENは歴代機種から何が進化したのか
2026年の新型PENはEVFと像面位相差AFを搭載
OM SYSTEM PENは2026年9月9日に発表され、同年10月30日の発売が正式に案内されたミラーレスカメラです。約2037万画素の4/3型Live MOSセンサー、約236万ドットの電子ビューファインダー、121点オールクロス像面位相差AFを搭載しています。人物・犬・猫の認識機能を備え、従来のコントラストAFを採用したE-P7から動く被写体への対応が広がりました。ボディーはバッテリーとカードを含めて約393gで、E-P7より重くなっていますが、EVFや防塵・防滴を備えたレンズ交換式カメラとして携帯性を保っています。手振れ補正は5軸で中央5.5段と公表され、ライブNDや手持ちハイレゾショットなどの撮影機能も備えています。詳しい仕様の比較はOM SYSTEM PENの進化と性能の解説にまとめています。
新型PENとE-P7・PEN-Fは強みが異なる
2021年のE-P7は約337gの軽さとカラー・モノクロプロファイルコントロールが特徴で、背面モニターを中心に撮影する人に向いたモデルです。2016年のPEN-Fは内蔵電子ビューファインダーと独特の操作部を備え、クラシカルなデザインと写真表現の自由度を重視しました。2026年のOM SYSTEM PENは、EVFに加えて像面位相差AF、被写体認識、防塵・防滴を備えることで、屋外や動く被写体の撮影にも対応しやすくなっています。ただし、PEN E-P7はUHS-II対応のカードスロットを持つ一方、新型PENの対応はUHS-Iまでであり、新型がすべての項目で上回るわけではありません。PEN-Fもファインダーのある独特の操作感が魅力で、単純な画素数の比較だけでは選びきれません。新型の購入前に確認したい違いはOM SYSTEM PEN購入前の注意点で解説しています。
| 項目 | OM SYSTEM PEN | PEN E-P7 | デジタルPEN-F |
|---|---|---|---|
| 登場年 | 2026年 | 2021年 | 2016年 |
| 有効画素数 | 約2037万 | 約2030万 | 約2030万 |
| 電子ビューファインダー | 内蔵 | 非搭載 | 内蔵 |
| AFの基本方式 | 像面位相差+コントラスト | コントラスト | コントラスト |
| ボディ内手振れ補正 | 5軸・中央5.5段 | 5軸・4.5段 | 5軸 |
| 防塵・防滴 | 対応(防滴IPX1) | 非対応 | 非対応 |
| 質量(電池・カード込み) | 約393g | 約337g | 約427g |
マイクロフォーサーズ用交換レンズで用途が広がる
デジタルPENとOM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズマウントを採用しているため、同じ規格に対応した交換レンズを利用できます。小型の17mm単焦点は35mm判換算で約34mm相当の画角となり、街歩きや旅行のスナップに向いています。25mm単焦点は約50mm相当の標準画角で、人物や料理などの日常撮影に使いやすい焦点距離です。望遠ズームを装着すれば遠くの被写体も撮影できますが、レンズによってシステム全体の重量が変わるため、PENの携帯性を生かすには組み合わせが重要になります。フィルム時代のPEN F用レンズとは規格が違うことも、歴代モデルを比較するうえで忘れてはいけません。現行マウントで利用できる選択肢はOM SYSTEM PENのサードパーティーレンズ比較で詳しく紹介しています。
歴代PENを選ぶための画質・操作性・中古購入ガイド
フィルムPENは機械状態と使用できるフィルムを重視
フィルムPENを中古で選ぶ際には、シャッターの作動、絞り羽根、フィルム巻き上げ、レンズのカビや曇り、フィルム室の遮光材を確認することが重要です。PEN EE系のセレン光電池は経年劣化している場合があり、露出が自動だからといって正常な測光が保証されるわけではありません。PEN D系列は露出設定を自分で行うので、測光部が不調でも露出の判断方法によって撮影できる場合があります。PEN EMの電動機構やPEN F系の独特のシャッター構造にも、それぞれ確認したい部分があります。特にRapid系列は一般的な135フィルムの装填方式と異なり、通常のフィルムPENと同じ手軽さで利用できる機種ではありません。デジタルの中古機選びとの違いはOM SYSTEM PEN購入前の注意点も参考になります。
デジタルPENは世代ごとのAF・手振れ補正・動画を比較
2009年のE-P1から2021年のE-P7まで、デジタルPENはセンサー、AF、手振れ補正、動画機能が段階的に変化してきました。初期の約1230万画素モデルでも静止画撮影を楽しめますが、後期の約1605万画素や約2030万画素モデルでは細部の記録力や機能面に違いがあります。中古購入では画素数に加え、背面液晶の表示や可動部、センサーの状態、ボディ内手振れ補正、ダイヤルやボタン、カードスロットを確認することが大切です。E-PL9やE-PL10は4K動画に対応する一方、初期世代は動画の解像度や使い勝手が異なります。電子ビューファインダーが必要ならPEN-Fや2026年のOM SYSTEM PENが候補になり、軽さを重視するならE-P7やPEN mini系にも価値があります。世代差を撮影用途で考える方法はOM SYSTEM PEN完全ガイドで比較しています。
歴代PENのどれを選ぶかは撮影目的で決まる
ハーフサイズフィルムの独特な記録を楽しむなら、初代PEN、PEN EE-2、PEN EE-3、PEN D系列などが候補になります。操作を簡単にしたい場合はEE系列、露出やピントを自分で調整したい場合は初代やD系列、交換レンズを使いたい場合はフィルムPEN F系列という選び方ができます。デジタルで小型軽量を優先するならE-P7やPEN mini系、クラシカルな操作とファインダーを求めるならPEN-Fが比較対象になります。最新のAFや防塵・防滴、電子ビューファインダーまで必要なら2026年のOM SYSTEM PENが選択肢に入ります。いずれもPENという共通の名前を持ちますが、機種ごとに目指す撮影体験は異なるため、歴史の新旧だけで優劣を付けることはできません。最新機の撮影用途と機能の選び方はOM SYSTEM PENおすすめ設定で具体的に解説しています。
まとめ
OLYMPUS PENの歴史は1959年の初代ハーフサイズカメラから始まり、PEN S、PEN EE、PEN D、PEN W、PEN EM、PEN Fなどの多様な系列へ広がりました。EEの装填機構を改良したEL型、Rapid方式の派生モデル、TTL露出計を備えたPEN FT、フラッシュ内蔵のPEN EFまで、時代ごとに異なる撮影方法を提案してきました。フィルム時代のPENは一つの機種が単純に置き換わる歴史ではなく、携帯性、簡単な操作、明るいレンズ、交換レンズという複数の方向へ進化したシリーズです。
2009年にはE-P1としてデジタルPENが復活し、E-P、E-PL、E-PM、PEN-Fの各系列に発展しました。2021年のE-P7は軽さと写真表現機能を組み合わせ、2026年のOM SYSTEM PENは内蔵EVF、像面位相差AF、被写体認識、防塵・防滴などを追加しました。フィルムからデジタルへ撮影方式が変わっても、日常的に持ち歩きやすいカメラを作るという考え方には一貫性があります。歴代PENの魅力を理解するには、発売年や画素数だけでなく、それぞれの機種が何を使いやすくし、どのような撮影を可能にしたのかを見ることが大切です。



